喋りだけじゃない！IT講師というお仕事

2014.11.8太田 洋輔

エフスタ!! in Aizu ～IT業界はエンジニアだけじゃない！～

Session.01

自己紹介

● 太田 洋輔（おおた ようすけ）

● そろそろ29歳● 出身：福島県福島市（今は神奈川県在住）

● 会津大学12期生

● 某IT研修会社 入社7年目

○ 主な業務：

■ 若年層向けIT研修の講師

■ 教材作成

■ 研修提案

今年初の試み

● バンジージャンプ　＠茨城県 竜神大吊橋

● スキューバダイビング ＠伊豆大島

● 夏フェス参加（ライブ） @茨城県ひたちなか市

● ラフティング　＠埼玉県秩父長瀞

● エフスタ!!のスピーカー　＠福島県会津若松市

あとは、

スカイダイビングをやりたい

Contents1. IT講師の主なお仕事2. 効果的な研修とは？3. 研修の価値とは？

1. IT講師の主なお仕事

IT講師の主なお仕事

● オーダーメイド研修（今日はこれの話が中心）○ 新人研修、階層別研修など○ 企画提案→カリキュラム開発→研修(喋り)→評価○ 案件ごとにプロジェクトが動くイメージ○ 研修自体の期間：短くて1日、長くて数ヶ月

● 一般研修○ スケジュールがあり、定期的に開かれている○ 店を開いて、申し込んでくれた方に研修を実施○ スケジュールは半年〜1年前に決める

● 教材開発○ テキスト執筆、マシン演習用の環境作り（ソース書いたり）○ 勉強

オーダーメイド研修

企画提案とは？

Why?　研修の目的や課題を明らかにするため。受講者をどのようなレベルにしたいの？

今問題なのは何？ 理想はどのような姿なの？（As IsとTo Beってやつ）

What?　目的を達成するための手段を決定する。研修のカリキュラムを決める

　例：C言語初心者は5日、経験者は2日で。余った3日間はLinux研修で。

運営方法を決定する

　例：初心者と経験者を隣同士の席にして、教え合いを推進する。

Who?　相手企業の人事、教育、企画部門の方、たまに現場の方とも決めていきます

オーダーメイド研修

カリキュラム開発とは？

● 定期的に開催している一般研修を組み合わせる

● 独自にコースを開発　例）このライブラリの使い方を教えたいんだよねー

　　→特定の技術を指定されると、大抵１から作る

　例）現場からソースコードの提供を受け、

それを解説する教材

　　 →初心者にも、順を追って理解できるように

　　 （ここに講師の価値がある）

オーダーメイド研修

研修（喋り）とは？

● 受講者の前で喋る。いわゆる先生。

● プログラミング演習系のコースでは、受講者のバグを取った

り○ そのセミコロン、全角になってるよ。

○ コンパイルできない？保存してないよそのファイル。

○ if ( a = b ) おしい

○ でも、Javaでfor文とかの基礎を教えてるときに、Swingですごいの作ってる

人とかもたまにいます。

● 開発実習系のコースでは、設計書やテストケースのレ

ビューをしたり○ これだと、マイナス値が入ったときエラーになるね。

○ 境界値分析の観点でのテストケースは欲しいなぁ。

オーダーメイド研修

研修期間中の研修外業務

● 特に新人研修の場合、報告書などの文書添削や、

ビジネスマナーなども教えたりします。

● 担任の先生みたいな役割です。

● 新人研修の目的や先方の考えに応じて、厳しさを変えます

オーダーメイド研修

評価とは？

Why?　研修目的を達成したか測るため。掲げた目標は達成したの？

昨年度の問題を解決するために実施した施策は、有効だったの？

What?　評価対象は2つ・受講者の評価

　　例：受講後のアンケート、テストの点、

　　　　プログラムなどの成果物、資格取得状況

・研修企画自体の評価

　　例：受講者評価の考察、　　　　リピートに向けた改善提案、　　　　後続（発展的な内容）の研修提案

2. 効果的な研修とは

講師の喋り ＜ 受講者間の共有

事例

講師の喋りが中心であったコースを、e-Learning＋グループワーク学習の形態に変更したところ、理解度大幅up! テストの点大幅up!

どんなに喋りの上手な講師でも当てはまります。

受講者が主体となって、考えたり手を動かしたりする時間を意図的に組み込むことが重要！

受講者間の共有例

講義の区切りで「ふりかえり」の時間を設ける。

　→ふりかえった内容を書き出すとなお良し

　→ふりかえった内容を受講者間で発表し合うとなお良し

受講者間での教え合いを促進する。

　→教える側にもなることで、より理解が深まる

おそらく、できる方々はこういうことを言われるまでもなく取り組んでいるのだと思います。それを半ば強制的に受講者全員にやっていただく取り組みです。簡単にできる割に効果があるのでオススメ！

効果＝やる気×タイミング×教え方

やる気を出させるには

・危機感をあおる（できないとヤバい、周りはできてる）

・勉強会への参加（おれもやるぞ！）

・複数のことを同時平行（飽きないように）

タイミング

・経験がないと必要性が実感できないことも多い

　　バグで痛い目にあった経験→テストって重要だ！

・OJTと研修を交互に

教え方のテクニック

● 相手との対話から現状の理解状況を見極める。● 相手の理解状況に適した例えを使う。● 図解する。● 時には正確さより概要の理解を優先する。● 断定する。

メリハリをつける工夫

・声の大きさや間を意図的に変える

・手を挙げてもらったり、指名したり

3. 研修の価値とは

実業務やOJTの弱点を補うもの

● 基礎知識の効率的な習得● 知識の抜け漏れを補完する● 情報共有の機会● モチベーションの向上

ご清聴ありがとうございました。

2014.11.8太田 洋輔

END

エフスタ!! in Aizu ～IT業界はエンジニアだけじゃない！～

Session.01