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Japan Java User Group 基調講演1 Javaのこれからを考える JJUG会長 鈴木雄介

Javaのこれからを考える - [JJUG CCC 2013 Spring

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2013/5/11に開催された日本JavaユーザーグループのJJUG CCC 2012 Springの基調講演「Javaのこれからを考える」です。

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基調講演1 Javaのこれからを考える

JJUG会長 鈴木雄介

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アジェンダ

• 技術的な変化

• ユーザーとIT

• これからのシステム開発

• Javaのこれから

• まとめ

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技術的な変化

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技術的な変化

• 何が起きているのか

– マルチデバイス

– 仮想化

– ハードウェア

– アーキテクチャの観点から

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技術的な変化

• マルチデバイス

– 形

• スマートフォン、タブレット

• ウェアラブル(腕時計/メガネ)

• 組み込み機器(サイネージ、TV、レジ…)

• センサー

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<写真> Google Glass

<写真> Apple iWatch!?

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技術的な変化

• マルチデバイス

– アプリ

• HTML5/レスポンシブ

• ネイティブ(iOS/Android/Windows)、ストア

• WebSocket

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<写真> レスポンシブデザイン

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技術的な変化

• 仮想化 a.k.a クラウド

– ハイブリッドクラウド

– PaaS/IaaS/SaaS/BaaS

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パブリック クラウド

バーチャル プライベート

クラウド

プライベート クラウド

オンプレミス

インフラ

アプリ

カスタマイズ

IaaS

アプリ

カスタマイズ

PaaS

カスタマイズ

SaaS

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• 仮想化 a.k.a クラウド

– ファブリックデータセンター

• SDN/OpenFlow

• OpenStack/CloudStack/Eucalyptus

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技術的な変化

• ハードウェア

– CPU/GPGPU

• マルチコア、マルチスレッド

• TOP500.Org 1位(2012年11月)のTitanはAMD OpteronとNVIDIA Tesla K20X

9 http://www.top500.org/lists/2012/11/

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技術的な変化

• ハードウェア

– SSD

• データセンターでの採用が拡大中

10 http://www.isuppli.com/Memory-and-Storage/News/Pages/Solid-State-Drive-Market-Revenue-Set-to-more-than-Double-This-Year-on-Renewed-Ultrabook-Hopes.aspx http://www.isuppli.com/memory-and-storage/news/pages/hard-disk-drive-market-revenue-set-for-double-digit-decline-this-year.aspx

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技術的な変化

• ハードウェア

– インメモリ処理

• 1台のサーバにテラ級のメモリが搭載可能に

• データベース

– SAP Hana

• データグリッド

– Memcached、Oracle Coherence

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技術的な変化

• アーキテクチャの観点から

– インフラを含んだデザインする

• スケールアウトとスケールアップ

• ビックデータ

– リアルタイム

• 高トランザクション大量データの分散並列処理

• イベント駆動/CEP(Complex Event Processing)

– ヘテロなシステム

• 本当の意味でのSOA

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ユーザーとIT

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ユーザーとIT

• デバイス/サービスへ

– 「アプリをクライアント/サーバに置く」から

– 「ユーザーがデバイスを通じてサービスを使う」

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サービス

App App

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ユーザーとIT

• オムニチャネル化

15 http://www.nrf.com/modules.php?name=Pages&op=viewlive&sp_id=1323

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サービス

ユーザーとIT

• オムニチャネルなシステム

– 「個別システムの連携」から「サービス=総体としてのシステム」

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商品

顧客

App

商品

顧客

App

商品

顧客

App

商品

顧客

App App

商品

顧客

カタログ

カタログ

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ユーザーとIT

• サービスは変化し続ける

– オムニになると変化要素が多くなる

• 質的変化:様々な顧客ニーズ、様々な運営ニーズ

• 量的変化:様々で大量なデータ

– 日々、発生する大量の変化にどう向き合うべきか?

