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1 平成 28 年度成果報告書 コンテスト名:国際大会:第 28 回国際情報オリンピック 国内大会:第 16 回日本情報オリンピック 目次 1.概要 計画・目標、拡充策及び実績 実施体制 2.国際科学技術コンテストへの参加 2.1 28 回国際情報オリンピック・ロシア大会 (1)参加の概要 (2)参加によって得られた効果等の検証 2.2 地域大会(第 10 回アジア太平洋情報オリンピック)へ参加 2.3 ビーバーコンテスト(ジュニア大会)へ参加 3.国際科学技術コンテスト参加に向けた研修能力の伸長に向けた取組 (1)研修等取組の実施概要 (1.1)通信教育 (1.2)国際大会派遣直前研修 (1.3)夏季セミナー (1.4)本選併催セミナー (1.5)春季トレーニング合宿 (2)研修等取組の検証 4.国内コンテストの実施状況 5.周知・普及活動 6.わが国の科学技術学習の充実に向けたインパクト、学校、地域への波及効果

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平成 28 年度成果報告書

コンテスト名:国際大会:第 28 回国際情報オリンピック 国内大会:第 16 回日本情報オリンピック 目次 1.概要 ① 計画・目標、拡充策及び実績 ② 実施体制 2.国際科学技術コンテストへの参加 2.1 第 28 回国際情報オリンピック・ロシア大会 (1)参加の概要 (2)参加によって得られた効果等の検証 2.2 地域大会(第 10 回アジア太平洋情報オリンピック)へ参加 2.3 ビーバーコンテスト(ジュニア大会)へ参加 3.国際科学技術コンテスト参加に向けた研修能力の伸長に向けた取組 (1)研修等取組の実施概要 (1.1)通信教育 (1.2)国際大会派遣直前研修 (1.3)夏季セミナー (1.4)本選併催セミナー (1.5)春季トレーニング合宿 (2)研修等取組の検証 4.国内コンテストの実施状況 5.周知・普及活動 6.わが国の科学技術学習の充実に向けたインパクト、学校、地域への波及効果

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1.概要

① 計画、目標、拡充策及び実績 第 28 回国際情報オリンピック・ロシア大会に選手を派遣するとともに、アジア太平洋地

区の地域国際大会である APIO にも参加する計画を立て双方とも達成した。国内予選参加

者の拡大を目指し、計画時には予選申込者・参加者が1000名を越えることを目標とし

た。結果は、予選申込者1306名、および、予選参加者1052名となり、前年の11

36名998名を上回り、目標を達成できた。参加者拡大のため、各地域での普及活動で

あるレギオを引き続き 8 会場で実施し、258名の参加者を得た。小学生層への普及を意

図し、スポンサーである富士通殿との共催で富士通キッズイベントに主催し、全国から7

2名の小学生(保護者込みで200名)の参加を得た。ジュニア大会との位置づけをして

いるビーバーチャレンジには 29 校から約4100名の参加を得て、昨年の3900名を上

回った。

②実施体制(大会運営組織の体制・委員会組織図、実施団体との関係)

大会運営組織の体制・委員会組織図、実施団体との関係

事務局体制:事務局長 1名(専任)、事務局員1名(兼任)、事務局員(経理)1名(専任)

