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導入ガイド: SOLIDWORKS での図面作成 技術文書 概要 SOLIDWORKS ® は、設計サイクルを容易に進められるように支援します。完全統合された作図 機能により、3次元モデルから直接図面を作成できるため、精度を保証してコミュニケーシ ョンを保つことができます。

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導入ガイド:SOLIDWORKSでの図面作成

技術文書

概要SOLIDWORKS®は、設計サイクルを容易に進められるように支援します。完全統合された作図機能により、3次元モデルから直接図面を作成できるため、精度を保証してコミュニケーションを保つことができます。

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導入ガイド:SOLIDWORKSでの図面作成 1

SOLIDWORKSでは、2次元のドラフトツールおよび作図システムと同じ方法で、図面を作成できます。しかし、3次元モデルを作成して、そのモデルから図面を生成することで、次のような多くの利点を得ることができます。

• 線を描くより速くモデルを設計できます。• SOLIDWORKSではモデルから図面を作成できるため、プロセスの効率が高まります。• モデルを3次元でレビューし、図面を生成する前に形状や設計の問題を修正できるため、作図の段階で設計ミスに気付くというようなことが削減されます。

• モデル スケッチとフィーチャーの寸法およびアノテート アイテムを図面に自動的に挿入できるため、これらを手作業で図面に追加する手間が省けます。

• モデルのパラメータや拘束関係が図面でも保持されるため、モデルの設計意図を図面に反映できます。

• モデルや図面への変更が関連ドキュメントに反映されるため、変更が容易になり、図面の精度を上げることができます。

図面の作成

SOLIDWORKSでドラフトを作成するモデルを作成せずにSOLIDWORKSで図面のドラフトを作成するには:

1. 新規 (New)図面ドキュメントを開きます。テンプレートを選択します。

2. スケッチ ツールバーのツールを使用して、線、矩形、円、その他のエンティティを作図します。

3. 寸法/拘束ツールバーのスマート寸法 (Smart Dimension)ツールを使用して、エンティティに寸法を付けます。

4. アノテート アイテム ツールバーのツールを使用して、アノテートアイテム(注記(Notes)、幾何公差記号(Geometric Tolerance Symbols)、バルーン(Balloons)など)を追加します。

注意:別のアプローチについては次のセクションを参照してください。図面でのスケッチ操作の詳細については、ドラフトのページを参照してください。

ビューの作成と配置は、数回クリックするだけで完了します。インテリジェントなツールセットにより、コンポーネントの寸法が自動的に入力され、製造に必要な情報が確実に設計に取り込まれます。

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導入ガイド:SOLIDWORKSでの図面作成 2

モデルを使って図面を作成する部品やアセンブリ ドキュメントから図面を生成するには:

1. 部品またはアセンブリ ドキュメントで、標準ツールバーの部品/アセンブリから図面作成

(Make Drawing from Part/Assembly)をクリックし、シートのフォーマット/サイ

ズ ダイアログ ボックスでテンプレートを選択します。

ウィンドウの右側にパレット表示(View Palette)が開きます。

2. をクリックしてパレット表示(View Palette)を固定します。

3. パレット表示(View Palette)から図面シートにビューをドラッグします。

4. 図面ビューPropertyManagerで、方向、表示スタイル、スケールなどのオプションを設定し、 をクリックします。

5.ステップ3とステップ4を繰り返してビューを追加します。

注意:図面ドキュメントには任意のモデルの任意の図面ビューを使用できます。

いくつかの図と寸法が挿入されたモデル部品図面

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導入ガイド:SOLIDWORKSでの図面作成 3

ドラフトの作成図面作成のページで説明した手順で、スケッチ ツール、寸法ツール、アノテート アイテムを使用してSOLIDWORKS図面ドキュメントで2Dのドラフトを作成できます。次の点に考慮する必要があります:

スケッチ エンティティ SOLIDWORKS図面ドキュメントでは、スケッチ エンティティ(線、円、矩形など)をいつでも追加できます。レイヤー(Layer)、線属性の変更(Line Format)ツール、線の種類(Line Style)オプションを使用して独自の線の種類を作成できます。

図面ビュー 図面シートや図面ビューにスケッチ エンティティやアノテート アイテムを追加できます。図面ビューでは、ビューのすべてのアイテムを1回の操作で移動またはスケール変更できます。図面シートに空のビューを挿入してドラフト エンティティを含ませることもできます。

