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社会情報天気図 景気ウオッチャー調査から、 地域の消費者の声を可視化し、景気動向を読む Dual ComBine Analysis Dual ComBine Analysis is Data Cognitive Browser by Cross Data Explorer. 2015年12月号 Vol.1, No.6 内閣府2,015年12月8日発表データより 2015/12/31 1 Photo by Akiko Photo by Akiko 2015 © Data Cake Baker Corporation. All rights reserved. Photo by T. Hirata

連環データマガジン 景気ウォッチャー 2015年12月号(2015年11月度データ)

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社会情報天気図 景気ウオッチャー調査から、

地域の消費者の声を可視化し、景気動向を読む

Dual ComBine Analysis

Dual ComBine Analysis is Data Cognitive Browser by Cross Data Explorer.

2015年12月号 Vol.1, No.6 内閣府2,015年12月8日発表データより

2015/12/31 1

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社会情報天気図 ~景気ウオッチャー調査から地域の景気動向を読む~

◆まとめと序言

今月は、全国的に景況観が沈んで、物理的な地域の差がほとんど無くなった。そのため、業種要因別の差が浮き彫りとなり、いわば“サービス産業天気図”のような連環マップが、明確になってきた。

政府は600兆円のGDPを目標としているが、その100兆円の増加分は、消費か、投資か、輸出しかないが、単純に比率で言えば、国内消費を70兆円増やさなくてはならない。その内50兆円は、サービス産業となろう。

景気ウオッチャ調査の対象は、物販を含むサービス産業である。今月明確になったのは、伝統的な物販業の低迷である。こうした小売物販業を低迷させているスーパ等も、低迷の間際に位置付けられている。この国内のプロダクツ需要の低迷は、モノ造り日本の掛け声が有っても、国内の工場への投資を躊躇わせることになるだろう。

サービス産業の中で、生産性が問題視される物販業が、新陳代謝で淘汰されて行くとして、さて、それにとって変わる新産業を生み出すことができるであろうか?もし、産業政策におけるイノベーションが無理であるとすれば、社会政策サイドからのイノベーションが必要となるだろう。

ただ、今月、現在の景気動向指標に対し、直交する軸が、出現した。それは、方やコンビニや飲食サービス等「日常生活必需型多頻度サービス」であり、もう一方は車や住宅関連や通信サービス等「非生活必需型イベント型サービス」である。 もちろん、旅行・観光・宿泊等インバウンドや国内の高資産所有者の消費需要の喚起は、最も有望ではある。

しかし、 「非生活必需型イベント型サービス」の車や住宅や通信は、空間と時間と人間を結ぶサービスである。車は移動ニーズであり、住宅は環境変更ニーズであり、いずれも通信を媒介にしてそのソリューションは可能であろう。

ここでは、景気という期待やイメージを、単にGDPやDI.だけではなく、生活に関わる実態を分類し、それぞれを判別し、その全貌を背景や状況を質的な要因群で、いわば多元的な統合的相関性:連環性をもって理解することで、短絡的需給ギャップ刺激政策や物質的投資刺激策等への対案をイノベーションする挑戦のつもりでもある。

はじめに

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全国の景気動向まとめ Dual ComBine Analysis

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・景気ウオッチャーの内、現在の消費者の家計の動きを、全国11地域、各業種のビジネスの現場から、846人が伝えるデータのみを使用。

基本的には3ヵ月前と比較した景気判断、その理由としての市場動向、さらに追加説明文等の多様な多次元データを、マシンラーニングで情報圧縮し、クラスタ化した.

