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ソソソソソソソソソソソソソソソソ ソソソソソソソソソソソソVIII ソソソソソソ ソソ ソソ ソソソ [email protected]

ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

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ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII ). 北航软件学院 马平 博士 副教授 maping@ buaa.edu.cn. レビュー. 1.タイム・マネジメントには、(? )のプロセスがある。   各プロセスの主なアウトプットは? 2. WBS でスケジュールを作る流れ 3. アクティビティ順序設定の技法?区別? 4.作業間の依存関係は? 5. CPM? PERT? 6.スケジュールの表現形式? 7.所要期間の短縮技法は?例を挙げて. クリティカルパスの例. PMBOK プロセス群と知識エリアのマップ. - PowerPoint PPT Presentation

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Page 1: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

ソフトウェア開発及びソフトウェア

プロジェクトマネジメント( VIII )

北航软件学院马平 博士 副教授

[email protected]

Page 2: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

レビュー1.タイム・マネジメントには、(? )のプロセスがあ

る。  各プロセスの主なアウトプットは?2. WBS でスケジュールを作る流れ3. アクティビティ順序設定の技法?区別?4.作業間の依存関係は?5. CPM?   PERT?6.スケジュールの表現形式?7.所要期間の短縮技法は?例を挙げて

Page 3: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

クリティカルパスの例

Page 4: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

   PMBOKプロセス群と知識エリアのマップ      プロセス群知識エリア

立ち上げ 計画 実行 コントロール 終結

統合マネジメント プロジェクト計画の策定 プロジェクト計画の実行

統合変更管理

スコープ・マネジメント 立ち上げ スコープ計画スコープ定義

スコープ検証スコープ変更管理

タイム・マネジメント アクティビティ定義アクティビティ順序設定アクティビティ所要期間見積りスケジュール

スケジュール・コントロール

コスト・マネジメント 資源計画コスト見積りコストの予算化

コスト・コントロール

品質マネジメント 品質計画 品質保証 品質管理

人的資源マネジメント 組織計画要員調達

チーム育成

コミュニケーション・マネジメント

コミュニケーション計画 情報配布 実績報告 完了手続き

リスク・マネジメント リスク・マネジメントリスク識別定性的リスク分析定量的リスク分析リスク対応計画

リスクの監視・コントロール

調達マネジメント 調達計画引合計画

引合発注先選定契約管理

契約完了

Page 5: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

見積り法

方法 説明 精度

類推見積り  Analogous  Estimate

類似のプロジェクトの費用を参照

-25% ~ +75% が目標

パラメトリック見積りParametric   Modeling

道路工事なら1m単価x何mPGならステップ換算、画面 /帳票換算

-20% ~+ 25% が目標

ボトムアップ見積りBottom-up   Estimate

WBSのワークパッケージをベースにした詳細見積り

-5% ~+ 10% 目標

見積り精度

Order   of  Magnitude

コンセプトフェーズ段階のフィージビリティ概算見積りで詳細データがない類推見積り

-25% ~ +75% が目標

予算化 Bu d get プロジェクト承認のための大枠パラメトリック or 概略WBS

-10% ~+ 25% が目標

確定  Definitive 入札提案書( Bid   Proposal )、入札評価(Bid   Evaluation )等で使用。仕様書、図面、データ等が必要WBS

-5% ~+ 10% 目標

コンセプトフェーズでの見積り手法

Page 6: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

補充内容  ソフトウェア開発の見積り

ソフトウェア開発の見積もりを困難にしている要因

 複雑であること。

 試行錯誤が必要なこと。

 仕様が不明確であること。 

Page 7: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

補充内容  ソフトウェア開発のコスト  ソフトウェア開発のコストを工程別に分けていくと、次

のようになる。

 機能設計  内部設計  プログラミング  単体テスト  結合テスト  その他、環境設定など

Page 8: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

補充内容     見積もり技法

 見積もり技法としては 下記のものが知られている。

 類推法  積算法   COCOMO    FP 法   COCOMO II 

Page 9: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

補充内容   見積もり技法

類推法  過去の類似の開発事例から開発規模を類推する手法。  問題点:過去のプロジェクトのデータを役に立つほど蓄積できるのは、大手の開発業者に限られる。しかも現在は開発手法がかなり変化してきているので、過去のデータは役に立たない場合が多い。

積算法  必要な作業項目を細分化していって、それらの工数を見積もり合成する手法。ソフトウェア開発においては、開発工程と機能分類のマトリックスで作業項目を細分化する。その細分化された作業項目をどのように見積もるかと言うことについては、この手法では関知していない。

Page 10: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

補充内容      見積もり技法 COCOMO  開発するソフトウェアの行数を把握し、その行数を開発工数に換算する手法。

  問題点:まだ開発していないソフトウェアに行数をどのように把握するのかという問題がある。これははっきり言って勘で行うしかない。また同じ行数でも難易度が高いものと低いものがある。つまり換算率が異なる。 COCOMOとは、 Constructive Cost Modelの略。 1981年にベームが開発した手法。

FP法   Function Pointの略。システムの画面や帳票、データべースのレコードなどを洗い出し、それぞれの複雑さを点数化して、その値から開発の工数を算出するもの。

  問題点:大部分の見積もり作業は、これらの要素が確定する以前に行わなければならないという根本的な問題がある。

COCOMO II  簡単に言えば COCOMOに FP法の要素を取り入れたもの。

Page 11: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

見積り技法 概要 特徴 使用上の注意

概算法(類推法)

過去に実績のあるプロジェクトをベースとして、対象となるプロジェクト工数やコストを見積もる。主にプロジェクトの初期段階で行われることが多いです。

見積りコストが安価で済む。類似プロジェクトが過去にあれば信頼性は高くなる。

過去のプロジェクト実施者に見積りを依頼のデータベースを活用したりする。

積算法(積上げ法)

