TACTiCS 財務 - zenkoku-data.net...2 監査処理 起動方法...

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会計事務所向けマニュアル

TACTiCS財務

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ccountin

g o

ffice

Contents

1.オペレータ登録 1

2.監査処理 2

3.監査チェック 5

4.事務所メモ 7

5.カスタマイズ 8

6.事務所情報の登録 9

7.経営羅針盤のメニュー制御 10

8.経営羅針盤を会計事務所レベルで起動 11

9.達人クラウドでの利用 12

10.プロオプション 14

1

オペレータ登録

『TACTiCS財務』は以下の会計事務所専用機能を搭載しています。

監査処理 入力されたデータに対してどのようなチェックを行うかを項目

として登録することで監査業務の標準化を図れます。報告書

を作成することも可能です。

監査チェック 会計事務所が監査を行った後に顧問先が修正した仕訳を抽

出できます。

事務所メモ 仕訳に顧問先に向けたメッセージが入れられます。

カスタマイズ お問い合わせ先やインフォメーションボックスのリンク先を変

更できます。全国税理士データ通信協同組合連合会から会

計事務所向けに配信される情報を閲覧する場合や、顧問先

のシステムに事務所独自の情報を配信する場合にご利用下

さい。

事務所情報の登録 仕訳帳、元帳、帳簿、試算表、各種分析帳票の右下に会計事

務所名を印字する場合にご利用下さい。

経営羅針盤のメニュー制御

経営羅針盤で参照可能なメニューをTACTiCS財務の側から

選べます。

プロオプション 中期予算作成、一括監査、月次報告書一括印刷、他社仕訳イ

ンポートなどの特別な機能が利用できます。

以下の手順に従って登録済みのオペレータを会計事務所レベルに変更すると、次回ログイ

ン時より会計事務所専用機能が利用できます。

【手順】

①【拡張機能】-【オペレータ

登録】を起動して、会計事務

所レベルを与えるオペレー

タをダブルクリックします。

②オペレータ登録画面が開き

ます。「Ctrl」「A」「O」を同時

に押します。

③「会計事務所である」という

項目が表示されます。チェ

ックを入れて「OK」で画面

を閉じます。

会計事務所レベルのオペレータは「選択中のデータを処理します」のチェックに係わ

らず、全てのデータを処理できます。会計事務所内では全職員を会計事務所レベル

に設定してご利用下さい。

顧問先のシステムに会計事務所レベルのオペレータを登録すれば、顧問先でも会計

事務所機能が使えます。

①ダブルクリック

②「Ctrl」「A」「O」を同時に押す

③チェックを入れる

1

2

監査処理

起動方法

会計事務所レベルでログインすると、メニューバーの「経営羅針盤」と「ウインドウ・ヘルプ」

の間に「AO機能」が表示されます。

「監査処理」をクリックして実行します。

監査実行

どのような監査を行うかを登録し、登録した手順に沿って監査を行います。

監査項目を登録すると業務がマニュアル化されますので、チェック漏れを防げるのはもちろ

ん、どなたでも一定レベル以上の監査が行えます。

データ中継サーバーを利用して顧問先を訪問する前にデータを入手し、会計事務所内で

監査処理を実行すれば、不明点を洗い出した状態で顧問先を訪問できますので、現場で

の作業がより効率的になります。

監査項目の登録

① 画面右上の「新規」ボタンをクリックします。

② 「監査項目登録」画面が

開きます。「監査項目名」

を入力します。

③ 「説明」に監査項目を説明

する文章を設定します。

④ 「参照する帳簿」の中から

監査項目を実行すると開

く帳簿を選択します。

⑤ 「OK」をクリックします。

仕訳帳と元帳は事前に登録済みの

検索条件を使用すれば、監査実行

時に一定条件に該当する仕訳だけ

を抽出できます。

2

3

監査の実行

① 監査を行う月又は期間を選択します。

② 監査を行う項目をクリックします。

③ 画面右下の「実行」ボタンをクリックします。

④ 指定した帳簿が開きます。仕訳帳、元帳で検索条件を使用した場合は設定した条件に

該当する仕訳だけが表示されます。内容を確認し、適宜修正します。

⑤ 帳簿を閉じると「監査処理」画面に戻ります。次の監査項目をクリックして「実行」ボタン

をクリックします。

監査終了処理

監査が完了したら本処理を実行します。

監査終了日付を指定して実行すると、指定日以前の仕訳の内部にフラグが立ちます。

「禁止」で実行すると監査済み仕訳の訂正・削除及び指定日以前の日付で追加入力はでき

ません。(但し、システム管理者及び会計事務所レベルのオペレータは「禁止」で実行して

も訂正・削除・追加が可能です。)

