東北地区大学図書館協議会 第72回総会講演資料20170922

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研究推進と大学図書館

東北地区大学図書館協議会 第72回総会 2017.9.22

知の循環・創造を加速させる図書館・研究者の関わり方

自己紹介

静岡大学 情報学部 講師

情報検索、HCI、ウェブ情報の信憑性、情報リテラシー

信憑性が不確かなファクト

ドイツはビールが有名

怪しい箇所

ドイツ ほんと ?

検索結果

[ 入力 ] ドイツはビールが有名

判断の際に有用な観点

酵素 苦み 色味 ヴァイスビール

比較すべきファクト ファクトの認知度

1. ベルギーはビールが有名2. ケルンはビールが有名3. ミュンヘンはビールが有名4. チェコはビールが有名5. アイルランドはビールが有名

消費量

色苦み

消費量味

酵素 ...

第1次 研究者時代

URA時代

第2次 研究者時代••

URAとは?

京都大学URA室(通称 KURA)

l2012 4l 8l URA

京都大学でURAは何をしているのか?

オンデマンド型研究プロジェクト支援

研究推進環境整備

科研費申請書の教科書

執筆エッセンスを独自研究

修正サンプルを多数掲載

学内限定配布

研究費検索エンジン「鎗」

アウトリーチのためのメディア KUResearch

研究活動、研究者、研究支援者の魅力を伝えるためのメディアプラットフォームの企画・運用

多様な組織との連携・協力による研究推進・基盤整備

本日のトーク

図書館 研究推進

l 大学教員の現状・悩みl URA時代の取り組みl 研究者として図書館に期待すること

大学教員の現状、そして悩み1

昨今の大学教員

大学教員

研究

プロジェクト運営

会議実験・調査・議論

学生指導

最近は馴染みのない業務も増加…

広報活動

授業

大学運営

申請書・報告書作成

出張講義

研究データ管理

イマドキの学生に不安が…

外部資金獲得への圧力…

無駄に会議数だけが増えている気が…

大学教員の職務活動時間の割合

29.9%

33.3%

42.7%

36.6%

37.7%

47.2%

42.5%

41.0%

50.7%

32.0%

30.3%

26.8%

30.3%

24.3%

22.7%

22.5%

23.5%

20.4%

4.7%

5.6%

3.0%

4.6%

6.9%

3.5%

5.3%

6.2%

3.9%

5.4%

5.0%

2.8%

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5.1%

3.2%

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9.5%

5.6%

4.0%

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7.1%

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3.1%

18.6%

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「研究パフォーマンスを上げる」ために教員が有効だと思っていること

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1

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「研究パフォーマンスを上げる」ために教員が有効だと思っていること

できることは何か?

雑用からの解放

研究基盤の強化

研究人材の確保

できることは何か?

雑用からの解放

研究基盤の強化

研究人材の確保

研究基盤の強化

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できることは何か?

雑用からの解放

研究基盤の強化

研究人材の確保

雑用からの解放

研究人材の確保

図書館ならではの研究推進もありえる

雑用からの解放

研究基盤の強化

研究人材の確保

図書館の専門性

図書館とURAで取り組んだこと2

機関リポジトリ ×研究力分析1

機関リポジトリ

オープンアクセス化を促進する機関リポジトリ

現場で起こりえるまずいケース1 ~ 研究大学強化プロジェクト編現場で起こりえるまずいケース1 ~ 研究大学強化プロジェクト編究大

分分析析の析の方方針針・針 方方方法法が法ががが分分分かからからならなないないいのいのので析析の市の方市市市市販方針針販販販販の針針・針販販販販のののの研

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大学本部で起こりえそうな一コマ

担担当当理理事事かからから研研研究究究力力分分析析の析の依依依依頼

現場で起こりえる典型的ユースケース

研究者の数

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“高被引用数”研究者の抽出

選択と集中択と集

者の

被引用数をUPさせる「工夫」

さらには…

共共著著著著著著著著著著著者著者者者者者者者者9722人

分野によって異なる論文の平均著者数・執筆数

分野によって異なる業績評価視点

被引用数が低い研究者は注目しなくてよい?

研究者の数

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書誌分析ツールの問題

既存の書誌分析ツールを研究力分析に用いる際の問題点

これらに対応するためのデータはどこにある?

機関リポジトリはどうか?

被引用回数TOP10 -某社論文分析ツール@京大

別の情報ソース・尺度を用いると…

人文・社会系分野の研究を積極的に評価できる

KURENAI リポジトリのダウンロード回数TOP10を分析

研究者データベース強化プロジェクト

2

研究者データベース強化プロジェクト(1/2)

● 情報の網羅率低

● コンテンツへのリンク無

● 研究力分析に必要なデータと対応していない

研究者データベース強化プロジェクト(2/2)

URA室による名寄せ、DOI・外部DBのID付与後、DBに追加

研究者データベース強化プロジェクト(2/2)

URA室による名寄せ、DOI・外部DBのID付与後、DBに追加

情報の網羅率向上、文献数の増加、分析に資する情報の充実化!!

