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AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファ レンスデプロイガイド

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レンスデプロイガイド

AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイド

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AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイド

Table of Contentsホーム ............................................................................................................................................... 1

クイックスタートについて ........................................................................................................... 2概要 .................................................................................................................................................. 3

AWS での SQL Server と WSFC .................................................................................................. 3コストとライセンス .................................................................................................................... 3AWS サービス ........................................................................................................................... 4

アーキテクチャ .................................................................................................................................. 5ベストプラクティス .................................................................................................................... 9

HA と DR .......................................................................................................................... 9自動フェイルオーバー ......................................................................................................... 9セキュリティグループとファイアウォール ............................................................................ 11

実装の詳細 ....................................................................................................................................... 12.............................................................................................................................................. 12

WSFC ノードでのストレージ ..................................................................................................... 12IP アドレス指定 ........................................................................................................................ 13WSFC ..................................................................................................................................... 14Always On の設定 ..................................................................................................................... 15

デプロイオプション .......................................................................................................................... 16デプロイ手順 .................................................................................................................................... 17

ステップ 1. アカウントを準備する .............................................................................................. 17ステップ 2. クイックスタートを起動する ..................................................................................... 21ステップ 3. 可用性グループを設定する ........................................................................................ 37

...................................................................................................................................... 37

...................................................................................................................................... 38ステップ 4. クラスターと可用性グループをテストする ................................................................... 46

トラブルシューティング .................................................................................................................... 50セキュリティ .................................................................................................................................... 52その他のリソース .............................................................................................................................. 53フィードバック ................................................................................................................................. 54ドキュメントの改訂 .......................................................................................................................... 55

.............................................................................................................................................. 56

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AWS クラウドでの SQL Server: クイックスタートリファレンスデプロイ

Windows Server フェールオーバークラスタリング (WSFC) と SQL Server Always On 可用性グループの使用

デプロイガイド

Santiago Cardenas、Jay McConnell - アマゾン ウェブ サービス

2014 年 7 月  (最終更新日 (p. 55): 2017 年 8 月)

このクイックスタートデプロイガイドでは、Microsoft Windows Server フェールオーバークラスタリング(WSFC) クラスターと SQL Server Always On 可用性グループを アマゾン ウェブ サービス (AWS) クラウドにデプロイするためのアーキテクチャ上の考慮事項と設定手順について説明します。また、デプロイを自動化する AWS CloudFormation テンプレートを表示および起動するリンクを提供します。

Note

Always On 可用性グループは SQL Server Enterprise Edition でサポートされている機能です。同じサブネットで WSFC ノードを実行することは現在、AWS クラウドではサポートされていません。

このガイドは、AWS クラウドでの WSFC および SQL Server ワークロードの実装や拡張を検討しているIT インフラストラクチャアーキテクト、管理者、DevOps プロフェッショナルを対象としています。

このクイックスタートは、SQL Server 2012、2014、2016 をサポートしています。

以下のリンクは参考情報です。クイックスタートを起動する前に、アーキテクチャ、設定、ネットワークセキュリティなどの、このガイドで説明されている考慮事項を確認してください。

Note

クイックスタートリファレンスデプロイを実行する際は、AWS サービスの利用料金を負担する必要があります。詳細については、使用する AWS サービスの料金表ページを参照してください。

• AWS アカウントがあり、AWS サービス、SQL Server、WSFC にすでに精通している場合は、クイックスタートを起動して、図 1 (p. 5) で示しているアーキテクチャを新しい Virtual Private Cloud (VPC)で構築できます。このデプロイには約 3 時間かかります AWS または SQL Server を初めて使用する場合は、実装の詳細を確認し、このガイドの後半にある「手順 (p. 17)」に従ってください。

 

     

 • デプロイを自動化する AWS CloudFormation テンプレートの内容を見る場合は、テンプレートを表示で

きます。

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クイックスタートについて

 

     

クイックスタートについてクイックスタートは、AWS クラウドでの主要なワークロード用の自動化リファレンスデプロイです。各クイックスタートでは、セキュリティと可用性に関する AWS ベストプラクティスに沿って、AWS で特定のワークロードをデプロイするために必要な AWS のコンピューティング、ネットワーク、ストレージ、その他のサービスを起動、設定、実行します。

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AWS での SQL Server と WSFC

概要AWS での SQL Server と WSFC

このクイックスタートは、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) で実行される MicrosoftWindows Server と SQL Server で構築される高可用性のソリューションを、SQL Server EnterpriseEdition の Always On 可用性グループ機能を使用して実装します。このインフラストラクチャは、Microsoft SharePoint や .NET Framework アプリケーションなど、エンタープライズ向けの多くのMicrosoft テクノロジーベースのソリューションの基盤となります。

SQL Server Always On 可用性グループをデプロイするための前提条件は、Windows Server フェールオーバークラスタリング (WSFC) です。SQL Server Always On では、WSFC を使用してアプリケーションの可用性を向上させます。WSFC は、AWS クラウドでサポートされる高可用性および災害対策シナリオを補完するインフラストラクチャ機能を提供します。

AWS クラウドでの WSFC クラスターの実装は、以下の 2 つの重要な要件を満たしている限り、オンプレミス設定でのデプロイと非常によく似ています。

• Virtual Private Cloud (VPC) 内にクラスターノードをデプロイする必要がある。• 別々のサブネットにクラスターノードをデプロイする必要がある。

このクイックスタートは、WSFC の自動デプロイを行い、これらの要件を満たしながら、一部の設定手順をお客様に代わって実行します。

このガイドでは、そのための手順を示し、AWS 固有の考慮事項について説明します。ただし、WSFC とSQL Server の一般的な設定および使用方法に関する情報は提供しません。一般的なガイダンスとベストプラクティスについては、製品のドキュメントを参照してください。

コストとライセンスクイックスタートには、SQL Server Enterprise Edition に対して 3 つのライセンスオプションがあります。条件に:

• Microsoft ダウンロードサイトから、SQL Server 2012、2014、または 2016 Enterprise Edition の試用版をインストールする。

• Amazon マシンイメージ (AMI) の使用料には、SQL Server Enterprise Edition のライセンスコストが含まれます。このオプションには以下の制限があります。• サポートされている SQL バージョン: 2014 と 2016• サポートされているインスタンスタイプ: r4.xlarge、r4.2xlarge、r4.4xlarge、r4.8xlarge

• ライセンスモビリティにより、ボリュームライセンスされたソフトウェアを使用する。詳細については、Microsoft License Mobility through Software Assurance プログラムを参照してください。開発環境とテスト環境では、Amazon EC2 ハードウェア専有インスタンスを使用して、SQL Server の既存のMSDN ライセンスを活用できます。詳細については、「AWS での MSDN」ページを参照してください。

このクイックスタートは、Windows Server 2012 R2 用の AMI を起動し、Windows Server オペレーティングシステムのライセンスを含みます。AMI はオペレーティングシステムの最新のサービスパックで定期的に更新されます。

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AWS サービス

このクイックスタートリファレンスデプロイの実行中に使用した AWS サービスのコストは、お客様が負担します。クイックスタートを使用しても追加コストは発生しません。

このクイックスタートの AWS CloudFormation テンプレートには、カスタマイズ可能な設定パラメータが含まれます。インスタンスタイプ、ボリュームサイズ、Amazon 提供の SQL Server 用の AMI の使用など、一部の設定はデプロイコストに影響を与えます。コストの見積もりについては、使用する各 AWSサービスの料金表ページを参照してください。

AWS のサービスこのクイックスタートで使用される AWS の主要コンポーネントには、次の AWS サービスが含まれます(AWS を初めて使用する場合は、AWS ドキュメントの「開始方法」セクションを参照)。

• Amazon EC2 – Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) サービスは、様々なオペレーティングシステムで仮想マシンインスタンスを起動できるようにします。既存の AMI から選択するか、独自の仮想マシンイメージをインポートすることができます。

• Amazon EBS - Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) は、AWS クラウドの Amazon EC2 インスタンスで使用するための永続的なブロックレベルのストレージボリュームを提供します。コンポーネントに障害が発生した場合でも高い可用性と耐久性を提供できるように、各 Amazon EBS ボリュームはアベイラビリティーゾーン内で自動的にレプリケートされます。Amazon EBS ボリュームは、ワークロードの実行に必要な低レイテンシーの安定したパフォーマンスを実現します。

• Amazon VPC - Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC) サービスは、AWS クラウドの隔離されたプライベートな部分をプロビジョンし、定義した仮想ネットワークで AWS サービスや他のリソースを起動できるようにします。独自の IP アドレス範囲の選択、サブネットの作成、ルートテーブル、ネットワークゲートウェイの設定など、仮想ネットワーク環境全体をお客様がコントロールできます。

また、以下のトピックに精通している必要があります。

• Windows Server 2012 R2• Windows Server Active Directory と DNS• Windows Server フェールオーバークラスタリング (WSFC)• SQL Server Always On 可用性グループ

詳細については、これらのテクノロジーの Microsoft 製品ドキュメントを参照してください。

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アーキテクチャデフォルトパラメータを使用して新しい VPC にこのクイックスタートをデプロイすると、AWS クラウドで以下の環境が構築されます。

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図 1: AWS での WSFC および SQL Server アーキテクチャ (デフォルト設定)

