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QC⼿法基礎 藤⽥ ⼀寿 津⼭⼯業⾼等専⾨学校情報⼯学科 講師 電気通信⼤学先進理⼯学科 協⼒研究員 1

出前講座 QC基礎

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Page 1: 出前講座 QC基礎

QC⼿法基礎

藤⽥ ⼀寿

津⼭⼯業⾼等専⾨学校情報⼯学科 講師電気通信⼤学先進理⼯学科 協⼒研究員

1

Page 2: 出前講座 QC基礎

• 目的– QCの基礎とそこで重要となる統計とグラフの手

法について学ぶ

• 本日の内容– 導入– 統計の基礎– QC手法

2

Page 3: 出前講座 QC基礎

QCとは

• QCはQuality Control(品質管理)の略– 市場性のある製品を、最も経済的に生産するため

に、生産の全段階において、統計的手法を用いること(W. E. Deming)

– 品質規格を設定し、それを実現するための手段(J. M. Juran)

3

Page 4: 出前講座 QC基礎

なぜQCを学ぶのか

• 不良品を減らしコスト削減• 製品の精度向上で価値上昇• QCを学ぶことで品質に対する普段の意識の向

上• 問題解決手法の一つとしての知識

4

Page 5: 出前講座 QC基礎

品質とは

• 品質特性により構成される– 例えば電球では

• 寸法• 寿命• 消費電力• 光量• 光源色• 口金の形状など

5

Page 6: 出前講座 QC基礎

設計品質と製造品質• 設計品質(ねらいの品質)

– 製造の目標として狙った品質– 品質規格(製品規格、原料規格)に規定される– 良い製品の数値的な定義

• 製造品質(できばえの品質)– 設計品質を狙って製造した製品の実際の品質– 日頃品質といっているのはこちら

– 生産工程以外では• 売上、苦情件数、顧客満足度などを品質と捉えることもでき

る。

6

Page 7: 出前講座 QC基礎

科学的アプローチ

• 経験や感だけではなく、データや理論を用いて現状を認識する。

7

慣習的アプローチ 科学的アプローチ

• 検査結果• アンケート調査• 電流の値、時間、検査

• 問診、聴診器の診察• 顧客の表情、直接クレーム• 見た目、技

診察飲食店溶接

数値化することが重要

Page 8: 出前講座 QC基礎

特性と要因

8

品質特性(結果)要因(原因)

• 特性と要因をはっきりと区別する。• 正しく要因を把握することで、適切な処置ができる。• 良い結果を得るためには、要因を管理しなければならない。

Page 9: 出前講座 QC基礎

家計では

9

収入、食費、光熱費など

品質特性(結果)要因(原因)

家計収支

Page 10: 出前講座 QC基礎

PDCAサイクル

• 品質管理の4つの手順(PDCAサイクル)① 計画(P: Plan)

• 目的を決め、達成に必要な計画を設定② 実行(D: Do)

• 計画に基づき実施③ 確認(C: Check)

• 実施の結果を調べ評価④ 処置(A: Action) 処置

• 必要により適切な処置

10

Page 11: 出前講座 QC基礎

11

P:計画

D:実行

C:確認

A:処置

問題解決を計画したものを実行する。

実行結果を解析し問題を見つける。

見つけた問題結果に対して解決策を立てる。

問題解決策の実施を計画

実行するだけで満足せず、それを検証することが重要

Page 12: 出前講座 QC基礎

QCのアプローチ

12

テーマ選定

目標設定

推進計画の作成

現状把握と要因の解析

対策の立案と実施

効果の確認

標準化と管理の定着

問題点を洗い出す。重要で解決の可能性があるものを考慮する。目標はできるだけ数値化する。目標が大きい場合は第1次、第2次と分割する。

協力体制を作る。分担を決める。

テーマについて原因を詳しく調査する。調査結果を分析し、問題に対する真の原因を見つける把握した原因に対し有効な対策を考え実施する。

結果を確認し、目標を満足したか確認する。

標準の制定、改定や治工具類の作成などにより再発の防止を図る

反省と今後の計画立案

効果が出なかったら再検証

Page 13: 出前講座 QC基礎

家計支出の例

13

テーマ選定

目標設定

推進計画の作成

現状把握と要因の解析

対策の立案と実施

効果の確認

標準化と管理の定着

預金が少ない。支出を減らす。

スケジュールを立てる。食費担当、通信費担当など決める。過去の家計簿を表計算ソフトで処理する。データがなければ家計簿をつける。データを見て分析。食費が多い場合、外食を減らすなどの対策を取る。