実施団体:特定非営利活動法人情報オリンピック日本委員会

③国際/国内大会の開催の意義、開催の継続性、大会の継続性

国際大会に参加することにより、海外との共通尺度でレベルを確認できるとともに参加

者個個人が海外の同年代で且つ共通興味を持つメンバーと共同生活を体験し、今後の国際

化人材育成の一助となる。大会は毎年各国で順次開催しており、2018 年には日本での開催

法人 JCIOIの活動を支援

事業計画・報告、収支予算・収支決算、

役員の選任・解任、など

JCIOI 会員

総会の議決事項の執行、

その他の会務の執行、

規程作成、入会審査

監事

事務局

学術会議・教育セミナーの開

催、機関紙刊行、数理情報科学

教育の普及・啓発

国内大会 JOI の実施、IOI 派遣

選手の選抜・強化研修、普及・

広報その他の会務の執行

会務・大会運営に関わる事務

業務・会計の監査

システム委員会

JOIの実施や研修等に必要な試

験等のシステムの準備・管理

APIO,夏季セミナー実

施、JOI 予選・本選・日

本代表選手最終選考競

技・通信教育の課題作

成、競技実施規則・環境

の決定

代表選手の合宿研修

や通信教育等による

強化研修

JOI 大会実施

ジュニア向けの大

会の実施、ジュニア

向けの普及活動

学術委員会

ジュニア部会

科学委員会 実施部会 強化研修部会

運営委員会

JCIOI総会

JCIOI理事会

JCIOI=情報オリンピック日本委員会 JOI=日本情報オリンピック

レギオ部会 競技プログラミン

グの初級研修の実

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を目指している。 国内大会では、どこからでも参加できるよう予選をインターンネット上で開催している。

このことで、興味があれば児童・生徒は誰もが、容易に参加できる。参加者には中学生も

含まれており、今後の成長が期待される。国内大会では、予選・本選・春季トレーニング

合宿の 3 段階で国際大会への派遣者を選抜しており、最終的には 4 人に絞り込む。 2.国際科学技術コンテストへの参加 2.1 第28回国際情報オリンピック・ロシア大会 (1)参加の概要 ① 参加した生徒について(人数、学年構成、男女構成)

人数: 4 名 学年構成: 高校 2 年 2 名、高校 3 年 2 名 男女比: 男 4 名 女 0 名

② 大会役員としての参加について(人数、役員の人選方法)

人数: 3 名 選考方法: 選抜競技の実施に当たった運営委員会において、以下のことを考慮して選

考し理事会で承認した。 • 次年度以降の国内コンテストを実施するに当たって必要な情報を収集できる

知識と技能を有すること。

③ 大会役員以外の引率等(人数、参加者・主催者との関係) 人数: 3 名(谷 聖一(専務理事、IC委員)) (伊藤哲史(科学委員長、ISC委員)) (原 将己(チューター、ITC委員))

④ 国際大会の日程、実施内容

日程: 平成 28 年 8 月 10 日~平成 28 年 8 月 20 日(11 日間) 実施内容: 競技会の実施並びにエクスカーション等を通じた相互交流

8 月 10 日(水) 派遣直前研修・壮行会 8 月 11 日(木) 成田空港発,ロシア・カザン到着 8 月 12 日(金) 受付・登録 8 月 13 日(土) (午前)練習ラウンド,(午後)開会式 8 月 14 日(日) 競技第1日 8 月 15 日(月) エクスカーション("Sport in Kazan" excursion, SABANTUI festival

at Universiade Village) 8 月 16 日(火) 競技第2日 8 月 17 日(水) エクスカーション (Innopolis IT exhibition、 The island town of

Sviyazhsk, Interactive programme) 8 月 18 日(木) (午前)交流会、(午後)表彰式,閉会式 8 月 19 日(金) ロシア・カザン出発 8 月 20 日(土) 成田空港着

国際大会派遣直前合宿:IOI へ出発前の 8 月 10 日に成田ビューホテルにおいて「IOI 派遣直前研修」を行った。主な内容は以下の通り。 • 競技規則の再確認 • 受験上の基本事項の再確認 • プラクティスセッション問題に関する討論・解説 • 通信教育で扱った問題の討論と解説

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⑤ 国際大会への会場

会場: ロシア・カザン 規模: 80 カ国・地域チーム 選手 308 名 運営の特色: カザンの大学(Kazan Federal University)、ユニバシアード会場

(Universiade Village Kazan)で実施し、国が支援した 国内、市内での大会の認知度等: タタールスタン共和国を挙げての対応であり、認知

度は高かった ⑥ 受賞結果

金 2、銀 2 (2)参加によって得られた効果等の検証 ① 今回の大会自体のレベル(昨年度比等)

今年の IOI は,大会としての不備はほとんどなく,全てが順調に進み,無事に全ての

イベントを終えることができた.例えば,競技は両日定刻に始まり,競技システムのト

ラブルもなく,観光や開会式・閉会式のスケジュールも概ね守られていた.これは選手・

役員の宿舎と,競技の会場・GA meeting などの施設が一つの敷地に収まっていたことが

大きい。 課題はいずれも数理的思考力が問われる良問である.各課題はいくつかの小課題に分

割されている.小課題の中には,単純な実装で得点が得られるものから,高度なアルゴ

リズムを実装しないと得点が得られないものまで含まれている.従って 一つの課題を丸

ごと落として 0 点になってしまう可能性は少ないが,満点を取るのは難しい.

