19
「三重から-三重大学自己点検世界へ」そして「三重の力を世界へ評価報告書(平成 22 年度実施分)ダイジェスト版~全学編~

` 1 [ *f J//)8.` 1@ yd *fJ

  • Upload
    others

  • View
    2

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: ` 1 [ *f J//)8.` 1@ yd *fJ

「三重から世界

-三重大学自己点検・

世界へ」そして「三重の力を世界へ」

・評価報告書(平成 22 年度実施分)ダイジェスト版-

~全学編~

Page 2: ` 1 [ *f J//)8.` 1@ yd *fJ
Page 3: ` 1 [ *f J//)8.` 1@ yd *fJ

目 次

Ⅰ 教育研究等の各領域に係る自己点検・評価【全学】

1 教育 ・・・・・・・1~16

2 研究 ・・・・・・・17~25

3 社会貢献(社会との連携) ・・・・・・・26~36

4 国際化(国際交流) ・・・・・・・37~46

5 情報化 ・・・・・・・47~53

Page 4: ` 1 [ *f J//)8.` 1@ yd *fJ

- 1 -

教 育

教育の目的

三重大学は「感じる力」「考える力」「生きる力」を躍動させる場として、社会の新しい進歩を

促すと同時に他者に対する寛容と奉仕の心を併せもった感性豊かな人材を育成する。

三重大学は課題探求心、問題解決能力、研究能力を育てるとともに、学際的・独創的・総合

的視野をもち、国際的にも活躍できる人材を育成する。

三重大学は、多様な学生を受け入れるための教育制度を構築するとともに、学生の心身の

健康を維持・増進させ、意欲的に修学できる学習環境を整備し、学生の個性を重んじた進路指

導を実施することを目指す。

教育全体の目標

「感じる力」「考える力」「生きる力」がみなぎり、地域に根ざし国際的にも活躍できる人材を育

成する

1.教育成果の把揜と検証等について

(1)暫定評価までに取り組んだ主な内容と実績(その1)

■教育成果の把揜・検証方法の開発 (A-①、A-②、A-③)

教育目標である「4つの力」の育成とその成果を把揜・検証するため、本学独自の

「教育評価システム」を開発しました。このシステムは、学生の主体的な学習意欲を

高めつつ、大学・学生・教員が一体となって教育活動を展開することで「4つの力」

の育成を目指す仕組みで、人間発達科学研究の成果を活用した「修学達成度評価」を

基軸としつつ、成績評価、受け入れ先企業等からの評価、学生の自己評価など多面的

な評価を組み合わせています。

そのほか、全学的な成績評価方法の標準化等を図るため、平成 19 年度に全学成績

評価基準(ガイドライン)を整備しました。さらに、成績評価の適正性を保証するた

め、成績評価に対する丌服申立制度を創設しました。

このような教育を受け、卒業・終了した学生の進路状況(就職率等)は、2008(H20)

年のいわゆるリーマンショック以降も、毎年、高い割合で推移しています。

Page 5: ` 1 [ *f J//)8.` 1@ yd *fJ

- 2 -

「三重大学教育評価システム」の概念図 <A-①>

「4つの力」の修学達成度の推移 <A-②>

評価は、いずれも約 0.6 であり、中点 0.5 をかなり上回る達成度を得ている。

さらに、5年間で 0.04 伸長しており、いずれにおいても良好な結果となっている。

Page 6: ` 1 [ *f J//)8.` 1@ yd *fJ

- 3 -

三重大学卒業生・修了生の進路状況 <A-③>

○卒業生

区分

年度

学部

卒業者

卒業者の内訳

就職者 就 職

未定者

就職率

% 就 職

希望者 進学者

臨 床

研修医 その他

16 1,397 804 349 101 143 753 51 93.7

17 1,429 806 412 104 107 767 39 95.2

18 1,375 841 351 94 89 810 31 96.3

19 1,404 843 381 96 84 821 22 97.4

20 1,426 860 392 102 72 812 48 94.4

21 1,415 810 430 95 80 776 34 95.8

○修了生

年度

大学院

修了者

修了者の内訳

就職者 就 職

未定者

就職率

% 就 職

希望者 進学者 その他

16 486 420 17 49 392 28 93.3

17 485 427 20 38 403 24 94.4

18 477 424 25 28 400 24 94.3

19 501 443 27 31 425 18 95.9

20 446 394 24 28 383 11 97.2

21 475 430 27 18 419 11 97.4

(1)暫定評価までに取り組んだ主な内容と実績(その2)

