22
ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド 注記: 安全およびバイオハザードのガイドラインについ ては、『Applied Biosystems ViiA 7 Real-Time PCR System User Guide PN 4442661)』の付録『Safety』をご参照くだ さい。各薬品については、SDS をよく読み、取扱い上の 指示に従ってください。使用時には、適切な保護めがね、 保護服、保護手袋を着用してください。 このガイドの内容 説明 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1 ViiA 7 System のキャリブレーション . . . . . . . . . . . . . . . . . 2 実験の実行 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5 ViiA 7 System のメンテナンス . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15 ViiA 7 System の電源を切る . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 22 ViiA 7 System の操作とメンテナンスの詳細については、 Applied Biosystems ViiA 7 Real-Time PCR System User Guide PN 4442661)』をご参照ください。 説明 Applied Biosystems ViiA 7 Real-Time PCR System では、蛍光 ベースのポリメラーゼ連鎖反応(PCR)試薬を使って、以下のこ とを行うことができます。 リアルタイム解析を用いたターゲット核酸配列(ターゲッ ト)の定量検出(研究目的) PCR 後(エンドポイント)解析におけるターゲットの定性検 出(研究目的) PCR 産物の定性解析(PCR 後の融解曲線解析による)

ViiA™ 7 Real-Time PCR System - Thermo Fisher Scientific · 2017. 7. 21. · ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド 注記:安全およびバイオハザードのガイドラインについ

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Page 1: ViiA™ 7 Real-Time PCR System - Thermo Fisher Scientific · 2017. 7. 21. · ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド 注記:安全およびバイオハザードのガイドラインについ

ViiA™ 7 Real-Time PCR Systemクイックリファレンスガイド

注記:安全およびバイオハザードのガイドラインについては、『Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR SystemUser Guide(PN 4442661)』の付録『Safety』をご参照ください。各薬品については、SDS をよく読み、取扱い上の指示に従ってください。使用時には、適切な保護めがね、保護服、保護手袋を着用してください。

このガイドの内容

■ 説明 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1

■ ViiA™ 7 System のキャリブレーション . . . . . . . . . . . . . . . . . 2

■ 実験の実行 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5

■ ViiA™ 7 System のメンテナンス . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15

■ ViiA™ 7 System の電源を切る . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 22

ViiA™ 7 System の操作とメンテナンスの詳細については、『Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System User Guide(PN 4442661)』をご参照ください。

説明

本 Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System では、蛍光ベースのポリメラーゼ連鎖反応(PCR)試薬を使って、以下のことを行うことができます。

• リアルタイム解析を用いたターゲット核酸配列(ターゲット)の定量検出(研究目的)

• PCR 後(エンドポイント)解析におけるターゲットの定性検出(研究目的)

• PCR 産物の定性解析(PCR 後の融解曲線解析による)

Page 2: ViiA™ 7 Real-Time PCR System - Thermo Fisher Scientific · 2017. 7. 21. · ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド 注記:安全およびバイオハザードのガイドラインについ

2

ViiA™ 7 System のキャリブレーション

Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド

ViiA™ 7 System のキャリブレーション

キャリブレーションの種類

• 対象領域(ROI) • バックグラウンド

• ユニフォーミティ

• 色素(実験に用いる色素についてのみ)

• ノーマライゼーション

• 装置の検証

必要な試薬消耗品

384 ウェルサンプルブロック

アレイカードサンプルブロック

96 ウェルサンプルブロック

• 384-Well Spectral Calibration Plate with FAM™ Dye (PN 4432271)• 384-Well Spectral Calibration Plate with VIC® Dye (PN 4432278)• 384-Well Spectral Calibration Plate with ROX™ Dye (PN 4432284)• 384-Well Spectral Calibration Plate with SYBR® Green Dye (PN 4432290)• 384-Well Spectral Calibration Plate with TAMRA™ Dye (PN 4432296)• 384-Well Spectral Calibration Plate with NED™ Dye (PN 4432302)• 384-Well Region of Interest (ROI) and Background Plates (PN 4432320)• 384-Well Normalization Plates with FAM™/ROX™ and VIC®/ROX™ Dyes

(PN 4432308)• TaqMan RNase P 384-Well Instrument Verification Plate (PN 4455280)

• ViiA™ 7 System 384-Well Plate Adapter(PN 4457087)

• プレートアダプター付き遠心機

• パウダーフリーの手袋

• 安全めがね

• Array Card Spectral Calibration Dye Kit (PN 4432314)• TaqMan® RNase P Array Card Instrument Verification Reagents Kit

(PN 4432265)

• ViiA™ 7 System Array Card Adapter(PN 4454166)

• 遠心機アレイカードキャリアクリップおよびバケット付き遠心機

• パウダーフリーの手袋

• 安全めがね

• 200-µL のピペッター及びピペットチップ

• アレイカードシーラー

• 96-Well Spectral Calibration Plate with FAM™ Dye (PN 4432327)• 96-Well Spectral Calibration Plate with VIC® Dye (PN 4432334)• 96-Well Spectral Calibration Plate with ROX™ Dye (PN 4432340)• 96-Well Spectral Calibration Plate with SYBR® Green Dye (PN 4432346)• 96-Well Spectral Calibration Plate with TAMRA™ Dye (PN 4432352)• 96-Well Spectral Calibration Plate with NED™ Dye (PN 4432358)• 96-Well Region of Interest (ROI) and Background Plates (PN 4432364)• 96-Well Normalization Plates with FAM™/ROX™ and VIC®/ROX™ Dyes

(PN 4432370)• TaqMan® RNase P 96-Well Instrument Verification Plate (PN 4432382)

• ViiA™ 7 System 96-Well Plate Adapter (PN 4459845)

• プレートアダプター付き遠心機

• パウダーフリーの手袋

• 安全めがね

Page 3: ViiA™ 7 Real-Time PCR System - Thermo Fisher Scientific · 2017. 7. 21. · ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド 注記:安全およびバイオハザードのガイドラインについ