結果を確認し、目標を満足したか確認する。

家計簿を継続的につけるようにする。冷蔵庫などにやり方を貼る。

10万 5万

反省と今後の計画立案

きびしい 現実的?10万 8万

Page 14: 出前講座 QC基礎

統計の基礎

14

Page 15: 出前講座 QC基礎

品質管理で統計やグラフが必要なわけ

• 現状を数値化し評価したい• すべての製品をチェックできないが製造工程

全体を評価したい• 現状を可視化してわかりやすく理解したい• 図で表すことで問題点を発見しやすくしたい• など

15

Page 16: 出前講座 QC基礎

なぜ統計が必要か

• 無数にあるデータ一つ一つをチェックできない

• 個々のデータをみるだけでは全体の傾向がつかめない

16

1を聞いて10を知る手段

統計的手法を用いる

Page 17: 出前講座 QC基礎

統計で用いる基礎的な数値(統計量)

• データ数• 最大、最小、メディアン(中央値)• 平均• 平方和• 分散、標準偏差(ばらつき具合)

17

Page 18: 出前講座 QC基礎

最大値、最小値、メディアン• 最大値

– 最も大きい値• 最小値

– 最も小さい値• メディアン

– 中央の値– 平均より中央値

の方が適切な場合もある。平均は値が大きいデータに引っ張られるため。

18

1 3 4 6 7 9 10

最小値 最大値中央値

1 3 4 6 7 9

最小値 最大値

中央値

(4 + 6)/2 = 5

データが奇数個の場合

データが偶数個の場合

Page 19: 出前講座 QC基礎

平均

• N個のデータ の平均は下記のように表される。

19

x1, x2, ......, xN

Page 20: 出前講座 QC基礎

分散、標準偏差• 分布のばらつき具合を表す指標

– 分散

– 標準偏差

20

V =1N

i=1

N(xi � x)2

=1N

i=1

N(xi)2 � (x)2

S =�

V(�)

Page 21: 出前講座 QC基礎

ヒストグラム

21

Page 22: 出前講座 QC基礎

ヒストグラム(度数分布)

• データの中心やばらつきの大きさの把握• 規格との比較や異常値の把握(分布の形状が

規定値かどうか)

22

0

20

40

122 125 128 131 134 137 140

個数

リンゴの重さ

贈答用リンゴの重さのヒスト

グラム

Page 23: 出前講座 QC基礎

リンゴの重さのデータ表(g)133 130 127 121 137 130

132 130 129 130 130 137

135 133 121 129 132 130

140 133 132 129 129 132

126 132 132 127 129 129

130 124 135 137 127 132

126 129 130 135 137 132

130 130 127 133 135 124

126 127 130 132 133 126

124 127 140 130 132 129

0

5

10

15

20

25

122 125 128 131 134 137 140

個数

リンゴの重さ

贈答用リンゴの重さのヒストグラム

23

Page 24: 出前講座 QC基礎

分布の形状

24(QC数学の話 大村平より)

