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© DSM May 2018 – Page 1 of 2
ForTii MX15HR 主な特⻑ システムにおける利点
競合するPPAより最⼤30%⾼い強度(120°Cの場合) 重量とコストの軽減
競合するPPAより最⼤40%⾼い剛性(120°C の場合) 重量とコストの軽減
クーラント液に対する耐薬品性 耐久性
近年のエンジンの縮⼩傾向により、⾃動⾞のシステムと部品に求められる性能要件は⽇々⾼まっています。エンジン が可能な限り効率的に作動するためには、⾼い⽔準で温度がコントロールされていなくてはなりません。エンジンの温度管理によって最⼤4%のCO2削減が可能となるため、OEM各社は、温度管理システムの開発、⾼度化に注⼒して います。
ForTii MX15HR クーリングシステム
ForTii® MX15HR冷却部品での妥協を不要にする素材
ForTii® MX15HR
DSMの半芳⾹族ポリアミドForTii MX15HRは、サーモスタットハウジング、バルブ、ホースバーブなど、⾃動⾞の冷却部品に最適なソリューションです。ForTiiは、特に材料が液体(⽔グリコール)に直接さらされ、⽔分が存在する条件下で、機械特性を制限することなく、最適な重量設計を可能にします。
MX15HRは、耐⽤年数にわたってクーラント液(⽔グリコール)にさらされた後も、剛性、強度、耐衝撃性の最適なバランスをもたらす唯⼀のPPAです。
サーモスタットのようなシステム、そして内燃機関に最近⾒られる熱管理モジュールは、こうした温度管理機能を持っています。これらの部品は、⻑期間にわたる⼤きな機械的負荷に耐え、かつ、クーラント(⽔性グリコール)に対する耐薬品性にも優れたプラスチック製ハウジングで作られています。EV(電気⾃動⾞)の場合も、温度制御(例えばバッテリーシステムにおける温度制御)は、効率性と安全性の両⾯から極めて重要です。⽔グリコールは、クーラント液としてよく使われています。システム内で⽔グリコールを格納するプラスチック部品は、この媒体への⻑期暴露に対して必要な特性を備えていなくてはなりません。DSMは、Xytron®PPSや、DSMのPA4TテクノロジーをベースとするPPA(ポリフタルアミド)ForTii MX15HRなど、こうした要求を満たす素材ソリューションを提供しています。
耐リーク(漏れ)性能優れた耐クリープ性
© DSM May 2018 – Page 2 of 2
0
2000
4000
6000
8000
10000
12000
14000
23°C 100°C 120°C 150°C
MX15HR 競合素材 1 競合素材 2 Ace MX51
0
50
100
150
200
250
引張強度
[MPa
]
23°C 100°C 120°C 150°C
MX15HR 競合素材 1 競合素材 2 Ace MX51
0
2
4
6
8
10
12
14シャル
ピーノッチ
[kJ/
m2]
0 504 1008 1512 2016
⽔グリコールにおける飽和時間( 130°Cの場合) [hr]
Competitor 1 MX15HR
0
50
100
150
200
250
強度
[Mpa
]
0 500 1000 1500 2000 2500
⽔グリコールにおける飽和時間( 130°Cの場合) [hr]
競合素材 1 MX15HR
⽔性グリコール格納部品のベンチマークとされているPPAベースの競合品と⽐較したForTii MX15HRの剛性
ForTii MX15HRとPPAベースの競合素材の強度⽐較
ForTii MX15HRとPPAベースの競合素材の強度保持性
ポリマー グレード Tg [°C] GF [%] 耐薬品性 特⻑
ForTii®
PA4TMX15HR 145 35 V 剛性、強度、延性、耐薬品
性、⼨法安定性のバランスが良い。
ForTii®
AcePA4T
MX51 160 30 V
Xytron®
PPSG4010T 90 40 V クーラント液の漏出を防ぐため
の優れた⼨法安定性(吸湿性なし)
ForTii MX15HR は既存のソリューションを上回りますPPSとの⽐較:ForTii MX15HRは、剛性、強度、延性、耐⽔グリコール性、加⼯性など、関連するすべての特性において最適な性能を発揮します。
PPSのような化学的に安定した素材が、これらのタイプの⽤途にはよく⾒られます。⽔グリコールへの⻑期暴露に対する優れた耐薬品性と、クーラント液の漏出可能性を防ぐために求められる⼨法安定性がその理由です。しかし、時には、破断点歪みのような延性特性がアプリケーションにとって重要であり、同時に剛性、強度および耐薬品性が妥協されるべきではない場合もあります。PPAベースのポリマーは多くの場合、剛性、強度、延性、耐薬品性、⼨法安定性のバランスが取れているため、これらの⽤途にも広く使⽤されています。
テクノロジーについて新しいForTii MX15HRは、PA4Tテクノロジーに基づく35%ガラス強化された半芳⾹族ポリマーで、上記のような利点があります。剛性、強度、延性、耐⽔グリコール性、加⼯性など、関連するすべての特性において最適な素材と⾔えます。
ForTii MX15HRの機械特性
DSMは⾃動⾞⽤の冷却アプリケーション開発におけるソリューション・プロバイダーです。
ForTii MX15HR – 冷却部品での妥協を必要としない素材性能、コスト、持続可能性の観点から、ForTii MX15HRが⾃動⾞⽤冷却部品の開発と最適化にどのように役⽴つかを知りたい場合は今すぐこちらからご連絡ください。 dsm.com/contactdep
www.fortii.com
DSM – Bright Science. Brighter Living.™Royal DSMは、栄養、健康、持続可能な暮らしの分野において事業を展開する「purpose-led」(⽬的主導型)のグローバル企業です。経済的繁栄、環境問題への取り組み、そして社会の発展を促進し、DSMと関わる全ての⼈々にとって持続可能な価値を創造します。DSMは、⾷品や栄養補助⾷品、飼料、パーソナルケアおよびアロマ、医療機器、環境に配慮した製品および⽤途、新たなモビリティとコネクティビティの分野において⾰新的なビジネスソリューションを提供します。DSMおよび関連会社の年間の純売上⾼はおよそ100億ユーロで、社員数は約2万3,000名、Euronext Amsterdamに上場しています。詳細については www.dsm.com をご覧ください。
PA66との⽐較:ForTii MX15HRは、特に液体に直接さらされるような⽔分(⽔グリコール)の存在する条件下で、PA66のような脂肪族素材の機械特性の制限による重量設計を最適なものにします。化学的劣化が問題になることはありません。
引張係数
[MPa
]
100〜150°Cで優れた耐薬品性と最⼤の剛性を兼ね備えています。