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成蹊大学「コース特殊講義A (デザインとIT)」 Takashi Iba 慶應義塾大学SFC 総合政策学部 准教授 井庭 takashiiba パターン・ランゲージによる創造の支援 つくること = 生きること

つくること = 生きること : パターン・ランゲージによる創造の支援

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成蹊大学「コース特殊講義A (デザインとIT)」(坂井直樹先生)での井庭崇の講演スライド。2013年12月3日(火)。

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成蹊大学「コース特殊講義A (デザインとIT)」

Takashi Iba慶應義塾大学SFC 総合政策学部 准教授

井庭 崇

takashiiba

パターン・ランゲージによる創造の支援

つくること = 生きること

創造的であるというのは、要するに、人間的であるということにほかならない。

(ミヒャエル・エンデ)

C CCConsumption Communication Creation

消費社会 コミュニケーション社会(狭義の情報社会)

創造社会C CCConsumption Communication Creation

消費社会 コミュニケーション社会(狭義の情報社会)

創造社会

人々が、自分たちで自分たちのモノや仕組みを

「つくる」社会

C CCConsumption Communication Creation

消費社会 コミュニケーション社会(狭義の情報社会)

創造社会

C CCConsumption Communication Creation

消費社会 コミュニケーション社会(狭義の情報社会)

創造社会Creative Society創造社会

つくること = 生きること

深いレベルの「創造」creative act

「自分が “決めて” つくっているのではない」という感覚

深いレベルの「創造」creative act

「映画を作るって言うと、なんかクリエイティブとか創造、そういう恰好いい言葉並べますけど、実は、こういう映画を作るっていう素材を選ぶまでは、自分が決める。………それは決められますが、一旦決めて映画を作りだすと、映画作っ

てるんじゃないですね。映画に作らされるようになるんです。」

宮崎駿, 『出発点 1979~1996』, 徳間書店, 1996

「自分が “決めて” つくっているのではない」という感覚

「映画を作っているつもりが、映画の奴隷、下僕になってしまうんです。映画というのは映画になろうとしますから、その道筋をこちらが間違いないように見定めて、映画が映画になろうとするのを、ちゃんとやらなきゃいけないんですよ。自分がこれで何かを訴えたいというよりも、映画がこれを言いたがっているんだから、それを言わなきゃ仕様がないですよね」

宮崎駿, 『出発点 1979~1996』, 徳間書店, 1996

「自分が “決めて” つくっているのではない」という感覚

「頭の中でこんな曲にしようと考えている段階は、あくまで入り口でしかない。作曲の本質は、もっと無意識の世界に入り込んで、カオスの中で自分でも想像していなかった自分に

出会うところにある。つくろう、つくろうという意識が強いときは、まだ頭で考えようとしているのだと思う。」

久石 譲, 『感動をつくれますか?』, 角川書店, 2006

「自分が “決めて” つくっているのではない」という感覚

久石 譲, 『感動をつくれますか?』, 角川書店, 2006

「秩序立てて考えられないところで苦しんで、もがいて、必

死の思いで何かを生み出そうとする。その先の、自分でつくってやろう、こうしてやろうといった作為のようなものが意識から削ぎ落とされたところに到達すると、人を感動させるような力を持った音楽が生まれてくるのだと思う。」

「自分が “決めて” つくっているのではない」という感覚

小川「… 小説を書いているときも、書いている本人が全能の神で、全部を操れるはずなんですけれど、やはり何か自分の手におえないことが起こってくる。」

河合「それはピッチャーなんかも同じでしょう。よく、球が走った、と言う。自分が上手く投げたとは言わない。」

小川「球が切れるとか。主語が球なんですね。」

河合「プロになるほど、そう言う。素人は自分の投げた通りに投げてる。」

小川「自分の能力をそのまま投げている。」

小川洋子, 河合隼雄, 『生きるとは、自分の物語をつくること』, 新潮社, 2008

小川「小説を書き終えた時に、自分の力で書いたっていう意識が、実はあんまり残らないんです。」

小川洋子, 河合隼雄, 『生きるとは、自分の物語をつくること』, 新潮社, 2008

「自分が “決めて” つくっているのではない」という感覚

『源泉:知を創造するリーダーシップ』

(ジョセフ・ジャウォースキー, 英治出版, 2013)

「ある意味、意思決定というものは存在しなくなります。何をするかが明らかになります。全く違ったルールが働きます。」(ブライアン・アーサー)

「自分が “決めて” つくっているのではない」という感覚

「自分が “決めて” つくっているのではない」という感覚

深いレベルの「 」創造creative act

「収まるべきところに収まるように」という意識

『詩を書く:私はなぜ詩をつくるのか』(谷川俊太郎, 思想社, 2006)