② 児童生徒が参加により得た効果(生徒自身の感想、学校での指導教員の所見) 各生徒とも英語を話せなくとも交流できるとの実感を得るとともに、より深めるため

には語学力が必要であることを痛感している。観光も異文化交流がメインで,日本とは

違う独特なロシアの街並みや民謡に触れることで,ロシア文化を感じることができた。

③ 運営面において得られた知見(国内大会の運営、生徒選抜の方法、研修等) 派遣生徒が男性のみであり、女生徒の幅広い参加が望まれる。 国際大会では翻訳の手間を少なくしようとする配慮・工夫が随所に見られ、今年の翻

訳システムは Markdown 形式のもので,すべての編集がサーバー上に保存され,シス

テム上から印刷を要求できるなど,使いやすいものであった.

④ 今後の国際大会参加に向けた課題、改善すべき事項 文化や習慣の異なる国・地域から参加者が集まる IOI ならではの難しさがあり、より

簡素化が求められる。今年の IOI は,大会としての不備はほとんどなく,全てが順調に

進み,無事に全てのイベントを終えることができた.これは選手・役員の宿舎と,競技

の会場・GA meeting のホールが 1 つの施設に収まっていたことが大きい.隔離のため

選手の宿舎・競技会場と役員の宿舎・翻訳会場は施設の反対側に配置されていたが,そ

れでも徒歩で問題ない距離で移動の手間はとても少なかった.衛生面も問題なく,選手・

役員が皆体調を崩すことなく大会を終えることができた.

2.2 地域大会(第 10 回アジア太平洋情報オリンピック:APIO =Asia-Pacific Informatics Olympiad)へ参加

① 参加者 人数: 35 名

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② 参加者の選抜方法

平成 28 年3月に実施した IOI 日本代表選手選考会の参加者と、その参加者が所属する

学校の生徒が参加。うち地方会場として会場を提供してくれた学校の生徒若干名。

② 実施体制 JCIOI(=情報オリンピック日本委員会)の強化研修部会が中心となり、APIO ホスト

国とメールで連絡を取り合い、競技実施日前に送付された英語の問題文を日本語に翻訳。

翻訳した問題文は地方会場の担当教員にメールおよび郵便で送付した。 東京会場(1 会場)および地方会場(4 会場)にそれぞれ実施責任者(施設提供校の教員

等)を置き、競技の開始、監督、終了等の会場運営を行った。 ④ 実施内容

国際大会1日相当の問題(問題数、問題レベルおよび試験時間)がウェブ上で提示され、

参加者は国内の会場で PC を使って解答する。 各国参加者のうちの成績上位 6 名だけが代表選手と見なされる。同点者がいた場合は6

位以内の者全てが代表選手となる。今年度は以下の成績を修めた。 金メダル 4 名

銀メダル 3 名

⑤ 講師、及び講師の選抜方法 なし。

⑥ 実施日程、会場、方法

日程: 平成 28 年 5 月 7 日(土) 会場: 次の協力校にそれぞれ記載の参加者を得て実施した。

[東京] 日本大学文理学部 12 [愛知] 海陽中等教育学校 3 [兵庫] 灘高等学校 4 [福岡] 久留米工業高等専門学校 8 [沖縄] 沖縄工業高等専門学校 8

実施方法: 各会場において、選手各自の PC をインターネットに接続し、APIO ホス

ト国(韓国)の競技サーバーにアクセスする。公式サイトの問題文は英語であるが、

選手はJCIOIの強化研修部会が事前に翻訳した日本語問題文も競技サーバーからダウ

ンロードできる。PC で作成した解答プログラムは競技サーバーにアップロードする。

2.3.ビーバーチャレンジ(ジュニア大会)へ参加 ① 参加者

人数: 4100 名 ② 参加者の選抜方法 各学校(小、中、高)又はグループから取り纏めの先生を通じ登録する。

③ 実施体制 ボドルム(トルコ共和国)で開催された国際問題調整会議において、各国から提案さ

れた問題から本年度に使用できる問題が選抜される。ジュニア部会は日本から提

案する問題を作成し、この国際問題調整会議にも委員を派遣し、問題の選抜に貢

献をした。日本での実施にあたっては、国際問題調整会議で選抜された問題から、

ジュニア部会が日本で出題するのに適切な問題を選び、日本語に翻訳し、コンテ

ストサーバーに登録を行った。

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④ 実施内容(実施プログラム) 小中高各々のレベルに合わせた問題がウェブ上で提示され、 ベンジャミン問題 (小学5年生・6年生) カデット問題 (中学1年生・2年生) ジュニア問題 (中学3年生・高校1年生) シニア問題 (高校2年生・3年生)

