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06 会議のたびに売上を集計して、 報告資料を作成するのは大変・・。 常に最新の売り上げ状況を見られるように ならないの!? 2016 年 8 月版 アプリに登録されたレコードの情報から グラフを作成する方法を 「売り上げ管理アプリ」を例に解説します! 「注文受付アプリ」を例に解説します! グラフ・集計表

【kintone便利に使おうシリーズ】[vol.06 グラフ]

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Page 1: 【kintone便利に使おうシリーズ】[vol.06 グラフ]

06

会議のたびに売上を集計して、

報告資料を作成するのは大変・・。

常に最新の売り上げ状況を見られるように

ならないの!?

2016 年 8 月版

アプリに登録されたレコードの情報から

グラフを作成する方法を

「売り上げ管理アプリ」を例に解説します!

「注文受付アプリ」を例に解説します!

グラフ・集計表

Page 2: 【kintone便利に使おうシリーズ】[vol.06 グラフ]

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グラフ・集計表導入前

売り上げ管理アプリ

・その都度売上状況を Excel で集計してグラフを作成していた

→ 集計に手間がかかってしまう

→ 毎回、最新の情報に更新しなければならない

蓄積されているデータを出力して、手作業で集計していた

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グラフ・集計表導入後

売り上げ管理アプリ

・集計条件を設定して、グラフを自動作成

→ 集計とグラフ作成の手間が大幅に削減できる

→ 更新がいらず、いつでも最新の情報を確認できる

設定したグラフ・表を選択すると、

最新のグラフや集計表をいつでも表示できる!

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グラフの作成方法

グラフ機能を利用すると、アプリに登録されているレコード情報から、数値の合計やレコード数などを

集計することができます。設定した条件は、アプリのトップページ( レコード一覧)から表示できます。

kintone では、次の 2 つの方法でデータを集計し、グラフや表を作成できます。

①(グラフの種類を選んで作成

種類や集計条件などを自分で設定し、グラフや表を作成します。

②(おすすめから選んで作成

アプリのデータをもとにして自動生成された、グラフや表の候補が表示されます。候補から目的に合う

ものを選ぶだけで、グラフや表を作成できます。

今回は 「① グラフの種類を選んで作成」を選択して、毎月の各拠点ごとの売上を集計する縦棒グラフを

作成します。

【完成イメージ】

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1. グラフの種類を選んで作成

①アプリの一覧画面から、 をクリックする

②グラフを選ぶ

「グラフの種類を選んで作成」からグラフの種類を選びます。ここでは、[縦棒グラフ]を選択します。

※画面下の(「おすすめから選んで作成」には、アプリのデータをもとにして生成された、グラフや表の候補が表示されま

す。

① グラフの種類を選んで作成

② おすすめから選んで作成

「縦棒グラフ」をクリックする

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2. グラフのオプション設定

①グラフの種類を設定する

集計結果の表示方法を選択します。ここでは、[縦棒グラフ][集合]を選択します。

※kintone の「グラフの種類と使い分け」については、P13 を参照

②分類する項目を選択する

集計に利用する項目を選択します。 ( をクリックすると、大項目、中項目、小項目まで追加すること

が可能です。ここでは、毎月の各拠点の売上を集計したいので、大項目を[売上][月単位]、中項目を

[拠点名]に設定します。

※分類する項目に指定した項目の値が空のレコードは、集計対象にはなりません。

③集計方法を選択する

レコードの集計方法を設定します。「レコード数」(「合計」「平均」「最大値」「最小値」を選択できます。

ここでは売上金額の合計値を集計したいので、[合計][売上金額]を選択します。

グラフの種類、分類する項目を選択する

プレビューが出るので、完成イメージを見ながら選べて便利だね!