「許可」で実行すると訂正・追加・削除が可能ですが、仕訳帳・元帳で「監査チェック」を行うと

訂正箇所が分かります。≪詳しくは本書5頁をご覧下さい。≫

監査終了処理の実行

① 画面下段の「今回の監査」で監査期間の末日を設定します。(画面上段には前回監査

の情報が参考表示されています。)期間選択の末日が初期値です。通常は変更の必

要はありません。

② 「監査完了仕訳の修正」を「許可」するか、「禁止」するかを選びます。

③ 「実行」ボタンをクリックします。

4

監査報告書作成

今回行った監査内容を顧問先に報告するための書類を作成します。

報告書の作成

① 「監査実行」タブを開きます。

監査報告書に印字する項目

の「完了」欄にチェックしま

す。

※見出しをクリックすると一括

でチェックを外せます。

② 「監査報告書作成」タブを開きます。各種設定を行います。

③ F8キーを押して報告書を印刷します。

5

監査チェック

「監査終了処理」を「許可」で実行すると、監査済み仕訳を訂正・削除・追加できます。また、

「禁止」で実行したとしてもシステム管理者又は会計事務所レベルのオペレータなら訂正・削

除・追加が可能です。監査済み仕訳が変更されていた場合は当月監査の前に前月末残高

の変動理由の確認が必要になりますが、監査チェックを実行すると該当仕訳を抽出します

ので、残高の変動理由が素早く確認できます。

この他、残高不一致の主な理由となる重複仕訳のチェック機能も会計事務所機能として搭

載しています。

監査チェック

① 会計事務所レベルでログインし、仕訳帳(又は総勘定元帳)を開き、画面右上の「検索」

をクリックします。

② 「検索条件の設定」画面が開きます。「監査チェ

ック」タブをクリックします。

③ 「監査終了後に修正・削除した仕訳」にチェックを入れて

「OK」ボタンをクリックします。

④ 監査終了処理後に訂正・削除・追加した仕訳を表示します。訂正仕訳は黄色、削除仕

訳は赤色、追加仕訳は白色で表示しています。

⑤ 仕訳を選んでF7をクリックすると訂正前の仕訳や削除日を確認できます。

仕訳重複チェック

① 会計事務所レベルでログインし、仕訳帳(又は総勘定元帳)を開き、画面右上の「検索」

をクリックします。

② 「検索条件の設定」画面が開きます。「監査チェ

ック」タブをクリックします。

③ 「重複している仕訳」にチェックを入れて「OK」ボタンを

クリックします。

3

6

④ 日付・仕訳・金額が完全に同一の仕訳を表示します。(摘要欄の一致は見ていませ

ん。)確認の上、実際に重複していた場合はいずれか片方を削除してください。

監査チェックを監査項目に登録

本書3頁の「監査処理」を利用する場合、当月分の監査を実行する前に前月以前の仕訳に

訂正・削除・追加があったかどうかを確認すると効率的です。

監査チェックを検索条件として保存し、監査項目に登録してご利用下さい。

① 会計事務所レベルでログインし、仕訳帳(又は総勘定元帳)を開き、画面右上の「検索」

をクリックします。

② 「検索条件の設定」画面が開きます。「監査チェ

ック」タブをクリックします。

③ 「監査終了後に修正・削除した仕訳」にチェックを入れま

す。

④ 「検索条件の保存」をクリックします。

⑤ 「検索条件の保存」画面が開きます。

検索条件名を適宜入力して「OK」をクリック

します。

⑥ 「会計監査-監査処理」を起動します。

⑦ 監査チェック用の監査項目を登録します。

チェックを入れる

監査チェック用に作成し

た検索条件を選択する

7

事務所メモ

会計事務所から顧問先に向けて仕訳にメッセージが入れられます。

事務所メモの付け方

① 仕訳入力・仕訳帳・仕訳モニター・総勘定元帳のいずれかで、顧問先に向けたメッセ

ージを付ける仕訳を選択します。

② 「事メモ」欄をクリックします。

③ 「事務所メモ」画面が開きます。顧問先に向け

たメッセージを入力します。

④ 「OK」で「事務所メモ」画面を閉じます。「事メモ」欄にアイコンが付きます。

事務所メモの参照

① 仕訳入力、仕訳帳、仕訳モニター、総勘定元帳のいずれかで「事メモ」欄のアイコンを

クリックします。

② 「事務所メモ」画面が開きます。メモの内容を

確認します。メモを残す必要がなければ「削

除」をクリックして消去します。

検索機能を使えば事務所メモが付いた仕訳だけを表示できます。

メモに入力した文字で検索することも可能です。

4

8

カスタマイズ

お問い合わせ先とインフォメーションボックスのリンク先が変えられます。

画面の説明

お問い合わせ先の設定

初期値は全国税理士データ通信協同組

合連合会です。顧問先に導入したシステ

ムの問い合わせ先を貴事務所に変更す

る場合などにご利用ください。

インフォメーションBOXの設定

「標準」を選ぶとインフォメーションBOX

に全ユーザー様向けの情報が配信され

ます。

「会計事務所用」を選ぶと会計事務所様

専用の情報が配信されます。貴事務所内

のシステムでお選びください。

「ユーザー設定」を選んでURLを設定す

るとインフォメーションBOXに指定したW

EBページが表示されます。顧問先に導

入したシステムに貴事務所独自の情報を配信する場合などにご利用下さい。

変更できます。

5

9

事務所情報の登録

仕訳帳、元帳、帳簿、試算表、各種分析帳票の右下に会計事務所名を印字する場合にご利

用下さい。

「事務所名」欄に帳票に印字する会計事務所名称等を入力して「帳票に事務所名を印刷す

る」にチェックします。事務所名を印刷する帳票にチェックして「OK」で画面を閉じると、そ

れぞれの帳票の右下に設定した名称が印字されます。

※「住所」と「電話番号」は印字されません。

6

10

経営羅針盤のメニュー制御

経営羅針盤で参照可能とするメニューを選びます。

現在選択中のデータを経営羅針盤で参照した場合に参照を認めるメニューにチェックしま

す。「OK」で画面を閉じた後は「データ送信」を行ってください。そのデータが経営羅針盤

で受信されるとメニューの制御が有効になります。

7

11

経営羅針盤を会計事務所レベルで起動

プログラム起動時に表示するパスワード確認画面で隠しコマンドを入力すると、経営羅針盤

を会計事務所レベルで起動できます。会計事務所レベルで起動すると以下の処理が可能

です。

カスタマイズ インフォメーションボックスのリンク先を変更できます。全国税

理士データ通信協同組合連合会から会計事務所向けに配信

される情報を閲覧する場合や、顧問先のシステムに事務所独

自の情報を配信する場合にご利用下さい。(使用方法は本書

8頁でご確認下さい。)

事務所情報の登録 仕訳帳、元帳、帳簿、試算表、各種分析帳票の右下に会計事

務所名を印字する場合にご利用下さい。(使用方法は本書9

頁でご確認下さい。)

処理手順

① デスクトップのアイコンをダブルクリックして経営羅針盤を起動します。

② 「パスワードの確認」画面が表示

されます。「Ctrl」「A」「O」を同時

に押します。

③ 「パスワードの確認」画面のアイ

コンに+マークが付いた事を確

認し、通常通りのパスワードを入

力して「OK」を押します。

④ データを選択してメニューに進

みます。

⑤ メニューバーに「AO機能」が表示されます。「カスタマイズ」をクリックするとインフォメ

ーションボックスのリンク先を変更できます。

8

アイコンに+マークが付く

「Ctrl」「A」「O」を同時に押す

12

達人クラウドでの利用

※本作業は TACTiCS財務20以後を起動する場合は必要ありません。

TACTiCS 財務を達人クラウド環境で利用する場合は、USBキーを挿入して切り替え作業を

行った上で、そのUSBキーの通信IDを達人クラウド環境下の TACTiCS財務に登録する必

要があります。

クラウド使用への切り替え

切り替えプログラムのセットアップ

① USBキーを挿入すると「TACTiCS 財務セットア

ップ」が開きます。

※自動で画面が表示されない場合はエクスプロー

ラよりUSBドライブを開き、setups.exe を実行

してください

② 「Ctrl」+「A」+「O」を同時に押下します。

③ 「クラウド切り替えインストール」ボタンをクリックし

ます。

④ インストール完了のメッセージを「OK」で閉じ、

そのまま「TACTiCS財務セットアップ」画面で「終

了」ボタンをクリックします。

切り替えプログラムの使用方法

※TACTiCS財務を終了の上、インターネットに接続した状態で実行してください。

① スタート>すべてのプログラム>TACTiCS 財務クラウド>TACTiCS 財務クラウド切り

替え の順にクリックします。

② 「TACTiCS 財務クラウド切り替え」が開きます。「クラウドで使用」を選択して「OK」ボタ

ンをクリックします

③ 「シリアル番号」と「通信 ID」はクラウド環境下での利用登録に必要です。メモするか、

又は「印刷」ボタンを押してプリントアウトしてください。

※この処理を実行したUSBキーではローカル環境のTACTiCS財務は起動できません。

9

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クラウド環境下での利用登録

① クラウド環境にログインします。

② スタート>すべてのプログラム>

TACTiCS財務>TACTiCS財務クラウド

登録 の順にクリックします。

③ 通信ID欄に、クラウド使用への切り替えを行ったUSBキーの通信IDを入力し、「登録」

ボタンを押します。

※一つの通信IDを複数のクラウド環境に登録することは可能ですが、プログラムが動作す

るのは最初に起動した環境のみとなります。(同時起動はできません。)