Page 25: 出前講座 QC基礎

正規分布• 最も基礎的な分布の形

– 中心極限定理によりサンプルの数を多くすると近似的に正規分布になる

• 正規分布と呼ぶ– 標準型、一般型、ベル型、ガウ

ス分布などと呼ばれることもある

• 何かを測定した場合、誤差を含めこの分布になる。

25

Page 26: 出前講座 QC基礎

ふたこぶ型

• 複数の要素を含む場合に生じる。– 成績の分布

• 理解している人の集団と理解していない集団のそれぞれの分布がある場合

• 製造装置の一部が違う規格で作っている場合

• このような分布が見られた場合、その原因を探らなければならない。

26

Page 27: 出前講座 QC基礎

• 絶壁型– 規格以下もしくは以上のものを選別して取り除い

たときに現れる分布。• 高原型

– ふたこぶ型の一種– 平均値が少し異なるいくつかの分布が混在したと

きに現れる分布。– 層別して原因を探る必要あり。

27

Page 28: 出前講座 QC基礎

ポアソン分布

• 正規分布が偏ったもの。限界値(値が負にならないなど)があった場合みられる。

• ポアソン分布と呼ぶ。– 偏り型などと呼ばれることもある。

• 交通事故件数、大量生産の不良品件数、火災件数など

285 10 15 20 25 30

0.05

0.10

0.15

Page 29: 出前講座 QC基礎

指数分布

• 時間と共に回数が減る場合に見られる分布。• 待ち時間、製品の故障、寿命などはこの分布

になる。

29

Page 30: 出前講座 QC基礎

例: 7月の1時間あたりの電力使用料

• ふたこぶ型の分布になっている

• 原因は夜と昼の電力使用量の性質が異なるためである。

• 昼と夜で層別が必要

30

1時間あたりの電力使用量(万kw/h)回数

Page 31: 出前講座 QC基礎

例: 7月の新宿で観測された放射線量

• 基本的には正規分布ではあるが、外れ値が幾つか見られる。

• 外れ値がなぜ起こったか究明することが必要。

31

回数

1時間あたりの放射線量(μGy/h)

外れ値

Page 32: 出前講座 QC基礎

作り方の悪いヒストグラム

32

グラフが歯抜けしているので良くない。区間の設定が間違っている。

Page 33: 出前講座 QC基礎

分散、標準偏差• 分布のばらつき具合を表す指標

– 分散

– 標準偏差

33

V =1N

i=1

N(xi � x)2

=1N

i=1

N(xi)2 � (x)2

S =�

V(�)

Page 34: 出前講座 QC基礎

標準偏差と分布の関係

34(QC数学の話 大村平より)

Page 35: 出前講座 QC基礎

工程能力指数• 製品規格と分布の関係を表す指標• 大きければ大きいほどよいが、大きすぎる場合過

剰に対策をしている場合もある

• 上方許容限界(UTL)– 品質の上方限界

• 下方許容限界(LTL)– 品質の下方限界

• 工程能力指数

35

Cp =UTL� LTL

6�(QC数学の話 大村平より)

Page 36: 出前講座 QC基礎

工程能力指数は製品の分布が規格内にどれくらい収まっているかという指標

Cp=1なら生産された全製品のうち99.73%が規格内に収まっている。

36

(QC数学の話 大村平より)

Page 37: 出前講座 QC基礎

規格に対して余裕がありすぎ

工程能力は十分

規格に対して余裕が無い

工程能力が不足

放置したら大変

規格に対して余裕がありすぎ

工程能力は十分

規格に対して余裕が無い

工程能力が不足

放置したら大変

Cp > 1.67

1.67 > Cp > 1.33

1.33 > Cp > 1.00

1.00 > Cp > 0.67

0.67 > Cp

37

Page 38: 出前講座 QC基礎

QC7つ道具

• グラフ• パレート図• 管理図• 散布図• 特性要因図• チェックシート• 層別• ヒストグラム

38

Page 39: 出前講座 QC基礎

グラフ

39

Page 40: 出前講座 QC基礎

グラフ

• データの可視化

• グラフは目的に応じて使い分ける• 折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフ、帯グラ

フ、など

40

商品 4月 5月 6月 7月 8月 9月

商品A 350 340 380 400 450 500

商品B 120 120 110 90 100 80

商品C 50 55 75 80 110 120

商品D 250 250 260 240 260 240

Page 41: 出前講座 QC基礎

折れ線グラフ

• 数量の時間的変化を見るために用いる。

41

商品A

商品B

商品C

商品D

0

100

200

300

400

500

600

4月 5月 6月 7月 8月 9月

売上金額(

万円)

商品の月別売上金額

Page 42: 出前講座 QC基礎

棒グラフ

• 数量の大小関係を見るために用いる。• 時間変化を見る場合には用いない。

420

500

1000

1500

2000

2500

3000

商品A 商品B 商品C 商品D

売上金額(

万円)

商品ごとの売り上げ金額

Page 43: 出前講座 QC基礎

円グラフ

• 割合(占有率)を見る• 1周100%になるように

する。

43

商品A

品B商品C

商品D

商品別売上金額の割合

Page 44: 出前講座 QC基礎

帯グラフ

• 総量、割合の変化をみる場合に使う。

44

350340380400450500

1201201109010080

50557580110120

250250260240260240

0% 50% 100%

123456

売上高の割合

月別

商品月売上高の月別割合

商品A

商品B

商品C

商品D

Page 45: 出前講座 QC基礎

その他

• レーダーチャート– 項目ごとの評価の把握

• ガントチャート– 作業の流れと進捗状況の確認

45

0123456デザイン

機能性

ランニングコ

スト価格

品質

Page 46: 出前講座 QC基礎

パレート図

46

Page 47: 出前講座 QC基礎

パレート図

• 件数順に項目を並べ、グラフにしたもの

• 最も問題(重要)な項目を分析するための手法

47

No. 不良項目 件数 累積件数 累積比率

1 寸法不良 12 12 38.7%

2 こすりキズ 6 18 58.1%

3 断面不良 5 23 74.2%

4 剃り 3 26 83.9%

5 光沢不良 2 28 90.3%

6 その他 3 31 100.0%

合計 31

00.10.20.30.40.50.60.70.80.91

0

5

10

15

20

25

30

累積比率

不良件数

不良項目別パレート図

38..7%

Page 48: 出前講座 QC基礎

パレート図の役割

• 重要な項目を見つける– パレートの法則(8対2の法則)