大項目が横軸、中項目が系列、そして集計方法が縦軸に設定させるよ。

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④条件を設定する

集計対象の期間を指定するなど、特定のレコードに絞って集計するときは、「絞り込み条件」を設定で

きます。今回は絞り込みをしないので、[すべてのレコード]のままにしておきます。

※テーブル内の値も集計対象にできます。テーブル内のフィールドを使用してレコードを絞り込む場合、テーブルのいず

れかの行でフィールドの値が条件を満たせば、そのレコードは集計対象になります。

⑤ソートを設定する

集計結果の並び順を設定します。「大項目」、「中項目」または「小項目」を選択すると、それぞれに設

定したフィールドの値でソートされます。ここでは、[大項目][昇順]、[集計値][昇順]を選択しま

す。

⑥保存する

画面右下の[保存する]をクリックします。

「保存する」と「適用する」の違い

[保存する]( 設定した条件のグラフ・集計表を保存することができます。再び条件を設定する必要がな

いので、今後も何度も使う機会があるならば、保存しておくと便利です。

※「保存する」は、アプリ管理者のみが利用できます。)

[適用する] 設定した内容でグラフが表示されますが、条件は保存されません。目的に合わせてその

都度条件を設定して、集計結果を表示したい場合はこちらが便利です。

「保存する」をクリックする

条件、ソートを選択する

何度でも同じ条件で表示したい その場限りで表示したい

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⑦グラフ名を入力する

グラフ名を設定します。ここでは「拠点・月別売上グラフ」と入力して、[OK]をクリックします。

集計結果を表示するグラフが完成しました!

をクリックして作成したグラフを選択すると、いつでも集計グラフを表示することができます。

⑦ グラフ名を入力して、OK をクリックする

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| Let’s Try グラフを表示してみよう!

作成したグラフを表示して、集計値が表示されることを確認してみましょう。さらに、他のアプリでも

グラフを作成してみましょう。

グラフの表示

「 」をクリックして作成したグラフを選択すると、グラフを表示することができます。

グラフ一覧から、表示したいグラフを選択する

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グラフの設定変更

グラフの設定変更は、アプリの設定画面から行います。

「グラフ」タブを開き、設定変更したいグラフの 編集)をクリックします。

グラフの並べ替えと削除

アプリの設定画面から、グラフの並べ替え、グラフの削除ができます。

グラフの「削除」

ドラッグして、グラフの並べ替え

グラフの「編集」

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| 応用テクニック

表示項目の変更

グラフ下の項目名をクリックすると、項目ごとに表示/非表示を選択できます。

表示されている結果から、さらに特定の項目同士を比較するときに便利です。

クリックした項目(水道橋支店)が非表示になり、品川支店

と日本橋支店のみのグラフになる

非表示にする項目名(水道橋支店)をクリックする

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グラフからの絞り込み表示

グラフから項目をクリックすると、該当するレコードに絞り込んだ一覧を表示することができます。

集計結果に、どのようなレコードが含まれているかを把握したいときに便利です。

絞り込んだ項目(8 月・日本橋支店)の一覧が表示される

絞り込む項目(8 月・日本橋支店)のグラフ上をクリックする

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| 【グラフの種類と使い分け】

1.横棒/縦棒グラフ 項目ごとの集計値を棒線で表現したグラフ

①集合 大きさを比較する場合に適したグラフ

②積み上げ 全体に対する割合と、全体の合計値を比較する場合に適したグラフ

③100%積み上げ 全体に対する割合を比較する場合に適したグラフ

( (

2.円グラフ 全体に対する割合を表現する場合に適したグラフ

3.折れ線グラフ 時間の経過に伴う集計値の変化を表現する場合に適したグラフ

4.曲線グラフ 時間の経過に伴う集計値の変化を表現する場合に適したグラフ

( (

③ ① ②

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5.面グラフ 折れ線で表現し、X軸に向かった領域を色で塗りつぶしたグラフ

