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緒方理世・奥野藤樹・栗尾宣子・塩屋 裕・三森すみ代お問い合わせや感想などは事務局まで TEL&FAX (072)457-9694

編集担当No.113

今回は、公共交通機関を利用して「とよなか国際交流協会へ行き、交流します。〔と き〕 12月21日(木) ※詳しくはチラシをご覧ください

■他団体の視察と交流岬町から岸和田までの各団体とOFIXにより国際センターで日本語を学ぶ外交官などの研修生と地域住民のふれあう場です。当協会では日本の遊び・プラ板でアクセサリー作りを出展します。〔と き〕 11月23日(祝)13:00~16:00〔ところ〕 関西国際センター(田尻町)     ※無料駐車場あります。  *スタッフとしてお手伝いいただく方は、10:00~16:30

■第20回「ふれあい交流祭」スタッフ募集

毎土曜日、外国にルーツを持つ親子を対象にマドカホール3Fで開催しています〔と き〕 13:30~15:30     第3土曜のみ15:30~16:30  ★宿題のサポートや交流をします

■Mixed Roots スタッフ募集岸和田に在住する フタガキ カルメン さんをゲストにペルーの料理を紹介していただきます。〔と き〕 10月22日(日)10:00~14:00〔ところ〕 春木市民センター〔参加費〕 500 円 ・持ち物 エプロン、布きん、スカーフ ・申 込 30名 10月3日(火)より受付しています。  ※満席の場合はご容赦ください。

■地球村クッキング ~ペルー編~

永年、当協会の監事役をお引き受けいただいておりました 故 梶野 郁子 さんが、「旭日單光章」を叙勲されましたのでご報告させていただきます

ご報告

 出身はハノイの東にあるハイズオンです。今は鉄鋼製品を扱う会社で生産ラインを担当しています。日本にはずっと憧れていて、治安の良さ、技術力の高さ、近代的な街並み、日本文化への興味など、機会があれば行きたいと思っていたそうです。実際に住んでみると、皆が一生懸命仕事をしている姿や会社で学んでいる高度な生産技術、清潔で整備された都市などは想像していた通りでした。そして誰もが親切でいつも助けてくれることが何よりも印象的だそうです。日本の会社の大き

な特徴は、目標設定がはっきりしていて、それを達成するために皆が全力で臨んでいることと、ルールを遵守することに厳しい姿勢であることだと感じています。 ボさんのお兄さんも昨年7月から広島の企業で働いているそうです。お互い忙しくて会える機会がなかなかありませんが、時間があれば京都で待ち合わせをして兄弟で観光したいと言っています。会社の人たちは親切で、休憩時間には生産技術の専門用語を教えてくれたり、休みの日には会社の寮で一緒にご飯を食べたり、日本での生活に不自由がないように配慮をしてくれています。

 この取材をした前の週には(7月下旬)、会社の人たちと一緒に温泉に行ったそうです。初めて日本の温泉に入った印象は、「熱い!」。でも気持ちよくて、皆と一緒に大きなお風呂に入ることがとても楽しかったと嬉しそうに話してくれました。今は所属部署の上司にベトナム語を教えているそうです。お互いの言語を教えあうことも職場での重要なコミュニケーションになっています。 今、心待ちにしているのは10月の山手地区の祭礼です。初めて見たとき、寮の近くをだんじりが疾走する勢いと人々の団結力に感動したそうです。普段は静かな近所の様子がこの2日間だけ一変することにビックリしたけれど、今年も皆で楽しむそうです。(取材:緒方 理世)

岸和田に暮らして ...Living in

KISHIWADA第 23回

第23回は

2016年2月に研修生としてベトナムから来日し、現在「職員会館水曜日・金曜日サロン」で日本語を勉強中です。

 かつては外国の街、岸和田も、住めば都となり今は自分が暮らす我が街岸和田。そんな国際色豊かな ifa-きしわだの心強いサポーターでもある皆さんに、自分史や岸和田での暮らしについてお話いただいています。

E-mail : kokusai@

mk.city.kishiw

ada.osaka.jp URL : http://ifa-kishiw

ada.rinku.org岸和田市国際親善協会 2017年

10月15日

発行  事務局 〒596-0004 岸

和田市荒木町1丁目17番

1号 マドカホール内 TEL.072-457-9694

No.113

ハイズオン市内

   

ファン・ザイン・ボさん

名産物ライチ

 27回目を迎えた「外国人のためのだんじりインフォメーションセンター」が、9月16日(土)、17日(日)開設されました。岸和田田だんじり祭は、曽ては別名「下駄祭り」と呼ばれるほど雨にたたられる祭で、「雨が降ろうが槍が降ろうが物ともせず」、これが祭りの真骨頂です。今年も風の影響下あいにくの天候のため、訪問者は例年に比べ少なく28か国、152名、中には中央ヨーロッパに位置するスロベニアやカリブ海のアンティグア バーブーダといった大変珍しい国からの訪問者もありました。 関西空港に近いという利点を活かしながら、日本での最初の観光スポットとして、岸和田だんじり祭を見物に訪れる外国人観光客が年々増えています。しかし開設当初とは違って、スマフォを片手にビデオや写真におさめ、その場で瞬時にして、世界に向けてネット配信する時代となりました。今や世界に馳せたる祭りとしてすっかり定着しました。事前情報も周到で、ガイドブックを携えて、「祭りの由来」や「YARIMAWASHI」、「MIYAIRI」などのだんじり専門用語の質問もあり、用意していた7カ国版の「だんじりMAP」は大いに役立つことができました。やはり人気は紅白

の鉢巻きに法被を羽織り、大団扇を持った記念写真で、何よりのお土産になったことでしょう。1日目には信貴岸和田市長と2日目には吉村大阪市長と一緒に記念写真を撮ったり、会話に弾み、素晴らしい国際交流の場となりました。 岸和田市においても今後は在住外国人が着実に増えていくものと思われます。当センター訪問を機会に、「もう一度訪問したい岸和田、住んでみたい岸和田」という思い出を持っていただけるような、国際

交流活動を目指していきたいと思います。   (広報部会)

今年も賑わった2017外国人のためのだんじりインフォメーションセンター

城とだんじりのまち岸和田!

こんにちは!

こんにちは!

世界の国から

世界の国から

城とだんじりのまち岸和田!

INTERNATIONAL FRIENDSHIP ASSOCIATION OF KISHIWADA 2017.10.15.

「にゅーとぴあ岸和田」は世界の人びと、団体、都市との

出会いを求め、ふれあいを大切にした親善・交流を通して

お互いの連帯を深め、世界の平和と繁栄、人びとの幸福の

増進のための貢献を目的とした、岸和田市国際親善協会の

活動記録とメッセージの発行物です。

No.113

緒方理世・奥野藤樹・栗尾宣子・塩屋 裕・三森すみ代お問い合わせや感想などは事務局まで TEL&FAX (072)457-9694

編集担当No.113

今回は、公共交通機関を利用して「とよなか国際交流協会へ行き、交流します。〔と き〕 12月21日(木) ※詳しくはチラシをご覧ください

■他団体の視察と交流岬町から岸和田までの各団体とOFIXにより国際センターで日本語を学ぶ外交官などの研修生と地域住民のふれあう場です。当協会では日本の遊び・プラ板でアクセサリー作りを出展します。〔と き〕 11月23日(祝)13:00~16:00〔ところ〕 関西国際センター(田尻町)     ※無料駐車場あります。  *スタッフとしてお手伝いいただく方は、10:00~16:30

■第20回「ふれあい交流祭」スタッフ募集

毎土曜日、外国にルーツを持つ親子を対象にマドカホール3Fで開催しています〔と き〕 13:30~15:30     第3土曜のみ15:30~16:30  ★宿題のサポートや交流をします

■Mixed Roots スタッフ募集岸和田に在住する フタガキ カルメン さんをゲストにペルーの料理を紹介していただきます。〔と き〕 10月22日(日)10:00~14:00〔ところ〕 春木市民センター〔参加費〕 500 円 ・持ち物 エプロン、布きん、スカーフ ・申 込 30名 10月3日(火)より受付しています。  ※満席の場合はご容赦ください。

■地球村クッキング ~ペルー編~

永年、当協会の監事役をお引き受けいただいておりました 故 梶野 郁子 さんが、「旭日單光章」を叙勲されましたのでご報告させていただきます

ご報告

 出身はハノイの東にあるハイズオンです。今は鉄鋼製品を扱う会社で生産ラインを担当しています。日本にはずっと憧れていて、治安の良さ、技術力の高さ、近代的な街並み、日本文化への興味など、機会があれば行きたいと思っていたそうです。実際に住んでみると、皆が一生懸命仕事をしている姿や会社で学んでいる高度な生産技術、清潔で整備された都市などは想像していた通りでした。そして誰もが親切でいつも助けてくれることが何よりも印象的だそうです。日本の会社の大き

な特徴は、目標設定がはっきりしていて、それを達成するために皆が全力で臨んでいることと、ルールを遵守することに厳しい姿勢であることだと感じています。 ボさんのお兄さんも昨年7月から広島の企業で働いているそうです。お互い忙しくて会える機会がなかなかありませんが、時間があれば京都で待ち合わせをして兄弟で観光したいと言っています。会社の人たちは親切で、休憩時間には生産技術の専門用語を教えてくれたり、休みの日には会社の寮で一緒にご飯を食べたり、日本での生活に不自由がないように配慮をしてくれています。

 この取材をした前の週には(7月下旬)、会社の人たちと一緒に温泉に行ったそうです。初めて日本の温泉に入った印象は、「熱い!」。でも気持ちよくて、皆と一緒に大きなお風呂に入ることがとても楽しかったと嬉しそうに話してくれました。今は所属部署の上司にベトナム語を教えているそうです。お互いの言語を教えあうことも職場での重要なコミュニケーションになっています。 今、心待ちにしているのは10月の山手地区の祭礼です。初めて見たとき、寮の近くをだんじりが疾走する勢いと人々の団結力に感動したそうです。普段は静かな近所の様子がこの2日間だけ一変することにビックリしたけれど、今年も皆で楽しむそうです。(取材:緒方 理世)

岸和田に暮らして ...Living in

KISHIWADA第 23回

第23回は

2016年2月に研修生としてベトナムから来日し、現在「職員会館水曜日・金曜日サロン」で日本語を勉強中です。

 かつては外国の街、岸和田も、住めば都となり今は自分が暮らす我が街岸和田。そんな国際色豊かな ifa-きしわだの心強いサポーターでもある皆さんに、自分史や岸和田での暮らしについてお話いただいています。

E-mail : kokusai@

mk.city.kishiw

ada.osaka.jp URL : http://ifa-kishiw

ada.rinku.org岸和田市国際親善協会 2017年

10月15日

発行  事務局 〒596-0004 岸

和田市荒木町1丁目17番

1号 マドカホール内 TEL.072-457-9694

No.113

ハイズオン市内

   

ファン・ザイン・ボさん

名産物ライチ

 27回目を迎えた「外国人のためのだんじりインフォメーションセンター」が、9月16日(土)、17日(日)開設されました。岸和田田だんじり祭は、曽ては別名「下駄祭り」と呼ばれるほど雨にたたられる祭で、「雨が降ろうが槍が降ろうが物ともせず」、これが祭りの真骨頂です。今年も風の影響下あいにくの天候のため、訪問者は例年に比べ少なく28か国、152名、中には中央ヨーロッパに位置するスロベニアやカリブ海のアンティグア バーブーダといった大変珍しい国からの訪問者もありました。 関西空港に近いという利点を活かしながら、日本での最初の観光スポットとして、岸和田だんじり祭を見物に訪れる外国人観光客が年々増えています。しかし開設当初とは違って、スマフォを片手にビデオや写真におさめ、その場で瞬時にして、世界に向けてネット配信する時代となりました。今や世界に馳せたる祭りとしてすっかり定着しました。事前情報も周到で、ガイドブックを携えて、「祭りの由来」や「YARIMAWASHI」、「MIYAIRI」などのだんじり専門用語の質問もあり、用意していた7カ国版の「だんじりMAP」は大いに役立つことができました。やはり人気は紅白

の鉢巻きに法被を羽織り、大団扇を持った記念写真で、何よりのお土産になったことでしょう。1日目には信貴岸和田市長と2日目には吉村大阪市長と一緒に記念写真を撮ったり、会話に弾み、素晴らしい国際交流の場となりました。 岸和田市においても今後は在住外国人が着実に増えていくものと思われます。当センター訪問を機会に、「もう一度訪問したい岸和田、住んでみたい岸和田」という思い出を持っていただけるような、国際

交流活動を目指していきたいと思います。   (広報部会)

今年も賑わった2017外国人のためのだんじりインフォメーションセンター

城とだんじりのまち岸和田!

こんにちは!

こんにちは!

世界の国から

世界の国から

城とだんじりのまち岸和田!

INTERNATIONAL FRIENDSHIP ASSOCIATION OF KISHIWADA 2017.10.15.

「にゅーとぴあ岸和田」は世界の人びと、団体、都市との

出会いを求め、ふれあいを大切にした親善・交流を通して

お互いの連帯を深め、世界の平和と繁栄、人びとの幸福の

増進のための貢献を目的とした、岸和田市国際親善協会の

活動記録とメッセージの発行物です。

No.113

ひと言コメント

お も て な し2017外国人のための

 300有余年の歴史を持つ岸和田だんじり祭は昼間の勇壮豪快さ、夜間の提灯に飾られた平和的な雰囲気の中で、秩序正しい統制のもとに運営され、すべての町民が一体となって参加する祭りは世界でも類を見ません。現在ではインターネットを通じて世界の岸和田だんじり祭としてすっかり定着しています。今年は別名「下駄祭り」の通り、台風の影響を受けてさえない天候でしたが、訪問者は例年より少なく28か国、152名でした。そのコメントの一部をご紹介しましょう。        (広報部会)

エマさんです。日本でも大ヒットしたテレビアニメ「スキップ・ビート!」に魅せられて , 来日1カ月で、まずは日本の文化を知るために現在全国を修学旅行中です。その後6か月かけて日本語アカデミーで日本語を勉強する予定です。帰国後はもう一度大学に戻り、日本文化を専攻し、将来はイギリスと日本との国際交流の仕事に就くのが夢だそうです。来年はぜひ両親(大の日本好き)と一緒にどうぞ岸和田だんじり祭見物へおいでください!

