View
213
Download
0
Category
Preview:
Citation preview
兵 庫 農業・水産業の概要
Ⅰ 兵庫県の概要 Ⅶ 兵庫県における農業生産関連事業への取組状況
Ⅱ 兵庫県の各地域の特色 Ⅷ 六次産業化法に基づく認定の概要
Ⅲ 兵庫県の全国に占める割合 Ⅸ 兵庫県の水産業
Ⅳ 兵庫県の農業産出額 1 海面漁業経営体の推移
1 農業産出額の推移 2 海面漁業生産額の推移
2 品目別農業産出額 3 海面漁業漁獲量の推移
3 農業産出額からみる特化係数
4 畜産物の生産額
5 野菜・花き・果実の生産額
Ⅴ 兵庫県の農家・経営耕地・農業従事者の推移
1 総農家数及び土地持ち非農家数
2 主副別農家数
3 経営耕地の推移
4 農産物販売金額規模別経営体数の状況
5 経営耕地面積規模別農業経営体数の動向
6 耕作放棄地面積
7 耕地及び水稲作付面積の推移
8 水稲収穫量の推移
9 農業就業人口の推移(販売農家)
10 農業就業人口及び基幹的農業従事者の年齢別就業状況(販売農家)
11 基幹的農業従事者数(販売農家)
12 基幹的農業従事者の男女別年齢構成(販売農家)
Ⅵ 兵庫県の農業の担い手
1 認定農業者数
2 集落営農の概要
平成27年3月
近畿農政局 神戸地域センター
Ⅰ 兵庫県の概要
1 位置と面積兵庫県は、本州の中西部に位置し、北は日本海、南は瀬戸内海に面しています。南北に長い県域を持ち、日本
の標準時を定める子午線(東経135度)が、北は豊岡市から西脇市、明石市などを経て、南は淡路市を通っています。総土地面積は8,396㎢(平成25年10月1日現在)で、全国順位が第11位(国土の2.2%)の面積です。
2 気候気候は、兵庫県のほぼ中央を東西に横切る中国山地を境
に、北側は、冬に降水量の多い日本海岸気候区に、南側は冬に乾燥した晴天が続き雨も少なく温和な瀬戸内気候区に分けられます。
3 人口平成26年1月1日現在の県内人口は、
565万5千人で全国順位は7位(総人口
の4.4%)となっています。資料:総務省『住民基本台帳に基づく人口・人口動態及び世帯数』より
県内主な地域の気象データ(平成25年)観測点 年平均気温 年間降水量 年間日照時間神 戸 17.0℃ 1,297.5mm 2,255.4時間姫 路 15.5℃ 1,465.5mm 2,196.2時間豊 岡 14.9℃ 1,996.5mm 1,633.9時間洲 本 15.6℃ 1,650.0mm 2,268.9時間
資料:神戸海洋気象台気象観測表より
5 主な農林水産物
淡路島たまねぎ酪農家等と連携した肥沃なほ場で栽培されることから、糖度が高いのが特徴。(たまねぎ収穫量全国3位)
カーネーション淡路島が産地で、温暖な気候で日照量が多いことから、日持ちが良く、花色が豊富なのが特徴。(出荷量全国3位)
肉用牛指定生産者が「但馬牛」を兵庫県内で飼育し、霜降りの度合いや枝肉重量など厳しい条件を満たした牛肉には「神戸ビーフ」の名称が許可されている。(飼養頭数全国15位)
レタス南あわじ市が主な産地で10月中旬から翌年5月末まで収穫される。(収穫量全国4位)
水稲水稲の生産量は、全国15位であるが、全国の山田錦出荷量の70%を兵庫県が占めている。
いかなごかつては、養殖漁業の餌として利用されていたが、兵庫県漁業協同組合連合会が魚食として普及するため「釘煮(くぎに)」と呼ばれる加工方法を開発。(漁獲量全国1位)
- 2 -
さ
Ⅱ 兵庫県の各地域の特色
兵庫県は、但馬、播磨・丹波・阪神・淡路の旧五国からなり、変化に富んだ地形と気候が生み出す多様な自然環境のもと、それぞれの地域で特色ある農産物や食文化が根づき、地域特性を生かした農林漁業が営まれている。
但馬地域:ブロイラー、肉用牛
(但馬牛)等の畜産に加え、水
稲、高冷地を利用した野菜栽培
(だいこん、キャベツ、はく
い等)が行われています。
播磨地域:平野部では、水稲
(酒米等)、六条大麦、採卵
鶏、野菜(キャベツ、はくさ
い、トマト等)を主体とした
都市近郊型農業が、中山間部
は稲作を主体とした農業が営
まれています。
丹波地域:水稲、畜産(肉用牛等)を主体に、黒大豆、小豆、
やまのいも、なす、くり等の特産物の栽培が行われています。
