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©2011 Copyright Autodesk,ltd. All right reserved. 2012/08/12 ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012 操作編

ワークシェアリング...Autodesk Revit: Autodesk Revit Architecture, Structure, MEP が混在しても構わない。 但し、同一バージョンである必要があります。

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©2011 Copyright Autodesk,ltd. All right reserved.

2012/08/12

ワークシェアリング

Autodesk Revit Architecture 2012

操作編

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk

目次

概要 ............................................................................................................................................................. 1 【1】 ワークシェアリングとは ......................................................................................................... 1 【2】 ワークシェアリングするためには ........................................................................................... 2 【3】 操作の流れ ............................................................................................................................... 3

ワークシェアリングを使って複数人で同時作業してみましょう .............................................................. 4 【1】 ワークシェアリングのための事前準備 .................................................................................... 4

(1) Revit を起動し、基本となるプロジェクトを作成しましょう ............................................... 4 (2) ワークセットを作成しましょう............................................................................................... 5 (3) メンバー分のワークセットを追加しましょう ......................................................................... 6 (4) 既存の要素をワークセットに振り分けましょう ..................................................................... 7 (5) サーバーに「中央ファイル」としてプロジェクトを保存しましょう .................................... 8 (6) Worksharing Monitor を起動しましょう .............................................................................. 9

【2】 メンバーの参加 ...................................................................................................................... 10 (1) Revit を起動し、Worksharing Monitor を起動しましょう ............................................... 10 (2) サーバーにあるプロジェクトを開き、ローカルに保存しましょう ...................................... 11 (3) 作業するワークセットをアクティブにしましょう ............................................................... 12 (4) 各メンバーは与えられた作業を行いましょう ....................................................................... 13

【3】 プロジェクトの同期 ............................................................................................................... 14 (1) プロジェクトを同期する、または最新版をロードする ........................................................ 14 (2) 最新版をロードする ............................................................................................................... 15

【4】 その他の操作 .......................................................................................................................... 16 (1) 個々のユーザーがそれぞれレンダリングしてみましょう .................................................... 16 (2) 権限を持たないワークセットの要素を編集してみましょう ................................................. 17

【5】ワークシェアの状態を視覚的に区別する ..................................................................................... 19 【6】ワークシェリングを無効にする ..................................................................................................... 20 FAQ .......................................................................................................................................................... 21 【1】 こんなときには ...................................................................................................................... 21

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk 概要 ワークシェアリングとは 1

概要

【1】 ワークシェアリングとは ワークシェアリングとは、複数のチーム メンバーが同時に同じ一つのプロジェクト ファイルで設計作業ができるようにする方法のことです。多くのプロジェクトでは、チーム メンバーは、作業する固有の分野に割り当てます。

ワークセットとは、壁、ドア、床、または階段など、要素の集合です。1 度に各ワークセットを編集できるユーザは 1 人だけです。すべてのチーム メンバーは、他のチーム メンバーが所有するワークセットを確認できますが、変更することはできません。この制限によって、プロジェクト内に矛盾が発生するのを防ぎます。 例えば、意匠設計者は、「壁」、「建具」や「インテリア」など、構造設計者は「柱」、「梁」や「基礎」などの構造体を設計するなどの分野を分けて設計したものが、自動的にコーディネートされます。

ユーザ A ユーザ B

ローカルサーバー

中央モデル

有線、または無線

ローカルモデル ローカルモデル

要素

ワークセット ワークセット

要素

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk 概要 ワークシェアリングするためには 2

【2】 ワークシェアリングするためには 1. 作業環境

ネットワーク環境: データを一元管理するために必須 パソコンスペック: Revit動作環境と同じ

2. 人的リソース ユーザー: モデリング担当と図面の清書化する作図者がいることが望ましい。

また、部品作成のためのファミリ作成者がいると、モデリング作業を中断することなく進めることができる

3. ツール Autodesk Revit: Autodesk Revit Architecture, Structure, MEP が混在しても構わない。

但し、同一バージョンである必要があります。 Worksharing Monitor: 中央ファイルの状態を常に監査するためには、あることが望ましい。

Worksharing Monitorは、各クライアント側で個別に起動します。

ファイルサーバー

ユーザ A ユーザ B ユーザ C

Worksharing Monitor

Revit

Worksharing Monitor

Revit

Worksharing Monitor

Revit

※ ファイルサーバー側には、アプリケーションなど、 必要ありません。

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk 概要 操作の流れ 3

【3】 操作の流れ

【1】ワークセットの開始 (1) Revit を起動し、基本となるプロジェクトを作成する (2) ワークセットを作成する (3) メンバー分のワークセットを追加する (4) 既存の要素をワークセットに振り分ける (5) サーバーにプロジェクトを保存する (6) Worksharing Monitor を起動する

