化学物質のリスクアセスメントnr-coop.server-shared.com/Koshu/kenshu-Risk.pdfSafety Data...

Preview:

Citation preview

化学物質のリスクアセスメント

全国生コンクリート工業組合連合会

平成30年度 長野県生コンクリート工業組合研修会

平成30年4月20日

全国生コンクリート工業組合連合会

1.リスクアセスメントの概要

改正労働安全衛生法

化学物質のリスクアセスメト と 職場のリスクアセスメント

リスクアセスメントの進め方

2.リスクアセスメントの事例

評価方法の紹介

(マトリクス法 コントロールバンディング CREATE-SIMPLE)

3.SDS発行について

SDS内容

発行方法

全国生コンクリート工業組合連合会

1.リスクアセスメントの概要

何が求められているのか?

◆背景

労働安全衛生法の改正

◆リスクアセスメントの流れ

SDS GHS 評価方法

◆今後の対応

実施例 労働基準局立入り対策

全国生コンクリート工業組合連合会

労働安全衛生法とは・・・

職場における労働者の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進することを目的とする。

安全・健康・快適

危険防止基準 の確立

責任体制の 明確化

自主的活動促進の措置

事業者の責務 労働者の責務

全国生コンクリート工業組合連合会

改正労働安全衛生法について

1.化学物質管理のあり方の見直し 平成28年 6月25日

2.ストレスチェック制度の創設 平成27年12月1日

3.受動喫煙防止対策の推移 平成27年 6月 1日

4.重大な労働災害を繰り返す企業への対応 平成27年6月1日

5.外国に立地する検査機関等への対応 平成26年12月1日

6.電動ファン付呼吸用保護具の型式検定 平成26年12月1日

7.規制・届出の見直し 平成27年6月1日

公布:平成26年6月25日

全国生コンクリート工業組合連合会

392 377

293 285

310

338

306

277

251 268 269

234

308 325

475

436

497 472

0

100

200

300

400

500

600

平成19 20 21 22 23 24 25 26 27

脳・心疾患と精神障害による労災件数

脳・心疾患 精神障害

2.ストレスチェック制度の創設

全国生コンクリート工業組合連合会

2.ストレスチェック制度の創設

全国生コンクリート工業組合連合会

3.受動喫煙防止対策の推移

濃度測定器貸出

助成金 無料相談窓口

医療機関 小中学校 高校 敷地内禁煙

官公庁、大学等 建物内禁煙

飲食店 ホテル 事務所等、ビル等の共用部分、駅、空港

原則建物内禁煙 (喫煙室設置可)

バス タクシー 乗り物内禁煙

鉄道 船舶 原則乗物内禁煙 (喫煙室設置可)

職場の「受動喫煙防止対策」が事業者の努力義務

健康増進法改正案(たたき台)2016.10

全国生コンクリート工業組合連合会

全国生コンクリート工業組合連合会

KY(危険予知)活動→RKY(リスクアセスメント危険予防)

職場のリスクアセスメント

化学物質のリスクアセスメント

危険性又は有害性等の調査等に関する指針

平成18年

労働安全衛生法第28条

職場の潜在的な危険性又は有害性を見つけ出し、

これを除去、低減する

化学物質等による危険性又は有害性等の調査等に関する指針 平成27年

労働安全衛生法第57条

化学物質の潜在的な危険性又は有害性を見つけ出し、

これを除去、低減する

全国生コンクリート工業組合連合会

印刷工場の胆管がん/繊維工場の膀胱がん

H24

•胆管がん発症の労災

請求

H25

•原因特定

H26

• IARC発がん性の認定

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクアセスメントの概要

第57条の3

事業者は、厚生労働省令で定めるところにより、第57条第1項

の政令で定める物及び通知対象物による危険性又は有害性等を

調査しなければならない。

化学物質のリスクアセスメントの改正条文(その1)