「最終的には語と語の順列組合わせでしかない文章というも

のにおいて、私たちは 或る一語の次に他の一語を択ぶ。その 選択には動かすことのできない必然性がある と私たちは感じている。」

「収まるべきところに収まるように」という意識

『ひとは情熱がなければ生きていけない』(浅田次郎, 講談社, 2007)

「ひとつの動きを表現するためにはひとつの動詞しかなく、ひとつの形容をなすためにはひとつの形容詞しかないと言い

切るフローベルの訓えは至言である。言語の選別とは、あたかも科学的定理のように、必ず存在する絶対的表現を模索することであろうと私は思う。」

、、、、おし しげん

、、、、、、、

「収まるべきところに収まるように」という意識

『詩を書く:私はなぜ詩をつくるのか』(谷川俊太郎, 思想社, 2006)

「私たちは言語に対して常に能動的に択ぶことが可能だろう

か。時には私たち自身の意志に反して、言葉が吸い寄せられてくる、或いはむしろ言葉のほうが私たちを択んでくると言ったほうがいい状態があるのではないだろうか。」

「収まるべきところに収まるように」という意識

養老「さっきからずっと久石さんが話されていた中で、僕が考えていたのは、それぞれの音、音ないしはそれぞれのパッ

セージが、ある種の必然性をもって組み上がることが、良い作品になっている、おそらく。要するに、ここはこれでなきゃだめなんだと、そういうものを見つけ出したい。それが時間の中で構築していくということではないか、ということなんですね。これがこの位置からここへズレていると話にならないんだよというものがあって、その必然性を求めているわけでしょう?」

久石「はい。」

養老孟司, 久石譲, 『耳で考える:脳は名曲を欲する』, 角川書店, 2009

養老「創作をされる方は、みんなそう考えているでしょう

ね。それぞれの石がきちんとはまっている状態をイメージしているのだと思います。そのはまり方が、単純に絵に描いた餅のようなものではなくて、さまざまな要素を含み込んでどこから見ても必然性がきっちりとしたもの。それができると創作者はいいものができたと思う。

………そういう本当のことというか、どの部分もまったくゆるがせができないような構築物を、創作する人はおそらくみんな望んでいるんでしょう?」

久石「ええ、おそらく。僕なんかは一番夢見ていますね。」 養老孟司, 久石譲,

『耳で考える:脳は名曲を欲する』, 角川書店, 2009

久石「そうすると、それは自分で勝手に音をいじっていいかどうかという問題になるわけです。選んでいるのは俺だと思うのか、という。

その本当のものは何かを追い求める道をある程度進んでいくと、自分がつくっているわけではない、自分が音を選んでい

るわけではない、と思えてくるんです。選んでいるのが自分なのではなくて、どこかにベストの答え、必然的な、すべてのピースがきちんとあるべきところにはまったようなそんな答えが、どこかに必ずある、それを探さなきゃいけないんだと。」

養老孟司, 久石譲, 『耳で考える:脳は名曲を欲する』, 角川書店, 2009

「収まるべきところに収まるように」という意識

久石「となると、作曲家といっても、自分の感性を動かして

曲を書いているわけじゃないんです。こうしたならばどうなるんだ、これは何か違う、何か違う…と思って探していくような作業 なんです。」

養老孟司, 久石譲, 『耳で考える:脳は名曲を欲する』, 角川書店, 2009

「『映画というのは自分の頭の中にあるのじゃなくて、頭上の空間にあるんだ』と思うんです。映画はすでにあるんです。クリエイティブというとかっこいいけれども、そうではなくて、自分の今の能力と、与えられている客観的な条件の

中で、最良の方法は、ひとつしかないはずで、この路線、方法を決めてしまった以上(この方法を決めるまではいろいろな決め方があるのですが)、その方法は毎

回、ひとつしかないはずだ。それにより近い方法を見つけていく作業にすぎない。映画は映画になろうとする。作り手は実は映画の奴隷になるだけで、作っているのではなく、映画につくらされている関係になるのだ、と。」

宮崎駿, 『出発点 1979~1996』, 徳間書店, 1996

「自分が “決めて” つくっているのではない」という感覚

深いレベルの「 」創造creative act

「収まるべきところに収まるように」という意識

「つくることは探究すること、変わること」という考え方

「すでに結末が見えている場合もあるが、私の思惑で人物を行動させたことはただの一度もない。何を考え、どう行動するかはまったく登場人物に任せきりである。時として私が予想した結末になることもあるが、少なからぬ作品が思いもかけなかった大詰めを迎えている。」

