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趣味の社会学① 「音楽界 」の論理. 情報メディア基礎論. 2 つの 路上. 大規模オフとフラッシュ・モブ 「ネットでの呼びかけ」と「世界をネタ的に享受する」ことにおいて共通の部分。フラッシュモブの先行者として大規模オフを位置づける研究も。 ★ 1 伊藤昌亮 『 フラッシュモブズ ― 儀礼と運動の交わるところ 』 英語版 Wikipedia ” A flash mob (or flashmob )is a group of people who assemble suddenly in a public place , perform - PowerPoint PPT Presentation
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趣味の社会学① 「音楽界」の論理情報メディア基礎論
2つの路上 大規模オフとフラッシュ・モブ 「ネットでの呼びかけ」と「世界をネタ的に享受する」ことにおいて共通の部分。フラッシュモブの先行者として大規模オフを位置づける研究も。★1
伊藤昌亮『フラッシュモブズ ―儀礼と運動の交わるところ 』
英語版Wikipedia ”A flash mob (or flashmob)is a group of people who
assemble suddenly in a public place, perform ① an unusual and seemingly pointless act for a
brief time, then disperse, often for the purposes of entertainment, satire, and artistic expression.
② Flash mobs are organized via telecommunications, social media, or viral emails”.
メールや SNSなどによって企画された「馬鹿らしいこと」を、公共の場(リアル)で展開する。(リアルスペースを舞台にした「いたずら」)
2003年ごろ発祥といわれるが・・・ 2ch大規模オフ ・ 2002年「吉野家同時多発オーダー」(← 2001年) ・ 2002年「湘南海岸ゴミ拾いオフ」報道批判→祭りそのものへ ・ 2003年「マトリックス・オフ」★ ・ 2003年「折り鶴 14万羽プロジェクト」「政治的信条は抜きにしてとにかく折れ !」「やらない偽善よりやる偽善」( 80万羽以上)
サウンドデモ
「シュプレヒコールによってではなく、よりポップなコールで、あるいはサウンドカーを出して音楽を流し、さまざまな服装の若い人びと、あるいはこれまであきらかにデモではみられなかった層が大勢参加…サウンドカーには巨大なスピーカーやアンプを搭載して DJ ブースが組まれ、それらを使って DJ がダンスミュージックを爆音で流す。デモ隊は、サウンドカーから出る大音量の音楽にあわせて踊りながらデモをする・・・」
五野井郁夫『「デモ」とは何か』NHKブックス
2002年イラク反戦デモ ベルリン・ドイツ( 1989~ 2011)の「ラブ・パレード」(石野卓球もDJとして参加)が元祖 ?
2003年「 STREET RAVE AGAINST WAR」(渋谷宮下公園ミーティングポイント)など四回のサウンドデモが開催
「「ストリート」とは、断片化し、流動化した身体が移動している場所である。新しい権力に抗するには、言語によって分節化された対抗的な言説だけでは十分ではない。それ以上に具体的な直接行動や、情動に訴える身体的なパフォーマンスや音楽が、動員される必要があるのだ」毛利嘉孝『ストリートの思想』
都市空間の占拠
• 自明な生活世界の秩序の異化
身体性
• 共在による意味の交感
• 音楽・アートによる情動の共同的構成
自律性
• 異化された空間での(一時的)共生
• オルタナティヴの提示
ネタ(素材)としての都市
• 「サイバースペース」での物語・企画の実演舞台
徹底した匿名性
• ネタに徹する
• 「リアル」との交差の回避
無目的性
• 「共生の場」ではなく「共演の場」
• オルタナティヴの不在
文化的趣味の差異と、社会的関与/政治的関与の差異の相関関係 ?
「 hobby」「 taste」の差異と、メディア利用、社会関係への向かい方の差異 ?
毛利嘉孝の問題提起
「ストリートの思想」と「オタクの思想」 【メディア】身体・音楽/インターネット 【展開】グローバルな連帯/ナショナルな展開 【文化】音楽・ファッション・身体的営み(料理)/アニメ・ライトノベル・ゲーム
【政治】政治性/非政治性 →「文化」「趣味」と「政治性」「社会性」の
関連 →これを社会学はどのように問いうるか ?