実施すべき事業者

対象物質

施行時期

対象の化学物質を製造し、又は取り扱う全ての事業者が行わなければならない。

安全データシート(SDS)の交付義務の対象である640663物質。(2017/08)

平成28年6月1日

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクアセスメントの概要

第57条の3

2 事業者は、前項の調査の結果に基づいて、この法律又はこれに

基づく命令の規定による措置を講ずるほか、労働者の危険又は健

康障害を防止するため必要な措置を講ずるように努めなければな

らない。

化学物質のリスクアセスメントの改正条文(その2)

結果に基づく措置

・法令に規定がある場合は、

当該規定に基づく措置を講じることが必要。

・法令に規定がない場合は、

必要な措置を講じることが努力義務。

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクアセスメントの対象物質

PCB等

一定の危険・有害な物質

8物質

119物質

663物質

約6万物質

石綿等 重度の健康障害あり

健康障害多発

健康障害発生

製造禁止

特別規則

リスクアセスメント義務

リスクアセスメント努力義務

(SDS交付努力義務)

安全データシート交付義務

強化部分

製造禁止

特別規則

リスクアセスメント努力義務

(SDS交付努力義務)

安全データシート交付義務

現行 施工後

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクアセスメントの実施時期

< 法律上の実施義務>

1.化学物質等を原材料として新規に採用、又は変更するとき

2.作業方法や作業手順を新規に採用、又は変更するとき

3.化学物質等による危険性や有害性に変化が生じたり、

生じる恐れがあるとき ※新たな危険有害性の情報が、SDSなどにより提供された場合など

<指針による努力義務>

1.労働災害発生時 ※過去のリスクアセスメント(RA)に問題があるとき

2.過去のRA実施以降、機械設備などの経年劣化、労働者の知識経験など

リスクの状況に変化があったとき

3.過去にRAを実施したことがないとき

施行日(平成28年6月1日)以降

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクアセスメント対象?

実施義務 努力義務

法的には努力義務であるが、労基署が立入に入った場合は、何もやっていない事業所は指導の対象

となる。

厚生労働省担当官

全国生コンクリート工業組合連合会

(1)助成的指導

①情報提供

②技術的助言

(2)規制的指導

①法定の指導

②法定外の指導

行政指導とは?

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクアセスメントの流れ

化学物質などによる危険性または有毒性の特定 STEP1

リスクアセスメント結果の労働者への周知 STEP5

特定された危険性または有害性によるリスクの見積り STEP2

リスクの見積りに基づくリスク低減措置の内容の検討 STEP3

リスク低減措置の実施 STEP4

全国生コンクリート工業組合連合会

対象物の選定

1.化学物質等による危険性、又は有毒性等を

リスクアセスメントの対象とする。

2.リスクアセスメントは、取り扱う業務ごとに行う。

複数の作業工程がある場合、

工程ごとを1つの単位とする。

STEP1 STEP2 STEP3 STEP4 STEP5

全国生コンクリート工業組合連合会

情報の入手方法

< リスクアセスメント実施に当たり、次の情報を入手する>

1.化学物質等に係わる危険性又は有害性に関する情報(SDS等)

2.対象作業実施状況に関する資料 (作業標準、作業手順書等)

<必要に応じて情報を入手する>

1.機械設備等のレイアウト等、作業環境に関する情報

2.作業環境測定結果等

3.災害事例、火災統計等

4.その他、リスクアセスメントの実施に参考となる資料

STEP1 STEP2 STEP3 STEP4 STEP5

全国生コンクリート工業組合連合会

SDSの入手方法① 1.販売業者から入手

2.HPから入手

全国生コンクリート工業組合連合会

SDSの入手方法② セメントメーカーのHP から入手

全国生コンクリート工業組合連合会

http://www.j-shiyaku.or.jp/home/msds/index.html

SDSの入手方法③

全国生コンクリート工業組合連合会

SDSとは? Safety Data Sheet

1 化学品および会社情報 9 物理的および化学的性質

(引火点、蒸気圧等)