スティーヴン・キング, 『小説作法』, アーティストハウス, 2001

「つくることは探究すること、変わること」という考え方

「ここはよくよく念を押しておきたい。作品は自律的に成長するというのが私の基本的な考えである。作家の仕事は作品に成長の場を与え、その過程を文字に写し取ることだ。」

スティーヴン・キング, 『小説作法』, アーティストハウス, 2001

「つくることは探究すること、変わること」という考え方

「本を書き始めるとき、僕の中には何のプランもありません。ただ物語がやってくるのをじっと待ち受けているだけです。それがどのような物語であるのか、そこ

で何が起ころうとしているのか、僕が意図して選択するようなことはありません。」

「つくることは探究すること、変わること」という考え方

村上春樹, 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』, 文藝春秋, 2010

「一日に三時間か四時間、物語ることに没頭し、毎日ほと

んど同じ枚数を創作します。どんな物語になるかは僕自身にもわかりません。つまり僕が最初の読者となるので、これから起こることは知らないでいる必要があります。そうでなければ僕は「既に知っていることを書く」という作業に大いに退屈することになるでしょう。」

村上春樹, 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』, 文藝春秋, 2010

「もし物語の結末がわかっているなら、わざわざ書くには及びません。僕が知りたいのはまさに、あとにつづくことであり、これから起こる出来事なんですから。」

「主人公が体験する冒険は、同時に、作家としての僕自身が体験する冒険でもあります。書いているときには、主要な人物が感じていることを僕自身も感じますし、同じ試練をくぐりぬけるんです。

言い換えるなら、本を書き終えたあとの僕は、本を書きはじめたときの僕とは、別人になっている、ということです。小説を書くことは、僕にとって本当にとても重要なことなんです。それはたんに「書くこと」ではありません。数ある仕事のうちのひとつというわけにはいかないんですよ。」

村上春樹, 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』, 文藝春秋, 2010

「わたしはよく言うのですが、わたしが書く行為は冒険のようなものだって。その冒険がわたしをどこへ連れてゆき、終わりがどうなるのか、わたし自身さえ知らない冒険 です。

だから、どの本を書いた後もわたし自身がちがう人間になりました。わたしの人生は実際、わたしが書いた本を節として区切ることができる。本を執筆することがわたしを変えるからです。」

ミヒャエル・エンデ, 『ものがたりの余白:エンデが最後に話したこと』, 岩波書店, 2000

「創造的行為は、まずその対象となるもの、つまり「客体」

を創造するが、同時に、その創造を行うことによって自らをも脱皮変容させる。つまり「主体」も創造される のであて、一方的に対象を作る出すだけというのは、本当の創造的行為ではないのである。そして創造的であればあるほど、その主体である人間の脱皮変容には目を瞠るものがある。」

川喜田二郎, 『創造性とは何か』, 祥伝社, 2010 (1993)

「つくることは探究すること、変わること」という考え方

「自分が “決めて” つくっているのではない」という感覚

深いレベルの「 」創造creative act

「収まるべきところに収まるように」という意識

「つくることは探究すること、変わること」という考え方

C CCConsumption Communication Creation

消費社会 コミュニケーション社会(狭義の情報社会)

創造社会Creative Society創造社会

「自分が “決めて” つくっているのではない」という感覚

「収まるべきところに収まるように」という意識

「つくることは探究すること、変わること」という考え方

C CCConsumption Communication Creation

消費社会 コミュニケーション社会(狭義の情報社会)

創造社会Creative Society創造社会

「自分が “決めて” つくっているのではない」という感覚

「収まるべきところに収まるように」という意識

「つくることは探究すること、変わること」という考え方

What

Why How

Who

When Where

何を

誰が

なぜ

どこでいつ

どのように

「つくる」ことの本質的な一部

「つくる」ことの背景にあたる部分

C CCConsumption Communication Creation

消費社会 コミュニケーション社会(狭義の情報社会)

創造社会Creative Society創造社会

What

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「つくる」ことの本質的な一部

「つくる」ことの背景にあたる部分

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「つくる」ことの本質的な一部

「つくる」ことの背景にあたる部分

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「つくる」ことの本質的な一部

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「つくる」ことの背景にあたる部分

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「つくる」ことの本質的な一部

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パターン・ランゲージ

言語化

パターン・ランゲージは、よいデザイン(質)を生み出す創造の言語 パターン・ランゲージの要素は「パターン」 パターンには、何がよいのか(What)、なぜよいのか(Why)、そして

それを実現する方法(How)が定義される。

パターンの記述は、次の形式でなされる。・どのような状況(Context)のときに・どのような問題(Problem)が生じやすく・それをどのように解決すればよいのか(Solution)

状況

問題

解決

問題発見(Problem Finding)