※一つのクラウド環境に対し複数のデバイスから接続することは可能ですが、同時接続はで

きません。(クラウド環境の使用権は最後に接続したデバイスが取得します。)

ローカル使用に戻す方法

※インターネットに接続した状態で実行してください。

① スタート>すべてのプログラム>TACTiCS 財務クラウド>TACTiCS 財務クラウド切り

替え の順にクリックします。

② 「TACTiCS 財務クラウド切り替え」が開きます。「ローカルで使用」を選択して「OK」ボ

タンをクリックします

※この処理によりクラウド環境のTACTiCS財務は起動できなくなります。

※クラウド環境でTACTiCS財務を起動中は、切り替えできません。

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プロオプション

TACTiCS 財務プロオプションは会計事務所ユーザー様向けに、会計事務所業務の効率化

と、そこで生まれた余剰時間の活用により顧問先企業に付加価値サービスを提供していた

だくことを目的に開発いたしました。

プロオプションの機能一覧

月次監査処理 仕訳の入力が適正に行われているかを一括で確

認する機能です。

月次報告書 顧問先に提供する月次資料を一括で印刷する機

能です。

他社仕訳データのインポート 他社会計ソフトから吐き出しされた仕訳ファイルを

TACTiCS財務に取り込む機能です。

予算基本設定 翌期以降の予算の作成と、予実対比・資金予測に

必要な情報を登録します。

中期予算登録 目標利益の設定により、翌期以降の予算を自動作

成する機能です。

中期予算計画書印刷 顧問先提供用に翌期以降の予算を中期予算計画

書として一括印刷する機能です。

e-Tax用決算書作成 電子申告システムの「e-Tax」で取り込み可能なCS

Vファイルを作成します。

プロオプションの起動方法

本書1ページを参照し、あらかじめ会計事務所レベルのオペレータを作成してください。

① 会計事務所レベルのオペレータでログインしてTACTiCS財務を起動します。

② AO機能(X)>プロオプション(5)の順にクリックします。

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15

③ メニュー画面にプロオプションの各機能ボタンが表示されます

月次監査処理

月次の監査処理をサポートする機能です。業務手順の登録により誰でも一定レベルの監査

が行えることに加え、確認が必要な項目に絞って表示することにより監査の効率化・スピー

ド化が図れます。

【残高確認】

現金・普通預金・売掛金など、残高の確認を行う必要のある科目を一覧表示します。初期状

態は「現金・預金」分類の科目を表示しています。「編集」をクリックすると表示科目を変更で

きます。

16

監査月 監査を行う月を選択します。 ※ ドラッグすると複数月を指定できます。

※ 監査完了済みの月はオレンジ色で表示されます。

補助

補助科目を全て展開して表示する場合は「全表

示」を、全て表示しない場合は「全非表示」を選択

します。個別に表示/非表示を切り替える場合は

科目名左側のアイコンをクリックします。

ゼロ非表示 残高が¥0の科目及び補助科目の表示を伏せま

す。

編集

クリックすると【詳細設定】画面が開きます。監査報

告書に残高を確認した旨を記載する場合の文章を

編集します。

科目選択 【科目の選択】画面が開きます。残高の確認が必要

な科目にチェックします。

消費税 消費税の取り扱いを「税込」又は「税抜」から選択し

ます。

F3:元帳 選択科目の元帳にジャンプします。補助科目を選

択している場合は補助元帳にジャンプします。

F5:日計表 選択月の日計表(科目残高を日毎に集計した帳

票)にジャンプします。

【一括監査】

あらかじめ「監査分類」ごとに登録した「監査項目」を一括で確認します。入力間違い・入力

漏れの可能性があるとして表示された帳簿や仕訳を検証し、適宜訂正を加えます。

■項目説明

監査月 監査を行う月を選択します。 ※ ドラッグすると複数月を指定できます。

※ 監査完了済みの月はオレンジ色で表示されます。

追加(F2)

監査項目を追加します。クリックすると【詳細設定】画面が開きま

す。どの監査分類を選んで追加ボタンを押したかにより表示され

る登録画面は異なります。

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※ 詳細は『監査分類と監査の目的』をご覧ください。

編集(F3)

登録済み監査項目の内容を確認する場合や、監査項目名・説明

文・「実行」ボタン押下後に開く帳簿の設定を変更する場合に使

用します。ボタンを押すと【詳細設定】画面が開きますが、どの画

面が表示されるかは監査分類により異なります。 ※ 詳細は『監査分類と監査の目的』をご覧ください。

削除(F5) 登録済みの監査項目を削除する場合に使用します。

実行(F7)