■第三者機関等を活用した質の保証 (A-④、A-⑤、A-⑥)

語学力の向上を図るため、平成 17 年度から、1年次の学生を対象として、TOEIC-IP

テスト(4月・1月)を活用した取組を開始しました。この取組は、以降、毎年度実施し

ており、学年末には平均スコアが上昇するなど教育成果が上がっています。

そのほか、学部の特性に合わせた教育の質を保証するため、教育方法や実施体制の

充実に取り組んだ結果、工学部と生物資源学部では、一部の学科で JABEE(日本技

術者教育認定機構)教育プログラムの認定を受けました。また、医学部では、医師に

必要な基礎学力を検証する全国共用試験のCBT(Computer based testing)及び

OSCE(Objective structured clinical examination)を実施しており、全国水準

を上回る成果を維持しています。

Page 7: ` 1 [ *f J//)8.` 1@ yd *fJ

- 4 -

英語 TOEIC IP テストにおける平均スコアの上昇度 <A-④>

区 分 入学者数

(人)

TOEIC IP 平均スコア(点) 平均スコア

上昇量(点) 平成 21 年4月 平成 22 年1月

1年生全体 1,388 406 467 61

人文学部 277 438 519 81

教育学部 221 381 455 74

医学部 203 512 536 24

工学部 414 362 424 62

物資源学部 273 381 452 71

CBT 試験結果(平均点)の状況 <A-⑤>

Page 8: ` 1 [ *f J//)8.` 1@ yd *fJ

- 5 -

日本技術者認定機構(JABEE)の認証取得状況 <A-⑥>

工学部 生物資源学部

認定学科、講座

(認定年度)

機械工学科(平成 17 年度)

建築学科(平成 20 年度)

電気電子工学科(平成 21 年度 )

生物圏生命科学科(平成 17 年度)

共生環境学科地域保全工学講座(平成 17

年度)

生物圏生命科学科技術者教育プログラム

におけるイメージ図

JABEE とは・・・

日本技術者教育認定機構( JABEE:Japan

Accreditation Board for Engineering

Education )の略です。

JABEE による認定制度とは・・・

大学などの高等教育機関で実施する技術者教

育プログラムが、社会の要求水準を満たして

いるかどうかを公平に評価し、要求水準を満

たしている教育プログラムを認定する専門認

定(Professional Accreditation)制度です。

JABEE 認定プログラムを修了すると・・・

認定されたプログラムを修了すると「修習技

術者」の資格が修得できます。修習技術者は

技術士資格の第一次試験が免除されます。実

務経験を経て、第二次試験に合格すれば「技

術士」の称号が得られます。

(2)暫定評価後の主な改善・向上に取り組んだ内容

○教育目標「4つの力」の育成に向けた組織的基盤整備

平成 16 年度からの第 1 期中期目標期間を振り返り、本学の教育目標である「4つの

力」の育成とその成果の検証方法について、組織的かつ体系的な取組をさらに進めてい

く必要があると判断しました。そのため、「4 つの力」の育成方法に係る組織的な基盤

整備に向けて、平成 22 年度以降の第2期中期目標・中期計画において、学位授不の方

針(ディプロマ・ポリシー:DP)、教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシ

ー:CP)の策定と、これに沿った入学者受入の方針(アドミッション・ポリシー:AP)