標準 ドラフト要素は、ツール(Tools)>オプション(Options)>ドキュメント プロパティ(Document Properties)>設計規格(Drafting Standard)で指定される標準に従います。寸法矢印、公差、アノテート アイテム表示などは規格に基づいて生成されますが、アイテムを手動で編集することもできます(別の矢印スタイルを選択するなど)。

シート フォーマット SOLIDWORKS図面テンプレートには、図面シートのフォーマットが含まれます。このフォーマットを編集して保存できます。フォーマットのないテンプレートを使用して独自のフォーマットを作成したり、2D CADシステムからブロックをインポートすることもできます(タイトル ブロックなど)。

グリッド グリッドを表示するには、右クリックしてグリッドの表示(Display Grid)を選択します。ツール(Tools)>オプション(Options)>ドキュメント プロパティ(Document Properties)>グリッド/スナップ(Grid/Snap)でグリッド間隔やスナップ コントロールを指定します。

寸法 SOLIDWORKSの寸法はジオメトリを制御できます。スケッチ エンティティやモデル要素は、その寸法と一致させる必要があります。ある特定のサイズでエンティティをスケッチして、別のサイズで寸法を表示することはできません。ただし、図面シートや図面ビューにあるエンティティのスケールを変更することは可能です。

拘束 幾何拘束(水平(Horizontal)、同心円(Concentric)、正接(Tangent)など)では、ジオメトリも制御します。幾何拘束には、スケッチ中に推測されるものもあります。幾何拘束は追加、表示、削除できます。自動幾何拘束を回避するには、Ctrlキーを押しながらスケッチするか、ツール(Tools)>オプション(Options)>システム オプション(System Options)>スケッチ(Sketch)>拘束/スナップ(Relations/Snaps)で、自動拘束(Automatic Relations)を選択解除します。

アノテートアイテム ほとんどのアノテート アイテムは、3Dモデルから作成した図面と同様にスケッチ エンティティ上で作業できます。ただし、穴寸法テキストと自動バルーンは例外です。単一バルーンと積重ねバルーンはクエスチョン マークとともに表示され、ユーザー定義のテキストで置き換えることができます。部品用のDimXpertで作成した寸法や公差を図面にインポートすることもできます。

標準テンプレートと、自動的な図面チェックにより、設計の一般的なチェック作業が効率化されます。

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導入ガイド:SOLIDWORKSでの図面作成 4

標準SOLIDWORKSでは、スタイルを設定して寸法をフォーマットすることもできますが、寸法やその他のアノテート アイテムを図面の標準に合わせるためにスタイルを設定する必要はありません。

SOLIDWORKSでは、ツール(Tools)>オプション(Options)>ドキュメント プロパティ(Document Properties)>設計規格(Drafting Standard)で現在のドキュメントの標準を設定します。標準にはANSI、ISO、DIN、JIS、BSI、GOST、GBを使用できます。

図面ドキュメントのテンプレートで標準を設定することもできます。

ANSI

JISDIN

ISO

GB

GOSTBSI

21.50

21.75

21.7

5

21.7

521

.75

21.7

5

21.7

521

.75

21.50

21.50

21.50

21.50

21.50

21.50

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導入ガイド:SOLIDWORKSでの図面作成 5

スケール調整SOLIDWORKSでは、図面ビューをモデルに対する任意のスケール(2:1や1:2など)に設定できます。

図面シートシート プロパティ ダイアログ ボックスで、図面シートごとに異なるスケールを設定できます。図面ビューの外側の図面シートを右クリックし、プロパティ(Properties)を選択します。図面シートのスケールがSOLIDWORKSウィンドウの下部にあるステータス ラインに表示されます。

図面ビュー図面ビューのスケールは、グラフィックス領域でビューを選択したとき、PropertyManagerで設定されます。図面ビューは、以下のいずれかの場合を除いて、図面シートのスケールがそのまま使用されます。

• ビューの作成時やその後の任意のタイミングで別のスケールを指定した場合。

- または -

• ソフトウェアが特定のスケールを使用してシート上にビューを合わせる必要がある場合。

子ビュー(断面図(Section View)、詳細図(Detail View)など)を作成する場合、子ビューのスケールは親ビューか図面シートと同じにするか、またはユーザー定義のスケールを使用できます。この断面図は、親ビューと同じスケールで作成されています。