図 2 に示すように、3 つのアベイラビリティーゾーンを使用するアーキテクチャを構築することもできます。

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ベストプラクティス

図 2: AWS での WSFC および SQL Server アーキテクチャ (3 つのアベイラビリティーゾーンを使用)

デプロイには以下のコンポーネントが含まれます。

Note

クイックスタートを既存の VPC と AD DS インフラストラクチャにデプロイするオプションを使用する場合は、アスタリスク (*) が付いているコンポーネントはスキップされます。基盤となるActive Directory およびネットワーク設計の詳細については、Active Directory ドメインサービスのクイックスタートを参照してください。

• 2 つのアベイラビリティーゾーンにわたってパブリックサブネットとプライベートサブネットが設定された Virtual Private Cloud (VPC)。これは、SQL Server デプロイのネットワークインフラストラクチャを提供します。オプションとして、ファイル共有監視または追加の SQL クラスターノード用に 3 番目のアベイラビリティーゾーンを選択することもできます (図 2 を参照)。*

• インターネットへのアクセスを提供するインターネットゲートウェイ。*• パブリックサブネットで、Windows Server ベースのリモートデスクトップゲートウェイ (RDGW) イン

スタンスとネットワークアドレス変換 (NAT) ゲートウェイ (アウトバウンドのインターネットアクセス用)。*

• NAT ゲートウェイおよび RDGW インスタンスに関連付けられた Elastic IP アドレス。*• プライベートサブネットで、Active Directory ドメインコントローラ。*• プライベートサブネットで、WSFC ノードとしての Windows Server ベースのインスタンス。• WSFC ノードごとに SQL Server AlwaysOn 可用性グループが設定された SQL Server Enterprise エディ

ション。このアーキテクチャは、冗長性のあるデータベースと監視サーバーを提供し、ノードからマスターへの昇格にクォーラムが投票できるようにします。デフォルトのアーキテクチャは、2 つの異なるアベイラビリティーゾーンに配置された 2 つのサブネットにまたがる 2 つの SQL Server インスタンスのオンプレミスアーキテクチャをミラーします (図 3 (p. 10))。

• VPC にデプロイされたインスタンス間でトラフィックの安全な流れを保証するセキュリティグループ。

ベストプラクティスこのクイックスタートによって構築されるアーキテクチャは、高可用性とセキュリティについて AWS のベストプラクティスをサポートしています。

高可用性と災害対策Amazon EC2 では AWS リージョンとアベイラビリティーゾーンで構成された複数の拠点にインスタンスを配置できます。リージョンは、独立した地理的領域に分散して存在します。アベイラビリティーゾーンは、他のアベイラビリティーゾーン内のエラーの影響を受けないようにリージョン内で独立した拠点であり、同一リージョン内の他のアベイラビリティーゾーンへの安価で低レイテンシーのネットワーク接続が可能です。

個別のリージョンでインスタンスを起動することにより、特定のカスタマーに近い場所でアプリケーションを提供したり、法的要件またはその他の要件を満たすアプリケーションを設計することができます。個別のアベイラビリティーゾーンでインスタンスを起動することにより、1 つの場所で障害が発生しても、アプリケーションを保護することができます。WSFC は、AWS クラウドでサポートされる高可用性および災害対策シナリオを補完するインフラストラクチャ機能を提供します。

自動フェイルオーバークイックスタートをデフォルトのパラメータでデプロイすると、ファイル共有監視が設定された 2 ノードの自動フェイルオーバークラスターが作成されます。このクラスターでは、AlwaysOn 可用性グループが 2つの可用性レプリカと共にデプロイされます。

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自動フェイルオーバー

図 3: SQL Server AlwaysOn 可用性グループと自動フェイルオーバー

クイックスタートの実装では、以下のシナリオがサポートされます。

• 1 つのインスタンスの障害からの保護• クラスターノード間の自動フェイルオーバー• アベイラビリティーゾーン間の自動フェイルオーバー

ただし、クイックスタートのデフォルト実装では、すべてのケースで自動フェイルオーバーが提供されるわけではありません。たとえば、プライマリノードとファイル共有監視が含まれているアベイラビリティーゾーン 1 で障害が発生すると、アベイラビリティーゾーン 2 への自動フェイルオーバーは実行されません。これは、クォーラムが失われるとクラスターが失敗するためです。この場合は、手動の災害対策の手順に従い、クラスターを再起動して 2 番目のクラスターノード (WSFCNode 2 など) のクォーラムにアプリケーションの可用性を復元させます。クイックスタートには、3 つのアベイラビリティーゾーンにデプロイするオプションもあります。このデプロイオプションを選択すると、単一のノードで発生した

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セキュリティグループとファイアウォール

障害に伴ってクォーラムが失われるリスクを軽減できます。ただし、このオプションを選択できるのは3 つ以上のアベイラビリティーゾーンがある AWS リージョンに限られます。最新のリストについては、「AWS グローバルインフラストラクチャ」ウェブページを参照してください。

Microsoft SQL Server のドキュメントを参照し、このガイドで説明している手順の一部をカスタマイズするか、追加する (たとえば、追加のクラスターノードをデプロイして読み取り可能なセカンダリレプリカとして設定する) ことで、ビジネス、IT、セキュリティ要件を満たす最適なソリューションをデプロイできます。

セキュリティグループとファイアウォールEC2 インスタンスは、起動時にステートフルなファイアウォールとして機能するセキュリティグループと関連付ける必要があります。セキュリティグループに出入りするネットワークトラフィックを完全に制御でき、プロトコル、ポート番号、送信元/送信先 IP アドレスまたはサブネットに限定した詳細なルールを構築できます。デフォルトでは、セキュリティグループからのすべての出力トラフィックが許可されます。一方、入力トラフィックは、インスタンスに到達するために適切なトラフィックを許可するように設定される必要があります。

『アマゾン ウェブ サービスでの Microsoft プラットフォームのセキュリティ保護』ホワイトペーパーでは、AWS インフラストラクチャをセキュリティで保護するためのさまざまな方法について説明しています。推奨事項には、セキュリティグループを使用してアプリケーション層間を隔離することが含まれます。イングレストラフィックを厳しく制御し、EC2 インスタンスの攻撃領域を低減するようお勧めします。

ドメインコントローラとメンバーサーバーは、AD DS レプリケーション、ユーザー認証、Windows Timeサービス、分散ファイルシステム (DFS) などのサービスのトラフィックを実現するために、複数のセキュリティグループルールを必要とします。SQL Server を実行している WSFC ノードでは、ノード間で通信できるようにいくつかの追加ポートを許可する必要があります。最後に、アプリケーションサーバー層内に起動されるインスタンスは WSFC ノードへの SQL クライアント接続を確立する必要があります。

クイックスタートでは、いくつかのセキュリティグループとルールが自動的に作成されます。ポートマッピングの詳細なリストについては、Active Directory デプロイガイドの「セキュリティ」セクション、およびこのガイドの「セキュリティ (p. 52)」セクションを参照してください。

セキュリティグループに加えて、SQL Server インスタンスで Windows ファイアウォールを変更することも必要です。ブートスストラッププロセス中に、Windows ファイアウォールの TCP ポート1433、1434、4022、5022、および 135 を開く各インスタンスでスクリプトが実行されます。

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実装の詳細

SQL Server Enterprise EditionSQL Server 2014 と 2016 Enterprise Edition 用の Amazon マシンイメージ (AMI) は、AWS での起動が可能です。ただし、「コストとライセンス (p. 3)」セクションで説明している制限があります。[Amazon-Provided SQL License] (SQLLicenseProvided) パラメータをデフォルト設定 (no) のままにした場合、このクイックスタートは自動的に Microsoft のダウンロードサイトに接続し、SQL Server Enterprise Edition の試用版ソフトウェアをインストールします。このパラメータを yes に設定した場合、クイックスタートでは SQL Server Enterprise Edition のライセンスを含む Amazon 提供の AMI が使用されます。

インストールソフトウェアは各ノードの C:\sqlinstall\ フォルダにあります。インストールを再実行する必要がある場合は、[Run as Administrator] を選択してインストールを開始してください。

SQL サービスは、Active Directory で作成された sqlsa アカウントで実行されるように設定されています。このアカウントは、各 WSFC ノードのローカル管理者グループにも追加されます。

Note

AWS は Microsoft ソフトウェアのインストールメディアを提供しません。AWS CloudFormationテンプレートを使用しない場合は、http://www.microsoft.com/evalcenter/ で SQL Server の試用版をダウンロードして、テスト環境または評価環境を設定できます。

WSFC ノードでのストレージストレージのキャパシティーとパフォーマンスは本番稼働用の SQL Server インストールの重要な側面です。キャパシティーとパフォーマンスはデプロイごとに異なりますが、このクイックスタートには、開始点として使用できるリファレンス設定が用意されています。AWS CloudFormation テンプレートは、デフォルトでメモリ最適化 r4.2xlarge インスタンスタイプを使用して、WSFC ノードをデプロイします。

パフォーマンスで耐久性に優れたストレージを提供するために、このリファレンスアーキテクチャにはAmazon Elastic Block Store(Amazon EBS) ボリュームも含まれます。EBS ボリュームはネットワーク接続型のディスクストレージであり、作成して EC2 インスタンスにアタッチできます。いったんアタッチすると、これらのボリュームの上にファイルシステムを構築したり、データベースを実行したり、ブロックデバイスを使用するその他の方法でボリュームを使用したりできます。EBS ボリュームは、特定のアベイラビリティーゾーンに配置され、単一のコンポーネントに障害が発生したときに保護できるように、自動的にレプリケートされます。

