19
アイドリング 0ス トップ 0シ テム 1概 (図I-1) アイ ドリング ・ ス トップ 0シ ステムは,信 号待ちや交通渋滞などで車両が停止 した際に,排 出ガス 低減,燃 費向上及び エンジン 騒音低下のため, ドライ エンジン・スイッチを操作することなく エ ンジンを自動で 停止 再始動 させ るシステムである。 主 な特徴 は,次 の とお りである。 走行中ブレー ・ペ ダルを踏んで車速がOkm/hに なったとき ,車 両停止時にアイ ドリング ・ス トップ実行 条件が全て成立 していると ,ENG・ A― STOPコ ント ロー ラはアイ ドリング ・ス トップ制御 による エンジン 停止 (ア イ ドリング 0ス トップ)を 実行 し ,ENG・ A― STOP表 示灯 (緑 )を 点灯 させ る。 なお,ア イ ドリン ・ス トップ中の電源ポジションはイグ シ ョンONと なるが,通 常のイグ シ ョンON時 とは各警告灯 作動 などが異 なる。 アイ ドリング ・ス トップ中にENG・ A― STOPコ ロー ラがブ レー ・ペ ダルの 解放を検出すると ,エ ンジン 再始動 を実行す る。 また,ア イ ドリング ・ス トップ中には ッテ リ電圧及びブ レー ース タ負圧 などを監視 してお り ,基 準値から外れるなど ,再 始動条件が成立すると エ ンジン 再始動 を実行する。 坂道などの 傾斜 している場所でアイ ドリング ・ス トップ した場合,ENG・ A― STOPコ ント ロー ラはESP① コント ロー ラに, ヒル・ ホール ド要求信号 を送信 しブ レー キ液圧 を保持することで ,ブ レー ・ペ ダルか ら アクセル・ペ ダルヘ の踏みかえ時における車両の ず り下が りを抑制し ,坂 道などで再発進 をアシス トする。 ENG・ A― SttOP表 示灯 状態 点灯 ENG A・ STOP 走行中 ブ レーキ ・ベ ダル踏み込み 車両停止 エ ンジン停止 I-1 アイドリング 0ス トップ システム概要 ブ レーキ ・ベ ダル解放 エンジン再始動 車両型式 エンジン型式 適用時期 スイフ ト DBA― ZC72S K12B型 2011.9´ ービス・マニュアル スイフ ト新型車解説書追補 No。 1 40-71L10 スイフ ト整備編 42-71L 車両状態 - 25 -

ス ズ キ 0ス トップ0シ ステムkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H24/gat/24-2suzuk.pdfする。また,ENG・A一STOPコントローラからのアイ ドリング0ストップ情報により燃料カットしエンジンを

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アイドリング 0ス トップ 0シ ステム

1概 要 (図 I-1)

アイドリング・ストップ 0シ ステムは,信号待ちや交通渋滞などで車両が停止した際に,排出ガス低減,燃費向上及びエンジン騒音低下のため, ドライバがエンジン・スイッチを操作することなくエンジンを自動で

停止・再始動させるシステムである。

主な特徴は,次のとおりである。

・走行中ブレーキ・ペダルを踏んで車速がOkm/hに なったとき,車両停止時にアイドリング・ストップ実行

条件が全て成立していると,ENG・ A― STOPコ ントローラはアイドリング・ストップ制御によるエンジン

停止 (ア イドリング 0ス トップ)を 実行し,ENG・ A― STOP表示灯 (緑)を 点灯させる。なお,ア イドリン

グ・ストップ中の電源ポジションはイグニションONと なるが,通常のイグニションON時とは各警告灯の

作動などが異なる。

・アイドリング・ス トップ中にENG・ A― STOPコ ントローラがブレーキ・ペダルの解放を検出すると,エンジン再始動を実行する。また,アイドリング・ストップ中にはバッテリ電圧及びブレーキ・ブースタ負圧

などを監視しており,基準値から外れるなど,再始動条件が成立するとエンジン再始動を実行する。

・坂道などの傾斜している場所でアイドリング・ストップした場合,ENG・ A― STOPコ ントローラはESP①

コントローラに, ヒル・ホールド要求信号を送信しブレーキ液圧を保持することで,ブレーキ・ペダルから

アクセル・ペダルヘの踏みかえ時における車両のずり下がりを抑制し,坂道などで再発進をアシストする。

ENG・ A― SttOP表示灯

状態

点灯

ENGA・STOP

走行中 ブレーキ・ベダル踏み込み↓

車両停止↓

エンジン停止

図I-1 アイドリング 0ス トップ・システム概要

ブレーキ・ベダル解放↓

エンジン再始動

通 称 名 車 両 型 式 エンジン型式 適 用 時 期 出 典 資 料

スイフ ト DBA― ZC72S K12B型 2011.9´―サービス・マニュアル

スイフト新型車解説書追補 No。1 40-71L10スイフト整備編 42-71L10

車両状態

- 25 -

ス ズ キ 株 式 会 社

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2 構造・機能

1)構成部品の配置 (図 I-2,3,4,5)