【2】メンバーの参加 (1) Revit を起動し、Worksharing Monitor を起動する (2) サーバーにあるプロジェクトを開き、ローカルに保存する (3) 作業するワークセットをアクティブにする (4) 各メンバーは与えられた作業を行う

【3】プロジェクトの同期 (1) プロジェクトの同期、または最新版をロードする

【4】その他の作業 (1) 個々のユーザーがそれぞれレンダリングする (2) 権限を持たないワークセットの要素を編集する

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk ワークシェアリングを使って複数人で同時作業してみましょう ワークシェアリングのための事前準備 4

ワークシェアリングを使って複数人で同時作業してみましょう

【1】 ワークシェアリングのための事前準備

(1) Revit を起動し、基本となるプロジェクトを作成しましょう

1. Revit を起動します。

2. アプリケーションメニューから[オプション]を選択します。

3. [オプション]ダイアログの[一般]タブの“ユーザ名”にユーザ名を設定し、[OK]を選択します。

重要! ここで設定したユーザ名がワークセットのオーナとして認識されます。ユーザ名が重複しないように、必ず、ユーザ自身の名前やログインIDなどユニークな名称を設定してください。

4. 通常の操作でプロジェクトを作成します。

(ここでは、Workset.rvtを開きます)

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk ワークシェアリングを使って複数人で同時作業してみましょう ワークシェアリングのための事前準備 5

(2) ワークセットを作成しましょう

1. [コラボレート]から[ワークセット]を

選択します。

2. [ワークシェアリング]の[OK]を選択します。

3. [ワークセット]が表示されます。

Tips! 個々の要素の“識別情報”のパラメータには、「ワークセット」と「編集者」が追加され、それぞれに<ワークセット名>と<編集者名>が設定されます。先の操作 3で行ったユーザが設定されます。

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk ワークシェアリングを使って複数人で同時作業してみましょう ワークシェアリングのための事前準備 6

(3) メンバー分のワークセットを追加しましょう

1. [ワークセット]ダイアログの[新規作成]

を選択します。

2. [新しいワークセットを作成]ダイアログ

にワークセット名を設定し、[OK]を選択します。 (ここでは、<ワークセット2>とします。)

3. 同様に参加するメンバー分のワークセットを作成します。

Tips! “ワークセット”とは、各ユーザが作業した内容を保存しておく保管場所の箱をイメージしてください。 ここでは、まだ、空の作業の保管場所の箱を用意しただけです。 新規作成したワークセットには、何もありません。

共有レベルとグリッド ワークセット 2 ワークセット 3 ワークセット 1

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk ワークシェアリングを使って複数人で同時作業してみましょう ワークシェアリングのための事前準備 7

(4) 既存の要素をワークセットに振り分けましょう

1. 地盤面を選択し、”ワークセット”の<ワー

クセット 2>に変更します。

2. 同様に「建築舗装」(道路、歩道)を選択し、[新しいワークセットを作成]ダイアログにワークセット名を設定し、[OK]を選択します。”ワークセット”の<ワークセット 2>に変更します。 (ここでは、<ワークセット2>とします。)

Tips! オーナーであれば、ワークセットを変更することができます。

共有レベルとグリッド ワークセット 3 ワークセット 1 ワークセット 2

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk ワークシェアリングを使って複数人で同時作業してみましょう ワークシェアリングのための事前準備 8

(5) サーバーに「中央ファイル」としてプロジェクトを保存しましょう

1. アプリケーションメニューから[名前を付

けて保存]、[プロジェクト]の順に選択します。

2. サーバー上のフォルダーを指定し、[オプション]を選択します。

3. [ファイルの保存オプション]ダイアログ

の“ワークシェアリング”の<保存後、これを中央ファイルの場所に指定>が非活性化され、選択できないことを確認し、[OK]を選択します。

4. [保存]を選択します。

5. 作業中のプロジェクトは閉じます。

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk ワークシェアリングを使って複数人で同時作業してみましょう ワークシェアリングのための事前準備 9

(6) Worksharing Monitor を起動しましょう

1. [アドイン]から[外部ツール]、

[Worksharing Monitor]の順に選択します。

2. [Worksharing Monitor]が開きます。

3. アプリケーションメニューの[開く]から

[プロジェクト]を選択し、サーバー上のプロジェクトを選択します。

重要! このとき、“ローカルの新規作成”が、必ず ONになっていることを確認してください。

4. [Worksharing Monitor]には、ユーザーが「ローカルで作業中」と表示されます。

Tips! “ローカルの新規作成”に ONにしてプロジェクトを開くと、[オプション]の[ファイルの場所]タグの“ユーザ ファイルの既定パス”で設定されているフォルダに自動的に保存されます。