の見直し等を明記し、全学的な教育目標の達成に向け、新たな取組に着手することとし

ました。

Page 9: ` 1 [ *f J//)8.` 1@ yd *fJ

- 6 -

○「4 つの力」に対する教育成果の把揜と検証方法の充実 <A-⑦>

教育目標に掲げる「4つの力」に対する教育成果の把揜と検証方法を充実するため、

「三重大学におけるGPA制度の取扱いに関する要項」を策定し、平成 22 年度から運

用を開始しました。これに加え、平成 21 年度に特別教育研究経費を獲得し、初年次教

育「4 つの力」スタートアップセミナーを開設するとともに、本学の「教育評価システ

ム」の基軸である「修学達成度評価システム」については、e ポートフォリオシステム

を核としたシステムへとバージョンアップしました。一般的には、学生は大学での学び

が進むにつれて、提供する教育と教育目標とのギャップを感じ、大学の教育への期待度

は低下する傾向にありますが、本評価システムのバージョンアップによって、「4つの

力」の修得に対する期待度の低下が大幅に抑制されました。

初年次学生の「4つの力」修学達成度評価(春期・秋期)の平均値の状況 <A-⑦>

3

3.2

3.4

3.6

3.8

4

春 秋

平成20年度 平成21年度

『感じる力』

3

3.2

3.4

3.6

3.8

4

春 秋

平成20年度 平成21年度

『考える力』

3

3.2

3.4

3.6

3.8

4

春 秋

平成20年度 平成21年度

『コミュニケーション力』

3

3.2

3.4

3.6

3.8

4

春 秋

平成20年度 平成21年度

『生きる力』

Page 10: ` 1 [ *f J//)8.` 1@ yd *fJ

- 7 -

2.教育内容や学習支援体制等について

(1) 暫定評価までに取り組んだ主な内容と実績(その1)

■特色あるカリキュラムの充実(B-①、B-②、B-③)

4つの力の一つに掲げる「考える力」を育成するため、学生自らが様々な文化・社会

的現象の中に法則を発見し、その発見した法則を学問的概念と結びつけて説明し、さら

には応用の可能性も考察する「法則の探求型授業」を推進しました。その他、教育目標

に掲げる「4つの力」(感じる力・考える力・生きる力・コミュニケーション力)の育

成に向けて、本学の特色や国際性等を生かした科目を開設し、カリキュラムを充実させ

ました。

また、大学院教育では、地域の高度専門医療・看護の指導者の育成を目指す医学系研

究科の「高度医療人養成プログラム」をはじめ、地域社会や産業界のニーズに対応した

人材育成を目指す医学系研究科の「メディカル・ビジネスPh.Dプログラム」や、工学

研究科の「イノベーション誘発型技術人材育成プロジェクト」等を開設しました。

その他、教育学部の日本語教育コースが天津師範大学とのダブルディグリー制度とし

て整備されたほか、本学の特色を生かしたカリキュラムは、文部科学省特色GPや大学

院教育イニシアティブをはじめとする競争的資金に採択されるなど、社会から高い評価

を得ています。

特色あるカリキュラムの例 <B-①>

「法則の探究」型授業と三重大学の教育目標

Page 11: ` 1 [ *f J//)8.` 1@ yd *fJ

- 8 -

教育学部と天津師範大学とのダブルディグリー制度

医学部医学科カリキュラム概念図

海外エレクティブ実習参加状況

年 度 参加者数 主な受入大学・病院名等

平成 16 年度 7名 マーサー大学医学部(米国) <1カ国・2機関>

平成 17 年度 18 名 ウェイン州立大学ミシガン小児病院(米国) <2カ国・4機関>

平成 18 年度 34 名 タイ国立コンケン大学病院(タイ) <3カ国・7機関>

平成 19 年度 46 名 ザンビア大学ザンビア大学教育病院(ザンビア) <6カ国・11機関>

平成 20 年度 54 名 イベロアメリカン大学(ドミニカ共和国) <7カ国・9機関>

平成 21 年度 24 名 Chey Chum Neas hospital(カンボジア) <6カ国・7機関>

Page 12: ` 1 [ *f J//)8.` 1@ yd *fJ

- 9 -

大学院教育における特色ある教育プログラムの実施状況 <B-③>

○高度医学研究者養成プログラム・・・【医学系研究科】

(生命科学分野の教育・研究者育成)

○高度医療人養成プログラム・・・【医学系研究科】

(地域の高度専門医療・看護の指導者の育成)

○地域中小企業問題解決型MOT(Management of Technology)

教育プログラム・・・【人文社会科学研究科、工学研究科】

○人材養成の目的を明確化した大学院教育改革・・・【工学研究科】

(博士前期課程に研究領域コースと創成工学コースを設置し、産業界

と学生からの多様なニーズに応じた高度専門技術者の育成)

2つのプログラムが

魅力ある大学院教育

イニシアティブに採

(平成 18~21 年

2つのプログラムが魅力あ

る大学院教育イニシアティ

ブに採択 (平成 18~21 年度)

経産省技術経営

(MOT)人材

養成プログラム

導入促進事業に

採択 (平成 17 年度)

文部科学省特別教育研究経費(教育改革)、高度な専門職業人の養成や専門教育機能の充実

に採択(平成 20~22 年度)