ViiA™ 7 System のキャリブレーション

高速 96 ウェルサンプルブロック

装置のキャリブレーション

1 プレートまたはアレイカードの準備

キャリブレーションプレートの準備:

a. プレートを冷凍室から取り出し、室温になるまで解凍します(約 5 分)。

重要! キャリブレーションの準備が整うまで、プレートを包装から取り出さないでください。

b. プレートを包装から取り出します。

重要! 元の包装は捨てないでください。プレートは、元の包装に保管すれば 3 回まで使用できます。

c. プレートを 5 秒間ボルテックスにかけた後、2 分間遠心します。

d. 反応液がプレートの各ウェルの底にたまっていることを確認してください。ウェルの底まで達していないものがあれば、プレートをより高 rpm で長時間再度遠心機にかけます。

重要! プレートの底を汚さないように注意してください。プレートの底に液体や他の汚染物がつくと、サンプルブロックを汚染し、異常に高いバックグラウンド信号が検出されてしまう可能性があります。

アレイカードの準備:

a. キャリブレーションミックスを冷凍室から取り出し、暗所で室温になるまで解凍します(約 5分)。

重要! キャリブレーションミックスは遮光してください。ミックス内に含まれる蛍光色素は感光性なので、長時間光にさらすと、色素の蛍光が弱まることがあります。

b. アレイカードにキャリブレーションミックスを加えます。ノーマライゼーションキャリブレーションでは、2 枚のカードに個別のノーマライゼーション用試薬を加えます。

• Fast 96-Well Spectral Calibration Plate with FAM™ Dye (PN 4432389)• Fast 96-Well Spectral Calibration Plate with VIC® Dye (PN 4432396)• Fast 96-Well Spectral Calibration Plate with ROX™ Dye (PN 4432402)• Fast 96-Well Spectral Calibration Plate with SYBR® Green Dye (PN 4432408)• Fast 96-Well Spectral Calibration Plate with TAMRA™ Dye (PN 4432414)• Fast 96-Well Spectral Calibration Plate with NED™ Dye (PN 4432420)• Fast 96-Well Region of Interest (ROI) and Background Plates (PN 4432426)• Fast 96-Well Normalization Plates with FAM™/ROX™ and VIC®/ROX™ Dyes

(PN 4432432)• TaqMan® RNase P Fast 96-Well Instrument Verification Plate (PN 4351979)

• ViiA™ 7 System Fast 96-Well Plate Adapter (PN 4459846)

• プレートアダプター付き遠心機

• パウダーフリーの手袋

• 安全めがね

正 誤

液がウェルの底にたまっている

• 遠心力が不充分、または

• 遠心時間が不充分

3Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド

Page 4: ViiA™ 7 Real-Time PCR System - Thermo Fisher Scientific · 2017. 7. 21. · ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド 注記:安全およびバイオハザードのガイドラインについ

ViiA™ 7 System のキャリブレーション

2 キャリブレーションの開始

a. キャリブレーションを行う装置の選択:

1. ViiA™ 7 Software で、[Instrument][Instrument Console]を選択します。コンソールに、ネットワーク上の装置が表示されます。

2. 装置アイコンを選択してから、[Add to My Instruments]をクリックします。

注記:装置を管理する前に、装置を装置リストに追加する必要があります。

b. キャリブレーションの開始:

1. 装置を選択してから、[Manage Instrument]をクリックします。

2.[Instrument Manager]でキャリブレーションを選択し、[Start Calibration]をクリックしてから、説明に従ってキャリブレーションを実施します。

3 プレートまたはアレイカードを乗せる

キャリブレーションプレートまたはアレイカードを装置トレイに乗せます。

装置に適切なプレートアダプターが入っていることを確認します。プレートまたはアレイカードがホルダーに正しく配置されていることを確認します。

• プレートは、A1 位置をトレイの A1 位置に合わせて乗せます。

• プレートおよびアレイカードは、バーコードを装置前面に向けて乗せます。

重要! プレートは、可動性部品の危険について警告を受け、訓練を受けたオペレータが装填し、取り出す必要があります。

4 ランを開始 a. [Setup]タブで、[Please check the box when the calibration plate has been loaded]にチェックを入れてから、[Next]をクリックします。

b. [Run]タブで、[START RUN]をクリックしてキャリブレーションを開始します。

重要! ラン中にアクセスドアを開けようとしないでください。ドアは ViiA™ 7 System の動作中はロックされています。

5 結果の確認とキャリブレーションの完了

a. ラン終了後、[Analysis]タブで結果を表示してキャリブレーション測定に合格したことを確認します。測定に失敗した場合は、『Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System UserGuide』の説明に従ってキャリブレーションの失敗を解決します。

b. 結果を点検後、[Next]をクリックし、ViiA™ 7 System がプレートアダプターを排出したら、プレートまたはアレイカードを取り出します。

警告! 怪我の危険:装置の操作中、プレートは 100 ℃にまで加熱される可能性があります。プレートは室温になるまで待ってから取り出してください。

c. [Finish]をクリックしてキャリブレーションを完了します。

d. アレイカードを廃棄します。プレートは、再使用できない場合は廃棄します。再使用のためにプレートを保管する場合は、元の包装に入れてから、包装に入っているプレートを冷凍室に戻します。

4 Applied Biosystems ViiA 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド

Page 5: ViiA™ 7 Real-Time PCR System - Thermo Fisher Scientific · 2017. 7. 21. · ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド 注記:安全およびバイオハザードのガイドラインについ

実験の実行

実験の実行

必要な試薬消耗品

• 全サンプルブロックについて:

– 脱イオン水/ DEPC 水

– マイクロ遠心機用チューブ

– ピペッターとピペットチップ

– ボルテックスミキサー

– 安全めがね

– パウダーフリーの手袋

– 保管しているサンプル

– 保管している標準サンプル

– 反応系調整用試薬

• 384 ウェル、96 ウェル、高速 96 ウェルサンプルブロックの場合:

– プレートアダプター付き遠心機

– プレートまたは(96 ウェルおよび高速 96 ウェルブロックのみ)チューブストリップ、または単一チューブ

– 光学接着フィルム

• アレイカードサンプルブロックの場合:

– 遠心機アレイカードキャリアクリップおよびバケット付き遠心機

– アレイカードシーラー

– アレイカード

ワークフロー

実験の設計 ( ページ 6)

反応の準備 ( ページ 8)

実験の開始とモニタリング ( ページ 12)

解析レポートの表示 ( ページ 13)

結果のエクスポート ( ページ 14)

5Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド

Page 6: ViiA™ 7 Real-Time PCR System - Thermo Fisher Scientific · 2017. 7. 21. · ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド 注記:安全およびバイオハザードのガイドラインについ

実験の実行

実験の設計

1 実験名およびタイプの定義([Experiment Properties]画面)

以下のプロパティを定義します。

• 実験名

• 実験施行者のユーザー名

• (オプション)プレートまたはアレイカードのバーコード

• (オプション)コメント

• ブロックタイプ:384-well、Array Card、96-well (0.2mL)、または Fast 96-well (0.1mL) • 実験タイプ:Standard Curve、Relative Standard Curve、Comparative CT (∆∆CT)、Melt

Curve、Genotyping、または Presence/Absence

2 試薬の選択([Experiment

Properties]画面)

実験に用いる試薬を選択します。

注記:試薬に SYBR® Green を選択した場合は、実験に融解曲線を含めるオプション選択が表示されます。

3 装置測定プロパティの定義([Experiment Properties]画面)

• ランプ速度:Standard または Fast • (Genotyping および Presence/Absence)データ回収を Pre-PCR Read、Amplification 中も行

うか、または Post-PCR Read のみにするか設定します。

• (SYBR® Green を用いる実験)融解曲線を含めるかどうかを選択します。

• (Melt Curve)PCR を含めるかどうかを選択します。

4 ターゲット、サンプル、生物学的反復、および色素の定義([Define]画面)

• (Genotyping 以外のすべての実験)ターゲットを定義します。

• (Genotyping)SNP を定義します。

• (すべての実験)サンプルを定義します。

• (オプション)(Standard Curve、Relative Standard Curve、および Comparative CT)生物学的グループを定義します。

• (Presence/Absence 以外のすべての実験)パッシブリファレンス色素を選択します。

• (Relative Standard Curve および Comparative CT)リファレンスサンプルおよび内因性コントロールを選択します。

5 ターゲットとサンプルの設定([Assign]画面)

• (Genotyping 以外のすべての実験)ターゲット、タスク、およびサンプルをウェルに設定します。タスクには、実験タイプに応じて、未知サンプル、スタンダード、ポジティブ、およびネガティブコントロールがあります。

• (Genotyping)SNP アッセイ、タスク、およびサンプルをウェルに割り当てます。

• (Standard Curve および Relative Standard Curve)スタンダードを定義およびセットアップします:[Define and Set Up Standards]をクリックし、ターゲットを選択し、検量線を定義してから、スタンダード用のウェルを選択して配置します。

• (オプション)(Standard Curve、Relative Standard Curve、および Comparative CT)生物学的グループをウェルに割り当てます。

実験タイプ 試薬オプション

Standard Curve TaqMan® Reagents、SYBR® Green Reagents、またはOther

Relative Standard Curve TaqMan® Reagents、SYBR® Green Reagents、またはOther

Comparative CTTaqMan® Reagents、SYBR® Green Reagents、またはOther

Melt Curve SYBR® Green Reagents または Other

Genotyping TaqMan® Reagents または Other

Presence/Absence TaqMan® Reagents または Other

6 Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド

Page 7: ViiA™ 7 Real-Time PCR System - Thermo Fisher Scientific · 2017. 7. 21. · ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド 注記:安全およびバイオハザードのガイドラインについ

実験の実行

6 ラン方法の定義([RunMethod]画面)

ラン方法の各パラメータを設定します。

a. 反応容量:

• 384 ウェルプレート:1 - 30 µL • アレイカード:1µL • 96 ウェルプレート:1 - 200 µL • 高速 96 ウェルプレート:1 - 100 µL

b. 必要に応じてサーマルプロファイルを編集します。

• ステップやステージを追加または削除します。

• ステップの時間、温度、ランプ速度を編集します。

• をクリックしてデータ回収を有効にするか、 をクリックして無効にします。

注記:増幅中のリアルタイムデータ回収において、[Preferences]のデフォルトの解析設定(ベースラインの[Start Cycle]および[End Cycle])を変更することができます。

c. サイクリングステージでは:

• サイクル数を編集します。

• [AutoDelta]を有効または無効にします。[AutoDelta]ステップでは、[Starting]サイクルを入力します。

d. 融解曲線ステージでは、ランプ設定を選択します。

• Step and Hold:[Step and Hold]フィールドをクリックし、分または秒を選択してから、希望の時間になるまで上下矢印キーを押すか、フィールドの上下ボタンをクリックします。

• Continuous(デフォルト): (ランプ速度)をクリックし、フィールドで値を選択してから、希望のランプ速度を入力します。

7 ファイルの保存 実験を設計したら、その実験をテンプレートとして保存して、[QuickStart]を使ってそのテンプレートから実験を作成することもできます。

7Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド

Page 8: ViiA™ 7 Real-Time PCR System - Thermo Fisher Scientific · 2017. 7. 21. · ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド 注記:安全およびバイオハザードのガイドラインについ

実験の実行

反応の準備

重要! プレートまたはアレイカードを取り扱う際は、パウダーフリーの手袋を着用してください。

プレートの準備

プレートの準備に関するガイドライン:

• 試薬分注の際に発生するロスを考慮して、容量計算の際には、過剰分を含めてください。

• スタンダードおよびサンプルの希釈には、TE 緩衝液または蒸留水をご使用ください。

• 製造メーカーの指示に従って、試薬を調製してください。

• 希釈液とアッセイミックスは、使う準備が整うまで、遮光して冷凍庫で保存してください。光に過度にさらすと、蛍光プローブや色素に影響する可能性があります。

• 反応の準備:

– マスターミックス容器を十分に振って、よく撹拌してください。

– ボルテックスミキサーでアッセイミックスを懸濁させてから、チューブを短時間遠心してください。

– 冷凍サンプルの場合は解凍し、ボルテックスミキサーでサンプルを懸濁してから、チューブを短時間遠心してください。

• 反応液がプレートの各ウェルの底にたまっていることを確認してください。ウェルの底にたまっていないものがあれば、プレートをより高い rpm で長時間再度遠心します。

重要! プレートの底を汚さないように注意してください。プレートの底に液体や他の汚染物がつくと、サンプルブロックを汚染し、異常に高いバックグラウンド信号が検出されてしまう可能性があります。

• (Genotyping)各 SNP 用に反応液を個別に調製してください。

• 装置に乗せる準備ができるまで、反応プレートまたはアレイカードは 4 ℃の暗所に置いてください。

正 誤

液がウェルの底にたまっている

• 遠心力が不充分、または

• 遠心時間が不充分

8 Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド

Page 9: ViiA™ 7 Real-Time PCR System - Thermo Fisher Scientific · 2017. 7. 21. · ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド 注記:安全およびバイオハザードのガイドラインについ

実験の実行

プレートのシール方法

1 プレートを乗せる 調製済みの反応物をプレートに乗せます。

2 光学接着フィルムの貼付

a. ボックスから光学接着フィルムを 1 枚取り出し、両端を上向きに折り曲げます。フィルムの保護面を上側に向けます。

b. 白色の保護フィルムをすばやくシール面から剥がします。シール面には触れないでください。

重要! 光学接着フィルムがきちんと密着していないと、ウェルがくっきりと見えませんが、結果に影響はありません。装置のヒートカバーがフィルムと接触すると、ぴったりくっつきます。

c. フィルムの両端を持ち、フィルムを反応プレートの方に向けて降ろします(接着面が反応プレートに面するように)。フィルムが反応プレート中の全ウェルを完全に覆っていることを確認します。

d. 上から圧力をかけながらアプリケータを縦横にゆっくり動かして、反応プレート全体にフィルムとプレートが密着するようにします。

e. アプリケータを使ってフィルムの端を正しい位置で押さえながら、他方の端を持ってすばやく引っ張り、フィルムのタブを取り外します。反対側についても同じようにします。

f. 蒸発が生じないよう完全に密着させるためには、ステップ d を繰り返します。アプリケータの端をフィルムの外側の縁に沿ってしっかり圧力をかけながら動かします。

注記:光学接着フィルムは、接触しただけで密着するものではなく、蒸発が生じないよう完全に密着させるためには、圧力をかけることが必要です。

g. 反応プレートを点検し、全てのウェルがシールされていることを確認します。フィルム表面上に全ウェルの縁がはっきりと映っていなければなりません。ラン後に装置にプレートが付着しないよう、フィルムのタブが完全に取り除かれていることを確認します。

重要! 光学接着フィルムの外周から、余剰の接着剤をすべて拭き取ります。フィルムを適用する際、光学接着カバーの接着剤が、プレートの縁に付着することがあります。余剰な接着剤を拭き取らないと、プレートが Twister® II Robot のグリッパーや ViiA™ 7 Systemのサンプルブロックに付着することがあります。

注記:「実験の開始とモニタリング」(12 ページ) に進みます。

9Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド

Page 10: ViiA™ 7 Real-Time PCR System - Thermo Fisher Scientific · 2017. 7. 21. · ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド 注記:安全およびバイオハザードのガイドラインについ

実験の実行

アレイカードの準備

重要! プレートまたはアレイカードを取り扱う際は、パウダーフリーの手袋を着用してください。

注記:アレイカードを装置に乗せ、遠心し、シールする様子のオンラインビデオは、www2.appliedbiosystems.com/lib/multimedia/taqman_tlda/tlda_1.cfm でご覧いただけます。

1 アレイカードの取り出し Applied Biosystems アレイカードを 1 枚、箱から取り出し、清潔で乾いた表面に置きます。

2 試薬と溶液をアレイカードポートに分注する

分注する各試薬および溶液について:

a. アレイカードを 1 枚、ホイル側を下にして作業台に置きます。

b. 反応液 100 µL をピペットで吸い上げます。

c. 角度をつけて(~ 45 度)ピペットを持ち、チップを充填ポートに入れます。

注記:充填ポートは、各充填容器の左アームにある 2 つの穴のうちの大きいほうです。

重要! チップを接触させて、充填ポートの下の被覆ホイルを損傷しないように注意してください。

3 反応液をリザーバーに分注

反応液がリザーバー内全体及び通気ポートの方に広がるように分注します。リザーバーが満たされるまで分注しますが、試薬をアレイカードに分注する際は、ピペットチップの先端を越えないようにしないと、溶液がポートから溢れ出す可能性があります。

重要! チップを接触させて、充填ポートの下の被覆ホイルを損傷しないように注意してください。

4 アレイカードの遠心 a. 充填したアレイカードを遠心機アレイカードキャリアクリップに入れ、空のアレイカードを残りのスロットに入れます。バケットとクリップのラベルが同じ方向であることを確認します。

重要! 遠心機内の対向する両バケットのバランスを取ります。

10 Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド

Page 11: ViiA™ 7 Real-Time PCR System - Thermo Fisher Scientific · 2017. 7. 21. · ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド 注記:安全およびバイオハザードのガイドラインについ

実験の実行

4 アレイカードの遠心(続き)

b. 充填したキャリアクリップを遠心機のバケットに入れます。遠心機に乗せる際は、アレイカード充填容器およびバケットとクリップのラベルが外側に向いていることを確認します。

遠心機は、4 個すべてのバケットを設置し、2 個のキャリアそれぞれにアレイカードを充填してランする必要があります。充填していないスロットには空のアレイカードを入れます。