問題解決(Problem Solving)

パターン

パターン・ランゲージ(Pattern Language)

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http://stephania32.wordpress.com/

Christopher Alexander

C. Alexander, S. Ishikawa, M. Silverstein,A Pattern Language: Towns, Buildings, Construction, Oxford University Press, 1977

パターン・ランゲージ

もともとは、建築の分野で提唱された。

Ward CunninghamKent Beck

Kent Beck & Ward Cunningham, “Using Pattern Languages for Object-Oriented Program”, OOPSLA '87, 1987

Gang of Four

パターン・ランゲージ

ソフトウェアの分野に応用さえて、この考え方が広まった。

Erich Gamma, Richard Helm, Ralph Johnson, John M. Vlissides,Design Patterns: Elements of Reusable Object-Oriented Software,

Addison-Wesley Professional, 1994

パターン・ランゲージ さらにほかのデザイン領域、教育、組織などへの応用が始まっている。

井庭研では、人間行為のパターン・ランゲージを制作

Ver. 0.50Presentation Patterns Project

創造的プレゼンテーションのパターン・ランゲージプレゼンテーション・パターン

A Pattern Language for Creative Presentations

Ver. 0.60November, 2012

http://collabpatterns.sfc.keio.ac.jphttp://twitter.com/collabpatterns

[email protected]

Collaboration Patterns Project

創造的コラボレーション

未来への使命感方法のイノベーション伝説をつくる

成長のスパイラル共感のチームづくりレスポンス・ラリー一体感をつくる貢献の領域成長のリターン自発的なコミットメントゆるやかなつながり弱さの共有感謝のことば

創発的な勢いまとまった時間創造の場づくり活動の足あと意味のある混沌アイデアをカタチにインサイド・イノベーターゴールへの道のり臨機応変な動き飛躍のための仕込み

世界を変える力クオリティ・ラインこだわり合う一度こわす期待を超えるファンをつくる広がりの戦略世界の文脈つくり続ける強さ感性を磨く

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252627282930313233 Ver. 0.60

Collaboration Patterns Project

Collaboration Patterns : コ

ラボレーション・パターン ̶ 創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ (ver. 0.60)

創造的コラボレーションのパターン・ランゲージコラボレーション・パターン

プレゼンテーションパターン

ラーニングパターン

コラボレーションパターン

Ver. 0.60November, 2012

http://collabpatterns.sfc.keio.ac.jphttp://twitter.com/collabpatterns

[email protected]

Collaboration Patterns Project

創造的コラボレーション

未来への使命感方法のイノベーション伝説をつくる

成長のスパイラル共感のチームづくりレスポンス・ラリー一体感をつくる貢献の領域成長のリターン自発的なコミットメントゆるやかなつながり弱さの共有感謝のことば

創発的な勢いまとまった時間創造の場づくり活動の足あと意味のある混沌アイデアをカタチにインサイド・イノベーターゴールへの道のり臨機応変な動き飛躍のための仕込み

世界を変える力クオリティ・ラインこだわり合う一度こわす期待を超えるファンをつくる広がりの戦略世界の文脈つくり続ける強さ感性を磨く

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252627282930313233 Ver. 0.60

Collaboration Patterns Project

Collaboration Patterns : コ

ラボレーション・パターン ̶ 創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ (ver. 0.60)

創造的コラボレーションのパターン・ランゲージコラボレーション・パターン

チェンジメイキングパターン

ジェネレイティブ・ビューティー パターン

コラボレーション・パターン

Ver. 0.60November, 2012

http://collabpatterns.sfc.keio.ac.jphttp://twitter.com/collabpatterns

[email protected]

Collaboration Patterns Project

創造的コラボレーション

未来への使命感方法のイノベーション伝説をつくる

成長のスパイラル共感のチームづくりレスポンス・ラリー一体感をつくる貢献の領域成長のリターン自発的なコミットメントゆるやかなつながり弱さの共有感謝のことば

創発的な勢いまとまった時間創造の場づくり活動の足あと意味のある混沌アイデアをカタチにインサイド・イノベーターゴールへの道のり臨機応変な動き飛躍のための仕込み

世界を変える力クオリティ・ラインこだわり合う一度こわす期待を超えるファンをつくる広がりの戦略世界の文脈つくり続ける強さ感性を磨く

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252627282930313233 Ver. 0.60

Collaboration Patterns Project

Collaboration Patterns : コ

ラボレーション・パターン ̶ 創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ (ver. 0.60)