図面は製造とコミュニケーションを図る上で重要な要素です。SOLIDWORKSソフトウェアは、さまざまな設計図面を作成するためのツールを提供します。2次元図面は、3次元モデルと自動的にリンクされます。3次元モデルを変更すると、2次元図面が自動的に更新されるため、図面ビューが最新の状態に保たれ、図面の正確な縮尺が保証されます。

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複数の図面SOLIDWORKSでは、図面ドキュメントが複数の図面シートをもつことができ、同じ1つのファイルに複数の図面のセットが存在するかのように扱うことができます。図面シートは、任意の部品やアセンブリの図面ビューを含むことができます。シート間を切り替えるには、SOLIDWORKSウィンドウの下部で指定のタブを選択します。また、ショートカット メニューを使用して図面シートを追加または削除することもできます。

タイトル ブロックSOLIDWORKSで新しい図面を開始する場合、特定の用紙サイズと図面のシート フォーマットをもつテンプレートを選択します。このフォーマットには、標準、ユーザー定義、またはフォーマットなし(サイズのみ選択)を指定できます。1つのタイトル ブロックを定義するとき、編集可能なテンプレート フィールドと、クリックしてタイトル ブロック データを入力できるホットスポット領域を指定できます。

標準フォーマットにはタイトル ブロックが含まれています。SOLIDWORKSでは、シート フォーマットを編集できます。(シート フォーマットを保存してその後の図面で使用することもできます)。線やテキストは追加、移動、フォーマット、削除できます。

注記のデータをファイル名、日付、シート番号などのドキュメント プロパティや、ユーザー定義のプロパティにリンクできます。

デフォルトの横方向のシート フォーマットのタイトル ブロックには、以下の線やテキストが含まれています。

このシート フォーマットの編集例では、会社名の注記を追加し、図面名の注記を編集し、線を太くして、グラフィックを追加しています。

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図面ビューは容器のようなものです。通常は、その中にモデルのさまざまなビューが格納されます。図面でスケッチしたり、またはアノテート アイテムやブロックを挿入したりすると、そのエンティティはアクティブな図面ビュー、または図面シートに属します。SOLIDWORKSでは、以下のような図面ビューを作成できます。

• 標準ビュー:標準3面図、さまざまな名前のモデル ビュー(等角投影図など)や、モデルから自動的に作成された相対ビュー。

• 参照ビュー(投影図、補助図、断面図、詳細図、破断図、部分断面図、代替位置ビュー):別のビューから1つまたは2つのステップを経て作成されたビュー(詳細図の輪郭を作図するなど)。

• 空のビュー(スケッチ エンティティ、注記用など):挿入(Insert)>図面ビュー(Drawing View)>空(Empty)のメニュー アイテムを使用して挿入されたビュー。

モデルに加えた変更は図面ビューに自動的に反映されます。

図面ビューの整列SOLIDWORKSの図面ビューは、自動整列や位置調整が可能です。たとえば、標準3面図は垂直および水平に自動的に整列され、断面図、投影図、補助図は適切な方向に整列されます。

正確な整列の範囲内でビューをドラッグできます。整列を解除して、図面シートの任意の場所にビューをドラッグすることもできます。ビューを回転させたり、ビューの表示/非表示を切り替えることもできます

標準3面図は自動的に整列されます。デフォルトで、平面ビューは水平方向に拘束され、右側面ビューは垂直方向に拘束されます。

図面ビューは容器のようなものです。通常は、その中にモデルのさまざまなビューが格納されます。図面でスケッチしたり、またはアノテート アイテムやブロックを挿入したりすると、そのエンティティはアクティブな図面ビュー、または図面シートに属します。

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断面図は切断面の方向に合わせて自動的に整列されます。詳細図は整列されません。

図面の寸法通常、部品を設計する際に寸法を設定し、その後図面にモデルからそれらの寸法を挿入します。1つのドキュメントで寸法を変更すると、関連するすべてのドキュメントの寸法も変更されます。