学部教育における特色ある教育プログラムの実施状況 <B-②>

○全学的な知的財産創出プログラムの展開・・・【共通教育】

(知財マインドの高揚と高度で専門的な知的財産教育)

○社会のニーズに則した人間性豊かな医師養成・・・【医学部】

(地域社会に貢献する医療人の育成)

○海外医学部と連携した臨床医学教育・・・【医学部】

(開発途上国等の海外医学部における診療参加型臨床実習を通じた

国際社会に貢献できる医療人の育成)

○三重大ブランドの環境人材養成プログラム・・・【人文学部】

(多様化する環境問題の改善に貢献できる環境スペシャリスト養成

をめざした三重大モデルの構築と運営)

○隣接学校園との連携を核とした教育モデル・・・【教育学部】

(多様な教育課題に対応できる質の高い教員の養成)

大学教育・学生支援推進事業【テーマA】

大学教育推進プログラムに採択 (平成 21~23 年度)

現代的教育ニーズ取組

支援プログラムに採択 (平成 16~19 年度)

特色ある大学教育支援

プログラムに採択 (平成 18~21 年度)

特色ある大学教育

支援プログラムに

採択(平成 16~19

年度)

質の高い大学教育

推進プログラムに

採択 (平成 20~22 年度)

Page 13: ` 1 [ *f J//)8.` 1@ yd *fJ

- 10 -

(1) 暫定評価までに取り組んだ主な内容と実績(その2)

■「4つの力」の育成に向けたPBL教育の拡充(B-④、B-⑤)

本学が掲げる「4つの力」を育成するためには、講義中心の教育は、効果的ではない

と考え、すべての力を総合的に育成できる新しい教育方法を必要としていました。その

ため、平成 16 年度以降、全学的な教育手法として、医学部で先行的に導入されていた

PBL教育(Problem/Project Based Learning)を採用し、平成 19 年度には学部の専

門科目を含め、全学で 200 を超える科目で導入されました。また、PBL教育に対す

る教育効果を高めるため、学生用の導入案内「PBLのススメ」や「教員向けPBL教

育への誘い」等、学生・教員の双方に向け、教本等を作成しました。

これらPBL型の教育手法に対して、学生の修学度に対する自己評価では、高い教育

効果が得られているほか、学生の満足度評価でも高い評価結果が得られています。

PBL教育の実施科目数 <B-④>

部局区分 科 目 数

H19 H20 H21

人文学部 20 11 11

人文社会科学研究科 0 1 1

教育学部 60 55 96

教育学研究科 2 10 24

医学部医学科 1 1 1

医学系研究科

(生命医科学専攻、医科学専攻) 0 0 1

看護学科 44 55 49

医学系研究科(看護学専攻) 1 36 31

工学部 33 28 28

工学研究科 21 23 24

生物資源学部 13 3 13

生物資源学研究科 0 0 5

地域イノベーション学研究科 - - 18

共通教育センター 23 25 20

合 計 218 246 322

Page 14: ` 1 [ *f J//)8.` 1@ yd *fJ

- 11 -

学生用PBL教育ガイド(リーフレット)「PBL のススメ」 <B-⑤>

(1) 暫定評価までに取り組んだ主な内容と実績(その3)

■学生の自主的学習に対する支援体制の充実(B-⑥、B-⑦、B-⑧)

