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Printed on 2016/11/15 4. Report Authoring Report Authoringは、定型レポートを作成するためのツールです。 Report Authoringでは、データをドラッグ&ドロップした時点では、データは表示されず、デザインを作成します。 レポートを確認する際は、レポートを実行する必要があります。 この章では、Report Authoringの基本的な使い方や、機能について紹介します。 この章で使用するブラウザは、基本的にIE7、IE8を前提としています。 Cognos 10.1.1は、2011年12月現在、ブラウザとしては、IE6 SP2、IE7、IE8、IE9、Firefox 3.5、3.6、4、5をサポートしています。 ■Cognos Business Intelligence 10.1.1 Software Environments https://www-304.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27021368 4.1 Report Authoringの画面の説明 ■起動方法 「起動」→「Report Authring」を選択 使用するパッケージを選択・・・ここでは「全パッケージのリスト」より、Cognos > 共有フォルダ > サンプル > モデル 内の「GOデータウェアハウス(分析)」 をクリック 4_ReportAuthoring.xls 1/45 4_RA

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4. Report Authoring

Report Authoringは、定型レポートを作成するためのツールです。Report Authoringでは、データをドラッグ&ドロップした時点では、データは表示されず、デザインを作成します。レポートを確認する際は、レポートを実行する必要があります。この章では、Report Authoringの基本的な使い方や、機能について紹介します。

この章で使用するブラウザは、基本的にIE7、IE8を前提としています。Cognos 10.1.1は、2011年12月現在、ブラウザとしては、IE6 SP2、IE7、IE8、IE9、Firefox 3.5、3.6、4、5をサポートしています。

■Cognos Business Intelligence 10.1.1 Software Environmentshttps://www-304.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27021368

4.1 Report Authoringの画面の説明

■起動方法「起動」→「Report Authring」を選択

使用するパッケージを選択・・・ここでは「全パッケージのリスト」より、Cognos > 共有フォルダ > サンプル > モデル 内の「GOデータウェアハウス(分析)」をクリック

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新規の場合は、「新規作成」を選択

新規作成の場合、下記からテンプレートやオブジェクトタイプを選択・・・ここでは、「空白」を選択

<Hint & Tips>

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既存レポートから作成の場合、「既存のものを開く」を選択

既存レポートから作成の場合、該当フォルダから既存のレポートを選択

4.2 Report AuthoringのLISTレポートの作成

■リストの挿入左側の「挿入できるオブジェクト」から、「ツールボックス」タブを選択し、「リスト」を選択して右側のスペースにドラック&ドロップ

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右側のスペースにリストが挿入されていることを確認

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「ソース」タブを選択

ドラック&ドロップでリストに以下のデータを追加「販売とマーケティング(分析)」 > 「販売」 > 「時間」 > 「年」「販売とマーケティング(分析)」 > 「販売」 > 「時間」 > 「月」

「年」の次に「月」をリストの列として追加する場合は、下記のように三本線がになっていることを確認し、クリックを離す

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同様にして、下記データを追加し、ツールバーの  ボタンからレポートを実行「販売とマーケティング(分析)」 >「販売」> 「製品」 > 「製品ライン」「販売とマーケティング(分析)」 > 「販売」 > 「販売の実状」 > 「数量」「販売とマーケティング(分析)」 > 「販売」 > 「販売の実状」 > 「単価」

レポート実行をすると、Cognos Viewerで下記のように表示される

<Hint & Tips>

ページやオブジェクトの選択範囲を変更したい場合は、「プロパティー」右の▲ボタンで、範囲を変更できる

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例) 選択範囲を「リスト列の本体」から「リスト」に変更する場合

<Hint & Tips>

特定の列を削除したい場合は、削除した列を指定して、「右クリック」→「×削除」で削除する

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このレポートは、4.5からの手順で使うため、ブラウザを閉じずにおくか、レポートを保存して、後から使用できるようにしておく。

保存場所は、共有フォルダ、もしくは、個人用フォルダの任意の場所を指定する。

(メモ) この情報はContentStoreのデータベースに保存されます。削除する場合は、Cognos Connection から削除します。

4.3 Report Authoringのチャートの作成

Report Authoring を起動後、新規レポート作成を選択し、「新規作成」から「グラフ」を選択

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「グラフを挿入」からグラフの種類を選択…ここでは、いちばん始めの縦棒グラフを選択