・現状を理解するため、多くの量的質的属性を組み合わせて、分別し、それらを判別し、組み立てて解釈する、解るために、分かり、判るアプローチを採った。

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11月度の全国の家計DIマップ

全国のDI

◆2015年11月度の全国の家計DIマップ

・今月の全国家計DIは、 44.4と前月よりも3.7ポイントと大きく下落し、50.0をかなり下回る結果となり、判定も“やや悪くなっている”。

・全国11地域の中で50ポイントを上回った地域はなく、全ての地域で“変わらない”、“やや悪くなっている”という結果となった。

・対前月比で、北陸だけが変化が無く、全ての地域で前月比で下回った。

・その中でも全国比で比較的良いのは、中国がトップで48.3、続いて沖縄、北陸、東海の4地域。

・悪いのは、最低が四国の40.9で、続いて東北、北関東、南関東、九州、近畿、北海道の順となった。

北海道DI:44.6(-1.6)

(全国平均+0.2)

南関東DI:44.1(-4.3)

(全国平均-0.3)

東北DI:42.3 (-2.8)

(全国平均-2.1)

北関東DI:42.7(-4.4)

(全国平均-1.7)

四国DI:40.9(-4.8)

(全国平均-3.5) 九州DI:42.7(-7.1)

(全国平均-1.7

東海DI:45.8(-3.0)

(全国平均+1.4)

沖縄DI:48.1(-7.9)

(全国平均+3.7)

近畿DI:44.2(-5.3)

(全国平均-0.2)

中国DI:48.3(-0.4)

(全国平均+3.9)

北陸I:47.4(0.0)

(全国平均+3.0)

全国家計“変わらない”

DI:44.4 (前月比-3.7)

65以上 良くなっている(快晴)

55~65 やや良くなっている(晴れ)

45~55 変わらない(曇り)

35~45 やや悪くなっている(小雨)

35未満 悪くなっている(大雨)

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“景気ウオッチャー調査”の定義

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全国の景気動向と業種と市場要因とのまとめ Dual ComBine Analysis

◆全国の景気動向と業種要因および市場要因との関係のまとめ

・日本列島の景気天気図は、全体としてまだ明るさが見えない。

・地域の差や特徴が全体的に景気低迷の中に沈んでしまい、脆弱なサービズ産業に低迷感が集中している。

•「小雨」模様は「卸百貨店ショッピングセンタ」,「衣料・装身・靴小売」,「家電PC楽器小売」等“伝統的物販”業。

•同様、 「美容生活サービス」,「飲食サービス」,「コンビニ」等“生活必需サービス”業。

•また「小雨」模様は、 「スーパ」等、“スーパ量販”低額大量業も芳しくない。

•「曇り」模様は、「乗用車販売サービス」、「住宅関連家具」、「通信ECサービス」等、“車宅通信サービス”業。

•同様、「旅行行楽観光娯楽」、「ホテル宿泊旅館」、「タクシ-輸送サービス」等、“旅行観光サービス”業である。

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まとめ

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クラスタ CL1.車宅通信サービス CL2.生活必需サービス CL3.旅行観光サービス CL4.スーパ量販 CL5.衣料家電伝統物販 計

天気 曇り 小雨 曇り 小雨 小雨 -

業種 乗用車販売サービス 美容生活サービス 旅行行楽観光娯楽 スーパ 卸百貨店ショッピング

センタ

住宅関連家具 飲食サービス ホテル宿泊旅館 衣料・装身・靴小売

通信ECサービス コンビニ タクシ-輸送サービス 家電PC楽器小売

市場要因 お客様の様子 来客数の動き その他競争相手の様子

販売量の動き 単価の動き

地域 南関東 (中国) 沖縄 北海道 近畿

東海 (中国) 東北 四国

北陸 (北関東) 九州

% 29.0 18.3 12.2 17.5 23.0 100.

0

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25.0

30.0

35.0

40.0

45.0

50.0

55.0

60.0

65.0

全国

北海道

東北

北関東

南関東

東海

北陸

家計関連動向DIの地域別推移(1/2) Dual ComBine Analysis

地域別DIの推移

◆家計関連動向DIの2年間の東日本の推移

◇今月の全国家計DIは、 44.4と前月よりも-3.7ポイント下落したが、前年比+4.4ポイントで、判定は“変わらない”という状況.

