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IBM Software Group
© 2003 IBM Corporation
Notes/Domino 6, 6.5 への移行手順概要
IBM Software Group ¦ Lotus software
© 2003 IBM Corporation
ご注意本資料の内容は、IBM Lotus Notes/Domino 6(日本語版6.0)での機能及び評価にもとづいております。
本資料に含まれている情報は、正式な IBM のレビューを受けておりません。
また、明記にしろ、暗黙的にしろ、何ら保証もなしに配布されるものです。この情報の使用またはこれらの技術的内容の実施は、いずれも使用先の責任において行われるべきものであり、また、それらを評価し、実際に使用する環境に統合する使用先の判断に依存しています。
本資料では、Lotus Notes/Domino 6 をNotes/Domino 6、Lotus Notes 6 をNotes 6、Lotus Domino 6 をDomino 6、Lotus Domino Designer 6をDomino Designer 6 あるいは Designer 6、Lotus Domino Administrator 6をDomino Administrator 6 あるいはAdministrator 6と省略して記述しています。
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移行計画や準備の上で必要な作業 (概要)
§ 正確なNotes/Dominoの現環境調査ユーザー数、メールファイルの数と場所
アプリケーションの数とデータベースの数
サーバーのトポロジー、複製のタイミング、基幹システムとの連携、漢字アドレス帳
§ アプリケーションの移行計画を各アプリケーションごとにチェックアプリケーションによっては、1種類のデータベースから複数のデータベースを使用
ファイル単位でのデータベースのリストを作成し、要/不要のチェックをする
開発したデータ-ベース/テンプレートについては、チェックツールなどで最優先に確認およびテストする
標準的なテンプレートについては、稼動確認テストの結果を取りまとめる
以上の作業は、バージョンアップ後のアプリケーション資産管理と元台帳になる
– この台帳をもとに、アプリケーション管理の運用の仕組みをご検討いただくのも一考です– 日本アイ・ビー・エム社内では、既にR5への移行時にこの仕組みを構築し、R6でも同様なプロセス
で実施
§ 移行作業およびハードウェアの増強などロータスから提供する移行ガイドなどを参考に、移行実施計画作成および実施
Ø 移行ガイドや情報については次ページ以降で
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移行作業の流れ
移行計画
•現状調査•移行計画•テスト計画•運用計画•研修計画•スケジュール作成•移行計画見直し
移行テスト
•テスト環境構築•リリースアップ•メール移行•アプリ稼動確認•DJX環境確認•ND6機能評価•ND6性能評価
サーバー移行
•管理サーバー•管理クライアント•ハブサーバー•メールサーバー•アプリサーバー•MTAサーバー
アプリ移行
•アプリ修正•(新機能追加)•テスト•実環境への移行
クライアント移行
•導入・設定
•混在環境運用
•ユーザー研修
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移行計画の概要
n 現行システム構成、ネットワーク構成、DB構成、メール環境、アプリケーションや運用管理項目などの調査
n 移行順序や新機能の実装検討と決定
n 移行作業項目、移行方法や移行スケジュールの決定
n 失敗時の回復方法や移行後の運用管理内容の決定
n 移行対象アプリの選定、アプリ動作確認方法、スケジュールの決定
n 移行テスト内容、方法や担当者の決定
n ユーザー研修の検討
n 新規またはテスト用機器の調達、環境準備
n 移行テストに基づく移行計画の見直し
など
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移行テストの概要
n 現行環境への影響が無いテスト手順の検討
n サーバーIDやDBのコピーを作成
n テスト環境での移行手順に従った移行実施と問題点確認
n アプリケーションの稼動確認と不具合点の抽出
n 新機能の評価とパフォーマンス評価
など
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基本的な移行ステップn 複数サーバー環境の場合は全サーバーをR4.6.7aにアップグレード(*1、最終ページ参照)
Ø Dominoディレクトリが"データベースで多くのフィールドを許可"設定
Ø R4.6.7a以降でないとDominoディレクトリの複製に失敗
Ø R4.6.7aサーバーで CONVERT_NAB_UNKS_TO_RARELYUSED=1指定
