ワーク・ライフ・バランス研修

自分らしくいきいきと働くためのコツ

•  はじめに：講師自己紹介•  アイスブレイク「脳の体操」•  ワークライフバランスとは•  自分事で考えるワークライフバランス•  ワークライフバランスの実践にむけて•  自分らしい生き方を考える※参加型の進め方で、楽しく学びあいます

内容と進め方

自己紹介東浩司（あづまこうじ）•  1971年2月生

•  妻、娘（にじのパパ）

•  名古屋出身、 大阪大学卒、逗子在住

•  株式会社ソラーレ代表　NPO法人ファザーリング・ジャパン理事

•  専修大学非常勤講師、聖心女子大学カウンセラー

職業：研修講師

ワークライフバランス、メンタルヘルス、男性育児など「自分らしくいきいきと働く」をテーマにセミナー講演を企業や自治体で実施（年100-150回）

本業は「パパ」

•  もとは育児に消極的

•  月500時間労働していたワーカホリック

•  36才、長女の誕生で働き方を変える決心

•  当時の勤務先は・・

ペアワーク「脳の体操」

ペア（３人組も可）になって、自己紹介しつつ、次のテーマでお話しください

この二週間でうれしかったこと、

楽しかったこと、ラッキーだったこと

２人（又は３人）合わせて４分間

いい父親ではなく笑っている父親になろう！

大人がいきいきと生きる姿をみて子どもたちは未来に希望を抱く

笑っている大人はプラス思考

l 「プラス思考になろう！」とは思わない　  意識すると逆にマイナス思考へ向かいます

l プラスの言葉（う・た・し・大）を口ぐせに　  脳にスイッチが押されてプラス思考の体質に

ワークライフバランスとは

＜定義＞国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、

仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、

子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方

が選択・実現できること（2007年12月ワークライフバランス憲章）

　「仕事：プライベート＝50:50が理想」　は誤解です

•  仕事１００％の時期があってよい

•  子どもが小さいうちは育児に専念もOK

•  人生トータルの「バランス」を考える

キャリアレインボー（スーパー）・・役割はライフステージで変わる

年齢 ～10 ～20 ～30 ～40 ～50 ～60 ～70 ～80

①息子・娘

②学生

③職業人

④家庭人

⑤親

⑥余暇人

⑦市民

ライフキャリア

ü  人は自分が困らないとなかなか動かない生き物

ü  ワークライフバランスで困っているのは社長ですか？ 部長ですか？ 一般社員ですか？

多くの企業でＷＬＢが広がらない理由はシンプル

ワークライフバランスで困っていないから経営層（粘土層）は当事者ではないためWLBのニーズがない

ワークライフバランスで困っていますか？

＜企業でワークライフバランスが浸透しない理由＞

ワークライフバランス＝仕事と家庭の両立

女性の育児支援のワークライフバランス

現状、困っている（不利益を被っている）のは

育児をしながら働いている 女性  です

＜ワークライフバランスは下の文脈で語られがち＞

ワークライフバランスで困っているのは

クイズ：  これは何の数字でしょう？

厚生労働省「2011年度雇用均等基本調査」

87.8� 2.63�

87.8%� 2.63%�＜女性＞ ＜男性＞

実情は、、

38％ 実態は、、 46.6%

大企業ではほぼ100%かつては50%台

前年度より倍増政府目標は、１３％

育児休業の取得率

2007年問題の15年後（あと10年後）

　大介護時代が到来！　 2020年：75歳以上が3459万人（総人口の27.8％）

•  行政や大企業は急ピッチで介護支援のWLBに移行中

•  育児は20-30代女性が中心

介護：40-50代男女の働き盛りに直撃

⇒経営陣にとっても「自分事」になる