登録済みの監査項目を一括で確認します。クリックすると開く確

認画面を「OK」すると入力済みの仕訳や残高を検証します。確

認欄にマークが付いた監査項目は検討が必要な項目になりま

す。ダブルクリックして詳細を確認してください。 ※ 確認画面の「監査項目に登録したメモをすべてクリアする。」は、

前回の監査報告書のメモは使用せず、今回用にすべて書き直す

場合にチェックしてください。

F6:選択実行

選択した監査分類内の監査項目を確認します。クリックすると開く

確認画面を「OK」すると入力済みの仕訳や残高を検証します。

確認欄にマークが付いた監査項目は検討が必要な項目になりま

す。ダブルクリックして詳細を確認してください。

F8:保存復元 このデータの監査項目を別の顧問先に流用する場合や、別の顧

問先の監査項目をこのデータに流用する場合に使用します。

■監査分類と監査の目的

監査分類 監査の目的

監査済み仕訳の修正確

前回監査した仕訳の修正・削除と、監査完了日付での

追加入力の有無を確認します。

この分類に登録した項目をダブルクリックすると仕

訳帳が開き該当仕訳を表示します。

マイナス残高 残高がマイナスで終わる日の有無を確認します。

この分類に登録した項目をダブルクリックすると日

計表が開きます。

仕訳重複の確認 重複して入力されたと思われる仕訳(日付・仕訳・金

額が全て一致する仕訳)の有無を確認します。

この分類に登録した項目をダブルクリックすると仕

訳帳が開き該当仕訳を表示します。

経費/資産の確認 一定金額以上の仕訳を確認し、経費とするか資産計上

するかを検討します。

この分類に登録した項目をダブルクリックすると仕

訳帳が開き該当仕訳を表示します。

毎月同額取引の確認 前月と発生金額が異なる場合に、その原因を確認しま

す。

この分類に登録した項目をダブルクリックすると月

計表が開きます。

入力漏れの確認 毎月発生する筈の取引が入力されていなかった場合

に、その原因を確認します。

この分類に登録した項目をダブルクリックすると月

計表が開きます。

取引の確認 特に確認を要する仕訳が入力された場合に、その仕訳

が適正であるかを検証します。

この分類に登録した項目をダブルクリックすると仕

訳帳が開き該当仕訳を表示します。

消費税区分の確認 摘要と消費税区分の組み合わせで、入力間違いと思わ

れる仕訳を表示します。

この分類に登録した項目をダブルクリックすると仕

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訳帳が開き該当仕訳を表示します。

付箋・メモ付き仕訳の確

付箋又はメモ付きの仕訳を表示します。

この分類に登録した項目をダブルクリックすると仕

訳帳が開き該当仕訳を表示します。

その他 本書2ページの【監査処理】と同一の監査を行います。

旧税率で入力された仕訳の確認など、上記9つの監査

分類でチェックできない監査項目を作成する場合に

利用してください。

■一括監査の処理手順

① 「監査月」を指定します。

※ 監査完了済みの月はオレンジ色で表示されます。

② 「実行」ボタンをクリックします。

③ 確認画面を「OK」すると監査処理を実行します。

※ 「監査項目に登録したメモをすべてクリアする。」は、前回の監査報告書のメモは使

用せず、今回用にすべて書き直す場合にチェックしてください。

④ 入力間違いの可能性があるなど検知された監査項目を含む監査分類の「確

認」欄にマークが付きます。

19

⑤ マークの付いた監査分類をクリックすると画面右側の監査項目にもマークが付

いています。マーク付きの監査項目は確認が必要です。ダブルクリックして帳

簿を開きます。

帳簿が開きます。証憑書類と見比べ必要に応じて訂正を加えます。

⑥ 確認作業が完了したら帳簿を閉じて一括監査画面に戻ります。 今回確認した

内容を記録に残す場合はメモ欄をクリックします。

⑦ 今回確認した内容を入力し、「OK」で画面を閉じます。

※ メモの登録は監査報告書への反映のために行っています。

⑧ 確認済みの監査項目のマークを外します。確認欄をクリックします。

⑨ 分類内の監査項目のマークをすべて外すと監査分類自体のマークが外れま

す。 引き続き別の監査分類を確認し、すべてのマークを外してください。

20

【報告書】

今回行った監査内容を顧問先に報告するための書類(監査報告書)を作成します。

■項目説明

監査月 監査を行う月を選択します。 ※ ドラッグすると複数月を指定できます。

※ 監査完了済みの月はオレンジ色で表示されます。

タイトル 監査報告書のタイトルを設定します。

監査日付 監査日を設定します。 ※この画面を開いた日の日付が初期値になります。

監査期間 監査を行った期間を設定します。 ※「監査月」の選択が初期値になります。

監査文 監査を行った旨の報告文を入力します。

監査項目 今回の監査の内容を入力します。 ※「取込」処理後の編集も可能です。

取込(F7)

残高確認と一括監査で「編集」をクリックすると開く【詳細設定】画

面に登録されている「監査項目名」と「説明」、及び一括監査の

「監査項目」に設定した「メモ」を取り込みます。

事務所名 監査を行った会計事務所名を設定します。 ※初期値は【AO機能-事務所情報の登録】に従います。

担当者 監査を行った担当者名を設定します。

F8:印刷 監査報告書を印刷(又は帳票イメージを画面に表示)する場合に

使用します。ボタンを押すと【印刷設定】画面が開きます。

21

【監査完了】

「監査完了」を実行すると、監査済み期間内の仕訳の訂正・追加・削除を禁止できます。ま

た、訂正・追加・削除を許可して実行する場合でも一括監査を実行すれば該当仕訳を追跡

できます。

■項目説明

監査月 監査を行う月を選択します。 ※ ドラッグすると複数月を指定できます。

※ 監査完了済みの月はオレンジ色で表示されます。

処理日付 この画面を開いた日時がセットされます。(変更できません。)

監査期間 開始年月日は期首日で固定されています。終了年月日は今回

監査月の末日がセットされます。(変更可能です。)

監査完了仕訳の修

実行後、監査済み日付での追加入力や監査済み仕訳の訂正・

削除を認める場合は「許可」を選択します。

訂正・追加・削除ができないようロックする場合は「禁止」を選択し

ます。 ※「禁止」で実行すると監査済み仕訳の訂正・削除及び指定日以前の

日付で追加入力はできません。(但し、システム管理者及び会計事

務所レベルのオペレータは「禁止」で実行しても訂正・削除・追加が

可能です。)

※「許可」で実行すると訂正・追加・削除が可能ですが、仕訳帳・元帳

で「監査チェック」を行うか、又は一括監査の監査済み仕訳の修正確

認を行うと訂正箇所が分かります。

実行(F7)

「監査期間」で指定した期間の仕訳に監査済みのフラグを立てま

す。 ※監査済みのフラグは内部的なもののため、画面や印刷物では確認

できません。

※監査済み日付での追加入力や監査済み仕訳の訂正・削除を認める

/認めないは「監査完了仕訳の修正」の指定に従います。

22

月次報告書

顧問先に提供する月次の試算表や分析帳票などを月次報告書として一括で印刷します

■項目説明

帳票選択

選択 印刷する帳票にチェックします。 ※見出しをクリックすると一括でチェックをON/OFFできます。

設定 帳票の印刷方法を選択します。▼をクリックすると設定画面が開

きます。設定画面は選択した帳票により異なります。

上へ/下へ 帳票の印刷順を変更する場合に使用します。

共通項目(全ての帳票に共通する設定項目です。)

期間選択 帳票の集計期間を選択します。

消費税 残高の集計方法を「税込」「税抜」から選択します。

色指定 「白黒印刷」「カラー印刷」から選択します。

補助の印刷

補助科目無しで印刷する場合にチェックします。 ※試算表の印刷形式で「定形(A4)」「定形(A3)」を選択した場合、及

び財務分析の印刷形式で「定形」を選択した場合はチェックの有無

にかかわらず補助の印刷はありません。

残高0円の印刷 残高が0円の科目の印字を伏せる場合にチェックします。

明細行幅

試算表の印刷形式で「全科目(A4)」を選択した場合、及び財務

分析の印刷形式で「全科目」を選択した場合に有効になります。

印刷物の見易すさを優先する場合は「広い」を、印刷枚数の少

なさを優先する場合は「狭い」をお選びください。

試算表(合計残高試算表と2期比較試算表に関する設定項目です。)

印刷形式

「全科目(A4)」「定型(A4)」「定型A3」から選択します。

「全科目(A4)」は【初期設定-科目設定】で「使用する」を選択

した科目を全て印字します。

「定型(A4)」「定型A3」は【科目設定】の「印刷設定」タブで指定

23

した通りに印刷します。

印刷方法

「期間集計」「月次連続」から選択します。

「月次連続」を選ぶと、「期間選択」で指定した月数と同じ枚数が

出力されます。

自 年月日

「選択月を印字」「期首を印字」から選択します。

会計期間が1~12月のデータで4月単月を指定した場合、「選

択月を印字」を選ぶと「4月」を「自年月日」とします。

「期首を印字」を選ぶと「1月」を「自年月日」とします。

印刷方法 「両面印刷用に余白を調整する」にチェックすると偶数ページの

余白を右に取ります。

財務分析(各種財務分析帳票に関する設定項目です。)

