View
146
Download
0
Category
Preview:
Citation preview
London Olympic DressageFEI Grand Prix test
Day1 8/2(木)
Day2 8/3(金)
団体&個人戦
FEIグランプリ課目2009を使用する。
London Olympic Dressage観戦の前に
観戦の前に知っておくと、競技が楽しめること。
1、トレーニングスケール
2、採点基準
3、経路と課目
London Olympic Dressage1、トレーニングスケール
• 馬術用馬を育成する上での指針。
• このトレーニングスケールに基づいてすべての運動は評価される。
• 概要を次のスライドから用意したので見てください。
• 難しいことは理解する必要なし。こういうものがあるということを覚えておいて下さい。
トレーニングスケール
Collection
Straightness
Impulsion
Contact
Suppleness
Regularity
プッシングパワーの発達
キャリングパワーの発達
理解と自信を養う
1.Regularity (Rhythm)
• すべての運歩におけるビートの整正
常歩:規則正しい4拍子・整正・活発さ・踏み込みのよさに基づく動き・側対がV字になる
速歩:規則正しい2拍子・整正・推進気勢・踏み込みのよさに基づく動き・収縮時のキャダンス・伸長時のインパルジョン
駈歩:規則正しい3拍子・整正・推進気勢・踏み込みのよさに基づく動き・前駆の起揚
2.Suppleness
• しなやかさ・背の柔軟
緊張のないリラックスした運歩
堅苦しくない歩調またはペース
弾発のある動き
馬の筋肉の撓み
※柔軟性の確認には手綱を与えて前下方にとるか確認すると良い
3.Contact
• 前進と真直で柔らかい項によるハミへの透過性
• 平静かつ安定、閉じた口
• 項は常に最も高い位置にある。鼻梁は垂直線の前に位置する
4.Impusion
• 後肢の活発な推進力と踏み込みのよさを伴った前進意欲
• 伸長運動においてはより歩幅を伸ばし、収縮においてはより高揚する
• 推進気勢は収縮速歩と駆歩に躍動感をもたらす
5.Straightness
• 両手前均等の内方姿勢と屈曲
後躯の負荷を均等に分散させ馬の健康を保つ
• 収縮にいたるために必要な準備
6.Collection
• 透過性と収縮、後肢の力強さと活発さ、後肢への馬のバランス移動
• よく踏み込みかつ低下した腰
• エンゲージメントの強化
• 後肢が重心下方向へ踏み込み相対的前駆の起揚Self Carriage
London Olympic Dressage2、採点基準
• 点数は10点満点。採点は0.5点刻みでおこなわれる。
• 各運動項目と総合観察の合計で得点をだす。
• 最終成績は全審判員の平均獲得パーセンテージでおこなう。
点数の尺度
10 優秀 (Excellent)
9 極めて良好 (Very good)
8 良好 (Good)
7 おおむね良好 (Fairly good)
6 基本的な要求を満たしている(Satisfactory)
5 やや不十分 (Sufficient)
4 不十分 (Inssufficient)
3 やや不良 (Fairly bad)
2 不良 (Bad)
1 極めて不良 (Very bad)
0 不実施 (Not executed)
【不実施とは要求された運動を実質的に何も行わなかったということである】
高
低
London Olympic Dressage3、経路と課目をみる。
・経路表を見てみる
FEI グランプリ2009 経路(日本馬術連盟のHPにジャンプします)
http://www.equitation-japan.com/index.php?menuindex=download&acno=8
・実際の演技の動画
Matthias Alexander Rath & Totilas at Hagen 2012(youtubeにジャンプします)
http://www.youtube.com/watch?v=XujVcUBdK2k
この人馬はロンドンオリンピックには出場しませんが、トップレベルのパフォーマンスを持っています。
この動画の最終成績は83.809%でした。
各エレメントの説明は割愛します。
動画を見てなんとなくイメージしてください。
それでは順を追って運動課目を見ていきます。
1.駈歩入場~停止・敬礼~速歩発進
• A収縮駈歩で入場• X停止敬礼では片手を離す• XC収縮速歩で発進
着眼点真直ぐに移行を行えるか項の位置は最高点あるか収縮の質はどうか
2.伸長速歩• Cで左手前蹄跡に入る• HXFで伸長速歩• FAK収縮速歩着眼点リズムが一定であるか歩幅伸縮のメリハリ収縮~伸長~収縮の移行は流暢か後肢の踏み込みは活発か
3.右へハーフパス
• KB右へハーフパス着眼点リズムは一定か正しい馬体の屈曲(前脚は真直ぐBに向かい、後肢は長蹄跡と平行に)
運動の流暢な移行肢の交叉
4.左へハーフパス
• BH右へハーフパス• HC収縮速歩着眼点リズムは一定か正しい馬体の屈曲(前脚は真直ぐHに向かい、後肢は長蹄跡と平行に)
運動の流暢な移行肢の交叉
5.停止~5歩後退~収縮速歩発進
• Cで停止ー不動• 5歩後退• 直ちに、収縮速歩で発進