重要! 遠心機内の対向する両バケットのバランスを取ります。

c. 遠心機カバーを閉じてから、アレイカードを 1 分間 1200rpm で遠心します。遠心が終了したら遠心機を一旦止め、アレイカードを再度 1 分間 1200rpm で遠心します。

重要! 時間節約のために 1 回の遠心を 2 分間行うことは避けてください。アレイカードに適切に充填するため、2 回遠心することが重要です。

d. 遠心機を開き、アレイカードの容器内のそれぞれの液量が同量ずつ減っていることを確認します。すべてのウェルに気泡がないことも確認します。

必要に応じて、アレイカードをさらに 1 分間遠心して、未充填のウェルを満たします。1 分間の遠心を 4 回以上行わないようにし、アレイカードは一度に 1 分よりも長く遠心しないでください。

5 アレイカードのシール方法

a. シーラーのキャリッジ(ローラーアセンブリ)を[Start]位置にして、リザーバーがキャリッジから も離れるように、ホイル側を上にして、充填したアレイカードをシーラーにセットします。

b. アレイカードの四隅すべてを押し下げ、シーラー内にしっかり固定されたことを確認します。

c. シーラーの 2 本のアライメントピンを使い、アレイカードを正しく配置します。

正 誤

GR

2172

a

11Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド

Page 12: ViiA™ 7 Real-Time PCR System - Thermo Fisher Scientific · 2017. 7. 21. · ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド 注記:安全およびバイオハザードのガイドラインについ

実験の実行

5 アレイカードのシール方法 (続き)

d. キャリッジをアレイカードの上で1方向にのみゆっくりと動かして、アレイカードをシールします。

e. 密閉したアレイカードをシーラーから取り出し、はさみを使ってアレイカードアセンブリからリザーバーを切り取ります。ホイルアレイカードの縁がプラスチック製キャリアとそろうように、アレイカードを整えます。

縁にプラスチックが残らないように、リザーバーをアレイカードから完全に切断します。リザーバーのプラスチックがカードの縁から出ていると、カードがサンプルブロックに正しく固定されず、増幅に影響することがあります。

重要! 充填したアレイカードは遮光してください。アレイカード内に含まれる蛍光色素は感光性なので、長時間光にさらすと、色素の蛍光が弱まることがあります。

実験の開始とモニタリング

1 プレートまたはアレイカードを乗せる

a. 装置のタッチスクリーンの に触れて、プレートアダプターを出します。

b. プレートまたはアレイカードをプレートアダプターに配置します。プレートまたはアレイカードがホルダーに正しく配置されていることを確認します。

• プレートおよびアレイカードは、A1 位置をトレイの A1 位置に合わせて乗せます。

• プレートおよびアレイカードは、バーコードを装置前面に向けて乗せます。

重要! プレートは、可動性部品の危険について警告を受け、訓練を受けたオペレータが装填し、取り出す必要があります。

c. に触れてプレートをセットします。

正 誤

12 Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド

Page 13: ViiA™ 7 Real-Time PCR System - Thermo Fisher Scientific · 2017. 7. 21. · ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド 注記:安全およびバイオハザードのガイドラインについ

実験の実行

2 実験の開始とモニタリング

a. 実験を開始します。ViiA™ 7 Software で:

1.[Experiment]メニューの [Run]をクリックします。

2.[START RUN]をクリックし、ドロップダウンメニューで装置を選択します。

重要! ラン中にアクセスドアを開けようとしないでください。ドアは ViiA™ 7 System の動作中はロックされています。

b. (オプション)実験をモニタリングします。

3 プレートまたはアレイカードの取り出し

警告! 怪我の危険:装置の操作中、プレートは 100 ℃にまで加熱される可能性があります。プレートは室温になるまで待ってから取り出してください。

に触れ、プレートまたはアレイカードをプレートアダプターから取り出してから、 に触

れてプレートアダプターを閉めます。

ViiA™ 7 System がプレートを排出しない場合は、以下に従ってプレートを取り出してください。

a. ViiA™ 7 System の電源を切り、電源コードを抜きます。

b. 15 分間待ち、ViiA™ 7 System の電源を入れ、プレートを排出します。

c. プレートが排出されない場合は、ViiA™ 7 System の電源を切り、装置のドアを開きます。

d. パウダーフリーの手袋を着用し、ViiA™ 7 System 内に手を入れ、ヒートカバーからプレートを取り出して、装置のドアを閉じます。

e. バックグラウンドキャリブレーションを実施して、サンプルブロックが汚染されていないことを確認します。

解析レポートの表示

プロット 該当する実験タイプ 目的

増幅 すべての実験タイプ(PCR 増幅を含む場合) • ベースラインと閾値を設定

• ウェル単位でデータを比較

マルチコンポーネント すべての実験タイプ(PCR 増幅を含む場合) データに異常がないか確認

生データ すべての実験タイプ データに異常がないか確認

QC サマリー すべての実験タイプ 実験データによって付けられたフラグを表示

ウェルテーブル すべての実験タイプ ウェルの問題を特定

遺伝子発現 Comparative CT および Genotyping 実験で同定されたジェノタイプを表示

QC プロット Comparative CT および Relative Standard Curve 実験の内在性コントロールプロファイルを表示

有無 Presence/Absence ターゲット遺伝子の有無を確認

標準曲線 Standard Curve および Relative Standard Curve r2 値が許容範囲内であることを確認

微分融解曲線 Melt Curve および融解曲線を含む実験 融解曲線データを確認

13Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド

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実験の実行

結果のエクスポート

1 エクスポートするデータを選択

a. 実験ファイルで、[Export]をクリックします。

b. データをエクスポートするファイルのタイプとフォーマットを選びます。

• ViiA™ 7 • 7900 • RDML

c. 1 ファイルの全データをエクスポートするか、個別のファイルの各データタイプをエクスポートするかを選びます。

d. ファイルの内容を選びます。次のいずれかの情報をエクスポートファイルに含めるようにしてください。

• サンプルセットアップデータ

• 生データ

• 増幅データ

• マルチコンポーネントデータ

• 結果

e. ファイルタイプに応じて、エクスポートファイルのプロパティ(ファイル名、タイプ、および場所)を入力または選択します。

2 エクスポートの開始 a. (オプション)エクスポート設定を保存します。[Save Export Set As]チェックボックスを選択し、設定ファイルに名前を付けます。設定ファイルは、将来、類似の実験を実施する際に選択できます。