創造的コラボレーションのパターン・ランゲージコラボレーション・パターン

創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ

12.弱さの共有

30.広がりの戦略

26.こだわり合う

27.一度こわす

33.感性を磨く

32.つくり続ける強さ

31.世界の文脈

28.期待を超える

29.ファンをつくる

23.飛躍のための仕込み

22.臨機応変な動き

21.ゴールへの道のり

20.インサイド・イノベーター

19.アイデアをカタチに

18.意味のある混沌

24.世界を変える力

25.クオリティ・ライン

1. 未来への使命感

2.方法のイノベーション

3.伝説をつくる

4.成長のスパイラル

5.共感のチームづくり

6.レスポンス・ラリー

13.感謝のことば

11.ゆるやかなつながり

14.創発的な勢い

17.活動の足あと

16.創造の場づくり

15.まとまった時間

0. 創造的コラボレーション

7.一体感をつくる

9.成長のリターン

8.貢献の領域

10.自発的なコミットメント

問題 (Problem)フォース (Forces)

解決 (Solution)アクション (Actions)

結果 (Consequences)

状況 (Context)プロジェクトが動きだし、いろいろな報告や連絡、相談などがなされている。

▼その状況において

それらの報告・連絡・相談に対して、放置したり、返答を書くのに長い時間を要したりすると、プロジェクトの進行が滞るだけでなく、それを発信したメンバーのモチベーションも下げてしまう。

・プロジェクトを進める上で、一人では決められないことが出てくる。・ 重要な案件であるほど、しっかりした返答を書くのには時間がかかる。・ やるべきことが次々と増えていくときには、後回しにしたものを忘れやすい。

▼ そこで

メンバーが投げかけたことに、どんなに小さくてもよいので反応を示す。

口頭の場合には、あいづちを打ったり意見を言ったりして、自分が理解していることや、賛成なのか反対なのかを相手がわかるように示す。メールの場合には、簡単な返信でよいので、すぐに返す。全体に関わるような意思決定や相談の場合には、他の人がリプライしたからといって自分のリプライを省略したりはせず、同意見であっても自分からの反応として返す。

▼その結果

反応をもらった人は次のステップに進むことができ、全体としてプロジェクトの進行がスムーズになる。さらに、コミュニケーションが頻繁に起こることによって、プロジェクトに活気が出てくる。軽快なコミュニケーションの連鎖は「創発的な勢い」(No.14)を生み出すことにもつながる。

パターン名 [ 日本語 ]

パターン番号(Pattern Number)

パターン名 [ 英語 ]

導入文(Introductory Sentence)

イラスト(Illustration)

引用文(Quotes)

Response Rally

レスポンス・ラリー

小さな反応でも、次につながる力になる。

No.6

偉大なソロを集めたオーケストラが最高のオーケストラではない。 ― ピーター・ドラッカー

(Pattern Name)

Sympathetic Union

共感のチームづくり

「目指す未来」や「志」に共感できる仲間と組む。

No.5

プロジェクトに参加するメンバーを集めている。

▼その状況において

専門性や知識・スキルの「多様性」ばかり重視してメンバーを集めると、チームがバラバラでうまくいかなくなるリスクが生じる。

・ 専門が異なれば、認識や考え方、価値観が根本的に異なる。・ 自分の専門と異なる人と話すためには、自分の専門の特徴をよく理解した上で、相手にわかるように話さなければならない。・ 特定の専門性や知識・スキルが、そのプロジェクトに本当に役立つかどうかは、実際に取り組んでみないとわからない。

▼ そこで

「目指す未来」や「志」に共感できる人とチームを組む。

プロジェクトの目的や意義、今後のヴィジョンを語り、それに共感してくれる人とチームを組む。プロジェクトに必要となりそうな専門性や知識・スキルを持っていることもよいが、あくまでも「目指す未来」や「志」に共感することを優先する。現在の自分たちに足りない知識やスキルについては、プロジェクトを進めながら、新しく身につけたり強化したりするとよい。

▼その結果

あらかじめ共有されている目標に向かって、各人がどのような「貢献の領域」(No.8)で貢献するのか、チームとしてどのようなことをしなければならないのかを、全員で考えることができるようになる。全員がプロジェクトの目指すところに共感して参加しているので、「自発的なコミットメント」(No.10)も生じやすい。また、必要に応じて、足りない知識やスキルを身につけることになるので、各人の「成長のリターン」(No.9)にもつながる。

明確かつ焦点のはっきりした共通の使命だけが、組織を一体とし、成果をあげさせる。― ピーター・ドラッカー

Feeling of Togetherness

一体感をつくる

みんなで一つのものをつくっているという感覚を。

No.7

プロジェクトが動きだし、メンバーがそれぞれの作業に取り組んでいる。

▼その状況において

個々の作業をバラバラにやっているだけでは、徐々に意識のズレが生じて気持ちが離れていっていまう。

・ コラボレーションは、分業の組み合わせではなく、チーム全体の創造行為である。・ 自分の作業に専念するほど、他の人の活動や結果に意識がいかなくなる。・ グループごとのまとまりが強くなると、他のグループとの間に壁ができる。

