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日本Androidの会 日高 正博 2010/8/25 1 ET WEST 2010

Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

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ET-WEST2010 日本Androidの会コミュニティセッションでの講演資料です

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Page 1: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

日本Androidの会日高 正博

2010/8/25 1ET WEST 2010

Page 2: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

日高 正博(ひだか まさひろ)

◦ 日本Androidの会/関西支部

Android開発情報サイト Tech Booster 運営http://techbooster.jpn.org/

2

TwitterAccount@mhidaka

2010/8/25ET WEST 2010

Page 3: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

はじめに

•Android×クラウドで実現する価値とは

Androidを取り巻く環境

•普及が進むAndroid、Googleの狙い

クラウドの活用

•概要、クラウドで出来ること、Demo

Android×クラウド

•Androidがもたらす変化

おわりに

•Androidの衝撃

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Page 4: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

はじめに

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Page 5: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

プロダクトの価値(Value)は、どのように定義すればよいか?

価値を中心に考える

プロダクト価値コスト=共通+開発+創造

Japan Linux symposium 2009,

James Bottomleyのinnovation diagramをヒントに。

プラットフォーム/基盤技術

-ライブラリ-価値を提供するのに必要な機能

- 製品価値-買いたくなる特徴

共通コスト

創造コスト

開発コスト

Value Diagram

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Page 6: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

ソフトウェアの大規模化でプロダクトの価値コストが増加

大規模開発に対応したリソースが必要

創造が難しい時代へ

プラットフォーム/基盤技術

- 製品価値-買いたくなる特徴

共通コスト

創造コスト

開発コスト

Value Diagram

-ライブラリ-価値を提供するのに必要な機能

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Page 7: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

「価値を生む部分」を追求するために、より多くのリソースを使える

誰でもイノベーションが起こせる

価値を生む部分

Androidプラットフォームでは、開発コストの大部分を共通化

プラットフォーム/基盤技術

共通コスト

創造コスト

Value Diagram

-ライブラリ-価値を提供するのに必要な機能

- 製品価値-買いたくなる特徴

開発コスト

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Page 8: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

ユーザーは価値(Value)を買う◦ ハードウェアそのものが製品価値の場合もあるし、ソフトウェアが価値を生み出す場合もある。

Android×クラウド=価値の創造◦ 製品は購入後のユーザ体験で価値が決まる。

◦ アプリケーションや、サービスが価値を向上させる。

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Page 9: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

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Page 10: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

日本Androidの会◦ NPO日本Androidの会が運営するコミュニティ◦ http://groups.google.co.jp/group/android-group-japan

参加会員数

9245名

Android Bazaar and Conference 2010 Spring

6月26日(土)東京大学駒場キャンパス2010/8/25 10ET WEST 2010

Page 11: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

携帯端末用ソフトウェアスタック

Open Handset Alliance主導

アップデートは約4ヶ月ペース

2008年 9月:Android 1.0

2009年 2月:Android 1.1

2009年 4月:Android 1.5

2009年 9月:Android 1.6

2009年 10月:Android 2.0

2010年 1月:Android 2.1

2010年 5月:Android 2.2

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Page 12: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

加入メンバーMobile

Handset

Semiconductor

Software

Commercialization

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Page 13: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

携帯電話分野

次は家電・組込みシステム

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Page 14: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

GoogleはWeb技術の会社

収入は主に広告◦ 検索語によるAdSenseなど

AndroidはGoogleの技術が使いやすい設計◦ 成長分野(モバイル)の基幹技術を確保

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Page 15: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

クラウドコンピューティングとの親和性

•サービスを受け取るモバイルデバイス

オープンプロジェクト

•オープンソースで改変が自由(ライセンスについては後述)

•グローバル市場へのリーチ。自由なアプリケーション

•Andriod Marketを搭載、決済機能

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Page 16: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

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Page 17: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

ネットワークを介したコンピュータ処理の活用

機器では提供が難しい機能、サービスを実現

Google

Amazon

Microsoft

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Page 18: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

Dropboxの紹介◦ オンラインストレージサービス

◦ パソコンのHDDに保存した情報を、別の機器でも共有

◦ インターネット上のストレージにコピー、同期する。モバイルデバイスで同期処理を行うことで、反映される

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Page 19: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

Server-Sidetechnology

Infrastructure

Application

Platform

Client 利用者

インターネット経由ソフトウェアの提供

アプリケーション実行プラットフォームの提供

ハードウェア、ストレージなどインフラの提供

クラウドを支えるWeb技術

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Page 20: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