1 番乗り(イングランド)

身長 1.98m トムフープさんです。国際司法裁判所で有名なハーグ出身です。リュック一つで世界の祭りを訪ねて旅行を続けているそうですが、こんな沢山の “ 木で精巧に造られた重そうなくるま ” を叫びながら全力で走り回る祭りをみるのは初めて。エクサイティング度は、スペイン パンプローナのサン・フェルミン祭(牛追い祭り)と同じ。リュックの中にはだんじり祭を紹介したガイドブックが入っていました。

バルセロナからカルロスさん一家です。サグラダ・ファミリアとFCバルセロナで有名です。だんじりのメカニズムと起源に関心ありミニチュアだんじりで説明してあげました。(表紙写真参照)。そのパワーは闘牛に相通ずるというのが感想です。偶然居合わせた吉村大阪市長と一緒に記念写真を撮ってあげ、その晩メールでホテルへ送ってあげたら、即カルラちゃん(0歳児)からお礼の返信が来ました。

范さん家族です。3年間胃腸内科のドクターとして勤務されていましたので、あるいは皆さんの中にも、このドクターに診察を受けた方もおられるかも知れません。しかしもうすぐ帰国されるそうです。その間岸和田で暮らしていましたが、なかなかだんじり見物する時間がなく、今回帰国を前に家族4人でいっしょに見物できたことを大変喜んでおられます。将来また子どもさんも医師として岸和田に戻って来られるのをお待ちしています。

徳 洲会岸和田病院ドクター(台湾)

0 歳児を連れて(スペイン)

カラさんです。金融と歴史遺産の町リヨン出身です。関西外国語大学3年生で日本語学習と同時に “CERAMIC ARTS” ( 陶芸 )に取り組んでいます。特に茶道の茶碗はヨーロッパの陶器にはない独特の風味があるようです。来日3年、すっかり日本の生活、文化に慣れ、学生寮の友だちといろいろな料理を作って楽しんでいます。岸和田だんじり祭には毎年見物にくるそうです。女の子の祭り限定の編込みヘアに関心があるようです。

ビ ビューティフル ガール(フランス)

クリスティアンさん。大阪大学でロボット工学を専攻しているという優秀な国費留学生です。ボゴタ(首都)の大学でも機械工学を専攻していますが、ロボット技術の最先端を行く日本で学ぶことができ大変喜んでいます。だんじりの方向を変えるために、前梃というアンティークなメカニズムを利用していることに大変感心していました。同時に前梃を操作している人の危険性を心配していました。その後TVの取材を受け報道されています。

若 いロボット技師(コロンビア)

ア ルトマン/長身男性 (オランダ)

「にゅ~とぴあ」は当協会の広報機関誌であり年4回発行されています。ではどのようにして発行されるのかシリーズでお伝えしたいと思います。(1) 基本概念と独立性・著作権・守秘義務基本概念:「協会会則第2条」に連動しながら、協会の理念・ 目的の宣伝啓発の為のオピニオンリーダー的な機能を担う。●編集権の独立性維持と著作権の帰属:掲載内容や編集に 関する意見や提案があれば、真摯に受けとめ検討を図るが、 最終的には編集権は編集委員会に帰属し、独立性を維持する。●提出された原稿・写真・資料等々の著作権は、すべて広報 部会に帰属する。●編集作業の過程で知り得たすべての情報に対する守秘義務 の履行。(2) 原稿修正3原則趣旨:当協会の活動状況を明確に伝えることを旨とし、完璧性 を求めず、情報伝達のための親しみあるミニコミ紙を目指す。●明らかに間違いと思われる送り仮名、欠落、変換ミス、その他 不明瞭な表現を除き修正は最小限度に留めること。●公序良俗に反すること、特定の政治・宗教に言及すること、 個人・団体の誹謗中傷、売名行為、利害行為、その他公平的 見地から逸脱した内容は掲載排除とする。●原稿執筆者の尊厳を守り、多少の表現の拙さがあっても、心 が十分に伝わるようであれば、できるだけ原文通りとする。

にゅ~とぴあのできるまで《その1》便り

この続きは次号以降へ掲載します。

 職員会館で、水曜日午後7時から8時30分まで開いています。ボランティアは、現在、8名で、学習者は10名前後です。ちょうど良い環境だと思います。多すぎず、少なすぎず。学習者は、ほとんどが実習生で、ほぼ、ベトナムの青年です。実習生以外では、このサロンを代表するような方が1人いらっしゃいます。バングラディシュ出身の男性で、もう、来られて8年以上になるでしょうか。 私達のサロンでは、毎回お茶の時間があります。10 分程度ですが、これも又、貴重な時間となっています。リフレッシュすることはもちろん、皆が入り交じって、たわいもない会話を楽しんでいます。サロン生達は、仲良くこの短い時間で、お互いリラックスして何か話しているようです。 あと、年1回開くパーティでは、お料理上手なボランティアの方や、サロン生が、手作りのごちそうで盛り上げてくれます。お寿司やお菓子、飲み物と一緒にいただきます。 つい最近、7月12日に帰国するインドネシアの実習生が、たくさんお菓子を持ってサロンに来てくださいました。お別れの会と言えば、さみしい限りですが、皆でパーティをしまし

た。写真は、その時のものです。 出会いがあれば、別れがある。1週間に1回と言う限られた時間を大切にしたいと思います。サロン生がここへ元気に来てくれることが、素直にうれしいです。 来てくれる全てのサロン生にとって、有意義な時間になるよう心を砕いていきたいと思っています。 (職員会館水曜日サロン)

日本語サロンだより 職員会館水曜日サロン編

 「賛成 122 反対 1 棄権 1」。スクリーンに表示されるや否や議場は歓声に包まれる。 その後、「私は

この日を 70 年以上待ち続けた。核兵器は今後は法律に反することとなる。一緒に世界を変えていきましょう」。カナダ在住の広島被爆者サーロー節子さんが力強く語る。会場は総立ちとなり拍手する人、飛び跳ねる人、歓声を上げる人、嗚咽する人、ガッツポーズの人、抱擁する人。そして彼女は胸に去来する万感の思いを抑えつつ満足感を持って「やっと此処までこぎ着けた」と静かに述べる。 以上は核兵器禁止条約が採択された 7 月 7 日の国連本部での出来事である。 条約は核兵器の開発、実験、生産、保有、使用、威嚇等の全てを禁じる画期的なものである。しかし全ての核保有国と核の傘下にある国は当初から反発し条約に参加していない為その実効性に大きな壁があることも事実である。 交渉会議の無人の日本のテーブルに折鶴が置かれていたのが印象に残る。 全世界は 15 千以上の核弾道を有するも、その住民である地球家族は誰一人として核戦争を望んでいない。核兵器の抑止力の効用が云々されるが一度使用されるや地球家族に壊滅的な被害を与える悪魔の兵器である。「赤信号、皆で渡れば怖くない」ではないが「核兵器、皆で無くせば怖くない」。広島長崎への原爆投下から 72年。条約の前文は「『ヒバクシャ』の受け入れ難き苦痛」に触れた。 最初の被爆国日本は 20 万人以上の爆死者に報いる為にも最後の被爆国となる為に何が出来るか。幸いにして条約加盟国会合に非加盟国も参加が出来る仕組みがあり日本に住む地球家族としては我国がこの機会を活用して両サイドの橋渡し役を果たすことを願う思い切なり。

(奥野 藤樹)

『最初を最後に、きのこ雲』

5

エル ムンドとはスペイン語で「世界」を意味します。国際化の時代にあわせ世界のカルチャーファッション、旅行、ライフスタイル等々がどんどん変わりつつあります。その中で皆さんが日常生活で感じたことを題材にとらわれず、自由に投稿していただくという趣旨のコラムです。

 私の知人Yさんは元阪神タイガース外野手で、野村監督時代に一時活躍しましたが、同じポジションに新庄というスター選手がいたため、星野監督誕生と伴に戦力外通告を受け、その後トライアウトを経て鉄鋼メーカー所属の実業団野球界で活躍し、引退後は仕事を通じて懇意となりました。Yさんは今でも試合中以外はベンチには自由には入れますので、一般には知られていない選手間の逸話や㊙情報を聞く機会が多々あります。 最近はヒーローインタビューで通訳がお立ち台に登場する機会がめっきり少なくなりました。若手和砲選手の活躍で、投手を除き助っ人の出番がないことに起因しています。インタビュー通訳者はすでにTVでお馴染みですが、現在2人で若手Nさんは投手担当、ベテランOさんは国際スカウト兼野手担当通訳となっています。いつも見事な通訳で感心していますが、気になるのは経歴と収入です。ご両人に共通していることは、もともと英語は堪能ではなく、留学先大学での講義内容が全く理解できない語学力でしたが、「スポーツ経営学を学びたい」という一心が、野球通訳を実現できる結果となったそうです。球団では一応「公募採用」となっていますが、実際は球団側のスカウトです。因みにG球団での公募条件は「有名大学卒で、最低3カ国語で問題なく通訳できること」という厳しいものです。ここ数年阪神球団では、スペイン語圏の選手が入団していますが、まだ1度もお立ち台でスペイン語でのヒーローインタビューされているのを見たことがありません。メジャーリーグ出身が多いためか、英語での通訳でカバーしているようですが、N通訳が今スペイン語を猛勉強中と聞いています。 阪神球団では通訳は職員扱いで、年収もごく普通のサラリーマン並みですが、シーズンオフ以外は、常にチームに同行し、外国人選手のマネージャーとして、野球以外の日常生活面でのサポートも非常に重要な役割です。殆んど休日はありません。球団によっては通訳は時給制パート契約となっているところもあり、一見華やかなそうな職業ですが、どの球団も選手の年俸に比べれば、非常に厳しいようです。  (塩屋 裕)

《阪神タイガース   球団通訳》

 竹下 尚子さんです。 だんじり祭りのボランティアって?見物だけに来る人ばかりではありません。数十万人が落とすゴミを収集するボランティアの人たちがいたことをご存知じでしたでしょうか。ラヂオきしわだのボランティア募集を聞いて応募されたそうです。ちきりくんとの2ショットをスマホの待ち受け画面にしているほどの大の岸和田ファンです。お祭り終了後の18日も早朝よりゴミ収集に参加されたそうで、頭が下がる思いです。

ボ ランティアで岸和田だんじり祭(千葉県松戸市)

ご主人パブロさんはスペイン出身、ノブさんと国際結婚で、娘メラさんと3人家族です。3週間の予定で日本各地を旅行中で、昨日広島から大阪入りし、インターネットで検索済の岸和田だんじり祭見物となりました。カメラが大好きで、たくさんのだんじり曳行場面の写真を拝見しましたが、なかなかの腕前です。帰国後 web site でアップされたらご連絡いただくことになっています。楽しみにお待ちしております。

遠 い国からようこそ(スウェーデン)

アニバルさんご夫婦です。 首都リマ出身で奥様は日系2世です。移住当時は石ころだらけの土地を開拓してトウモロコシ栽培をしていましたが、現在のように満足に生活できるまで30年かかったそうです。少し余裕ができた今死ぬまで一度祖国日本の姿を見ておきたいということで、1か月の予定で日本を旅行中ですが、計画を立ててから先祖の出身地熊本が地震や風水害にあったことを知り、大変心を痛められたそうです。

祖 国日本へようこそ(ペルー)

コーレンさん一家4人です。あまり馴染みのない国ですが、1991年旧ユーゴースラビアから独立した新しい国で、岩手県よりも少し大きい国土面積です。コーレンさんは貿易業を経営し、時々子供たちの見聞を広めるために旅行しています。日本は初めてですが、近代的、清潔、安全で、日本人はとても親切で、一方このだんじり祭のように古来からの伝統と文化が調和よく混在している日本のような国は世界にないそうです。大変お気に入りです。

新 興国からようこそ(スロベニア)

アリン・デイヴィッドさん親子です。ご出身は、旧市街と新市街がミクッスしたケベック州 モントリオール市です。ご両親と息子さん3人住まいです。1年に一度は3人で旅行するそうですが、今回は都合で2人旅行です。息子さんは病院の職員ですので、ご両親は健康面のケアでは大変安心しているそうです。来年は3人でもう一度この AWESOME(最上級のすごい)なだんじり祭の見物に来たい由、お待ちしております。

親 孝行な息子さん(カナダ)ひと言コメント

お も て な し2017外国人のための

 300有余年の歴史を持つ岸和田だんじり祭は昼間の勇壮豪快さ、夜間の提灯に飾られた平和的な雰囲気の中で、秩序正しい統制のもとに運営され、すべての町民が一体となって参加する祭りは世界でも類を見ません。現在ではインターネットを通じて世界の岸和田だんじり祭としてすっかり定着しています。今年は別名「下駄祭り」の通り、台風の影響を受けてさえない天候でしたが、訪問者は例年より少なく28か国、152名でした。そのコメントの一部をご紹介しましょう。        (広報部会)

エマさんです。日本でも大ヒットしたテレビアニメ「スキップ・ビート!」に魅せられて , 来日1カ月で、まずは日本の文化を知るために現在全国を修学旅行中です。その後6か月かけて日本語アカデミーで日本語を勉強する予定です。帰国後はもう一度大学に戻り、日本文化を専攻し、将来はイギリスと日本との国際交流の仕事に就くのが夢だそうです。来年はぜひ両親(大の日本好き)と一緒にどうぞ岸和田だんじり祭見物へおいでください!

