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自立する著者は出版をどう変えるか 10/03/2012 Open Publishing Forum @渋谷・ポーラメソッド 電子出版再構築研究会 第1期:出版マーケティングをみなおす 特別セミナー「著者・出版社・読者の新しい関係を米国の事例から考察する」 EBook2.0 Forum/EB2 Magazine オブジェクトテクノロジー研究所 鎌田 博樹 [email protected]

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自立する著者は出版をどう変えるか

10/03/2012 Open Publishing Forum @渋谷・ポーラメソッド

 電子出版再構築研究会 第1期:出版マーケティングをみなおす 特別セミナー「著者・出版社・読者の新しい関係を米国の事例から考察する」

EBook2.0 Forum/EB2 Magazineオブジェクトテクノロジー研究所鎌田 博樹[email protected]

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2© 2012 by OTI & Hiroki Kamata

本日のテーマ「著者・出版社・読者」×米国

アプローチ1. 現状の確認:この5年でどう動き、何が変わったか2. 仮説設定:変化はどこに向かっているか

3. 日本:変化はどう進みむか、何をなすべきか変動要因米国という環境をどうみるか:21世紀のモデルか変異かグローバリゼーション:出版の国境は(どこまで)消えるか

伝統的出版産業は変化にどう対応するか前提:出版におけるデジタル化のスコープと現段階これはコミュニケーション革命であり産業革命である情報の生産・流通・商品化:本とその形態の変化

コミュニケーション:非対称性から対称性へ、nからxへ

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問題(例)

1. 著者・出版社・読者の関係はどう変わってきたか、どこに行こうとしているのか出版(大手、中堅、インディーズ、+Web系それぞれ)の特徴的な動き著者(有名、無名、アマチュア)の特徴的な動き

著者と読者は直接結びつくことが(どこまで)出来るか2. 著者が出版社に何を求め、逆に何を求められているのか

著者→出版社、著者←出版社、著者には出版社は必要かアマゾンは神か悪魔か(販売データは著者の行動をどう変えたか)グローバリゼーションとエージェントの役割

3. 米国から見た日本:日本をどうするか日本はどう見えているのか(市場として、コンテンツ輸出国として)自立の可能性:著者、出版社、読者(ソーシャルネットワーキングの可能性)いま何が必要か

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デジタル革命以後のイメージ:通信=サービス的

著者=個人読者=個人

業界=出版社 and/or製作者 and/or流通 and/or書店出版社=著者 and/or編集者 and/or製作者 and/or流通 and/or書店

著者・出版社・読者

従来のイメージ:製造業的

著者=一次産品生産者読者=消費者(数)

著者

読者

業界

出版社 制作 取次 書店

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米国における出版界の関心の変化

5年前:デジタル比率1%以下、タイトル数万

Kindle、Google Books、著作権3年前:3%、タイトル数十万

E-Book価格、iPad(リーディングデバイス)2年前:5%、タイトル数百万

パイの配分、自主出版 (self publishing)、SNS1年前:10%+

マーケティング、ビジネスモデル、デジタルファースト2012年:20%+

見つかりやすさ (discoverability)2015年:50%、タイトル「無数」

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著者の自立:主張し行動する著者たち

読者を持つ有名著者は、出版社に満足せずセルフ/アマゾン出版を選択

セス・ゴディン、J.K.ローリング無名新人は出版社探しより読者を求めて、まず出版

アマンダ・ホッキング、ジョン・ロックマーケティング手法を実験し発表

ジョー・コンラス、ジョアンナ・ペン著者が編集者、デザイナー…に依頼

アリサ・ヴァルデス著者は何でも出来る。知恵と運さえあれば…

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