・消費税ショック時の2014年4月と昨年11月の谷から、3月、4月、5月と回復基調だったが、ダウントレンドは止まらない。

・東海を含む東日本では、昨年11月の下げが大きかったが、全ての地域で50ポイントを切って45ポイントに向かっている。

・家計動向DIで見る限り、“緩やかな回復を続けている”とは、言いにくい.

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2014年4月消費税8%実施

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25.0

30.0

35.0

40.0

45.0

50.0

55.0

60.0

65.0

全国

近畿

中国

四国

九州

沖縄

家計関連動向DIの地域別推移(2/2) Dual ComBine Analysis

地域別DIの推移

◆家計関連動向DIの2年間の西日本の推移

◇今月の全国家計DIは、 44.4と前月よりも-3.7ポイント下落したが、前年比+4.4ポイントで、判定は“変わらない”という状況。

・消費税ショック後の谷から脱出した2015年4月からバタバタしつつ、総じてダウントレンドとなっている.

・好調だった沖縄も50ポイントを切り、中国と沖縄以外の西日本の全てが、45ポイント以下となった。

・家計動向DIで見る限り、昨年4月ピークに下降傾向を辿っており、“緩やかな回復を続けている”とは、言いにくい.

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2014年4月消費税8%実施

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全国の景気動向まとめ Dual ComBine Analysis

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・家計動向に関する景気ウオッチャーのクラスタリング

今月は、846人の、景気判断DI、地域要因、業種要、市場要因、およびDIの理由等の5要因で5クラスタに分類

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クラスタ別特徴

◆景気動向の構成要因:(1/4)・・・景気ウオッチャーを5クラスタに類型化する

・日本の景気動向を、地域、業種、市場要因、およびその判定理由のキーワードの関係を情報圧縮し、5クラスタに分類。

・景気ウオッチャーの846人の景気判断を、その理由や市場要因の解釈、および、ウオッチャーの地域、業種等の属性等に付き5個のクラスタに類型化した。

・左上方向が「悪くなっている」、「やや悪くなっている」で、右下に「やや良くなっている」、「良くなっている」が布置されている。

景気動向の構成要因 Dual ComBine Analysis

景気ウオッチャーを5クラスタに類型化

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クラスタウオッチャー

(人)%

CL1. 245 29.0CL2. 155 18.3CL3. 103 12.2CL4. 148 17.5CL5. 195 23.0

計 846 100.0

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クラスタ別特徴

◆景気動向の構成要因:(2/4)・・・景気動向の地域別特徴を見る

・全体的に低調で、5クラスタ中、3クラスタが45ポイント以下の「小雨」模様で、約70%を占め、残りも「曇り」で冴えない。

・マップの軸として、左上は“悪い”で右下が“良い”の方向である。

・地域は全て、ほぼ1シグマ以内で、特徴は明確でない。西では近畿、四国、九州が、東では東北、北海道が冴えない。

景気動向の構成要因 Dual ComBine Analysis

「景気動向DI+地域因子」

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CL4.

CL5. CL2.

CL1.

CL3.

クラスタウオッチャー

(人)% 天気

CL1. 245 29.0 曇りCL2. 155 18.3 小雨CL3. 103 12.2 曇りCL4. 148 17.5 小雨CL5. 195 23.0 小雨

計 846 100.0  -

地域 配点北海道東北北関東南関東東海 北陸 近畿 中国 四国 九州 沖縄 計

ウオッチャ(人) 計 58 95 77 132 100 54 110 91 37 74 18 846

良く なっている 100 0 2 1 5 1 1 1 3 0 1 1 16やや良く なっている 75 10 9 10 17 15 10 10 18 4 12 3 118変わらない 50 25 47 36 57 51 26 61 45 16 35 7 406やや悪くなっている 25 21 30 23 45 27 16 33 20 14 21 6 256悪くなっている 0 2 7 7 8 6 1 5 5 3 5 1 50

景気DI  - 43.5 41.8 41.9 43.6 44.5 47.2 43.0 48.4 39.2 44.3 45.8 43.9

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◆景気動向の構成要因(3/4)・・・景気動向を地域と業種別の特徴を見る

・各地の景気動向に“業種要因”を重ねて、複数の属性間の関係を見る.