コンピネーション・メータ

電流センサ&バ ッテリ温度センサ

ESPOコ ントローラ

電動オイル・ポンプ・ スタータ・リレーNo.2

リレーフード・ラッチ・スイッチ

電動オイル・ポンプ

図I-2 構成部品の配置①

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CVTコ ントローラ P/Sコ ントローラ

ENG・ A― SttOP・ OFFスイッチ

□□

ストップ・ランプ・スイッチ

ENG・ A SttOPコ ントローラ

オートA/Cコ ントローラ

図I-3 構成部品の配置②

- 27 -

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入力装置 制御 /機能

図 I-4 アイドリング・ストップ・システム・ブロック

出力装置

ENGoA― STOPコ ントローラ

DC/DCコ ンノ`―夕No.1

アイドリング・ストップ制御

DC/DCコ ンバータ制御

セルフ・ダイアグノーシス機能

フェイルセーフ機能

ENG・ A―STOP,OFFス イッチ

DC/DCコ ンノ`―夕No.2フード・ラッチ・スイッチ

スタータ・リレーNo.2ストップ・ランプ・スイッチ

電流センサ&バッテリ温度センサ

DC/DCコ ンノ`―夕No.1

CVTコ ントローラDC/DCコ ンノ`―夕No.2

ESPOコ ントローラ

CVTコ ントローラ

コンピネーション・メータESPOコ ントローラ

P/Sコ ントローラ

オートA/Cコ ントローラ―

:CAN通信を示す

- 28 -

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ENG・ A― STOP・OFFスイッチ

ライティング・

スイッチ

各コントローラヘ

電流センサ

ストップ・ランプ・スイッチ

ストップ。

ランプ

ENG・ A― STOPコ ントローラ

オーディオ・ユニツト

コンピネーション・

CVTCVTリ レー コントローラ

電流センサiC

バッテリ温度セ)

電動オイル・ポンプ・

リレー

:Glリ レーヘ

キー・レス・スタート・

コントローラヘ

CANドライバ

CANトライノヽ

ACCリ レーヘ

シフト・

スイッチ スターティング・モータ

図 I-5 システム回路図

- 29 -

フード・ラッチ・

スイッチ

ESPOコントローラ

DC/DCコ ンバータNo.1

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2)構 成部品の構造・機能

(1)ENG・ A― STOPコ ン トローラ (図 I-6)

ENGO A一 STOPコ ントローラは,各入力装置信号及び

ECM,CVTコ ントローラ,ESP① コントローラ, オー

トA/Cコ ントローラ及びBCMな どとのCAN通信情報

をもとに,ア イドリング・ストップ制御を行う。

(2)ENG・ A― STOP0 0FFス イッチ (図 I-7)

ENG・ A一 STOP0 0FFス イッチを作動させた場合 ,

アイ ドリング・ス トップ・システム制御を禁止する。な

お, ENG・ A一 STOP0 0FFス イッチ ON(ア イ ドリン

グ 0ス トップ制御禁止)時 には,ス イッチに内蔵されて

いる表示灯を点灯させる。

(3)フ ード0ラ ッチ・スイッチ (図 I-8)

フー ド・ラッチに装備されており, フー ドの開閉情報を

ENG・ A― STOPコ ントローラに入力する。

アイドリング・ス トップ中にフー ドが開けられた場合 ,

エンジンの再始動を禁止する。

図 I-6 ENG・ A一 SttOPコ ン トローラ

ENG・ A― STOP・ OFFスイッチ

図 I-7 ENG・ A― STOP0 0FFスイッチ

図 I-8 フー ド・ラッチ 0ス イッチ

フード・ラッチ・スイッチ

- 30 -

IENG・ A―S+61∫ジトローデ

: 銀 |i

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(4)ス トップ・ランプ・スイッチ (図 I

ブレーキ・ペダルに装備されており,

の操作情報をENGo A一 STOPコ ン

-9)

ブレーキ・ペダル

トローラに入力する。

(5)電流センサ &バ ッテリ温度センサ (図 I-10)

バッテリ 。マイナス・ケーブルに装備されており,電気

負荷に応 じて変化するバッテリの充放電電流及びバッテ

リ周囲温度の検出を行いENGo A― STOPコ ントロー

ラに入力する。

(6)DC/DCコ ンバータNo.1(図 I-11)

運転席足元 (ア クセル・ペダル上部)に装備されてお り,

ENGO A― STOPコ ントローラの制御によリアイ ドリン

グ・ス トップからの再始動時に作動 し,ス ターティン

グ 。モータ駆動によるオーディオ, コンビネーション・

メータ及びオー トA/Cコ ントローラの電源電圧が低下

することを防止する。

(7)DC/DCコ ンバータNo.2(図 I-11)

運転席足元 (ア クセル・ペダル上部)に装備されてお り,

ENG・ A― STOPコ ントローラの制御によリアイドリン

グ 0ス トップか らの再始動時に作動 し,ス ターティン

グ 0モ ータ駆動によるCVTコ ントローラ及び電動オイ

ル・ポンプ(CVT)の電源電圧が低下することを防止する。

図 I-9 ストップ・ランプ・スイッチ

図 I-10 電流センサ &バ ッテリ温度センサ

ストップ。ランプ・スイッチ

電流センサ&バ ッテリ温度センサ

- 31 -

図 I-1l DC/DCコ ンバータ No.1,No.2

・》

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(8)ス タ…夕・ リレーNo.2(図 I-12)

ENGO A一 STOPコ ントローラの制御によリエンジン再

始動時にアイ ドリング・ス トップ・システム専用のス

タータ・ リレーNo.2を ONし ,ス ターテイング・モー

タに電源を供給する。

(9)ECM(図 I-13)