b. [Start Export]をクリックします。

14 Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド

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ViiA™ 7 System のメンテナンス

ViiA™ 7 System のメンテナンス

定期メンテナンス

装置メンテナンスに必要な付属品

384 ウェルサンプルブロック

• Applied Biosystems ViiA™ 7 System 384-Well/Array Card Heated Cover (PN 4453555) • Applied Biosystems ViiA™ 7 System 384-Well Plate Adapter (PN 4457087) • Applied Biosystems ViiA™ 7 System 384-Well Sample Block (PN 4453553)

アレイカードサンプルブロック

• Applied Biosystems ViiA™ 7 System 384-Well/Array Card Heated Cover (PN 4453555) • Applied Biosystems ViiA™ 7 System Array Card Adapter (PN 4454166) • Applied Biosystems ViiA™ 7 System Array Card Sample Block (PN 4453554)

96 ウェルサンプルブロック

• Applied Biosystems ViiA™ 7 System 96-Well Heated Cover (PN 4453560) • Applied Biosystems ViiA™ 7 System 96-Well Plate Adapter (PN 4459845) • Applied Biosystems ViiA™ 7 System 96-Well Sample Block (PN 4453556)

頻度 作業

週 1 回 コンピュータディスクの空き容量を点検します。必要に応じて、実験ファイルのアーカイブ/バックアップを行います。

装置をコントロールするコンピュータの電源を切り、30秒後にコンピュータの電源を入れます。

装置の表面をリントフリーの(繊維の出ない)布でクリーニングします。

重要! ViiA™ 7 System の清掃に有機溶剤は使用しないでください。

ViiA™ 7 System セルフテストを実施します。

月 1 回 ランプのステータスを確認します。必要に応じて、タングステンハロゲンランプを交換します。

バックグラウンドキャリブレーションを実施します。†

† バックグラウンドキャリブレーションを実施すると汚染を点検できます。光学系部品を交換または移動したら、ROI キャリブレーション、バックグラウンドキャリブレーション、ユニフォーミティキャリブレーション、色素キャリブレーション、ノーマライゼーションキャリブレーション、および RNase P 装置検証ランを実施する必要があります。

ディスクのクリーンアップおよびディスクのデフラグを実施します。

半年(6ヶ月)に 1 回 ランプのステータスを確認します。必要に応じて、タングステンハロゲンランプを交換します。

対象領域(ROI)キャリブレーションを実施します。

バックグラウンドキャリブレーションを実施します。

ユニフォーミティキャリブレーションを実施します。

色素キャリブレーションを実施します。

ノーマライゼーションキャリブレーションを実施します。

RNase P 装置検証ランを実施します。

必要に応じて 装置の汚染を除去します。

タングステンハロゲンランプを交換します。

ヒューズを交換します。

15Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド

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ViiA™ 7 System のメンテナンス

高速 96 ウェルサンプルブロック

• Applied Biosystems ViiA™ 7 System Fast 96-Well Heated Cover (PN 4459838) • Applied Biosystems ViiA™ 7 System Fast 96-Well Plate Adapter (PN 4459846) • Applied Biosystems ViiA™ 7 System Fast 96- Well Sample Block (PN 4453559)

サンプルブロックの汚染の除去

サンプルブロックをクリーニングして、ViiA™ 7 System サンプルブロックから蛍光汚染物を除去します。汚染は通常 1 つまたは複数のウェルが継続的に異常に高い信号を示す、バックグラウンドキャリブレーションの失敗で確認することができます。

注意! 怪我の危険:ViiA™ 7 System のカバーは取り外さないでください。装置の構成品には、ユーザーが安全に修理できるものはありません。問題があると感じられたら、Applied Biosystems のサービス担当者にお問い合わせください。

注意! 怪我の危険:装置の操作中、サンプルブロックは 100 ℃ にまで加熱される可能性があります。以降の手順を実施する前にしばらく待ち、サンプルブロックが室温に戻ったことを確認してください。

注意! Applied Biosystems が推奨する以外のクリーニング/汚染の除去方法を使用する際は、事前に Applied Biosystems に、その方法で装置が損傷しないかご確認ください。

必要な試薬消耗品

• 10% 漂白剤溶液

• キムワイプ

• 綿棒またはナイロン製スワブ

• リントフリーの布

• 95% エタノール溶液

• 安全めがね

• ピペッター(100μL)およびピペットチップ

• パウダーフリーの手袋

• スクリュードライバー

• 脱イオン水

サンプルブロックの取り扱い方法

サンプルブロックの損傷や汚染を防ぐため、アセンブリは図のように持ちます。また、ViiA™ 7 Systemからアセンブリを取り出したら、サンプルブロックは、清潔で乾いた表面に置くか、出荷時の容器に入れてください。

16 Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド

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ViiA™ 7 System のメンテナンス

サンプルブロックのクリーニング

警告! 怪我の危険:装置の操作中、サンプルブロックおよびヒートカバーは 100 ℃ にまで加熱される可能性があります。サンプルブロックを外す前にしばらく待ち、サンプルブロックが室温に戻ったことを確認してください。