阪神地域:都市化の中で、野菜、
酪農、花木庭園樹等、多様な農業
が都市的環境に配慮しつつ、営ま
れています。
淡路地域:温暖な気候と立地条件に恵まれ、稲作、野菜(たまねぎ、レタス、はくさい、キャベツ等)、施設花き(カーネーション、ストック、きく、きんせんか等)、畜産(肉用牛、酪農)等、多品目にわたる農業が営まれています。
- 3 -
Ⅲ 兵庫県の全国に占める割合
兵庫県の総土地面積は8,396㎢(全国土の2.2%)、総人口は565万5千人(総人口の4.4%)、耕地面積は7万5,800ha(全国の耕地面積の1.7%)、総農家数は約9万5千戸(全国の総農家数の3.8%)となっています。
兵 庫 県 の 全 国 に 占 め る 割 合
総 土 地 面 積( 平 成 2 5 年 )
耕 地 面 積( 平 成 2 5 年 )
8,396k㎡
7万5,800ha 1.7%
2.2% 全 国(37万7,962k㎡)
(454万ha)
総 人 口( 平 成 2 6 年 )
農業就業人口( 販 売 農 家 )( 平 成 2 2 年 )
総 農 家 数( 平 成 2 2 年 )
565万5千人
7万3,366人
9万5,499戸
2.8%
3.8%
4.4% (1億2,844万人)
(260万6千人)
(252万8千戸)
1 2 3 4 5 (%)
資料:国土地理院『全国都道府県市区町村別面積調』(平成 25年10月1日現在)
総務省『住民基本台帳に基づく人口・人口動態及び世帯数』 (平成26年1月1日現在)
農林水産省『2010年世界農林業センサス』(平成22年2月1日現在)
農林水産省『耕地及び作付面積統計』平成24年)
Ⅳ 兵庫県の農業産出額1 農業産出額の推移
平成24年の農業産出額は1,522億円で、このうち米487億円、野菜434億円、畜産470億円となっ ています。農業産出額の推移を40年間でみると、昭和48年は1,462億円でしたが、ピークとなった昭和59年は2,521億円で、その後緩やかに減少しています。また、平成24年と昭和48年を比べると、米の占める割合は、35%から32%に低下していますが、
野菜は16%から29%へと増加しています。
(億円)
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
昭 和 4 8 年
総 額: 1,462億円米 : 515(35%) 野 菜: 231(16%) 畜 産: 621(42%)
昭 和 5 9 年 農 業 産 出 額 の 推 移
総 額:2,521億円米 : 945(37%)野 菜: 516(20%)
畜 産: 861(34%)
平成24年
総 額:1,522億円米 : 487(32%)
野 菜: 434(29%)畜 産: 470(31%)
昭.48 51 54 57 60 63 平.3 6 9 12 15 18 21 24
資料:農林水産省『生産農業所得統計』- 4 -
米 野菜 畜産 その他
◆農産物の品目別
産出額順位◆
順 位 農 産 物 名
1 米
2 鶏 卵
3 た ま ね ぎ
4 肉 用 牛
5 生 乳
6 レ タ ス
7 ブ ロ イ ラ ー
8 も や し
9 キ ャ ベ ツ
10 ト マ ト
単位:億円
産 出 額
117
106
487
100
75
29
22
141
22
78
0.0
0.5
1.0
2 品目別農業産出額
農業産出額を品目別にみると、米が1位で32%を占めており、上位10品目で兵庫県の農業産出額の77%を占めています。
全国の順位でみると、たまねぎが2位で、レタス及び大豆が3位となっています。
兵庫 主 な 上 位 品 目
たまねぎ レタス 大豆
①北海道 ①長野 ①北海道
②兵庫 ②茨城 ②福岡
③佐賀 ③兵庫 ③兵庫
④長崎 ④香川 ④佐賀
⑤愛知 ⑤福岡 ⑤宮城
資料:農林水産省『生産農業所得統計』
3 農業産出額からみる特化係数
平成24年の農業産出額は1,522億円で、これを部門別に特化係数でみると、全国水準(特化係数=1)を上回っているのは、米(1.4)、野菜(1.1)、畜産(1.0)となっています。一方、果実(0.3)、花き(0.8)は下回っています。