プロビジョンド IOPS EBS ボリュームは、一貫した低レイテンシーのパフォーマンスを発揮するストレージとして使用できます。これらのボリュームは、ソリッドステートドライブ (SSD) を利用しており、データベースなどの大量の I/O を伴うワークロードが生じるアプリケーション用に設計されています。

R4 インスタンスタイプなどの Amazon EBS 最適化インスタンスは Amazon EC2 と Amazon EBS との間の専用スループットを実現します。専用スループットにより、Amazon EBS I/O と、EC2 インスタンスからのその他のトラフィックとの競合が最小限に抑えられ、EBS ボリュームに最適なパフォーマンスを得られます。

デフォルトでは、各 WSFC ノードで、クイックスタートは 500 GiB の汎用 SSD ボリュームを 3 つデプロイして、データベース、ログ、tempdb、バックアップの保存に使用できるようにします。これらのボ

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IP アドレス指定

リュームは、オペレーティングシステムで使用されるルート汎用 SSD ボリュームに追加されます。このタイプのボリュームは、3 IOPS/GiB の一貫したベースラインを達成し、SQL Server のデータベースおよびログボリュームあたり合計 1,500 IOPS を実現します。ボリュームのサイズはカスタマイズでき、指定したサイズの専用 IOPS ボリュームに切り替えることもできます。ボリュームあたりの IOPS を増やす必要がある場合は、[SQL Server Volume Type] および [SQL Server Volume IOPS] パラメータを変更してプロビジョンド IOPS SSD ボリュームを使用することを検討するか、Windows 内のディスクストライピングを使用してください。

このクイックスタートでは、SQL Server のデフォルトのディスクレイアウトに、以下の EBS ボリュームを使用します。

• オペレーティングシステム用に 1 つの汎用 SSD ボリューム (100 GiB) (C :)• SQL Server データベースファイルのホスト用に 1 つの汎用 SSD ボリューム (500 GiB) (D :)• SQL Server ログファイルのホスト用に 1 つの汎用 SSD ボリューム (500 GiB) (E :)• SQL Server の tempdb とバックアップファイルのホスト用に 1 つの汎用 SSD ボリューム (500 GiB)

(F :)

図 4 に示しているのは、各 SQL Server ノードのディスクレイアウトです。Z: ドライブは一時的なデータ(オペレーティングシステムのページファイルなど) に使用できるインスタンスストレージです。インスタンスストレージのデータは、EC2 インスタンスを停止すると失われます。

図 4: WSFC ノードのディスクレイアウト

WSFC ノードでの IP アドレス指定WSFC と Always On 可用性グループリスナーをサポートするために、クラスターに参加する SQL Serverインスタンスをホストする各ノードに、合計 3 つの IP アドレスの割り当てが必要になります。

• 1 つ目の IP アドレスはインスタンスのプライマリ IP アドレスとして使用されます。• 2 つ目の IP アドレスは WSFC IP リソースとして使用されます。• 3 つ目の IP アドレスは Always On 可用性グループリスナーのホストに使用されます。

AWS CloudFormation テンプレートを起動するとき、各ノードのアドレスを指定できます。デフォルトでは、10.0.0.0/19、10.0.32.0/19、10.0.64.0/19 の CIDR ブロックがプライベートサブネットに使用されます。

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WSFC

図 5: WSFC ノードの IP アドレスの定義

Windows Server フェールオーバークラスタリングWindows Server 2012 インスタンスがデプロイされてドメインに参加したら、クラスターを構築する準備ができました。AWS CloudFormation テンプレートは 2 番目のノードのデプロイ時にこのタスクを実行します。デフォルトのテンプレートパラメータ設定を使用する場合、クイックスタートは以下の PowerShellコマンドを実行してこのタスクを完了します。

Install-WindowsFeature failover-clustering -IncludeManagementTools

New-Cluster -Name WSFCluster1 -Node WSFCNODE1,WSFCNODE2 -StaticAddress 10.0.0.101,10.0.64.101

最初のコマンドは、ブートストラッププロセス中に各インスタンスで実行されます。このコマンドは、フェールオーバークラスタリングサービスに必要なコンポーネントと管理ツールをインストールします。2番目のコマンドは、2 番目のノードのブートストラッププロセスの終了近くで実行され、クラスターを作成し、サーバーノードと IP アドレスを定義します。

デフォルトでは、クイックスタートはクラスターに偶数個のサーバーを設定します。個々のサーバーに障害が発生した場合でも、多数決方式で障害を解決して、クラスターをオンラインに保つために、3 番目のリソースが必要になります。このため、クイックスタートでは専用ファイル共有監視インスタンスを使用し、クラスターの設定を NodeAndFileShareMajority に変更する必要があります。この設定変更の最初の手順は、共有を作成することです。デフォルトでは、クイックスタートは、この共有をホストするために、最初のアベイラビリティーゾーンにハードウェア専有インスタンスを作成します。本番稼働用環境では、[Third AZ] パラメータを [witness] に設定して、3 番目のアベイラビリティーゾーンにファイル共有のハードウェア専有インスタンスを作成することもできます。または、ドメイン参加済みのサーバーをこのタスクに使用することもできます (これはクイックスタートには含まれません)。[Third AZ] パラメータを[full] に設定した場合、クイックスタートはクォーラム設定をデフォルトのノード多数決のままにし、3 番目のアベイラビリティーゾーンに 3 番目の SQL Server ノードを作成します。一部の AWS リージョンは 2つのアベイラビリティーゾーンのみをサポートしています。最新のリストについては、「AWS グローバルインフラストラクチャ」ウェブページを参照してください。

デフォルトでは、監視ファイル共有は \\WSFCFileServer\witness です。クラスターの形成時に作成されるActive Directory コンピュータアカウント (WSFCNODE1 など) には、共有にアクセスするための NTFS ア

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Always On の設定

クセス権限が付与されます。その後、ファイル共有監視リソースとして共有を使用するようにクラスターが更新されます。

Set-ClusterQuorum -NodeAndFileShareMajority \\WSFCFileServer\witness

Always On の設定SQL Server Enterprise Edition がインストールされ、Windows Server フェイルオーバークラスターが構築された後、クイックスタートは以下の PowerShell コマンドを使用して SQL Server を Always On (常時稼働) にします。

Enable-SqlAlwaysOn -ServerInstance WSFCNODE1

クイックスタートは各ノードでこのコマンドを実行し、適切なサーバー名を ServerInstance パラメータの値として渡します。

クイックスタート自動化ソリューションは SQL Server を Always On にした後に終了します。デプロイが完了したら、データベースを作成し、Always On 可用性グループを作成することで、それらのデータベースの可用性を高めることができます。このプロセスはデプロイ手順のステップ 3 (p. 37) で説明しています。

可用性グループを作成するときは、最初のデータ同期を実行するために使用するネットワーク共有を指定する必要があります。[New Availability Group] ウィザードを進めると、選択した各データベースの完全なバックアップが作成され、共有に配置されます。セカンダリノードは共有に接続し、可用性グループへの参加前にデータベースのバックアップを復元します。

この初期同期に対応するために、クイックスタートは共有名 replica を使用して、最初のドメインコントローラーに C:\replica というフォルダを作成します。デフォルトでは、ファイル共有は \\WSFCFileServer\replica として定義されます。[Third AZ] パラメータを [full] に設定した場合、クイックスタートは最初のアベイラビリティーゾーン内の最初の WSFC ノードにレプリカ共有を作成します。SQL サービスはこのアカウントで実行されるため、sqlsa Active Directory ユーザーアカウントにはこの共有に対する NTFS アクセス権限が付与されます。

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デプロイメントオプションこのクイックスタートには、2 つのデプロイオプションがあります。

• SQL Server を新しい VPC にデプロイする (エンドツーエンドデプロイ)。このオプションでは、VPC、サブネット、NAT ゲートウェイ、セキュリティグループ、ドメインコントローラー、その他のインフラストラクチャコンポーネントで構成される新しい AWS 環境を構築し、この新しい VPC に WSFC とSQL Server をデプロイします。

• SQL Server を既存の VPC にデプロイする。このオプションでは、WSFC を既存の AWS インフラストラクチャにプロビジョンします。また、クラスターをテストできるサンプルアプリケーションをホストする 1 つの Windows Server ベースのインスタンスを作成し、デプロイ内の異なるノード間でフェイルオーバーを有効にすることができます。AWS 環境には、2 つまたは 3 つのアベイラビリティーゾーンを使用する VPC、各アベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットとプライベートサブネット、パブリックサブネットにデプロイされたリモートデスクトップゲートウェイと NAT ゲートウェイ、プライベートサブネットにデプロイされた Active Directory ドメインサービスが含まれる必要があります。

クイックスタートには、これらのオプション用に個別のテンプレートが用意されています。このガイドの後半で説明しているように、インストールする SQL Server のバージョン、CIDR ブロック、インスタンスタイプ、ソフトウェア設定などの追加の設定を定義することもできます。