今日の課題 ブルデュー「差異化(卓越化)」の論理を理
解する 音楽における卓越化(差異化)を考える アニメにおける卓越化(差異化)論は可能か、を考える(次回)
データベース消費論(次回) ストリート vsオタクという対立軸を捉えかえす(次回)
「文化」と社会的再生産 社会学=人と人との関係の様式と社会(構造)との結びつき
「個」/「社会」図式ではなく、「個」が社会において構成される、と考える
たとえば「友人関係」「恋愛」「結婚」。 「自由」の拡大、「個人主義化」、「性の乱れ」→私的関
係を構成する再帰的課題の上昇 「関係」の変化と構造変容。地域社会・身分・イエによる包
摂→(機能分化)・排除個人性→「自分がどのような人間であるか」を自分自身の選択として決定していかなくてはならない(自己準拠的・再帰的課題)→それによって機能的な分化の構造が維持される
再帰的コミュニケーションへの関心の上昇
充実感を感じるとき(25-29歳)
0
10
20
3040
50
60
70
内閣府「国民生活に関する世論調査」より作成
仕事にうちこんでいる時家族団らんの時
友人や知人と会合,雑談している時
人間関係の濃密化 橋元 [1998] ( 1)青少年基本調査(東京都生活文化局)・「遊び友達」「相談相手」がいる 【 76年】 90.3 % ,82.7 % 【 94年】 95.5 % ,88.3 %・「話が合って楽しい人」「そのような人になりたいと思う人」として「友人」を挙げる人 【 94年】 88.8 % 24.1 % (経年的に増加傾向)
・ 総務庁「青少年の連帯感調査」 平均友人数 【 80年】 2.8人 【 85年】 2.9人 【 90年】 3.1人・ 総務庁調査 「どんなときに生きがいを感じるか」 「友人や仲間といるとき」 【 70年】 38.8% 【 95年】 63.2 %
知人数、友人数の年齢による差 東大社会情報研究所 橋元 [2003]より 知人 友人 10 代 6.1人 5.5人20 代 5.7人 4.9人30 代 5.6人 4.0人40 代 5.6人 3.9人50 代 5.5人 3.6人60 代 5.3人 3.2人
性/愛/結婚
社会実情データ図録 , 結婚した男女の出会いのきっかけ(見合い結婚、恋愛結婚)の変化 (コード:2455) , http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2455.html
‡
‡ 厚生白書 平成 10年版 図 2-6http://wwwhakusyo.mhlw.go.jp/wpdocs/hpaz199801/b0018.html
性=愛=結婚 :ロマンチックラブイデオロギー〔団塊〕性=愛/結婚 :性愛の自律 [ポスト団塊 ]⇒性愛の純粋化 ・「性規範が乱れた」ということではなくて ・「性と愛を、外的な社会制度 ( 親族システム、結婚 )と必ずしも結びつけない〈性愛〉の純化」
・性愛の純化=外的な社会的要素が恋愛関係を支えてくれるわけではない⇒関係選択の偶然性と、選択後の必然性の感覚⇒必然なものを偶然の出会いのなかから「制度的支え」なしに見出すといいう課題⇒その課題達成のためのマニュアル・分類
・仮説的な議論だが…
そこで「文化」の社会学 「私的」な「趣味 hobby」を介してコミュニ
ケートされる「趣味 taste」の持つ社会的機能★ 家庭で半ば無意識に身に着く「趣味」「習慣」(文化資本)→「よい趣味」「習慣」に適合的な社会的な選抜過程→高い文化資本を持つ人が高い社会的地位に→その人が次世代の再生産にかかわる→・・・【階層再生産にかかわる文化資本】
※ 女性の自己選抜 Bourdieu 文化資本と経済資本が社会的な再生
産過程にかかわる仕方を理論化
身体化された文化資本と社会階層
ブルデュー『ディスタンクシオン』人びとの関係性を媒介する文化資本・趣味趣味:(意識的・無意識的)差異化を可能にする
慣習的傾向性 cfヴェブレン「顕示的消費」卓越化:単に「他人と差異化する」というのではなく、一定程度社会的に共有された「差異化の図式」をもとに「差異の共同性」を構成する。
3つの音楽作品 「正統的趣味」、「中間的趣味」、「大衆的趣味」
「絵画の好みと文化資本」中西祐子(2001)日本人学生調査文化資本を形成するもの
①
②
③
①ユトリロ「コタン小路」 ②シャガール「私と村」 ③ゴヤ「着衣のマハ」
× 父職
「「正統的趣味」、「中間的趣味」、「大衆的趣味」と分類した3つの絵画について確認してみると、「正統的趣味」に類似の分布を示していたゴヤ「着衣のマハ」の選択者は、上述のとおり、社会階層においても、文化的階層においても上位に位置する者が多いことが分かる。次に「中間的趣味」に類似のユトリロ「コタン小路」は、父親四大卒57.6%(第 5位)、母親四大卒 27.3%(第 1位)、父職威信スコア平均値 59.5(第 5位)、両親美術展に行く34.8%(第 4位)、家族で美術館に行った経験あり44.4%(第 7位)と、母親の学歴については例外が見られるものの、全体的に中から中の下程度の社会階層、文化的階層に位置する者が多いようである。最後に「大衆的趣味」に類似していたシャガール「私と村」は、父親四大卒 53.7%(第 7位)、母親四大卒 10.0%(第 7位)、父職威信スコア平均値 57.6(第 7位)、両親美術展に行く26.8%(第 6位)、家族で美術館に行った経験あり46.2%(第 5位)とサンプル全体の中では、より下位の社会階層、文化的階層に位置する者が多いことが分かる。」(中西2001)