着眼点停止で肢が揃っているか停止で後肢が重心下に踏み込んでいるか正確な後退の歩数
6.伸長速歩
• MV伸長速歩
着眼点リズムが一定であるか歩幅伸縮のメリハリ収縮~伸長の移行は明瞭か後肢の踏み込みは活発か
7.パッサージュ(弾む速歩)
• VKDパッサージュ着眼点リズムは一定かキャダンス(躍動感)があるか頭頸が高い位置にあり、後肢が踏み込んでいるか運動の流暢な移行
8.ピアッフェ(足踏み)
• Dでピアッフェ12-15歩着眼点活発な歩様で、リズムは一定か頭頸が高い位置にあり、後肢が踏み込んでいるか前進をしすぎていないか
9.パッサージュ~ピアッフェ~パッサージュの移行
• パッサージュ~ピアッフェ~パッサージュの移行
着眼点リズムは維持できているか移行は流暢か移行で馬体は真直ぐか
10.パッサージュ(弾む速歩)
• DFPパッサージュ着眼点リズムは一定かキャダンス(躍動感)があるか頭頸が高い位置にあり、後肢が踏み込んでいるか
11.伸長常歩
• PH伸長常歩
着眼点適切な運歩で歩いているか後肢が前肢蹄跡をオーバートラックしているか馬体が伸展しているか常歩への移行はスムーズか
12.収縮常歩
• HCM収縮常歩
着眼点適切な運歩で歩いているか歩幅は短縮しているか運歩は高揚しているか活発に動いているか
13.パッサージュで発進
• Mでパッサージュ発進• 収縮常歩からパッサージュへの移行着眼点移行は流暢か扶助への反応は良好か馬のバランスは保たれているか
14.パッサージュ
• MRIパッサージュ着眼点リズムは一定かキャダンス(躍動感)があるか頭頸が高い位置にあり、後肢が踏み込んでいるか
15.ピアッフェ(足踏み)
• Iでピアッフェ12-15歩着眼点活発な歩様で、リズムは一定か頭頸が高い位置にあり、後肢が踏み込んでいるか前進をしすぎていないか
16.パッサージュ~ピアッフェ~パッサージュの移行
• パッサージュ~ピアッフェ~パッサージュの移行
着眼点リズムは維持できているか移行は流暢か移行で馬体は真直ぐか
17.パッサージュ
• ISEパッサージュ着眼点リズムは一定かキャダンス(躍動感)があるか頭頸が高い位置にあり、後肢が踏み込んでいるか
18.駈歩発進~収縮駈歩
• E駈歩発進• EKAF収縮駈歩着眼点駈歩の発進は明確か移行は流暢か駈歩の質は良好か(明瞭な3ビートでアップヒル体勢)
19. 2歩毎の踏歩変換(Flying change)
• FXH斜線上2歩毎の踏歩変換9回• HCM収縮駈歩着眼点正確に2歩毎になっているか踏歩変換中も真直性を保っているか変換は大きくジャンプしているか
20. 伸長駈歩
• MXK伸長駈歩着眼点駈歩の質は良好か歩幅とフレームは十分伸展しているか真直性を保っているか
21.収縮駈歩~踏歩変換
• K収縮駈歩、踏歩変換• KA収縮駈歩着眼点移行はスムーズか踏歩変換の質は良好か
22. ZigZagハーフパス
• A中央線に入る• DG間5回のハーフパス(各頂点で踏歩変換)
最初と最後は左ハーフパスで3歩その他のハーフパス3回は6歩
• G踏歩変換• C右手前蹄跡に入る
着眼点ハーフパスの屈曲手前変換は流暢か左右対称に実施できているか踏歩変換の質は良好か
23. 歩毎の踏歩変換(Flying change)
• MXK斜線上歩毎の踏歩変換15回• KA収縮駈歩着眼点正確に歩毎になっているか踏歩変換中も真直性を保っているか変換は大きくジャンプしているか
24.左ピルーエット
• A中央線に入る• L左へピルーエット着眼点セルフキャリッジを持っているか正しい歩数(6-8歩)で回っているか正しく屈曲ができているか前後の駈歩の質は良好か
25.踏歩変換
• X踏歩変換着眼点踏歩変換中も真直性を保っているか変換は大きくジャンプしているか
26.右ピルーエット
• I右へピルーエット• C右手前蹄跡にはいる着眼点セルフキャリッジを持っているか正しい歩数(6-8歩)で回っているか正しく屈曲ができているか前後の駈歩の質は良好か
27.収縮速歩に移行
• M収縮速歩に移行• MR収縮速歩着眼点移行は正確かつ流暢かスムーズな移行の実施
28.伸長速歩
• RK伸長速歩• KA収縮速歩着眼点リズムが一定であるか歩幅伸縮のメリハリ収縮~伸長~収縮の移行は流暢か後肢の踏み込みは活発か
29.パッサージュ
• A中央線上に入る• DXパッサージュ
着眼点リズムは一定かキャダンス(躍動感)があるか頭頸が高い位置にあり、後肢が踏み込んでいるか運動の流暢な移行
30.ピアッフェ
• Xピアッフェ12-15歩着眼点活発な歩様で、リズムは一定か頭頸が高い位置にあり、後肢が踏み込んでいるか前進をしすぎていないか
31.パッサージュ~ピアッフェ~パッサージュの移行
• Xでパッサージュ~ピアッフェ~パッサージュの移行
着眼点リズムは維持できているか移行は流暢か移行で馬体は真直ぐか
32.パッサージュ
• XGパッサージュ着眼点リズムは一定かキャダンス(躍動感)があるか頭頸が高い位置にあり、後肢が踏み込んでいるか運動の流暢な移行
32.停止~不動~敬礼
• G停止~不動~敬礼着眼点真直ぐに移行を行えるか項の位置は最高点あるか収縮の質はどうか
London Olympic Dressage
それでは皆さん楽しみましょう!
お疲れさまでした。
Recommended