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ステップ 1. アカウントを準備する

デプロイ手順SQL Server を AWS にデプロイする手順は、以下のステップで構成されます。詳細な手順については、各ステップのリンクをクリックしてください。

• ステップ 1. AWS アカウントを準備する (p. 17)

このステップには、AWS アカウントのサインアップ、リージョンの選択、キーペアの作成、必要に応じてアカウント制限の引き上げリクエストが含まれます。

• ステップ 2. クイックスタートを起動する (p. 21)

このステップでは、AWS アカウントに AWS CloudFormation テンプレートを起動し、パラメータ値を指定してスタックを作成します。クイックスタートには、エンドツーエンドのデプロイと既存の VPC へのデプロイ用に個別のテンプレートが用意されています。

• ステップ 3. SQL Server Always On 可用性グループを設定する (p. 37)

デプロイが完了したら、WSFC ノードと SQL Server データベースを設定し、Always On 可用性グループを作成します。

• ステップ 4. クラスターと可用性グループをテストする (p. 46)

可用性グループを本番稼働用環境に配置する前に、デプロイをテストして、自動フェイルオーバーまたは災害対策イベントの発生時のクラスターの動作を確認します。

ステップ 1. AWS アカウントを準備する1. AWS アカウントがまだない場合は、https://aws.amazon.com で画面上の指示に従って作成します。

サインアップ手順の一環として、通話呼び出しを受け取り、電話のキーパッドを用いて PIN を入力することが求められます。

2. ナビゲーションバーのリージョンセレクターを使用して、AWS にソフトウェアをデプロイする AWSリージョンを選択します。詳細については、「リージョンとアベイラビリティーゾーン」を参照してください。リージョンは、独立した地理的領域に分散して存在します。各リージョンには、互いに隔離されているが低レイテンシーのリンクで接続された少なくとも 2 つのアベイラビリティーゾーンが含まれます。複数のアベイラビリティーゾーンにクラウドアプリケーションをデプロイすると、1 つのアベイラビリティーゾーンに影響を与える可能性のある自然災害に直面しても、高可用性を達成するのに役立ちます。

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ステップ 1. アカウントを準備する

図 5: AWS リージョンの選択

データセンターや社内ネットワークに最も近いリージョンを選択して、AWS で実行されているシステム間、および企業ネットワーク上のシステムとユーザー間のネットワークレイテンシーを削減するためにリージョンを選択することを検討します。

ファイル共有監視インスタンスまたは 3 番目の SQL Server ノードに 3 版目のアベイラビリティーゾーンを使用する場合は、アベイラビリティーゾーンが 3 つ以上ある AWS リージョンを選択します。リストについては、AWS グローバルインフラストラクチャのウェブページを参照してください。

3. 任意のリージョンでキーペアを作成します。これを行うには、Amazon EC2 コンソールのナビゲーションペインで [Key Pairs]、[Create Key Pair] を選択し、名前を入力して [Create] を選択します。

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ステップ 1. アカウントを準備する

図 6: キーペアの作成

Amazon EC2 はパブリックキー暗号を使用して、ログイン情報の暗号化と復号を行います。インスタンスにログイン可能にするには、キーペアを作成する必要があります。Windows インスタンスでは、Amazon EC2 コンソールからキーペアを使用して管理者パスワードを取得し、『Amazon EC2ユーザーガイド』の「手順」で説明しているように、リモートデスクトッププロトコル (RDP) を使用してログインします。

4. 必要に応じて、Amazon EC2 r4.2xlarge インスタンスタイプを求めてサービスの制限引き上げをリクエストします。これを行うには、AWS サポートセンターで、[Create Case]、[Service LimitIncrease]、[EC2 instances] の順に選択し、上限緩和フォームのフィールドに入力します。

このインスタンスタイプを使用する既存のデプロイがすでに存在し、このリファレンスデプロイでデフォルトの制限を超えている可能性がある場合は、制限の引き上げをリクエストする必要があります。新しいサービスの上限が有効になるには、数日かかる場合があります。詳細については、Amazon EC2 ユーザーガイドを参照してください。

19

AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイド

ステップ 1. アカウントを準備する

図 7: サービス制限の引き上げリクエスト

20

AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイドステップ 2. クイックスタートを起動する

ステップ 2. クイックスタートを起動する1. 以下のいずれかのオプションを選択して、AWS アカウントに AWS CloudFormation テンプレートを

起動します。オプションの選択については、このガイドの「デプロイオプション (p. 16)」を参照してください。

オプション 1

ソフトウェアを AWS 上の新しい VPC にデプロイする

オプション 2

ソフトウェアを AWS 上の既存の VPC にデプロイする

各デプロイの完了には約 3 時間かかります。Note

このクイックスタートリファレンスデプロイの実行中に使用した AWS サービスのコストは、お客様が負担します。このクイックスタートを使用しても追加コストは発生しません。詳細については、このクイックスタートで使用する各 AWS サービスの料金表ページを参照してください。

2. ナビゲーションバーの右上隅に表示されているリージョンを確認し、必要に応じて変更します。これは、ネットワークインフラストラクチャが構築される場所です。テンプレートはデフォルトで米国東部 (オハイオ) リージョンで起動されます。

3. [Select Template] ページで、テンプレート URL のデフォルト設定をそのままにし、[Next] を選択します。

4. [Specify Details] ページで、必要に応じてスタック名を変更します。テンプレートのパラメータを確認します。入力が必須のパラメータの値を指定します。他のすべてのパラメータのデフォルト設定を確認し、必要に応じてカスタマイズします。パラメータの確認とカスタマイズが終了したら、[Next] を選択します。

以下の表では、パラメータをカテゴリ別に示し、2 つのデプロイオプションについて個別に説明しています。

• 新しい VPC にデプロイする場合のパラメータ (p. 21)• 既存の VPC にデプロイする場合のパラメータ (スタンドアロン) (p. 30)

オプション 1: 新しい VPC にデプロイする場合のパラメータ

テンプレートを表示

ネットワーク構成:

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

アベイラビリティーゾーン

利用可能ゾーン 入入入入 VPC でサブネットに使用するアベイラビリティーゾーンのリ

21

AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイドステップ 2. クイックスタートを起動する

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明スト。[Third AZ] パラメータを [no] に設定している場合は 2 つのゾーンを、[Third AZ]パラメータを [yes] に設定している場合は3 つのゾーンを指定する必要があります。クイックスタートでは、指定した論理的順序が保持されます。

Third AZ ThirdAZ いいえ デプロイで 3 つのアベイラビリティーゾーンを使用する場合は、この設定を変更します。ファイル共有監視に 3番目のゾーンを使用する場合は [witness] を選択し、完全な SQLServer クラスターノードとして 3 番目のゾーンを使用する場合は[full] を選択します。監視を選択する場合は、[Failover ClusterConfiguration] セクションの [File ServerPrivate IP Address] パラメータを 3 番目のサブネット範囲の IP に設定する必要があります。

VPC CIDR VPCCIDR 10.0.0.0/16 作成する VPC の CIDRブロック。

Public Subnet 1 CIDR PublicSubnet1CIDR 10.0.128.0/20 アベイラビリティーゾーン 1 にあるパブリック (DMZ) サブネットの CIDR ブロック。

Public Subnet 2 CIDR PublicSubnet2CIDR 10.0.144.0/20 アベイラビリティーゾーン 2 にあるパブリック (DMZ) サブネットの CIDR ブロック。

Public Subnet 3 CIDR PublicSubnet3CIDR 10.0.160.0/20 アベイラビリティーゾーン 3 にあるオプションのパブリック(DMZ) サブネットのCIDR ブロック (3 番目のゾーンの使用を選択した場合)

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AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイドステップ 2. クイックスタートを起動する

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

Private Subnet 1 CIDR PrivateSubnet1CIDR 10.0.0.0/19 アベイラビリティーゾーン 1 にあるプライベートサブネットのCIDR ブロック.

Private Subnet 2 CIDR PrivateSubnet2CIDR 10.0.32.0/19 アベイラビリティーゾーン 2 にあるプライベートサブネットのCIDR ブロック.