「文化資本」と「学歴資本」http://www.p.u-tokyo.ac.jp/johoka/02/frame1.html教育格差の発生・解消に関する調査研究報告書 , お茶の水女子大学・Benesse 教育研究開発センター共同研究
親の文化行動と学歴資本教育格差の発生・解消に関する調査研究報告書 , お茶の水女子大学・Benesse 教育研究開発センター共同研究
教育格差の発生・解消に関する調査研究報告書 , お茶の水女子大学・ Benesse 教育研究開発センター共同研究
お茶の水女子大学:青少年期から成人期への移行についての追跡的研究
精密コード/制限コード 精密コード(elaborated code)/制限コード( restricted
code) バジル・バーンステイン(Basil Bernstein)「 バーンステインが明らかにしたところによれば、家庭生活のなかで中産階級出身の子どもは精密コードと限定コードの使い分けを身につけ、労働者階級出身の子どもは限定コードのみを身につけ、結果として、精密コードを用いる学校教育では、低労働者階級出身の子どもが落ちぶれてゆき、「身分にふさわしい労働」へと身を投じていくのである。」
「簡単に言えば、精密コードは、物事を客観的、抽象的、人格的に述べるコードであり、限定コードは、物事を主観的、地位的に述べるコードである。たとえば、子どもを寝かしつける際に、「どうして早く寝なければならないの?」と尋ねられた場合、「早く寝ろと言っているのだから、早く寝なさい。親の言うことが聞けないのか」と応じるのが限定コードであり、「早く寝ないと、朝起きるのが大変でしょう。今朝も眠いと言っていたじゃない」と応じるのが精密コードである。」
(http://mieux-vaut-en-rire.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-47b4.html)
「正統化」をめぐる象徴闘争 文化消費における「趣味の正統性」をめぐる象徴闘争
二つの側面① 構造的側面 : 文化資本・経済資本の継承 [ 再生産の問題 ]② 主体的側面 : ハビトゥスと戦略 [象徴闘争 ] ある社会における「正統な文化的趣味(振舞い方・習慣)」をめぐる闘争と、構造的な水準での資本の継承・階層再生産の複雑な関係性
Bordieuモデル
社会的再生産
文化資本 経済資本(階層)
社会的再生産
経済資本文化資本
文化資本・経済資本の比・量(構造)と、主体性の相互作用関係[卓越化]
「社会空間」(経済資本・文化資本)★と、個別的な趣味領域(界)での実践(対応分析による位置づけと主体による領有)
学力試験による全体への一意的な布置と異なる。ある趣味嗜好 Xを持つからといって、それが「社会空間」のなかに自動的に位置づけられるわけではない。 cf.AKBファンの位置
対象の「正統性」に関する序列構造をある程度認識しながら、文化資本を携えつつ、自らの象徴的位置をめぐって実践する。
「「上方」への卓越化」も「「下方」への卓越化」もありうる。
趣味はこうした卓越化の(きわめて日常的な)契機となりやすい(音楽の趣味聞かれるの嫌)。これが経済資本・文化資本の所有量と照応関係がある、というのがブルデューの話。だが、ポップカルチャーではこの照応関係をみるのが難しい。
「ファン文化のなかでの優位/劣位」という分析
象徴闘争の複雑さ①ルールを対象化する(自覚的に捉える)こと自体が資源の多さの指標となる
→そもそも資源が少ないと「卓越化」しようとも考えない(「中間的」趣味)
②多くの人たちはそんなルールを明示化して捉えない(「大衆的」趣味)
③さらに上位に位置する人はルールを対象化し、戦略を立てない →自分が全体のなかのどのあたりにいるかすら気にする必要がないぐらい資源に恵まれている
[象徴得闘争成立の条件 ] ①の相対的な多さ/③の希少性/コミットメントは少ないが
ゲームに参加する② (音楽ok、アニメ×)
5-3. 音楽と象徴闘争 ポピュラー文化で「文化資本・経済資本」と結び付くような「趣味の正統性」は考えられるか。そもそも「正統性をめぐる闘争」「資源」を考えることはできるか。
趣味分化の多様性(蛸つぼ化)、アーティスト指向の島宇宙化…。初期近代の「顕示的消費(ヴェブレン)」とのフェーズの違い。
音楽の場合、作品・アーティストではほとんど不可能。 ブルデューと違った入口から、つまり、「ハビトゥス」の計測から考える。 社会空間 ---(ハビトゥス) ---趣味の実践
ではどういうものがポピュラー音楽に関連するハビトゥスたりうるか ?