アクセル開度情報, ブレーキ 。ブースタ・スイッチ情報 ,

水温情報,ス トップ・ランプ・スイッチ情報 などを

CAN通信によりENGo A一 STOPコ ントローラヘ送信

する。また,ENG・ A一 STOPコ ントローラからのアイ

ドリング 0ス トップ情報により燃料カットしエンジンを

停止する。

00 CV丁 コントローラ(図 I-14)

シフト・ポジション情報,ス ロープ 。センサ情報などを

CAN通信によりENGo A一 STOPコ ントローラヘ送信

する。また,アイドリング・ストップ中信号を受信する

と,電動オイル・ポンプを駆動してCVTへ油圧を供給

し,ス ムーズな再発進を行う。

中→ ESP° コン トローラ (図 I-15)

車輪速度情報,マスタ 0シ リンダ・プレッシャ情報など

をCAN通信によりENGe A― STOPコ ントローラヘ送

信する。

ENG・ A一 STOPコ ントローラからのヒル・ホール ド要

求によリアイ ドリング・ス トップからの再始動時にブ

レーキ液圧を保持し,坂道などでのブレーキ・ペダルか

らアクセル・ペダルヘの踏みかえ時における車両ず り下

が りを抑制する。

図 I-12 スタータ・ リレー No.2

図 I-13 ECM

図 I-14 CV丁 コン トローラ

スタータ 。リレーNo.2

CV丁コントローラ

ESPOコ ントローラ

- 32 -

図 I-15 ESP° コン トローラ

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la BCM(図 I-16)

チャージング 0システム情報, ドア・スイッチ情報,運

転席シート・ベルト情報等をCAN通信によりENGO A―STOPコ ントローラヘ送信する。また,ア イドリン

グ 0ス トップ中信号を受信し,アイドリング・ストップ

中は充電警告灯及びエンジン油圧警告灯を消灯させる。

l131 オー トA/Cコ ン トローラ (図 I-17)

オー トA/C情報 (設定温度の変化,車室内温度変化量 ,

吹出口設定など)を CAN通信によりENG・ A一 STOPコントローラヘ送信 し,アイ ドリング・ス トップの許可 ,

禁止及び解除要求を行う。

14 P/Sコ ントローラ(図 I-18)

ENGO A― STOPコ ントローラからアイドリング 0ス

トップ中信号をCAN通信により受信すると,ア イドリ

ング・ストップ中のアシス トをOFFし ,P/S警告灯を

消灯させる。

l151 コンビネーション・メータ(図 I-19)

アイ ドリング・ス トップ中信号をCAN通信により受信

すると,ENG・ A― STOP表示灯 (緑)を点灯させて,アイ ドリング・ス トップ中であることをドライバに知らせ

る。また,ア イドリング・ス トップ 0シ ステム異常時に

は,ENG・ A― STOP警告灯 (橙)を点灯させて ドライバ

に異常を知らせる。

図 I-16 BCM

オートA/Cコ ントローラ

図 I-17 オー トA/Cコ ン トローラ

図 I-18 P/Sコ ン トローラ

T コンピネーション・メータENG・ A―STOP表示灯 (橙)

図 I-19 コンビネーション・メータ

ENG・ A―STOP表示灯 (緑)

|

- 33 -

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3)制御一覧

(1)アイドリング・ストップ制御

И アイドリング・ストップ実行/禁止条件

ENG・ A― STOPコ ントローラは,エ ンジン回転中にアイドリング・ストップ制御実行条件がすべて成立し

た場合アイドリング・ストップ制御を行う。また,ア イドリング・ストップ制御禁止条件のいずれかが成立

した場合はアイドリング・ストップ制御を行わない。なお,ア イドリング・ストップ中はENGo A一 STOP

表示灯 (緑)を点灯させる。

・“バッテリ状態が良好でない"と ENG・ A― STOPコ ントローラが判定した場合は,バ ツテリ満充電の判定,

又は最長3時間の走行が必要となる。

・バッテリの放電が疑われる場合 (車両を長期間使用しなかった場合など)はバツテリ 。マイナス・ケーブル

を外 し,バ ツテリを充電する。マイナス・ケーブルを外さないで充電した場合はENGo A― STOPコ ント

ローラのバッテリ満充電の判定に最長 3時間の走行が必要となり,その間はアイドリング・ス トツプ・シ

ステムが作動しない。

・上記,車両状態は故障診断器Suzuki SDTの データ。リスト表示で確認する。

車両状態アイ ドリング・ス トップ制御

実行条件 禁止条件

走行履歴 エンジン始動後 5km/h以 上で走行 左記条件以外

車速 Okm/h 2km/h以 上

ブレーキ・ペダル 踏み込み 解放

アクセル・ペ ダル 解放 踏み込み

シフト・ポジシヨン Dレ ンジ Dレ ンジ以外

運転席シー ト・ベル ト 装着 非装着

運転席 ドア 閉 開

フロント・フー ド 閉 開

ENG・ A― STOP・ OFFス イッチ OFF(表示灯 :消灯 ) ON(表示灯 :点灯 )