▼ そこで

個々の作業のほかに、全員で同じ体験を共有できるような工夫をする。

例えば、全体で集まる時間をとったり、ご飯を一緒に食べたりする。みんなで作業をしているときに、音楽をかけるだけでも雰囲気は変わってくる。あるいは、そのチームらしさを象徴するようなアイテムをつくってみたり、チームのメンバーだけがわかる内輪の話や決まり事をつくってみたりするという手もある。

▼その結果

メンバー同士の意識がそろいやすくなり、みんなで一つのものをつくっているという気持ちが持てるようになる。一体感を持てるようになると個々の作業をしているときにも孤独を感じることはなくなり、安心して創造的な活動に取り組むことができるようになる。また、「成長のスパイラル」(No.4)や「創発的な勢い」(No.14)も起きやすくなる。

どんなに優秀な集団でも、みんなが勝手なほうを向いては持てる能力の半分も活かせない。明記すべきはチームワークである。 ― 松成 博茂

一緒にやろうという力がまとまってこないと物事は前へ進まない。成功の成否は人の和にあり。― 藤森 正路

Chaotic Path to Breakthrough

意味のある混沌

何をどうすればよいのがわからない状況。その状況こそ、まったく新しい道が開くチャンスである。

No.18

プロジェクトを進めているときに、行き詰まって停滞してしまっている。

▼ その状況において

計画性や効率性を重視するあまり、早くその状態から抜け出そうと妥協してしまう。

・ 不安定で不透明な状況は、居心地が悪い。・ 刻々と時間は過ぎていき、目標のデッドラインが近づいてくる。・ すぐに思いつくようなアイデアを採用するのは容易いが、それでは大きな飛躍は起きない。

▼ そこで

行き詰まって混沌とした状態を、新しい道が開けるチャンスだと捉え、そこにとどまって考え抜く。

そのとき、すぐにアイデアや意見が出ずに、気まずい沈黙が続くことがある。しかし、それは全員が深く考え込むために不可欠な沈黙なので、無駄な時間だと決めつけて切り上げないようにする。本当に新しいことに取り組んでいる場合には、自分たちが考えたことや、やっていることの意味自体も、新しくつくる必要がある。そのために一緒に悩む時間をとることが重要なのである。

▼その結果

自分たちが取り組んできたことの新しい意味づけや、新しいアイデア、新しい方法が生まれる。そうなると、いままで停滞していた状況から一段上のステージに上がり、一気にプロジェクトが動き始めるだろう。そうした中で発想の連鎖が巻き起こり、「創発的な勢い」(No.14)が生まれやすくなる。この段階で、再度「ゴールへの道のり」(No.21) を考え直すとよい。

秩序立てて考えられないところで苦しんで、もがいて、必死の思いで何かを生み出そうとする。その先の、自分でつくってやろう、こうしてやろうといった作為のようなものが意識から削ぎ落とされたところに到達すると、人を感動させるような力を持った音楽が生まれてくるのだと思う。 ― 久石 譲

そのときに逃げちゃ駄目なんです。困るしかないんです。それで、うんと困ってると、もう少し奥の脳が考えてくれるんです…と思うしかないんですよ。自分の記憶にない過去の体験とか、いろんな物が総合されて、これなら納得できるっていう、それが自分の能力の限界だと思うんですけど、そういうものがポッと出てくるもんだと思うんです。― 宮崎 駿

Ideas Taking Shape

アイデアをカタチに

突飛なアイデアほど、説明されても実感できない。

No.19

メンバーに共有したいアイデアがある。

▼ その状況において

アイデアが革新的であればあるほど、一生懸命説明しても他のメンバーに理解してもらえない。

・ 頭の中に思い描いているイメージは、他の人からは見ることができない。・ これまでに存在しないものをイメージすることは難しい。・ ことばで表現できることには限りがある。

▼ そこで

アイデアを目に見えるカタチにし、それを見せながら説明する。

頭の中のアイデアを実際にカタチにしてみる。ラフなスケッチや大雑把なプロトタイプで構わないので、他の人の目にも見えるようにする。「アイデアをカタチに」する段階で、曖昧になっていた部分を具体化する。

▼ その結果

自分の中にあったアイデアを他のメンバーと共有することができ、チームのアイデアへと変えることができる。カタチにしたアイデアは「飛躍のための仕込み」(No.23)になり、メンバーに新しい発想やアイデアを生み出すきっかけになることがある。また、「アイデアをカタチに」すると、「インサイド・イノベーター」(No.20)として周りを巻き込みやすくなる。