• 事象の8割は2割の要因から生じる。– 2割の人が全体の8割の富をしめる、など

– 主要な項目に対し、改善をした方が効果的• 視覚的に不具合の割合をみる

48

00.20.40.60.81

051015202530

寸法不良

こすりキズ

断面不良

剃り

光沢不良

その他

累積比率

不良件数

不良項目別パレート図

Page 49: 出前講座 QC基礎

0

0.1

0.2

0.3

0.4

0.5

0.6

0.7

0.8

0.9

1

0

5

10

15

20

25

30

寸法不

こすりキ

断面不

剃り 光沢不

その他

累積比率

不良件数

不良項目別パレート図

角度のキツさが寄与の大きさを表す

寸法不良とこすりキズの不良が全体の6割を占めることがわかる。49

Page 50: 出前講座 QC基礎

管理図

• 工程の状態を時間推移により把握• よい状態の維持と管理

50

CL,122

UCL,150

LCL,94

90

140

CL,27.2

UCL,70.0128

0

20

40

60

X-R管理図月日 x1 x2 x33月1日 95 120 1013月2日 150 117 1223月3日 137 129 1233月4日 143 140 1023月5日 143 111 1413月6日 141 116 1613月7日 128 143 1193月8日 93 111 1013月9日 131 110 1413月10日 116 129 1473月11日 90 123 1083月12日 129 95 1193月13日 153 147 1343月14日 162 132 1313月15日 117 120 1463月16日 128 105 1103月17日 131 114 1223月18日 116 117 813月19日 128 129 1173月20日 93 123 963月21日 120 129 1383月22日 117 123 873月23日 107 117 1013月24日 141 132 1193月25日 105 135 108

表:血圧の値

血圧

最大値と最小値の差

Page 51: 出前講座 QC基礎

CL,122

UCL,150

LCL,94

90

100

110

120

130

140

150

CL,27.2

UCL,70.0128

0

10

20

30

40

50

60

70

X-R管理図

血圧

1日平均 全データの平均

管理限界線

管理限界線管理限界線

最大値と最小値の差

平均最大最小の差

51

Page 52: 出前講座 QC基礎

管理図と分布の関係

52(QC数学の話 大村平より)

Page 53: 出前講座 QC基礎

管理図で必要な統計量

• 平均• 平均の平均• 最大値、最小値• 最大値最小値の差 R• 最大値最小値の差の平均• 管理限界線(UCL, LCL)

53

Page 54: 出前講座 QC基礎

管理限界の計算式

• X管理図– 上方管理限界– 下方管理限界

• R管理図– 上方管理限界– 下方管理限界

54

サンプルの大きさ A2 D3 D4

2 1.88 3.267

3 1.023 2.754

4 0.729 2.282

5 0.577 2.114

6 0.483 2.004

7 0.419 0.076 1.924

8 0.373 0.136 1.864

9 0.337 0.184 1.816

10 0.308 0.223 1.777

UCL = x + A2R

LCL = x�A2R

LCL = D3RUCL = D4R

Page 55: 出前講座 QC基礎

管理限界線の意味

• 管理限界線は平均±3*標準偏差• 管理限界線を超える可能性0.3%

55(QC数学の話 大村平より)

Page 56: 出前講座 QC基礎

統計的管理状態

• 基本的に管理限界線の間で状態が推移している状態

56

(QC数学の話 大村平より)

Page 57: 出前講座 QC基礎

管理図から異常を判断

• 統計的にみて通常あり得ない状態を見つける

57

区間 確率

超A 0.00135

A 0.02134

B 0.1360

C 0.3413

C 0.3413

B 0.1360

A 0.02134

超A 0.00135

(QC数学の話 大村平より)