注意:SOLIDWORKSのインストール時に、寸法の変更が部品モデルやアセンブリ モデルに影響しないように、図面の寸法変更を防ぐオプションを設定できます。

SOLIDWORKSでは、寸法フォーマットはツール(Tools)>オプション(Options)>ドキュメント プロパティ(Document Properties)>設計規格(Drafting Standard)でドキュメントに対してデフォルトで設定した標準が適用されます。ツール(Tools)>オプション(Options)>ドキュメント プロパティ(Document Properties)>寸法(Dimensions)の各種寸法で、ドキュメントまたはテンプレートのデフォルトを変更できます。SOLIDWORKSは、スタイルを使用して特定のフォーマットを保存します。

参照寸法は変更できず、モデル ジオメトリを変更することはありません。ただし、モデルを変更すると、参照寸法が自動的に更新されます。モデル寸法は、寸法名を使ってパラメトリックにモデルにリンクされているため、(図面またはモデルドキュメント内で)変更すると、モデルも変更されます。

部品またはアセンブリ ドキュメントに寸法を挿入すると、特に指定しない限り、図面用に指定されます。モデル アイテム(Model Items)を使用して新しい図面ビューに対して自動的にモデル寸法を挿入するか、または自動寸法(Autodimension)を使用してモデル寸法を挿入すると、図面用に指定した寸法のみが挿入されます。アノテート アイテム ビューを図面に挿入すると、部品またはアセンブリのすべてのアノテート アイテムが図面に挿入されます。

寸法や公差を決定するための専門ツールを使用することで、図面の仕上げにかかる時間が軽減され、設計そのものにより多くの時間を費やせるようになります。

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導入ガイド:SOLIDWORKSでの図面作成 9

寸法は、モデル スケッチのジオメトリを定義します。

モデル寸法は、挿入(Insert)、モデル アイテム(Model Items)を使用して図面に転送されます。

基準線寸法、累進寸法、面取り寸法、穴寸法テキストは図面で使用できます。累進寸法はスケッチでも使用できます。

基準線寸法

穴寸法テキスト面取り寸法

累進寸法

10 X 63.43º

20 X 26.57º

25 X 45º1.78 10

0 X 0º

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寸法のフォーマット寸法は個別にフォーマットするか、スケッチや図面でグループとしてフォーマットできます。グループを選択すると、そのグループで共通する寸法プロパティのみを編集できます。

グラフィックス領域で編集する寸法を配置するには、寸法を選択してドラッグします。矢印方向を変更するには、円形のハンドルをクリックします。括弧で表示(Show Parentheses)や検査用寸法 (Inspection Dimension)など、いくつかの表示オプションを寸法値PropertyManagerで使用できます。次の例では、矢印は反転、括弧は削除、寸法値は中央揃えされています。

変更前 変更後

PropertyManager寸法を選択して、以下のPropertyManagerでプロパティを編集します。

• 寸法値PropertyManager

• 寸法引出線PropertyManager

• 寸法その他PropertyManager

PropertyManagerのプロパティには以下のものがあります。

• 寸法スタイル(Dimension Style)

• 公差/小数位数(Tolerance/Precision)

• 補助線/引出線表示(Witness/Leader Display)

• 寸法テキスト(Dimension Text)(整列と記号を含む)

• 主要値(Primary Value)

• 表示オプション(Display Options)

• 破断線(Break Lines)

• レイヤー(Layer)

この例では、矢印スタイルが変更され(デフォルトのオープン矢印からソリッド矢印へ)、寸法PropertyManagerに公差とテキストが追加されています。

変更前 変更後

100 ±0.10mm100

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PropertyManagerを使用して変更できるその他のプロパティには、以下のものがあります。

• 値(Value)• 名前(Name)• 単位(Units)• 精度(Precision)• フォント(Font)• さまざまなチェック ボックスとボタン

この例では、フォント サイズとスタイルが変更され、検査用の表示が追加されています。

変更前 変更後

寸法スタイル寸法プロパティは寸法スタイル(Dimension Style)の一部として保存できます。さらに、お気に入りに名前を付け、複数の寸法に適用したり、更新および保存することもできます。

記号SOLIDWORKSには記号ライブラリがあります(角度、深さなど)。寸法値PropertyManagerで、寸法テキスト(Dimension Text)にあるその他の記号(More Symbols)をクリックしてライブラリにアクセスします。さまざまなアノテート アイテム(注記(Notes)、幾何公差記号(Geometric Tolerance Symbols)、表面粗さ記号(Surface Finish Symbols)、溶接記号(Weld Symbols)など)の記号ライブラリもPropertyManagerで使用できます。