印刷形式

「全科目」「定形」から選択します。

「全科目」は【初期設定-科目設定】で「使用する」を選択した科

目を全て印字します。

「定形」は【科目設定】の「印刷設定」タブで「試算表(定形A4)」の

設定通りに印字されます。

用紙選択 用紙のサイズを「A4」又は「A3(拡大)」から選択します。

F8:印刷 「帳票選択」でチェックした帳票を印刷する場合に使用します。

※複数の帳票をプレビューする場合は画面右上の×をクリックしてく

ださい。

他社仕訳データのインポート

現在選択中のデータに、他社のアプリケーションで作成された仕訳データファイルを取り込

みます。

※事前に他社アプリケーションの会計データと同一の科目体系の TACTiCS 財務データを

作成してからご利用ください。

※本支店データの場合は現在選択中の支店に仕訳が取り込まれます。仕訳データファイルは

支店ごとに作成してください。

24

■JDLの仕訳データの作成方法

1. 「会計データ入力」で仕訳データを作成するデータを表示し、「メニュー(選択)>

会計データ変換>指示」の順にクリックします。

2. 「出力[仕訳ファイル→CSVファイル]」を指定して「確定(改行)」をクリックします。

3. 「CSV会計データ変換(出力)」が開きます。「月日」を指定して「確定(改行)」を

クリックします。

4. 「名前を付けて保存」が開きます。「保存する場所」と「ファイル名」を設定し、ファ

イルの種類を「CSVファイル」に設定して「保存」をクリックします。

※「ファイルの種類」は必ず「CSV形式」をお選びください。

※「保存する場所」と「ファイル名」は自由に設定してください。

※免税データの場合は仕訳ファイルに消費税区分が無いので、TACTiCS財務の【科目

設定】で登録されている消費税区分でインポートします。

■TKCの仕訳データの作成方法

※動作確認は「FX2」で行っています。

1. 「自社情報>C.データの切り出し>32.仕訳情報の切り出し」の順でクリックし

ます。

2. 「仕訳情報の切り出し」が開きます。「ファイル名」と「切り出し先フォルダ」を設定し、

「Excelシート」ボタンをクリックします。

3. 「切り出し先の指定」が開きます。「切り出し先(仕訳データファイルを作成する

場所)」と「ファイル名」を指定し、「切り出し形式」で「CSV形式」を選択して「保

存」クリックします。

※「切り出し形式」は必ず「CSV形式」をお選びください。

※「ファイル名」と「切り出し先」は自由に設定してください。

■弥生会計の仕訳データの作成方法

※動作確認は「弥生会計12~16」で行っています。

※販管費と製造原価など、同一名称の科目があると仕訳のコンバートが適正に行えませ

ん。エクスポートファイルの作成処理は弥生会計側で科目名を変更した上で行ってく

ださい。

≪スペースを入れれば別名で認識されます。≫

役員報酬 → 役員 報酬 、 給料手当 → 給料 手当

※弥生会計で科目(補助科目)に対して設定した「サーチキー1」は、TACTiCS財務で

は「検索キー」としてコンバートされます。「サーチキー1」に科目(補助科目)コードを

設定していた場合はコンバート処理完了後に「初期設定-コード変更-1.科目コー

ドを変更する。(又は「2.補助科目コードを変更する。」)」でコードを訂正してくださ

い。

※弥生会計データに一括税抜仕訳があるとコンバートできません。(一括税抜処理前の

データ、又は一括税抜仕訳を削除したデータをコンバートしてください。)

※弥生会計側で「経理方式」が「税込」に設定されていると、入力済み仕訳はすべて「税

外仕訳」でコンバートされます。TACTiCS財務で税抜処理を行う必要がある場合は

仕訳帳・元帳の置換機能を使って「税外仕訳」を「税込仕訳」に変換してください。

1. 「帳簿・伝票>仕訳日記帳」の順でクリックします。

2. 「仕訳日記帳」が開きます。「ファイル>エクスポート」の順でクリックします。

25

3. 「汎用形式」「カンマ(CSV)形式」を選択します。「参照」をクリックして出力先と

ファイル名を指定し、「OK」をクリックします。

※「書式」は必ず「汎用形式」に切り替えてください。又、必ず「カンマ(CSV)形式」をお

選びください。

※「出力先」と「ファイル名」は自由に設定してください。

※マイナス金額の仕訳は貸借科目を入れ替えプラス金額の仕訳に変換してコンバートしま

す。

※摘要は全角25文字までコンバートできます。

■他社仕訳データのインポート手順

1. データ区分

どのアプリケーションで作成された仕訳データをインポートするかを選択します。

※ 監査完了済みの月はオレンジ色で表示されます。

2. ファイルの場所

「参照」ボタンをクリックして他社のアプリケーションで作成した仕訳データファイ

ルを指定します。

※前回選択した場所が初期値になります。毎回同じ場所に仕訳データファイルを作成

するようにすれば、2回目以降は場所の指定は不要になります。

※選択した仕訳データファイルの仕訳日付が和暦の場合、“27/04/01”のように元号が

無ければ月・日で照合してインポートします。

3. インポートオプション

現在選択中のTACTiCS財務データの仕訳を削除してから他社アプリケーション

で作成された仕訳データファイルを取り込む場合は「インポート前に仕訳をすべ

て削除する」にチェックします。

※会計期間が1~12月で4月まで取り込み済みだと仮定して、5月だけを取り込む場合

はチェックを外してください。

※会計期間が1~12月で4月まで取り込み済みだと仮定して、1~5月を取り込む場合

はチェックしてください。

4. マッチング方法

現在選択中のTACTiCS財務データの科目名と、他社アプリケーションで作成さ

れた仕訳データファイル側の科目名を比較してインポートを行う場合は「名称一

致」を選択します。

科目コードを比較してインポートする場合は「コード一致」を選択します。

※弥生会計で作成された仕訳データファイルには科目コードがないため「名称一致」を

選択します。

26

5. 取込

「取込」ボタンをクリックします。

6. 確認

「OK」ボタンをクリックするとインポート処理が始まります。

※各仕訳の消費税区分は、他社アプリケーションで入力されていた通りにインポートし

ますが、想定しない消費税区分が使われていた場合は「910:区分未定」で取り込みま

す。

7. 不明項目の選択

他社アプリケーションで作成された仕訳データファイル側の科目名(又は科目コ

ード)と、現在選択中のTACTiCS財務データの科目名と(又は科目コード)が一

致しない場合は「不明項目の選択」画面が表示されます。どの科目に割り当てす

るかを選択して「OK」をクリックします。

8. 情報

「OK」ボタンをクリックする処理を続行します。

9. 情報

以上で処理完了です。「OK」ボタンをクリックします。

27

≪参考≫不明項目の対応リスト

7.の「不明項目の選択」を行った科目は「不明項目の対応リスト」に登録されます。

(下図の例ではJDL側の「福利厚生」をTACTiCS財務の「6215:福利厚生費」に割り

当てています。)