ワークライフバランスの近未来

※在宅介護を男性が行う割合（全社協「老人介護の実態調査」）

　 9％（1977年）→28％（2007年）

• ワーク ワイフ バランス・・・妻へのケアが最重要！

• ワーク ラブ バランス・・・仕事よりも恋がしたい！

• ワーク ライス バランス・・・生活のために働かないと

• ワーク ライフ バカンス・・・ヨーロピアン・スタイル

• ワーク ワークワーク・・・仕事中心であってもＯＫです

l WLBは事例（他人事）でなく、「自分事」で考える

l WLBのあり方は人それぞれで構わない

自分事で考えるワークライフバランス

仕事だけの人より、いろんな具をもっている人はダシが美味しい

仕事 趣味

家庭

地域

勉強

子育て

ワークライフバランスは寄せ鍋で

•  シート記入２分•  グループ話し合い１０分間

Ø  グループ内で一通り説明

Ø  その後はフリートーク

お互いの鍋について感想や

理想の寄せ鍋など

※「組合」の具は必ず投入

～若者の問題ではなく、これは大人の問題

仕事 家族

大学院

ランニング

読書 自己啓発

パパ友

ファザーリング

子育て

ワークライフバランスの現状

(サンプル）

夫婦

地域活動

Ø  渡邉美樹氏（ワタミ創業者）の場合：

　　仕事とプライベートの区別なし（24時間365日働け！）　　　‐夢に日付を入れる、居酒屋→教育,介護,農業

Ø  アウトドアショップ店員Ａ氏の場合：

　　オンとオフがつながっている（オフの方が仕事熱心）

ワーク・ライフ・シームレス（境目がない）

最高のワークライフ状態とは？

そこまで無理でも、ワークライフ・シナジー（相乗効果）

１.

２.

３.

上司になること

社長になること

親になること⇒そのココロは、

ままならないものを相手にする

人が鍛えられる三つのきっかけ

会社 自分

＜組織の論理＞

• 成果、スピード• 売上目標• チームワーク、など

＜個人の想い＞

• 子どもとの時間• パートナーの関係• 趣味,友人,夢,など

ママならないものから逃げず、向き合おう！

ワークライフバランスはままならない

「はたらく」の語源をご存知ですか？

⇒では、「はたらく」の反対語は？

「はた迷惑」

「傍（まわりの人）」を「楽」にする

「働く」の本質は「自分の好きなように仕事する」ではなく

「まわりの役に立ち人に喜ばれる存在」になること

自分らしくいきいきと働くコツ

＜昔の日本企業＞

企業戦士24時間働けますか！銃後の妻がバックアップ

＜現在＞

ワークライフバランス会社一辺倒ではない多様な社員の存在で競争力UP

l  従来の日本企業が強みとした「一致団結/同質性」で勝負すると、全員玉砕する

l  ダイバーシティ（社員の多様性）がないと生き残れない

l  グローバル化や不況を乗り越える知恵と突破力は旧世代の会社人間（粘土層）からは生まれない！

ワークライフバランスとダイバーシティ

価値観を大切に

l 男女の差よりもむしろ、ジェネレーション・ギャップ

（年代による仕事観・価値観の相違）が大きな問題

l 学校/企業で競争環境で揉まれてきた40代以降と

個性重視の教育で育てられた20代〜30代前半

l 相手のことを完全に理解することはできなくても、

お互いに尊敬しあい、相手の価値観に届く形で

コミュニケーションを心がける

l 価値観にはその人の生き様が反映されている

演習：  価値観をたしかめあう

•  シート記入２分•  ポストイットに１位の言葉を書いて胸に貼る

•  グループ話し合い１０分間

Ø  「一位の言葉」と、その言葉を

選んだ理由を一人ずつ紹介

Ø  その後はフリートーク

お互いの共通点や相違点など

＜価値観を表す言葉＞

「

私

小鳥

鈴

」　　　　　　　　　　

金子

 

私

両手

、

空

飛

、

飛

小鳥

私

、

地面

速

走

。  

私

、

音

出

、

鳴

鈴

私唄

知

。

 

