金秀男 霊 招き、霊 交わる -...

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金秀男写真展[霊を招き、霊と交わる]◎朴政権が掌握する韓国の 70 年代は、セマウル運動が盛んに進められていた。ムーダンやタンゴル、シンバンなどと呼ばれるシャーマンによってとりおこなわれる韓国の伝統的なクッ (祭り ) も「迷信撲滅運動」によって禁止され、 消えかかろうとしていた。大学を卒業後、東亜日報に記者として入社した金秀男は、滅びゆく民俗文化を記録し始めた。それ以来、韓国のクッをはじめ、東アジア、東南アジア、南アジアの祭りに立ち会いシャーマンを撮り続けた。その数は数万点を数える。ところが 3年前、タイ国のチェンライ県で少数民族の取材中、脳溢血のため急逝した。享年 57 であった。誰よりもシャーマンを愛し、またシャーマンから愛された金秀男が撮る写真には、この世とあの世を行き来する死亡した人の魂の叫びを読み取ることができる。◎金秀男を慕い愛する人びとによって、日本で初めての個展が開催されることとなった。また、 済州島からシンバン (シャーマン )を招聘し、伝統的なクッを公演する。神々を招き、死んだ人の魂を呼び込み天国へ送る儀式である。

2009年10月16日(金)⇒30日(金) 公演とも入場無料会場=韓国文化院ギャラリーMI 午前10時から午後6時 日曜日休館 最終日は午後3時まで東京都新宿区四谷4-4-1Tel. 03-3257-5970 地下鉄丸ノ内線四谷三丁目下車徒歩3分

オープニング=10月15日(木)午後5時 レセプションパーティ=午後6時済州島クッ公演=10月16日(金)午後5時半より[解説=黄縷詩 (ホアンルーシ)+野村伸一 (慶大教授)]会場=韓国文化院ハンマダンホール 韓国文化院2階主催=金秀男写真展実行委員会(委員長=杉浦康平)+金秀男記念事業会共催=駐日韓国大使館 韓国文化院

金秀男略歴 (1947-2006年)1949 済州島生まれ1973 延世大学卒業1976-85 東亜日報社記者1983 金秀男写真展 ソウル(『韓国のクッ』出版記念)1983-1993 『韓国のクッ』全20巻 悦話堂1986-87 東亜日報社客員編集委員1988 琉球大学社会学科外国人客員研究員   慶応大学地域研究所訪問研究員1988-2006 アジア11カ国の人びとの生活撮影1990-97 延世大学講師1993 『写真集-済州島』全3巻 国書刊行会1995 東川賞海外作家賞受賞 「韓国の民俗」受賞記念展   「アジアの天と地」ソウル1998 Schamaninnen in Korea (Hamburg 民俗博物館)2005 Schamaninnen in Korea (Werksttat der kultern)     「光と音のアジア』 ソウル2006 他界 文化勲章玉冠章受賞

問い合わせ=眞島 携帯090-2458-0811

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