n 管理サーバーのアップグレードとDominoディレクトリを含むサーバー共通のシステム系DBのアップグレードØサーバー共通のシステム系DBのテンプレートを既存のサーバーに配布
n 管理クライアントのアップグレード
Ø新リリースのサーバーの管理とシステム系DBの管理に必須
n ハブサーバーのアップグレードØユーザーへの影響が比較的少ないサーバー
n メールサーバーのアップグレード
n アプリケーションDBサーバーのアップグレード
ØさまざまなDBが存在し、最も問題が発生しやすいサーバー
Ø DBの動作確認の時間の確保n Notesクライアントのアップグレード
n メールテンプレートのアップグレード
n アプリケーションDBでのDomino Designer新機能の利用
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サーバーのアップグレード手順n システムファイル/データベースのバックアップ
n サーバーをアップグレード
Ø Dominoディレクトリの設計をアップグレード(必要な場合)
n Dominoサーバーを停止し、DominoディレクトリのCompactと索引の再作成
Ø OS上で、“(n)compact”、“(n)updall -r”コマンドを実行 (nXXXXX.exeはwindows版のコマンド)n Windows系の場合、Dominoサーバーのサービスを削除
Ø違うディレクトリに導入する場合や、R4.6からアップグレードする場合は、サービス名が変更される
üバッチファイル等注意(スケジュールされたサービス起動/停止など)
n 設定変更Ø設定場所が変更されるパラメーターの再設定
Ø Notes.iniパラメーターの変更または削除
ü特に、"nsf_buffer_pool_size"を設定している場合は削除するか適切な値に再設定(Domino R4.6とDomino R5/6では必要とするサイズが大幅に異なる)
Ø使用する新機能/停止する機能のための設定n 一般DBのCompactと索引の再作成
Ø load compact、load updall -r
Ø全文索引は、Comapactを行わないでも再作成が必要(索引エンジンが異なる)
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クライアントのアップグレード手順(R4.6.7a)n システムファイル/データベースのバックアップ
Ø 6からR4.6.xへ戻すことは出来ないのでバックアップは必須
n 6を上書きインストール
Øデフォルトで既存の R4.6.7aがインストールされているフォルダに上書
Øテンプレートは R4.6.7a、6のものが混在
üファイル名が同じ場合は上書きされ、異なるものは追加される為、一部 R4のテンプレートが残る
Øスタートメニューのアイコンは R4.6.7aの物が残り、さらに 6のアイコンが追加される(いずれのショートカットからも 6クライアントが起動)
n インストール後、最初にクライアントを起動した際に移行タスクが実行
Øデータベース圧縮(Compact)
Ø desktop.dskが desktop6.ndk とブックマークに移行される(desktop.dskは残る)
Ø個人アドレス帳が 6の設計に置換される(ODSは 20のまま)
Øロケーション文書、接続文書等は引き継がれる
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クライアントのアップグレード手順(R5)n システムファイル/データベースのバックアップ
Ø 6からR5へ戻すことは出来ないのでバックアップは必須
n 6を上書きインストール
Øデフォルトで R5がインストールされているフォルダに上書き
Øテンプレートは R5、6のものが混在
üファイル名が同じ場合は上書きされ、異なるものは追加される為、一部 R5のテンプレートが残る
Øスタートメニューのアイコンは R5の物が残り、さらに 6のアイコンが追加される(いずれのショートカットからも6クライアントが起動)
n インストール後、最初にクライアントを起動した際に移行タスクが実行
Øデータベース圧縮(Compact)
Ø desktop5.dskが desktop6.ndkに移行される(desktop5.dskは残る)
Øブックマークは、6 のブックマークに移行される
Ø bookmark.nsf、個人アドレス帳が 6の設計に置換される(ODSは 41のまま)
Øロケーション文書、接続文書等は引き継がれる
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アプリケーション移行の考慮事項
n R4やR5で作成されたアプリケーションは、基本的に動作
n 一部例外事項があるため、動作テストは必須
Ø サポートされなくなった@関数, @Command
Ø 関数や設計要素での一部仕様の変更あり
ü フォントサイズ、折り返し表示の変更
ü 表示/非表示の動作変更
ü 関数の追加、動作仕様の変更
ü レプリカの制御
ü ACLの評価順の変更