これによって、同じデータに再度取り込みを行う場合に上記7の処理が必要なくな

るので次回以降の処理が簡略化されます。

割り当て科目を変更する場合は「▼」をクリックします。

初めから割り当てし直す場合は選択欄にチェックした上で「削除」ボタンをクリックします。

予算基本設定

翌期から6年目までの中期予算の作成と、予算作成後の予実対比・資金予測に必要な情報

を登録します。

本メニューは以下の7タブで構成されています。

固定費/変動費 各科目の固定/変動区分を設定します。

科目割当 どの科目を人件費と扱うかなど、科目の割り当てを行います。

売上サイト 売上科目の回収サイトを登録します。

変動費サイト 仕入・外注費などの支払いサイトを登録します。

固定費サイト 未払計上する固定費の支払サイトを登録します。

短期借入予定 1年以内に返済する借入金の借り入れ・返済予定を登録します。

長期借入予定 翌期以降に返済が完了する借入金の借り入れ・返済予定を登録

します。

納税予定 法人税等の納税予定を登録します。

その他予定 借り入れ、納税以外の予定を登録します。

【固定費/変動費】

中期予算は変動損益計算書から作成するため、全ての費用を変動費と固定費に分解(固変

分解)する必要があります。科目毎に変動費・固定費を選択してください。

どの科目を変動費とするかは業種により異なりますが、仕入高、材料費、外注費などを変動

費とし、それ以外を固定費とするケースが一般的です。

※この設定は【科目設定】の「固定・変動」と連動しています。

28

【科目割当】

中期予算の作成や資金予測をするためには、“どの科目を人件費と扱うか”などの定義が必

要です。 画面左側の「科目の割り当てが必要な科目」を選ぶと、右側に候補となる科目が

表示されます。割り当てる科目にチェックしてください。

※「現預金」は【科目設定】の「借方資金繰」「貸方資金繰」と連動しています。(チェックした科目は「99:

流動性現預金」になります。)