Private Subnet 3 CIDR PrivateSubnet3CIDR 10.0.64.0/19 アベイラビリティーゾーン 3 にあるオプションのプライベートサブネットの CIDR ブロック (3 番目のゾーンの使用を選択した場合)。

Amazon EC2 設定:

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

Key Pair Name KeyPairName 入入入入 パブリック/プライベートキーペアを指定することで、起動後にインスタンスに安全に接続できます。AWS アカウントを作成した際に、指定したリージョンで作成したキーペアです

テナンシー HostType 共有 ホストタイプ.[Dedicated] または[Dedicated Host] を選択した場合は、各アベイラビリティーゾーンにホストが作成されます。

BYOL AMI to Use onDedicated Host

DedicatedHostAMI 入入入入 インポートした自分のライセンス使用 (BYOL) AMI ID([Tenancy] パラメータを [Dedicated] または[Dedicated Host] に設定した場合)。

標準 Active Directory の設定:

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AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイドステップ 2. クイックスタートを起動する

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

AD Scenario Type ADScenarioType Microsoft AD 用のAWS Directory Service

使用する ActiveDirectory DS デプロイのタイプ。ActiveDirectory 用に AWSDirectory Service を使用します。または、Active Directory 用に独自の EC2 インスタンスを管理するために [Microsoft AD onAmazon EC2] を選択できます。

Domain DNS Name DomainDNSName example.com フォレストルートドメインの完全修飾ドメイン名 (FQDN)。

Domain NetBIOSName

DomainNetBIOSName 例 以前のバージョンのWindows を使用しているユーザーのドメインの NetBIOS 名。この長さは最大 15 文字です。

Domain AdminPassword

DomainAdminPassword 入入入入 ドメイン管理者ユーザーのパスワード. これは、8 文字以上の複雑なパスワードであることが必要です。

自己管理 Active Directory の設定 (非 AWS Directory Service アーキテクチャ用):

Note

[AD Scenario Type] で [AWS Directory Service for Microsoft AD] を選択した場合、このセクションのパラメータは無視されます。

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

Domain Admin UserName

DomainAdminUser StackAdmin ドメイン管理者として追加されるアカウントのユーザー名これはデフォルトの管理者アカウントとは異なります。

Domain Controller 1Instance Type

ADServer1InstanceType m4.xlarge 1 番目の ActiveDirectory インスタンスの EC2 インスタンスタイプ

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AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイドステップ 2. クイックスタートを起動する

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

Domain Controller 1NetBIOS Name

ADServer1NetBIOSNameDC1 最初の Active Directoryサーバーの NetBIOS名。この長さは最大 15文字です。

Domain Controller 1Private IP Address

ADServer1PrivateIP 10.0.0.10 アベイラビリティーゾーン 1 にある 1 番目の Active Directoryサーバーの固定プライベート IP.

Domain Controller 2Instance Type

ADServer2InstanceType m4.xlarge 2 番目の ActiveDirectory インスタンスの EC2 インスタンスタイプ

Domain Controller 2NetBIOS Name

ADServer2NetBIOSNameDC2 2 番目の ActiveDirectory サーバーのNetBIOS 名。この長さは最大 15 文字です。

Domain Controller 2Private IP Address

ADServer2PrivateIP 10.0.32.10 アベイラビリティーゾーン 2 にある 2 番目の Active Directoryサーバーの固定プライベート IP.

Restore ModePassword

RestoreModePassword 入入入入 ドメインコントローラーを復元モードで起動する際の個別の管理者アカウントのパスワードこれは、8 文字以上の複雑なパスワードであることが必要です。

Remote Desktop Gateway の設定:

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

Allowed RemoteDesktop GatewayExternal Access CIDR

RDGWCIDR 入入入入 Remote DesktopGateway インスタンスへの外部アクセス用に許可された CIDR ブロック。この値は信頼された CIDR ブロックに設定することをお勧めします。

Number of RDGWHosts

NumberOfRDGWHosts 1 作成する RD ゲートウェイインスタンスの数。1〜4 インスタンスを選択できます。

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AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイドステップ 2. クイックスタートを起動する

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

Remote DesktopGateway InstanceType

RDGWInstanceType t2.large Remote DesktopGateway インスタンスの EC2 インスタンスタイプ

Microsoft SQL Server の設定:

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

SQL Server Version SQLServerVersion 2014 クラスターノードにインストールするSQL Server EnterpriseEdition のバージョン。[2012]、[2014]、または [2016] を選択できます。SQL Server 2012は、Amazon 提供のSQL Server ライセンスと互換性がありません。[2012] を選択する場合は、[Amazon-Provided SQL License]パラメータが [no] に設定されていることを確認してください。

Service Account Name SQLServiceAccount sqlsa SQL Server サービスアカウントのユーザー名。このアカウントはドメインユーザーです。

Service AccountPassword

SQLServiceAccountPassword入入入入 SQL Server サービスアカウントのパスワード。これは、8 文字以上の複雑なパスワードであることが必要です。

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AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイドステップ 2. クイックスタートを起動する

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

Amazon-Provided SQLServer License

SQLLicenseProvided いいえ AWS からのライセンスを含む SQL ServerAMI を使用するには、[yes] に設定します。このライセンスは以下をサポートします。

• サポートされている SQL バージョン:2014 と 2016

• サポートされているインスタンスタイプ:r4.xlarge、r4.2xlarge、r4.4xlarge、r4.8xlarge

ライセンスオプションの詳細については、「コストとライセンス (p. 3)」を参照してください。

SQL Server VolumeIOPS

VolumeIops 1,000 SQL Server のデータ、ログ、およびtempdb ボリュームのプロビジョンドIOPS。この設定は、[SQL Server VolumeType] パラメータが[io1] に設定されている場合にのみ適用されます。

SQL Server VolumeSize

VolumeSize 500 SQL Server データ、ログ、および tempdbボリュームのサイズ(GiB 単位)。

SQL Server VolumeType

VolumeType gp2 SQL Server データ、ログ、および tempdbボリュームのタイプ([gp2] または [io1])。

フェイルオーバークラスターの設定:

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

Instance Type forCluster Nodes

WSFCNodeInstanceTyper4.2xlarge WSFC ノードの EC2インスタンスタイプ。

Cluster Node 1NETBIOS Name

WSFCNode1NetBIOSNameWSFCNode1 最初の WSFC ノードの NetBIOS 名。この長さは最大 15 文字です。

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AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイドステップ 2. クイックスタートを起動する

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

Cluster Node 1 PrivateIP Address 1

WSFCNode1PrivateIP1 10.0.0.100 最初の WSFC ノードのプライマリプライベート IP。

Cluster Node 1 PrivateIP Address 2

WSFCNode1PrivateIP2 10.0.0.101 最初の WSFC ノードのセカンダリプライベート IP。

Cluster Node 1 PrivateIP Address 3

WSFCNode1PrivateIP3 10.0.0.102 最初の WSFC ノードのサードプライベートIP。

Cluster Node 2NETBIOS Name

WSFCNode2NetBIOSNameWSFCNode2 2 番目の WSFC ノードの NetBIOS 名。この長さは最大 15 文字です。

Cluster Node 2 PrivateIP Address 1

WSFCNode2PrivateIP1 10.0.32.100 2 番目の WSFC ノードのプライマリプライベート IP。

Cluster Node 2 PrivateIP Address 2

WSFCNode2PrivateIP2 10.0.32.101 2 番目の WSFC ノードのセカンダリプライベート IP。

Cluster Node 2 PrivateIP Address 3

WSFCNode2PrivateIP3 10.0.32.102 2 番目の WSFC ノードのサードプライベートIP。

Cluster Node 3NETBIOS Name

WSFCNode3NetBIOSNameWSFCNode3 3 番目 (オプション)の WSFC ノードのNetBIOS 名。この長さは最大 15 文字です。

Cluster Node 3 PrivateIP Address 1

WSFCNode3PrivateIP1 10.0.64.100 3 番目 (オプション) のWSFC ノードのプライマリプライベート IP。

Cluster Node 3 PrivateIP Address 2

WSFCNode3PrivateIP2 10.0.64.101 3 番目 (オプション) のWSFC ノードのセカンダリプライベート IP。

Cluster Node 3 PrivateIP Address 3

WSFCNode3PrivateIP3 10.0.64.102 3 番目 (オプション) のWSFC ノードのサードプライベート IP。

File Server InstanceType

WSFCFileServerInstanceTypet2.small インストールメディア、監視、レプリケーションフォルダを共有するために使用されるファイルサーバーのEC2 インスタンスタイプ。

28

AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイドステップ 2. クイックスタートを起動する

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

File Server Private IPAddress

WSFCFileServerPrivateIP10.0.0.200 アベイラビリティーゾーン 1 にあるファイルサーバーのプライマリプライベート IP。[Network Configuration]セクションの [ThirdAZ] パラメータで[witness] を選択した場合は、3 番目のサブネット範囲の IP を指定する必要があります。

AWS クイックスタート設定:

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

Quick Start S3 BucketName

QSS3BucketName quickstart-reference クイックスタートのテンプレートとスクリプトがインストールされる S3 バケット。クイックスタートをカスタマイズまたは拡張して独自に使用する場合は、クイックスタートアセットのコピー用に作成した S3 バケットの名前をこのパラメータで指定します。バケット名には、数字、小文字、大文字、ハイフンを含めることができますが、先頭または末尾にハイフンは使用しないでください。

Quick Start S3 KeyPrefix

QSS3KeyPrefix microsoft/sql/latest/ クイックスタートアセットのコピーのフォルダをシミュレートするために使用するS3 キー名プレフィックス。クイックスタートを独自にカスタマイズまたは拡張する場合は、このプレフィックスを使用します。このプレフィックスには、数字、小文字、大文字、ハイフン、スラッシュを含めることができます。

29

AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイドステップ 2. クイックスタートを起動する

オプション 2: 既存の VPC にデプロイする場合のパラメータ

テンプレートを表示

ネットワーク構成:

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

Third AZ ThirdAZ いいえ デプロイで 3 つのアベイラビリティーゾーンを使用する場合は、この設定を変更します。ファイル共有監視に 3番目のゾーンを使用する場合は [witness] を選択し、完全な SQLServer クラスターノードとして 3 番目のゾーンを使用する場合は[full] を選択します。監視を選択する場合は、[Failover ClusterConfiguration] セクションの [File ServerPrivate IP Address] パラメータを 3 番目のサブネット範囲の IP に設定する必要があります。