など
n 移行チェックツールの利用を推奨
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移行チェックツールの概要nNotes/Domino Application Code Checker
Ø アプリケーションの移行をスムーズに行うための支援ツール
Ø 移行の対象とするノーツデータベースの設計情報を自動的にチェック
Ø アプリケーション移行の際の問題発生の可能性がある個所を一覧することができ、問題発生個所の洗い出しの生産性を大幅に向上させることができる
Ø ツールで提供するチェック項目以外に、独自のチェック項目の追加が可能である
Ø ソースコードを開示しているので、自由に機能変更、追加が可能である
Ø TeamStudio Analyzer のインストールが必須
Ø Notes/Dominoアプリケーション移行Hint&Tips集との連携
ü 提供されるチェック対象のリストとHint&Tips集の内容が連携
ü チェック結果に対する情報がHint&Tips集より得られる
nNotes/Dominoアプリケーション移行Hint&Tips集ü Notes/Domino6へのアプリケーション移行のためのHint&Tipsを提供することにより、作業負荷を軽減する
ü Notes/Domino6の障害情報と回避策を提供することにより、未然にトラブルを防止する
ü R4/R5の障害情報の現在の状況(修正済み,未修正)や6での仕様の変更点を提供することにより、Notes/Domino6の開発生産性が向上する
ü Notes/Domino Application Code Checker(以降、Code Checkerと記述)との併用により、より効率的なアプリケーションの移行ができる
* 移行チェックツールの入手方法につきましては、弊社営業担当またはビジネス・パートナーへお尋ねください 。
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Code Checker 構成図
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移行時の考慮点ポイント
n H/W(サーバー/クライアント)、ネットワーク仕様などインフラの見直し
n現行環境のバックアップ
n混在環境での運用
nアプリケーションの移行
nユーザー教育(ユーザー・インターフェースの変更)
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参考情報n http://ibm.com/jp/support/redbooks/
SG88-8522-00:Lotus Notes/Domino 6 へのアップグレード
SG88-8521-00:Domino 6 へのアップグレード パフォーマンス向上によるメリット
n http://ibm.com/jp/domino07/lotus/home.nsf/Content/6Ferris Research調査レポート
「Lotus Notes/Domino 6へのアップグレードによるコスト削減」
n http://ibm.com/jp/domino07/lotus/home.nsf/Content/ldd_techLotus Notes/Domino 6 日本語デイレクトリー環境移行ガイド
Lotus Notes/Domino 6 マイグレーションについて
n http://ibm.com/jp/domino07/lotus/home.nsf/Content/6n http://ibm.com/jp/domino07/lotus/home.nsf/Content/65n http://ibm.com/jp/domino07/lotus/home.nsf/Content/ldd_tech_X_mig_seminar
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Domino R4.xと6.xの混在環境
§ Domino R4.6.7aへのアップグレードは必ずしも必要ありません。管理ヘルプには、Domino R4.xから移行を行う際に、R4.xと6/6.5のサーバーが混在する環境において、Dominoディレクトリーを複製する場合は、R4.xサーバーをR4.6.7aへ移行する必要があるとの記述があります。
これは、Domino 6/6.5のDominoディレクトリーのテンプレートにおいて、R4.xでサポートされていない非常に多くのフィールド数を使っており、複製時にエラーが発生するため、その回避のための措置です。
しかし、その他にも回避策が提示されておりますので、下記URLをご覧ください。
http://www-6.ibm.com/jp/domino04/lotus/support/faqs/faqs.nsf/0/1c9ad4ecadb0a33d49256e700039734f?OpenDocument
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