※「売上債権」「仕入債務」「人件費」は【3期比較経営分析表科目設定】の【集計科目の登録】と連動して

います。

【売上サイト】

売上割合、回収サイトを登録します。

売上債権に対する設定は【資金繰計画書】と【中期予算計画書印刷】の資金繰計画書・資金推

移グラフの「売上債権増減」に反映します。

29

30

■項目説明

売上債権

売上割合 当期・前期の割合を参考に、「現金」「掛」「手形」の割合が合計し

て100%になるように設定します。 ※売上割合の参考値は、貸方が売上科目の仕訳から集計しています。

回収サイト 掛・手形がそれぞれ何か月後に入金するかを設定します。

■サイト登録と【資金繰計画書】の関係

※以下、売上債権を例にご説明しましすが、仕入債務も同様です。

サイト登録は【資金繰計画書】の実績月以降に反映します。

売上債権の設定で、売上割合を 「現金:30%」 「掛:60%」 「手形:10%」、回収サイトを

「掛:1ヶ月後」 「手形:2ヶ月後」 とした場合、

【資金繰計画書】の「売上債権増減」は以下の通り計算されます。

売上債権増減=2ヶ月前の売上高の 10%+1ヶ月前の売上高の 60%+当月の売上高の

30%-当月の売上高の 60%-当月の売上高の 10%

【資金繰計画書】で5月の「売上高」が 「1,000千円」 で、3月・4月・6月・7月が「0千円」

の場合は、

「売上債権増減」は5月「△700千円」、6月「600千円」、7月「100千円」となります。

※変動費サイト・固定費サイトでも同様の考え方になります。

31

【変動費サイト】

支払割合、支払サイトを登録します。

仕入債務に対する設定は【資金繰計画書】と【中期予算計画書印刷】の資金繰計画書・資金推

移グラフの「仕入債権増減」に反映します。

【固定費サイト】

支払割合、支払サイトを登録します。

固定費サイトに対する設定は【資金繰計画書】と【中期予算計画書印刷】の資金繰計画書・資金

推移グラフの「未払金・未払費用の増減」に反映します。

32

【短期借入予定】

短期借入金の借入予定と返済予定を登録します。

この設定は【資金繰計画書】と【中期予算計画書印刷】の資金繰計画書・資金推移グラフの

「短期借入」に反映します。

■項目説明

借入予定 借入を行う予定の年月と金額(千円単位)を登録します。 ※当期分の予定は【翌年度更新処理】によりクリアされます。

※【繰越残高調整】を実行すると、前期データの予定が取り込まれます。

返済予定 借入を返済する予定の年月と金額(千円単位)を登録します。 ※当期分の予定は【翌年度更新処理】によりクリアされます。

※【繰越残高調整】を実行すると、前期デー タの予定が取り込まれます。

■入金予定と【資金繰計画書】の関係

短期借入の入金予定は、予定年月が【資金繰計画書】の実績月以降の場合に反映しま

す。

入金予定に 「2016年5月 2,000千円」 を登録すると、

【資金繰計画書】の5月の「短期借入」は 「2,000千円」 となります。

33

■返済予定と【資金繰計画書】の関係

短期借入の返済予定は、予定年月が【資金繰計画書】の実績月以降の場合に反映しま

す。

返済予定に 「2016年6月 3,000千円」 を登録すると、

【資金繰計画書】の6月の「短期借入」は 「△3,000千円」 となります。

【長期借入予定】

長期借入金の借入予定と返済予定を登録します。この設定は【資金繰計画書】と【中期予算

計画書印刷】の資金繰計画書・資金推移グラフの「長期借入」に反映します。

【資金繰計画書】の「長期借入」は毎月同額返済を前提としています。ここで借入予定・返済

予定を登録しない月は、前月の返済金額と同額がセットされます。

■項目説明

借入予定 借入を行う予定の年月と金額(千円単位)を登録します。 ※当期分の予定は【翌年度更新処理】によりクリアされます。

※【繰越残高調整】を実行すると、前期データの予定が取り込まれます。

返済開始予定 借入を返済する予定の年月と金額(千円単位)を登録します。 ※当期分の予定は【翌年度更新処理】によりクリアされます。

※【繰越残高調整】を実行すると、前期デー タの予定が取り込まれます。

返済終了予定

借入の返済が終了する予定年月と金額(千円単位)を登録しま

す。 ※返済予定の登録がなければ前月と同額の返済となります。

※返済終了予定を登録すると、翌月から設定金額が減算されます。

※当期分の予定は【翌年度更新処理】によりクリアされます。

※【繰越残高調整】を実行すると、前期データの予定が取り込まれます。

34

■入金予定と【資金繰計画書】の関係

長期借入の入金予定は、予定年月が【資金繰計画書】の実績月以降の場合に反映しま

す。

入金予定に 「2016年5月 2,000千円」 を登録すると、

【資金繰計画書】の5月の長期借入は 「2,000千円」 となります。

■返済開始予定・返済終了予定と【資金繰計画書】の関係

長期借入の返済予定は、予定年月が【資金繰計画書】の実績月以降の場合に反映しま

す。

【資金繰計画書】の「長期借入」は、最終実績月の返済金額(長期借入金の借方発生金

額)を翌月以降に引き継ぎます。従って4月(最終実績月)の「長期借入」が 「△500千

円」 の場合は、5月の「長期借入」も同額の 「△500千円」 になります。

この状態で返済開始予定に 「2016年6月 300千円」 を登録すると、

【資金繰計画書】の6月以降の「長期借入」は 「△300千円」 加算されて 「△800千円」

となります。

更に返済終了予定に 「2016年7月 200千円」 を登録すると、

35

【資金繰計画書】の8月(返済終了予定月の翌月)以降の「長期借入」は 「△200千円」

減額されて 「600千円」 となります。

【納税予定】

納税予定を登録します。

この設定は【資金繰計画書】と【中期予算計画書印刷】の資金繰計画書・資金推移グラフの

「納税」に反映します。

※当期分の予定は【翌年度更新処理】によりクリアされます。

※【繰越残高調整】を実行すると、前期データの予定が取り込まれます。

※還付予定は「その他予定」で入金予定として登録してください。

■項目説明

税目 納付予定の税金の種目等を登録します。

納付月 納付予定の年月を登録します。

金額 納付予定金額(千円単位)を登録します。

■納税予定と【資金繰計画書】の関係

納税予定は【資金繰計画書】の実績月以降に反映します。

「法人税予定納税」 「2016年6月」 「400千円」 と登録すると、

【資金繰計画書】の6月の「納税」は 「△400千円」 となります。

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【その他の予定】

借入、納税以外の予定を登録します。この設定は【資金繰計画書】と【中期予算計画書印刷】

の資金繰計画書・資金推移グラフの「その他」に反映します。

※当期分の予定は【翌年度更新処理】によりクリアされます。

※【繰越残高調整】を実行すると、前期データの予定が取り込まれます。

■項目説明

項目 入金又は出金予定の項目を登録します。

予定月 入金又は出金予定年月を登録します。

金額 入金又は出金予定金額(千円単位)を登録します。

入出金 「入金」又は「出金」を選択します。

■その他の予定と【資金繰計画書】の関係

その他の予定は【資金繰計画書】の実績月以降に反映します。

「社用車売却」 「2016年6月」 「1,000千円」 「入金」 と登録すると、

【資金繰計画書】の6月の「その他」は 「1,000千円」 となります。

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中期予算登録

翌期から6年目までの予算(中期予算)を登録します。

画面右上の 「予算設定」ボタンを押すとウィザードが開き、目標利益を設定するだけで簡単に

設定が完了します。作成後は【中期予算計画書印刷】で印刷して経営者にお渡しください。

決算確定後に【翌年度更新処理】を行うと、翌期分の予算が新しい事業年度分の予算として

【予算登録】に反映します。(仮残高で【翌年度更新処理】を行った場合は、新しい事業年度

のデータで【繰越残高調整】を行っても【財務分析-予算登録】に反映します。)

新しい事業年度で月々の入力が完了したら【データ送信】を行います。

経営者は TACTiCS 経営羅針盤で受信することにより、【予実対比変動損益計算書】・【資金

繰計画書】・【8期比較変動損益計算書】・【本支店比較変動損益計算書】・【部門比較変動損

益計算書】・【総合比較変動損益計算書】を使って様々な角度から毎月の実績と予算を比較

し経営に役立てることができます。

■項目説明

予算選択 予算は3種類設定できます。どの予算を設定するかを選択しま

す。

補助

補助科目を全て展開して表示する場合は「全表示」を、展開しな

い場合は「全非表示」を選択します。科目名左の三角印をクリック

して、科目毎に表示/非表示を切り替えることも可能です。

ゼロ非表示 全て0円の科目・補助の表示を伏せます。

支店選択

本支店データの場合に表示されます。予算を登録する本店又は

支店を選択します。「選択なし」を選ぶと各支店で登録した予算

の合計を表示します。

部門選択

部門データの場合に表示されます。予算を登録する部門を選択

します。「選択なし」を選ぶと各部門で登録した予算の合計を表

示します。

予算設定

翌期から6年目までの中期予算を設定する場合に使用します。

ボタンを押すと 「予算設定」画面が開き、ウィザード形式で簡単

に予算が設定できます。

本支店予算 本支店データの場合に選択可能になります。

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「予算設定」で各支店に配分された予算を見直す場合に使用し

ます。ボタンを押すと「本・支店別予算登録」画面が開きます。

部門予算

部門データの場合に選択可能になります。

「予算設定」で各部門に配分された予算を見直す場合に使用し

ます。ボタンを押すと「部門別予算登録」画面が開きます。

横に移動/縦に移

Enterキーを押したときのカーソルの移動方向を選択します。ボ

タンを押すと→↓が切り替わります。

F2:ゼロクリア 科目名をクリックして行全体を反転させると表示します。登録した

残高を全て¥0にする場合に使用します。

F3:実績比

クリックすると【対前年実績比の入力】画面が開きます。前年実績

×増減率で予算を設定する場合に使用します。選択した科目

(複数選択可)に対してのみ設定することもできますし、全科目一

律で設定することも可能です。

F4:年間予算

選択した科目(複数選択不可)に1年間の予算を設定する場合に

使用します。クリックすると【年間予算】画面が開きます。設定した

予算は12ヶ月均等に割り振ることもできますし、前年実績に応じ

て割り振ることも可能です。

■中期予算登録画面で直接金額を訂正する場合の注意事項

売上と変動費の金額を変更すると、税引前当期純利益が再計算され、元の利益と異

なる金額が税引前当期純利益になります。

人件費以下の金額を変更した場合は、売上科目(補助)と変動費科目(補助)を逆算

して税引前当期純利益を固定します。

■予算設定ウィザード

1. 目標利益を設定する。

(1) 本予算の場合は「実績」を選びます。

仮予算(決算確定前に予算を立てる)の場合は「予測」を選び、「予測損益計

算書」をクリックします。予測損益計算書が開くので、実績月と予測方法を選

択して画面を閉じます。

(2)先ずは当期実績(当期末予測)を確認します。

(1)の選択に従い「税引前当期純利益」がセットされています。

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(1)で「予測」を選んだ場合は法人税等のおおよその税率と繰越欠損金を

設定して、「当期の値をセット」をクリックします。

(3)画面右側の「税引前当期純利益シミュレーション」に、当期の資金余力が計

算されます。

(4)次に翌期以降の目標利益の参考とするため、計画の値を作成します。

法人税等の税率・繰越欠損金・翌期の減価償却費が当期の何%程度かを設

定して、「計画の値をセット」をクリックします。

(5)画面右側の「税引前当期純利益シミュレーション」の「計画」欄に、借入金の

返済に必要な税引前当期純利益が計算されます。

※「計画」欄の短期借入金は当期の実績月までの残高、長期借入金は当期実績

の最終月の借方発生金額の12倍がセットされています。

※固定資産の購入予定など特殊事情が見込まれる場合は、空白行を利用して

登録すると、税引前当期純利益を逆算します。

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※空白行に何も登録しなかった場合、「税引前当期純利益(計画)」は “借入金