・「悪い」vs.「良い」の左上から右下がり軸に直交する軸は、サービスを分離する「生活密着型」vs.「イベント型」軸と読める。

・一番厳しい順に、「CL5.衣料家電伝統物販」、「CL.4.スーパ量販」、そして、「CL.2.生活必需サービス」の各クラスタが続く。

・やや良いのは、「CL1.車住通信サービス」で、「CL.3ホテル旅行観光」が続いているが、全体としては、低調である。

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クラスタ別特徴

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「景気動向DI+地域因子+業種因子」

CL4.スーパ量販 CL5.衣料家電

伝統物販

CL2.生活必需サービス

CL1.車宅通信サービス

CL3.旅行観光サービス

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景気動向の構成要因

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◆景気動向の構成要因:(4/4)・・・景気動向を地域と業種別、さらに市場の動きの特徴を見る

・各地の景気動向に、市場要因として、“市場の動き”を重ねて、それらの関係性を見る.

・厳しい「CL5.衣料家電伝統物販」では、市場要因は「その他競争相手の様子」等としており、同業同士やスーパ等の影響か?

・同様に厳しい「CL.2.生活必需サービス」では、「来客数の動き」や「単価の動き」が低調さに関係している。

・やや良いのは、「CL1.車住通信サービス」で、「販売量の動き」、「お客様の様子」等が関係している。

Dual ComBine Analysis

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クラスタ別特徴

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「景気動向DI+地域因子+業種+市場因子」

5つのクラスタと地域

・今月は、景気観の全体が低調。

・景気観に地域差がなく、地域による特徴が薄い。

・全国的に、業種・業態による差があり、特徴がある。

・物販が悪く、サービス、それも高度なサービスが比較的良い。

CL4.スーパ量販

CL5.衣料家電

伝統物販

CL2.生活必需サービス

CL1.車宅通信サービス

CL3.旅行観光サービス

景気動向の構成要因

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基礎分析 Dual ComBine Analysis

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◇ 「景気ウオッチャー調査」のデータ ・2012年11月より、2015年11月までの“現状の家計動向”の推移を見る. ・全国は44.4と、前年同月比+4.9ポイントではあるが、前月比-3.7ポイントで、4ヶ月連続で50.ポイントを下回った. ・今年は、4月から5月頃まで、全国的に50ポイントを超えてピークを打っていたが、その後は芳しくない。 ・新幹線で良かった北陸も3月から9月までで、好調を続けた沖縄も、今月は50ポイントを切った。

景気ウオッチャーのDI

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全国 北海道 東北 北関東 南関東 東海 北陸 近畿 中国 四国 九州 沖縄