Server-Sidetechnology

Infrastructure

Application

Platform

Client Android, Application

webブラウザ

Gmail, Google Apps

Google App EngineAmazon S3

Amazon EC2

インターネット・仮想化技術etc

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Page 21: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

Andriodが組込とクラウドをつなぐ

•組込機器へのWeb技術流入を促進する。入り口。

•Androidフレームワークはネットワーク対応

(特にサービス)を容易にする

クラウドサービスとプロダクトを組み合わせる

•新しい使い方、ユーザ体験を生み出すことが可能

•プロダクトの価値向上に寄与する

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Page 22: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

緩やかに繋がる

•米国IDC予測では、2010年、インターネットにアクセスできるモバイ

ル機器が10億台を超える。

•組込システムは、相互の直接アクセスは、できなくてもよい

•組込機器(家電)のそばにいるユーザは、モバイル端末を持っている

•モバイル端末を鍵として、お互いが緩やかに連携していくようになる

密なネットワーク 疎なネットワーク

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Page 23: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

Android×クラウド

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Page 24: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

オープンソース

•Androidプラットフォームのソースコードは、すべて公開

•改変は自由、組込システムに合わせて変更可能

標準化

•ミドルウェア以下:Linux Kernelとライブラリで構成。

•WebKit、OpenGL、OpenCore、SQLiteなどオープンな技術

で標準化している。

•アプリケーション:Javaで記述

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Page 25: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

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Page 26: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

基本はApache2.0 ライセンス

•著作権・特許権表示と免責事項表示の保持

• ソースコードは商用でも非公開とできる

アプリケーション:ほぼ意識しないでよい

Linux Kernel:GPL◦ カーネル部分については、公開が必要

ミドルウェア:複数のOSSライセンス◦ 場合によっては注意

◦ bionic:組み込み用のコンパクトなlibc。BSDライセンス

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Page 27: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

プラットフォームの価値向上

•利用が促進されることで

Android自体の価値が向上する

価値の創造に注力

•製品価値を高めるためには、

汎用化されプラットフォーム上で

差別化を行う必要がある。プラットフォーム/基盤技術

-ライブラリ-価値を提供するのに必要な機能

- 製品価値-買いたくなる特徴

共通コスト

創造コスト

開発コスト

Value Diagram

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Page 28: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

Intent(インテント)◦ アプリケーションから他のアプリケーションを呼び出す仕組み。

◦ 緩やかな連携

◦ 1つのアプリケーションは1機能写真を撮る

→メールで送信→Twitterで投稿→Blogに投稿 が選べる

Intent intent = new Intent();intent.setAction(Intent.ACTION_SEND);intent.setType("image/jpeg");

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Page 29: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

Cloud to Device Messaging◦ サーバーから端末へのPush配信できる。

◦ すべてのアプリケーションでPushが受けられる!

①PCからURLを送信

Google

②googleからAndroid端末へ、URLをメッセージとして送信 ③メッセージ受信

URLなのでWebブラウザ起動

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Page 30: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

Android Market◦ アプリケーション課金の仕組み

◦ 開発者の収益は販売価格の70%。すでに75,000以上公開

AndroLib.com

コンテンツ提供の仕組

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Page 31: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

GoogleTV◦ 放送とネットコンテンツをシームレスに統合「ウェブブラウザがついたテレビ」ではない。

ソニーのテレビやBDプレーヤに統合

TVでクラウドサービス

YouTube / Skype対応

+コンテンツ提供+広告による収入

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Page 32: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

デジタル家電のクラウド対応が加速ソフトウェアが価値を持つ◦ 携帯電話・モバイルデバイスとの連携、収集した情報の活用

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クラウド

屋外での視聴

ストレージ

転送機能

個人ストリーミング

視聴予約

おすすめ配信

サービス

ET WEST 2010

Page 33: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

今までにない製品価値を創造

家電同士の連携が進む

サービスで価値を創造する

•Androidをただのプラットフォームとして見てしまうと×

•クラウドに繋がるドアと考える

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Page 34: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

おわりに

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Page 35: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

組込は今後、オープン化に向かう

Androidは、オープン化の先頭

標準化された技術が重要◦ Forkしても良いことはない

◦ それなら乗っかる。

独自の価値の創造を!◦ 標準化からは逃げられない

価値を生む部分

プラットフォーム/基盤技術

共通コスト

創造コスト

Value Diagram

-ライブラリ-価値を提供するのに必要な機能

- 製品価値-買いたくなる特徴

開発コスト

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Page 36: Androidの衝撃 クラウドで進化する組込システム

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