を返済するために最低限必要な利益” になります。

(6) (5)の「税引前当期純利益(計画)」を参考にして、翌期~6年目までの目標

利益(税引前当期純利益)を設定します。

※翌期の予算だけを作成する場合など、短期予算を作成する場合は適宜チェ

ックを外してください。(例: 「翌々期」のチェックを外すと、3~6年目のチェ

ックも同時に外れます。)

(7)「次へ」をクリックします。

2. 目標利益から逆算された売上・変動費・人件費・固定費等の予算を確認(調整)する。

1.で設定した目標利益と当期実績(当期末予測)の比率に従い、6期分の売

上・変動費・人件費・固定費等の変動損益項目を自動計算しました。必要に応

じてここで金額を訂正することも可能です。

※売上と変動費の金額を変更すると、税引前当期純利益が再計算され、1.で

設定した目標利益と異なる金額が税引前当期純利益になります。

※変動費の構成比を変更した場合は、売上と変動費を逆算して、税引前当期純

利益を1.で設定した目標利益で固定します。

※人件費以下の金額・構成比を変更した場合は、売上と変動費を逆算して、税

引前当期純利益を1.で設定した目標利益で固定します。

※翌々期以降の金額を変更した場合でも、処理が完了すると、人件費以下の科

目は翌期と同額となります。また、税引前当期利益はこの画面の値で固定し

て、売上と変動費を逆算します。

「次へ」をクリックします。

41

3. 当期の実績を元に科目・補助に割り当てられた翌期の予算を確認(調整)する。

2.で設定した売上・変動費・人件費・固定費等の変動損益項目を、当期実績

(当期末予測)の比率に従って科目・補助科目に自動配分しました。必要に応

じてここで金額を訂正することも可能です。

※翌期の予算のみ金額の訂正が可能です。

※翌期の予算を訂正すると、翌々期以降の予算は翌期の比率で再計算されます。

※売上と変動費の金額を変更すると、税引前当期純利益が再計算され、2.で設定

した目標利益と異なる金額が税引前当期純利益になります。

※変動費の構成比を変更した場合は、売上科目(補助)と変動費科目(補助)を

逆算して、税引前当期純利益を2.で設定した目標利益で固定します。

※人件費以下の金額・構成比を変更した場合は、売上科目(補助)と変動費科目(補

助)を逆算して、税引前当期純利益を2.で設定した目標利益で固定します。

「次へ」をクリックします。

4. 年間予算を各月に按分する方法を選択する。

3.で科目毎に設定した年間予算を各月に按分する方法を選択します。

「実績」を選択すると、当期の実績比に応じて各月に割り振ります。

「均等」の場合は12分の1ずつ割り振ります。

「完了」をクリックすると確認画面が出ます。予算に名称を設定して「OK」で画

面を閉じます。

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※「必達予算」・「目標予算」・「理想予算」のように、予算は最大3パターンまで登

録できます。

■本・支店別予算登録

「予算設定」で法人全体に設定した予算は、当期実績(又は当期末予測)の割合で各本

支店に配分されています。本支店毎の予算金額を見直す場合はこの画面で直接訂正し

てください。

※売上と変動費の金額を変更すると、税引前当期純利益が再計算され、元の利益と異なる金

額が税引前当期純利益になります。

※人件費以下の金額を変更した場合は、売上科目(補助)と変動費科目(補助)を逆算して税

引前当期純利益を固定します。

按分方法 「実績」を選択すると、当期の実績比に応じて各月に割り振りま

す。 「均等」の場合は12分の1ずつ割り振ります。

ESC:キャンセル 設定を変更せずに【中期予算登録】に戻ります。

F12:閉じる 金額・按分方法の変更を【中期予算登録】に反映させます。

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■部門別予算登録

「予算設定」で法人全体に設定した予算は、当期実績(又は当期末予測)の割合で各部

門に配分されています。部門毎の予算金額を見直す場合はこの画面で直接入力してく

ださい。

※売上と変動費の金額を変更すると、税引前当期純利益が再計算され、元の利益と異なる金

額が税引前当期純利益になります。

※人件費以下の金額を変更した場合は、売上科目(補助)と変動費科目(補助)を逆算して税

引前当期純利益を固定します。

按分方法 「実績」を選択すると、当期の実績比に応じて各月に割り振りま

す。 「均等」の場合は12分の1ずつ割り振ります。

ESC:キャンセル 設定を変更せずに【中期予算登録】に戻ります。

F12:閉じる 金額・按分方法の変更を【中期予算登録】に反映させます。

44

中期予算計画書印刷

【中期予算登録】により作成した翌期以降5年分の予算を中期予算計画書として一括で印

刷し、顧問先に提供します。

■項目説明

帳票選択

選択 印刷する帳票にチェックします。 ※見出しをクリックすると一括でチェックをON/OFFできます。

設定 帳票の印刷方法を選択します。▼をクリックすると設定画面が開

きます。設定画面は選択した帳票により異なります。

上へ/下へ 帳票の印刷順を変更する場合に使用します。

共通項目(全ての帳票に共通する設定項目です。)

予算選択 どの予算を印刷するかを選択します。

色指定 「白黒印刷」「カラー印刷」から選択します。

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e-Tax用決算書作成

電子申告システムの「e-Tax」で取り込み可能なCSVファイルを作成します。

決算書及び勘定科目内訳書を選択して「作成」ボタンを押してください。

■項目説明 期間選択 決算書及び勘定科目内訳書を集計する期間を選択します。

消費税 消費税の取り扱いを「税込」又は「税抜」から選択します。

すべて選択 ボタンを押すと決算書及び全ての勘定科目内訳書にチェックが

入ります。

すべて解除 ボタンを押すとチェックを全て外します。

科目割当

「決算書」にチェックすると有効になります。TACTiCS 財務の決

算書科目に対して、e-Tax 用決算書科目を割り当てる場合に使

用します。ボタンを押すと【決算書科目割当】画面が開きます。 ※個別注記表のCSVファイルを作成する場合は【決算書】の「個別注

記表」タブで、e-Tax連動用のテンプレートをご利用ください。

作成

決算書及び勘定科目内訳書にチェックすると有効になります。ボ

タンを押すと【e-Tax 決算書作成先選択】画面が開きます。CSV

ファイルを作成する場所を指定して「OK」ボタンを押してくださ

い。 ※個別注記表のCSVファイルを作成する場合は【決算書】の「個別注

記表」タブで、e-Tax連動用のテンプレートをご利用ください。

※決算書のCSVファイルは作成先として指定した場所の「財務諸表」フ

ォルダ内に作成されます。

※勘定科目内訳明細書のCSVファイルは作成先として指定した場所

の「勘定科目内訳明細書」フォルダ内に作成します。

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