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前述の画面で、グラフを選択すると、ページに以下のようにグラフのオブジェクトが挿入される※左側の「挿入できるオブジェクト」から「グラフ」を選択して、ドラック&ドロップでページに挿入することも可

左側のペインで、「ソース」タブを選択し、グラフの各カテゴリに、以下のようにデータを挿入する

カテゴリ(X軸)に 「販売とマーケティング(分析)」 > 「販売」 > 「時間」 > 「年」デフォルトの数値データ(Y軸)に 「販売とマーケティング(分析)」 >「販売」> 「販売の実状」 > 「収益」データ系列 に 「販売とマーケティング(分析)」 >「販売」> 「製品」 > 「製品ライン」

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下記のようにレポートの実行ボタンを押し、レポートを実行する

レポートを実行すると、以下のようなグラフが表示される

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<Hint & Tips>レポートの細かい設定は「プロパティ」で設定します。ここでは、Y1軸を選択し、Y1軸の最小値を設定します。

レポートを実行すると、以下のようなグラフが表示される

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これ以降のレポートの保存は必要ありません。

4.4 Report Authoringのクロスタブの作成

「挿入できるオブェクト」から、「クロス集計」をドラック&ドロップしてページに挿入

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クロス集計にデータを挿入

列に 「販売とマーケティング(分析)」 > 「販売」 > 「時間」 > 「年」数値データに 「販売とマーケティング(分析)」 >「販売」> 「販売の実状」 > 「収益」行に 「販売とマーケティング(分析)」 >「販売」> 「製品」 > 「製品ライン」

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年の下の列に 「販売とマーケティング(分析)」 > 「販売」 > 「時間」 > 「月」製品ラインの右の行 に 「販売とマーケティング(分析)」 >「販売」 > 「製品」 > 「製品タイプ」

レポートを実行すると、以下のように表示される

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4.5 Report Authoringの計算式の追加方法

「挿入できるオブジェクト」から「クエリー計算」をドラック&ドロップして、[単価]列の右隣りに追加

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追加するクエリー計算の名前[売上]を入力し、「その他の式」にチェックし、「OK」を押す

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クエリのタブを選択し、計算に使用する[数量][単価]列を「式の定義」にドラック&ドロップ

「関数」のタブを選択し、計算に使用する演算子を「式の定義」に追加・・・ここでは、積「*」を[数量]と[単価]の間に追加

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「式の定義」に入力した式が正しいか、エラーチェックするために、右上の  を押して、エラーチェックする エラーがなければ OKボタン を押す

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リストの表に「売上」の列が追加されることを確認する

レポート実行すると、下記のように表示される

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4.6 Report Authoringのフィルターの作成

4.5の続きで、下記、赤枠の「フィルタ」を選択し、「フィルタの編集...」を選択します。

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下記、赤枠の「追加」を選択します。

「詳細」を選択し、「OK」

式の定義に、下記のように記入します。[単価]>125

方法としては、左から2番目のタブを選択し、「使用できるコンポーネント」から、単価を「式の定義」にドラッグ&ドロップして利用してください。

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その後、追加した「[単価]」の横に「>125」と追記します。その後、「OK」を選択します。

内容を確認し、「OK」を選択します。

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レポートを実行します。実行すると、単価の値が、フィルターを設定する前よりも大きくなっていることがわかります。上図の設定で、「アプリケーション」→「自動集計前」となっているのですが、集計の前の値にフィルターを設定したため、平均値が全体として大きくなった結果です。例) 「123,125,127」というデータが、ある場合。

フィルターの設定前の平均値「123,125,127」の平均で、125フィルターの設定後の平均値「127(123、125は除外された)」の平均で、127

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再度、赤枠の「フィルタ」を選択し、「フィルタの編集...」を選択します。

Query Studioで実施したリスト表のフィルタと同じような結果を取得するために「フィルタ」を選択し、「アプリケーション」→「自動集計後」を選択します。

集計後の値から、125より大きい単価のもののみが表示される結果になります。

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4.7 Report Authoringのソートの作成

並び替えの元となる軸の列を選択し、  ボタンを押して、並び替えをする

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4.8 Report Authoringのレポートレイアウト

ツールバーの「構造」から「ヘッダーとフッター」を選択し、「ヘッダーを作成」を選択して、ヘッダーを挿入する

テキストを挿入するには、「挿入できるオブジェクト」から「テキストアイテム」をページにドラッグ&ドロップする

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オブジェクトのレイアウトを整えるために、表を挿入・・・ここでは、1行2列の表を挿入する