Page 58: 出前講座 QC基礎

• 新宿の放射線量

58

0.025

0.027

0.029

0.031

0.033

0.035

0.037

0.039

0.041

放射線量

μGy/h

日付

X-R管理図

1日平均

平均

ULC

LCL

0

0.002

0.004

0.006

0.008

0.01

0.012

0.014

0.016

3/1/11 3/3/11 3/5/11 3/7/11 3/9/11 3/11/11 3/13/11

R

日付

R

平均

ULC

LCL

Page 59: 出前講座 QC基礎

散布図

• 要素の関係性をみる

59

60

80

100

120

140

1000 1500 2000 2500 3000

ダイエット効果

食事量(kCal)

食事量とダイエット効果

60

80

100

120

140

40 50 60 70 80

ダイエット効果

読書時間(分)

読書時間とダイエット効果

60

80

100

120

140

0 20 40 60 80

ダイエット効果

運動量(分)

運動量とダイエット効果

メンバー 食事量(kCal) 読書時間(分) 運動量(分) ダイエット効果

スタッフA 1800 70 60 121.5

スタッフB 2200 44 20 95.7

スタッフC 2100 55 22 90.8

スタッフD 2500 66 12 86.7

スタッフE 2400 68 12 90.6

スタッフF 1900 54 22 106.9

スタッフG 1500 55 52 125.7

スタッフH 2200 60 47 112.4

スタッフI 2400 52 33 104.1

スタッフJ 1800 71 6 97.3

Page 60: 出前講座 QC基礎

60

(QC数学の話 大村平より)

Page 61: 出前講座 QC基礎

60

80

100

120

140

1000 1500 2000 2500 3000

ダイエット効果

食事量(kCal)

食事量とダイエット効果

60

80

100

120

140

40 50 60 70 80

ダイエット効果

読書時間(分)

読書時間とダイエット効果

60

80

100

120

140

0 20 40 60 80

ダイエット効果

運動量(分)

運動量とダイエット効果

60

80

100

120

140

1000 1500 2000 2500 3000

ダイエット効果

食事量(kCal)

食事量とダイエット効果

60

80

100

120

140

40 50 60 70 80

ダイエット効果

読書時間(分)

読書時間とダイエット効果

60

80

100

120

140

0 20 40 60 80

ダイエット効果

運動量(分)

運動量とダイエット効果

回帰直線をひいたもの

61

Page 62: 出前講座 QC基礎

相関係数 r

• 2つのデータがどれくらい関係を持っているのかを表す統計量

• -1から1までの数値

62

r =

n�

i=1

(xi � x)(yi � y)

����n�

i=1

(xi � x)2����

n�

i=1

(yi � y)2

Page 63: 出前講座 QC基礎

60

80

100

120

140

1000 1500 2000 2500 3000

ダイエット効果

食事量(kCal)

食事量とダイエット効果

60

80

100

120

140

40 50 60 70 80

ダイエット効果

読書時間(分)

読書時間とダイエット効果

60

80

100

120

140

0 20 40 60 80

ダイエット効果

運動量(分)

運動量とダイエット効果

相関係数

63

r = �0.72

r = �0.038

r = 0.9

Page 64: 出前講座 QC基礎

特性要因図

• 結果と原因との関係を1つの図に整理してわかりやすくしたもの

64

肥満を治す

運動 食事

費用

場所

時間を作る

内容

サプリメントなど 知識 病気

時間を変える

量を減らす

内容を変える

サプリメント

特定保健用食品

病気になる

服が着れない

肥満の原因を知る

医師の診断体質

Page 65: 出前講座 QC基礎

65

家計支出を減らす

通信費 食費

プラン見直し

携帯電話

インターネット

使い道

交通費 水道代 電気代

おかずを減らす

外食

ディスカウントストアで買う

公共交通機関を使う

車をへらす

歯磨き時水出しっぱなし

風呂の水 プラグを抜く

省エネ家電を買う

Page 66: 出前講座 QC基礎

さいごに

• QC手法は品質向上に役に立つ• QC手法を学ぶことで普段の作業で品質を意識

する• QC手法を知ることで視野の広いビジネスパー

ソンになる

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Page 67: 出前講座 QC基礎

参考文献

• QC数学の話 大村平• 品質管理のための統計手法• ExcelでつくるQC七つ道具を使いこなす本 今

里健一郎• 品質管理教本QC検定試験3級対応 小野道照

直井知与• 統計学入門 東京大学教養学部統計学教師

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Page 68: 出前講座 QC基礎

みなさま、お疲れ様です。ご静聴ありがとうございました。

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