プロトタイプなしで会議に臨んではならない。 ― デニス・ボイル

最高の芸術家は想像のみで制作するのではなく、深淵な道理を悟った「手」によって作品を生み出す。 ― ミケランジェロ

experienceas a whole

patternpattern pattern

pattern

Pattern Languageas Glasses of Recognition

「認識のメガネ」としての パターン・ランゲージ

experienceas a whole

experienceas a whole

pattern patternpattern

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Pattern Languageas Vocabulary forCommunication

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「コミュニケーションの語彙」としての パターン・ランゲージ

Experience Mining and Dialogues経験を掘り起こし、対話の俎上に載せる。

Sympathetic Union

共感のチームづくり

「目指す未来」や「志」に共感できる仲間と組む。

No.5

プロジェクトに参加するメンバーを集めている。

▼その状況において

専門性や知識・スキルの「多様性」ばかり重視してメンバーを集めると、チームがバラバラでうまくいかなくなるリスクが生じる。

・ 専門が異なれば、認識や考え方、価値観が根本的に異なる。・ 自分の専門と異なる人と話すためには、自分の専門の特徴をよく理解した上で、相手にわかるように話さなければならない。・ 特定の専門性や知識・スキルが、そのプロジェクトに本当に役立つかどうかは、実際に取り組んでみないとわからない。

▼ そこで

「目指す未来」や「志」に共感できる人とチームを組む。

プロジェクトの目的や意義、今後のヴィジョンを語り、それに共感してくれる人とチームを組む。プロジェクトに必要となりそうな専門性や知識・スキルを持っていることもよいが、あくまでも「目指す未来」や「志」に共感することを優先する。現在の自分たちに足りない知識やスキルについては、プロジェクトを進めながら、新しく身につけたり強化したりするとよい。

▼その結果

あらかじめ共有されている目標に向かって、各人がどのような「貢献の領域」(No.8)で貢献するのか、チームとしてどのようなことをしなければならないのかを、全員で考えることができるようになる。全員がプロジェクトの目指すところに共感して参加しているので、「自発的なコミットメント」(No.10)も生じやすい。また、必要に応じて、足りない知識やスキルを身につけることになるので、各人の「成長のリターン」(No.9)にもつながる。

明確かつ焦点のはっきりした共通の使命だけが、組織を一体とし、成果をあげさせる。― ピーター・ドラッカー

Chaotic Path to Breakthrough

意味のある混沌

何をどうすればよいのがわからない状況。その状況こそ、まったく新しい道が開くチャンスである。

No.18

プロジェクトを進めているときに、行き詰まって停滞してしまっている。

▼ その状況において

計画性や効率性を重視するあまり、早くその状態から抜け出そうと妥協してしまう。

・ 不安定で不透明な状況は、居心地が悪い。・ 刻々と時間は過ぎていき、目標のデッドラインが近づいてくる。・ すぐに思いつくようなアイデアを採用するのは容易いが、それでは大きな飛躍は起きない。

▼ そこで

行き詰まって混沌とした状態を、新しい道が開けるチャンスだと捉え、そこにとどまって考え抜く。

そのとき、すぐにアイデアや意見が出ずに、気まずい沈黙が続くことがある。しかし、それは全員が深く考え込むために不可欠な沈黙なので、無駄な時間だと決めつけて切り上げないようにする。本当に新しいことに取り組んでいる場合には、自分たちが考えたことや、やっていることの意味自体も、新しくつくる必要がある。そのために一緒に悩む時間をとることが重要なのである。

▼その結果

自分たちが取り組んできたことの新しい意味づけや、新しいアイデア、新しい方法が生まれる。そうなると、いままで停滞していた状況から一段上のステージに上がり、一気にプロジェクトが動き始めるだろう。そうした中で発想の連鎖が巻き起こり、「創発的な勢い」(No.14)が生まれやすくなる。この段階で、再度「ゴールへの道のり」(No.21) を考え直すとよい。

秩序立てて考えられないところで苦しんで、もがいて、必死の思いで何かを生み出そうとする。その先の、自分でつくってやろう、こうしてやろうといった作為のようなものが意識から削ぎ落とされたところに到達すると、人を感動させるような力を持った音楽が生まれてくるのだと思う。 ― 久石 譲

そのときに逃げちゃ駄目なんです。困るしかないんです。それで、うんと困ってると、もう少し奥の脳が考えてくれるんです…と思うしかないんですよ。自分の記憶にない過去の体験とか、いろんな物が総合されて、これなら納得できるっていう、それが自分の能力の限界だと思うんですけど、そういうものがポッと出てくるもんだと思うんです。― 宮崎 駿