プロジェクト上で必要となる作業項目を WBSによって洗い出し、その作業ごとの工数を個別に見積もる。それから、個別の工数を積み上げて計算する

WBSを細かくすることで、見積り精度向上させることができる。

WBSを細かくすればする

ほど、見積りコストが上昇する。

標準タスク法

開発工程を標準的な複数のタスクに定義し、それぞれ過去の実績から設定された作業工数を与える(標準タスクテーブル)このテーブルをもとに対象となるプロジェクトの見積りを算出する

積算法を標準化したものである。標準化しているため , 見積りに統一性があり、ユーザの理解も得やすい。

標準値の設定に開発規模などの付加的要件を反映させ、定期的に標準値を見直す必要がある。

CoCoMo プログラムのソースコードの行数で見積りを行う。過去、主に、アセンブラや COBOLなど、メインフレーム中心のソフトウェア開発で利用された。

開発規模を見積もる技法ではなく、ソースコード行数と工数との変換技法と考えると理解しやすい。

ウォーターフォール型の開発を想定している。数万から数十万ステップ規模の見積りに適している。

ファンクションポイント法( FP法)

画面入力や帳票出力、使用ファイル、外部インタフェースなどの機能数(ファンクションポイン)によって見積りを進める。開発形態の多様化に対応して、多くの企業で採用されだした。機能は5つのタイプ(内部論理ファイル、外部インタェースファイル、外部入力、外部出力、外部照会)にわけてカウントされる。

開発環境に影響されることなく、ソフトウェアの開発規模を測定することができる。

FPは規模の大きさを示

すものなので、開発工数を求めるには、別途変換テーブルの作成が必要となる。

COCOMOⅡ ソースコードの行数から工数に変換することになっている。工数調整にソフトウェアの再利用やプロジェクトメンバーの経験などの要素が重み付けされる。

新規開発のみでなく、再利用を含んだ開発にも対応することができる。

開発のどの時期に見積もるかによって、3つのモデル(基本

COCOMO、中間 COCOMO、詳細COCOMO)に分かれる。

Page 12: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

標準タスク法の例

Page 13: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

ファンクションポイント算定手順

Page 14: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

補充内容   EVMSで進捗を管理する

 全体価値、達成価値、実経費を求める  スケジュール差異とコスト差異を求める  スケジュール効率とコスト効率を求める  スケジュールとコストを予想する

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アーンド・バリュー・マネジメント

アーンド・バリュー・マネジメントとは、 予算および予定の観点からプロジェクトがどのように遂行されつつあるかを

定量的に評価するプロジェクト管理の技法である。 1967年に米国防総省の調達規則の一部として制定された C/SCSC(Cost/Schedule Control System Criteria) が元となっている。 1990年代、クリントン大統領政権下における国家的プロジェクトのパフォーマンス改善を通じて見直され、発展してきた。プロジェクトマネジメント知識体系ガイド (PMBOK) の 2000年版では、コスト・マネジメントの技法として言及されて (7.4.2.3) いる。進捗の進み /遅れのような指標(スケジュール差異)も日数 /時間という単位ではなくコストを単位として求められる点に特色がある。

Page 16: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

補充内容   EVMSで進捗を管理するアーンド・バリュー・マネジメントをプロジェクトに適用しようとするプロジェクト・

マネジャーには以下に挙げる基本情報が必要である。

ワーク・ブレークダウン・ストラクチャー (WBS, Work Breakdown Structure) 階層化され詳細化された、全てのプロジェクト構成要素のリスト プロジェクトのマスター・スケジュール (PMS, Project Master Schedule) 各タスクの納期と担当者が示されたガントチャート 計画価値 (PV, Planned Value) 当該期間末までに完了しているものとして計画された作業の予算 アーンド・バリュー (EV, Earned Value) 当該期間末までに進捗した作業を、その作業の計画価値に対する比から評価した価値 実コスト (AC, Actual Cost) 当該期間末までに実際に投入した総コスト 完成時総予算  (BAC, Budget at Completion) プロジェクトの完了時点における PV

Page 17: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

補充内容   EVMSで進捗を管理する

次のような評価値を算定することができる コスト差異 (CV, Cost Variance) EV - AC( 0 以上であれば良好) スケジュール差異 (SV, Schedule Variance) EV - PV ( 0 以上であれば良好) コスト効率指数 (CPI, Cost Performance Index) EV÷AC( 1 以上であれば良好) スケジュール効率指数 (SPI, Schedule Performance 

Index) EV÷PV( 1 以上であれば良好) 完成時総コスト見積り (EAC, Estimate At Completion) AC + (BAC - EV)÷CPI 

Page 18: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

EVMS ( Earned   Value   Management  System  )

PV ベースライン

AC  実コスト

EV  アーンドバリュー BAC

完了予算コスト

VAC:完成時での差異

SV:スケジュール差異 期間表示

SV:スケジュール差異 コスト表示

CV:コスト差異

EV

予測のプロジェクトの時間遅れ

現時点 計画完了時点

PV

ベースライン

EV

AC

コスト

コスト

時間

EAC

完了予測コスト

Page 19: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

EVMS:Erned Value Management   System  

       ・ BCWS   Budgeted Cost of  Work Scheduled =>PV 計画された作業に対する予算化されたコストのこと。一般にS字カーブを描く。  計画された価値  PV   Planed   Value  という。 これが 進捗測定用 ベースラインとなる。・ BCW P  Budgeted Cost of  Work Performed =>EV 指定された段階で完了した作業に対する計画上の予算化されたコストのこと。完了したWPの予算化されたコストの累積で計算する。   獲得EV   Earned   Value  という。・A CW P  Actual Cost of  Work Performed   =>AC 指定された段階で完了した作業に対する実際に費やされたコストのこと。間接費も含まれる。   実コスト AC  Actual   Cost  という。・ CV   Cost   Variance               CV=EV-AC 実際に処理した作業にかかったコストの計画値からの差異・ SV   Schedule   Variance         SV=EV-PV 実際に処理した作業の計画からの遅れまたは進みの絶対値・ EAC   Estimate   At   Completion   EAC= AC +( BAC-EV)/PF  完成時予測総コスト                                 PF   Performance  Factor ( CPI   or   SPI   or   CPI×SPI )・ VAC     Variance   At   Completion     VAC=EAC-BAC 完成時予測総コストと計画時総コストの差異・ CPI   Cost   Performance   Index       CPI=EV/ AC  実施した作業の計画のコストの実質コストに対する比率の指標・ SPI     Scheduled    Performance   Index   SPI=EV/PV 実施した作業の計画のコストの計画コストに対する比率の指標・ TCPI   To   Complete   Performance   Index   ( BAC-EV)/( EAC- AC  ) 現時点以降のCPIを表す。