鈴

、小鳥

、

私、

、

。

みんなちがってみんないい

ワークライフバランスの実践にむけて

①企業

ü  両立支援の制度（育児休業、短時間勤務、等）

ü  インフラ整備（専門組織、社内報・マニュアル、専用WEB、事業所内保育所等）

ü  多様な働き方の選択（在宅、フレックス、等）

ü  女性の職域拡大

ü  管理職支援

ワークライフバランス実践は個人の創意工夫だけでは限界

〜企業と職場の取り組みが欠かせない〜

職場の柔軟な運用とコミュニケーション

②職場（とくに上司のマネジメントが鍵）

ü  適切な仕事配分

ü  無駄な業務の削減（会議の進め方を見直し、不要書類の取りやめ）

ü  情報の共有、職場内コミュニケーション円滑化

ü  育休社員以外に対するエンパワーメント

ü  上司の意識改革（無意識の発言に気をつける）

　・・男女で成長曲線が異なる

制度づくりから、柔軟な運用を図るマネジメントへ

個人の取り組みとして

ü  時間意識の明確化、残業削減は強い意志からファイリング工夫、すき間時間、仕事の見える化

ü  ワークもライフも人生全体を楽しむ

ü  職場内の多様な働き方や価値観を受容する・・変えるべき常識、変えてはいけない文化

ワークライフバランスは突き詰めるとタイムマネジメント＝限られた人生時間の有効活用（１日２４時間、人生８０年）

＜ワークライフバランス実践チェックシート＞

①仕事が楽しい　

②家に帰るのが楽しみ  ・・家庭（ホーム）をアウェイにしない

信じる者は「救われる」ではなく

　 「信」＋「者」＝ 　 「儲」 かる

l WLBをいくら推進しても売上が拡大するわけではない

l WLB推進からダイバーシティ経営（社員の多様性の発揮）

に取り組みを転換する企業が多数

l WLBが浸透する企業の共通点は経営者の人間愛・家族愛

ワークライフバランス推進企業の共通項

ワークライフバランスは「生き方」の問題

限られた自分の人生の時間を

いかに有意義に過ごすか？

ü １日２４時間、いかに有効に活用するかü 人生８０年時代、いかに充実して生きるか

ワークライフバランスを突き詰めると、

タイムマネジメント  （人生時間の有効活用）

・自分は何ができるのか？

・やり残していることはないか？

・これから何をなすべきか？

一日一分一秒を大切に、念をこめて生きる

時間術の本質は「Memento  Mori!」

＜三つの質問をします＞

あと３日しか生きられないとしたら？

あと３０日しか生きられないとしたら？

あと３０年しか生きられないとしたら？

ペア演習：究極の三つの質問

ü 身体を壊してまでするものではない（過労死）

ü 心を壊してまでするものではない（メンタルヘルス）

ü 家族を不幸にしてまで仕事するものではない

l  「仕事優先」のまま死ぬ人はめったにいません

l  「あと3日」の宣告で、家族を最優先する人が大半

l  仕事はたしかに大切だけれども、絶対的に大事という

わけではなさそうだ・・

二千人以上に質問しました

　  １）デッドラインを決めて生きる

　  ２）人生の優先順位に基づいて生きる

★ぼくは娘が生まれて人生の優先順位が変わりました

日々に流されない二つの方法

家族と過ごす時間を

大切にする

社会的に

心身ともに 健康で過ごす

自分の趣味を 充実させる

社会や人の 役に立つ

親しい友人と

楽しく語らう 経済的に豊かになる

いま現在の自分が‘最も大事にしたいこと’を選びます

　１.各項目を「重要である」と「重要でない」の基準で分ける

　２.「重要である」から「最も大事にしたいこと」を順位づけする

人生の優先順位を考えるワーク

世界平和のためになにをすれば

いいか？ですって！

まずは自分の家族を愛しなさい。マザー・テレサ

Ｑ. いまどきの子どもが「なりたい職業」をご存知ですか？

夢は、自分自身が輝いて生きるために必要だが、次世代が未来に明るい希望を抱くために必要

Ａ．ティッシュ配りのおねえさん

Ｑ. 東北の子ども達に絶大な人気を誇る職業は？

⇒子どもは輝いて生きる大人の姿に憧れを抱きます

ワークライフバランスの原点は「夢」

• やりたいことを十回言うと実現します

　 「口」＋「十」＝ 　 「叶」う

• ただし、十一回言ってはいけない、、

　 「吐」く

⇒マイナス言葉をなくせば「叶」う

夢を十回口にしていると叶う話し

ü 電気がつくことに、ありがとうü 生んでくれて、ありがとうü 妻に、夫に、ありがとう

感謝の反対語をご存知ですか？

ワークライフバランスの出発点は

家族や職場の仲間に「ありがとう」

出発点は「感謝」

自分が起点になって太陽になろう！

周りを暗いと嘆くのではなく、

自分が太陽になって輝けばいい

＜ステップ１＞自分が太陽になる

＜ステップ２＞周りの人と照らし合う

ありがとうございました

• 連絡先：azuma@solare-h.com• フェイスブック・ツイッター• http://www.facebook.com/azumapapa• https://twitter.com/azumapapa※ワークライフバランス、メンタルヘルスなど勉強会、研修の際はお気軽にお声かけください