2012年11月 39.2 40.7 41.1 35.8 35.7 35.6 42.3 41.5 40.6 37.9 42.2 46.02012年12月 45.5 46.6 45.7 42.6 42.8 46.1 46.0 47.6 45.5 46.5 46.5 47.02013年1月 48.3 47.8 45.3 44.6 49.6 47.4 51.1 53.2 48.5 48.8 46.4 51.02013年2月 51.7 52.6 46.4 48.0 51.8 50.3 56.5 56.3 52.4 53.0 51.1 58.02013年3月 56.9 55.7 53.6 53.8 58.3 55.8 58.5 62.6 57.9 54.4 55.5 56.52013年4月 55.5 54.7 52.6 53.4 57.2 55.9 57.3 59.6 54.4 54.5 53.7 54.62013年5月 54.4 51.9 52.1 55.4 55.3 50.7 56.7 58.8 53.4 51.2 55.5 55.62013年6月 52.2 58.6 51.0 50.4 53.6 48.5 54.1 55.0 52.2 50.0 50.0 52.92013年7月 50.6 56.9 47.6 47.6 51.4 50.5 49.6 52.0 51.7 50.0 49.6 52.92013年8月 49.3 54.9 48.4 46.0 49.2 50.2 47.4 48.8 47.9 50.8 49.0 62.02013年9月 50.6 52.8 47.6 47.1 52.9 49.5 50.0 53.0 49.8 49.2 50.8 58.02013年10月 49.2 52.2 45.4 46.5 49.2 49.5 50.0 50.4 50.9 46.8 50.4 54.82013年11月 51.3 50.0 48.4 49.1 50.0 53.9 50.4 54.6 52.5 51.2 51.5 49.12013年12月 53.1 53.5 49.1 51.7 53.8 56.6 52.2 54.1 53.7 54.4 51.8 48.02014年1月 52.2 51.9 48.3 50.4 54.3 54.3 49.6 53.7 53.8 50.0 52.7 50.02014年2月 50.2 55.3 45.9 41.3 47.8 53.1 52.2 53.4 53.2 52.5 50.4 55.82014年3月 57.0 52.6 55.4 53.7 59.5 55.7 52.9 60.1 57.4 62.3 57.0 60.62014年4月 37.2 37.3 35.9 34.7 40.5 38.7 36.8 40.4 32.7 29.1 36.4 41.72014年5月 42.1 38.8 37.8 43.4 45.5 40.8 44.6 43.1 40.1 43.7 41.7 48.12014年6月 45.1 46.5 43.5 43.9 46.8 44.7 43.9 46.8 43.3 45.6 44.4 50.02014年7月 49.4 49.1 49.8 48.7 50.1 47.9 48.2 50.3 49.8 49.6 46.5 61.62014年8月 45.8 46.7 44.8 46.2 45.4 47.2 46.0 49.9 43.6 43.6 42.0 47.22014年9月 46.7 45.7 46.2 44.7 46.4 47.7 43.7 50.2 44.8 46.5 47.7 48.12014年10月 42.3 41.3 40.2 39.7 39.4 42.3 46.0 45.9 41.7 41.5 44.8 50.02014年11月 39.5 33.7 38.6 35.7 36.1 39.5 39.6 43.2 41.7 43.6 43.0 43.52014年12月 44.2 39.5 41.3 40.1 45.9 45.1 43.0 48.2 43.1 41.8 47.2 47.92015年1月 43.9 46.3 42.5 41.2 43.6 45.4 45.1 47.4 41.0 44.6 42.0 45.42015年2月 48.4 48.7 46.0 44.6 49.6 47.2 50.8 52.3 46.8 49.6 47.8 51.02015年3月 50.9 51.9 49.1 47.1 50.0 48.0 56.3 54.1 50.9 49.6 53.8 50.02015年4月 53.2 55.8 51.6 51.1 53.1 51.5 59.3 55.0 51.6 49.6 55.0 51.92015年5月 53.6 53.2 53.0 50.4 55.4 53.2 59.3 53.4 53.6 50.4 52.9 55.82015年6月 50.4 53.2 48.6 47.4 51.9 48.8 51.5 53.6 49.6 49.6 48.8 53.72015年7月 50.8 55.6 48.7 47.7 49.9 50.5 51.5 51.2 50.9 52.2 52.3 55.02015年8月 48.8 52.0 46.2 45.0 48.4 49.2 53.3 50.4 48.7 46.9 48.3 57.02015年9月 47.0 49.1 45.6 42.5 45.5 44.7 50.8 50.8 45.4 46.6 48.6 59.32015年10月 48.1 46.2 44.9 47.1 48.4 48.8 47.4 49.5 48.7 45.7 49.8 56.02015年11月 44.4 44.6 42.3 42.7 44.1 45.8 47.4 44.2 48.3 40.9 42.7 48.1