農業産出額 構成比(平成24年) 農業産出額 特化係数(平成24年)
花き
49
(3)
果実
34
(2)
その他
48
(3)
米
野菜
434
(29)
農業産出額1,522億円(100%)
米
487
(32)
畜
産
野
菜
畜産
470
(31) 花
き
果
実
資料:農林水産省『生産農業所得統計』 兵庫県特化係数=兵庫県の部門別産出額 全国の部門別産出額
兵庫県の農業産出額計 全国の農業産出額計
- 5 -
兵庫
÷
4 畜産物の生産額
平成24年の畜産物生産額は470億円で、前年に比べ20億円(4.1%)減少しました。内訳をみると、豚は増加しましたが、鶏卵、生乳、ブロイラーが減少しています。
600(億円)
500
畜産物生産額の推移
29 豚16 豚17
400
300
200
100
0
鶏卵
159 141
対前年増減率
億円 億円 %
畜 産 計 490 470 △ 4.1鶏 卵 159 141 △ 11.3肉 用 牛 106 106 0.0生 乳 104 100 △ 3.8ブ ロ イ ラ ー 76 75 △ 1.3
豚 16 17 6.3そ の 他 29 31 6.9
平.23 24資料:農林水産省『生産農業所得統計』
5 野菜・花き・果実の生産額
野菜 平成24年の野菜の生産額は434億円で前年に比べ38億円(9.6%)増加しています。このうちたまねぎは117億円、レタス78億円、もやし29億円、キャベツ22億円、トマト22億円となっており、この上位5品目で62%を占めています。
花き 平成24年の花きの生産額は49億円で前年に比べ2億円(3.9%)減少しています。このうちカーネーションは11億円、きく5億円と、この上位2品目で33%を占めています。
果実 平成24年の果実の生産額は34億円で前年に比べ4億円(13.3%)増加しています。このうちぶどうは12億円、いちじく6億円、日本なし4億円と、この上位3品目で65%を占めています。
(億円)110
100
90
80
70
60
50
40
79
23年
24年
主な野菜・花き・果実の生産額区 分
野 菜 計うちたまねぎレタスもやしキャベツトマト
花 き 計うちカーネーションきく
果 実 計うちぶどう
いちじく日本なし
対前年増減率
億円 億円 %
396 434 9.679 117 48.169 78 13.026 29 11.522 22 0.020 22 10.051 49 △ 3.911 11 0.07 5 △ 28.630 34 13.311 12 9.15 6 20.04 4 0.0
20
10
0
11 117
11 125 6 4
たまねぎ レタス もやし キャベツ トマト カーネーションきく ぶどう いちじく 日本なし
資料:農林水産省『生産農業所得統計』
- 6 -
31
104 100
ブロイラー 76
生乳
肉用牛106 106
75
区 分 平成23年 平成24年
117
69
78
26 2922 22 20 22
平成23年 平成24年
Ⅴ 兵庫県の農家・経営耕地・農業従事者の推移
1 総農家数及び土地持ち非農家数
平成22年の総農家数は9万5,499戸で、5年前に比べて9,491戸(9%)減少しています。
このうち、販売農家数は5万6,793戸で5年前に比べて8,311戸(13%)、自給的農家数
は3万8,706戸で5年前に比べて1,180戸(3%)それぞれ減少しています。
また、土地持ち非農家数(耕地及び耕作放棄地を5a以上所有する農家以外の世帯)は4万
1,958戸で、5年前に比べて5,142戸(14%)増加しています。
(千戸) 農 家 数 の 推 移
160
140
120
100
80
60
137
41
125
39
115
37
105
40
自給的農家
販売農家
95
39
40
20
0
96 86 7865 57
平.2 7 12 17 22
資料:農林水産省『農林業センサス』
2 主副別農家数
平成22年の主副業別農家数は、主業農家数は5,210戸、準主業農家数は1万1,180戸、副
業的農家数は4万419戸となっており、この割合を全国で比較すると主業農家9%(全国割合
22%)、準主業農家20%(同24%)は低く、副業的農家は71%(同54%)と高い割合を