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk ワークシェアリングを使って複数人で同時作業してみましょう メンバーの参加 10

【2】 メンバーの参加

(1) Revit を起動し、Worksharing Monitor を起動しましょう

1. Revit を起動します。

2. アプリケーションメニューから[オプション]を選択します。

3. [オプション]ダイアログの[一般]タブの“ユーザ名”にユーザ名を設定し、[OK]を選択します。

重要! ここで設定したユーザ名がワークセットのオーナとして認識されます。ユーザ名が重複しないように、必ず、ユーザ自身の名前やログインIDなどユニークな名称を設定してください。

4. [アドイン]から[外部ツール]、

[Worksharing Monitor]の順に選択します。

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk ワークシェアリングを使って複数人で同時作業してみましょう メンバーの参加 11

(2) サーバーにあるプロジェクトを開き、ローカルに保存しましょう

1. アプリケーションメニューの[開く]から

[プロジェクト]を選択し、サーバー上のプロジェクトを選択します。

重要! このとき、“ローカルの新規作成”が、必ず ONになっていることを確認してください。

2. [Worksharing Monitor]には、ユーザーが「ローカルで作業中」と表示されます。

3. 同様に別のユーザーが参加すると、

[Worksharing Monitor]にユーザーが表示されます。

Tips! 「Worksharing Monitor」に表示されるユーザーの順番は、最新で参加したユーザー、または最近中央ファイルに保存したユーザーが上に表示されます。

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk ワークシェアリングを使って複数人で同時作業してみましょう メンバーの参加 12

(3) 作業するワークセットをアクティブにしましょう

1. [コラボレート]の[ワークセット]を選

択します。 2. 作業するワークセットを選択し、[編集可

能]を選択します。

3. オーナーに自身のユーザ名が表示されま

す。

4. “アクティブなワークセット”に先に選択したワークセットと同じワークセットを選択します。

※ この“アクティブなワークセット“とは、新

規に要素を追加したときに、このアクティブなワークセットで設定されているワークセットが設定されます。

5. 同様にすべてのユーザーが、1から 4の操作を行います。

※ [ワークセット]ダイアログを開き直すと、

最新の状態が表示されます。

Tips! これでユーザーとそのユーザーが作業するワークセットが決まりました。

共有レベルとグリッド ワークセット 3 ワークセット 1 ワークセット 2

ユーザー1 (yamadaw)

ユーザー2 (ando)

ユーザー3 (matsumoto)

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk ワークシェアリングを使って複数人で同時作業してみましょう メンバーの参加 13

(4) 各メンバーは与えられた作業を行いましょう

1. ユーザー1(yamadaw)は、建物全体計画(ワークセット 1)を担当するので、カーテンウォールや外装の設計を行いましょう

2. ユーザー2(ando)は、外構計画(ワークセット 2)を担当するので、外構の設計を行いましょう

3. ユーザー3(matsumoto)は、インテリア計画(ワークセット 3)を担当するので、1階インテリア設計を行いましょう

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk ワークシェアリングを使って複数人で同時作業してみましょう プロジェクトの同期 14

【3】 プロジェクトの同期

(1) プロジェクトを同期する、または最新版をロードする

1. [コラボレート]から[中央ファイルと同

期]、[今すぐ同期]を選択します。

2. [Worksharing Monitor]には、中央ファ

イルに同期している状態が表示されます。

3. 同様に他のユーザーも上記1の操作を行

います。 ※ [Worksharing Monitor]には、現在の

状態が表示されます。

4. すべてのユーザーが行った作業が自動的にコーディネートされます。

Tips! 中央ファイルと同期などのアクセスが集中している場合には、待ち状態を示すダイアログが表示されます。順番に処理が行われますので、ダイアログが消えるまでそのまま待ちます。

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk ワークシェアリングを使って複数人で同時作業してみましょう プロジェクトの同期 15

(2) 最新版をロードする

1. 「Worksharing Monitor」には、最新で参

加したユーザー、または最近中央ファイルに保存したユーザーが上に表示されます。自身が下位にある場合には、中央ファイルと同期を取るか、最新版を再ロードします。

2. [コラボレート]から[最新版を再ロード]