路面の傾斜角 (率 )-14~ 14% 左記以外

チャージ 。ランプ 消灯 点灯

バッテリ充電状態 良好 不足

ブレーキ 。マスタ 。シリンダ圧 規定値以上 規定値以下

水温 57-110℃ 左記範囲以外

バッテリ温度 5~ 55R3 左記範囲以外

ブレーキ 。ブースタ・スイッチ ブレーキ 。ブースタ負圧が規定値以上 左記条件以外

エ ンジン・コン トロール・システム/ESP① シス

テム/CVTコ ントロール・システム/ア イ ドリン

グ・ス トップ・システム

正常 左記条件以外

車室内温度(オ ートA/C制御時) 車室内温度が規定値以内車室内温度が規定値以外 ,

又はDEFモ ー ドの時

- 34 -

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lnl エンジン再始動条件

ENG・ A一 STOPコ ントローラは, アイドリング

ンを再始動する。

ス トップ中に次のいずれか条件が成立した場合,エ ンジ

トップ中に次のいずれか条件が成立した場合,イ グニ

ョン・メータ内のウォーニング・ブザーを2回吹鳴さ

なる。 (シ フト0ポ ジションP又はNでブレーキを踏

参考 ・※ :エ ンジン再始動時,ENGo A― STOP表示灯 (緑 )を 2回点滅させる。

・上記の車両状態はSuzuki SDTの データ。リス ト表示で確認できる。

い エンジン再始動禁止条件

ENGO A― STOPコ ントローラは, アイドリング・ス

ションON状態に移行する。このとき,コ ンビネーシ

せる。この場合,エ ンジンの始動は通常の始動条件と

み,エ ンジン・スイッチを押す)

車両状態 エンジン再始動条件

ENG・ A― STOP o OFFス イッチ ON(表示灯点灯 )

車速※ 2km/h以 上

ブレーキ・ペダル 解放

アクセル・ペ ダル 踏み込み

シフ トポジション Dレ ンジ以外

アイ ドリング・ス トップ時間※ 規定時間経過 (最長 2分 )

バ ッテリ電圧※ 11.5V以 下

ブレーキ・マスタ・シリンダ圧 規定値以下

ブレーキ・ブースタ・スイッチ※ OFF(ブ レーキ 。ブースタ負圧が規定値以下)

アイドリング・ス トップ 。システム※

ECMからエンジン始動要求を受信

CVTコ ントローラからエンジン始動要求を受信

ESP① コントローラからエンジン始動要求を受信

オー トA/Cコ ントローラからエンジン始動要求を受信

異常を検出 (故障発生)

車両状態 エンジン再始動禁止条件

フロント・フー ド 開

アイ ドリング・ス トップ 。システム 異常を検出(故障発生)

参考 上記の車両状態はSuzuki SDTの データ。リスト表示で確認できる。

国 ヒル・ホール ド要求

ENGO A一 STOPコ ントローラは,CVTコ ントローラからのスロープ 。センサ情報によリアイ ドリング・

ス トップ時にエンジンが停止 した場所が傾斜 していると判断した場合,ESP① コントローラヘヒル・ホール

ド要求信号を送信する。

(2)DC/DCコ ンバータ制御

ENG・ A― STOPコ ントローラは,ア イドリング・ス トップ中にエンジン再始動条件が成立するとDC/DCコンバータNo。1及びNo。2内のリレーをON/OFF制 御 し,ス ターティング・モータ駆動時のオーデイオ, コ

ンビネーション・メータ,オー トA/Cコ ントローラ,CVTコ ントローラ及び電動オイル・ポンプの電源電

圧を確保する。

- 35 -

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3 点検・整備のポイン ト

1)整備時の注意事項

(1)ス ターテイング 0モ ータ交換時の注意事項 (図 I-20,21)

スターティング 0モータを交換した場合はSuzuki SDT

を使用し,次の手順でENG・ A― STOPコ ントローラ

が記憶している“スタータ駆動回数"を リセットする。

①“アイドリングストップ"→ “ユーティリテイ"→ “スター

タ駆動回数リセット"を選択する。

②画面に表示される指示に従ってスタータ駆動回数をリ

セットする。

③リセット後,データ。リスト・パラメータの“スタータ

駆動回数"が「0」 になっていることを確認する。

(2)ENG OA― STOPコ ン トローラ交換時の注意事項 (図

I-22, 23)