Page 20: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

EVMSによる進捗管理手法

 1.CV、SVが10%の閾値を越えると異常と言う判断を下す。

 2.CPI、SPIが0.9を下回る場合を異常と判断する。

   異常を発見一時は、何らかの対応策をとる。

   また、CV、SV、CPI、SPIが 7回連続して悪化の傾向を示したら、

   そのプロジェクトまたはWPを重点管理する。

 ☆ VAC<CV 最終結果が現在地よりもよくなるという報告が上がったらおかしいと判断できる。

 ☆ TCPI>CPI 現時点以降のCPIが過去のCPIより改善される報告が上がったらおかしい。

 ☆ 算出したEAC>>報告された完成時総コスト 

   完成時総コストがEACよりも大幅に改善された報告書はおかしい。

 ★ 変更管理 CCB  Change   Control   Board  の判断を仰ぐ

    EVMS の基盤となるベースラインはスコープ(マネジメントまたは成果物)の変更が

   行われたときのみ変更となる。つまり予算の見直し。

  ・プロジェクト全体の変更管理 スコープ、スケジュール、コスト、品質、契約・・・の変更管理

EVMS:Erned Value Management   System

 

Page 21: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

コスト

日現在 納期

AC

CVBAC

EAC

VAC

PV

EV

SV

BAC( Total budget )

PV(BCWS) <計画予算コスト>その時点までにどれだけの仕事が終わっていなければならないか

EV(BCWP) <出来高>実際にはどれだけの仕事が終わっているのか

<実際発生コスト>終わった仕事にいくら費用がかかったのか

<コスト差異>CV=正:予算以内  CV=負:予算超過

SV(PV-EV)

<スケジュール差異>SV=正:計画より早い  SV=負:計画より遅れ

CPI(EV /AC)

<コスト効率指標>CPI> 1:コストが計画より少ない  CPI< 1:コストが計画より多い

SPI(EV / PV)

<スケジュール効率指標>SPI> 1:作業が計画より早い  SPI< 1:作業が計画より遅い

<完成時総予算>

<完成時総コスト見積り>

VAC(BAC-EAC)

完成時での差異

AC(ACWP)

CV(PV-AC)

EAC

<EVMS(アーンドバリュー分析>(アーンドバリューとは、出来高のこと)

⑧進捗を管理する

Page 22: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

今日の内容

コスト・マネジメント

Page 23: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

第 8回. コスト・マネジメント

8.1  資源計画

8.2  コスト見積り

8.3  コストの予算化

8.4  コスト・コントロール

8.5  システム開発における考慮点

Page 24: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

コストマネジメント

   7.1 資源計画    7.2 コスト積算1.基礎情報 1.基礎情報 1 . WBS 1 . WBS 2 . 実績情報 2 . 資源必要量 3 . スコープ記述書 3 . 資源単価 4 . 資源群の記述 4 . 作業毎の所要期間見積り 5 . 組織の方針 5.印刷物の見積り 6.活動期間評価 6 . 実績データ

7 . コスト科目表2.ツールと技法 8. リスク 1 . 識者の判断 2.ツールと技法 2 . 代替案の策定 1 . 実績スライド積算 3. プロジェクト管理ソフトウエア 2 . 係数積算3.成果物 3 . 積上積算

4 . コンピュータプログラム 1 . 必要資源量 5. その他のコスト見積り方法

3.成果物 1 . コスト見積り 2 . 詳細バックアップ資料 3 . コストマネジメント計画書

   7.3 予算設定    7.4 コスト管理1.基礎情報 1. 基礎情報 1 . コスト見積り 1 . 予算ベースライン 2 . ワークブレークダウンストラクチャー (時系列予算配分) 3 . プロジェクトスケジュール 2 . 進捗報告書 4. リスクマネジメント計画 3 . 変更要求書

4 . コストマネジメント計画書2.ツールと技法 2.ツールと技法 1 . コスト見積りのツールと技法 1 . コスト変更管理システム3.成果物 2 . 進捗測定 1 . 予算ベースライン 3.. EVM管理 (時系列予算配分) 4 . 計画の追加作業

5 . コンピュータ化コスト管理システム3.成果物 1 . 改訂コスト見積り 2 . 予算の更新 3 . 是正策 4 . 完成時コストの予測 5 . 教訓

図 7-1 コストマネジメントの概要

コストマネジメント

Page 25: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

コスト・マネジメントのプロセス コスト・マネジメントは次の図に示す 4つのプロセスがある。                       

                         計画のプロセス

                          計画のプロセス

                         計画のプロセス

                                    コントロールのプロセス

コスト・マネジメント

資源計画

コスト・コントロール

コスト見積り

コストの予算化

Page 26: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

8.1  資源計画資源計画

インプット

1.ワーク・ブレークダウン  ・ストラクチャー( WBS )2.  過去の情報3 .スコープ記述書4.資源プール記述書5.組織の方針6.アクティビティ所要期間  見積り