1 番乗り(イングランド)

身長 1.98m トムフープさんです。国際司法裁判所で有名なハーグ出身です。リュック一つで世界の祭りを訪ねて旅行を続けているそうですが、こんな沢山の “ 木で精巧に造られた重そうなくるま ” を叫びながら全力で走り回る祭りをみるのは初めて。エクサイティング度は、スペイン パンプローナのサン・フェルミン祭(牛追い祭り)と同じ。リュックの中にはだんじり祭を紹介したガイドブックが入っていました。

バルセロナからカルロスさん一家です。サグラダ・ファミリアとFCバルセロナで有名です。だんじりのメカニズムと起源に関心ありミニチュアだんじりで説明してあげました。(表紙写真参照)。そのパワーは闘牛に相通ずるというのが感想です。偶然居合わせた吉村大阪市長と一緒に記念写真を撮ってあげ、その晩メールでホテルへ送ってあげたら、即カルラちゃん(0歳児)からお礼の返信が来ました。

范さん家族です。3年間胃腸内科のドクターとして勤務されていましたので、あるいは皆さんの中にも、このドクターに診察を受けた方もおられるかも知れません。しかしもうすぐ帰国されるそうです。その間岸和田で暮らしていましたが、なかなかだんじり見物する時間がなく、今回帰国を前に家族4人でいっしょに見物できたことを大変喜んでおられます。将来また子どもさんも医師として岸和田に戻って来られるのをお待ちしています。

徳 洲会岸和田病院ドクター(台湾)

0 歳児を連れて(スペイン)

カラさんです。金融と歴史遺産の町リヨン出身です。関西外国語大学3年生で日本語学習と同時に “CERAMIC ARTS” ( 陶芸 )に取り組んでいます。特に茶道の茶碗はヨーロッパの陶器にはない独特の風味があるようです。来日3年、すっかり日本の生活、文化に慣れ、学生寮の友だちといろいろな料理を作って楽しんでいます。岸和田だんじり祭には毎年見物にくるそうです。女の子の祭り限定の編込みヘアに関心があるようです。

ビ ビューティフル ガール(フランス)

クリスティアンさん。大阪大学でロボット工学を専攻しているという優秀な国費留学生です。ボゴタ(首都)の大学でも機械工学を専攻していますが、ロボット技術の最先端を行く日本で学ぶことができ大変喜んでいます。だんじりの方向を変えるために、前梃というアンティークなメカニズムを利用していることに大変感心していました。同時に前梃を操作している人の危険性を心配していました。その後TVの取材を受け報道されています。

若 いロボット技師(コロンビア)

ア ルトマン/長身男性 (オランダ)

「にゅ~とぴあ」は当協会の広報機関誌であり年4回発行されています。ではどのようにして発行されるのかシリーズでお伝えしたいと思います。(1) 基本概念と独立性・著作権・守秘義務基本概念:「協会会則第2条」に連動しながら、協会の理念・ 目的の宣伝啓発の為のオピニオンリーダー的な機能を担う。●編集権の独立性維持と著作権の帰属:掲載内容や編集に 関する意見や提案があれば、真摯に受けとめ検討を図るが、 最終的には編集権は編集委員会に帰属し、独立性を維持する。●提出された原稿・写真・資料等々の著作権は、すべて広報 部会に帰属する。●編集作業の過程で知り得たすべての情報に対する守秘義務 の履行。(2) 原稿修正3原則趣旨:当協会の活動状況を明確に伝えることを旨とし、完璧性 を求めず、情報伝達のための親しみあるミニコミ紙を目指す。●明らかに間違いと思われる送り仮名、欠落、変換ミス、その他 不明瞭な表現を除き修正は最小限度に留めること。●公序良俗に反すること、特定の政治・宗教に言及すること、 個人・団体の誹謗中傷、売名行為、利害行為、その他公平的 見地から逸脱した内容は掲載排除とする。●原稿執筆者の尊厳を守り、多少の表現の拙さがあっても、心 が十分に伝わるようであれば、できるだけ原文通りとする。

にゅ~とぴあのできるまで《その1》便り

この続きは次号以降へ掲載します。

 職員会館で、水曜日午後7時から8時30分まで開いています。ボランティアは、現在、8名で、学習者は10名前後です。ちょうど良い環境だと思います。多すぎず、少なすぎず。学習者は、ほとんどが実習生で、ほぼ、ベトナムの青年です。実習生以外では、このサロンを代表するような方が1人いらっしゃいます。バングラディシュ出身の男性で、もう、来られて8年以上になるでしょうか。 私達のサロンでは、毎回お茶の時間があります。10 分程度ですが、これも又、貴重な時間となっています。リフレッシュすることはもちろん、皆が入り交じって、たわいもない会話を楽しんでいます。サロン生達は、仲良くこの短い時間で、お互いリラックスして何か話しているようです。 あと、年1回開くパーティでは、お料理上手なボランティアの方や、サロン生が、手作りのごちそうで盛り上げてくれます。お寿司やお菓子、飲み物と一緒にいただきます。 つい最近、7月12日に帰国するインドネシアの実習生が、たくさんお菓子を持ってサロンに来てくださいました。お別れの会と言えば、さみしい限りですが、皆でパーティをしまし

た。写真は、その時のものです。 出会いがあれば、別れがある。1週間に1回と言う限られた時間を大切にしたいと思います。サロン生がここへ元気に来てくれることが、素直にうれしいです。 来てくれる全てのサロン生にとって、有意義な時間になるよう心を砕いていきたいと思っています。 (職員会館水曜日サロン)

日本語サロンだより 職員会館水曜日サロン編

 「賛成 122 反対 1 棄権 1」。スクリーンに表示されるや否や議場は歓声に包まれる。 その後、「私は

この日を 70 年以上待ち続けた。核兵器は今後は法律に反することとなる。一緒に世界を変えていきましょう」。カナダ在住の広島被爆者サーロー節子さんが力強く語る。会場は総立ちとなり拍手する人、飛び跳ねる人、歓声を上げる人、嗚咽する人、ガッツポーズの人、抱擁する人。そして彼女は胸に去来する万感の思いを抑えつつ満足感を持って「やっと此処までこぎ着けた」と静かに述べる。 以上は核兵器禁止条約が採択された 7 月 7 日の国連本部での出来事である。 条約は核兵器の開発、実験、生産、保有、使用、威嚇等の全てを禁じる画期的なものである。しかし全ての核保有国と核の傘下にある国は当初から反発し条約に参加していない為その実効性に大きな壁があることも事実である。 交渉会議の無人の日本のテーブルに折鶴が置かれていたのが印象に残る。 全世界は 15 千以上の核弾道を有するも、その住民である地球家族は誰一人として核戦争を望んでいない。核兵器の抑止力の効用が云々されるが一度使用されるや地球家族に壊滅的な被害を与える悪魔の兵器である。「赤信号、皆で渡れば怖くない」ではないが「核兵器、皆で無くせば怖くない」。広島長崎への原爆投下から 72年。条約の前文は「『ヒバクシャ』の受け入れ難き苦痛」に触れた。 最初の被爆国日本は 20 万人以上の爆死者に報いる為にも最後の被爆国となる為に何が出来るか。幸いにして条約加盟国会合に非加盟国も参加が出来る仕組みがあり日本に住む地球家族としては我国がこの機会を活用して両サイドの橋渡し役を果たすことを願う思い切なり。

(奥野 藤樹)

『最初を最後に、きのこ雲』

5

緒方理世・奥野藤樹・栗尾宣子・塩屋 裕・三森すみ代お問い合わせや感想などは事務局まで TEL&FAX (072)457-9694

編集担当No.113

今回は、公共交通機関を利用して「とよなか国際交流協会へ行き、交流します。〔と き〕 12月21日(木) ※詳しくはチラシをご覧ください

■他団体の視察と交流岬町から岸和田までの各団体とOFIXにより国際センターで日本語を学ぶ外交官などの研修生と地域住民のふれあう場です。当協会では日本の遊び・プラ板でアクセサリー作りを出展します。〔と き〕 11月23日(祝)13:00~16:00〔ところ〕 関西国際センター(田尻町)     ※無料駐車場あります。  *スタッフとしてお手伝いいただく方は、10:00~16:30

■第20回「ふれあい交流祭」スタッフ募集

毎土曜日、外国にルーツを持つ親子を対象にマドカホール3Fで開催しています〔と き〕 13:30~15:30     第3土曜のみ15:30~16:30  ★宿題のサポートや交流をします

■Mixed Roots スタッフ募集岸和田に在住する フタガキ カルメン さんをゲストにペルーの料理を紹介していただきます。〔と き〕 10月22日(日)10:00~14:00〔ところ〕 春木市民センター〔参加費〕 500 円 ・持ち物 エプロン、布きん、スカーフ ・申 込 30名 10月3日(火)より受付しています。  ※満席の場合はご容赦ください。

■地球村クッキング ~ペルー編~

永年、当協会の監事役をお引き受けいただいておりました 故 梶野 郁子 さんが、「旭日單光章」を叙勲されましたのでご報告させていただきます

ご報告

 出身はハノイの東にあるハイズオンです。今は鉄鋼製品を扱う会社で生産ラインを担当しています。日本にはずっと憧れていて、治安の良さ、技術力の高さ、近代的な街並み、日本文化への興味など、機会があれば行きたいと思っていたそうです。実際に住んでみると、皆が一生懸命仕事をしている姿や会社で学んでいる高度な生産技術、清潔で整備された都市などは想像していた通りでした。そして誰もが親切でいつも助けてくれることが何よりも印象的だそうです。日本の会社の大き

な特徴は、目標設定がはっきりしていて、それを達成するために皆が全力で臨んでいることと、ルールを遵守することに厳しい姿勢であることだと感じています。 ボさんのお兄さんも昨年7月から広島の企業で働いているそうです。お互い忙しくて会える機会がなかなかありませんが、時間があれば京都で待ち合わせをして兄弟で観光したいと言っています。会社の人たちは親切で、休憩時間には生産技術の専門用語を教えてくれたり、休みの日には会社の寮で一緒にご飯を食べたり、日本での生活に不自由がないように配慮をしてくれています。

 この取材をした前の週には(7月下旬)、会社の人たちと一緒に温泉に行ったそうです。初めて日本の温泉に入った印象は、「熱い!」。でも気持ちよくて、皆と一緒に大きなお風呂に入ることがとても楽しかったと嬉しそうに話してくれました。今は所属部署の上司にベトナム語を教えているそうです。お互いの言語を教えあうことも職場での重要なコミュニケーションになっています。 今、心待ちにしているのは10月の山手地区の祭礼です。初めて見たとき、寮の近くをだんじりが疾走する勢いと人々の団結力に感動したそうです。普段は静かな近所の様子がこの2日間だけ一変することにビックリしたけれど、今年も皆で楽しむそうです。(取材:緒方 理世)

岸和田に暮らして ...Living in

KISHIWADA第 23回

第23回は

2016年2月に研修生としてベトナムから来日し、現在「職員会館水曜日・金曜日サロン」で日本語を勉強中です。

 かつては外国の街、岸和田も、住めば都となり今は自分が暮らす我が街岸和田。そんな国際色豊かな ifa-きしわだの心強いサポーターでもある皆さんに、自分史や岸和田での暮らしについてお話いただいています。

E-mail : kokusai@

mk.city.kishiw

ada.osaka.jp URL : http://ifa-kishiw

ada.rinku.org岸和田市国際親善協会 2017年

10月15日

発行  事務局 〒596-0004 岸

和田市荒木町1丁目17番

1号 マドカホール内 TEL.072-457-9694

No.113

ハイズオン市内

   

ファン・ザイン・ボさん

名産物ライチ

 27回目を迎えた「外国人のためのだんじりインフォメーションセンター」が、9月16日(土)、17日(日)開設されました。岸和田田だんじり祭は、曽ては別名「下駄祭り」と呼ばれるほど雨にたたられる祭で、「雨が降ろうが槍が降ろうが物ともせず」、これが祭りの真骨頂です。今年も風の影響下あいにくの天候のため、訪問者は例年に比べ少なく28か国、152名、中には中央ヨーロッパに位置するスロベニアやカリブ海のアンティグア バーブーダといった大変珍しい国からの訪問者もありました。 関西空港に近いという利点を活かしながら、日本での最初の観光スポットとして、岸和田だんじり祭を見物に訪れる外国人観光客が年々増えています。しかし開設当初とは違って、スマフォを片手にビデオや写真におさめ、その場で瞬時にして、世界に向けてネット配信する時代となりました。今や世界に馳せたる祭りとしてすっかり定着しました。事前情報も周到で、ガイドブックを携えて、「祭りの由来」や「YARIMAWASHI」、「MIYAIRI」などのだんじり専門用語の質問もあり、用意していた7カ国版の「だんじりMAP」は大いに役立つことができました。やはり人気は紅白

の鉢巻きに法被を羽織り、大団扇を持った記念写真で、何よりのお土産になったことでしょう。1日目には信貴岸和田市長と2日目には吉村大阪市長と一緒に記念写真を撮ったり、会話に弾み、素晴らしい国際交流の場となりました。 岸和田市においても今後は在住外国人が着実に増えていくものと思われます。当センター訪問を機会に、「もう一度訪問したい岸和田、住んでみたい岸和田」という思い出を持っていただけるような、国際

交流活動を目指していきたいと思います。   (広報部会)

今年も賑わった2017外国人のためのだんじりインフォメーションセンター

城とだんじりのまち岸和田!

こんにちは!

こんにちは!

世界の国から

世界の国から

城とだんじりのまち岸和田!

INTERNATIONAL FRIENDSHIP ASSOCIATION OF KISHIWADA 2017.10.15.