重要! この手順を実施する際は、パウダーフリーの手袋を着用してください。

1 サンプルブロックの取り出し

a. 電源を切ってから、装置の電源コードを抜いて、装置を 15 分間放置して冷まします。

b. アクセスドアを開きます。

c. サンプルブロックのハンドルをしっかりとつかみ、ハンドルを押し下げ、サンプルブロックを装置から引き出して、清潔で乾いた表面に置きます。

2 汚染ウェルのクリーニング

a. 少量の脱イオン水を汚染された各ウェルに分注します。

b. 脱イオン水を数回吸引および分注してウェルをすすいでから、脱イオン水を廃棄ビーカーにピペットで廃棄します。

c. 汚染された各ウェルの内側を綿棒でこすります。

d. リントフリー布で余分な脱イオン水を吸収します。

3 サンプルブロックの設置

a. サンプルブロックを ViiA™ 7 System に乗せます。

重要! サンプルブロックを設置後、サンプルブロック左側の白いインジケーターが、装置のレールにある赤い線の後方に位置していることを確認します。インジケーターが赤い線の上にあるときは、サンプルブロックが正しく固定されるまでブロックを ViiA™ 7 System に押し込みます。

b. アクセスドアを閉めます。

重要! 装置のドアが完全に閉じていることを確認します。アクセスドアが完全に閉じてラッチがかけられていない場合や、サンプルブロックとヒートカバーが正しく固定されていない場合は、ViiA™ 7 Software がエラーメッセージを表示します。

c. ViiA™ 7 System をコンセントにつないでから、電源を入れます。

17Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド

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ViiA™ 7 System のメンテナンス

4 動作確認 バックグラウンドキャリブレーションを実施します。

汚染が残っている場合は、サンプルブロックを取り出して(ステップ 1)、汚染されたウェルをクリーニングし(ステップ 2)、汚染されたウェルを 95% エタノール溶液で再洗浄します。

a. 汚染された各ウェルに少量の 95% エタノール溶液を分注します。

b. 汚染された各ウェルで、溶液を数回吸引および分注して、ウェルをすすぎます。

c. エタノール溶液を廃棄ビーカーにピペットで廃棄します。

重要! 漂白剤溶液やエタノール溶液で洗浄した後には必ず、脱イオン水でウェルを洗浄してください。

d. ウェルを再度洗浄し(ステップ 2)、サンプルブロックのウェルをすすぎます。

e. バックグラウンドキャリブレーションを実施し、汚染が除去されたことを確認します。

汚染が残っている場合は、サンプルブロックを取り出して、汚染されたウェルをクリーニングし(ステップ 2)、汚染されたウェルを 10% 漂白剤溶液で再洗浄します。

a. 汚染された各ウェルに少量の 10% 漂白剤溶液を分注します。

b. 汚染された各ウェルで、溶液を数回吸引および分注して、ウェルをすすぎます。

c. 漂白剤溶液を廃棄ビーカーにピペットで廃棄します。

重要! 漂白剤溶液やエタノール溶液で洗浄した後には必ず、脱イオン水でウェルを洗浄してください。

d. ウェルを再度洗浄し(ステップ 2)、サンプルブロックのウェルをすすぎます。

e. バックグラウンドキャリブレーションを実施し、汚染が除去されたことを確認します。

まだ汚染が残っている場合には、Applied Biosystems テクニカルサポートにご連絡ください。

18 Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド

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ViiA™ 7 System のメンテナンス

装置部品の交換

装置の消耗品を変更するにはサンプルブロックを交換します。サンプルブロックを交換する際は、ヒートカバーおよびプレートアダプターも、新規の消耗品に合わせて交換します。

警告! 怪我の危険:ViiA™ 7 System およびランプは熱くなっています。使用中、ランプは非常に熱くなります。ランプが冷めるまで 15 分待ち、取り扱う前にパウダーフリーの手袋を着用してください。

注意! 怪我の危険:ランプを取り扱う際は、ディスポーザブルのパウダーフリー手袋を着用して、火傷から身を守るとともに、新しいランプの寿命を延ばすようにしてください。

必要な試薬消耗品

• 安全めがね

• パウダーフリーの手袋

• マイナスのスクリュードライバー(ヒューズ交換用)

• 交換部品:

– サンプルブロック

– ヒートカバー

– プレートアダプター

キャリブレーション順序についての注意

以下のセクションでキャリブレーション実施の指示があった場合は、次の順に実施します。

1. ROI キャリブレーション

2. バックグラウンドキャリブレーション

3. ユニフォーミティキャリブレーション

4. 色素キャリブレーション

5. ノーマライゼーションキャリブレーション

サンプルブロックの交換

重要! フォーマットが異なるサンプルブロックを設置する際は、ヒートカバーとプレートアダプターも新規の消耗品に合わせて交換する必要があります。

1 サンプルブロックの取り出し

a. 電源を切ってから、装置の電源コードを抜いて、装置を 15 分間放置して冷まします。

b. アクセスドアを開きます。

c. サンプルブロックのハンドルをしっかりとつかみ、ハンドルを押し下げ、サンプルブロックを装置から引き出して、清潔で乾いた表面に置きます。

2 新規サンプルブロックの設置

a. 新規のサンプルブロックを ViiA™ 7 System に乗せます。

重要! サンプルブロックを設置後、サンプルブロック左側の白いインジケーターが、装置のレールにある赤い線の後方に位置していることを確認します。インジケーターが赤い線の上にあるときは、サンプルブロックが正しく固定されるまでブロックを ViiA™ 7 System に押し込みます。

19Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド

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ViiA™ 7 System のメンテナンス

2 新規サンプルブロックの設置(続き)

b. 消耗品が異なるサンプルブロックを設置する際は、ヒートカバーとプレートアダプターを必要に応じて交換します。

c. アクセスドアを閉めます。

重要! 装置のドアが完全に閉じていることを確認します。アクセスドアが完全に閉じてラッチがかけられていない場合や、サンプルブロックとヒートカバーが正しく固定されていない場合は、ViiA™ 7 Software がエラーメッセージを表示します。

d. 装置をコンセントにつなぎ、電源を入れます。

3 動作確認 a. ViiA™ 7 Software で、[Instrument][Instrument Console]を選択します。

b. 装置コンソールで、ViiA™ 7 System のリストから装置を選択してから、[Instrument Properties]ペインで[Block Type]フィールドを確認します。