占めています。
主 業 農 家主 副 業 別 農 家 数 の 割 合
兵 庫 9 準主業農家 20 副 業 的 農 家 71
全 国
近 畿
22 24 54
14 21 65
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 (%)
資料:農林水産省 『2010年世界農林業センサス』
主業農家:農業所得が主(農家所得の50%以上が農業所得)で、65歳未満の農
業従事60日以上の者がいる農家。
準主業農家:農外所得が主で、65歳未満の農業従事60日以上の者がいる農家。
副業的農家:65歳未満の農業従事60日以上の者がいない農家。
- 7 -
経営耕地面積
1経営体当たり平均耕地面積
割合(%) ▲ 13.6 ▲ 9.2 ▲ 10.2 ▲ 8.3 ▲ 22.9 ▲ 25.2 ▲ 18.3 2.6
3 経営耕地の推移
平成22年の農業経営体の経営耕地面積は5万4,066haで、5年前に比べて1,657ha(3%)減少しました。このうち借入耕地面積は1万6,188haで、5年前に比べ2,762ha(21%)増加しました。また、1経営体当たり平均耕地面積は、5年前に比べて9a増加しました。
( ha )農業経営体の経営耕地面積の状況
( a )60,000
50,000
40,000
30,000
20,000
10,000
0
55,723
85
13,426
54,06694
16,188
100
80
60
40
20
0平.17 22
資料:農林水産省『農林業センサス』
4 農産物販売金額規模別経営体数の状況
平成22年の農産物販売金額規模別に農業経営体をみると、5年前に比べて1億円以上層で増加しました。
( % )
4
0
▲ 5
農産物販売金額規模別経営体数の増減率
2.6
▲ 10
▲ 15
▲ 20
▲ 25
▲ 30
▲ 13.6▲ 9.2 ▲ 10.2
▲ 8.3
▲ 22.9▲ 25.2
▲ 18.3
50万円未満 50~100万円 100~500万円 500~1,000万円 1,000~3,000万円 3,000~5,000万円円
1億円以上
- 8 -
5,000万円~1億
~ ~~ ~
5 経営耕地面積規模別農業経営体数の動向
平成22年の農業経営体数は5万7,766経営体で、経営耕地面積規模別でみると前回調査(平成17年)に比べ2ha以上の経営体が増加しており、なかでも10ha以上の経営体では32%と大幅に増加しています。
40
30
20
(%) 経 営 耕 地 面 積 規 模 別 農 業 経 営 体 数 増 減 率
19% 24%
32%
10
0
9%
▲ 16% ▲ 4% 1,444724
441
-10
-20
43,586
経営体
1.0ha
未満
11,275
1.0ha
2.0ha
2.0ha
3.0ha
3.0ha
4.0ha
5.0ha
10.0ha
10.0ha
以上
資料:農林水産省『農林業センサス』
6 耕作放棄地面積
平成22年の耕作放棄地面積は5,748haで、販売農家は減少しているものの、自給的農家、土地持ち非農家の耕作放棄地が増加したため全体として増加しています。
耕作放棄地面積の推移
(ha)
7,000 土地持ち非農
家
6,000自給的農家
5,748
5,000
4,000
3,000 2,659 2,693
4,273
1,609
5,062
2,0972,650
2,000706
522
915
558
868 1,212 1,473
1,0001,431 1,221
1,796 1,752 1,625
0平.2 7 12 17 22
資料:農林水産省『農林業センサス』
296
農業就業人口
基幹的農業従事者
(
)
0
50
100
150
200
250
300
7 耕地及び水稲作付面積の推移
平成25年の耕地面積は7万5,800haで、昭和49年には10万4,500haでしたが、宅地
転用等により40年間で2万8,700ha(27%)減少しています。
耕地及び水稲作付面積の推移
昭 和 4 9 年
(千ha)
120
90
60
30
0
耕地面積: 10万4,500ha
田 : 9万2,700ha