ツールと技法

1.  専門家の判断2.代替案の識別3.プロジェクトマネジ  メント・ソフトウェア

アウトプット

1.資源に対する  要求事項

Page 27: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

8.2  コスト見積りコスト見積り

インプット

1.ワーク・ブレークダウン  ・ストラクチャー( WBS )2.  資源に対する要求事項3 .資源レート4.アクティビティ所要期間  見積り5.見積り関連刊行物6.過去の情報7.勘定科目表8.リスク

ツールと技法

1.類推見積り2.係数モデル見積り3.  ボトムアップ見積り4.コンピュータ・ツール5.他のコスト見積り手法

アウトプット

1.コスト見積り2.  詳細資料3.コスト・マネジメント  計画書

Page 28: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

8.2  見積り段階と見積り方法の適用例

フェーズ

タスク

     初期見積り     概算見積り        詳細見積り  ・ 類推見積り      ・ 係数モデル見積り  ・ 係数モデル見積り       

                   例: (画面数+帳票数)      例:  SPR 法             例:  IFPUG 法         X 定数

   ・ 係数モデル見積り  ・ ボトムアップ見積り  ・ ボトムアップ見積り       例:  Early FP 法

   ・ ボトムアップ見積り

定義 機能設計(分析) システム設計 開発 導入 適用

システムの目的を定める

機能設計

プロジェクト計画 

機能設計レビュー

システム基本設計

システム詳細設計 

設計レビュー

プログラム設計

プログラム製作 

システムテスト

システムテストレビュー

納入/設置

システム導入支援

システム適用支援

保証サポート

Page 29: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

8.3  コストの予算化コストの予算化

インプット

1.コスト見積り2. ワーク・ブレークダウン  ・ストラクチャー( WBS )3 .プロジェクト・スケジュール4.リスク・マネジメント  計画書

ツールと技法

1.コストを予算化する  ツールと技法

アウトプット

1.コスト・ベースライン

Page 30: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

実績ベースの見積り 分析ベースの見積り 統計的総和による見積り 予算の配賦

コストの見積りと予算の配賦の方法

Page 31: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

8.4  コスト・コントロールコスト・コントロール

インプット

1.コスト・ベースライン2.実績報告書3 .変更要求4.コスト・マネジメント  計画書

ツールと技法

1.コスト変更管理システム2.実績測定3.アーンド・バリュー  ・マネジメント( EVM )4.追加の計画5.コンピューター・ツール

アウトプット

1.コスト見積り改訂版2.予算更新版3.是正処置4.完成時総コスト見積り5.プロジェクト終結6.教訓

Page 32: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

8.5 システム開発における考慮点

資源計画では、契約書、プロジェクト計画書、 WBS に基づいて明確にする項目 .

コスト見積りでは、プロジェクト予算として含める項目 .

コストの予算化では、システム開発における予算を、通常は3種類で算定する。コスト・コントロールはアーンド・バリュー・マネジメント( EVM )を使用して行う。

Page 33: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

8.5.1 システム開発における考慮点①

資源計画では、契約書、プロジェクト計画書、 WBS に基づいて明確にする項目 .

① 所要スキルと所要人数② 設備③ 購入ソフトウェア、開発ツール、検査ツールなどのソ

フトウェア、及び購入データや購入する知的財産権④ サービス⑤ プロジェクト作業場所、備品、消耗品

Page 34: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

8.5.2 システム開発における考慮点②

コスト見積りでは、プロジェクト予算として以下の項目を含める。

① 労務費(クラス別単価を使用)② 調達費(請負外注費)③ 設備費(ハードウェア機器)④ ソフトウェア費(購入ソフト・開発ツール・検査ツー

ル等)⑤ サービス費(保守費、教育費、セットアップ費)⑥ 経費(フロア費、用力費、設備・消耗品など)

Page 35: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

8.5.3 システム開発における考慮点③

コストの予算化では、システム開発における予算を、通常は以下の3種類で算定する。

① プロジェクト見積り原価   (システム開発のための希望単価をベースに算定)② プロジェクト受注金額   (受注競争のために出した戦略的金額であり、適正マージンを含む)

③ プロジェクト予定原価   (リスクや値引き交渉などの原価削減努力を考慮した原価であ

り、   ベースラインとする)

Page 36: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

8.5.4 システム開発における考慮点④

コスト・コントロールはアーンド・バリュー・マネジメント( EVM )を使用して

  次のように行う。

① 作業の出来高は成果物ベースで評価する。② 費用は期間に運動した費用のみ抽出する。③ 作業に要した費用は実績作業期間と作業者の単金を掛け合わせて   算出する。④ 出来高グラフで表示する。⑤ 予実対比でプロジェクト完了時のコストを予測⑥ コストが超過しそうであれば是正処置を考える。