「にゅーとぴあ岸和田」は世界の人びと、団体、都市との

出会いを求め、ふれあいを大切にした親善・交流を通して

お互いの連帯を深め、世界の平和と繁栄、人びとの幸福の

増進のための貢献を目的とした、岸和田市国際親善協会の

活動記録とメッセージの発行物です。

No.113

ひと言コメント

お も て な し2017外国人のための

 300有余年の歴史を持つ岸和田だんじり祭は昼間の勇壮豪快さ、夜間の提灯に飾られた平和的な雰囲気の中で、秩序正しい統制のもとに運営され、すべての町民が一体となって参加する祭りは世界でも類を見ません。現在ではインターネットを通じて世界の岸和田だんじり祭としてすっかり定着しています。今年は別名「下駄祭り」の通り、台風の影響を受けてさえない天候でしたが、訪問者は例年より少なく28か国、152名でした。そのコメントの一部をご紹介しましょう。        (広報部会)

エマさんです。日本でも大ヒットしたテレビアニメ「スキップ・ビート!」に魅せられて , 来日1カ月で、まずは日本の文化を知るために現在全国を修学旅行中です。その後6か月かけて日本語アカデミーで日本語を勉強する予定です。帰国後はもう一度大学に戻り、日本文化を専攻し、将来はイギリスと日本との国際交流の仕事に就くのが夢だそうです。来年はぜひ両親(大の日本好き)と一緒にどうぞ岸和田だんじり祭見物へおいでください!

1 番乗り(イングランド)

身長 1.98m トムフープさんです。国際司法裁判所で有名なハーグ出身です。リュック一つで世界の祭りを訪ねて旅行を続けているそうですが、こんな沢山の “ 木で精巧に造られた重そうなくるま ” を叫びながら全力で走り回る祭りをみるのは初めて。エクサイティング度は、スペイン パンプローナのサン・フェルミン祭(牛追い祭り)と同じ。リュックの中にはだんじり祭を紹介したガイドブックが入っていました。

バルセロナからカルロスさん一家です。サグラダ・ファミリアとFCバルセロナで有名です。だんじりのメカニズムと起源に関心ありミニチュアだんじりで説明してあげました。(表紙写真参照)。そのパワーは闘牛に相通ずるというのが感想です。偶然居合わせた吉村大阪市長と一緒に記念写真を撮ってあげ、その晩メールでホテルへ送ってあげたら、即カルラちゃん(0歳児)からお礼の返信が来ました。

范さん家族です。3年間胃腸内科のドクターとして勤務されていましたので、あるいは皆さんの中にも、このドクターに診察を受けた方もおられるかも知れません。しかしもうすぐ帰国されるそうです。その間岸和田で暮らしていましたが、なかなかだんじり見物する時間がなく、今回帰国を前に家族4人でいっしょに見物できたことを大変喜んでおられます。将来また子どもさんも医師として岸和田に戻って来られるのをお待ちしています。

徳 洲会岸和田病院ドクター(台湾)

0 歳児を連れて(スペイン)

カラさんです。金融と歴史遺産の町リヨン出身です。関西外国語大学3年生で日本語学習と同時に “CERAMIC ARTS” ( 陶芸 )に取り組んでいます。特に茶道の茶碗はヨーロッパの陶器にはない独特の風味があるようです。来日3年、すっかり日本の生活、文化に慣れ、学生寮の友だちといろいろな料理を作って楽しんでいます。岸和田だんじり祭には毎年見物にくるそうです。女の子の祭り限定の編込みヘアに関心があるようです。

ビ ビューティフル ガール(フランス)

クリスティアンさん。大阪大学でロボット工学を専攻しているという優秀な国費留学生です。ボゴタ(首都)の大学でも機械工学を専攻していますが、ロボット技術の最先端を行く日本で学ぶことができ大変喜んでいます。だんじりの方向を変えるために、前梃というアンティークなメカニズムを利用していることに大変感心していました。同時に前梃を操作している人の危険性を心配していました。その後TVの取材を受け報道されています。

若 いロボット技師(コロンビア)

ア ルトマン/長身男性 (オランダ)

「にゅ~とぴあ」は当協会の広報機関誌であり年4回発行されています。ではどのようにして発行されるのかシリーズでお伝えしたいと思います。(1) 基本概念と独立性・著作権・守秘義務基本概念:「協会会則第2条」に連動しながら、協会の理念・ 目的の宣伝啓発の為のオピニオンリーダー的な機能を担う。●編集権の独立性維持と著作権の帰属:掲載内容や編集に 関する意見や提案があれば、真摯に受けとめ検討を図るが、 最終的には編集権は編集委員会に帰属し、独立性を維持する。●提出された原稿・写真・資料等々の著作権は、すべて広報 部会に帰属する。●編集作業の過程で知り得たすべての情報に対する守秘義務 の履行。(2) 原稿修正3原則趣旨:当協会の活動状況を明確に伝えることを旨とし、完璧性 を求めず、情報伝達のための親しみあるミニコミ紙を目指す。●明らかに間違いと思われる送り仮名、欠落、変換ミス、その他 不明瞭な表現を除き修正は最小限度に留めること。●公序良俗に反すること、特定の政治・宗教に言及すること、 個人・団体の誹謗中傷、売名行為、利害行為、その他公平的 見地から逸脱した内容は掲載排除とする。●原稿執筆者の尊厳を守り、多少の表現の拙さがあっても、心 が十分に伝わるようであれば、できるだけ原文通りとする。

にゅ~とぴあのできるまで《その1》便り

この続きは次号以降へ掲載します。

 職員会館で、水曜日午後7時から8時30分まで開いています。ボランティアは、現在、8名で、学習者は10名前後です。ちょうど良い環境だと思います。多すぎず、少なすぎず。学習者は、ほとんどが実習生で、ほぼ、ベトナムの青年です。実習生以外では、このサロンを代表するような方が1人いらっしゃいます。バングラディシュ出身の男性で、もう、来られて8年以上になるでしょうか。 私達のサロンでは、毎回お茶の時間があります。10 分程度ですが、これも又、貴重な時間となっています。リフレッシュすることはもちろん、皆が入り交じって、たわいもない会話を楽しんでいます。サロン生達は、仲良くこの短い時間で、お互いリラックスして何か話しているようです。 あと、年1回開くパーティでは、お料理上手なボランティアの方や、サロン生が、手作りのごちそうで盛り上げてくれます。お寿司やお菓子、飲み物と一緒にいただきます。 つい最近、7月12日に帰国するインドネシアの実習生が、たくさんお菓子を持ってサロンに来てくださいました。お別れの会と言えば、さみしい限りですが、皆でパーティをしまし

た。写真は、その時のものです。 出会いがあれば、別れがある。1週間に1回と言う限られた時間を大切にしたいと思います。サロン生がここへ元気に来てくれることが、素直にうれしいです。 来てくれる全てのサロン生にとって、有意義な時間になるよう心を砕いていきたいと思っています。 (職員会館水曜日サロン)

日本語サロンだより 職員会館水曜日サロン編

 「賛成 122 反対 1 棄権 1」。スクリーンに表示されるや否や議場は歓声に包まれる。 その後、「私は

この日を 70 年以上待ち続けた。核兵器は今後は法律に反することとなる。一緒に世界を変えていきましょう」。カナダ在住の広島被爆者サーロー節子さんが力強く語る。会場は総立ちとなり拍手する人、飛び跳ねる人、歓声を上げる人、嗚咽する人、ガッツポーズの人、抱擁する人。そして彼女は胸に去来する万感の思いを抑えつつ満足感を持って「やっと此処までこぎ着けた」と静かに述べる。 以上は核兵器禁止条約が採択された 7 月 7 日の国連本部での出来事である。 条約は核兵器の開発、実験、生産、保有、使用、威嚇等の全てを禁じる画期的なものである。しかし全ての核保有国と核の傘下にある国は当初から反発し条約に参加していない為その実効性に大きな壁があることも事実である。 交渉会議の無人の日本のテーブルに折鶴が置かれていたのが印象に残る。 全世界は 15 千以上の核弾道を有するも、その住民である地球家族は誰一人として核戦争を望んでいない。核兵器の抑止力の効用が云々されるが一度使用されるや地球家族に壊滅的な被害を与える悪魔の兵器である。「赤信号、皆で渡れば怖くない」ではないが「核兵器、皆で無くせば怖くない」。広島長崎への原爆投下から 72年。条約の前文は「『ヒバクシャ』の受け入れ難き苦痛」に触れた。 最初の被爆国日本は 20 万人以上の爆死者に報いる為にも最後の被爆国となる為に何が出来るか。幸いにして条約加盟国会合に非加盟国も参加が出来る仕組みがあり日本に住む地球家族としては我国がこの機会を活用して両サイドの橋渡し役を果たすことを願う思い切なり。

(奥野 藤樹)

『最初を最後に、きのこ雲』

5

 6月のゲスト インド出身の Senjuty さんは、現在 桃山学院大学の留学生で 国際政治学を専攻され、終了後は自国に戻り 修士課程・博士課程に進まれる予定だという とても熱心に勉学に臨まれている学生さんです。 魅力溢れるインドダンスの表現方法や衣装、長い歴史とともに変化してきた建築や美術、伝統的な食べ物から各シ-ズンに催されるフェスティバルに至るまで、私たちに明確に分かり易いようにと、多くの映像や画像を交えながら とても詳しく説明してくださいました。 中でも最も衝撃的だったのは、第二次世界大戦後、戦勝国である連合国も原爆投下等の違反を犯したにも関わらず、敗戦国である日本だけを深く問い詰め、指導者を戦争

犯罪人として裁いた『東京裁判』で、唯一インドの Radhabinod Pal 判事だけが、日本人被告全員の無罪を訴え、サインをしなかったというお話です。恥ずかしながら 戦争にそれほど知識や関心がなかった私は、「今後の日本での訪問先として 沖縄だけは絶対に外せない!」と言う 若い彼女の戦争観に 深い感銘を受けました。 時間内には到底収まりきれないほど 盛りだくさんの材料を用意して下さっていた Senjuty さんの惜しみない努力に脱帽です。とても素晴らしいプレゼンテ-ションをして頂き、本当にありがとうございました。       (菊田 和代)

Azalea Bartiquin さん(フィリピン)

 今回は、公立高校で ALT として活躍されている Azalea Bartiquin さんのお話をお聞きしました。フィリピン出身のAzalea さんは、母国の工科大学でも教壇に立たれておりその経験を活かしての来日です。今、彼女の目に日本の高校生はどのように映っているのでしょう?(気になるところではありますがそれは別の機会に・・・・) さて、今までフィリピンというと日本からも比較的近い東南アジア圏にありながらも若干の距離感がありました。ところが、最近は観光先として、また留学先としても注目を集めています。日本からの距離、コスパ、何よりもフィリピン人の英語能力の高さが評価されての結果ですが、今日のお話の中にその答えをうかがい知ることができました。フィリピンは、スペイン、日本、アメリカ合衆国による約400年間の植民地時代を経て今日に至っています。当時の名残が今でも生活の中に見られますが、言語については特にアメリカの影響が濃く、英語教育は幼稚園から始められているそうです。学校では全教科

にわたり英語を使った授業が行われるため、今や世界第3位の英語人口を誇っています。一方、現在約170もの言語が使われていることからも分かるようにフィリピン独自の発展を遂げてきた文化や伝統もあります。「バヤニハン」という相互扶助の習慣もその一つで、引っ越しの際には大勢で家を持ち上げて移動させるなど「大変なことはみんなで助け合おう」というものです。一軒の家を近所の男性たちが持ち上げて運ぶ姿をとらえた写真には会場から感嘆の声が漏れました。以前の日本にも「隣組」のような相互扶助の仕組みがあったことを思い出します。過去の歴史に学びつつ独自の文化をも守り続ける逞しいフィリピンの姿に「行ってみたい」との思いを強くしました。 今、彼女は学校で母国と日本の学生をスカイプで繋ぐ取り組みを始めています。この試みがやがて実を結ぶことを心から願っています。              (福塚 篤子)

6/17(土)

7/15(土)

Senjuty Bhowmikさん(インド)

Bevan Brown さん(USA)

 8 月のカフェのゲストは、Bevan Brown さんでした。彼女は二年前に英語の先生として来日しました。実は去年の 8月にも、カフェのスピーカーを勤めていただきました。最初は藤木さんのお世話でフランス出身のファリさんにスピーカーをお願いしていましたが、お母様の体の調子が悪く、急にフランスに帰られました。そこでBevanさんに、二度目ではあったのですがお願いしたところ、急であるにも関わらず、快く引き受けてくださいました。 Bevan さんの国、アメリカのテネシー州について、わかりやすい英語で、話してくれました。テネシーの自然や時差、アメリカの時差は全部で6つあり、テネシーもひとつの州で、一時間の時差があることや、西、中央、東と三つに分かれているテネシーの地形がまるで違うこと、政治家でハンターでもあるデイビット クロケットさんの話など。

 プレゼンテーションだけでは、面白くないのでは?っということから、彼女は、話をまとめたクイズも作ってくれていました。「わかったかたは、挙手してくださいね。賞金がありますよ。」おとなしくなりがちの雰囲気を、山下さんと中林さんが盛り上げてくださいました。ありがとうございます。楽しいラインダンスも教えていただき、いつもと少し違ったカフェになりました。 嬉しい事には、会員だけでなく、一度来た会員外の方も、お友達に声をかけて下さり、参加してくださっていることです。留学を考えている学生さんを連れて来てくださった英語教師の方など。プレゼンテーションだけでなく、個別に交流する機会を少しでも設けて、皆さんに楽しんでいただけるようにしたいです。                (東田 和代)

8/19(土)

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緒方理世・奥野藤樹・栗尾宣子・塩屋 裕・三森すみ代お問い合わせや感想などは事務局まで TEL&FAX (072)457-9694

編集担当No.113

今回は、公共交通機関を利用して「とよなか国際交流協会へ行き、交流します。〔と き〕 12月21日(木) ※詳しくはチラシをご覧ください

■他団体の視察と交流岬町から岸和田までの各団体とOFIXにより国際センターで日本語を学ぶ外交官などの研修生と地域住民のふれあう場です。当協会では日本の遊び・プラ板でアクセサリー作りを出展します。〔と き〕 11月23日(祝)13:00~16:00〔ところ〕 関西国際センター(田尻町)     ※無料駐車場あります。  *スタッフとしてお手伝いいただく方は、10:00~16:30

■第20回「ふれあい交流祭」スタッフ募集

毎土曜日、外国にルーツを持つ親子を対象にマドカホール3Fで開催しています〔と き〕 13:30~15:30     第3土曜のみ15:30~16:30  ★宿題のサポートや交流をします