装置の電源がオンになり、[Block Type]フィールドにサンプルブロックの正しいタイプが表示されると、正常に設置できたことを意味します。

4 キャリブレーションの実施

“ キャリブレーション順序についての注意 ” on page 13 に示す順序でキャリブレーションを実施します。

プレートアダプターの交換

重要! フォーマットが異なるプレートアダプターを設置する際は、ヒートカバーとサンプルブロックも新規の消耗品に合わせて交換する必要があります。

1 装置のドロアーを開く 装置タッチスクリーン[Main Menu]で に触れます。

2 プレートアダプターの取り外し

トレイアームが開いたら、側面プランジャーを片手で引き出し、プレートアダプターをもう一方の手で持ち上げて、プレートアダプターを取り外します。

3 新規アダプターの設置 a. 新規のアダプターをトレイアームに取り付けます。左から一定の角度でアダプターを旋回させ、右端を下方に回転させ、アダプターが定位置にはまるまで親指で押して、アダプターをトレイアームスロットに配置します。

b. [Main Menu]で に触れます。

20 Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド

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ViiA™ 7 System のメンテナンス

ヒートカバーの交換

重要! フォーマットが異なるヒートカバーを設置する際は、サンプルブロックとプレートアダプターも新規の消耗品に合わせて交換する必要があります。

1 ヒートカバーの取り出し

a. 電源を切ってから、装置の電源コードを抜いて、装置を 15 分間放置して冷まします。

b. アクセスドアを開きます。

c. ヒートカバーのハンドルを一緒にはさんでロック解除します。

d. ヒートカバーアセンブリを装置から引き出し、清潔で乾いた表面に置きます。

2 ヒートカバーの交換 a. 新規のヒートカバーを装置に設置します。

重要! ヒートカバーが正しく固定されると、前面ハンドルの矢印が下図の位置になります。矢印の位置が正しくないときは、ハンドルが定位置に固定されるまで、ヒートカバーをさらに ViiA™ 7 System に押し込んでください。

b. アクセスドアを閉めます。

c. 装置をコンセントにつなぎ、電源を入れます。

3 動作確認 a. ViiA™ 7 Software で、[Instrument][Instrument Console]を選択します。

b. 装置コンソールで、ViiA™ 7 System のリストから装置を選択してから、[Instrument Properties]ペインで[Block Type]フィールドを確認します。

装置の電源がオンになり、[Block Type]フィールドにサンプルブロックの正しいタイプが表示されると、正常に設置できたことを意味します。

4 キャリブレーションの実施

“ キャリブレーション順序についての注意 ” on page 13 に示す順序でキャリブレーションを実施します。

正 誤

21Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System クイックリファレンスガイド

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ViiA™ 7 System の電源を切る

装置セルフテストの実施

タッチスクリーンを使用して、ViiA™ 7 System のセルフテストを実施します。セルフテスト完了後、結果に関する詳細なサマリーが作成されます。サマリーは USB ドライブに保存したり、Applied Biosystems テクニカルサポートに電子メールで送信できます。

1 装置の起動 ViiA™ 7 System タッチスクリーンに触れて休止を解除してから、 を押します。

2 テストの実施 a. [Main Menu] で、 [Tools]に触れ、[Run Self Test]に触れます。

b. [Self Test]画面で、[Start Self Test]に触れてから、テストが完了するまで待ちます。

3 (オプション)結果をUSB ドライブに保存

a. タッチスクリーン右側のUSBポートにUSBドライブを接続します。

b. Touch Save to USB.

重要! 指示があるまで、USB ドライブを ViiA™ 7System から取り出さないでください。

c. ViiA™ 7 System が、USB ドライブへの結果の書き込みを終了したら、[OK]に触れてから、USB ドライブを取り出します。

4 [Main Menu]に戻る に触れます。

ViiA™ 7 System の電源を切る

Applied Biosystems ViiA™ 7 Real-Time PCR System は使用していない場合には低電力モードで動作しますが、ViiA™ 7 System は、構成品が電力を使わないように電源を完全にオフにできます。

1 ViiA™ 7 System の電源を切る

a. ViiA™ 7 System のタッチスクリーンがブランクでない場合には、 に触れて ViiA™ 7 Systemをスタンバイモードにします。

b. ViiA™ 7 System 背面の電源ボタンを切り替えます。

2 ViiA™ 7 System コンピュータの電源を切る

a. デスクトップで、 [Start][Shut Down]を選択します。

b. [Shut Down Windows]ダイアログボックスで、[Shut Down]を選択し、[OK]をクリックします。

c. (必要に応じて)モニタの電源を切ります。

研究目的にのみ使用できます。 動物やヒトの治療や診断の目的には使用できません。

限定使用ラベルライセンス NO. 358: 研究目的にのみ使用可

本製品を購入されると、購入者には、購入された数量の本製品を購入者の独占的な利益のための内部研究の実施のみに使用する、限定された移転不可の権利が譲渡されます。本製品またはそのいずれかの構成品を転売する権利は、明示的にも、黙示的にも、または禁半言によっても譲渡されません。本製品は内部研究目的専用であり、限定するものではありませんが、品質管理および、料金またはその他の形式の対価のための購入者の活動の結果の報告などの商業サービスを含む、いかなる種類の商業用途にも使用できません。その他の権利の取得に関する情報については、[email protected] または Out Licensing, Life Technologies, 5791 Van Allen Way, Carlsbad, California 92008 までお問い合わせください。

NOTICE TO PURCHASER: LIMITED LICENSE

This Instrument is licensed for use under U.S. Patent No. 7,670,832, owned by the University of Utah Research Foundation and licensed to Idaho Technology, Inc. No right is conveyed expressly by implication or by estoppel under any other patent claim.

© 2010 Life Technologies Corporation. All rights reserved. The trademarks mentioned herein are the property of Life Technologies Corporation or their respective owners. TaqMan is a registered trademark of Roche Molecular Systems, Inc.

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Part Number 4456009 Rev. B Translated from English Part Number 4448987 Rev. B 7/2011

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