2 危険有害性の要約(GHS分類) 10 安定性および反応性

3 組成および成分情報

(CAS番号、化学名、含有量等) 11 有毒性情報(IARC区分)

4 応急措置 12 環境影響情報

5 火災時の措置 13 廃棄上の注意

6 露出時の措置 14 輸出上の注意

7 取扱いおよび保管上の注意 15 適用法令

(安衛法、化管法、消防法)

8 ばく露防止および保護措置 (ばく露限界値、保護具など)

16 その他の情報

STEP1 STEP2 STEP3 STEP4 STEP5

全国生コンクリート工業組合連合会

GHSの分類

●化学品の分類および表示に関する世界調和システム

●化学品の危険有害性を世界的に統一された一定の基準に従って分類したもの

Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals

STEP1 STEP2 STEP3 STEP4 STEP5

物理的危険性

健康に対する危険性

環境に対する危険性

爆発物や引火性等の危険性

発がん性 急性毒性

水生環境有害性

全国生コンクリート工業組合連合会

可燃性・引火性ガス

発がん性

爆発物 高圧ガス

急性毒性 急性毒性

腐食性 水生環境有害性 酸化性ガス

全国生コンクリート工業組合連合会

区分1 区分2 区分3 区分4 区分5

LD50

(mg/kg) ≦5 ≦50 ≦300 ≦2,000 ≦5,000

絵表示 なし

注意

喚起語 危険 危険 危険 警告 警告

危険有害性情報

飲み込むと生命に危険

飲み込むと生命に危険

飲み込むと有害

飲み込むと有害

飲み込むと有害のおそれ

急性毒性(経口)の区分と該当するラベル情報

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積①

STEP1 STEP2 STEP3 STEP4 STEP5

ア.危険性を及ぼし、ま

たは健康障害を生ずるお

それの程度と、危険また

は健康障害の程度を考慮

する方法

マトリクス法

数値化法

枝分かれ図を用いた方法

コントロール・バンディング

災害のシナリオから見積もる方法

CREATE-SIMPLE

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積②

STEP1 STEP2 STEP3 STEP4 STEP5

イ.暴露の危険性と有害性の

程度を考慮る方法

実測値による方法

使用量等から推定する方法

予め尺度化した表を使用する方法

ウ.その他、アまたはイに

準ずる方法

特化則の対象物は、特別則に定める具

体的な措置の状況を確認する方法

GHS分類で危険性のある物質は、

安衛則等の規定を確認する方法

全国生コンクリート工業組合連合会

リスク低減措置の検討①

PCB等

一定の危険・有害な物質

8物質

119物質

663物質

約6万物質

石綿等 重度の健康障害あり

健康障害多発

健康障害発生 有規則、特化則など法令に従った措置の実施(義務)

密閉、局所排気装置、作業環境測定、特殊健康診断 等

STEP1 STEP2 STEP3 STEP4 STEP5

全国生コンクリート工業組合連合会

リスク低減措置の検討②

PCB等

一定の危険・有害な物質

8物質

119物質

663物質

約6万物質

石綿等 重度の健康障害あり

健康障害多発

健康障害発生

リスク低減措置内容の検討(義務)

ア 危険性又は有害性の低い代替化学物質等への変更

イ 防暴構造化、機会設備の密閉化、局所排気装置の設置

ウ 作業手順の改善 立入禁止等の管理

エ 保護具の使用

リスク低減措置の実施(努力義務)

STEP1 STEP2 STEP3 STEP4 STEP5

ばく露濃度 >ばく露限界値

リスク >1

全国生コンクリート工業組合連合会

リスク低減措置の検討③

PCB等

一定の危険・有害な物質

8物質

119物質

663物質

約6万物質

石綿等 重度の健康障害あり

健康障害多発

健康障害発生

ばく露濃度 < ばく露限界値

リスク ≦ 1

リスク低減措置の検討は不要

STEP1 STEP2 STEP3 STEP4 STEP5

全国生コンクリート工業組合連合会

◆危険有害性の高い物質から低い物質に変更する

◆温度や圧力等の運転条件を変えて発散量を減らす

◆化学物質などの形状を、粉から粒に変更して取り扱う

◆局所排気装置の形状を改良する

◆作業場所に拡散防止のパーティーションを付ける

◆全体換気により作業場全体の気中濃度を下げる

◆防毒マスクや防じんマスクを使用する

STEP1 STEP2 STEP3 STEP4 STEP5

リスク低減措置の実施

特別規則:117物質

呼吸用保護具

(JIS T 8157)

