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東京駅の駅空間を考える ~台北駅と比較して~

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卒業論文発表時のスライド。 『2012年10月、東京駅丸の内駅舎がグランドオープンした。本研究では、その丸の内駅舎が生まれた経緯などを追うことで、駅空間の成立と現状とその問題点を論じる。また、論じる過程において台北駅を例として用いる。』

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Page 1: 東京駅の駅空間を考える ~台北駅と比較して~

~台北駅と比較して~

○○学部○○学科4年 xxxxxxxx △■ ○×

Page 2: 東京駅の駅空間を考える ~台北駅と比較して~

リニューアルした東京駅はなぜあんなにも混沌としているのか。

→東京駅の消費空間化への疑問

ショッピングモール論を応用し、駅空間を論じることで、駅空間についてもう一度考える。

→比較対象として歴史が近しい台湾・台北駅を紹介

研究手法は文献調査・現地調査に依った。

Page 3: 東京駅の駅空間を考える ~台北駅と比較して~

現状を端的に表わす

Page 4: 東京駅の駅空間を考える ~台北駅と比較して~

戦前:中央駅として企図され、中央集権制確立のためのシンボル性を付与された。

→象徴としての丸の内駅舎の登場

戦後:八重洲口が開業、ビジネス街発達により丸の内と八重洲の力関係が逆転。

→庶民性を持った八重洲口の台頭

現在:資本主義化が進み、駅舎建て替え議論が起こるも丸の内駅舎の保存運動が盛んに。

→東京駅本体の構造を直せず。様々な影響も。

Page 5: 東京駅の駅空間を考える ~台北駅と比較して~

現状を端的に表わす

Page 6: 東京駅の駅空間を考える ~台北駅と比較して~

戦前:自然地理上の理由から生じた2市街地の中間に位置。→象徴性は付与されず

戦後:駅舎の建て替えが行われ、後に交通円滑化のために地下化。→合理的な整備計画によるコンパクトな駅へ

現在:駅舎の中に飲食店などがオープンする。→東京駅と同様進む消費空間化

Page 7: 東京駅の駅空間を考える ~台北駅と比較して~

速水健朗の「ショッピングモーライゼーション」論の応用

→駅のショッピングモール化

再開発のコスト増加の流れ

→効率的なコスト回収のため鉄道会社はディベロッパー化

均質的な消費空間に個性を与えるモニュメント

→東京駅の場合:丸の内駅舎

→東京駅のショッピングモール化

Page 8: 東京駅の駅空間を考える ~台北駅と比較して~

東京駅は何がいけないか?→囲い込み施策と動線管理の不備(致し方ない面も)

ではどうするべきか?→駅には消費空間化よりも公共性が求められている(ex.公共施設・文化施設)。しっかりとした駅整備とバリアフリー化が必要。

そのために求められるべきものは何か?→鉄道会社だけではなく、結節点に集まるものすべてが使いやすいような設計・総合的なデザインをする建築家の存在