100 ±0.10mm 100 ±0.10mm

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寸法値PropertyManagerの記号ボタン 変更記号(Modifying Symbols)ライブラリのいくつかの記号

完全な穴記号(Hole Symbols)ライブラリ 代表的なフラッグ(Flag)記号

アノテートアイテムSOLIDWORKSには、以下のように特定のアノテート アイテム用の多くのツールがあります。アノテート アイテムの多くのプロパティは、PropertyManagerとダイアログ ボックスで制御できます。

ダウエル ピン記号や領域のハッチングなどの一部のアノテート アイテムは図面でのみ使用できます。注記や溶接記号などのその他の記号は、設計段階でモデル ドキュメントに追加できます。追加した記号は、モデル ドキュメントから図面に自動的に挿入されます。

ねじ山 データム記号

中心マーク 中心線

バルーン キャタピラー

領域のハッチング/フィル 自動バルーン

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領域のハッチング/フィル

表面粗さ記号溶接記号

リビジョン記号注意

マルチ ジョグ引出線穴寸法テキスト

幾何公差記号エンド処理

ダウエル ピン記号データム ターゲット記号

コネクター

1.78 100 X 0º

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図面の自動操作スケッチの自動寸法や自動切り替えに加え、図面の自動操作によって生産性を高めることができます。

3Dアノテート アイテムアノテート アイテム ツールバー: 部品ドキュメントやアセンブリ ドキュメントにアノテート アイテムを挿入します。3Dアノテート アイテムは、正面、底面などのモデルの正投影図に応じたアノテート アイテム ビューとして整理されます。その後、図面でアノテート アイテム ビューを使用できます。アノテート アイテム ビューは、2D図面ビューに変換され、モデルに挿入したアノテートアイテムは、図面で保持されます。

モデル アイテム(Model Items)。アノテート アイテム ツールバー: 寸法、アノテートアイテム、参照ジオメトリを部品またはアセンブリ ドキュメントから図面へと一度の操作で挿入できます。すべての寸法を指定することも、また図面用の寸法のみを指定することもできます。

自動バルーン(AutoBalloon)。アノテート アイテム ツールバー: 図面ビューのすべての構成部品に対し、レイアウト、バルーンのスタイル、サイズ、テキストを選択して、一度の操作でバルーンを追加できます。

スマート寸法(Smart Dimension)、自動寸法(Autodimension)。寸法/拘束ツールバー: 水平、垂直の参照寸法を図面ビューに基準線、チェーン、累進の寸法として挿入します。

中心マーク(Center Marks)。アノテート アイテム ツールバー: 中心マークを図面ビューの該当するすべてのエンティティに一度に追加し、単一、直線、円形スタイル、中心マークのサイズ、補助線、フォント、角度、指定のレイヤーといったオプションを選択できます。

中心線: アノテート アイテム ツールバー: 一度の操作で、図面ビューのすべての適切なエンティティに中心マークを追加します。

ツール(Tools)>オプション(Options)>ドキュメント プロパティ(Document Properties)>詳細設定(Detailing)で、以下のアイテムを新しい図面ビューに自動的に挿入するように指定できます。

• 中心マーク• 中心線• バルーン• 図面に設定された寸法

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引出線SOLIDWORKSでは、引出線は引出線を使用するすべてのアノテート アイテムで使用できます。直線、折れ線、マルチ ジョグ引出線から選択できます。マルチ ジョグ引出線を個別に作成したり、複数の引出線を追加することもできます。

アノテート アイテムを移動すると、そのアノテート アイテムに添付されている引出線も移動します。また、引出線は添付しているモデルとともに移動します。

ハッチングSOLIDWORKSは、断面図にハッチングを自動的に追加します。ハッチング パターンは手動で変更できます。領域のハッチングを図面の面や閉じたスケッチ エンティティに追加することもできます。

断面図の自動クロス ハッチング 手動で指定した個々のクロス ハッチング断面のプロパティ(材料、スケール、角度)

モデル エッジとスケッチ エンティティの組み合わせで囲まれた領域のハッチング部分

フェースとスケッチされた楕円に追加された領域のハッチング

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テーブル図面のテーブル ツールバーでは、以下の種類のテーブルを使用できます。