■Mixed Roots スタッフ募集岸和田に在住する フタガキ カルメン さんをゲストにペルーの料理を紹介していただきます。〔と き〕 10月22日(日)10:00~14:00〔ところ〕 春木市民センター〔参加費〕 500 円 ・持ち物 エプロン、布きん、スカーフ ・申 込 30名 10月3日(火)より受付しています。  ※満席の場合はご容赦ください。

■地球村クッキング ~ペルー編~

永年、当協会の監事役をお引き受けいただいておりました 故 梶野 郁子 さんが、「旭日單光章」を叙勲されましたのでご報告させていただきます

ご報告

 出身はハノイの東にあるハイズオンです。今は鉄鋼製品を扱う会社で生産ラインを担当しています。日本にはずっと憧れていて、治安の良さ、技術力の高さ、近代的な街並み、日本文化への興味など、機会があれば行きたいと思っていたそうです。実際に住んでみると、皆が一生懸命仕事をしている姿や会社で学んでいる高度な生産技術、清潔で整備された都市などは想像していた通りでした。そして誰もが親切でいつも助けてくれることが何よりも印象的だそうです。日本の会社の大き

な特徴は、目標設定がはっきりしていて、それを達成するために皆が全力で臨んでいることと、ルールを遵守することに厳しい姿勢であることだと感じています。 ボさんのお兄さんも昨年7月から広島の企業で働いているそうです。お互い忙しくて会える機会がなかなかありませんが、時間があれば京都で待ち合わせをして兄弟で観光したいと言っています。会社の人たちは親切で、休憩時間には生産技術の専門用語を教えてくれたり、休みの日には会社の寮で一緒にご飯を食べたり、日本での生活に不自由がないように配慮をしてくれています。

 この取材をした前の週には(7月下旬)、会社の人たちと一緒に温泉に行ったそうです。初めて日本の温泉に入った印象は、「熱い!」。でも気持ちよくて、皆と一緒に大きなお風呂に入ることがとても楽しかったと嬉しそうに話してくれました。今は所属部署の上司にベトナム語を教えているそうです。お互いの言語を教えあうことも職場での重要なコミュニケーションになっています。 今、心待ちにしているのは10月の山手地区の祭礼です。初めて見たとき、寮の近くをだんじりが疾走する勢いと人々の団結力に感動したそうです。普段は静かな近所の様子がこの2日間だけ一変することにビックリしたけれど、今年も皆で楽しむそうです。(取材:緒方 理世)

岸和田に暮らして ...Living in

KISHIWADA第 23回

第23回は

2016年2月に研修生としてベトナムから来日し、現在「職員会館水曜日・金曜日サロン」で日本語を勉強中です。

 かつては外国の街、岸和田も、住めば都となり今は自分が暮らす我が街岸和田。そんな国際色豊かな ifa-きしわだの心強いサポーターでもある皆さんに、自分史や岸和田での暮らしについてお話いただいています。

E-mail : kokusai@

mk.city.kishiw

ada.osaka.jp URL : http://ifa-kishiw

ada.rinku.org岸和田市国際親善協会 2017年

10月15日

発行  事務局 〒596-0004 岸

和田市荒木町1丁目17番

1号 マドカホール内 TEL.072-457-9694

No.113

ハイズオン市内

   

ファン・ザイン・ボさん

名産物ライチ

 27回目を迎えた「外国人のためのだんじりインフォメーションセンター」が、9月16日(土)、17日(日)開設されました。岸和田田だんじり祭は、曽ては別名「下駄祭り」と呼ばれるほど雨にたたられる祭で、「雨が降ろうが槍が降ろうが物ともせず」、これが祭りの真骨頂です。今年も風の影響下あいにくの天候のため、訪問者は例年に比べ少なく28か国、152名、中には中央ヨーロッパに位置するスロベニアやカリブ海のアンティグア バーブーダといった大変珍しい国からの訪問者もありました。 関西空港に近いという利点を活かしながら、日本での最初の観光スポットとして、岸和田だんじり祭を見物に訪れる外国人観光客が年々増えています。しかし開設当初とは違って、スマフォを片手にビデオや写真におさめ、その場で瞬時にして、世界に向けてネット配信する時代となりました。今や世界に馳せたる祭りとしてすっかり定着しました。事前情報も周到で、ガイドブックを携えて、「祭りの由来」や「YARIMAWASHI」、「MIYAIRI」などのだんじり専門用語の質問もあり、用意していた7カ国版の「だんじりMAP」は大いに役立つことができました。やはり人気は紅白

の鉢巻きに法被を羽織り、大団扇を持った記念写真で、何よりのお土産になったことでしょう。1日目には信貴岸和田市長と2日目には吉村大阪市長と一緒に記念写真を撮ったり、会話に弾み、素晴らしい国際交流の場となりました。 岸和田市においても今後は在住外国人が着実に増えていくものと思われます。当センター訪問を機会に、「もう一度訪問したい岸和田、住んでみたい岸和田」という思い出を持っていただけるような、国際

交流活動を目指していきたいと思います。   (広報部会)

今年も賑わった2017外国人のためのだんじりインフォメーションセンター

城とだんじりのまち岸和田!

こんにちは!

こんにちは!

世界の国から

世界の国から

城とだんじりのまち岸和田!

INTERNATIONAL FRIENDSHIP ASSOCIATION OF KISHIWADA 2017.10.15.

「にゅーとぴあ岸和田」は世界の人びと、団体、都市との

出会いを求め、ふれあいを大切にした親善・交流を通して

お互いの連帯を深め、世界の平和と繁栄、人びとの幸福の

増進のための貢献を目的とした、岸和田市国際親善協会の

活動記録とメッセージの発行物です。

No.113

ひと言コメント

お も て な し2017外国人のための

 300有余年の歴史を持つ岸和田だんじり祭は昼間の勇壮豪快さ、夜間の提灯に飾られた平和的な雰囲気の中で、秩序正しい統制のもとに運営され、すべての町民が一体となって参加する祭りは世界でも類を見ません。現在ではインターネットを通じて世界の岸和田だんじり祭としてすっかり定着しています。今年は別名「下駄祭り」の通り、台風の影響を受けてさえない天候でしたが、訪問者は例年より少なく28か国、152名でした。そのコメントの一部をご紹介しましょう。        (広報部会)

エマさんです。日本でも大ヒットしたテレビアニメ「スキップ・ビート!」に魅せられて , 来日1カ月で、まずは日本の文化を知るために現在全国を修学旅行中です。その後6か月かけて日本語アカデミーで日本語を勉強する予定です。帰国後はもう一度大学に戻り、日本文化を専攻し、将来はイギリスと日本との国際交流の仕事に就くのが夢だそうです。来年はぜひ両親(大の日本好き)と一緒にどうぞ岸和田だんじり祭見物へおいでください!

1 番乗り(イングランド)

身長 1.98m トムフープさんです。国際司法裁判所で有名なハーグ出身です。リュック一つで世界の祭りを訪ねて旅行を続けているそうですが、こんな沢山の “ 木で精巧に造られた重そうなくるま ” を叫びながら全力で走り回る祭りをみるのは初めて。エクサイティング度は、スペイン パンプローナのサン・フェルミン祭(牛追い祭り)と同じ。リュックの中にはだんじり祭を紹介したガイドブックが入っていました。

バルセロナからカルロスさん一家です。サグラダ・ファミリアとFCバルセロナで有名です。だんじりのメカニズムと起源に関心ありミニチュアだんじりで説明してあげました。(表紙写真参照)。そのパワーは闘牛に相通ずるというのが感想です。偶然居合わせた吉村大阪市長と一緒に記念写真を撮ってあげ、その晩メールでホテルへ送ってあげたら、即カルラちゃん(0歳児)からお礼の返信が来ました。

范さん家族です。3年間胃腸内科のドクターとして勤務されていましたので、あるいは皆さんの中にも、このドクターに診察を受けた方もおられるかも知れません。しかしもうすぐ帰国されるそうです。その間岸和田で暮らしていましたが、なかなかだんじり見物する時間がなく、今回帰国を前に家族4人でいっしょに見物できたことを大変喜んでおられます。将来また子どもさんも医師として岸和田に戻って来られるのをお待ちしています。

徳 洲会岸和田病院ドクター(台湾)

0 歳児を連れて(スペイン)

カラさんです。金融と歴史遺産の町リヨン出身です。関西外国語大学3年生で日本語学習と同時に “CERAMIC ARTS” ( 陶芸 )に取り組んでいます。特に茶道の茶碗はヨーロッパの陶器にはない独特の風味があるようです。来日3年、すっかり日本の生活、文化に慣れ、学生寮の友だちといろいろな料理を作って楽しんでいます。岸和田だんじり祭には毎年見物にくるそうです。女の子の祭り限定の編込みヘアに関心があるようです。

ビ ビューティフル ガール(フランス)

クリスティアンさん。大阪大学でロボット工学を専攻しているという優秀な国費留学生です。ボゴタ(首都)の大学でも機械工学を専攻していますが、ロボット技術の最先端を行く日本で学ぶことができ大変喜んでいます。だんじりの方向を変えるために、前梃というアンティークなメカニズムを利用していることに大変感心していました。同時に前梃を操作している人の危険性を心配していました。その後TVの取材を受け報道されています。

若 いロボット技師(コロンビア)

ア ルトマン/長身男性 (オランダ)

「にゅ~とぴあ」は当協会の広報機関誌であり年4回発行されています。ではどのようにして発行されるのかシリーズでお伝えしたいと思います。(1) 基本概念と独立性・著作権・守秘義務基本概念:「協会会則第2条」に連動しながら、協会の理念・ 目的の宣伝啓発の為のオピニオンリーダー的な機能を担う。●編集権の独立性維持と著作権の帰属:掲載内容や編集に 関する意見や提案があれば、真摯に受けとめ検討を図るが、 最終的には編集権は編集委員会に帰属し、独立性を維持する。●提出された原稿・写真・資料等々の著作権は、すべて広報 部会に帰属する。●編集作業の過程で知り得たすべての情報に対する守秘義務 の履行。(2) 原稿修正3原則趣旨:当協会の活動状況を明確に伝えることを旨とし、完璧性 を求めず、情報伝達のための親しみあるミニコミ紙を目指す。●明らかに間違いと思われる送り仮名、欠落、変換ミス、その他 不明瞭な表現を除き修正は最小限度に留めること。●公序良俗に反すること、特定の政治・宗教に言及すること、 個人・団体の誹謗中傷、売名行為、利害行為、その他公平的 見地から逸脱した内容は掲載排除とする。●原稿執筆者の尊厳を守り、多少の表現の拙さがあっても、心 が十分に伝わるようであれば、できるだけ原文通りとする。

にゅ~とぴあのできるまで《その1》便り

この続きは次号以降へ掲載します。

 職員会館で、水曜日午後7時から8時30分まで開いています。ボランティアは、現在、8名で、学習者は10名前後です。ちょうど良い環境だと思います。多すぎず、少なすぎず。学習者は、ほとんどが実習生で、ほぼ、ベトナムの青年です。実習生以外では、このサロンを代表するような方が1人いらっしゃいます。バングラディシュ出身の男性で、もう、来られて8年以上になるでしょうか。 私達のサロンでは、毎回お茶の時間があります。10 分程度ですが、これも又、貴重な時間となっています。リフレッシュすることはもちろん、皆が入り交じって、たわいもない会話を楽しんでいます。サロン生達は、仲良くこの短い時間で、お互いリラックスして何か話しているようです。 あと、年1回開くパーティでは、お料理上手なボランティアの方や、サロン生が、手作りのごちそうで盛り上げてくれます。お寿司やお菓子、飲み物と一緒にいただきます。 つい最近、7月12日に帰国するインドネシアの実習生が、たくさんお菓子を持ってサロンに来てくださいました。お別れの会と言えば、さみしい限りですが、皆でパーティをしまし

た。写真は、その時のものです。 出会いがあれば、別れがある。1週間に1回と言う限られた時間を大切にしたいと思います。サロン生がここへ元気に来てくれることが、素直にうれしいです。 来てくれる全てのサロン生にとって、有意義な時間になるよう心を砕いていきたいと思っています。 (職員会館水曜日サロン)

日本語サロンだより 職員会館水曜日サロン編

 「賛成 122 反対 1 棄権 1」。スクリーンに表示されるや否や議場は歓声に包まれる。 その後、「私は

この日を 70 年以上待ち続けた。核兵器は今後は法律に反することとなる。一緒に世界を変えていきましょう」。カナダ在住の広島被爆者サーロー節子さんが力強く語る。会場は総立ちとなり拍手する人、飛び跳ねる人、歓声を上げる人、嗚咽する人、ガッツポーズの人、抱擁する人。そして彼女は胸に去来する万感の思いを抑えつつ満足感を持って「やっと此処までこぎ着けた」と静かに述べる。 以上は核兵器禁止条約が採択された 7 月 7 日の国連本部での出来事である。 条約は核兵器の開発、実験、生産、保有、使用、威嚇等の全てを禁じる画期的なものである。しかし全ての核保有国と核の傘下にある国は当初から反発し条約に参加していない為その実効性に大きな壁があることも事実である。 交渉会議の無人の日本のテーブルに折鶴が置かれていたのが印象に残る。 全世界は 15 千以上の核弾道を有するも、その住民である地球家族は誰一人として核戦争を望んでいない。核兵器の抑止力の効用が云々されるが一度使用されるや地球家族に壊滅的な被害を与える悪魔の兵器である。「赤信号、皆で渡れば怖くない」ではないが「核兵器、皆で無くせば怖くない」。広島長崎への原爆投下から 72年。条約の前文は「『ヒバクシャ』の受け入れ難き苦痛」に触れた。 最初の被爆国日本は 20 万人以上の爆死者に報いる為にも最後の被爆国となる為に何が出来るか。幸いにして条約加盟国会合に非加盟国も参加が出来る仕組みがあり日本に住む地球家族としては我国がこの機会を活用して両サイドの橋渡し役を果たすことを願う思い切なり。

(奥野 藤樹)

『最初を最後に、きのこ雲』

5

ひと言コメント

お も て な し2017外国人のための

 300有余年の歴史を持つ岸和田だんじり祭は昼間の勇壮豪快さ、夜間の提灯に飾られた平和的な雰囲気の中で、秩序正しい統制のもとに運営され、すべての町民が一体となって参加する祭りは世界でも類を見ません。現在ではインターネットを通じて世界の岸和田だんじり祭としてすっかり定着しています。今年は別名「下駄祭り」の通り、台風の影響を受けてさえない天候でしたが、訪問者は例年より少なく28か国、152名でした。そのコメントの一部をご紹介しましょう。        (広報部会)

エマさんです。日本でも大ヒットしたテレビアニメ「スキップ・ビート!」に魅せられて , 来日1カ月で、まずは日本の文化を知るために現在全国を修学旅行中です。その後6か月かけて日本語アカデミーで日本語を勉強する予定です。帰国後はもう一度大学に戻り、日本文化を専攻し、将来はイギリスと日本との国際交流の仕事に就くのが夢だそうです。来年はぜひ両親(大の日本好き)と一緒にどうぞ岸和田だんじり祭見物へおいでください!