防じん防毒マスク

(国家検定品)

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクアセスメント結果の周知

○○作業のリスクアセスメント結果

1 対象化学物質の名称

2 対象業務の内容

3 リスクアセスメントの結果

(1)特定した有害性

(2)見積もったリスク

4 実施するリスク低減措置の内容

STEP1 STEP2 STEP3 STEP4 STEP5

全国生コンクリート工業組合連合会

補足労働基準監督署立入への対応(1)

指針とパブコメ結果 労働局長宛通達 リスクアセスメント

パンフレット

指針と指針案に対するパブリックコメント結果

改正労働安全衛生法 Q&A

厚生労働省パンフレット 「リスクアセスメントを実施しましょう」

厚生労働省から労働局長宛ての通達

全国生コンクリート工業組合連合会

補足労働基準監督署立入への対応(2)

指針で定められた資料 リスクアセスメント関連資料

①SDS

②作業手順書

③機械設備のレイアウト

④作業環境測定結果

⑤災害事例、火災統計

⑥その他

①RAデータシート

②RA実施結果

⑤RA低減措置検討内容

⑥労働者への周知

全国生コンクリート工業組合連合会

補足労働基準監督署立入への対応

Q 事業所内で化学物質は取り扱っていますか?

Q その製品にSDSは添付されていますか?

Q その化学物質は何ですか?法令上の区分は?

Q その化学物質のリスクアセスメントを実施していますか?

Q 評価方法はどのようなものを用いていますか?

Q リスクアセスメントの結果を労働者に周知していますか?

全国生コンクリート工業組合連合会

全国生コンクリート工業組合連合会

平成30年7月1日施工

全国生コンクリート工業組合連合会

2.リスクアセスメント実施方法

◆評価方法

マトリクス法

コントロールバンディング

CREATE-SIMPLE

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクアセスメントの実施

化学物質などによる危険性または有毒性の特定 STEP1

リスクアセスメント結果の労働者への周知 STEP5

特定された危険性または有害性によるリスクの見積り STEP2

リスクの見積りに基づくリスク低減措置の内容の検討 STEP3

リスク低減措置の実施 STEP4

SDS等による化学物質などの情報入手 STEP0

全国生コンクリート工業組合連合会

事業所内で使用している、

若しくは新規に使用を開始する予定の

化学物質の洗い出し、SDSを入手する STEP0

・セメント

・混和剤/材

・中和剤

・その他薬品

(エタノール、クロム酸カリウム等) ?

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクアセスセメント対象は663物質とされているが、実際は3000以上の物質になる。

「銅及びその化合物」 ①

アセト亜砒酸銅、酸化銅、酢酸銅、銅、砒酸銅、ケイフッ化銅、シアン化銅、シアン化銅酸カリウム、シアン化銅酸ナトリウム、ジメチルジチオカルバミン酸銅、チオシアン酸第一銅、塩化第一銅、ビス銅、ピロりん酸第二銅、塩化第二銅カリウム、塩化銅、塩基性塩化銅、塩基性炭酸銅、硫酸銅、酢酸銅一水和物、フッ化第二銅、ヨウ化銅、硝酸銅、硫酸銅五水和物 ㉔

化学物質などによる危険性または有毒性の特定 STEP1

生コン工場のリスクアセスメントの対象となる化学物質は、セメント、混和剤、混和材、中和剤等が対象となる

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクアセスセメント対象の663物質か?