Page 37: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

復習とまとめ

ケーススタディ

Page 38: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

PMの枠組み

プロジェクトマネジメントの

主要要件

プロジェクトマネジメントの

主要要件

1. プロジェクト 統合マネジメント 1. プロジェクト 統合マネジメント

2. プロジェクト 範囲のマネジメント 2. プロジェクト 範囲のマネジメント

3. プロジェクト 時間マネジメント 3. プロジェクト 時間マネジメント

4. プロジェクト コストマネジメント 4. プロジェクト コストマネジメント

5. プロジェクト クオリティ マネジメント

5. プロジェクト クオリティ マネジメント

6. プロジェクト 人材マネジメント 6. プロジェクト 人材マネジメント

7. プロジェクト コミュニケーション マネジメント

7. プロジェクト コミュニケーション マネジメント

8. プロジェクト リスクマネジメント 8. プロジェクト リスクマネジメント

計画計画実施実施 コントロールコントロール 完了完了立ち上げ立ち上げ

完了管理完了管理

開始開始 範囲の計画範囲の計画

範囲の定義範囲の定義

活動の定義活動の定義

活動の一連性活動の一連性

活動期間の見積活動期間の見積

スケジュール開発スケジュール開発

リスクマネジメント計画

リスクマネジメント計画

リソース計画リソース計画

コスト見積コスト見積

コスト予算策定コスト予算策定

プロジェクト開発計画

プロジェクト開発計画

クオリティ計画クオリティ計画

組織計画組織計画

メンバーの確保メンバーの確保

コミュニケーション計画

コミュニケーション計画

プロジェクト実行計画

プロジェクト実行計画

全体の変更管理全体の変更管理

範囲の変更管理範囲の変更管理

スケジュール変更管理

スケジュール変更管理

コスト変更管理コスト変更管理

クオリティコントロールクオリティ

コントロール

成果報告成果報告

リスクのモニタリングとコントロール

リスクのモニタリングとコントロール

リスクの明確化リスクの明確化

リスクアセスメントリスクアセスメント

リスク量の算出リスク量の算出

リスク対応計画リスク対応計画

コアプロセスコアプロセス 促進プロセス促進プロセス

範囲の確定範囲の確定

クオリティ保証クオリティ保証

チーム開発チーム開発

情報提供情報提供

Page 39: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

契約の完了 の完了手続きプロジェクト

終結のプロセス

遂行のプロセスコントロールのプロセス

立上げのプロセス

プロジェクトの立上げ

変更管理スコープ

管理スケジュール

管理コスト

品質管理管理リスク

進捗管理 変更管理

補助的プロセス

情報の配布 の育成プロジェクトチーム

品質保証引合 発注先選定 契約管理

計画の実施プロジェクト

補助的プロセス

計画スコープ

定義スコープ作業定義

資源計画

作業順序設定所要期間見積

り積算コスト

作成スケジュール予算設定

プロジェクト計画策定

計画のプロセス

コアプロセス

成果物の検収

品質計画

計画コミュニケーション

補助的プロセス組織計プロジェクト

画要員の調達

の特定リスク の定量化リスク 対応策の策定

調達計画 引合計画

出典:「PMBOK」をもとに作成

2000年度版

リスク管理計

の定性分析リスク

の照合スコープ

Page 40: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

WBS (Work Breakdown Structure) の作成

スコープ定義書はプロジェクトのWBSを作成すること。

作業1

作業2

作業3

作業4

作業5

作業6

作業7

組織1

組織3

組織2

組織7

組織6

組織5

組織4 CA

CA

CA

CA

CA

CA

WPWP WP W

PWP

WBS-OBSマトリックス

WBS

OBS

CA: Cost Account

WP:Work Package

スコープの定義と責任分担

Page 41: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

A B C D E F要件定義 S P P P

外部設計 S P P P P P

内部設計 S A P

コード作成

S A P

テスト S A P

総合テスト

S A P

RAM: responsibility assignment matrix :  

  責任分担表

アクティヴィティ

S: 承認、 A:審査、 P: 支援担当

Page 42: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

PDMPDM 法法

開始

仕事A 仕事B

終了

仕事G仕事F仕事E

仕事D仕事C

PDM : Precedence Diagramming Method

仕事C仕事B

開始 終了

仕事 A

仕事E

仕事D

仕事 G

ADM 法

ADM : Arrow Diagramming Method

ネットワークロジック図(スケジュール作成)

仕事 F

Page 43: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

長長短短

高高

低低

所要期間予測所要期間予測

楽観値( a )楽観値( a )

悲観値( b )悲観値( b )

最可能値( m )最可能値( m )

PERT加重平均=期待値PERT加重平均=期待値

= (a + 4×m + b)/ 6= (a + 4×m + b)/ 6

ベータ分布ベータ分布

期  間仕 事

ガントチャートガントチャート PERTPERT

ガントチャートと PERT

Page 44: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

A楽観値

B最可能値

C悲観値 期待値

Σ

標準偏差Σ 二乗

要件定義 50 70 100 71.67 8.33 69.44

外部設計 40 50 70 51.67 5 25.00

内部設計 100 120 150 121.67

8.33 69.44

コード作成 150 170 200 171.67

8.33 69.44

テスト 50 60 80 61.8 5 25

総合テスト 50 60 70 60 3.33 11.11

全体 430

コストの予算化

Page 45: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

予算の配賦方法

実績測定ベースラインPMB (performance measurement baseline) MR

Project Budget  プロジェクト予算

割り当てされた予算 UB

コストアカウント部分 未確定部分

WPに割り当て PP

直接 AE 間接

MR:management reserve    UB:undistributed budget     PP:planning package               

AE:apportioned effort    WP:work package    PMB:performance measurement baseline

計画中のパッケージ

PMに与えられた予備費

部門間接

今割り当てられない予算

Page 46: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

作 業 内 容 リスト

①プロダクツと明確な目標を設定する②プロダクツを管理可能なところまで分解する③作業の相互関係を考える④作業の所要期間を見積もる⑤スケジュールを作成する⑥コストを積算する⑦予算のベースラインを設定する⑧進捗を管理する

Page 47: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

主要なプロダクツ主要なプロダクツ

プロジェクトの定量的な達成目標

プロジェクトの定量的な達成目標

プロジェクト成果物・サービス

プロジェクト成果物・サービス

コストコスト

品質品質 スケジュールスケジュール

・プロジェクトが成功裡に完成したかどうか判断できる定量的な基準を示す。

・定量的でない目標の設定(「顧客満足」など)は大きなリスクを伴う。

<プロジェクトのメンバーとその顧客は、良く話し合い両者の合意を得る>

<合意事項を文書化する>

①プロダクツと明確な目標を設定する

Page 48: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

プロダクツを管理可能なところまで分解する手法<WBS (Work Breakdown Structure )>

レベル1レベル1

レベル1レベル1

プロダクツプロダクツ

レベル2レベル2

レベル2レベル2

レベル2レベル2

レベル3レベル3

レベル3レベル3

レベル3レベル3

②プロダクツを管理可能なところまで分解する

Page 49: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

WBSの目的は、プロダクツを

管理可能なコンポーネントに分けること

管理可能なコンポーネントとは、

①コスト、作業所要期間、資源所要量の正確な

見積りが可能であること

②当該作業の責任と権限を明確化できること

である

すなわち、PMは、プロダクツをWBSを用い

①コスト、作業所要期間、資源所要量の正確な

見積りが可能なところ

②当該作業の責任と権限を明確化できるところ

まで分解する必要がある。

レベル1レベル1

レベル1レベル1

プロダクツプロダクツ

レベル2レベル2

レベル2レベル2

レベル2レベル2

レベル3レベル3

レベル3レベル3

レベル3レベル3

出典:「PMBOK」をもとに作成

どこまで分解するの? ②プロダクツを管理可能なところまで分解する

Page 50: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

WBS作成の留意点②プロダクツを管理可能なところまで分解する

<MECE に分ける>

MECE とは、

Mutually     =要素が互いに

Exclusive    =重複がなく(原意:排除しあって

いて)