1 番乗り(イングランド)

身長 1.98m トムフープさんです。国際司法裁判所で有名なハーグ出身です。リュック一つで世界の祭りを訪ねて旅行を続けているそうですが、こんな沢山の “ 木で精巧に造られた重そうなくるま ” を叫びながら全力で走り回る祭りをみるのは初めて。エクサイティング度は、スペイン パンプローナのサン・フェルミン祭(牛追い祭り)と同じ。リュックの中にはだんじり祭を紹介したガイドブックが入っていました。

バルセロナからカルロスさん一家です。サグラダ・ファミリアとFCバルセロナで有名です。だんじりのメカニズムと起源に関心ありミニチュアだんじりで説明してあげました。(表紙写真参照)。そのパワーは闘牛に相通ずるというのが感想です。偶然居合わせた吉村大阪市長と一緒に記念写真を撮ってあげ、その晩メールでホテルへ送ってあげたら、即カルラちゃん(0歳児)からお礼の返信が来ました。

范さん家族です。3年間胃腸内科のドクターとして勤務されていましたので、あるいは皆さんの中にも、このドクターに診察を受けた方もおられるかも知れません。しかしもうすぐ帰国されるそうです。その間岸和田で暮らしていましたが、なかなかだんじり見物する時間がなく、今回帰国を前に家族4人でいっしょに見物できたことを大変喜んでおられます。将来また子どもさんも医師として岸和田に戻って来られるのをお待ちしています。

徳 洲会岸和田病院ドクター(台湾)

0 歳児を連れて(スペイン)

カラさんです。金融と歴史遺産の町リヨン出身です。関西外国語大学3年生で日本語学習と同時に “CERAMIC ARTS” ( 陶芸 )に取り組んでいます。特に茶道の茶碗はヨーロッパの陶器にはない独特の風味があるようです。来日3年、すっかり日本の生活、文化に慣れ、学生寮の友だちといろいろな料理を作って楽しんでいます。岸和田だんじり祭には毎年見物にくるそうです。女の子の祭り限定の編込みヘアに関心があるようです。

ビ ビューティフル ガール(フランス)

クリスティアンさん。大阪大学でロボット工学を専攻しているという優秀な国費留学生です。ボゴタ(首都)の大学でも機械工学を専攻していますが、ロボット技術の最先端を行く日本で学ぶことができ大変喜んでいます。だんじりの方向を変えるために、前梃というアンティークなメカニズムを利用していることに大変感心していました。同時に前梃を操作している人の危険性を心配していました。その後TVの取材を受け報道されています。

若 いロボット技師(コロンビア)

ア ルトマン/長身男性 (オランダ)

「にゅ~とぴあ」は当協会の広報機関誌であり年4回発行されています。ではどのようにして発行されるのかシリーズでお伝えしたいと思います。(1) 基本概念と独立性・著作権・守秘義務基本概念:「協会会則第2条」に連動しながら、協会の理念・ 目的の宣伝啓発の為のオピニオンリーダー的な機能を担う。●編集権の独立性維持と著作権の帰属:掲載内容や編集に 関する意見や提案があれば、真摯に受けとめ検討を図るが、 最終的には編集権は編集委員会に帰属し、独立性を維持する。●提出された原稿・写真・資料等々の著作権は、すべて広報 部会に帰属する。●編集作業の過程で知り得たすべての情報に対する守秘義務 の履行。(2) 原稿修正3原則趣旨:当協会の活動状況を明確に伝えることを旨とし、完璧性 を求めず、情報伝達のための親しみあるミニコミ紙を目指す。●明らかに間違いと思われる送り仮名、欠落、変換ミス、その他 不明瞭な表現を除き修正は最小限度に留めること。●公序良俗に反すること、特定の政治・宗教に言及すること、 個人・団体の誹謗中傷、売名行為、利害行為、その他公平的 見地から逸脱した内容は掲載排除とする。●原稿執筆者の尊厳を守り、多少の表現の拙さがあっても、心 が十分に伝わるようであれば、できるだけ原文通りとする。

にゅ~とぴあのできるまで《その1》便り

この続きは次号以降へ掲載します。

▲ 職員会館で、水曜日午後7時から8時30分まで開いています。ボランティアは、現在、8名で、学習者は10名前後です。ちょうど良い環境だと思います。多すぎず、少なすぎず。学習者は、ほとんどが実習生で、ほぼ、ベトナムの青年です。実習生以外では、このサロンを代表するような方が1人いらっしゃいます。バングラディシュ出身の男性で、もう、来られて8年以上になるでしょうか。 私達のサロンでは、毎回お茶の時間があります。10 分程度ですが、これも又、貴重な時間となっています。リフレッシュすることはもちろん、皆が入り交じって、たわいもない会話を楽しんでいます。サロン生達は、仲良くこの短い時間で、お互いリラックスして何か話しているようです。 あと、年1回開くパーティでは、お料理上手なボランティアの方や、サロン生が、手作りのごちそうで盛り上げてくれます。お寿司やお菓子、飲み物と一緒にいただきます。 つい最近、7月12日に帰国するインドネシアの実習生が、たくさんお菓子を持ってサロンに来てくださいました。お別れの会と言えば、さみしい限りですが、皆でパーティをしまし

た。写真は、その時のものです。 出会いがあれば、別れがある。1週間に1回と言う限られた時間を大切にしたいと思います。サロン生がここへ元気に来てくれることが、素直にうれしいです。 来てくれる全てのサロン生にとって、有意義な時間になるよう心を砕いていきたいと思っています。 (職員会館水曜日サロン)

日本語サロンだより 職員会館水曜日サロン編

 「賛成 122 反対 1 棄権 1」。スクリーンに表示されるや否や議場は歓声に包まれる。 その後、「私は

この日を 70 年以上待ち続けた。核兵器は今後は法律に反することとなる。一緒に世界を変えていきましょう」。カナダ在住の広島被爆者サーロー節子さんが力強く語る。会場は総立ちとなり拍手する人、飛び跳ねる人、歓声を上げる人、嗚咽する人、ガッツポーズの人、抱擁する人。そして彼女は胸に去来する万感の思いを抑えつつ満足感を持って「やっと此処までこぎ着けた」と静かに述べる。 以上は核兵器禁止条約が採択された 7 月 7 日の国連本部での出来事である。 条約は核兵器の開発、実験、生産、保有、使用、威嚇等の全てを禁じる画期的なものである。しかし全ての核保有国と核の傘下にある国は当初から反発し条約に参加していない為その実効性に大きな壁があることも事実である。 交渉会議の無人の日本のテーブルに折鶴が置かれていたのが印象に残る。 全世界は 15 千以上の核弾道を有するも、その住民である地球家族は誰一人として核戦争を望んでいない。核兵器の抑止力の効用が云々されるが一度使用されるや地球家族に壊滅的な被害を与える悪魔の兵器である。「赤信号、皆で渡れば怖くない」ではないが「核兵器、皆で無くせば怖くない」。広島長崎への原爆投下から 72年。条約の前文は「『ヒバクシャ』の受け入れ難き苦痛」に触れた。 最初の被爆国日本は 20 万人以上の爆死者に報いる為にも最後の被爆国となる為に何が出来るか。幸いにして条約加盟国会合に非加盟国も参加が出来る仕組みがあり日本に住む地球家族としては我国がこの機会を活用して両サイドの橋渡し役を果たすことを願う思い切なり。

(奥野 藤樹)

『最初を最後に、きのこ雲』

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 6月のゲスト インド出身の Senjuty さんは、現在 桃山学院大学の留学生で 国際政治学を専攻され、終了後は自国に戻り 修士課程・博士課程に進まれる予定だという とても熱心に勉学に臨まれている学生さんです。 魅力溢れるインドダンスの表現方法や衣装、長い歴史とともに変化してきた建築や美術、伝統的な食べ物から各シ-ズンに催されるフェスティバルに至るまで、私たちに明確に分かり易いようにと、多くの映像や画像を交えながら とても詳しく説明してくださいました。 中でも最も衝撃的だったのは、第二次世界大戦後、戦勝国である連合国も原爆投下等の違反を犯したにも関わらず、敗戦国である日本だけを深く問い詰め、指導者を戦争

犯罪人として裁いた『東京裁判』で、唯一インドの Radhabinod Pal 判事だけが、日本人被告全員の無罪を訴え、サインをしなかったというお話です。恥ずかしながら 戦争にそれほど知識や関心がなかった私は、「今後の日本での訪問先として 沖縄だけは絶対に外せない!」と言う 若い彼女の戦争観に 深い感銘を受けました。 時間内には到底収まりきれないほど 盛りだくさんの材料を用意して下さっていた Senjuty さんの惜しみない努力に脱帽です。とても素晴らしいプレゼンテ-ションをして頂き、本当にありがとうございました。       (菊田 和代)

Azalea Bartiquin さん(フィリピン)

 今回は、公立高校で ALT として活躍されている Azalea Bartiquin さんのお話をお聞きしました。フィリピン出身のAzalea さんは、母国の工科大学でも教壇に立たれておりその経験を活かしての来日です。今、彼女の目に日本の高校生はどのように映っているのでしょう?(気になるところではありますがそれは別の機会に・・・・) さて、今までフィリピンというと日本からも比較的近い東南アジア圏にありながらも若干の距離感がありました。ところが、最近は観光先として、また留学先としても注目を集めています。日本からの距離、コスパ、何よりもフィリピン人の英語能力の高さが評価されての結果ですが、今日のお話の中にその答えをうかがい知ることができました。フィリピンは、スペイン、日本、アメリカ合衆国による約400年間の植民地時代を経て今日に至っています。当時の名残が今でも生活の中に見られますが、言語については特にアメリカの影響が濃く、英語教育は幼稚園から始められているそうです。学校では全教科

にわたり英語を使った授業が行われるため、今や世界第3位の英語人口を誇っています。一方、現在約170もの言語が使われていることからも分かるようにフィリピン独自の発展を遂げてきた文化や伝統もあります。「バヤニハン」という相互扶助の習慣もその一つで、引っ越しの際には大勢で家を持ち上げて移動させるなど「大変なことはみんなで助け合おう」というものです。一軒の家を近所の男性たちが持ち上げて運ぶ姿をとらえた写真には会場から感嘆の声が漏れました。以前の日本にも「隣組」のような相互扶助の仕組みがあったことを思い出します。過去の歴史に学びつつ独自の文化をも守り続ける逞しいフィリピンの姿に「行ってみたい」との思いを強くしました。 今、彼女は学校で母国と日本の学生をスカイプで繋ぐ取り組みを始めています。この試みがやがて実を結ぶことを心から願っています。              (福塚 篤子)

6/17(土)

7/15(土)

Senjuty Bhowmikさん(インド)

Bevan Brown さん(USA)

 8 月のカフェのゲストは、Bevan Brown さんでした。彼女は二年前に英語の先生として来日しました。実は去年の 8月にも、カフェのスピーカーを勤めていただきました。最初は藤木さんのお世話でフランス出身のファリさんにスピーカーをお願いしていましたが、お母様の体の調子が悪く、急にフランスに帰られました。そこでBevanさんに、二度目ではあったのですがお願いしたところ、急であるにも関わらず、快く引き受けてくださいました。 Bevan さんの国、アメリカのテネシー州について、わかりやすい英語で、話してくれました。テネシーの自然や時差、アメリカの時差は全部で6つあり、テネシーもひとつの州で、一時間の時差があることや、西、中央、東と三つに分かれているテネシーの地形がまるで違うこと、政治家でハンターでもあるデイビット クロケットさんの話など。

 プレゼンテーションだけでは、面白くないのでは?っということから、彼女は、話をまとめたクイズも作ってくれていました。「わかったかたは、挙手してくださいね。賞金がありますよ。」おとなしくなりがちの雰囲気を、山下さんと中林さんが盛り上げてくださいました。ありがとうございます。楽しいラインダンスも教えていただき、いつもと少し違ったカフェになりました。 嬉しい事には、会員だけでなく、一度来た会員外の方も、お友達に声をかけて下さり、参加してくださっていることです。留学を考えている学生さんを連れて来てくださった英語教師の方など。プレゼンテーションだけでなく、個別に交流する機会を少しでも設けて、皆さんに楽しんでいただけるようにしたいです。                (東田 和代)

8/19(土)

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ひと言コメント

お も て な し2017外国人のための

 300有余年の歴史を持つ岸和田だんじり祭は昼間の勇壮豪快さ、夜間の提灯に飾られた平和的な雰囲気の中で、秩序正しい統制のもとに運営され、すべての町民が一体となって参加する祭りは世界でも類を見ません。現在ではインターネットを通じて世界の岸和田だんじり祭としてすっかり定着しています。今年は別名「下駄祭り」の通り、台風の影響を受けてさえない天候でしたが、訪問者は例年より少なく28か国、152名でした。そのコメントの一部をご紹介しましょう。        (広報部会)

エマさんです。日本でも大ヒットしたテレビアニメ「スキップ・ビート!」に魅せられて , 来日1カ月で、まずは日本の文化を知るために現在全国を修学旅行中です。その後6か月かけて日本語アカデミーで日本語を勉強する予定です。帰国後はもう一度大学に戻り、日本文化を専攻し、将来はイギリスと日本との国際交流の仕事に就くのが夢だそうです。来年はぜひ両親(大の日本好き)と一緒にどうぞ岸和田だんじり祭見物へおいでください!