畑 : 1万1,800ha畑
田 水稲作付面積
平 成 2 5 年
耕地面積: 7万5,800ha
田 : 6万9,300ha
畑 : 6,550ha
昭.49 52 55 58 61 平.元 4 7 10 13 16 19 22 25
資料:農林水産省『面積調査』
8 水稲収穫量の推移
平成25年産の水稲収穫量は19万4,300tで、昭和49年産は30万1,800tでしたが、作
付面積の減少等により40年間で10万7,500t(36%)減少しています。
昭和49年産 (kg) 10
(千t)400
300
200
100
作付面積:7万4,900ha
収 穫 量:30万1,800t
10a当たり収量:403kg
水 稲 収 穫 量 の 推 移
10a当たり収量
平成 25年産
作付面積:3万8,400ha
収 穫 量:19万4,300t
10a当たり収量:506kg
600550500450400350
a
当
た
り
収
量
収 穫 量
0昭.49 52 55 58 61 平.元 4 7 10 13 16 19 22 25
資料:農林水産省『水稲調査』
- 10 -
収
穫
量
男
女
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
9 農業就業人口の推移(販売農家)
平成22年の農業就業人口は7万3,336人で、25年間の推移をみると年々減少しており
昭和60年と比較すると46%減少しています。一方、65歳以上の割合は年々増加してお
り、農業就業人口の68%を占めています。
農 業 就 業 人 口 の 推 移
(千人)
150
農 125
業
就 100
136.374
29歳以下
30~49歳
126,251
110,395 108,980
94,003
業
人
口
75
50
25
0
50~64歳
65歳以上
73,336
昭.60 平.2 7 12 17 22
※農業就業人口とは、販売農家の15歳以上の世帯員のうち、 主として自営農業に従事した者。
資料:農林水産省『農林業センサス』
10 農業就業人口及び基幹的農業従事者の年齢別就業状況(販売農家)
平成22年の農業就業人口を年齢別にみると、65歳以上の高齢者が多くなっています。
また、農業の主体的従事者である基幹的農業従事者についても約7割が65歳以上となっ
ています。
農 業 就 業 人 口 及 び 基 幹 的 農 業 従 事 者 の 年 齢 別 就 業 状 況
(千人)
30
25
20
15
10
5
015~29歳 30~34 35~39 40~44 45~49 50~54 55~59 60~64 65~69 70~74 75歳以上
※基幹的農業従事者とは、主として自営農業に従事した世帯員(農業就業人口)のうち、 普段の主な状態が 農業に従事
資料:農林水産省『2010年世界農林業センサス』
-11-
11 基幹的農業従事者数(販売農家)
平成22年の基幹的農業従事者は3万9,976人で、このうち65歳未満が1万2,259人と31%を占めています。平均年齢は68.8歳で、全国の66.1歳に比べ、高齢化しています。
基幹的農業従事者数及び平均年齢単位:人 単位:歳
平 均 年 齢区 分 計 男 女
65歳未満 65歳未満 65歳未満 計 男 女
兵 庫 39,976 12,259 24,148 6,997 15,828 5,262 68.8 69.1 68.4
全 国 2,051,437 797,960 1,148,008 443,285 903,429 354,675 66.1 66.0 66.4
近 畿 137,330 47,868 81,386 27,138 55,944 20,730 67.5 67.6 67.3
※基幹的農業従事者とは、主として自営農業に従事した世帯員(農業就業人口)のうち、普段の主な状態が農業に従事していた者。
資料:農林水産省『2010年世界農林業センサス』
12 基幹的農業従事者の男女別年齢構成(販売農家)
平成22年の基幹的農業従事者の男女別年齢構成をみると、65歳以上の高齢者が男で71%、女で67%を占めています。
(千人) 基 幹 的 農 業 従 事 者 の 男 女 別 年 齢 構 成
10
9