前月比 -3.7 -1.6 -2.6 -4.4 -4.3 -3.0 0.0 -5.3 -0.4 -4.8 -7.1 -7.9全国比 0.0 0.2 -2.1 -1.7 -0.3 1.4 3.0 -0.2 3.9 -3.5 -1.7 3.7前年比 4.9 10.9 3.7 7.0 8.0 6.3 7.8 1.0 6.6 -2.7 -0.3 4.6

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◇ 「景気ウオッチャー調査」のデータ ・2012年11月より、2015年11月までの“現状の家計動向”の推移を見る. ・全国は44.4と、前年同月比+4.9ポイントではあるが、前月比-3.7ポイントで、4ヶ月連続で50.ポイントを下回った. ・今年は、4月から5月頃まで、全国的に50ポイントを超えてピークを打っていたが、その後は芳しくない。 ・新幹線で良かった北陸も3月から9月までで、好調を続けた沖縄も、今月は50ポイントを切った。

景気ウオッチャーのDI

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Dual ComBine Analysis

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計小売商店街

スーパ コンビニ卸百貨店ショッピングセンタ

食品飲料小売

衣料・装身・靴小売

書籍文具紙CDビデオ

家電PC楽器小売

乗用車販売サービス

良く なっている 100 1 0 0 1 0 0 1 0 1やや良く なっている 75 8 9 15 3 3 2 1 2 11変わらない 50 24 35 22 40 23 25 8 11 29やや悪くなっている 25 12 29 21 43 7 15 2 10 17悪くなっている 0 3 3 3 10 1 10 2 2 3

計 48 76 61 97 34 52 14 25 61

景気DI 45.8 41.4 45.1 35.1 45.6 34.1 44.6 38.0 45.9

飲食サービス

タクシ-輸送サービス

美容生活サービス

通信ECサービス

ホテル宿泊旅館

旅行行楽観光娯楽

住宅関連家具

その他専門店

その他サービス

0 1 0 1 2 5 3 0 08 4 1 8 12 14 14 2 1

31 16 13 28 27 26 32 14 216 12 10 7 7 22 16 8 23 1 2 2 0 1 2 2 0

58 34 26 46 48 68 67 26 5

44.0 44.1 37.5 49.5 54.7 50.0 50.0 40.4 45.0

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全国の景気動向の政府の見解 Dual ComBine Analysis

◆今月の内閣府の見解 ・内閣府は、“家計動向関連DIは、小売関連などが上昇したこと等から上昇した”としている。 ・現状を、家計動向の他、企業動向と雇用関連のDIも含め、“今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、48.2となった。雇用関連のDIは低下したものの、家計動向関連、企業動向関連のDIが上昇したことから、前月を0.7ポイント上回り、3か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を3か月連続で下回ったとしつつ、 ・先行き判断をふくめ、“景気は、中国経済に係る動向の影響等がみられるが、緩やかな回復基調が続いている。”としている。

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内閣府の見解

平成27年10月調査結果(抜粋):景気ウォッチャー調査:今月の動き(10月)

11月の現状判断DIは、前月比2.1ポイント低下の46.1となった。

家計動向関連DIは、小売関連などが低下したこと等から低下した。企業動向関連DIは、製造業及び非製造業が上昇したことから上昇した。雇用関連DIについては、上昇した。

11月の先行き判断DIは、前月比0.9ポイント低下の48.2となった。

今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、中国経済に係る動向の影響等がみられるが、緩やかな回復基調が続いている。先行きについては、中国経済の動向やテロ事件など、海外情勢への懸念がある一方で、観光需要や燃料価格の低下、雇用の改善への期待等がみられる」とまとめられる。

1.景気の現状判断DI

3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、46.1と

なった。企業動向関連、雇用関連のDIが上昇したものの、家計動向関連のDIが低下したことから、前月を2.1ポイント下回り、2か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を4か月連続で下回った。

http://www5.cao.go.jp/keizai3/2015/

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入力データと構成 Dual ComBine Analysis

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「景気ウオッチャー調査」データから処理の概要~ Dual ComBine Analysis

◆データ処理の概要

1.入力データ

・内閣府の「景気ウォッチャー調査」 データ.