3000以上

15 適用法令(労働安全衛生法) 法第57条(令第18条)名称等を表示すべき有害物

NO YES

化学物質などによる危険性または有毒性の特定 STEP1

PCB等

一定の危険・有害な物質

119物質

663物質

約6万物質

リスクアセスセメント対象物質

リスクアセスセメント対象物質ではない

リスクアセスメントが必要か否かは、SDSで確認するとよい(特に混和剤、混和材)

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積り(定性的方法) STEP2

リスク 危険有害性 ばく露量 = ×

マトリクス法 GHSから有害性の度合いを5段階区分

作業レベルと時間からばく露量を推定

コントロール・ バンディング

GHSから有害性の度合いを区分

作業内容、取扱量、沸点等からばく露量を推定

CREATE-SIMPLE GHSから有害性の度合いを区分

作業内容、取扱量、沸点等からばく露量を推定

リスクは有害性と曝露量の双方に関係する。有害性が大きいからと言って、一概にリスクが大きくなるとは限らない

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積り(マトリクス法) STEP2

リスクレベル

GHS有害性

暴露レベル

全国生コンクリート工業組合連合会

SDSを用いて、GHS分類を参照して有害性のレベルを区分す

る。

Ex)酸化カルシウム

→ C

危険大

リスクの見積り(マトリクス法)有害性のレベル STEP2

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積り(マトリクス法)ばく露レベル STEP2

作業環境レベルと作業時間等から、

ばく露レベルを

推定する。

Ex)酸化カルシウム

→ 2

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積り(マトリクス法) STEP2

有害レベルとばく露レベルからリスクを

推定する。

Ex)酸化カルシウム

→ 3

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積り(コントロール・バンディング法) STEP2

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積り(コントロール・バンディング法) STEP2

全国生コンクリート工業組合連合会

http://anzeninfo.mhlw.go.jp/ras/user/anzen/kag/ankgc07.htm

リスクの見積り(コントロール・バンディング法) STEP2

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積り(コントロール・バンディング法) STEP2

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積り(コントロール・バンディング法) STEP2

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積り(コントロール・バンディング法) STEP2

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積り(コントロール・バンディング法) STEP2

全国生コンクリート工業組合連合会

全国生コンクリート工業組合連合会

酸化カルシウム

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積り(コントロール・バンディング法) STEP2

酸化カルシウム

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積り(コントロール・バンディング法) STEP2

酸化カルシウム

全国生コンクリート工業組合連合会

リスク低減措置の実施 STEP4

酸化カルシウム

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積り(定量的方法) STEP2

リスク 危険有害性 ばく露量 = ×

HQ = 推定ばく露濃度/ばく露限界

HQ ≧1:リスクあり HQ< 1:リスクなし

全国生コンクリート工業組合連合会

http://www.ecetoc.org/tools/targeted-risk-assessment-tra/

リスクの見積り(ECETOC TRA ばく露推定モデル) STEP2

欧州化学物質環境毒性センター(ECETOC)が提供するリスクアセスメントツールは定量的

評価が可能なツール

欧州化学物質環境毒性センター(ECETOC)が提供するリスクアセスメントツールは定量的

評価が可能なツール

全国生コンクリート工業組合連合会

任意項目

必須項目

全国生コンクリート工業組合連合会

有料日本語版

リスクの見積り(ECETOC TRA ばく露推定モデル) STEP2

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積り(ECETOC TRA ばく露推定モデル) STEP2

ECETORC TRAの

リスク評価結果

Ex)酸化カルシウム

→0.01

ECETORC TRAの

リスク評価結果

Ex)酸化カルシウム

→0.01

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積り(CREATE-SIMPLE) STEP2

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積り(CREATE-SIMPLE) STEP2

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積りに基づくリスク低減措置の実施 STEP4

リスクの見積りに基づくリスク低減措置の内容の検討 STEP3

危険性又は有害性の 低い代替化学物質等への変更

防暴構造化、局所排気装置の設置

作業手順の改善 立入禁止等の管理

保護具の使用

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクアセスメント結果の労働者への周知 STEP5

○○△△□□試験における

リスクアセスメント結果

1 化学物質の名称:セメント(酸化カルシウム)