8
7
5
5
4
3
2
1
0
15 ~ 29歳 30 ~ 34 35 ~ 39 40 ~ 44 45 ~ 49 50 ~ 54 55 ~ 59 60 ~ 64 65 ~ 69 70 ~ 74 75歳以上資料:農林水産省『2010年世界農林業センサス』
-12-
Ⅵ 兵庫県の農業の担い手
1 認定農業者数
平成24年の認定農業者数は2,524経営体で、5年前と比較すると339経営体(16%)増加
しています。
(経営体) 認 定 農 業 者 数 の 推 移
3,000
2,500
2,000
2,1852,321
2,4222,542 2,612
2,524
1,500 1,364
1,143
1,000
500
0
1,4691,551 1,631
平.14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
資料:農林水産省『認定農業者、特定農業法人及び特定農業団体の認定状況』
2 集落営農の概要(1) 集落営農数
平成26年の集落営農数は828集落で、全国第3位となっています。前年に比べると2集落営農増加しています。
(集落営農)都 道 府 県 別 集 落 営 農 数
1,000
800
600
400
200
0
882 856 828 778724 694 673 666 621 609
宮城 滋賀 兵庫 富山 秋田 新潟 岩手 広島 福岡 佐賀
資料:農林水産省『集落営農実態調査結果の概要(平成26年2月1日現在)』
-13-
平成
年
平成
年
(2) 構成農家と面積規模別にみた集落営農
集落営農を構成する農家数をみると50戸以上で構成される集落営農が最も多く、27%を占めています。また、現況集積面積規模別にみると20ha以上を集積している集落営農は20%であり、全国と比べると全体的に小規模となっています。
10戸未満 構 成 農 家 数 別 集 落 営 農 数 の 割 合
10~19戸 20~29戸 30~39戸 40~49戸 50戸以上兵 庫
全 国
6.3
16.2
18.2
25.8
20.4 16.9
20.2
11.0
12.1 7.4
27.2
18.3
(%)0 20 40 60 80 100
現況集積面積規模別集落営農数(経営耕地+農作業受託面積)の割合50ha以上
5ha未満 5~9ha 20~29h兵 庫
全 国 11.5
24.3
13.6
24.4
18.2
31.2
18.0
13.2 5.7 1.2
16.0
(%)
0 20 40 60 80 100資料:農林水産省『集落営農実態調査結果の概要(平成26年2月1日現在)』
(3) 集落営農の経営体制の状況(複数回答)
平成26年の集落営農の経営体制の状況をみると、「規約・定款整備率」96%、「生産 物の販売経理の共同化率」61%、「法人化率」8%、「集落内の営農の一括管理・運営率」18%となっています。平成20年調査と比較すると「生産物の販売経理の共同化率」が19ポイント上昇してい
ます。また、法人化した集落営農は16集落営農(2%)から、64集落営農(8%)に増加しています。
集 落 営 農 の 経 営 体 制 等 の 状 況(%)120
100
80
60
40
20
0
92
平成20年
96
平成26年
42
61
820 18
規約・定款整備率
生産物の販売 法人化率経理の共同化率
営農の一括管理・運営率
資料:農林水産省『集落営農実態調査結果の概要(平成26年2月1日現在)』
-14-
10~19ha a 30~49ha
日本海西区
瀬戸内海区
日本海西区
瀬戸内海区
Ⅶ 兵庫県における農業生産関連事業への取組状況
農業経営体が取組む農業生産関連事業の状況をみると、農家民宿に取り組む経営体は47%減少したものの、農産物の加工に取組む農業経営体数は5年前に比べて42%増加している。
農業生産関連事業への取組状況(複数回答)
(経営体)
700 (42%増加)
610600
500
400
431 (28%増加)
347
(13%増加)
300
200
17
22
271
263
297
(47%減少)
(3%減少)
0
33
32
農産物の加工 貸農園・ 観光農園 農家民宿 農家レストラン