カスタム テーブル(General Table)

部品表(Bill of Materials)

穴テーブル(Hole Table)

リビジョン テーブル(Revision Table)

溶接カット リスト(Weldment Cut List)

設計テーブル(Design Table)(コンフィギュレーションを管理するためのExcelベースのテーブル)

テーブルには以下のような機能があります。

• 標準またはユーザー定義のテンプレート• アンカーポイント• ドラッグでの移動およびサイズ変更• シート フォーマットへの要素のスナップ• 状況依存ツールバーを使用したセルとテーブル フォーマットの編集• 列と行の追加• テーブルとセルの分割または結合• 列の内容の並べ替え• レイヤーによる色の制御

各テーブルには、以下の項目のPropertyManagerがあります。

• テーブル プロパティ• テーブル フォーマット• 列プロパティ• セル プロパティ• 行プロパティ

図面はメーカーとコミュニケーションを図る上で重要な要素です。SOLIDWORKSソフトウェアは、さまざまな設計図面を作成するためのツールを提供します。2次元図面は、3次元モデルと自動的にリンクされます。3次元モデルを変更すると、2次元図面が自動的に更新されるため、図面ビューが最新の状態に保たれ、図面の正確な縮尺が保証されます。

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部品表SOLIDWORKSでは、部品表(BOM)にアセンブリ図面の部品番号、数量、部品名、ユーザー定義プロパティなどが自動的に入力されます。BOMはアンカー固定、移動、編集、分割できます。

図面にバルーンを挿入すると、バルーンの部品番号と数量が部品表の数に対応付けられます。アセンブリに複数のコンフィギュレーションがある場合は、すべて、または選択したコンフィギュレーションの構成部品の数量を一覧表示できます。

BOMは、アセンブリ ファイルやマルチボディ部品ファイルに作成できます。アセンブリとともに保存したBOMを参照図面に挿入できます。最初に図面を作成する必要はありません。

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導入ガイド:SOLIDWORKSでの図面作成 18

アイテム番号

部品番号 注記 C0/個数 C1/個数 C2/個数

1 8112156 ハンドル 1 1 -

2 8112174 ハンドル - ショルダ 1 1 -

3 8113199 エンド キャップ 1 1 -

4 9113155 埋め込みボルト 1 1 1

5 8112992 ハウジング 1 1 1

6 8116170 ギアシャフトねじ 1 - 1

7 112-135 クレセント座金 1 1 1

8 112-139 シャフトねじ 1 1 1

9 113-144 シャフト スプリング 1 1 1

10 8112188 Shaft 1 1 1

11 403-112 フィリップス型 1 - -

12 8114175 カラー 1 1 1

13 購入品 プッシュカラー座金 2 2 2

14 購入済み クリップ 1 - 1

15 8112001-1 ターン ギア 1 1 1

16 8112001-2 ターン ギア 1 1 1

17 8115777 スイッチ カバー ナット 1 1 1

18 8115142 スイッチ ケース 1 1 1

19 8117199 ターン セレクタ プレート 2 2 2

20 9581-12 セレクタ スイッチ 1 1 1

レイヤーSOLIDWORKSでは、指定レイヤーの線の色、スタイル、太さを指定できます。オブジェクトをレイヤー内に移動したり、レイヤーのオン/オフを切り替えることができます。レイヤー リストは多くのアノテート アイテムや寸法のダイアログ ボックスに組み込まれています。

線属性の変更(Line Format)ツールを使用して、線を個別に変更することもできます。ドキュメント レベルで線の太さとスタイルを指定できます。ツール(Tools)>オプション(Options)>ドキュメント プロパティ(Document Properties)をクリックし、線のフォント(Line Font)、線の種類(Line Style)、線の太さ(Line Thickness)を設定します。

SOLIDWORKSには複数の図面シートがあり、レイヤーを使用せずに図面ビュー、アセンブリ コンポーネント、線、その他さまざまなアイテムの表示/非表示を切り替えることができます。

SOLIDWORKSでレイヤーを作成するだけでなく、レイヤー付きの図面をSOLIDWORKSにインポートすることもできます。SOLIDWORKSでは、すべての2D図面レイヤーが保持されます。SOLIDWORKSからエクスポートする場合は、エンティティ タイプを特定のレイヤーにマッピングできます。