ただし、この調査には家計動向関連、企業動向関連、製造業、および雇用関連DIの3種があるが、家計動向関連の現状判断のみを扱う.

2.前処理手法

・景気の動きを観察できる人々からインタビューした景気動向に関する具体的状況の説明文を解析し、地域を11の景気影響要因により特徴付ける.それをもとに、各地域の代表的な景気動向に関する具体的状況の説明文とキーワードを抽出する.

3.連環データ分析による処理

・地域、季節影響要因、キーワード、説明文の関係をクロス表に表現.連環データ分析により、機械学習とAIルールで、情報圧縮し、DCBマップに展開して、意味を抽出.

4.アウトプットの種類

・各種DIのグラフ.(DIは景気の現状判断値(良い~悪いまでの五段階評価)を数値化した指標で、最高は100、最低は0である.)

・各地域の代表的な景気動向を説明する文章とキーワード。景気影響要因による地域の特徴付け.

データ例 処理

◆「景気ウオッチャー調査データ」例

・北海道の一部のみ掲載.“3ヵ月くらい前”に比べ景況感を訊ね、その理由を訊いている.

・“良くなっている”、“やや良くなっている”、“変わらない”、“やや悪くなっている”、“悪くなっている”

◆データ処理の概要

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全国の景気動向の構成

景気ウオッチャー調査

調査の目的:地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々の協力を得て、地域ごとの景気動向を的確かつ迅速に把握し、景気動向判断の基礎資料とすることを目的とする。

対象地域:北海道、東北、北関東、南関東、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州、沖縄の11地域。

調査客体:家計動向、企業動向、雇用等、代表的な経済活動項目の動向を敏感に反映する現象を観察できる業種の適当な職種の中から選定した2,050人を調査客体とする

調査期間:毎月、当月時点であり、調査期間は毎月25日から月末である。

調査事項:景気の現状に対する判断(方向性) 、その理由 、および追加説明及び具体的状況の説明

調査客体数:平成13年8月調査以降は2,050人(全国11地域)。ただし、家計の景気動向ウオッチャーは840人程度。

DIの算出方法 :景気の現状、または、景気の先行きに対する5段階の判断に、それぞれ以下の点数を与え、これらを各回答区分の構成比(%)に乗じて、DIを算出している。

評価 良くなっている やや良くなっている 変わらない やや悪くなっている 悪くなっている評価 良くなる やや良くなる 変わらない やや悪くなる 悪くなる評価 (良い) (やや良い) (どちらともいえない) (やや悪い) (悪い)