南田勝也『ロック・ミュージックの社会学』・「反正統音楽」という「正統性」に着目・ロック「界」を成り立たせる「①アート指標」「②エンターテイメント指標」「③アウトサイダー指標」・ 70( 80)年代以降、③はますます厳しく…。 ポピュラー音楽(含むロック)の「正統性」(≠正統音楽の正統性)をめぐる言説から考える
いくつかの「趣味評価」の軸 <邦楽/洋楽>・ 1971年「日本語ロック論争」(内田裕也、松本隆) ・日本語でロックは可能か ? ・ロックに日本語を乗せることは可能か ? J-wave 88年開局
<歌詞/サウンド>・内田 :「フォーク/ロック」を「メッセージ/非言語的なもの」・浜崎あゆみと「歌詞」 <歌詞の言語的意味への指向/言葉と音とが不可分に一体となったサウンド> cf.桑田佳祐『ただの歌詩じゃねえか、こんなもん』・見田宗介『近代日本の心情の歴史』の歌詞分析は、 1963年で終わる。問題としてのサザンのデビュー 78年
<エンターテイメントと反エンタメ>・「非商業主義」「非マスメディア」・「フォーク」に内包された政治的メッセージと極私的メッセージの混淆から、前者を払しょくし、「フォーク」から生まれつつ、「フォーク」と差異化した「ニューミュージック」。 80年代はじめまでの、松任谷由美、オフコース等の「非(テレビ的)エンタテイメント」的自己呈示。・この「非エンタテイメント」的「非マスメディア」的なスタイルが、 80年代のトレンディードラマを支える皮肉
<アルバム指向/シングル指向>・アーティストの「作品」としてのアルバムの一体性の尊重と、シングルチャート指向
・コンセプトアルバム(『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』( 67 )『狂気』( 73 ))
シングルの先行発売/シングル・カット
<流行/教養(歴史)主義>・最も「正統音楽」と形式的に類似している文化的資源としての教養
• MTV ・ PV「視覚聴覚文化としての音楽」 (83スリラー )
•アイドル/非アイドルの境界線
•情報の希少性•領域の全体性把握の困難• J-popの充実
•歌詞世界のメディア的展開
• J-Popの誕生と「洋楽離れ」
•「洋楽」と「渋谷系・オーガスタ系」
邦楽/洋楽 歌詞/サ
ウンドエンターテイメント/アート
流行/教養(歴史)
以上を鑑み、音楽ハビトゥス尺度を構成
Q10-01.つねに流行の音楽をチェックしたい Q10-02.アーティスト・音楽家のルックスを重視する Q10-03.音楽を聴くときは、サウンドよりも歌詞にひかれる Q10-04.自分の音楽の好みを知人・友人に知ってもらいたい Q10-05.自分の気持ちを変えるために、曲を選んで聴く Q10-06.誰かと一緒にいる時には、その場の雰囲気に合った曲調の音楽を選ぶ Q10-07.音楽を聴く機器を買うときには、音のクオリティを優先する Q10-08.録音された音楽よりも生演奏のほうが好きだ Q10-09.ノリのいい音楽が好きだ Q10-10.泣ける音楽が好きだ Q10-11.ゆったりとしたバラードが好きだ Q10-12.アーティストの生き方に影響を受けたことがある Q10-13.カラオケで歌う曲と一人で聴く曲とは違うことが多い Q10-14.好きなアーティストが影響を受けた音楽に興味がある Q10-15.なるべくなら、音楽はアルバムで聴きたい Q10-16.自分の好きな音楽ジャンル(種類)の歴史に興味がある Q10-17.音楽を聴くときに入り込んでしまうことが多い Q10-18.共感できる歌詞を書くアーティストが好きだ Q10-19.わたしの生き方に影響を与えた音楽がある Q10-20.友だちは音楽の好みが合う人が多い