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レイヤー ツールバーには、図面に含まれているレイヤーと、レイヤー プロパティ(Layer Properties)ツール のレイヤー リストが表示されます。

レイヤー プロパティ (Layer Properties)ツールをクリックし、レイヤー ダイアログ ボックスを開きます。新しいレイヤーを作成し、各レイヤーの線の色(Color)、種類(Style)、太さ(Thickness)を指定します。

ブロック規格の注記や、タイトル ブロック、ラベルの位置など、頻繁に使用する図面アイテムやスケッチ エンティティをブロックとして作成、保存、編集、挿入することができます。ブロックは、ジオメトリや図面ビューに添付したり、シート フォーマットに挿入できます。

ブロックには以下のアイテムが含まれます。

• テキスト(注記)• 寸法• バルーン• インポートされたエンティティとテキスト• 領域のハッチング

ブロックを作成するには、グラフィックス領域で(上記のリストから)アイテムを選択し、ツール(Tools)>ブロック登録(Block)>作成(Make)をクリックします。

スケッチはブロック ファイルに直接保存できます。ブロック ツールバーのスケッチをブロックとして保存 (Save Sketch as Block)をクリックするか、ツール(Tools)>ブロック登録(Blocks)>保存(Save)をクリックします。

Page 21: 導入ガイド: SOLIDWORKSでの図面作成cad.weblike.jp/3d-solidworks/Whitepaper/SW_TP_Drawings_JPN.pdf · 導入ガイド: solidworksでの図面作成 技術文書 概要

3D エクスペリエンス・プラットフォームは、12 の業界で採用されている当社ブランドのアプリケーションを強化します。業界のソリューション体験に豊富なポートフォリオを提供します。ダッソー・システムズは 3D エクスペリエンス®企業として、ビジネスとユーザーに持続可能な技術革新を構想するためのバーチャル空間を提供します。その世界をリードするソリューションは、製品の設計、生産、およびサポート方法を変革します。ダッソー・システムズのコラボレーション ソリューションは社会的な技術革新を促進し、実世界を改善するバーチャル世界の可能性を拡大します。このグループは、140 ヶ国以上のすべての業界であらゆる規模の 17 万人を超えるお客様に価値を提供しています。詳細については、www.3ds.com/ja を参照してください。

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アメリカ大陸Dassault Systèmes SolidWorks Corporation175 Wyman StreetWaltham, MA 02451 USA+1 781 810 [email protected]

アジア - 太平洋 ダッソー・システムズ株式会社〒 141-6020東京都品川区大崎 2-1-1ThinkPark Tower

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図面にブロックを挿入すると、ブロック定義のインスタンスが挿入されます。インスタンスは次のように変更できます。

• スケール• 回転• 引出線の追加• 属性の値を編集

ブロック登録には、次のような追加機能もあります。

• ファイル定義を含む、ブロックの定義をダイナミックに編集 - その場で編集(別のブロック編集ウィンドウなし) - 編集中にエンティティを追加または削除• グラフィックス領域で、ブロックを分解表示• ブロック インスタンスの移動、コピー、ペースト• ブロックをファイルに保存、または保存せずに図面でブロックを作成/使用• 部品または図面ブロックを相互交換して使用• ブロックのベース ポイントの変更• 引出線の添付ポイントと引出線のアンカー ポイントの変更• 既存ブロックを含む、外部定義の参照• 図面シート上でスナップまたはスケッチからブロック点まで推測• 2つのブロック インスタンスからなるスケッチ エンティティ間に寸法と拘束を追加• レイヤー間でブロック インスタンスを移動 - ブロック(インスタンス)をレイヤーに移動すると、ブロック内のすべてのエンティティにレイヤー プロパティが与えられます。

結論SOLIDWORKSでの作図は2Dプログラムでの作図とほとんど同じですが、作図プロセスを3Dモデリングと統合することで、設計の作成と修正に要する時間を短縮できます。SOLIDWORKSをチームに導入することで、図面とモデルをリンクさせて一貫性を保ち、製品設計をよりスマートに進めることができます。

より詳細な情報とヘルプについては、SolidWorks 社の Web サイトwww.solidworks.co.jpをご覧ください。