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1.mEqとは何か? 1 mEqとは「ミリイクイバレント」のことで、 この場合のm(ミリ)は10−3 の意味です。 輸液のように電解質を含む溶液では、濃度を溶液中のイオンの 電荷数で表すことがあり、その単位として mEq があります。 mEq/L とは溶液 1L 中の溶質の当量数を表します。 生体の体液では電解質濃度が極めて低いので、当量(Eq)1/1000 を単位としてミリグラム当量(mEq)を用います。 これを略して「メック」ということもあります。

mEqとは何か? とは「ミリイクイバレント」のことで · PDF file即ち、この1Lの食塩水には約7.9gのNaClが溶けていることがわかります。 もしも食塩水が1Lではなく2Lの場合、2倍

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1.mEqとは何か?

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mEqとは「ミリイクイバレント」のことで、 この場合のm(ミリ)は10↑−3 の意味です。 輸液のように電解質を含む溶液では、濃度を溶液中のイオンの電荷数で表すことがあり、その単位として mEq があります。 mEq/L とは溶液 1L 中の溶質の当量数を表します。 生体の体液では電解質濃度が極めて低いので、当量(Eq)の 1/1000 を単位としてミリグラム当量(mEq)を用います。 これを略して「メック」ということもあります。

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2.mEq/Lと蒸留水の量(L)から溶かす溶質の量を求める。

mEqは下記のような式で求めることができます。 𝑚𝐸𝑞/𝐿= 溶質の量(mg/l)/分子量(𝑔) ×原子価 今回は、溶かす溶質の量(g)を求めたいので、上記の式を変形して、 mg/l=の形にすると求める式が出ます。 即ち、 𝑚𝑔/𝑙= {𝑚𝐸𝑞/𝐿×分子量(𝑔)}/原子価                              の式になります。 これで1L当たりの溶質の量を求めることができます!

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3.原子価とは何か?

原子価とは何か? →簡単に言うと、結合するための手の本数を表します。  即ち、その原子の不対電子数のことです。

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[例題]

塩化ナトリウム(NaCl)濃度が135mEq/lの食塩水が1Lあるとします。 この中に塩化ナトリウムは何g溶けているのでしょうか。 まず、分子量を知る必要があります。 Naが23g、Clが35.5gであるので、化学式はNaCl=Na+Cl、 NaClの分子量は23+35.5=58.5gになります。 先ほどの式に今回の条件を代入し、求める1L当たりの溶質の量(mg/l)をXとすると、 135𝑚𝐸𝑞/𝐿= X(mg/l)/58.5(𝑔) ×1 となり、 𝑋(𝑚𝑔/𝑙)= {135𝑚𝐸𝑞/𝐿×58.5(𝑔)}/1  よって、𝑋=135×58.5=7897.5𝑚𝑔/l ≒7.9g/l(これは1L当たりに溶けている量) 即ち、この1Lの食塩水には約7.9gのNaClが溶けていることがわかります。 もしも食塩水が1Lではなく2Lの場合、2倍(7.9×2=15.8g)にすればその場合に溶けている溶質の量が求められます。

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同じようにKClやNaHCO3の場合も求めることができます。 以下に、それぞれの分子量を記載します。 <KCl> (分子量): 74.5(K:39、Cl:35.5) <NaHCO3> (分子量): 84(Na:23、H:1、C:12、O:16)

※即席での作成のため、誤字・脱字等ありましたらごめんなさい。  あまり自信がないので、もしかしたら間違っているかも・・・(>_<)  分からなければ、市川先生が分かり易く教えてくださると思うので、  是非質問をしに行ってみてください!

4年生の製作です。授業の前日に「資料を作って」というメールを送った、という無茶ぶりでしたが・・・。 応えてくれて、ありがとうございました。