1 番乗り(イングランド)

身長 1.98m トムフープさんです。国際司法裁判所で有名なハーグ出身です。リュック一つで世界の祭りを訪ねて旅行を続けているそうですが、こんな沢山の “ 木で精巧に造られた重そうなくるま ” を叫びながら全力で走り回る祭りをみるのは初めて。エクサイティング度は、スペイン パンプローナのサン・フェルミン祭(牛追い祭り)と同じ。リュックの中にはだんじり祭を紹介したガイドブックが入っていました。

バルセロナからカルロスさん一家です。サグラダ・ファミリアとFCバルセロナで有名です。だんじりのメカニズムと起源に関心ありミニチュアだんじりで説明してあげました。(表紙写真参照)。そのパワーは闘牛に相通ずるというのが感想です。偶然居合わせた吉村大阪市長と一緒に記念写真を撮ってあげ、その晩メールでホテルへ送ってあげたら、即カルラちゃん(0歳児)からお礼の返信が来ました。

范さん家族です。3年間胃腸内科のドクターとして勤務されていましたので、あるいは皆さんの中にも、このドクターに診察を受けた方もおられるかも知れません。しかしもうすぐ帰国されるそうです。その間岸和田で暮らしていましたが、なかなかだんじり見物する時間がなく、今回帰国を前に家族4人でいっしょに見物できたことを大変喜んでおられます。将来また子どもさんも医師として岸和田に戻って来られるのをお待ちしています。

徳 洲会岸和田病院ドクター(台湾)

0 歳児を連れて(スペイン)

カラさんです。金融と歴史遺産の町リヨン出身です。関西外国語大学3年生で日本語学習と同時に “CERAMIC ARTS” ( 陶芸 )に取り組んでいます。特に茶道の茶碗はヨーロッパの陶器にはない独特の風味があるようです。来日3年、すっかり日本の生活、文化に慣れ、学生寮の友だちといろいろな料理を作って楽しんでいます。岸和田だんじり祭には毎年見物にくるそうです。女の子の祭り限定の編込みヘアに関心があるようです。

ビ ビューティフル ガール(フランス)

クリスティアンさん。大阪大学でロボット工学を専攻しているという優秀な国費留学生です。ボゴタ(首都)の大学でも機械工学を専攻していますが、ロボット技術の最先端を行く日本で学ぶことができ大変喜んでいます。だんじりの方向を変えるために、前梃というアンティークなメカニズムを利用していることに大変感心していました。同時に前梃を操作している人の危険性を心配していました。その後TVの取材を受け報道されています。

若 いロボット技師(コロンビア)

ア ルトマン/長身男性 (オランダ)

「にゅ~とぴあ」は当協会の広報機関誌であり年4回発行されています。ではどのようにして発行されるのかシリーズでお伝えしたいと思います。(1) 基本概念と独立性・著作権・守秘義務基本概念:「協会会則第2条」に連動しながら、協会の理念・ 目的の宣伝啓発の為のオピニオンリーダー的な機能を担う。●編集権の独立性維持と著作権の帰属:掲載内容や編集に 関する意見や提案があれば、真摯に受けとめ検討を図るが、 最終的には編集権は編集委員会に帰属し、独立性を維持する。●提出された原稿・写真・資料等々の著作権は、すべて広報 部会に帰属する。●編集作業の過程で知り得たすべての情報に対する守秘義務 の履行。(2) 原稿修正3原則趣旨:当協会の活動状況を明確に伝えることを旨とし、完璧性 を求めず、情報伝達のための親しみあるミニコミ紙を目指す。●明らかに間違いと思われる送り仮名、欠落、変換ミス、その他 不明瞭な表現を除き修正は最小限度に留めること。●公序良俗に反すること、特定の政治・宗教に言及すること、 個人・団体の誹謗中傷、売名行為、利害行為、その他公平的 見地から逸脱した内容は掲載排除とする。●原稿執筆者の尊厳を守り、多少の表現の拙さがあっても、心 が十分に伝わるようであれば、できるだけ原文通りとする。

にゅ~とぴあのできるまで《その1》便り

この続きは次号以降へ掲載します。

 職員会館で、水曜日午後7時から8時30分まで開いています。ボランティアは、現在、8名で、学習者は10名前後です。ちょうど良い環境だと思います。多すぎず、少なすぎず。学習者は、ほとんどが実習生で、ほぼ、ベトナムの青年です。実習生以外では、このサロンを代表するような方が1人いらっしゃいます。バングラディシュ出身の男性で、もう、来られて8年以上になるでしょうか。 私達のサロンでは、毎回お茶の時間があります。10 分程度ですが、これも又、貴重な時間となっています。リフレッシュすることはもちろん、皆が入り交じって、たわいもない会話を楽しんでいます。サロン生達は、仲良くこの短い時間で、お互いリラックスして何か話しているようです。 あと、年1回開くパーティでは、お料理上手なボランティアの方や、サロン生が、手作りのごちそうで盛り上げてくれます。お寿司やお菓子、飲み物と一緒にいただきます。 つい最近、7月12日に帰国するインドネシアの実習生が、たくさんお菓子を持ってサロンに来てくださいました。お別れの会と言えば、さみしい限りですが、皆でパーティをしまし

た。写真は、その時のものです。 出会いがあれば、別れがある。1週間に1回と言う限られた時間を大切にしたいと思います。サロン生がここへ元気に来てくれることが、素直にうれしいです。 来てくれる全てのサロン生にとって、有意義な時間になるよう心を砕いていきたいと思っています。 (職員会館水曜日サロン)

日本語サロンだより 職員会館水曜日サロン編

 「賛成 122 反対 1 棄権 1」。スクリーンに表示されるや否や議場は歓声に包まれる。 その後、「私は

この日を 70 年以上待ち続けた。核兵器は今後は法律に反することとなる。一緒に世界を変えていきましょう」。カナダ在住の広島被爆者サーロー節子さんが力強く語る。会場は総立ちとなり拍手する人、飛び跳ねる人、歓声を上げる人、嗚咽する人、ガッツポーズの人、抱擁する人。そして彼女は胸に去来する万感の思いを抑えつつ満足感を持って「やっと此処までこぎ着けた」と静かに述べる。 以上は核兵器禁止条約が採択された 7 月 7 日の国連本部での出来事である。 条約は核兵器の開発、実験、生産、保有、使用、威嚇等の全てを禁じる画期的なものである。しかし全ての核保有国と核の傘下にある国は当初から反発し条約に参加していない為その実効性に大きな壁があることも事実である。 交渉会議の無人の日本のテーブルに折鶴が置かれていたのが印象に残る。 全世界は 15 千以上の核弾道を有するも、その住民である地球家族は誰一人として核戦争を望んでいない。核兵器の抑止力の効用が云々されるが一度使用されるや地球家族に壊滅的な被害を与える悪魔の兵器である。「赤信号、皆で渡れば怖くない」ではないが「核兵器、皆で無くせば怖くない」。広島長崎への原爆投下から 72年。条約の前文は「『ヒバクシャ』の受け入れ難き苦痛」に触れた。 最初の被爆国日本は 20 万人以上の爆死者に報いる為にも最後の被爆国となる為に何が出来るか。幸いにして条約加盟国会合に非加盟国も参加が出来る仕組みがあり日本に住む地球家族としては我国がこの機会を活用して両サイドの橋渡し役を果たすことを願う思い切なり。

(奥野 藤樹)

『最初を最後に、きのこ雲』

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エル ムンドとはスペイン語で「世界」を意味します。国際化の時代にあわせ世界のカルチャーファッション、旅行、ライフスタイル等々がどんどん変わりつつあります。その中で皆さんが日常生活で感じたことを題材にとらわれず、自由に投稿していただくという趣旨のコラムです。

 私の知人Yさんは元阪神タイガース外野手で、野村監督時代に一時活躍しましたが、同じポジションに新庄というスター選手がいたため、星野監督誕生と伴に戦力外通告を受け、その後トライアウトを経て鉄鋼メーカー所属の実業団野球界で活躍し、引退後は仕事を通じて懇意となりました。Yさんは今でも試合中以外はベンチには自由には入れますので、一般には知られていない選手間の逸話や㊙情報を聞く機会が多々あります。 最近はヒーローインタビューで通訳がお立ち台に登場する機会がめっきり少なくなりました。若手和砲選手の活躍で、投手を除き助っ人の出番がないことに起因しています。インタビュー通訳者はすでにTVでお馴染みですが、現在2人で若手Nさんは投手担当、ベテランOさんは国際スカウト兼野手担当通訳となっています。いつも見事な通訳で感心していますが、気になるのは経歴と収入です。ご両人に共通していることは、もともと英語は堪能ではなく、留学先大学での講義内容が全く理解できない語学力でしたが、「スポーツ経営学を学びたい」という一心が、野球通訳を実現できる結果となったそうです。球団では一応「公募採用」となっていますが、実際は球団側のスカウトです。因みにG球団での公募条件は「有名大学卒で、最低3カ国語で問題なく通訳できること」という厳しいものです。ここ数年阪神球団では、スペイン語圏の選手が入団していますが、まだ1度もお立ち台でスペイン語でのヒーローインタビューされているのを見たことがありません。メジャーリーグ出身が多いためか、英語での通訳でカバーしているようですが、N通訳が今スペイン語を猛勉強中と聞いています。 阪神球団では通訳は職員扱いで、年収もごく普通のサラリーマン並みですが、シーズンオフ以外は、常にチームに同行し、外国人選手のマネージャーとして、野球以外の日常生活面でのサポートも非常に重要な役割です。殆んど休日はありません。球団によっては通訳は時給制パート契約となっているところもあり、一見華やかなそうな職業ですが、どの球団も選手の年俸に比べれば、非常に厳しいようです。  (塩屋 裕)

《阪神タイガース   球団通訳》

 竹下 尚子さんです。 だんじり祭りのボランティアって?見物だけに来る人ばかりではありません。数十万人が落とすゴミを収集するボランティアの人たちがいたことをご存知じでしたでしょうか。ラヂオきしわだのボランティア募集を聞いて応募されたそうです。ちきりくんとの2ショットをスマホの待ち受け画面にしているほどの大の岸和田ファンです。お祭り終了後の18日も早朝よりゴミ収集に参加されたそうで、頭が下がる思いです。

ボ ランティアで岸和田だんじり祭(千葉県松戸市)

ご主人パブロさんはスペイン出身、ノブさんと国際結婚で、娘メラさんと3人家族です。3週間の予定で日本各地を旅行中で、昨日広島から大阪入りし、インターネットで検索済の岸和田だんじり祭見物となりました。カメラが大好きで、たくさんのだんじり曳行場面の写真を拝見しましたが、なかなかの腕前です。帰国後 web site でアップされたらご連絡いただくことになっています。楽しみにお待ちしております。

遠 い国からようこそ(スウェーデン)

アニバルさんご夫婦です。 首都リマ出身で奥様は日系2世です。移住当時は石ころだらけの土地を開拓してトウモロコシ栽培をしていましたが、現在のように満足に生活できるまで30年かかったそうです。少し余裕ができた今死ぬまで一度祖国日本の姿を見ておきたいということで、1か月の予定で日本を旅行中ですが、計画を立ててから先祖の出身地熊本が地震や風水害にあったことを知り、大変心を痛められたそうです。

祖 国日本へようこそ(ペルー)

コーレンさん一家4人です。あまり馴染みのない国ですが、1991年旧ユーゴースラビアから独立した新しい国で、岩手県よりも少し大きい国土面積です。コーレンさんは貿易業を経営し、時々子供たちの見聞を広めるために旅行しています。日本は初めてですが、近代的、清潔、安全で、日本人はとても親切で、一方このだんじり祭のように古来からの伝統と文化が調和よく混在している日本のような国は世界にないそうです。大変お気に入りです。

新 興国からようこそ(スロベニア)

アリン・デイヴィッドさん親子です。ご出身は、旧市街と新市街がミクッスしたケベック州 モントリオール市です。ご両親と息子さん3人住まいです。1年に一度は3人で旅行するそうですが、今回は都合で2人旅行です。息子さんは病院の職員ですので、ご両親は健康面のケアでは大変安心しているそうです。来年は3人でもう一度この AWESOME(最上級のすごい)なだんじり祭の見物に来たい由、お待ちしております。

親 孝行な息子さん(カナダ)

緒方理世・奥野藤樹・栗尾宣子・塩屋 裕・三森すみ代お問い合わせや感想などは事務局まで TEL&FAX (072)457-9694

編集担当No.113

今回は、公共交通機関を利用して「とよなか国際交流協会へ行き、交流します。〔と き〕 12月21日(木) ※詳しくはチラシをご覧ください

■他団体の視察と交流岬町から岸和田までの各団体とOFIXにより国際センターで日本語を学ぶ外交官などの研修生と地域住民のふれあう場です。当協会では日本の遊び・プラ板でアクセサリー作りを出展します。〔と き〕 11月23日(祝)13:00~16:00〔ところ〕 関西国際センター(田尻町)     ※無料駐車場あります。  *スタッフとしてお手伝いいただく方は、10:00~16:30

■第20回「ふれあい交流祭」スタッフ募集

毎土曜日、外国にルーツを持つ親子を対象にマドカホール3Fで開催しています〔と き〕 13:30~15:30     第3土曜のみ15:30~16:30  ★宿題のサポートや交流をします