ENG・ A― STOPコ ン トロー ラを交換 した場合 は

Suzuki SDTを使用し,次の手順でENGO A― STOPコ

ントローラに“スタータ駆動回数"を書き込む。

①データ・リスト・パラメータの“スタータ駆動回数"を確

認し,数値をメモしておく。

②“アイドリングストップ"→ “ユーティリテイ"→ “スター

タ駆動回数書込み"を選択する。

③画面に表示される指示に従ってスタータ駆動回数を書き

込む。

機能 表示 システム ハ―゚ ヘルフ゜

711'lrr'7lu' / 7-14t)i1 ,スタータ駆動回転数リセット

以下の項目を確認してください。エンジン :停止イク゛こッションSWiON

準備が出来たら「実行」ホ・タンを押してくださ

い。NOTEI「実行」でスタータ駆動回転数が0と なります

実 行 キャンセル

テ・―タリスト

表示切替

アクティフ・

テストユーティリテイ

図 I-20 スタータ駆動回数 リセット

機能 表示 システム ハ一゚ ヘルプ

711'\'tl'7ltt' / i'-tlll ,All Data l▼ 値 単位 ▲

だッテリ温度 ℃

ハ・ッテリ電圧

ハ゛ッテリ電流

フ゛レーキマスタシリンダ圧力

スタータ駆動回転数

冷却水温 ℃

車速 Km/h

アク匂レ開度

Iンシ・ン回転速度

傾斜角 (率 )▼

● [― ]合 E亘コテ・―タリスト

表示切替

アクティフ・

テストユーティリ

アイ

図 I-21 スタータ駆動回数

機能 表示 システム ハ・― ヘルフ゜

アイドリンク・ストップ/■―ティリティ 」″

スタータ駆動回転数書込み

以下の項目を確認してください。エンジン :停止イク・ニッションSW:ON

準備が出来たら「次へ」ホ゜タンを押してくださ

い 。

次 ヘ キャンセル

テ・―タリスト

表示切替

アクティフ・

テストユーティリテイ

- 36 -

図 I-22 スタータ駆動回数書き込み

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④書き込み完了後,データ・リスト・パラメータの“ス

タータ駆動回数"が入力した数値になっていることを確

認する。

機能 表示 システム ハ・― ヘルプ

711'tt 't'1117' / i'-tttlf UA‖ Data LV 値 単 位 ▲

だッテリ温度 ℃

llッテリ電圧

llッテリ電流

フ`レーキマスタシリンダ圧力

スタータ駆動回転数 Iimes

冷却水温 ℃

車速 Km/h

アク切レ開度

Iンデン回転速度

傾斜角 (率 ) ▼

中 E― ヨ 会 E亘コテ・―タリスト

表示切替

アクティフ・

テストユーティリティ

図 I-23 スタータ駆動回数

(3)CV丁 コントローラ,CV丁・Ass'y及 びスロープ・センサ交換時の注意事項(図 I-24,25,26,27)

下表の作業を実施した場合は,必要な設定又は校正を行う。

※ :新品に交換した場合を除く。

実施 した整備内容に応 じた学習手順を下表か ら選択する。

※ :イ グニションを10秒以上 ON(エ ンジンは始動 しない)す る。

[A]:CVT・ Asぎyを 先に交換 した場合

[B]:CVTコ ントローラを先に交換 した場合

構成部品 作業内容 必要な設定又は校正

CVTコ ントローラ 交換

CVT学習値設定スロープ 。センサ校正ニユートラル制御学習値設定

CVT o Asぎ y 交換

CVT学習値設定

電動オイル・ポンプ 。エア抜 きニユー トラル制御学習値設定※

CVTフ ルー ド抜 き取 り,注入 電動オイル・ポンプ 。エア抜 き

スロープ・セ ンサ 脱着又は交換 スロープ・センサ校正

CVTコ ントローラ CVT o Ass'y 学習手順

新品に交換

交換 しない X=rr ) =zr;新品に交換

[A] : X=p)=zr;[B] : x= 4 )-v)+zr)>: )

新品以外に交換 N-4 )=rr)=:)交換 しない

新品に交換 N)4 )=zr;=:)新品以外に交換 ※⇒イ)⇒二)

新品以外に交換

交換 しない N)4 )=p)+l r;

新品に交換 N=4 )=r:)=-)新品以外に交換 N=4 )=r:)=., r;+:)

- 37 -

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イ)CV丁学習値設定

Suzuki SDTを 使用し,次の手順で“CVT学習値設定"

を行う。

①“AT/CVT"→“ユーテイリテイ"→ “CVT学習値設定"を

選択する。

②画面に表示される指示に従ってCVT学習値設定を行う。

口)ス回―プ・センサ校正

Suzuki SDTを 使用し,次の手順で“スロープセンサ校

正"を行う。

①タイヤ空気圧を規定値に調整する。

②“DTCの表示"を行い,DTC:P1708以外のDTCが検出

されていないことを確認する。

③“AT/CVT"→ “ユーテイリテイ"→ “スロープセンサ校

正"を選択する。

④画面に表示される指示に従ってスロープ・センサ校正を

行う。

ハ)ニ ュートラル制御学習値設定

Suzuki SDTを 使用し,次の手順で“ニュートラル制御

学習値設定"を行う。

①データ。リスト・パラメータを使用し,次の状態を確認

する。

・冷却水温 :85℃ 以上

・CVT油温 :50℃ 以上

②車両を次の状態にして,エ ンジンを30秒以上アイドル

運転する。

・A/Cス イッチ :OFF

・ファン調整スイッチ :OFF

Oセ レクト・レバー位置 :「 N」

図 I-24 CV丁 学習値設定

図 I-25 CV丁 学習値設定

機能 表示 システム ハ・― ヘルフ゜

AT / CVT / i'-rttlt sAllData lV 単 位 菫

CVT油温 ℃

だッテリ電圧

冷却水温 ℃

アイト・ルニュート引レ制御状態 作動中

ストッフ゜ランフ

゜スイッチ

セレクトレゞ ―位置

N制御学習完了状態 完 了

A/Cス イッチ

ファン調整スイッチ

ターヒヾン回転速度 rpm ▼

+E― ]合 E亘コテ・―タリスト

表示切替

アクティフテスト

a-i,lt)i,(

図 I-26 ニュー トラル制御学習値設定

③エンジン・アイドル回転数が規定値であることを確認し

て,イ グニションをOFFし ,20秒以上保持する。

④エンジンを再始動し,ENG・ A― STOP0 0FFス イッチを操作してアイドリング 0ス トップ・システムを

停止する。

機能 表示 システム ハ・― ヘルフ゜

AT/CVT/■ ―ティリティ /CVT学習値設定

以下の項目を確認してください。・エンデン:停止・ イク・ニッションSW:ONロセレクトレヽ

・―:P位置・ハ一゚キングプレーキ:作動・ P1712:未検出

準備が出来たら「実行」ホ・タンを押してください 。

実 行 キャンセル

テ・―タリスト

表示切替

アクティフ・

テストユーティリ

アイ

欄11指 オ記ラ示 システム ハ―゙ ヘルフ゜

AI / CV / t-itlil ,スロープセンサ校正

以下の項目を確認してください。・車両 :水平状態・ イク・ニッションSW:ON・エンシ・ン:停止・ハ―゚キングフ・レーキ:作動・ P1712:未検出

準備が出来たら「実行」ホ゜タンを押してくださ

い 。

実 行 キャンセ,レ

一駆

示替

表切

アクティフ・

テスト■―ティリテイ

- 38 -

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⑤データ・リスト・パラメータを使用し,次の状態であることを確認し,Dレ ンジで20km/h以上で走行する。