学生の論文作成やプレゼンテーション能力の習得に寄不するため、「大学生のための

レポート作成ハンドブック」を作成し、日本語表現法の向上に取り組みました。また、

PBL教育を通じた問題解決的な能力の形成や学生の自主的な学習態度の育成を支援す

るため、eラーニングシステム Moodle を本学仕様に改修し、「三重大学 Moodle(ム

ードル)」を構築しました。この e ラーニングシステムは、学生の自主学習機能のほか、

自身の授業管理や情報交換支援用のツールとして活用されています。年々、教員学生双

方の活用度が高まるとともに、学生に対する「授業改善アンケート」では、丌使用型の

授業に比べて学習効果が高まるなどの成果が得られました。

Page 15: ` 1 [ *f J//)8.` 1@ yd *fJ

- 12 -

大学生のためのレポート作成ハンドブック <B-⑥>

e ラーニングシステム「三重大学 Moodle」 <B-⑦>

Page 16: ` 1 [ *f J//)8.` 1@ yd *fJ

- 13 -

授業改善アンケートにおける Moodle の効果 <B-⑧>

(2) 暫定評価後の主な改善・向上に取り組んだ内容

○初年次教育「4つの力」スタートアップセミナーの開発

学生の能動的な学習による教育成果の向上を図るため、平成 21 年度より、初年次学

生を対象とした「4つの力」スタートアップセミナーを開発・開設しました。この取組

は、入学直後の段階において、教育目標である「4つの力」の意義を学生が正しく理解

し、さらに主体的な学習者として自らの目標を達成する姿勢を習得させることを目的と

しています。

○教育目標「4つの力」の再定義

これまで「感じる力」「考える力」「生きる力」はそれぞれ独立しており、「コミュニケ

ーション力」はその基盤となる能力と位置付けていました。平成 21 年度にはこれまで

の実績を踏まえ、「感じる力」「考える力」「コミュニケーション力」を総合した能力を「生

きる力」と再設定し、「4つの力」に係るコンセプトを見直しました。この見直しによ

って、「4つの力」に対する学生や教員の理解を深め、充実した教育活動を展開するこ

とで、より一層教育効果を高めようとしてます。

Page 17: ` 1 [ *f J//)8.` 1@ yd *fJ

- 14 -

3.学生支援体制等について

(1) 暫定評価までに取り組んだ主な内容と実績(その1)

■就職支援活動の充実(C-①)

学生への就職支援活動を充実するため、平成 16 年度には学務部に「就職支援チーム」

を組織しました。このチームには、キャリアコンサルタントの資格を有するキャリアカ

ウンセラーが常駐し、学生からの就職相談に対応しています。また、毎年、就職ガイダ

ンスや就職相談会の開催をはじめ、キャリア支援センターにおけるインターンシップの

実施、さらには、学生向け就職活動支援ブック「夢への STEP」や企業向けの案内「求

人を予定されている企業等の皆様へ」を制作し、学生に対する就職支援活動を推進しま

した。

学生向けの「夢への STEP」と企業向けのリーフレット <C-①>

Page 18: ` 1 [ *f J//)8.` 1@ yd *fJ

- 15 -

(1) 暫定評価までに取り組んだ主な内容と実績(その2)

■学生の課外活動に対する支援体制の充実(C-②)

学生の課外活動は、「4 つの力」の育成に大きな意味を持ちます。そのため、学生の

課外活動の環境整備として、合宿施設等予約管理システムの開発やクラブ・サークル顧

問教員指針の策定等に取り組みました。中でも、平成 17 年度に発足した「環境 ISO 学

生委員会」は、大学に面する町屋海岸の清掃活動や、学内での古紙回収、エコバッグの

制作・配布など学内外で多様な環境活動に取り組んでおり、教職員組織の「環境ISO

推進室」が連携・支援しています。

この「環境ISO学生委員会」の活動をまとめた環境活動報告書は、環境省の「環境

コミュニケーション大賞・優秀賞」等を受賞するなど社会的に高い評価を得ています。

さらに、平成19年度には、この学生委員会を中心とした活動が大きな支えとなって、

ISO14001 の認証を取得しています。

環境ISO学生委員会のサイト <C-②>

Page 19: ` 1 [ *f J//)8.` 1@ yd *fJ

- 16 -

(2) 暫定評価後の主な改善・向上に取り組んだ内容

○学生ピア・サポート活動の充実化

学生が学生を支援する制度、「ピア・サポーター制度」は本学独自の取組として実施

してきました。この制度は年々利用者が増加し、有効に機能していると判断し、新たに

2つの制度を構築しました。

一つ目は、自立性と社会性を身に付けさせることにより、学生の就職力や就業力を育

成することを目的として、本学独自の認定資格を取得できる「キャリア・ピア・サポー

ター資格教育プログラム」の制度を共通教育に新設しました。このプログラムが定めた

特定の科目を履修して資格を認定された学生は、学内外のイベントに主導的な立場とな

って参画することが期待されています。そのことを通して、サポーター自身の自己研鑽

が図れます。一方、就職活動等、さまざまな相談やアドバイスを希望する学生は、この

資格を有する先輩学生から、実体験も交えた有意義なアドバイスが受けられるようにな

っています。

二つ目は、これまで大学院の学生が行っていたティーチング・アシスタント(TA)

と同様に、早い段階で教育トレーニングの機会を提供するため、学部学生を学部教育の

補助業務に携わらせるスチューデント・アシスタント(SA)制度を新設しました。