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自動車開発での本質へのアプローチPOWERD BY YAMADA
自動車工学の世界
✤ 動けばいい、のは100年前の話。✤ 感性の世界へ突入したのは50年前✤ 膨大な技術の蓄積を土台とした多角的技術
TUT-F技術開発✤ 統合的ホイルアライメント技術✤ マスバランスマネジメント✤ クラッシュセーフティー✤ エルゴノミクス✤ 吸排気系インピーダンスマッチング及び環境適合性の追求✤ エアロダイナミクス✤ 統合的先端複合材技術
トレードオフとの戦い✤ まず、人命を掛ける✤ ダイナミクスこそ全て
ma=μF : aを最大化するのがレーシングカー。m:イナーシャテンソルμ: friction circle managementF:トルクデリバリー、ストッピングパワー、CF
✤ コスト、車重、安全性、環境性能がaに対して全面的にトレードオフ
多変量との戦い
✤ 自動車設計はマルチパラメタ✤ 値ではなく、多次元MAP。写像が重要。✤ 非定常問題
(レイテンシ、ゲイン、リニアリティ )
✤ 熱、流体、弾性体、粘弾性体、そして剛体の物理の知識が前提
自動車の TDとは✤ 車両の全体コンセプトを管理✤ トレードオフ要件を整理する。✤ トレードオフ要件に対して仕様確定する。✤ 設計メンバから迷いを取り除く。
ビークルダイナミクス ma=μF
✤ a:加速度ベクトル走る、曲がる、止まる。あらゆる機能における、出力となる aで考えれば過渡応答の問題から解放✤ m;慣性テンソル、平たく言えば、車両重量、ヨー、ロール、ピッチの慣性モーメント設計的にはマスバランス最適化が課題となる。✤ μ;グリップ円、統合的ホイルアライメントで決まる 設計パラメタ✤ F;駆動力(トルクデリバリー)、制動力、 CF 設計パラメタ✤ aを最大化する上で、m、 μ、 Fが全部干渉するから車は難しい。
レーシングカーの基本機能✤ 基本機能
✤ 入力;舵角、ペダルストローク✤ 本当の出力; a
✤ 仮の出力; CF、 V、ヨーレート
自動車開発における PSPの例
✤ トルクデリバリー✤ 統合的ホイルアライメントテクノロジー✤ マスバランス最適化
m;イナーシャマネジメント✤ 要求
✤ 基本的には軽く作りたい。✤ 重心を低くしたい。荷重移動を最小限に抑えたい✤ 慣性モーメントは限界まで削って、固有振動数稼ぎつつサスをソフトにしたい✤ でも配置すべきコンポーネントがあるし、予算に限りある。
✤ 対応✤ 設計パラメタは軽量化コスト分配とコンポーネント配置✤ 重心と慣性モーメントをパラメタとした線形結合評価関数を作って決めた。重みは車両実験で決定
μ;ホイルアライメント✤ やりたいこと;タイヤのグリップ円最大化、すなわちトレッド面の面圧積分値最大化、と表面温度管理✤ 動的なパラメタ;ヨー、ロール、ピッチ、キャンバー、トー、✤ 設計パラメタ;ホイルアライメントジオメトリと動的な剛性、アンチローリング特性、固有振動数✤ 基本機能
✤ 入力 舵角とペダルストローク✤ 出力 aのリニアリティを最大限に確保しつつ、穏やかにサチらせる。
✤ 誤差要素タイヤの動力学、路面幾何学、動的なボディ姿勢、アライメント誤差、ボディ剛性、アライメント精度、車高誤差
μ;ホイルアライメント✤ 設計の進め方✤ タイヤの仕様決め→タイヤの要求アライメント精度を確定させる。✤ ボディの6軸での動きの仕様を決めるバネ上の6軸の固有振動数決めて、ダンピングで姿勢変化速度を決めて、狙いのボディ姿勢からアンチローリング特性を決めて、✤ ボディ姿勢に合わせてトーとキャンバーの動特性を作りこみ、要求アライメント精度で路面にタイヤを立てる。✤ ホイルの動的なアライメント精度がそのままメカニカルグリップと直結。エアロがあると事情はだいぶ違い、車高誤差がそのまま性能に直結する。✤ 加速度とスキール音の周波数特性、サスストロークセンサー、タイヤ表面温度で計測評価する。
トルクデリバリー✤ 基本機能
✤ 入力;アクセル開度(ペダルストローク)✤ 出力; a 加速度(トルク)
✤ 基本機能を乱す要素✤ 過渡応答最悪、吸排気系インピーダンスマッチング、回転数特性、エンジン to 路面のインピーダンスマッチング
ストッピングパワー✤ 基本機能
✤ 入力;ブレーキペダル(インピーダンス特性をどうするかはチューニング次第)✤ 出力;減速加速度
✤ 基本機能を乱す要素✤ 熱交換、 pedal to pod剛性とヒス損、コンタミ、雨、
マフラーの PSP
✤ 機能✤ 排気の誘導✤ 排気の質量流量最大化✤ 排ガス浄化、エミッションコントロール✤ 排気音低減
✤ やなこと(設計干渉事項)✤ かさばる、重い
マフラーの PSP
✤ ビークルダイナミクスma=μF; aを最大化✤ F;トルクデリバリーのリニアリティ✤ トルク=ゲイン*アクセル開度✤ ところが、 T = α * Aとはならず、 T =
f( t,ω,A)要するに、過渡応答、回転数依存がある。
トルクは回転数依存性ある
設計方針✤ トルクを回転数方向に積分した値を最大化するように設計パラメタを選んだ。✤ パラメタは、管の長さ、太さ、トポロジ、消音コンセプト✤ 具体的には4−2−1集合、管を細長くした。
PSPa最大化
エネルギ回収ターボ ペルチェ
等長マニ
背圧低減 インピーダンスマッチング
独立マニパイプ式マニ抜けるサイレンサ
排気誘導
排気干渉低減 共鳴過給 慣性過給流速最大化インピーダンス境界面管理
音速管理
タコ足 サーモテープ2重排気管
断面積最適化