Collectively =集めると

Exhaustive  =全体を尽くす

Page 51: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

<4人分の事務所>を新設する。

期限は3ヶ月。予算は 200万 円以

内。

基礎基礎 外装外装

内装内装

許可取り付け

許可取り付け

工事計画工事計画

基礎・土台

基礎・土台

屋根ふき屋根ふき

壁枠・屋根枠

壁枠・屋根枠

外壁外壁 塗装塗装

仕上げ

仕上げ

電気器具電気器具塗装塗装

床総仕上げ

床総仕上げ

清掃清掃冷暖房冷暖房 絶縁絶縁 タイ

ルタイル ドアドア

第1レベル

第2レベル

第1レベル

第2レベル電気配線電気配線

窓窓

<ケーススタディ>②プロダクツを管理可能なところまで分解する

Page 52: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

<練習問題1>

あなたが最近手がけたプロジェクト、あるいは現在予

定しているプロジェクトの中から、主要なプロダクツ

を取り出し、それをもとにWBSを作成してください。

分割はレベル2まで。

時間 10 分(ひとりの方に5分程度で発表してもらいま

す)

Page 53: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

工事計画工事計画

壁枠・屋根枠壁枠・屋根枠

電気配線電気配線

冷暖房冷暖房

絶縁絶縁

電気器具電気器具

床総仕上床総仕上

プロジェクト開始

プロジェクト開始

許可取付許可取付

基礎土台基礎土台

屋根ふき屋根ふき

タイルタイル ドアドア 塗装塗装

清掃清掃 プロジェクト終了

プロジェクト終了

基礎

外装

内装

仕上 外壁塗装外壁塗装

外壁外壁

窓窓

③作業の相互関係を考える

Page 54: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

<練習問題2>

あなたが作ったWBSをもとに、作業間の相互関係を

設定してください。

時間 10 分(ひとりの方に5分程度で発表してもらいま

す)

③作業の相互関係を考える

Page 55: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

④ 作業の所要期間を見積もる

<数学モデルで所要期間を見積もる>

To-最も楽観的な作業期間の予測値( Optimistic )Tm-最も起こりそうな作業期間の予測値( Most likely )Tp-最も悲観的な作業期間の予測値( pessimistic )

期待値 ±σ× 1に収まる確率  68.26%期待値 ±σ× 2に収まる確率  95.46%期待値 ±σ× 3に収まる確率  99.73%

Te(作業期間の期待値)=6

To+4Tm+Tp

σ( 作業期間の標準偏差)=6

Tp-To

Page 56: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

相対的な発生確率

短い 長い

Tm(最も起こりそうなケー

ス)

Tp(悲観的ケース)

期待値=(To+ 4Tm+Tp) /6

出現する期間値

高い

低い

To(楽観的ケース)

出典:「 PMBOK」より抜粋

④作業の所要期間を見積も

Page 57: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

作 業 To Tm Tp Te

工事計画

許可取付け

基礎・土台

壁枠・屋根枠

屋根ふき

外壁

外壁塗装

電気配線

冷暖房

絶縁

タイル

ドア

塗装

電気器具

床総仕上げ

清掃

④作業の所要期間を見積もる

Page 58: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

<練習問題3>

あなたが作ったWBSをもとに、作業の所要時間を見

積もってください。

時間 10 分(ひとりの方に5分程度で発表してもらいま

す)

④作業の所要期間を見積もる

Page 59: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

計画スコープ

定義スコープ

作業定義

資源計画

作業順序設定

所要期間見積り

コスト積算

作スケジュール成

予算設定 計プロジェクト画策定

①プロダクツと明確な目標を設定する

②プロダクツを管理可能なところまで分解する

③作業の相互関係を考える

④作業の所要期間を見積もる

⑤スケジュールを作成する

⑥コストを積算する

⑦予算のベースラインを設定する

⑧進捗を管理する

進捗管理+

<これまでやったこと、今からやることの確認>

Page 60: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

<クリティカルパスを見つける><クリティカルパスを見つける>

作業名作業名

作業作業期間期間

(ES:最早開始日)(ES:最早開始日)(EF:最早終了日)(EF:最早終了日)

(LS:最遅開始日)(LS:最遅開始日)(LF:最遅終了日)(LF:最遅終了日)

<フロートとは><フロートとは>

(最遅終了日)-(最早終了(最遅終了日)-(最早終了

日)日)

(最遅開始日)-(最早開始(最遅開始日)-(最早開始

日)日)

クリティカルパスとは、フロートが0以下になっている作業クリティカルパスとは、フロートが0以下になっている作業チェーンチェーン

フロート>0 → その作業のスケジュールは動かす余裕がある。フロート>0 → その作業のスケジュールは動かす余裕がある。

フロート=0 → その作業のスケジュールはクリティカルである。フロート=0 → その作業のスケジュールはクリティカルである。

フロート<0 → 計画しなおさないとその作業はできない。フロート<0 → 計画しなおさないとその作業はできない。

※クリティカルパス=緊急経路※フロート=余裕

⑤スケジュールを作成する

Page 61: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

<ES、EFを見つける<ES、EFを見つける>>

作業名作業名作業名作業名

作業作業期間期間

ESES(最早開始日)(最早開始日)

