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HP Workstation 導入事例

有限会社アーキ・キューブ

小規模の設計事務所こそ BIMを活用すべき、日本 HPのワークステーションが施主の納得を引き出す

建築関連企業の生産性を向上させる手段として、広く利用されるようになった「Building Information Modeling(BIM)」。意匠・構造・設備の情報を一つの 3Dモデルの中に集約し、設計・施工・維持管理それぞれのプロセスで用いるべく一元管理する手法だ。こうした IT技術を駆使した手法は、大規模な案件を扱う大手ゼネコンなどだけが使うものと思ってはいないだろうか。しかし、BIMはもはや、規模を問わずあらゆる建築事務所が使うべきツールになっているのだ。「小規模な設計事務所こそ、BIMの効果がある」と持論を述べる建築家がいる。岐阜市を拠点とする総勢 6人の小規模設計事務所、アーキ・キューブ 代表取締役 一級建築士の大石佳知氏である。日本 HPのワークステーション上で BIMを駆使し、顧客獲得と業務改善で大きな成果を挙げる同社に、BIMの活用法とその効果について聞いた。

業界• 建設・BIM

目的• BIMソリューションが確実・快適に動作するハードウェア環境の導入

• 場所を選ばずBIMによる設計作業が可能なモバイル環境の導入

アプローチ• HP Z230 WorkstationとHP ZBook14 /

ZBook15 Mobile Workstationの導入

効果• 効率的なBIMによる設計環境を構築

• 外出・出張先でモバイルワークステーションによるBIM活用

アーキ・キューブは、森林資源に恵まれた土地柄から、木材の良さを生かした住宅の設計を得意にする、地元に密着した設計事務所である。施主の 8割が、建築についての専門的な知識を持たない一般消費者だという。多くの設計事務所と同様に、同社でも設計案件が新築住宅からリフォームへと移りつつある。現在の新築とリフォームの割合は半々にまでなった。大石氏は「住宅市場の変化に合わせて、施主集めと設計業務の方法を変えなければと実感しています」という。こうした問題意識の解として、踏み切ったのが BIMの導入なのだ。

アーキ・キューブでは、BIMの導入に先駆けて、Autodesk社の 3D CAD「Architectural Desktop」を 2004年に導入した。3D CADを導入した動機は、施主に設計案を提示する時に、訴求点や工夫した点などを、施主にとっても分かりやすく、説得力のあるかたちで説明したいと考えたからだ。

施主の多くは一般消費者である。詳細な設計図を見せられても、完成後のイメージが湧かない。パースや模型を作成して見せても、一側面からの見え方しか分からないことやスケールの違いから、今ひとつピンとこないのが普通だ。建築士が専門的な見地からよかれと思って提案したことが施主に伝わらず、施主が設計変更を指示した挙句、完成後に残念な思いをすることもある。3D CADの導入は、こうした施主と建築士の間のコミュニケーションで抱えている課題を

解決し、より良いコンセンサスを取るための強力な武器になる。一般消費者を顧客とすることが多い小規模な設計事務所こそ、3D CADが持つ誰にでも分かりやすい表現力が必要なのだ。

そして、2008年には、Autodesk社の BIM「Revit」を導入した。狙いは、設計業務の効率化だ。同社では、3D CADの導入後、設計図と 3Dモデルを同時並行的に作成する状況が続いていた。3Dモデルを通じて施主との意思の疎通はしやすくなったが、設計図上の変更を 3Dモデルの変更に反映させるのに手間が掛かっていた。

BIMの導入によって、最初に 3Dモデルをキッチリ作り込んでおけば、そこから詳細な設計図を自在に切り出せるようになる。設計変更も、直ちにモデルと設計図の両方に反映される。さらに、敷地の周辺環境を再現して、建物の影をシミュレーションするなど、パースや模型ではとても表現できない、実物により近いイメージを見せることができるようにもなる。

新しいビジネスの可能性も広がる。設計後に、竣工図ではなく BIMモデルを納入すれば、施主も維持管理や将来行うリフォームがしやすくなる。BIMモデルは、設計事務所の新しいサービスを生み出す起点になる可能性を秘めているのだ。「これからは、建築事務所ももっと顧客満足度に敏感になるべきだと感じています。設計の意図を施主に納得もらい、この設計事務所に依頼してよかったと思えるサービスを提供す