VPC ID VPCID 入入入入 RD Gateway をデプロイする既存の VPC のID (vpc-0343606e など)。

Private Subnet 1 ID PrivateSubnet1ID 入入入入 既存の VPC でアベイラビリティーゾーン 1にあるプライベートサブネットの ID (subnet-a0246dcd など)。

Private Subnet 2 ID PrivateSubnet2ID 入入入入 既存の VPC でアベイラビリティーゾーン 2にあるプライベートサブネットの ID (subnet-b58c3d67 など)。

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AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイドステップ 2. クイックスタートを起動する

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

Private Subnet 3 ID PrivateSubnet3ID — 3 つのアベイラビリティーゾーンを使用している場合、既存の VPC でアベイラビリティーゾーン3 にあるプライベートサブネットの ID(subnet-7f16e910 など)。

Amazon EC2 設定:

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

Key Pair Name KeyPairName 入入入入 パブリック/プライベートキーペアを指定することで、起動後にインスタンスに安全に接続できます。AWS アカウントを作成した際に、指定したリージョンで作成したキーペアです

テナンシー HostType 共有 ホストタイプ.[Dedicated] または[Dedicated Host] を選択した場合は、各アベイラビリティーゾーンにホストが作成されます。

BYOL AMI to Use onDedicated Host

DedicatedHostAMI 入入入入 インポートした自分のライセンス使用 (BYOL) AMI ID([Tenancy] パラメータを [Dedicated] または[Dedicated Host] に設定した場合)。

Microsoft Active Directory 設定:

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

Domain DNS Name DomainDNSName example.com フォレストルートドメインの完全修飾ドメイン名 (FQDN)。

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AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイドステップ 2. クイックスタートを起動する

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

Domain NetBIOSName

DomainNetBIOSName 例 以前のバージョンのWindows を使用しているユーザーのドメインの NetBIOS 名。この長さは最大 15 文字です。

Domain Admin UserName

DomainAdminUser StackAdmin ドメイン管理者として追加されるアカウントのユーザー名これはデフォルトの管理者アカウントとは異なります。

Domain AdminPassword

DomainAdminPassword 入入入入 ドメイン管理者ユーザーのパスワード. これは、8 文字以上の複雑なパスワードであることが必要です。

Security Group ID forAD Domain Members

DomainMemberSGID 入入入入 ドメイン名セキュリティグループの ID(sq-7f16e910 など)。

Microsoft SQL Server の設定:

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

SQL Server Version SQLServerVersion 2014 クラスターノードにインストールするSQL Server EnterpriseEdition のバージョン。[2012]、[2014]、または [2016] を選択できます。SQL Server 2012は、Amazon 提供のSQL Server ライセンスと互換性がありません。[2012] を選択する場合は、[Amazon-Provided SQL License]パラメータが [no] に設定されていることを確認してください。

Service Account Name SQLServiceAccount sqlsa SQL Server サービスアカウントのユーザー名。このアカウントはドメインユーザーです。

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AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイドステップ 2. クイックスタートを起動する

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

Service AccountPassword

SQLServiceAccountPassword入入入入 SQL Server サービスアカウントのパスワード。これは、8 文字以上の複雑なパスワードであることが必要です。

Amazon-Provided SQLServer License

SQLLicenseProvided いいえ AWS からのライセンスを含む SQL ServerAMI を使用するには、[yes] に設定します。このライセンスは以下をサポートします。

• サポートされている SQL バージョン:2014 と 2016

• サポートされているインスタンスタイプ:r4.xlarge、r4.2xlarge、r4.4xlarge、r4.8xlarge

ライセンスオプションの詳細については、「コストとライセンス (p. 3)」を参照してください。

Data Volume Size Volume1Size 500 SQL Server データドライブのボリュームサイズ (GiB 単位)。

Data Volume Type Volume1Type gp2 SQL Server データドライブのボリュームタイプ ([gp2] または[io1])。

Data Volume IOPS Volume1Iops 1,000 SQL Server データドライブのプロビジョンド IOPS。この設定は、[Data VolumeType] パラメータが[io1] に設定されている場合にのみ適用されます。

Logs Volume Size Volume2Size 500 SQL Server Logs ドライブのボリュームサイズ (GiB 単位)。

Logs Volume Type Volume2Type gp2 SQL Server Logs ドライブのボリュームタイプ ([gp2] または[io1])。

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AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイドステップ 2. クイックスタートを起動する

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

Logs Volume IOPS Volume2Iops 1,000 SQL Server Logs ドライブのプロビジョンドIOPS。この設定は、[Logs Volume Type] パラメータが [io1] に設定されている場合にのみ適用されます。

TempDB Volume Size Volume3Size 500 SQL Server tempdb ドライブのボリュームサイズ (GiB 単位)。

TempDB Volume Type Volume3Type gp2 SQL Server の tempdbドライブのボリュームタイプ ([gp2] または[io1])。

TempDB Volume IOPS Volume3Iops 1,000 SQL Server の tempdbドライブのプロビジョンド IOPS。この設定は、[TempDB VolumeType] パラメータが[io1] に設定されている場合にのみ適用されます。

フェイルオーバークラスターの設定:

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

File Server InstanceType

WSFCFileServerInstanceTypet2.small インストールメディア、監視、レプリケーションフォルダを共有するために使用されるファイルサーバーのEC2 インスタンスタイプ。

File Server NETBIOSName

WSFCFileServerNetBIOSNameWSFCFileServer WSFC ファイルサーバーの NetBIOS 名 (最大 15 文字)。

File Server Private IPAddress 1

WSFCFileServerPrivateIP10.0.0.200 アベイラビリティーゾーン 1 にあるファイルサーバーのプライマリプライベート IP。[Network Configuration]セクションの [ThirdAZ] パラメータで[witness] を選択した場合は、3 番目のサブネット範囲の IP を指定する必要があります。

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AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイドステップ 2. クイックスタートを起動する

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

Instance Type forCluster Node 1

WSFCNode1InstanceTyper4.2xlarge 最初の WSFC ノードの EC2 インスタンスタイプ。

Cluster Node 1NETBIOS Name

WSFCNode1NetBIOSNameWSFCNode1 最初の WSFC ノードの NetBIOS 名。この長さは最大 15 文字です。

Cluster Node 1 PrivateIP Address 1

WSFCNode1PrivateIP1 10.0.0.100 最初の WSFC ノードのプライマリプライベート IP。

Cluster Node 1 PrivateIP Address 2

WSFCNode1PrivateIP2 10.0.0.101 最初の WSFC ノードのセカンダリプライベート IP。

Cluster Node 1 PrivateIP Address 3

WSFCNode1PrivateIP3 10.0.0.102 最初の WSFC ノードのサードプライベートIP。

Dedicated Host ID forNode 1

DedicatedHostIDNode1 — 最初の WSFC ノードの専有ホスト ID。このパラメータは、[Tenancy] パラメータを [Dedicated Host] に設定した場合にのみ使用します。

Cluster Node 2NETBIOS Name

WSFCNode2NetBIOSNameWSFCNode2 2 番目の WSFC ノードの NetBIOS 名。この長さは最大 15 文字です。

Cluster Node 2 PrivateIP Address 1

WSFCNode2PrivateIP1 10.0.32.100 2 番目の WSFC ノードのプライマリプライベート IP。

Cluster Node 2 PrivateIP Address 2

WSFCNode2PrivateIP2 10.0.32.101 2 番目の WSFC ノードのセカンダリプライベート IP。

Cluster Node 2 PrivateIP Address 3

WSFCNode2PrivateIP3 10.0.32.102 2 番目の WSFC ノードのサードプライベートIP。

Dedicated Host ID forNode 2

DedicatedHostIDNode2 — 2 番目の WSFC ノードの専有ホスト ID。このパラメータは、[Tenancy] パラメータを [Dedicated Host] に設定した場合にのみ使用します。

35

AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイドステップ 2. クイックスタートを起動する

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

Cluster Node 3NETBIOS Name

WSFCNode3NetBIOSNameWSFCNode3 3 番目 (オプション)の WSFC ノードのNetBIOS 名。この長さは最大 15 文字です。

Cluster Node 3 PrivateIP Address 1

WSFCNode3PrivateIP1 10.0.64.100 3 番目 (オプション) のWSFC ノードのプライマリプライベート IP。

Cluster Node 3 PrivateIP Address 2

WSFCNode3PrivateIP2 10.0.64.101 3 番目 (オプション) のWSFC ノードのセカンダリプライベート IP。

Cluster Node 3 PrivateIP Address 3

WSFCNode3PrivateIP3 10.0.64.102 3 番目 (オプション) のWSFC ノードのサードプライベート IP。

Dedicated Host ID forNode 3

DedicatedHostIDNode3 — オプションの 3 番目のWSFC ノードの専有ホスト ID。このパラメータは、[Tenancy] パラメータを [DedicatedHost] に設定した場合にのみ使用します。

AWS クイックスタート設定:

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

Quick Start S3 BucketName

QSS3BucketName quickstart-reference クイックスタートのテンプレートとスクリプトがインストールされる S3 バケット。クイックスタートをカスタマイズまたは拡張して独自に使用する場合は、クイックスタートアセットのコピー用に作成した S3 バケットの名前をこのパラメータで指定します。バケット名には、数字、小文字、大文字、ハイフンを含めることができますが、先頭または末尾にハイフンは使用しないでください。