EFEF(最早終了日)(最早終了日)

LSLS(最遅開始日)(最遅開始日)

LFLF(最遅終了日)(最遅終了日)

AAAA44

ESES11

EFEF④④

BBBB33

ESES⑤⑤

EFEF77

CCCC55

ESES⑤⑤

EFEF99

Ex.1Ex.1計算方向計算方向

DDDD44

ESES⑩⑩

EFEF1313

⑤スケジュールを作成す

Page 62: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

作業名作業名作業名作業名

作業作業期間期間

ESES(最早開始日)(最早開始日)

EFEF(最早終了日)(最早終了日)

LSLS(最遅開始日)(最遅開始日)

LFLF(最遅終了日)(最遅終了日)

BBBB

55 77

CCCC55 99

DDDD44

1010 1313

Ex.2Ex.2計算方向計算方向

55

33

LSLS77

LFLF⑨⑨

LSLS55

LFLF⑨⑨

LSLS⑩⑩

LFLF1313

AAAA44

11 44

LSLS11

LFLF④④

<LS、LFを見つける><LS、LFを見つける>

⑤スケジュールを作成す

Page 63: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

<クリティカルパス<クリティカルパス>>

AA BBBB

CC

DD

55

33

LSLS77

LFLF99

LSLS55

LFLF99

LSLS1010

LFLF1313

LSLS11

LFLF44

ESES1010

EFEF1313

ESES55

EFEF99

44

ESES11

EFEF44

ESES55

EFEF77

44

⑤スケジュールを作成す

Page 64: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

<練習問題4>ケーススタディのクリティカルパスを見つけてください。

時間 10 分(ひとりの方に5分程度で発表してもらいます)

工事計画工事計画

1515 許可取付許可取付

1616 電気配線電気配線

1010

冷暖房冷暖房55

タイルタイル55

塗装塗装33基礎

土台基礎土台

55 壁枠・屋根枠壁枠・屋根枠

55 屋根ふき屋根ふき

55

絶縁絶縁55

ドアドア55

電気器具電気器具

22

床総仕上床総仕上

33

窓窓11

外壁外壁1010

清掃清掃22

外壁塗装外壁塗装

33

⑤スケジュールを作成する

Page 65: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

作 業 人件費 一般管理費 材料費装置・什器

費装置レンタル費 合計

工事計画を作成する 30 6 36

許可を取り付ける基礎・土台工事をする 100 20 120 20 50 310

壁枠・屋根枠工事をする 100 20 100 10 50 280

窓取付け工事をする 20 4 50 74

屋根ふき工事をする 50 10 100 160

外壁工事をする 100 20 100 10 100 330

外壁塗装をする 30 6 10 15 61

電気配線工事をする 100 20 20 140

冷暖房工事をする 50 10 100 160

絶縁工事をする 50 10 10 70

タイル工事をする 50 10 30 90

室内ドア工事をする 50 10 30 90

内装塗装をする 30 6 5 15 56

電気器具を取り付ける 20 4 20 44

床総仕上げをする 30 6 20 56

清掃をする 20 4 10 34

合 計 830 166 725 40 230 1991

⑥コストを積算する (単位:千 円 )

Page 66: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

相対的な発生確率

低い 高い

Tm(最も起こりそうなケー

ス)

Tp(悲観的ケース)

期待値=(To+ 4Tm+Tp) / 6

出現する金額

高い

低い

To(楽観的ケース)

出典:「 PMBOK」をもとに作成

⑥コストを積算す

Page 67: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

作 業 日時 予算(千円 )工事計画を作成する 15日 36許可を取り付ける 31日 36基礎・土台工事をする 36日 346壁枠・屋根枠工事をする 41日 626窓取付け工事をする等 51日 1190外壁塗装をする等 61日 1391冷暖房工事をする 66日 1621タイル工事をする 71日 1711室内ドア工事をする 76日 1801内装塗装をする 79日 1857電気器具を取り付ける 82日 1957清掃をする 84日 1991

0

500

1000

1500

2000

2500

15日 36日 51日 66日 76日 82日

コスト(千 円 )

⑦予算のベースラインの設定

Page 68: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

コスト(千円 )

作 業 日時 予算(千円 )実績(千円 )出来高(千 円 )工事計画を作成する 15日 36 36 29許可を取り付ける 31日 36 36 26基礎・土台工事をする 36日 346 520 276壁枠・屋根枠工事をする 41日 626 900 500窓取付け工事をする等 51日 1190 1510 952外壁塗装をする等 61日 1391 1800 1110冷暖房工事をする 66日 1621タイル工事をする 71日 1711室内ドア工事をする 76日 1801内装塗装をする 79日 1857電気器具を取り付ける 82日 1957清掃をする 84日 1991

0

500

1000

1500

2000

2500

15日 36日 51日 66日 76日 82日

予算(千円 )実績(千円 )出来高(千円 )

<プロジェクトの目標>

期限は3ヶ月。予算は 200万 円以 内。

⑧ 進捗を管理する

Page 69: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

EVMS ( Earned   Value   Management  System  )