①積み上げなし 時間経過に伴う集計値の変化と、項目ごとの集計値の差を表現する場合に適したグラフ

②積み上げ 時間経過に伴う項目ごとの集計値の変化と、全体の合計値の変化を表現する場合に適したグラフ

③100%積み上げ 全体に対して各項目の集計値が占める割合の、時間の経過に伴う変化を表現する場合に適したグラ

( (

6.曲線面グラフ 平滑曲線で表現し、X軸に向かった領域を色で塗りつぶしたグラフ

①積み上げなし 時間経過に伴う集計値の変化と、項目ごとの集計値の差を表現する場合に適したグラフ

②積み上げ 時間経過に伴う項目ごとの集計値の変化と、全体の合計値の変化を表現する場合に適したグラフ

③100%積み上げ 全体に対して項目の集計値が占める割合の、時間の経過に伴う変化を表現する場合に適したグラフ

( (

③ ① ②

③ ① ②

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クロス集計表の設定方法

複数の項目をかけ合わせて集計するクロス集計表を作成できます。

今回は(「売り上げ管理」アプリを用いて月ごとの拠点全体の売上を集計して、更にその中に含まれる(「拠

点」と「担当者」ごとの売上合計を表示させます。

【完成イメージ】

1. 表の種類を選んで作成

①グラフの設定画面を開く

アプリの一覧画面から、 をクリックします。

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②グラフを選ぶ

「グラフの種類を選んで作成」からグラフの種類を選びます。ここでは、 [クロス集計表]を選択します。

2. 表のオプション設定

①分類する項目を選択する

集計に利用する項目を選択します。大項目、中項目、小項目まで選択することが可能です。

ここでは、毎月の拠点全体の売上を集計して、更にその中に含まれる売上合計を表示したいので、大項

目を[売上][月単位]、中項目を[拠点名]、小項目を[担当者]に設定します。

※大項目が横軸、中項目・小項目が縦軸に表示されます。

※分類する項目に指定した項目の値が空のレコードは、集計対象にはなりません。

②集計方法を選択する

レコードの集計方法を設定します。該当するレコードの金額を集計したいので、[合計][売上金額]を

選択します。

分類する項目、集計方法を選択する

小項目 → 行 2 段目

中項目 → 行1段目

行yた 1 段目

大項目 → 列

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③条件を設定する

特定のレコードに絞って集計するときは、絞り込み条件を設定します。今回は絞り込みをしないので、

[すべてのレコード] のままにしておきます。

※テーブル内のフィールドを使用してレコードを絞り込む場合、テーブルのいずれかの行でフィールドの値が条件を満た

せば、そのレコードは集計対象になります。

④ソートを設定する

集計結果のソート方法 並び順)を選択します。ここでは、[大項目][昇順]、[中項目][降順]を選

択します。

⑤保存する

画面右下の[保存する]をクリックします。

拠点・担当者別売上のクロス集計表が完成しました!

条件、ソートを選択する

「保存する」をクリックする

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| 応用テクニック

ポータルやスペースに貼り付け

グラフや表は、kintone のポータルやスペースに貼り付けることができます。

アプリを個別に開くことなく、最新の集計情報を確認できます。

集計結果を csv 形式で書き出す

集計結果を CSV 形式で書き出すことができます。

書き出す集計結果を表示して、[…(オプション)]>[CSV 形式で書き出す]の順にクリックします。

※クロス集計表は、Excel 形式で書き出すことが可能です。

※集計結果をファイルに書き出すには、アプリに対して「ファイル書き出し」の権限が必要です

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| グラフ・集計表 活用例

コールセンター管理

日々のお問い合わせ内容を登録することによって、担当者ごとの対応時間数の集計や、お問い合わせ内

容の割合の把握に活用できます。

[クロス集計表( -( 担当者ごとの対応時間数]

大項目 対応月・日単位 中項目 対応者 集計方法 合計・時間

[円グラフ( -( お問い合わせ区分の割合]

大項目 お問い合わせ区分 集計方法 レコード数

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店舗の売上報告管理

各店舗が日々の売上を登録することによって、売上の推移を確認することや、どのような製品が多く

売れているのか、といった情報の把握に活用できます。

[折れ線グラフ( -( 店舗の上げ推移の確認]

大項目 報告日・日単位 中項目 拠点名 集計方法 合計・売上金額

[円グラフ( –( 製品カテゴリ別の販売数]

大項目 製品カテゴリ 集計方法 合計・販売数量

グラフを使うと、kintoneが自動的に集計をしてくれるので非常に便利!

必要なグラフの設定を作成しておけば、様々なグラフをいつでも確認

できるようになるね!