・A/Cス イッチ :OFF

・ファン調整スイッチ :OFF

⑥車両を水平な場所に止めて,エ ンジンを60秒間アイドル運転する。

・セレクト・レバー位置 :「 D」

・ストップ・ランプ・スイッチ :ON

・アイドル・ニュートラル制御状態 :作動中

⑦手順⑤及び手順⑥を再度行う。

③データ・リスト・パラメータを使用し, “N制御学習完了状態"が “完了"を表示していることを確認する。

二)電動オイル・ポンプ・エア抜き

Suzuki SDTを 使用し,次の手順で“電動オイルポンプ

エア抜き"を行う。

①“AT/CVT"→ “ユーティリテイ"→ “電動オイルポンプエ

ア抜き"を選択する。

②画面に表示される指示に従って電動オイル・ポンプ・エ

ア抜きを行う。

③電動オイル・ポンプ 。エア抜き完了後,CVTフ ルード

の量を確認する。

図 I-27 電動オイル・ポンプ・エア抜き

(4)CVTフルード抜き取り,注入後の注意事項 (図 I-28)

CVTフ ルー ドを抜 き取 り,又 は注入 した場合は,

Suzuki SDTを 使用し,電動オイル・ポンプのエア抜き

を必ず行う。

①セレクト・レバーをPレ ンジ状態で,イ グニションを

OFFにする。

② DLCに Suzuki SDTを 接続し,イ グニションを10秒以

上 ON(エ ンジンは始動 しない)にする。

③ DTCを表示 し,DTC:P1713以外のDTCが検出されて

いないことを確認する。

④ Suzuki SDTを使用 し,“AT/CVT"→“ユーティリテイ"

→“電動オイルポンプエア抜 き"を選択 し,以降は画面の

表示に従って行う。

⑤イグニションをOFFに して,Suzuki SDTを 取り外す。

⑥CVTフ ルードの量を点検する。

図I-28 電動オイル・ポンプ・エア抜き

機能 表示 システム ハ・― ヘルプ

711'l"'1117' / l-i{t)i4 ,電動オイルホ

゜ンプエア抜き

以下の項目を確認してください。エンジン :停止イク・ニッションSW:ONセレクトレヽ・―:P位置

準備が出来たら「実行」ホ・タンを押してください 。

実 行 キャンセル

テ・―タリスト

表示切替 ”

掛ユーティリテイ

機能 表示 システム ハ―゚ ヘルフ゜

711'Urr'1l,j)' / t-illil ,電動オイ林

°ンプエア抜き

以下の項目を確認してください。エンジン :停止イク・ニッションSW:ONセレクトレヽ

°―:P位置

準備が出来たら「実行」ホ゜タンを押してくださ

い 。

実 行 キャンセル

DTC 一嗽

表示切替

アクティフ・

テストユーティリティ

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(5)バ ッテリ交換時の注意事項

アイ ドリング・ス トップ・システム仕様車は専用の高寿命液式バッテリを採用 しているため,バ ッテリを交

換する際は,ア イドリング 0ス トップ 0シ ステム仕様車専用の純正バッテリ「N-55(36AH/5HR)12V」 を使

用する。

2)セ ルフ 0ダイアグノーシスによる故障診断

ENGO A― STOPコ ントローラは,各入出力信号をモニタしており,異常を検出すると次の制御を行う。

イ)セ ルフ 0ダイアグノーシス (自 己診断)機能

異常を検出すると,異常内容 (DTC)を記憶する。なお,記憶された異常内容は消去作業を行うまで保存さ

れる。

口)ウ ォーニング機能 (図 I-29)

ENG・ A一 STOPコ ントローラは,異常を検出するとENGe A― STOP警告灯(橙 )① を点灯させ, ドライ

バに異常を知らせる。

図 I-29 ENG・ A― STOP表示灯

ハ)フ ェイルセーフ制御

ENG・ A― STOPコ ントローラは,異常を検出するとフェイルセーフ制御を行い, システムを保護するため

に各制御を停止する。

なお,ア イ ドリング・ス トップ中に異常を検出した場合のフェイルセーフの内容は,検出したDTCに より

異なる。

参考 エンジン回転中に異常を検出した場合は,ア イドリング 0ス トップ制御を停止する。

3)ダ イアグ・ コード表示,識別及び,消去方法

ダイアグ・コードの表示,識別及び,消去は故障診断機Suzuki SDTに より行う。

4)ダイアグ・コードー覧表

ダイアグ・コー ド

診断項 目 診断内容

ENG・A― STOP警告灯

C1371ESPO検出 A― STOP禁止ステー

タス

ESP⑪ コントローラがENG・ A― STOPコ ントローラの送信す

るCAN通信データが受信できない状態を検出した。点灯

C1372ESP① 検出ISロ ーリング・カウン

ト異常

ESP① コントローラがENGo A― STOPコ ントローラの送信す

るCAN通信データの異常を検出した。点灯

C1373 ESP° 検出ISチ ェック・サム異常ESP⑪ コントローラがENG・ A― STOPコ ントローラの送信す

るCAN通信データの異常を検出した。点灯

P0571ス トップ・ランプ・スイッチ系統

異常

ENG・ A― STOPコ ントローラが次のいずれかを検出した。。CAN通信によるストップ 。ランプ・スイッチ情報がOFF(ブレーキ・ペダル解放)に もかかわらず,ス トップ 。ランプ 。