体験農園等
資料:農林水産省『2010年世界農林業センサス』
※農業生産関連事業とは、「農産物の加工」、「店や消費者に直接販売」、「貸し農園・体験農園」、「観光農園」、
「農家民宿」、「農家レストラン」等の農業生産に関連した事業をいいます。
Ⅷ 六次産業化法に基づく認定の概要
平成26年12月5日現在の六次産業化法に基づく総合化事業計画の認定件数は兵庫県93件、近畿345件、全国1,982件となっている。都道府県別にみると兵庫県は全国第2位となっている。総合事業化計画の対象農林水産物の割合でみると、兵庫県は全国に比べ、米、豆類、畜産物、水産の割合が高くなっている。
総合化事業計画の対象農林水産物の割合
総合化事業計画の認定件数の多い都道府県
(件数)
兵 庫
兵庫県
長野県
宮崎県
野菜32.9
米 果樹 豆類 畜産物水産 その他12.9
資料:農林水産省『六次産業化法に基づく認定の概要』 全 国 31.8
18.8
4.8
5.4
16.1
0% 20% 40% 60% 80% 100%
※対象農産物の割合は、複数の農林水産物を対象としている総合化事業計画については全てをカウントしています。
100
131
70
第1位 北海道 111
第2位 93
第3位 89
第4位 75
10.0 9.3 5.7 15.0
第5位 熊本県 74
Ⅸ 兵庫県の水産業
1 海面漁業経営体数の推移
平成20年における兵庫県の海面漁業経営体数は3,713戸で、平成15年に比べ424戸
(10%)減少しています。海区別にみると日本海西区は441戸で12%を占め、瀬戸内海区は
3,272戸で88%を占めています。
(経営体)
6,000
5,0165,000
4,000
3,000
2,000
1,000
海面漁業経営体数の推移
4,730
4,1373,713
441
3,272
0平.5 10 15 20
資料:農林水産省『漁業センサス』
2 海面漁業生産額の推移
平成24年における兵庫県の海面漁業生産額は281億円で、前年に比べ58億円(26%)増加
しています。海区別にみると日本海西区は79億円で28%を占め、瀬戸内海区は201億円で
72%を占めています。
海面漁業生産額の推移(億円)
350
300
320
285301
280
323 322
281 281
250
200
150
92
95
94 97
81 82 223
78
79
100
50
0
228190 207 185
227 225200 193
144201
平.15 16 17 18 19 20 21 22 23 24資料:農林水産省『漁業生産額』
※ 数値はラウンドの関係で内訳計と合計が一致しない場合があります。
-16-
276
3 海面漁業漁獲量の推移
平成24年における兵庫県の海面漁業の漁獲量は5万4,880tで、前年に比べ2,082t(4%)
減少しています。日本海西区の漁獲量は1万3,512tで、前年に比べ25t(0.2%)減少し、瀬
戸内海区は4万1,368tで、前年に比べ2,058(5%)減少しています。
(万t)10
8
6
4
2
0
海藻類計
水産動物類
魚類計
漁獲量の推移(日本海西区)
昭 和 4 5 年
漁獲量計:5万1,448t
魚類計:1万3,550t
水産動物類計:3万7,520t
海藻類計:378t 平成24年
漁獲量計:1万3,512t
魚類計:5,769t
水産動物類計:7,701t
海藻類計:42t
昭.39 42 45 48 51 54 57 60 63 平.3 6 9 12 15 18 21 24
漁獲量の推移(瀬戸内海区)
昭和44年
(万t)10
8
6
4
2
0
海藻類計
水産動物
魚類計
漁獲量計:8万634t
魚類計:7万1,135t
水産動物類計:9,015t
海藻類計:484t
平成24年
漁獲量計:4万1,368t
魚類計:3万6,362t
水産動物類計4,972t
海藻類計:35t
昭.39 42 45 48 51 54 57 60 63 平.3 6 9 12 15 18 21 24
資料:農林水産省『海面漁業漁獲統計調査』
※ 数値はラウンドの関係で内訳計と合計が一致しない場合があります。
-17-
Recommended