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AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイドステップ 3. 可用性グループを設定する

パラメータラベル パラメータ名 デフォルト値 説明

Quick Start S3 KeyPrefix

QSS3KeyPrefix microsoft/sql/latest/ クイックスタートアセットのコピーのフォルダをシミュレートするために使用するS3 キー名プレフィックス。クイックスタートを独自にカスタマイズまたは拡張する場合は、このプレフィックスを使用します。このプレフィックスには、数字、小文字、大文字、ハイフン、スラッシュを含めることができます。

5. [Options] ページでは、スタック内のリソースのタグ (キー値のペア) を指定し、詳細オプションを設定できます。終了したら、[Next] を選択します。

6. [Review] ページで、テンプレート設定を確認して確定します。[Capabilities] で、テンプレートによって IAM リソースが作成されることを確認するチェックボックスをオンにします。

7. [Create] を選択してスタックをデプロイします。8. スタックの状態をモニタリングします。ステータスが [CREATE_COMPLETE] になると、WSFC クラ

スターは準備完了です。9. スタックの [Outputs] タブに表示された URL を使用して、作成されたリソースを表示できます。

ステップ 3. SQL Server Always On 可用性グループを設定する

Note

3 番目のアベイラビリティーゾーンを完全な SQL Server クラスターノードとして使用している場合 (つまり [Third AZ] パラメータを [full] に設定した場合) は、このセクションの手順を実行するときにその点を考慮してください。

クイックスタートを正常にデプロイしたら、データベースを選択してバックアップし、可用性グループを作成して設定することで、WSFC ノードを設定できます。

テストデータベースを作成するか、既存のデータベースをアタッチする1. デスクトップ接続アプリケーション (mstsc.exe) を開き、最初のクラスターノード (WSFCNode1 な

ど) に接続します。2. SQL Server Management Studio (SSMS) を開きます。3. [Connect to Server] ダイアログボックスで、最初のクラスターノード (WSFCNode1 など) に接続しま

す。4. 新しいデータベースを作成するか、テストデータベースをアタッチします。5. データベースの [Recovery model] が [Full] に設定されていることを確認します。

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AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイド

図 8: SQL Management Studio での新しいデータベースの作成6. SSMS でデータベースのコンテキスト (右クリック) メニューを開き、[Tasks]、[Backup] の順に選択

します。

可用性グループを作成する1. [Object Explorer] で、[AlwaysOn High Availability] のコンテキスト (右クリック) メニューを開き、

[New Availability Group] ウィザードを起動します。

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AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイド

図 9: SSMS での新しい可用性グループの作成2. [New Availability Group] ウィザードを完了します。

1. [Introduction] ページで、[Next] を選択します。2. [Specify Availability Group Name] ページで「SQLAG1」と入力し、[Next] を選択します。3. [Select Databases] ページで、前のセクションで作成またはアタッチしたデータベースを選択し

てから、[Next] を選択します。

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AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイド

4. [Specify Replicas] ページで、2 番目のクラスターノード (WSFCNode2 など) を追加し、[Automatic Failover] を選択します。

図 10: レプリカの指定5. [Listener] タブで [Create an availability group listener] を選択し、リスナーの DNS 名 (AG1-

Listener など) を指定してから、このリスナーによって使用される TPC ポート (1433 など) を指定します。クラスターノードがデプロイされた 2 つのプライベートサブネットとそれらの対応する IPv4 アドレスを追加します。

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AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイド

Note

先ほどノードに割り当てたセカンダリプライベート IP アドレス (10.0.0.102 と10.0.32.102 など) を使用します。SQL ノードで 3 番目のアベイラビリティーゾーンを使用している場合は、10.0.64.102 を追加することもできます。

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AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイド

図 11: 可用性グループリスナーの作成6. [Select Initial Data Synchronization] ページで、[Full] を選択します。共有ネットワークの場所の

ボックスで、ファイル共有監視を使用している場合は「\\WSFCFileServer\replica」と入

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AWS での SQL Server と WSFC クイックスタートリファレンスデプロイガイド

力し、SQL ノードが 3 つある (つまり [Third AZ] パラメータを [full] に設定している) 場合は「\\WSFCNode1\replica」と入力します。続いて、[Next] を選択します。

7. [Validation] ページで、[Next] を選択します。8. [Summary] ページで [Finish] を選択し、ウィザードを閉じます。

3. Windows PowerShell を管理者として実行し、可用性グループの [Listener Host Record TTL] を [300]に変更します。

図 12: Windows PowerShell での TTL の変更4. DNS Manager を開きます。

• AWS Directory Service を使用している場合:

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1. リモートデスクトップゲートウェイインスタンスで、管理者権限を使用して PowerShell ウィンドウでこのコマンドを実行することで、DNS サーバー用に Remote Server AdministrationTools をインストールします。

Install-WindowsFeature RSAT-DNS-Server

2. 同じ PowerShell ウィンドウで、以下のコマンドを実行します。

Get-NetIPConfiguration

3. コマンド出力からいずれかの DNS サーバーアドレスを選択します。4. DNS Manager を開くときに、そのアドレスを使用して DNS サーバーに接続します。

• AWS Directory Service を使用していない場合:

1. デスクトップ接続アプリケーション (mstsc.exe) を開き、アベイラビリティーゾーン 1 のプライマリドメインコントローラーに、その NetBIOS 名 (DC1 など) を使用して接続します。

2. 認証情報として domain admin ユーザーと domain admin パスワードを使用して、インスタンスにログインします。

3. DNS Manager を開きます。

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図 13: DNS 設定の確認

Note

可用性グループデータベースへのクライアント接続は、可用性グループリスナーを介して確立できます。可用性グループリスナー (この場合は AG1-Listener) は、クライアントが接続できる仮想ネットワークの名前です。この設定により、クライアントは WSFC クラスター内の個々のサーバーの名前を知らなくてもデータベースに接続できます。可用性グループリスナーは、TCP ポート 1433 を個々の SQL Server インスタンスと共有できます。ただし、複数のSQL Server インスタンスを並列実行する場合は、ポートの競合を避けるために標準以外のポートを使用する必要があります。

AWS CloudFormation テンプレートによって作成されたセキュリティグループとイングレスルールは、WSFC ノード間のすべての必要なトラフィック、および VPC 内の残りのサーバー層から TCP ポート1433 へのクライアント接続を許可します。ポートマッピングの詳細なリストについては、このガイドの「セキュリティ (p. 52)」を参照してください。

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ステップ 4. クラスターと可用性グループをテストする

このセクションの手順を完了すると、図 1 (p. 5) で前に示したように、AWS クラウドに WSFC クラスターと SQL Server Always On 可用性グループが正常にデプロイされます。

ステップ 4. クラスターと可用性グループをテストする

Note

3 番目のアベイラビリティーゾーンを完全な SQL Server クラスターノードとして使用している場合 (つまり [Third AZ] パラメータを [full] に設定した場合) は、このセクションの手順を実行するときにその点を考慮してください。

可用性グループを本番稼働用環境に配置する前に、デプロイをテストして、高可用性自動フェイルオーバーや災害対策イベントの発生時のクラスターの動作を把握しておく必要があります。

1. リモートデスクトップ接続アプリケーション (mstsc.exe) を開き、リモートデスクトップゲートウェイインスタンスに接続し、そのゾーンの WSFC ノード (WSFCNode1 など) に接続します。

2. 最初のクラスターノードインスタンスで Failover Cluster Manager を開いて、クラスターのコアリソースを表示します。クラスター、示された 2 つの IP アドレスの 1 つ、ファイル共有監視がオンラインであることを確認します。

図 14: Failover Cluster Manager の表示3. SQL Server Management Studio を開きます。Object Explorer で、[AlwaysOn High Availability] ノー

ドのコンテキスト (右クリック) メニューを開き、先ほど作成した可用性グループ (SQLAG1 など) のダッシュボードを起動します。

4. ダッシュボードで、可用性レプリカを表示し、同期状態が [Synchronized] であることを確認します。

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ステップ 4. クラスターと可用性グループをテストする

図 15: [Always On High Availability] ダッシュボードですべてのノードが同期された状態5. Failover Cluster Manager の [Cluster Core Resources] ペインでプライマリインスタンスと IP アドレ

スとが整合していることを確認します。つまり、プライマリインスタンスが WSFCNode1 の場合、IPアドレス 10.0.0.101 がオンラインであることが必要です。クラスターコアリソースを WSFCNode1に移動する必要がある場合は、PowerShell から以下のコマンドを使用します。

Get-ClusterGroup 'Cluster Group' | Move-ClusterGroup -Node WSFCNode1

6. AWS マネジメントコンソールにサインインし、Amazon EC2 コンソール (https://console.aws.amazon.com/ec2/) を開きます。

7. プライマリインスタンス (WSFCNode1 など) を停止します。8. リモートデスクトップ接続アプリケーション (mstsc.exe) を開き、アベイラビリティーゾーン 2 の 2

番目のクラスターノード (WSFCNode2 など) に接続します。9. 2 番目のクラスターノードインスタンスで、Failover Cluster Manager を開いて、クラスターのコアリ

ソースを表示します。これまでオフラインになっていた IP アドレス (10.0.32.101 など) は現在オンラインになっています。

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ステップ 4. クラスターと可用性グループをテストする

図 16: Failover Cluster Manager で WSFCNode1 がオフラインになった状態10. SQL Server Management Studio を開きます。Object Explorer で、[AlwaysOn High Availability] ノー