スイッチON(ブ レーキ・ペダル踏み込み)の状態が一定時間

継続した。・CAN通信によるストップ・ランプ 。スイッチ情報がON(ブ

レーキ・ペダル踏み込み)に もかかわらず,ス トップ 。ラン

プ・スイッチOFF(ブ レーキ 。ペダル解放)の状態が一定時

間継続した。

点灯

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ダイアグコー ド

診断項 目 診断内容

ENG。A― STOP警告灯

P1300ENGo A― STOPコ ントローラ内

部異常ENG・ A― STOPコ ントローラ内部異常。 消灯

P1302ENG・ A― STOPコ ントローラ電

源系統地絡

ENGoA― STOPコ ントローラ電源回路電圧が一定時間診断下

限電圧以下になった。点灯

P1303ENGo A― STOPコ ントローラ電

源系統天絡

ENG・ A― STOPコ ントローラ電源回路電圧が一定時間診断上

限電圧以上になった。点灯

P1305 ECU内部異常 (メ モリ・エラー) ENG・ A― STOPコ ントローラ内部異常。 (メ モリ 。エラー) 消灯

P1311 スタータ駆動回路系統断線 。地絡スタータ 。リレー No.2駆動回路電圧が一定時間診断下限電圧以下になった。

点灯

P1312 スタータ駆動回路系統天絡スタータ 。リレー No.2駆動回路電圧が一定時間診断上限電圧以上になった。

点灯

P1313 スタータ寿命判定エンジン始動回数 (ス ターティング。モータ駆動回数)が 180000

回を超えた。点灯

P1314 スタータ作動回数未入力ENG・ A― STOPコ ントローラ交換時にスタータ駆動回数を書き込んでいない。

点灯

P1321 電流センサ系統断線 。地絡 電流センサ電圧が一定時間0.2V以下になった。 点灯

P1322 電流センサ系統天絡 電流センサ電圧が一定時間4.8V以上になった。 点灯

P1326 電池温度センサ系統地絡 バッテリ温度センサ電圧が一定時間0.3V以下になった。 点灯

P1327 電池温度センサ系統断線 バ ッテリ温度センサ電圧が一定時間4.7V以上になった。 点灯

P1330 DC― DCコ ンバータ1異常DC/DCコ ンバータNO.1入力信号電圧が一定時間診断上限電圧から変化 しない。

点灯

P1331DC― DCコ ンバータ10N信号系

統断線

DC/DCコ ンバータNo.1出力信号回路のモニタ値が基準範囲外の状態が一定時間継続した。

点灯

P1332DC― DCコ ンバータ10N信号系統地絡

DC/DCコ ンバータNo.1出力信号回路のモニタ値が基準範囲外の状態が一定時間継続した。

点灯

P1333DC― DCコ ンバータ10N信号系統天絡

DC/DCコ ンバータNo.1出力信号回路のモニタ値が基準範囲外の状態が一定時間継続した。

点灯

P1335 DC― DCコ ンバータ2異常DC/DCコ ンバータNo。2入力信号電圧が一定時間診断上限電圧から変化 しない。

点灯

P1336DC― DCコ ンバータ20N信号系

統断線

DC/DCコ ンバータNo.2出力信号回路のモニタ値が基準範囲外の状態が一定時間継続した。

点灯

P1337DC― DCコ ンバータ20N信号系統地絡

DC/DCコ ンバータNo.2出力信号回路のモニタ値が基準範囲外の状態が一定時間継続した。

点灯

P1338DC― DCコ ンバータ20N信号系統天絡

DC/DCコ ンバータNo.2出力信号回路のモニタ値が基準範囲外の状態が一定時間継続した。

点灯

P1340ECM検 出 A― STOPロ ー リン

グ・カウント異常

ECMが ENGo A― STOPコ ントローラの送信するCAN通信データの異常を検出した。

点灯

P1350DC― DCコ ンバータ1低発熱異

DC/DCコ ンバータNo.1の 発熱異常を示す信号をENGo A―STOPコ ントローラが受信 した。

消灯

P1351DC― DCコ ンバータ1高発熱異

DC/DCコ ンバータNo.1の 高温異常を示す信号をENGo A―STOPコ ントローラが一定時間受信 した。

点灯

P1353DC― DCコ ンバータ1ハ ー不ス

短絡異常

イグニションOFF時にDC/DCコ ンバータNo.1入力信号電圧が一定時間診断下限電圧から変化 しない。

点灯

P1355DC― DCコ ンバータ2低発熱異

DC/DCコ ンバータNo.2の 発熱異常を示す信号をENGo A―STOPコ ントローラが受信 した。

消灯

P1356DC― DCコ ンバータ2高発熱異

DC/DCコ ンバータNo.2の 高温異常を示す信号をENG・ A―STOPコ ントローラが一定時間受信 した。

点灯

P1357 DC― DCコ ンバータ2内部異常クランキング中に異常なDC/DCコ ンバータNO.2入力信号を受信 した。 点灯

P1358DC― DCコ ンバータ2ハ ーネス

短絡異常

イグニションOFF時にDC/DCコ ンバータNo.2入力信号電圧が一定時間診断下限電圧から変化 しない。

点灯

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ダイアグ・

コー ド診断項 目 診断内容

ENG・A― STOP警告灯