2 業務の内容:練混ぜ

試験練

3 リスクアセスメントの結果 (1)特定した有害性:皮膚腐食性(区分1) (2)見積もったリスク:3

4 実施するリスク低減措置の内容

・換気設備による全体換気・防塵マスクの着用

全国生コンクリート工業組合連合会

全国生コンクリート工業組合連合会

全国生コンクリート工業組合連合会

3.SDSの概要

◆SDS発行対象物質

◆SDSとは

◆SDSの内容

◆SDSの発行方法

全国生コンクリート工業組合連合会

SDS発行対象物質

ー除外要件ー

1 指定化学物質の含有率が1%未満

2 固形物 (固体以外の状態にならず、粉状又は粒状にならない製品)

3 密封された状態で取り扱われる製品

4 一般の消費者の生活の用に供される製品

5 再生資源

PCB等

一定の危険・有害な物質

8物質

119物質

663物質

約6万物質

石綿等 重度の健康障害あり

健康障害多発

健康障害発生

指定化学物質を規定含有率以上含有する製品を他の事業者に提供する全ての事業者

ポルトランドセメント

全国生コンクリート工業組合連合会

SDSとは? Safety Data Sheet

1 化学品および会社情報 9 物理的および化学的性質

(引火点、蒸気圧等)

2 危険有害性の要約(GHS分類) 10 安定性および反応性

3 組成および成分情報

(CAS番号、化学名、含有量等) 11 有毒性情報(IARC区分)

4 応急措置 12 環境影響情報

5 火災時の措置 13 廃棄上の注意

6 露出時の措置 14 輸出上の注意

7 取扱いおよび保管上の注意 15 適用法令

(安衛法、化管法、消防法)

8 ばく露防止および保護措置 (ばく露限界値、保護具など)

16 その他の情報

全国生コンクリート工業組合連合会

SDSの作成・ラベル表示

容器・包装等への

ラベル表示については

生コンのアジテータ車には、ラベル表示は しなくても良いと現状解釈しています。

(確認中)

全国生コンクリート工業組合連合会

ご静聴、ありがとうございました。

全国生コンクリート工業組合連合会

職場におけるリスクアセスメント

リスクアセスメントの基本的な手順 2

なぜリスクアセスメントが必要か 1

潜在的な危険性や有害性が、いつかは労働災害に繋がる可能性

リスク低減措置の優先順位 3

危険性・有害

性の特定

リスクの

見積

低減措置内

容の検討

低減措置の

実施

計画段階での

措置 工学的対策 管理的対策 保護具の使用

危険性や有害性の多様化

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積り(マトリクス法) STEP2

発生可能性及び重篤度を相対的に尺度化し、それらを縦軸と横軸とし、あらかじめ発生可能性及び重篤度に応じてリスクが割り付けられた表を使用してリスクを見積もる方法

負傷又は疾病の重篤度

死亡 後遺障害 休業 軽傷

危険又は健康障害を生ずるおそれの程度 (発生可能

性)

極めて高い 5 5 4 3

比較的高い 5 4 3 2

可能性あり 4 3 2 1

ほとんどない 4 3 1 1

リスク 優先度

4~5 高 ・直ちにリスク低減措置を講ずる必要がある。 ・措置を講ずるまで作業を停止する必要がある。

2~3 中 ・速やかにリスク低減措置を講ずる必要がある。 ・措置を講ずるまで使用しないことが望ましい。

1 低 ・必要に応じてリスク低減措置を実施する

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積り(数値化法) STEP2

Copyright © TECHNOHILL CO.,LTD. 2015 All rights reserved 80

発生可能性及び重篤度を一定の尺度によりそれぞれを数値化し、

それらを加算又は乗算等してリスクを見積もる方法

1 危険又は健康障害の程度

重篤度 死亡 後遺障害 休業 軽傷

X 30点 20点 7点 2点

2 危険又は健康障害を生ずるおそれの程度(発生可能性)

