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Epstein-Barr Virus (EBV)
OriLyt
OriLytヌクレオカプシド
カプシド
コア DNA
コアタンパク
エンベロープ
テグメント
Linda Stannard Department of Medical Microbiology University of Cape Town
EBVのゲノム構造 ヘルペスウイルスの粒子
LS Young Nat. Rev. 4: 757-68, 2004
ヒトの腫瘍ウイルス
2本鎖DNAウイルス(約180 kb)
潜伏と増殖感染で異なる複製起点(oriP, oriLyt)
EBVゲノムは宿主染色体に結合し、持続感染する
1
2
腫瘍の種類 疾患全体患者数 EBV関連患者数Burkittリンパ腫 Sporadic 400 100 Endemic 7,800 6,600胃がん 933,900 84,050Hodgkinリンパ腫 62,400 28,600上咽頭癌 80,000 78,100
Total 197,450
JI Cohen Sci. Transl. Med. 3(107): 107fs7, 2011.
EBV関連腫瘍の年間患者発生数 (2011年予測)
EBV関連腫瘍と潜伏感染様式
胃がん
Burkittリンパ腫
トランスフォームリンパ球
(LCL)移植後リンパ腫
上咽頭癌
Hodgkin病
EBNA1
EBERs
BARTs
LMP2A
LMP2B
LMP1
EBNA2
EBNA3A
EBNA3B
EBNA3C
EBNALP
Latency I
Latency II
Latency III上咽頭癌
胃がん
3
LCL
EBV-immotalized Lymphoblastoid cell line
(LCL)
正常Bリンパ球
EBV感染によりBリンパ球は腫瘍化する
6種類のEBV核抗原 (EBNAs 1, 2, 3A , 3B, 3C and LP)
3種類の潜伏感染膜蛋白 (LMPs 1, 2A and 2B)
2種類の翻訳されないRNA
(EBER 1 and 2)
Others
(BHRF1, BARF1, BART RNAs & miRNAs)
潜伏感染遺伝子
EBV
LCL(EBNA1陽性)
4
上皮細胞性蛋白の発現異常
中胚葉性蛋白の出現
細胞浸潤性の獲得
EBVBリンパ球
上皮細胞
Stem Cell正常上皮細胞
EBV感染増殖性EMT細胞
進行癌
EMT化 Stem Cell化Cell to Cell感染
EBV感染細胞
EBV感染による上皮細胞の腫瘍化のモデルNormal
Dysplasia
InvasiveCancer
上皮細胞は、密着結合や接着結合によって接着しながら1層に並ぶことで、細胞極性を形成する。細胞極性は、物質透過の制御、細胞間コミュニケーションの
形成、外部シグナルの受容伝達などに、重要不可欠である。
上皮細胞が、生理的機能境界の形成に重要な密着結合を喪失し、中胚葉細胞の形質を獲得した状態は、上皮間葉移行(EMT)と呼ばれ、癌化の初期状態とされる。
EMT化は癌の悪性化に伴って、より顕著に認められ、集団で浸潤していた細胞も、単細胞で遊走するようになり、転移を起こす。
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