KUResearchとの連携へ

研究をより魅力的に見せるため各組織に点在してるデータを集めて繋ぎ、コンテンツをリッチに

広報課・図書館との連携

図書館・生協との連携

京大新刊情報ポータル(http://pubs.research.kyoto-u.ac.jp/)

論文以外の研究成果出版物の可視化

研究周辺スキルセミナー in ラーニングコモンズ

3

単単な単なるなるる自自学学自自習習のの場場場で場ではでははなはななくなくく、新単単新新新た単なな新新たたたなるなるたたなななな知自自知知知知知知や学やや刺自刺刺刺刺刺激習激激激との習

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乏乏しに乏乏会会に会ががあああある

研究者スキルフレームワーク made by Vitae

研究周辺スキルに関するセミナー

URA & 図書館職員が講師を担当

KURA HOUR毎週月曜 PM1:00-5:00 in ラーニングコモンズ

まとめ:図書館とURAで協業したこと

機関リポジトリの研究力分析への応用

図書館データと研究者DB、他メディアとの連携

研究周辺スキルセミナーの実施

一研究者の妄想:図書館に望むこと3

図書館の役割のリ・デザイン(妄想)

図図書書、書書、雑雑雑雑誌誌、誌誌、メメメデデディディィアアアのアのの収収収収集集・集集・保保保保管管・管・提提提提供

知知と知とののの出出出会会会いいをいを演演演出出出すするする場

1

学内の学術セミナー・ワークショップを一箇所に集約して欲しい

研究者は、研究を進めるために、新しい研究ネタを探すために知的刺激を求めている

研究者の情報アンテナは狭い

教員は他の研究室が何をしているか、知らないことも多々

○○○○を○を打打打開開す開するするるアるアアイアイイデイデデアデアアの検○検検索○○索索索にを打

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実実は実は隣隣隣の隣の研研研究究室室で室で開開開催催中中のセ実セセミ実実はセセミミミナは隣隣はミミナナナナナナー隣隣の隣ナナーーーーがの研研のーがががががが○

究研究研○○○○○究室○○○に室室で室にににに関開で開開で関関関関関関連開催連連連し催中催連連ししして中中ししててててていののてていいいいたいいいたたたたりたたりり…

日々学内で開催されるセミナー・イベントの数々日々学内で開催されるセミナー・イベントの数々

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ささされれれれれれ逃逃逃逃逃逃逃逃逃さささ逃逃逃逃逃逃見見見見見見たたちちちちち…

望むこと:学内学術イベントの集約の場を育てる

学術イベントという生の知識を集約

他分野へのアクセスビリティ向上▶ 新たな知との出会いを創出▶ タコツボからの脱出

あそこにいけば面白いことがある!!

実装の方向性

図図書書館館で館で学学学術術セ術セミセミミナミナナーナ を実図実実施書施施施す館書

施施すすするで館館

すするるるるるるスで学学でるるススススススペ学術術学ススペペペペペペー術術セ術ペペーーースセセミミセーススススススをミミナナミススをををををを提

ーををナナーーナ提提提提提提供

学学内内内でで実実実施施施さ施されれれるれるイるイイベベベベンベントントの学学キ学内内キキキュ内内キキュュュレででュュレレレレー実実でレレーーーーシ実実施施実シシシショ施施施さ施シショョョョンされれれさンンンンンンサれれるれサササイるるるササイイイイイトイるイイイイイトトトトを

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2

研究資源アーカイブを作って欲しい

外の人間・情報学屋から見た不思議

情報資源のアーカイブ

研究資源アーカイブの中心としてポテンシャルの高い図書館

MLA連携

データの仮想的に統合 + 強力な検索・閲覧UI

複眼的な視点の提供による研究・教育の幅の拡大

例えば

リリポポジポジトジトトリ

論論文文・文 報報報告告書書・書 紀要のののデ論ののデデデジ論文文論デデジジジジジジタ文・文ジジタタタタタル報報報タタルルルルルデ告報ルルデデデデデー書書告

デデーーーーータ書・書ータタタタタの紀紀紀紀タタののののの保要要保保保保存紀紀紀要・紀紀紀紀要要 ププロプロジロジジェジェェェクェククトクトトにトにに関関係係す係する

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す係係係保保保保保存るする存存庫

「研究データ公開」への対応

● 簡単かつ適切にデータを保存できる仕組みが整っていない

● 上記計画を知らない研究者も多い

● オープンデータ・アクセスに関する知識があるスタッフは乏しい

失われていく有用な研究データ

論文以外にも再利用したい/残すべきデータは眠っている

研究資源アーカイブ・レポジトリ関連で望むこと

必要性を執行部・研究者に理解させる

使いやすい環境の整備

データベース連携によるコンテンツのリッチ化

参考になる既存サービス

図書館への期待

知知と知とののの出出出会会会いいをいを演演演出出出すするするる場

研研究究究推推推進進進ののたためめのの重重重要要要ななピなピーピーース

行動のヒント

組織・立場を越境する

業務の捉え方を広げる

小さく始め、育てる

まとめ

図書館 研究推進lll

越境が研究活動・図書館の可能性をさらに高める

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