Q10の 20項目 (以下参照 )に関して因子分析( 主因子法・プロマックス回転 )を行い、固有値1以上の因子 5つを抽出。第一因子の因子負荷量が大きかった 9項目の反転得点を単純加算し、音楽性尺度を形成 ( 合計得点 9点未満は欠損値扱い )。クロンバックの α.780
音楽に対するコミットメント(関与)の度合いを指し示した得点として解釈することができるのではないか
これがこれまで述べた直観的議論と整合性を持つか
その前に・・・象徴闘争成立の条件①ルールを対象化する(自覚的に捉える)こと自体が資源の多さの指標となる
→そもそも資源が少ないと「卓越化」しようとも考えない(「中間的」趣味)
②多くの人たちはそんなルールを明示化して捉えない(「大衆的」趣味)
③さらに上位に位置する人はルールを対象化し、戦略を立てない →自分が全体のなかのどのあたりにいるかすら気にする必要がないぐらい資源に恵まれている(H君)
[象徴得闘争成立の条件 ] ①の相対的な多さ/③の希少性/コミットメントは少ないが
ゲームに参加する② (音楽ok、アニメ×)
①「音楽鑑賞」の一般性
音楽鑑賞マン
ガ
映画演劇
ショッピング
ゲーム
ファッション
カラオケ 小説
スポーツ実践アニメテレ
ビ
食べ歩き
スポーツ観戦
楽器演奏 料理
写真撮影
国内旅行
海外旅行
ドライブその
他
パチンコ
.0
2.0
4.0
6.0
8.0
10.0
12.0
趣味の選択率(%)
音楽鑑賞の一般性
★音楽鑑賞
映画演劇**
ゲーム**
カラオケ*
スポーツ実践**
テレビ**
スポーツ観戦**
料理**
★国内旅行
★ドライブ
パチンコ**
0
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
表 2-1-2. 選択者率
全体女性(選択者/ 386)男性(選択者/ 256)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 160
0.02
0.04
0.06
0.08
0.1
0.12
0.14
0.16
音楽選択者内の趣味数毎の割合
趣味数 音楽鑑賞 趣味数 食べ歩き趣味数 ショッピング 趣味数 全体
9.00
12.0
0
15.0
0
18.0
0
21.0
0
24.0
0
27.0
0
30.0
0
33.0
0
36.0
0.0000
1.0000
2.0000
3.0000
4.0000
5.0000
6.0000
7.0000
8.0000
9.0000
10.0000
音楽性尺度スコアと平均趣味数
平均趣味数
音楽鑑賞では、音楽へのコミットメントが低いにもかかわらず、「とりあえず」選択する「でも、しか」選択者の割合が相対的に高いと考えられる。別の言い方をすると、「でも、しか」選択を巻き込むほどに音楽という趣味の一般性は高い、といえる。
そのように「でも、しか」選択者が多い一方で、高いコミットメントをみせる選択者が多いのも、音楽の特徴。音楽を「最も大切な趣味」と答えた人の割合は、女性男女とも10 %を超え、全趣味中で「自分でやるスポーツ」と並び高い率
→全体としての関与者の広範さと、一定程度のコミットの濃淡 ( 高コミット者のほどほどの希少性 )が見受けられる
→この全体性集約的な特徴ゆえに、音楽においては「卓越化のルールに意識的な上層」と「卓越化のルールに無頓着な中・下層」という区別が有意味に働き、ブルデュー的な意味での卓越化のゲームの帰属可能性が高い
趣味「音楽鑑賞」の特徴
希少な上位層が一定数いること
「でも、しか」的な弱いコミットメントの人びとが多くいること(広範囲)
全体集約型(社会空間との相同性 ?)とみてよさそうであること
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