Feeling of Togetherness

一体感をつくる

みんなで一つのものをつくっているという感覚を。

No.7

プロジェクトが動きだし、メンバーがそれぞれの作業に取り組んでいる。

▼その状況において

個々の作業をバラバラにやっているだけでは、徐々に意識のズレが生じて気持ちが離れていっていまう。

・ コラボレーションは、分業の組み合わせではなく、チーム全体の創造行為である。・ 自分の作業に専念するほど、他の人の活動や結果に意識がいかなくなる。・ グループごとのまとまりが強くなると、他のグループとの間に壁ができる。

▼ そこで

個々の作業のほかに、全員で同じ体験を共有できるような工夫をする。

例えば、全体で集まる時間をとったり、ご飯を一緒に食べたりする。みんなで作業をしているときに、音楽をかけるだけでも雰囲気は変わってくる。あるいは、そのチームらしさを象徴するようなアイテムをつくってみたり、チームのメンバーだけがわかる内輪の話や決まり事をつくってみたりするという手もある。

▼その結果

メンバー同士の意識がそろいやすくなり、みんなで一つのものをつくっているという気持ちが持てるようになる。一体感を持てるようになると個々の作業をしているときにも孤独を感じることはなくなり、安心して創造的な活動に取り組むことができるようになる。また、「成長のスパイラル」(No.4)や「創発的な勢い」(No.14)も起きやすくなる。

どんなに優秀な集団でも、みんなが勝手なほうを向いては持てる能力の半分も活かせない。明記すべきはチームワークである。 ― 松成 博茂

一緒にやろうという力がまとまってこないと物事は前へ進まない。成功の成否は人の和にあり。― 藤森 正路

Ideas Taking Shape

アイデアをカタチに

突飛なアイデアほど、説明されても実感できない。

What

Why How

Who

When Where

何を

誰が

なぜ

どこでいつ

どのように

「つくる」ことの本質的な一部

「つくる」ことの背景にあたる部分

パターン・ランゲージには、何が書かれているのか?

What

Why How

Who

When Where

何を

誰が

なぜ

どこでいつ

どのように

「つくる」ことの本質的な一部

「つくる」ことの背景にあたる部分

Who

When Where

誰が

どこでいつ

What

Why How

何を

なぜ どのように

What

Why How

何を

なぜ どのように

What

WhyHow

何を

なぜ

どのように

What

Why How

何を

なぜ どのように

What

WhyHow

何を

なぜ

どのように

What

WhyHow

何を

なぜ

どのように

What

Why

How

何を

なぜ

どのように

What

Why

How

何を

なぜ

どのように

What

Why

How

何を

なぜ

どのように

「創造における発想支援」の方法としての パターン・ランゲージ

Collaboration Patterns Project

慶應義塾大学SFC 井庭研究室

パターン・ランゲージは、よいデザイン(質)を生み出す創造の言語 パターン・ランゲージの要素は「パターン」 パターンには、何がよいのか(What)、なぜよいのか(Why)、そして

それを実現する方法(How)が定義される。

パターンの記述は、次の形式でなされる。・どのような状況(Context)のときに・どのような問題(Problem)が生じやすく・それをどのように解決すればよいのか(Solution)

状況

問題

解決

問題発見(Problem Finding)

問題解決(Problem Solving)

パターン

パターン・ランゲージ(Pattern Language)

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolutionContext

ProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

pattern

patternpattern

pattern

pattern

pattern

pattern

pattern

pattern

pattern

C CCConsumption Communication Creation

消費社会 コミュニケーション社会(狭義の情報社会)

創造社会Creative Society創造社会

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolutionContext

ProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

ContextProblemSolution

pattern

patternpattern

pattern

pattern

pattern

pattern

pattern

pattern

pattern

パターン・ランゲージ

支援

「自分が “決めて” つくっているのではない」という感覚

「収まるべきところに収まるように」という意識

「つくることは探究すること、変わること」という考え方

C CCConsumption Communication Creation

消費社会 コミュニケーション社会(狭義の情報社会)

創造社会Creative Society創造社会

「自分が “決めて” つくっているのではない」という感覚

「収まるべきところに収まるように」という意識

「つくることは探究すること、変わること」という考え方

つくること = 生きること

深いレベルの「創造」creative act

創造的であるというのは、要するに、人間的であるということにほかならない。

(ミヒャエル・エンデ)

成蹊大学「コース特殊講義A (デザインとIT)」

Takashi Iba慶應義塾大学SFC 総合政策学部 准教授

井庭 崇

takashiiba

パターン・ランゲージによる創造の支援

つくること = 生きること