ドのコンテキスト (右クリック) メニューを開き、先ほど作成した可用性グループ (SQLAG1 など) のダッシュボードを起動します。

11. ダッシュボードで、可用性レプリカを表示します。プライマリインスタンスが WSFCNode2 に切り替わり、WSFCNode1 の同期状態が [Not Synchronizing] になっています。

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ステップ 4. クラスターと可用性グループをテストする

図 17: [Always On High Availability] ダッシュボードで最初のクラスターノードがオフラインになった状態

12. この時点で、Amazon EC2 コンソールでもう一度 WSFCNode1 インスタンスを起動できます。インスタンスがオンラインになったら、可用性グループダッシュボードの [Failover wizard] を使用して、プライマリインスタンスを WSFCNode1 に切り替えなおします。

Note

SQL クライアント接続文字列に MultiSubnetFailover=true を使用することをお勧めします。このプロパティを使用すると、SQL Server のすべての可用性グループのフェイルオーバーが高速になり、単一サブネットおよび複数サブネットの Always On トポロジのフェイルオーバー時間が大幅に短縮されます。従来のクライアントで可用性グループリスナーに接続する必要があり、[MultiSubnetFailover] を使用できない場合は、Set-ClusterParameter コマンドレットを使用して RegisterAllProvidersIP 設定を 0 に変更することをお勧めします。

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トラブルシューティングQ. クイックスタートの起動時に CREATE_FAILED エラーが発生しました。どうすればよいですか?

A. AWS CloudFormation でスタックの作成に失敗した場合は、[Rollback on failure] を [No] に設定してテンプレートを再起動することをお勧めします。(この設定は AWS CloudFormation コンソールの [Options]ページで [Advanced] にあります)。この設定では、スタックの状態は保持され、インスタンスは実行されたままになるため、トラブルシューティングを行うことができます (%ProgramFiles%\Amazon\EC2ConfigService と C:\cfn\log のログファイルの参照が必要になります)。

重要

[Rollback on failure] を [No] に設定すると、このスタックに対して AWS 料金が発生し続けます。トラブルシューティングが完了したら、必ずスタックを削除してください。

以下の表では、表示される可能性がある特定の CREATE_FAILED エラーメッセージを示しています。

エラーメッセージ 考えられる原因 対応方法

API: ec2: RunInstances Notauthorized for images: ami-ID

テンプレートが期限切れになった AMI を参照しています。

AWS は AMI を定期的に更新していますが、その更新スケジュールが AWS AMI の更新と常に同期されるとは限りません。このエラーメッセージが表示された場合は、AWS に連絡してください。新しい AMI ID でテンプレートを更新します。

テンプレートを自分で修正する場合は、そのテンプレートをダウンロードし、Mappings セクションをお客様のリージョンの最新の AMI ID で更新できます。

We currently do not havesufficient r4.2xlarge capacityin the AZ you requested

WSFC ノードに、より大きいインスタンスタイプが必要です。

より大きいキャパシティーをサポートするインスタンスタイプに切り替えるか、AWS サポートセンターのリクエストフォームに記入してインスタンスタイプまたはリージョンについてAmazon EC2 制限を引き上げてください。制限の引き上げは、リクエストされたリージョンに関連付けられます。

Instance ID did not stabilize リージョンの IOPS を超えています。

AWS サポートセンターのリクエストフォームに記入して、制限を引き上げてください。

System Administrator passwordmust contain at least 8 characters

マスターパスワードに $ などの特殊文字が含まれています。

ドメイン管理者または SQLServer サービスアカウントのパスワードを変更して、クイックスタートを再起動します。

パスワードは 8 文字以上で、大文字、小文字、数字で構成する

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エラーメッセージ 考えられる原因 対応方法必要があります。@ や $ などの特殊文字は使用しないでください。

追加情報については、AWS ウェブサイトの「AWS CloudFormation のトラブルシューティング」を参照してください。発生した問題がそのページまたは表で取り上げられていない場合は、AWS サポートセンターにアクセスしてください。サポートチケットを申請する場合は、マスターインスタンスの install.logファイル (/root/install フォルダにあるログファイル) をチケットに添付してください。

Q. AWS CloudFormation テンプレートをデプロイしたときにサイズ制限エラーが発生しました。

A. クイックスタートテンプレートは、AWS から提供された場所または別の S3 バケットから起動することをお勧めします。コンピュータ上のローカルコピーからテンプレートをデプロイする場合は、スタックの作成時にテンプレートサイズの制限を受けることがあります。AWS CloudFormation の制限の詳細については、AWS ドキュメントを参照してください。

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セキュリティAWS では、アプリケーションのインフラストラクチャをプロビジョンするための構成要素 (Amazon EC2や Amazon VPC など) のセットを提供しています。このモデルでは、物理セキュリティなど一部のセキュリティ機能は AWS の責任担当範囲です。これらについては、AWS セキュリティホワイトペーパーで説明しています。アプリケーションへのアクセス制御など、その他の領域はアプリケーション開発者の責任担当範囲であり、Microsoft プラットフォームでツールが提供されています。

このクイックスタートは、SQL Server の以下のセキュリティグループを設定します。

セキュリティグループ 関連付け インバウンドインターフェイス

ポート

WSFCSecurityGroup WSFCNode1、WSFCNode2、WSFCNode3、WSFCFileServerWSFCSecurityGroup ICMP-1、TCP135、TCP137、UDP137、TCP445、TCP1433、TCP1434、UDP1434、TCP3343、UDP3343、TCP5022、TCP5985

WSFCClientSecurityGroupWSFCNode1、WSFCNode2、WSFCNode3、WSFCFileServerSQLServerAccessSecurityGroupTCP1433

SQLServerAccessSecurityGroupSQL へのアクセスを必要とするインスタンスを、このセキュリティグループに追加する

   

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その他のリソースAWS サービス

• AWS CloudFormation• Amazon EBS• Amazon EC2• Amazon VPC

WSFC と SQL Server

• Windows Server フェールオーバークラスタリング (WSFC) と SQL Server• AlwaysOn 可用性グループ

AWS での Microsoft ソフトウェアのデプロイ

• AWS での Microsoft• AWS での Microsoft アプリケーションのセキュリティ保護• Microsoft ライセンスモビリティ• AWS での MSDN• AWS Windows および .NET 開発者センター

クイックスタートリファレンスデプロイ

• AWS クイックスタートのホームページ• AWS クラウド上の Microsoft Active Directory• AWS クラウド上の Microsoft リモートデスクトップゲートウェイ• AWS クラウド上の Microsoft SharePoint• AWS クラウド上の Microsoft のサーバー

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フィードバックの送信GitHub リポジトリでは、このクイックスタートのテンプレートとスクリプトのダウンロード、コメントの投稿、および他のユーザーとのカスタマイズ内容の共有ができます。

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ドキュメントの改訂

日付 変更 場所

2017 年 8 月 日 クイックスタートのベストプラクティスに従ったサブモジュールでテンプレートをリファクタリング。以下のサポートを追加。

• Microsoft AD 用 AWS DirectoryService (デフォルト)

• SQL Server 2016、およびAmazon 提供のライセンス込みAMI

• 3 つのテナンシーオプション(デフォルト、ハードウェア専有、専有ホスト)

• 任意の 2 つまたは 3 つのアベイラビリティーゾーン

• 任意の 2 つの SQL ノードと専用ファイル共有監視、または 3つの SQL ノード

• カスタマイズ可能な EBS ボリュームタイプ (gp2、io1) と調整可能な IOPS (io1 用)

• 新しい R4 インスタンスタイプ

テンプレートの更新、ガイド全体での変更

2015 年 9 月 パフォーマンスと価格を改善するため、サンプルテンプレートで Active Directory と RD ゲートウェイインスタンスのデフォルトのタイプを m3.xlarge からm4.xlarge に変更。

テンプレートパラメータ (p. 21)

2015 年 4 月 日 WSFC ノードでのストレージの設定を更新。

WSFC ノードでのストレージ (p. 12)

2015 年 3 月 拡張をサポートして複雑性を低減するため、基盤となる AmazonVPC 設計を最適化します。

アーキテクチャー図とテンプレートを更新 (p. 5)

2014 年 11 月 サンプルテンプレートで、NATInstanceType のデフォルトタイプを t2.small に変更し、欧州 (フランクフルト) リージョンをサポート。

テンプレートパラメータ (p. 21)

2014 年 7 月 日 初版発行 –

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注意このデプロイガイドは、情報提供のみを目的としています。本書は、発行時点における AWS の現行製品と慣行を表したものであり、それらは予告なく変更されることがあります。お客様は本文書の情報および AWS 製品の使用について独自に評価する責任を負うものとします。これらの情報は、明示または黙示を問わずいかなる保証も伴うことなく、「現状のまま」提供されるものです。本文書内のいかなるものも、AWS、その関係者、サプライヤ、またはライセンサーからの保証、表明、契約的なコミットメント、条件や確約を意味するものではありません。お客様に対する AWS の責任は AWS 契約によって規定されています。また、本文書は、AWS とお客様との間の契約に属するものではなく、また、当該契約が本文書によって修正されることもありません。

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