• システムは静的な構成に過ぎない

• 想定していないことには対応できない

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ユーザーとIT

• 「変化に適応するには?」

– この10年間の答えはアジャイル

• ようは「作り手の気合い」

– 気合いではどうにもならない変化の質と量

• コンテクストに応じて動きを変化させる

– 改めてアーキテクチャを見直すべきフェーズ

• 各コンポーネントの相互作用で動作する世界

• もちろん課題は山積み

• 開かれた世界のための開かれたアーキテクチャ

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Japan Java User Group

これからのシステム開発

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これからのシステム開発

• 突然は変わらない

– 一般的なエンタープライズ開発に技術変化のトレンドが訪れるには時間差がある

• でも、じりじりと変化し、いつかは追いつけない所にいってしまう

– 少しずつでもキャッチアップする努力を

– 技術はもちろん、どんなシステムが求められているか、それをどう作るかを理解する

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Japan Java User Group

これからのシステム開発

• これから求められるシステム

– 新しいコンセプトを持ったシステム

• Web活用の深化/進化

• ビックデータ、非定型データ

• 既存資産の再活用/再定義:SOA

– 業務システムのサービス化

– もちろん普通の業務システムはなくならない

• これが罠なのですが…

• 何かを得るためには何かを失わなくてはいけない

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Japan Java User Group

これからのシステム開発

• 新しいシステム開発のカタチ

– ユーザーセントリック

• ユーザビリティ

– 静的から動的へ。インタラクション

• ビジネス/エコシステムの構築

– フィードバックとレスポンス

– 運営のリアルタイム化

• PDCAによる俊敏な運用。リーン

• 細切れなリリース、並行開発

– システム開発というよりはサービス運営

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これからのシステム開発

• サステイナブルSI

– 持続可能なシステムを持続可能に開発する

• 日本のITビジネスを前提とした「アジャイル的」な考え方

• フィードバック/レスポンスのループを積極的に増やし、変化を取り入れる姿勢になる

– プラクティスは様々

• 契約:請負一括、委任、従量課金、定額課金…

• 開発方法論:ウォーターフォール、アジャイル…

• 言語:Java、.NET、Ruby、PHP…

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これからのシステム開発

• 直近のトピックス

– UX/UCD:ユーザ体験

– リーンスタートアップ:顧客基点の開発

– DevOps:CI/CD

– Git:DVCS/分散開発

– TiDD:オンラインでのコミュニケーション

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JAVAのこれから

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Japan Java User Group

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「ここまで話を大きくして こっからJavaかよ!?」

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だってJJUGですから!

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Javaのこれから

• サービス全体がJava(≒Java言語)だけで完結することはない

• だからこそJavaの思想と文化は重要

– Javaはプラットフォーム

– Javaはオープン

– Javaにはエコシステムがある

• コミュニティ/コマーシャル

– Java言語がCOBOL化してもJavaは残る 28

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Japan Java User Group

Javaのこれから

• JVMの進化は面白い

– Scala、Groovy、JRuby…

– 関数型言語はデータ加工に最適(と思う)

– 残念ながら標準策定のスピードは世の中のイノベーションには追いつけないが、JCPの改革も進んで改善してくる

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Javaのこれから

• Java9

– Jigsaw

• Penrose(interoperability OSGi)

– Project Sumatra – Java for GPUs

– Cloud

– Multi-Tenancy

– Self Tuning JVM

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Javaのこれから

• Javaとコミュニティ

– IOUCに参加してみて「ORACLEがコミュニティにコミットしている」と感じた

• いろいろあるけどね…JenkinsとかGoogleとのケンカ(Android)とか

– (誤解を恐れずに言えば)SUNよりもユーザーの声を聞くことに真剣

• その代わり驚きとイノベーションは少なくなる

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まとめ

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まとめ

• 新しい技術、新しい世界、新しいアーキテクチャ

– デバイスと仮想化とハードウェア

– オムニチャネルなシステム

– 変化に適応するアーキテクチャ

• 新しいシステム開発

– システム開発からサービス運営へ

– サステナブルSI

– 新しい顧客、新しい運営

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まとめ

• Java

– 技術要素としてのJavaは重要

– Javaそのものの力を使い切るべし

• Java EE 6やJava SE 7は使えていますか?

• Java EE 7とJava SE 8に備えよう

– Javaのエコシステムを活用する

• コミュニティもコマーシャルも

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宣伝

• スポンサーセッション – ORACLE

• 基調講演-2 What’s New for JavaFX in JDK 8

– 日本コンピュウェア • R2-1 パフォーマンス管理最前線~米国大規模シ

ステムでのトレンドと国内あるある事例

– 日立製作所 • R2-2 Javaプログラム実行の仕組みと高速・安定

動作にむけた取り組み

– アトラシアン • R2-3 JIRA開発の舞台裏 ~世界19,000社で使わ

れる課題管理システムはどのように開発されているのか?

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宣伝

• 5/27にOSGiのイベントやります

– Neil Bartlett氏が講演します!

• http://njbartlett.name/

– 於:新宿三丁目

• グロースエクスパートナーズ株式会社内

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