点数 100.0 75.0 50.0 25.00 0.0

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景気ウオッチャー調査のジャンル別構成

内閣府の定義

小売関連 商店街・一般小売店 商店街代表者一般小売店経営者・店員

百貨店 百貨店売場主任・担当者スーパー スーパー店長・店員

コンビニエンスストア コンビニエリア担当・店長衣料品専門店 衣料品専門店経営者・店員家電量販店 家電量販店経営者・店員

乗用車・自動車備品販売店 乗用車・自動車備品販売店経営者・店員その他小売店 住関連専門店経営者・店員

その他専門店経営者・店員その他小売の動向を把握できる者

飲食関連 高級レストラン経営者・スタッフ一般レストラン経営者・スタッフスナック経営者その他飲食の動向を把握できる者

サービス関連 旅行・交通関連 観光型ホテル・旅館経営者・スタッフ都市型ホテル・旅館経営者・スタッフ旅行代理店経営者・従業員タクシー運転手

通信会社 通信会社社員レジャー施設関連 観光名所、遊園地、テーマパーク職員

ゴルフ場経営者・従業員パチンコ店経営者・従業員競輪・競馬・競艇場職員その他レジャー施設職員

その他サービス 美容室経営者・従業員その他サービスの動向を把握できる者

住宅関連 設計事務所所長・職員住宅販売会社経営者・従業員その他住宅投資の動向を把握できる者その他家計の動向を把握できる者

Dual ComBine Analysis

景気ウオッチャーのジャン

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景気ウオッチャー調査のジャンル別構成

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“連環データ分析”への入力データの構成 Dual ComBine Analysis

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“連環データマップ”のデータ構成

・地域と業種属性を持った景気ウオッチャー846人が、景気判断とその理由としての市場要因判断、また追加説明文を付けている.

・これを840行からなるサブジェクトアイテムと、990列からなるアトリビュートを、関係付ける連環度マトリックスとして、クロス表を構成する.

景気ウオッチャー

(855人・文)

地域

(11地域)

業種

(約17種)

景気判断

(5段階)

市場動向

(6種選択)

追加説明

(平文)

良くなっている

やや良くなっている

変わらない

やや悪くなっている

悪くなっている

来客数の動き

お客様の様子

販売量の動き

単価の動き

競争相手の様子

それ以外

Ex.・”8月前半は猛暑の影響もあり、エアコン、扇風機、冷蔵庫、洗濯機などがよく売れた。”

景気ウオッチャー

(855人・文)

景気ウオッチャー

(855人・文)

景気ウオッチャー

(846人・文)

景気ウオッチャー

Id:001

Id:002

Id:846

サブジェクト

アトリビュート群

景気判断

(5段階)

市場要因

(6種選択)

追加説明 (Key Ward 928語)

業種

(17種)

地域

(11地域)

連環度

(0,1)

連環度

(0,1)

連環度

(0,1)

連環度

(0,1)

連環度

(0,1)

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データ構成

Page 22: 連環データマガジン 景気ウォッチャー 2015年12月号(2015年11月度データ)

発行 データ・ケーキベーカ 株式会社

編集 連環データ分析研究会

イラスト Hiami. Ctyan

Photo T. Hirata & Aki . kara

URL:http://www.dcb.co.jp/

facebook:https://www.facebook.com/socialweathermap

編集後記

今月は全国的に景況感が落込んで、地域差がその中に埋もれてしまった。そこで、景気動向DIに効く要因を、並列的に比較できるような分析にトライした。 結果として、物販サービスが景気動向と逆相関となっており、落ち込みが明確となった。

また、単に景気動向に相関する要因とは独立した、2のサービス業があり、方や地味な多頻度日常サービスであり、方や非生活必需ともいえる空間・時間・人間ニーズとも言える領域が存在している。

“イノベーションのトリレンマと”もいうべきは、現状の理解、大目的の理解、そして如何に解決するかの手段としての駆動目標が、同時にマッチングできないと始まらないことから来ているが、少なくても、日本には、まだ資産があり、そうした明確な潜在的ニーズがあり、発展途上のICTがある。

Dual ComBine Analysisは、データ処理の専門家でなくても、データに基づいて自らの主張を検証し、整理して表現するための、誰でも使える方法を目指して現在コア・アプリの開発中の方法論である.

この連環データマガジンも、まだ習作中であるが、今月は、地域差が少なくなったことと、景気DIの差異の説明が平板となりがちなこともあってか、逆に何か日本の構造的なサービスニーズが浮かんできたようにも思われる。

今回のレポートも、弊社の連環データ分析スタンダード版で解析した結果である。次は、景気変動要因とそのトレンド探索にトライしたい。

広く皆さまからのご批判やアドバイス、コメントなどを頂戴できれば幸いです。

平成27年12月31日

Dual ComBine Analysis

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