施主の納得を得るコミュニケーションツール

BIMモデルを起点に広がる新しいビジネスの可能性

今回、(有)アーキ・キューブ 代表取締役 一級建築士 大石 佳知氏(左)と同社 設計室長 一級建築士 堤 好仙氏(右)にお話を伺いました

(有)アーキ・キューブが手がけたプロジェクトの事例。BIMにより設計業務の効率化が図れたという

Case study | 有限会社アーキ・キューブ

© Copyright 2015 HP Development Company, L.P.記載されている情報は取材時におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承下さい。本書に含まれる技術情報は、予告なく変更されることがあります。記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。記載事項は 2015年 10月現在のものです。

MicrosoftおよびWindowsは、Microsoft Corporationの米国における登録商標です。

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ることが、次の施主の紹介や将来のリフォーム依頼につながるのではないでしょうか」(大石氏)。

アーキ・キューブにとって、BIMで扱う 3Dモデルは、施主とのコミュニケーションツールである。このため、設計案を提示し、説明するときに、ストレスなく表示・操作できる環境を整えることがとても重要になる。

同社では、2013年に日本 HPのワークステーション「HP Z230」を導入した。BIMのベンダーが動作保証している強力なビデオカードを搭載した、3D モデルが確実・快適に動く環境が必要と考えたからだ。

「3Dモデルにマテリアルを貼り付けた状態では、非力なコンピューターを使うと動きがカクカクして、作業がしにくく、また見るに耐えない状態になることがあります」(同社 設計室長 一級建築士 堤 好仙氏)という。施主の面前でこうした状況に陥ることは避けたい。同社は、かつてパソコンにビデオカードを増設して BIMツールを使うことも試みたのだが、内部システムとの相性が悪く上手く動作しなかった経験があったようだ。

数あるワークステーションの中から、アーキ・キューブが日本 HPの製品を選んだ理由は 2つあったとする。

一つは、出先に持参したノートパソコンから、事務所のワークステーションにリモートアクセスし、出先でも 3Dモデルを快適に動かすことができる「HP Remote Graphicsソフトウェア(RGS)」が用意されていたこと。施主の下に出向き、携帯電話を介して、先方が所有するディスプレイに 3Dモデルを表示・操作して説明できる。RGSを活用すればプレゼンの姿は随分と変わると考えたという。

もう一つは、エンジニアによる訪問修理サービスが標準保証で付加されていたことである。しかも標準保障で土日祝日の修理対応も可能だという。業務の中で当たり前のように使っている

コンピューターが突然使えなくなることは、許されない。特に、顧客とのコミュニケーションツールとなればなおさらだ。同社は、一度ワークステーションが故障した経験があるという。しかし、日本 HPの担当者が翌日すぐに駆けつけ、業務に大きな支障が生じることはなかったという。

アーキ・キューブでは、持ち運びできる 14インチ型のモバイルワークステーション「HP EliteBook 8470w」、14インチで軽量・薄型の「HP ZBook14」、インテル ® Core ™ i7 プロセッサー・ファミリーを搭載したパワフルな 15インチの「HP ZBook15」も後日導入した。出張先のホテルなどでも作業できる環境が必要だと考えたからだ。

導入当時、軽量・薄型のモバイルワークステーションを発売していたのは日本 HPしかなかった。日本 HPでは、電車での移動が多い日本市場の利用シーンを開発部門にフィードバックし、いち早く携帯型ワークステーションを投入した。こうしたユーザーの声を迅速に反映した製品作りが、日本 HPの持ち味である。

アーキ・キューブは、他の設計事務所に BIMの有用性を啓蒙する活動も行っている。最近、小規模の設計事務所でも、BIMの導入を検討するところが増えているという。BIMの導入が、受注実績につながることが知られてきたからだ。建築事務所の仕事を取り巻く環境は大きく変わっている。BIMはこうした変化の中で、確実に建築事務所の付加価値を高める。忙しい建築家は BIMを使っている。こうした時代が訪れつつあるのだ。

※本記事は日経 BP社「ケンプラッツ Focus」に掲載したコンテンツの二次使用です(掲載期間 2015年 10月 1日~ 10月 28日)

ストレスなく表示・操作できる環境が欲しい

安心感と利便性が際立っていた日本 HPのワークステーション

忙しい設計事務所はBIMを活用している

お客様に実物により近いイメージを見せながら進めていくことで満足度も高くなったという

アーキ・キューブでは家だけでなく地元の保育施設なども手掛けている

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