NIMS’s next generation researcher profile system Ninja - expectations by a researcher (A. Itakura)

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NIMS次期研究者総覧「Ninja」への期待

**研究者の立場から**

物質・材料研究機構(NIMS) 板倉明子

NATIONAL INSTITUTE FOR MATERIALS SCIENCE

NIMS研究員個人として名前A:板倉明子(NIMS研究部門、NIMS広報部門、著作物)

英語表記:Akiko N. Itakura

名前B:中村明子(戸籍名、人事関係、特許書類、法務省関連書類)

所属:(国)物質・材料研究機構 表界面物理計測グループ GL

所属学会:日本物理学会、日本表面科学会、日本真空学会

Ninjaをはじめとする研究者総覧に、研究者(エンドユ―ザ―)として期待すること。

・プロフィ―ルシステム?論文デ―タベ―ス?機関リポジトリ―?便利ならばなんでもいい

・入力の負担がない、見落としや間違いがない、

・公開情報非公開情報を自分で設定できる etc

NATIONAL INSTITUTE FOR MATERIALS SCIENCE

NIMS研究員個人として(既存の研究者総覧SAMURAI)

NATIONAL INSTITUTE FOR MATERIALS SCIENCE

研究発表許可願い*論文や口頭発表の前に提出。研究業績評価を経由して、給与に反映される

SAMURAI外部から閲覧可能な研究者総覧

・経歴・専門は自分で入力する。

・学会発表、論文発表は自動的に

研究発表許可願いから転載。

・特許出願も自動的に転載。

・SAMURAI上で、トップページに載る

論文や特許は自分で選べる。

・NIMS正職員でいる間だけ有効。

(職員でなくなっても保存はできるが、

更新ができない)

研究員として①求職側 (本人&学生,ポスドク)

・自分の(あるいは部下・学生の)研究成果が網羅されていること。

・入力の負担がないこと、見落としがない、間違いがないこと。

・どこかに登録したものが自動入力されていると嬉しい。

・自分で公表・非公表が選べると嬉しい。

NIMSのSAMURAIはある程度、それらを満たしている。

NIMSの職員でなくなっても、それらを継続してほしい。>>外部DBとのリンクが必要か

*使っている外部DB Research Gate のこと。

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研究員として①求職側 (Research Gate)

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DB & SNS from 2008

はじめは胡散臭くて躊躇していた。

届くメール類が大量。

研究員として Research Gateからのメール類

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メール類が多くてうんざりすることもあるが、つい、気になるし、昔の共著者の研究発展方向がわかって参考になる。

研究員として②求人側 (優秀なポスドク・講演依頼)

・研究者や教授がポスドクや助教を探すときに、検索する。

(ヘッドハンティング候補を探したり、応募者の情報を検索したり)

・なるべく広い範囲の人を探したい。

・キーワード選択が楽であること。

・見落としがないこと。(登録者数が多ければ多いほどいい)

・年齢や性別、国籍などの情報がほしい場合もある。

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男女共同参画委員として

202030問題:

社会のあらゆる分野において、2020年までに

指導的地位に占める女性の割合を少なくとも30%程度にするという政府目標がある。

大学や研究機関で、女性教員・女性職員を探している。

研究成果はわかっても、性別がわからないことが多い。探しにくい。

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性別データを含むデ―タベ―ス

●羽ばたけ(日本の女性研究者) (JST)

http://women.rois.ac.jp/home/

*大学院生を含む

●ResearchMap http://researchmap.jp/

に性別を記入していた人を、転載した模様。

科学者・研究者向けのSNSで、

原著論文の共有や質問・回答、協力者の募集可能。

*板倉他、NIMS職員は検索でヒットしない。

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性別データを含むデ―タベ―ス(Research map)

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板倉の情報はあったが、最終更新日が2009年。部署も違うし、論文などもカウントされていない。性別は入力されていない様子。自分で入力した記憶がないが、2009年の発足時に転載された情報のままらしい。

●research map (JST, NII)

http://researchmap.jp/

24万人、女性14%

性別データを含むデ―タベ―ス●J-GLOBAL (JST) http://jglobal.jst.go.jp

*口頭発表、特許出願などのデータも含む。

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性別データを含むデ―タベ―ス (羽ばたけ日本の女性研究者)

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本人がDBの存在を把握していて、入力・登録を行っていれば、分野検索ができて、必要データも揃っているので、人探しには便利。登録されていない女性が多いのが難点。

日本物理学会男女共同参画委員として

過渡的な措置かもしれないが、女性研究者のデータベースが欲しい。

>>2017年Gender Summit 10 に向けて調査中 Mapping Gender

・企業の人材を取り込むために、特許のDBから登録できないか? Researchmap⇔J-GLOBAL

・ジェンダーイノベーション情報が提供できればメリットになる?

・「羽ばたけ」について、検索項目として地域、所属学会等を加えて欲しい。

・DBの目的は、審査員や講演者探し・人材発掘などである。

・科研費の細目や、論文のタイトルや要旨などの単語が、キーワード検索できるように。

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学会やジャーナルの持つデータベース

NATIONAL INSTITUTE FOR MATERIALS SCIENCE

日本物理学会のマイページ。

論文リストなどは入力できないが、専門や、地域、職歴などを入力できる。

学会に所属していることが必須だが、検索も可能。

自分で入力することが必須。

学会やジャーナルの持つデータベース

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データベースではないが、

Physical Review Letters は、ツイッターやFace BookなどのSNSとリンク。

NIMS次期研究者総覧「Ninja」への期待

・これまでのデータベース、SNSの良い所取りをして欲しい。

・発信する側として、入力が楽であること。

・間違いがないこと。チェックできること。公開/非公開を選択できること。

・恒久的であること(職場が変わったからといって消えない)>Ninja→ORCIDに期待

・求人側として、見落としがない、検索がしやすいこと。>個人情報保護との戦い

・これらの要求を網羅した、求人者、求職者双方に便利な研究者総覧を作って欲しい。

知らないうちにできているデータベースも多い、整理し、把握しておきたい。

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NIMS次期研究者総覧「Ninja」への期待

European Communityの科学技術政策課題は

「Responsible Research and Innovation」だそうだが、

「科学」と訳されているScienceは、ラテン語の Scientia(知る(Scio)こと)

「良心」と訳されているConscienceは、Con(ともに)とScientia(知ること)の合成語

Responsibility は,Response(応答する)とAbility(能力)の合成語

オープンアクセス、オープンサイエンスにもうまくつながる言葉かと思う。

優れたDB & SNS を構築されることで、またNinja-ORCIDが連動することで

科学技術の発展が加速することを期待する。

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