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平成 25 年度 岐阜県 オープンデータを活用した新サービス創出・研究 第 1 回 オープンデータ・カフェ@せんだい 「オープンデータとは何か?~データシティ鯖江から学ぶオープン データ講座~」 開催報告書 株式会社 CCL オープンデータ・カフェ事業 平成 25 年 10 月

20131018 第1回od・カフェせんだいイベント報告 公開用_沼倉

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平成 25年度 岐阜県 オープンデータを活用した新サービス創出・研究

第 1回 オープンデータ・カフェ@せんだい

「オープンデータとは何か?~データシティ鯖江から学ぶオープン

データ講座~」

開催報告書

株式会社 CCL

オープンデータ・カフェ事業

平成 25年 10月

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1.オープンデータ・カフェについて

「オープンデータ・カフェ」はオープンデータに関するインプットやディス

カッションを通じて、サービス創出に向けたアウトプットづくりを目指すオー

プンな勉強会です。様々なゲストをお招きしてディスカッションを行うととも

に、アイデアソンや企画づくりなどのワーク等、オープンデータ利活用につな

がる場づくりをソフトピア地区(岐阜県大垣市)を中心に県内外で広く展開し

ます。

2.第 1回オープンデータ・カフェ開催の概要

第 1 回目のオープンデータカフェはオープンデータについての基本的な知識

をご紹介。また、国内で活動が盛んな鯖江市の取り組みを紹介し、質問や議論

を共有しながら参加者様にオープンデータについての関心を深めて頂きました。

日 時:2013年 10月 17日(木)19:00~21:00

場 所:仙台市情報・産業プラザ(仙台市青葉区中央 1-3-1 AER6階)

主 催:株式会社 CCL

共 催:みやぎモバイルビジネス研究会

参加費:無料

出席者数:17人

参加申込:Facebook でイベントページを立ち上げ、申込フォームで参加申込を

して頂きました。

2-1.当日のプログラム

19:00~19:30イントロダクション

19:30~20:00「~鯖江市オープンデータの事例紹介~」

20:00~20:12質疑・応答

20:12~20:20休憩

20:20~21:02「オープンデータとはなにか?仙台 ODカフェ版」

20:02~21:10質疑・応答、エンディング

2-2.主催企業について

株式会社CCLは、フリーエージェントスタイルで地域の課題を多様な主体や

領域が交わり、対話を通じて解決する場を創造し、関わるすべての人、組織、

地域の主体性と創造力を引き出すための事業を展開しています。

URL: http://cc-lab.co.jp

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3.第1回オープンデータ・カフェの講演内容

当日の開催模様についてご報告いたします。

3―1. 鯖江市オープンデータの事例紹介

はじめに弊社会田より「鯖江市オープンデータの事例紹介」というテーマで

講演を行いました。オープンデータをわかり易くまとめた TED の動画を見て頂

いた後、「データシティ鯖江」と言われている岐阜県鯖江市の取り組みの紹介を

しました。

鯖江市では、ホームページで公開する情報を多方面で利用できる XML、PDFで

積極的に公開する取り組みをしています。企業との協働も行い、位置情報を利

用した「鯖江市内トイレ情報」や歴史を問題形式で学べる「鯖江検定」のほか

に、アプリコンテストで採用された「鯖ポケ」という観光情報のアプリなど、

オープンデータを利用した 40以上ものアプリケーションを公開しています。

密な連携を取ることや、その発信の速さは目を見張るものがあるという話が

ありました。

3―2. オープンデータとはなにか?仙台 ODカフェ版

つぎに、弊社小松から「オープンデータとはなにか?仙台 ODカフェ版」をテ

ーマにオープンデータの定義について講演を行いました。

オープンデータとは「誰でも自由に利用することが出来き、再利用や再配布も

自由に行うことが出来るデータのこと」です。

欧米各国を中心として、行政への国民参加や民間企業の協働を目的に、電子

行政の促進を行おうとする「オープンガバメント」の運動があり、日本でも経

済産業省がサイトを設け実証を行っております。「政府の透明化」や「経済の

活性化」そして「公共サービス向上」を目的とし、経済効果として日本では5.4

兆円の経済波及効果があると期待されていると紹介がありました。

また、世界と日本のオープンデータの事例やアプリの紹介があり、オープン

データと関わりのある技術 WebAPI、マッシュアップ、データサイエンティスト

などの利用がされているという話がありました。

3―3 質疑・応答

それぞれの講演に、様々な質問がなされました。

質問の一部を下記に記します。

回答者:会田

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Q1:鯖江の事例を聞いたが。データは統一化されているのか?紙のデータも OD

だと思うがそこの説明を聞きたいです。

A.:紙、Excel、Word部署によって違います。鯖江では、どんなものでも、少

ない量のものでももらい、データ化に取り組んでいます。決まった人に負担が

かかっている状態のため、下積みの段階ですが、自動化を検討中です。

Q2:鯖江のアプリはどういった感じで公開しているのでしょうか?

A.:スマホに対応しているものしていないものもあります。スマホで公開して

いるものは市役所の HPにあるのでご覧ください。

Q3:医療に関係したものはありますか?

A.:先ほど紹介した AEDのアプリがあります。

Q4:アプリはどのくらいの時間で出来たのですか?

A.:大体 10 分ぐらいです。データさえあれば、ひな形を作ってしまえます。そ

れを使えばそんなに時間もかけずに作れるので苦ではありません。私が今回作

ったものはマップだったので、経緯、緯度情報も必要でしたが、それでも 2.3

時間程度でできました。

回答者:小松

Q1.:データーサイエンティストは数学的なものがなくてもなれると思っていま

す。その違いはどうでしょうか?

A.:そういった考えもありますね。確かに内容で難しい数式が載っていて、

領域が違うかもしれません。OD は売り上げではなく、社会貢献要素が強い。一

般的なデータサイエンティストの持っているスキルとも違います。只、こうし

た難しい領域の話も覚えて損はないし、今後 ODを使ってく上で必要な知識なの

で皆さんもそうですが、私も勉強していきたいです。

Q2:活動を通じて、最近聞いた最先端、興奮したものはありますか?

A.:こうして OD が一つのビジネスとして成立してることに驚きがあります。

ヨーロッパで天気予報 ODを使って、農家の人にこの地域にはこういった作物が

いいと推奨するアプリがあり、これはいいなと思いました。

3―4 感想シェア

自分たちの感想を 1 分ずつ隣の人に話し意見交換し、司会から今後開発だけで

なく自分の専門分野と ODをどんな事に繋げられるか意識していって欲しいとい

うまとめで締めました。

参加者の方には、初めて ODという言葉を聞くといった方の他に、鯖江の市民主

役条例を使ってもっと協力していけばニーズも増えると思う、消火器の位置情

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報は、最新のものを使うのが良いという掘り下げた感想もありました。

今回参加して頂いたのは、エンジニア、エンジニアの卵のほか、医学部や ITと

は違う分野の学生など他分野に渡る方々に参加していただきました。こうした

他分野に渡る方々とのディスカッションを増やしていき、オープンデータの取

り組みが仙台でも活発になるようにして行きたいと思います。

第 1回 オープンデータ・カフェ@せんだい

「オープンデータとは何か?~データシティ鯖江から学ぶオープン

データ講座~」

開催報告書

平成25年10月

株式会社CCL

〒020-0133 岩手県盛岡市青山2丁目15-1小坂ビル2階

TEL:019-643-0235

ホームページ http://www.cc-lab.co.jp