発生可能性 極めて高い 比較的高い 可能性あり ほとんどない

Y 20点 15点 7点 2点

X + Y = リスク 例; 重篤度(後遺障害)で発生可能性(比較的高い):20+15=35

リスク 優先度

30点以上 高 ・直ちにリスク低減措置を講ずる必要がある。 ・措置を講ずるまで作業を停止する必要がある。

10~29点 中 ・速やかにリスク低減措置を講ずる必要がある。 ・措置を講ずるまで使用しないことが望ましい。

10点未満 低 ・必要に応じてリスク低減措置を実施する

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積り(枝分かれ法) STEP2

発生可能性及び重篤度を段階的に分岐していくことによりリスクを見積もる方法

負傷又は疾病の重篤度

負傷又は疾病の発生の可能性の度合

リスク 優先度

直ちに低減措置を講ずる必要がある

速やかに低減措置を講ずる必要がある

必要に応じてリスク低減措置を実施する

4

3

2

1

開始

重大

軽傷

日常的

まれ

日常的

まれ

困難

困難

可能

可能

居合わせる確率 回避可能性

全国生コンクリート工業組合連合会

潜在的な危険性や有害性の特定

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクの見積①

①危険性・有害性に近づく頻度+②けがの可能性+③けがの程度=リスクポイント

①危険性・有害性に近づく頻度

頻 度 評価点

頻繁(数回/日) 4点

時々(1,2回/日) 2点

滅多にない (数回/週)

1点

②けがをする可能性

頻 度 評価点

確 実 6点

可能性が高い 4点

可能性がある 2点

ほとんどない 1点

③けがの程度

頻 度 評価点

致命傷 10点

重 傷 6点

軽 傷 3点

微 傷 1点

全国生コンクリート工業組合連合会

リスクレベル

リスク

ポイント 評価 基準

Ⅴ 14~20 直ちに解決すべき問題がある 直ちに中止又は改善する

Ⅳ 12~13 重大な問題がある 優先的に改善する

Ⅲ 9~11 かなり問題がある 見直しを行う

Ⅱ 6~8 多少問題がある 計画的に改善する

Ⅰ 3~5 必要に応じて 教育や人材配置をする

①危険性・有害性に近づく頻度+②けがの可能性+③けがの程度=リスクポイント

リスクの見積②

全国生コンクリート工業組合連合会

低減措置実施例

対滑性の作業靴

安全帯の着用

ヘルメットの着用

全国生コンクリート工業組合連合会

全国生コンクリート工業組合連合会

補足 生コン工場が取り組むべき望ましい対応(1)

総括安全衛生管理者 ・リスクアセスメントの実施を統括管理 等

安全管理者

衛生管理者 等 ・リスクアセスメント実施の管理

・具体的事項への関与(アドバイス/サポート等)

安全衛生委員会

職場の責任者 ・リスクアセスメントの実施 step0~step5

作業者 ・職場の責任者の実施内容における具体的事項への参画

化学物質、機械設備等

の専門家 ・専門知識を必要とするケースの場合(必要時)

・技術的な助言を得るために活用する

リスクアセスメントの実施体制

全国生コンクリート工業組合連合会

補足 生コン工場が取り組むべき望ましい対応(2)

実施体制の確立

実施時期の確認

対象物質の選定

SDSの入手

危険性・有害性の特定

リスクの見積

リスク低減措置の検討

結果の周知

全国生コンクリート工業組合連合会

(1) 職場のリスクが明確になります

(2) リスクに対する認識を共有できます

(3) 安全衛生対策の合理的な優先順位が決定できます

(4) 残留リスクに対して「守るべき決めごと」の理由

が明確になります

(5) 職場全員が参加することにより「危険」に対する

感受性が高まります

リスクアセスメント導入効果

Recommended