赤枠のリストを選択した後、上記で挿入した表の左側に、ドラッグ&ドロップで、リストを移動する

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下記は、リストを移動させた結果

表の隣の枠に、縦棒グラフを挿入する下記のようにグラフにアイテムを挿入する

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レポート実行すると、下記のように表示される

4.9 Report Authoringのプロンプトページの作成

Cognosにおいて、プロンプトとは、ユーザーが見たい切り口で、レポートを実行するためのものです。例えば、営業店舗別売上レポートを作成しておき、営業店舗をプロンプトとして設定することで、レポート閲覧者は、レポート実行時に、プロンプトで、確認したい営業店舗を指定し、その営業店舗のレポートを見るようなことが可能になります。

新規レポートを作成し、リストに、以下のオブジェクトを追加します。

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「販売とマーケティング(分析)」 >「販売」> 「販売の実状」 > 「収益」「販売とマーケティング(分析)」 >「販売」> 「製品」 > 「製品ライン」

フィルターの追加を行います。

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詳細を選択してOK。

フィルターの式に以下のように記入します。?で囲まれたものが、Cognosで「パラメーター」と呼ばれるものです。任意の名前を設定してください。[製品ライン]=?あ?

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「OK」を選択します。

レポートを実行します。すると、自動的にプロンプトページが作成されます。適当な、製品ラインを選択し、「OK」を選択します。

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下記のような表示になります。

プロンプトページを自分で作成するために、プロンプトページを追加します。「Page Explorer」>「プロンプト ページ」を選択します。

「挿入できるオブジェクト」から、「ページ」を「プロンプトページ」へドラッグ&ドロップします。その後、「プロンプトページ1」をダブルクリックします。

挿入できるオブジェクトから、「値のプロンプト」をドラッグ&ドロップで追加します。初めの画面で、「既存のパラメータを使用」を選択し、作成済みのパラメータ「あ」を選択し、「次へ」を選択します。

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下記のような内容になっていることを確認し、「終了」を選択します。

作成したプロンプトを選択し、「プロパティ」>「UIの選択」で、「ラジオ・ボタン・グループ」を選択します。

値のプロンプトが、下記画面のように変更されます。

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レポートを実行し、自分で作成したプロンプト画面が表示されることを確認します。

4.10 Report Authoringのドリルスルーの作成

ドリルスルーとは、レポートとレポートをつなぐ定義になります。

移動先のレポート(ターゲットとなるレポート)を準備します。新規レポートを作成します。今までと同様に「ツールボックス」タブを選択し、「リスト」を右側のスペースにドラッグ&ドロップします。その後、「ソース」タブを選択し、リストに、以下の項目を追加します。

「販売とマーケティング(分析)」 >「販売」> 「販売の実状」 > 「収益」「販売とマーケティング(分析)」 >「販売」> 「製品」 > 「製品ライン」

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フィルターの追加を行います。

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フィルターの式に以下のように記入します。?で囲まれたものが、Cognosで「パラメーター」と呼ばれるものです。任意の名前を設定してください。[製品ライン]=?あ?

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「OK」を選択します。

レポートに名前(RA_TARGET)をつけて保存します。これで、ターゲットとなるレポートの作成の完了です。

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次にソースとなるレポートを作成します。新規レポートを作成し、クロス集計を追加し、データを以下のように追加します。

列に 「販売とマーケティング(分析)」 > 「販売」 > 「時間」 > 「年」数値データに 「販売とマーケティング(分析)」 >「販売」> 「販売の実状」 > 「収益」行に 「販売とマーケティング(分析)」 >「販売」> 「製品」 > 「製品ライン」

クロス集計表の「製品ライン」を選択し、その後、「ドリルスルー定義」を選択します。

「追加」を選択します。

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「レポート」に先ほど、作成したレポートを指定します。

編集ボタンを選択します。

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「パラメータ」で、作成したパラメータ名で、以下の様にデータアイテムの値を渡すことにして、「OK」を選択します。

「OK」を選択します。

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下記のようになることを確認します。

ソースのレポートを実行します。「製品ライン」を右クリックし、「移動」→「ドリルスルー定義1」を選択します。

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下記のようにターゲットのレポートに画面遷移することを確認します。

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