■Mixed Roots スタッフ募集岸和田に在住する フタガキ カルメン さんをゲストにペルーの料理を紹介していただきます。〔と き〕 10月22日(日)10:00~14:00〔ところ〕 春木市民センター〔参加費〕 500 円 ・持ち物 エプロン、布きん、スカーフ ・申 込 30名 10月3日(火)より受付しています。  ※満席の場合はご容赦ください。

■地球村クッキング ~ペルー編~

永年、当協会の監事役をお引き受けいただいておりました 故 梶野 郁子 さんが、「旭日單光章」を叙勲されましたのでご報告させていただきます

ご報告

 出身はハノイの東にあるハイズオンです。今は鉄鋼製品を扱う会社で生産ラインを担当しています。日本にはずっと憧れていて、治安の良さ、技術力の高さ、近代的な街並み、日本文化への興味など、機会があれば行きたいと思っていたそうです。実際に住んでみると、皆が一生懸命仕事をしている姿や会社で学んでいる高度な生産技術、清潔で整備された都市などは想像していた通りでした。そして誰もが親切でいつも助けてくれることが何よりも印象的だそうです。日本の会社の大き

な特徴は、目標設定がはっきりしていて、それを達成するために皆が全力で臨んでいることと、ルールを遵守することに厳しい姿勢であることだと感じています。 ボさんのお兄さんも昨年7月から広島の企業で働いているそうです。お互い忙しくて会える機会がなかなかありませんが、時間があれば京都で待ち合わせをして兄弟で観光したいと言っています。会社の人たちは親切で、休憩時間には生産技術の専門用語を教えてくれたり、休みの日には会社の寮で一緒にご飯を食べたり、日本での生活に不自由がないように配慮をしてくれています。

 この取材をした前の週には(7月下旬)、会社の人たちと一緒に温泉に行ったそうです。初めて日本の温泉に入った印象は、「熱い!」。でも気持ちよくて、皆と一緒に大きなお風呂に入ることがとても楽しかったと嬉しそうに話してくれました。今は所属部署の上司にベトナム語を教えているそうです。お互いの言語を教えあうことも職場での重要なコミュニケーションになっています。 今、心待ちにしているのは10月の山手地区の祭礼です。初めて見たとき、寮の近くをだんじりが疾走する勢いと人々の団結力に感動したそうです。普段は静かな近所の様子がこの2日間だけ一変することにビックリしたけれど、今年も皆で楽しむそうです。(取材:緒方 理世)

岸和田に暮らして ...Living in

KISHIWADA第 23回

第23回は

2016年2月に研修生としてベトナムから来日し、現在「職員会館水曜日・金曜日サロン」で日本語を勉強中です。

 かつては外国の街、岸和田も、住めば都となり今は自分が暮らす我が街岸和田。そんな国際色豊かな ifa-きしわだの心強いサポーターでもある皆さんに、自分史や岸和田での暮らしについてお話いただいています。

E-mail : kokusai@

mk.city.kishiw

ada.osaka.jp URL : http://ifa-kishiw

ada.rinku.org岸和田市国際親善協会 2017年

10月15日

発行  事務局 〒596-0004 岸

和田市荒木町1丁目17番

1号 マドカホール内 TEL.072-457-9694

No.113

ハイズオン市内

   

ファン・ザイン・ボさん

名産物ライチ

 27回目を迎えた「外国人のためのだんじりインフォメーションセンター」が、9月16日(土)、17日(日)開設されました。岸和田田だんじり祭は、曽ては別名「下駄祭り」と呼ばれるほど雨にたたられる祭で、「雨が降ろうが槍が降ろうが物ともせず」、これが祭りの真骨頂です。今年も風の影響下あいにくの天候のため、訪問者は例年に比べ少なく28か国、152名、中には中央ヨーロッパに位置するスロベニアやカリブ海のアンティグア バーブーダといった大変珍しい国からの訪問者もありました。 関西空港に近いという利点を活かしながら、日本での最初の観光スポットとして、岸和田だんじり祭を見物に訪れる外国人観光客が年々増えています。しかし開設当初とは違って、スマフォを片手にビデオや写真におさめ、その場で瞬時にして、世界に向けてネット配信する時代となりました。今や世界に馳せたる祭りとしてすっかり定着しました。事前情報も周到で、ガイドブックを携えて、「祭りの由来」や「YARIMAWASHI」、「MIYAIRI」などのだんじり専門用語の質問もあり、用意していた7カ国版の「だんじりMAP」は大いに役立つことができました。やはり人気は紅白

の鉢巻きに法被を羽織り、大団扇を持った記念写真で、何よりのお土産になったことでしょう。1日目には信貴岸和田市長と2日目には吉村大阪市長と一緒に記念写真を撮ったり、会話に弾み、素晴らしい国際交流の場となりました。 岸和田市においても今後は在住外国人が着実に増えていくものと思われます。当センター訪問を機会に、「もう一度訪問したい岸和田、住んでみたい岸和田」という思い出を持っていただけるような、国際

交流活動を目指していきたいと思います。   (広報部会)

今年も賑わった2017外国人のためのだんじりインフォメーションセンター

城とだんじりのまち岸和田!

こんにちは!

こんにちは!

世界の国から

世界の国から

城とだんじりのまち岸和田!

INTERNATIONAL FRIENDSHIP ASSOCIATION OF KISHIWADA 2017.10.15.

「にゅーとぴあ岸和田」は世界の人びと、団体、都市との

出会いを求め、ふれあいを大切にした親善・交流を通して

お互いの連帯を深め、世界の平和と繁栄、人びとの幸福の

増進のための貢献を目的とした、岸和田市国際親善協会の

活動記録とメッセージの発行物です。

No.113

ひと言コメント

お も て な し2017外国人のための

 300有余年の歴史を持つ岸和田だんじり祭は昼間の勇壮豪快さ、夜間の提灯に飾られた平和的な雰囲気の中で、秩序正しい統制のもとに運営され、すべての町民が一体となって参加する祭りは世界でも類を見ません。現在ではインターネットを通じて世界の岸和田だんじり祭としてすっかり定着しています。今年は別名「下駄祭り」の通り、台風の影響を受けてさえない天候でしたが、訪問者は例年より少なく28か国、152名でした。そのコメントの一部をご紹介しましょう。        (広報部会)

エマさんです。日本でも大ヒットしたテレビアニメ「スキップ・ビート!」に魅せられて , 来日1カ月で、まずは日本の文化を知るために現在全国を修学旅行中です。その後6か月かけて日本語アカデミーで日本語を勉強する予定です。帰国後はもう一度大学に戻り、日本文化を専攻し、将来はイギリスと日本との国際交流の仕事に就くのが夢だそうです。来年はぜひ両親(大の日本好き)と一緒にどうぞ岸和田だんじり祭見物へおいでください!

1 番乗り(イングランド)

身長 1.98m トムフープさんです。国際司法裁判所で有名なハーグ出身です。リュック一つで世界の祭りを訪ねて旅行を続けているそうですが、こんな沢山の “ 木で精巧に造られた重そうなくるま ” を叫びながら全力で走り回る祭りをみるのは初めて。エクサイティング度は、スペイン パンプローナのサン・フェルミン祭(牛追い祭り)と同じ。リュックの中にはだんじり祭を紹介したガイドブックが入っていました。

バルセロナからカルロスさん一家です。サグラダ・ファミリアとFCバルセロナで有名です。だんじりのメカニズムと起源に関心ありミニチュアだんじりで説明してあげました。(表紙写真参照)。そのパワーは闘牛に相通ずるというのが感想です。偶然居合わせた吉村大阪市長と一緒に記念写真を撮ってあげ、その晩メールでホテルへ送ってあげたら、即カルラちゃん(0歳児)からお礼の返信が来ました。

范さん家族です。3年間胃腸内科のドクターとして勤務されていましたので、あるいは皆さんの中にも、このドクターに診察を受けた方もおられるかも知れません。しかしもうすぐ帰国されるそうです。その間岸和田で暮らしていましたが、なかなかだんじり見物する時間がなく、今回帰国を前に家族4人でいっしょに見物できたことを大変喜んでおられます。将来また子どもさんも医師として岸和田に戻って来られるのをお待ちしています。

徳 洲会岸和田病院ドクター(台湾)

0 歳児を連れて(スペイン)

カラさんです。金融と歴史遺産の町リヨン出身です。関西外国語大学3年生で日本語学習と同時に “CERAMIC ARTS” ( 陶芸 )に取り組んでいます。特に茶道の茶碗はヨーロッパの陶器にはない独特の風味があるようです。来日3年、すっかり日本の生活、文化に慣れ、学生寮の友だちといろいろな料理を作って楽しんでいます。岸和田だんじり祭には毎年見物にくるそうです。女の子の祭り限定の編込みヘアに関心があるようです。

ビ ビューティフル ガール(フランス)

クリスティアンさん。大阪大学でロボット工学を専攻しているという優秀な国費留学生です。ボゴタ(首都)の大学でも機械工学を専攻していますが、ロボット技術の最先端を行く日本で学ぶことができ大変喜んでいます。だんじりの方向を変えるために、前梃というアンティークなメカニズムを利用していることに大変感心していました。同時に前梃を操作している人の危険性を心配していました。その後TVの取材を受け報道されています。

若 いロボット技師(コロンビア)

ア ルトマン/長身男性 (オランダ)

「にゅ~とぴあ」は当協会の広報機関誌であり年4回発行されています。ではどのようにして発行されるのかシリーズでお伝えしたいと思います。(1) 基本概念と独立性・著作権・守秘義務基本概念:「協会会則第2条」に連動しながら、協会の理念・ 目的の宣伝啓発の為のオピニオンリーダー的な機能を担う。●編集権の独立性維持と著作権の帰属:掲載内容や編集に 関する意見や提案があれば、真摯に受けとめ検討を図るが、 最終的には編集権は編集委員会に帰属し、独立性を維持する。●提出された原稿・写真・資料等々の著作権は、すべて広報 部会に帰属する。●編集作業の過程で知り得たすべての情報に対する守秘義務 の履行。(2) 原稿修正3原則趣旨:当協会の活動状況を明確に伝えることを旨とし、完璧性 を求めず、情報伝達のための親しみあるミニコミ紙を目指す。●明らかに間違いと思われる送り仮名、欠落、変換ミス、その他 不明瞭な表現を除き修正は最小限度に留めること。●公序良俗に反すること、特定の政治・宗教に言及すること、 個人・団体の誹謗中傷、売名行為、利害行為、その他公平的 見地から逸脱した内容は掲載排除とする。●原稿執筆者の尊厳を守り、多少の表現の拙さがあっても、心 が十分に伝わるようであれば、できるだけ原文通りとする。

にゅ~とぴあのできるまで《その1》便り

この続きは次号以降へ掲載します。

 職員会館で、水曜日午後7時から8時30分まで開いています。ボランティアは、現在、8名で、学習者は10名前後です。ちょうど良い環境だと思います。多すぎず、少なすぎず。学習者は、ほとんどが実習生で、ほぼ、ベトナムの青年です。実習生以外では、このサロンを代表するような方が1人いらっしゃいます。バングラディシュ出身の男性で、もう、来られて8年以上になるでしょうか。 私達のサロンでは、毎回お茶の時間があります。10 分程度ですが、これも又、貴重な時間となっています。リフレッシュすることはもちろん、皆が入り交じって、たわいもない会話を楽しんでいます。サロン生達は、仲良くこの短い時間で、お互いリラックスして何か話しているようです。 あと、年1回開くパーティでは、お料理上手なボランティアの方や、サロン生が、手作りのごちそうで盛り上げてくれます。お寿司やお菓子、飲み物と一緒にいただきます。 つい最近、7月12日に帰国するインドネシアの実習生が、たくさんお菓子を持ってサロンに来てくださいました。お別れの会と言えば、さみしい限りですが、皆でパーティをしまし

た。写真は、その時のものです。 出会いがあれば、別れがある。1週間に1回と言う限られた時間を大切にしたいと思います。サロン生がここへ元気に来てくれることが、素直にうれしいです。 来てくれる全てのサロン生にとって、有意義な時間になるよう心を砕いていきたいと思っています。 (職員会館水曜日サロン)

日本語サロンだより 職員会館水曜日サロン編

 「賛成 122 反対 1 棄権 1」。スクリーンに表示されるや否や議場は歓声に包まれる。 その後、「私は

この日を 70 年以上待ち続けた。核兵器は今後は法律に反することとなる。一緒に世界を変えていきましょう」。カナダ在住の広島被爆者サーロー節子さんが力強く語る。会場は総立ちとなり拍手する人、飛び跳ねる人、歓声を上げる人、嗚咽する人、ガッツポーズの人、抱擁する人。そして彼女は胸に去来する万感の思いを抑えつつ満足感を持って「やっと此処までこぎ着けた」と静かに述べる。 以上は核兵器禁止条約が採択された 7 月 7 日の国連本部での出来事である。 条約は核兵器の開発、実験、生産、保有、使用、威嚇等の全てを禁じる画期的なものである。しかし全ての核保有国と核の傘下にある国は当初から反発し条約に参加していない為その実効性に大きな壁があることも事実である。 交渉会議の無人の日本のテーブルに折鶴が置かれていたのが印象に残る。 全世界は 15 千以上の核弾道を有するも、その住民である地球家族は誰一人として核戦争を望んでいない。核兵器の抑止力の効用が云々されるが一度使用されるや地球家族に壊滅的な被害を与える悪魔の兵器である。「赤信号、皆で渡れば怖くない」ではないが「核兵器、皆で無くせば怖くない」。広島長崎への原爆投下から 72年。条約の前文は「『ヒバクシャ』の受け入れ難き苦痛」に触れた。 最初の被爆国日本は 20 万人以上の爆死者に報いる為にも最後の被爆国となる為に何が出来るか。幸いにして条約加盟国会合に非加盟国も参加が出来る仕組みがあり日本に住む地球家族としては我国がこの機会を活用して両サイドの橋渡し役を果たすことを願う思い切なり。

(奥野 藤樹)

『最初を最後に、きのこ雲』

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