を選択します。

3. [Worksharing Monitor]には、中央ファ

イルに同期している状態が表示されます。

Tips! [中央ファイルと同期]: 自身の変更内容を中央ファイルに保存します。また、中央ファイルに他のユ

ーザーが書き込みを行い、自身のローカルファイルと差分がある場合には、その差分を自身のローカルファイルに書き込みます。 中央ファイルとローカルファイルの双方向のデータの同期と言えます。

[最新版を再ロード]: 中央ファイルに他のユーザーが書き込みを行い、自身のローカルファイルと差分がある場合には、その差分を自身のローカルファイルに書き込みます。 中央ファイルからローカルファイルへの片方向の同期と言えます。

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk ワークシェアリングを使って複数人で同時作業してみましょう その他の操作 16

【4】 その他の操作

(1) 個々のユーザーがそれぞれレンダリングしてみましょう

1. [平面図]ビューの[設計 GL]に表示を

切り替えます。

2. 「カメラ」を配置し、構図を決め、レンダリングを実行します。 [プロジェクトに保存]を選択し、プロジェクトに保存します。

3. 同様に他のユーザーも上記1から2の操作を行います。

4. [コラボレート]から[中央ファイルと同期]、[今すぐ同期]を選択します。

5. すべてのユーザーが行ったレンダリングが一つにコーディネートされます。

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk ワークシェアリングを使って複数人で同時作業してみましょう その他の操作 17

(2) 権限を持たないワークセットの要素を編集してみましょう

1. 自身に編集権限の無いワークセットの要

素を選択すると、アイコンが表示されます。

2. 要素を移動、または削除などの編集を行います。 警告のダイアログ表示され、編集権限を持つユーザー名が表記されます。[要求を掲載]を選択します。

3. 変更要求先のユーザーの[Worksharing Monitor]には、変更要求があることが表示されますので、[コラボレート]から[変更要求]を選択します。

4. [変更要求]ダイアログの“他のユーザの未解決要求”に対して、[承認]または[否認/取消]のいずれかを選択します。 (ここでは、[承認]を選択します)

5. 要求元のユーザーには、変更要求が受け入れられたメッセージが表示されます。

6. [チェックする]を選択します。

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk その他の操作 18

7. [コラボレート]から[中央ファイルと同期]、[今すぐ同期]を選択します。

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk 【5】ワークシェアの状態を視覚的に区別する その他の操作 19

【5】ワークシェアの状態を視覚的に区別する 1.ビューコントロールバーより、 「ワークシェアリングの表示と設定」を選択し、クリックします。

2.「ワークセット」をクリックします。 各ワークセット毎に《ワークセット名》と色が表示されています。

3・各ワークセットダイアログ内「色」タブ内の色をクリックします。 右図のダイアログが表示されるので、適宜色を設定して、[OK]を押します。

対応している「ワークセット名」毎に色別表示されます。

※ワークセット内のユーザ名を削除する場合は、 ワークシェアリング表示設定ダイアログ内の所有者を選択し、ユーザ名をクリックした後、 印部分の《ユーザを削除》をクリックします。 これにより、オブジェクトやワークセットを保有していないユーザを削除する事ができます。

TIPS: 本作業を、各ワークセットを担当する「オーナー」別に行う際は、“2”の操作中「オーナー」タブを選択し、以下を同様に設定を行います。

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk 【6】ワークシェリングを無効にする その他の操作 20

【6】ワークシェリングを無効にする ワークシェアリングされていたモデルのワークシェリングを無効にすることができます。 ワークシェリングを無効にすると、モデルは中央ファイには同期しなくなり、ひとつの新しいプロジェクトになります。一度無効化しても再度有効にすることもできます。 最初にワークシェアを行う際にも慎重に計画し、調整を行う必要がありますが、ワークシェアされた環境からモデルを削除(無効化)する際にも慎重に計画し、実行する必要があります。 1.アプリケーションボタンから「開く」をクリックします。

2.ワークシェアを行っているプロジェクトを選択します。

3.「開く」ダイアログで「中央ファイルからアタッチ解除」を選択します。

4.「開く」をクリックします。 5.タスクダイアログでワークセットを保持するか、破棄するかを選択します。 ワークセットの破棄を選択する場合は、 「ワークセットのアタッチを解除して破棄」を選択してください。 ワークセットを破棄した場合、ワークセット及び全てに関連している要素の割り当て、および表示設定が破棄されます。これらは復元することはできません。ただし、モデルに対して、新しいワークセットを設定する事は可能です。