PV ベースライン

AC  実コスト

EV  アーンドバリュー BAC

完了予算コスト

VAC:完成時での差異

SV:スケジュール差異 期間表示

SV:スケジュール差異 コスト表示

CV:コスト差異

EV

予測のプロジェクトの時間遅れ

現時点 計画完了時点

PV

ベースライン

EV

AC

コスト

コスト

時間

EAC

完了予測コスト

Page 70: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

EVMS:Erned Value Management   System  

       ・ BCWS   Budgeted Cost of  Work Scheduled =>PV 計画された作業に対する予算化されたコストのこと。一般にS字カーブを描く。  計画された価値  PV   Planed   Value  という。 これが 進捗測定用 ベースラインとなる。・ BCW P  Budgeted Cost of  Work Performed =>EV 指定された段階で完了した作業に対する計画上の予算化されたコストのこと。完了したWPの予算化されたコストの累積で計算する。   獲得EV   Earned   Value  という。・A CW P  Actual Cost of  Work Performed   =>AC 指定された段階で完了した作業に対する実際に費やされたコストのこと。間接費も含まれる。   実コスト AC  Actual   Cost  という。・ CV   Cost   Variance               CV=EV-AC 実際に処理した作業にかかったコストの計画値からの差異・ SV   Schedule   Variance         SV=EV-PV 実際に処理した作業の計画からの遅れまたは進みの絶対値・ EAC   Estimate   At   Completion   EAC= AC +( BAC-EV)/PF  完成時予測総コスト                                 PF   Performance  Factor ( CPI   or   SPI   or   CPI×SPI )・ VAC     Variance   At   Completion     VAC=EAC-BAC 完成時予測総コストと計画時総コストの差異・ CPI   Cost   Performance   Index       CPI=EV/ AC  実施した作業の計画のコストの実質コストに対する比率の指標・ SPI     Scheduled    Performance   Index   SPI=EV/PV 実施した作業の計画のコストの計画コストに対する比率の指標・ TCPI   To   Complete   Performance   Index   ( BAC-EV)/( EAC- AC  ) 現時点以降のCPIを表す。

Page 71: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

EVMSによる進捗管理手法

 1.CV、SVが10%の閾値を越えると異常と言う判断を下す。

 2.CPI、SPIが0.9を下回る場合を異常と判断する。

   異常を発見一時は、何らかの対応策をとる。

   また、CV、SV、CPI、SPIが 7回連続して悪化の傾向を示したら、

   そのプロジェクトまたはWPを重点管理する。

 ☆ VAC<CV 最終結果が現在地よりもよくなるという報告が上がったらおかしいと判断できる。

 ☆ TCPI>CPI 現時点以降のCPIが過去のCPIより改善される報告が上がったらおかしい。

 ☆ 算出したEAC>>報告された完成時総コスト 

   完成時総コストがEACよりも大幅に改善された報告書はおかしい。

 ★ 変更管理 CCB  Change   Control   Board  の判断を仰ぐ

    EVMS の基盤となるベースラインはスコープ(マネジメントまたは成果物)の変更が

   行われたときのみ変更となる。つまり予算の見直し。

  ・プロジェクト全体の変更管理 スコープ、スケジュール、コスト、品質、契約・・・の変更管理

EVMS:Erned Value Management   System

 

Page 72: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

コスト

日現在 納期

AC

CVBAC

EAC

VAC

PV

EV

SV

BAC( Total budget )

PV(BCWS) <計画予算コスト>その時点までにどれだけの仕事が終わっていなければならないか

EV(BCWP) <出来高>実際にはどれだけの仕事が終わっているのか

<実際発生コスト>終わった仕事にいくら費用がかかったのか

<コスト差異>CV=正:予算以内  CV=負:予算超過

SV(PV-EV)

<スケジュール差異>SV=正:計画より早い  SV=負:計画より遅れ

CPI(EV /AC)

<コスト効率指標>CPI> 1:コストが計画より少ない  CPI< 1:コストが計画より多い

SPI(EV / PV)

<スケジュール効率指標>SPI> 1:作業が計画より早い  SPI< 1:作業が計画より遅い

<完成時総予算>

<完成時総コスト見積り>

VAC(BAC-EAC)

完成時での差異

AC(ACWP)

CV(PV-AC)

EAC

<EVMS(アーンドバリュー分析>(アーンドバリューとは、出来高のこと)

⑧進捗を管理する

Page 73: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

<PMの手法を用いて仕事の効率化を図る>

1.現状把握   - 作業①   - 作業②   - 作業③2.課題設定   - 作業①   - 作業②   - 作業③3.対策の検討 - 作業①   - 作業②   - 作業③4.計画書作成 - 作業①   - 作業②   - 作業③

<戦略計画の策定>

・戦略的中期経営計画策定

・地域活性化ビジョン策定 など

1.現状1.現状

2.課題2.課題

戦略策定戦略策定

作業②作業②

作業③作業③

作業①作業①

③- 2③- 2

③- 3③- 3

③- 1③- 1

3.対策3.対策

4.計画書4.計画書

Page 74: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

現状現状

課題課題戦略策定戦略策定

作業②作業②

作業③作業③

作業①作業①

③- 2③- 2

③- 3③- 3

③- 1③- 1

対策対策

計画書計画書

③- 1③- 2③- 3④- 1④- 2

③- 1③- 2③- 3④- 1④- 2

コスト

日現在

納期

ACWP

CVBAC

EAC

VACBCWS

BCWP

SV

③③-- 11

③③-- 22③③-- 22

③③-- 33

④④-- 11

55

33

4444

③- 1③- 1

③- 2③- 2

③- 3③- 3

④- 1④- 1

コスト積算

作業順序の設定

予算 と進捗管理ベースライン

WBS

所要期間の見積り

の作成スケジュール

現在の仕事にどう活かせるか

Page 75: ソフトウェア開発及びソフトウェア プロジェクトマネジメント ( VIII )

1.現状把握   - 作業①   - 作業②   - 作業③2.課題設定   - 作業①   - 作業②   - 作業③3.対策の検討 - 作業①   - 作業②   - 作業③4.計画書作成 - 作業①   - 作業②   - 作業③

問題問題

Why? So How?

重点課題

・問題の根本原

因を把握し、そ

れに対する重

点課題を設定す

る。

・その上で、重

点課題を具体的

なアクション

が行えるとこ

ろまで分解す

る。

<原因追求> <解決策の具体化>

どの部分を? 具体的にどのようにして?

・問題の根本

原因の解決を

効率的、効果

的に行うこと

が可能となる。

・結果、お客

様の満足度の

向上が期待で

きる。

その効果は?

現在の仕事にどう活かせるか