P1360 バッテリ性能低下再始動時の ENGo A― STOPコ ントローラ電源回路電圧が 2

D/C※ 連続 して7Vを 下回った。点灯

P254F フー ド・スイッチ異常フー ド・ラッチ・スイッチ信号 1及びフー ド・ラッチ・スイツ

チ信号 2の両方がON又 はOFFの状態が一定時間連続 した。点灯

U0073 CAN通信バスオフ異常 CAN通信情報を送受信できない。 点灯

U0100 CAN通信受信異常(ECM) ECMからのCAN通信情報が受信できない。 点灯

U0101 CAN通信受信異常 (AT/CVT) CVTコ ントローラからのCAN通信情報が受信できない。 点灯

U0121 CAN通信受信異常 (ABS/ESP① ) ESP① コントローラからのCAN通信情報が受信できない。 点灯

U0140 CAN通信受信異常 (BCM) BCMからのCAN通信情報が受信できない。 点灯

U0141CAN通信受信異常 (キ ー・レス

スター ト)

キー・レス・スター ト・コントローラからのCAN通信情報が

受信できない。点灯

参考 ・※ :D/C(ド ライビング・サイクル)と はエンジンを始動してからイグニション・スイッチをOFFす るまで

の間のこと。

参考

フェイルセーフ制御一覧

ダイアグ・

コー ドDTC名 称 フェイルセーフ制御※

C1371 ESP① 検出A― STOP禁止ステータス エンジンを始動させる

C1372 ESP①検出ISロ ーリング・カウント異常 エンジンを始動させる

C1373 ESP① 検出ISチ ェックサム異常 エンジンを始動させる

P0571 ストップ 。ランプ・スイッチ系統異常 エンジンを始動させる

P1300 ENG・ A― STOPコ ントローラ内部異常

P1302 ENGo A― STOPコ ントローラ電源系統地絡 イグニションON状態に移行する

P1303 ENGo A― STOPコ ントローラ電源系統天絡 イグニションON状態に移行する

P1305 ECU内部異常 (メ モリ 。エラー)

P1311 スタータ駆動回路系統断線・地絡 イグニションON状態に移行する

P1312 スタータ駆動回路系統天絡 イグニションON状態に移行する

P1313 スタータ寿命判定

P1314 スタータ作動回数未入力

P1321 電流センサ系統断線・地絡 エンジンを始動させる

P1322 電流センサ系統天絡 エンジンを始動させる

P1326 電池温度センサ系統地絡 エンジンを始動させる

P1327 電池温度センサ系統断線 エンジンを始動させる

P1330 DC― DCコ ンバータ1 異常

P1331 DC― DCコ ンバータ1 0N 信号系統断線

P1332 DC― DCコ ンバータ1 0N 信号系統地絡

P1333 DC― DCコ ンバータ1 0N 信号系統天絡

P1335 DC― DCコ ンバータ2 異常 イグニションON状態に移行する

P1336 DC― DCコ ンバータ2 0N 信号系統断線 イグニションON状態に移行する

P1337 DC― DCコ ンバータ2 0N 信号系統地絡 イグニションON状態に移行する

P1338 DC― DCコ ンバータ2 0N 信号系統天絡 イグニションON状態に移行する

P1340 ECM検出A― STOPロ ーリング・カウント異常 イグニションON状態に移行する

P1350 DC― DCコ ンバータ1 低発熱異常

P1351 DC― DCコ ンバータ1 高発熱異常

P1353 DC― DCコ ンバータ1 ハーネス短絡異常

P1355 DC― DCコ ンバータ2 低発熱異常 イグニションON状態に移行する

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ダイアグ・

コー ドDTC名 称 フェイルセーフ制御※

P1356 DC― DCコ ンバータ2 高発熱異常 イグニションON状態に移行する

P1357 DC― DCコ ンバータ2 内部異常 イグニションON状態に移行する

P1358 DC― DCコ ンバータ2 ハーネス短絡異常 イグニションON状態に移行する

P1360 バッテリ性能低下

P254F フ ー ド スイッチ異常 イグニションON状態に移行する

U0073 CAN通信バスオフ異常 イグニションON状態に移行する

U0100 CAN通信受信異常(ECM) イグニションON状態に移行する

U0101 CAN通信受信異常 (AT/CVT) イグニションON状態に移行する

U0121 CAN通信受信異常 (ABS/ESP① ) エンジンを始動させる

U0140 CAN通信受信異常 (BCM) エンジンを始動させる

U0141 CAN通信受信異常 (キ ー・レス・スター ト) エンジンを始動させる

※ :ア イドリング・ストップ制御中(エ ンジン停止中)に異常を検出した場合のフェイルセーフ制御を示す。エンジン回転中に異常を検出した場合は, アイドリング・ストップ制御を停止する。フェイルセーフにより,イ グニションON状態に移行した場合のエンジン始動は通常の始動条件となる。(シ フト・ポジションP又はNでブレーキを踏みエンジン・スイッチを押す)

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