6.モデルを保存します。

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk FAQ こんなときには 21

FAQ

【1】 こんなときには Q. ワークセットのメリットは何ですか? A. 通常の作図環境では各設計者が行った個々の作業を統合する、または整合性を取ることが非常に困

難なことは日々経験されていることです。 最新の情報や以前との変更点からの差分を保存するなど困難なことをワークセットが自動化してくれます。

Q. いつワークセットを作成すれば良いのですか? A. 最初は意匠設計者一人で作業します。その後、構造設計者や設備設計者が加わる、または、図面の

清書に作図者が加わるなど、作業を分担する時がワークセットを作成するタイミングになります。 Q. どういう単位でワークセットを分割するのですか? A. 意匠、構造、設備など専門種別単位、

モデル化、製図化などの作業単位、 配置階、基準階などの範囲単位、 など、作業の分担に応じて、いろいろな分割の仕方があります。

Q. ワークセットの分割に制限がありますか? A. 特に制限はありません。 Q. 一度ワークセットを作成した後から追加はできますか? A. はい、いつでも追加することができます。製図化作業を早めたいなどメンバーを増員する場合など

が、ワークセットを追加するタイミングです。 Q. ファイルサイズが大きくなった場合にはどうすれば良いですか? A. すべてのデータが統合されると、必然的にデータは大きくなります。

自身に必要のないワークセットを“開いた状態”から<いいえ>にすることで、メモリ上のデータを小さくし、作業効率を上げることができます。

Q. いつ中央ファイルに保存すれば良いですか? A. 特に指定はありません。 自身が行った作業を他のメンバーに共有したい時が中央ファイルに保存

するタイミングです。定期的な中央ファイルへの保存を推奨します。 Q. ワークセットにはどんな制限がありますか? A. ネットワークによるファイルの共有環境が必須です。ネットワークから切断された状態で作業する

ことは整合性が保てなくなり、お勧めできません。

ワークシェアリング Autodesk Revit Architecture 2012操作編

Autodesk FAQ こんなときには 22

Q. 自身のデータが最新か確認するにはどうすれば良いですか? A. オートデスクの Web サイトの Subscription センターから Subscription ユーザ向けに

「Worksharing Monitor」ツールが提供されています。このツールを使うことで、中央ファイルへのアクセス状態などをチェックすることができます。 また、別のユーザが中央ファイルに保存したことを通知するなど変更があった場合に自動的に通知する機能を持っています。

Q. 同じ要素を異なるユーザが操作した場合、どうなりますか? A. 同時期に複数のユーザが同じ要素を操作することはできません。ワークセットを使うと、要素単位

に排他制御が行われます。その要素を操作できるオーナーが放棄(チェックアウト)すれば、他のユーザがその要素を操作できるようになります。

Q. ワークセットを削除することができますか? A. 一度ワークセットを作成すると、削除することはできません。ワークセットでは中央ファイルやロ

ーカルファイルのパスが記録されていますので、別の(ネットワーク)環境で作業したい場合などには、ファイルを開くときに「中央ファイルからアタッチ解除」オプションを OFF にして開きます。そうすることで、中央ファイルのパスが消去されます。 その後、新しい環境で保存すれば、新しい環境のパスが保存されます。

Q. 「中央ファイルと同期」と「最新版をロード」の違いは何ですか? A. 「中央ファイルと同期」は、中央ファイルに自身が行った作業を保存すると同時に中央ファイル

との差分が自身のローカルファイルに保存され中央ファイルと同じ状態になります。 「最新版をロード」では、中央ファイルやローカルファイルに保存は行われずに、中央ファイルとの差分だけがロードされます。

Q. ワークセットのオーナーを決めないと、その要素は操作できないのですか? A. いいえ、オーナーが決まっていない要素は、すべてのメンバーが操作可能な状態にあります。ただ

し、最初にその要素を操作したメンバーが一時的にオーナーになり、その時点で他のメンバーはその要素は操作できなくなります。そのオーナーが一時借用をチェックアウト(放棄)すると、ほかのメンバーが操作できるようになります。

Q. 「中央ファイル」に保存して、チェックアウト(放棄)せずに Revitを終了すると、どのような問

題がありますか? A. ワークセットのオーナーになると、Revit を終了してもそのワークセットを放棄しない限り、その

ワークセットに含まれる要素は他のメンバーは操作できません。Revit 終了時には、チェックアウトすることをお勧めします。

Q. Revit を起動する時には、どこにあるプロジェクトを開けば良いですか? A. サーバーにある「中央ファイル」とローカル(使用している PC) に保存しているローカルファイ

ルがありますが、基本的にローカルのファイルを開いて作業して下さい。 サーバーにある「中央ファイル」は、データを共有するための保管場所と考えて下さい。