基本的に、授業中か放課後に学校の PC を使いコンテストサーバーに接続して、

問題に取り組む。 希望する学校には、参加者全員に参加証を授与した。

⑤ 講師、及び講師の選抜方法 なし。

⑥ 実施日程、会場、方法 平成 28 年 11 月 14 日(月)~11 月 19 日(土)の何れかの日 日程は参加する各学校/グループが決める。 会場:各学校

実施方法: 各会場において、参加者各自の PC をインターネットに接続し、 日本向けビーバーチャレンジコンテストサーバーにアクセスする。ジュニア部会

が、日本で出題するのに適切な問題を選び、日本語に翻訳した問題に取り組む。

解答方式は、多岐選択方式・数値入力・文字列入力・対話型のいずれかで、ウエ

ブインターフェースで解答を提出する。参加者は任意の時間に開始でき、制限時

間になると自動的に終了する。

3.国際科学技術コンテスト参加に向けた研修能力の伸長に向けた取組 (1) 研修等取組の実施概要

(1.1) 通信教育 IOI 代表選手 4 名に国際大会までの強化研修を目的に、 インターネットを用い代表選手以外の参加も認めたオープンコンテスト(参加者 270 名)

を通信教育の一環として 6 月 19 日に行い、選手のスキルアップに繋げた。 (1.2) 国際大会派遣直前研修 ①参加者

人数: 4 名 学年構成: 高校 2 年 2 名、高校 3 年 2 名 男女構成: 男子 4 名、女子 0 名

②参加者の選抜方法

国際大会へ派遣する選手。

③実施体制 講義等: 国際大会派遣役員(団長、副団長、随行員 1 名) 結団式: JCIOI 事務局

④実施内容(実施プログラム)

派遣前最後の強化研修(通信教育の成果確認)であるとともに、国際大会に向けた心の

準備をさせる。また、出発前の壮行会を併せ実施した。

⑤講師、及び講師の選抜方法 国際大会派遣役員(団長、副団長、随行員 2 名)

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⑥実施日程、会場、方法

日程: 平成 28 年 8 月 10 日(水)(国際大会派遣前日) 会場: 成田ビューホテル(成田空港敷地内) 実施内容:

・競技規則の再確認 ・受験上の基本事項の再確認 ・プラクティスセッションの問題に関する討論・解説

(1.3) 夏季セミナー ①参加者

人 数: 24 名 学年構成:

中学 2 年生 2 名 中学 3 年生 2 名 高校 1 年生 3 名 高校 2 年生 13 名 高校 3 年生 4 名

男女構成: 男子 21 名、女子 3 名 台風のため 1 人欠席、また 1 名体調不良で早退

②参加者の選抜方法

前年度の JOI 春季トレーニング合宿に参加した人で、現在も中学・高校に在学している

人および高専の3年次以下に在学している人を優先し、 それ以外に、情報科学に興味を

持っている中学・高校の生徒および高専の 3 年次以下の在学生から、作文により選抜。

④ 実施体制 運営委員会においてスケジュール・選抜方法などの実施要領を定め、科学委員会におい

てセミナーのチューター及びチューター責任者の選任及び実施内容詳細を検討し、実施。

2回の講義の講師の選定も科学委員会で協議し、決定。例年外部企業へも講師派遣を依

頼し実施。

④実施内容(実施プログラム) 講義とセミナーを行い、最終日に勉強の成果発表会を行った。 • 講師による情報科学に関するトピックの講義 • 情報科学の専門書の輪講。参加者自身が考えて議論したり、実際にプログラムを製作

したりした。テキストは JCIOI で用意した。 • PC は参加者が持参、持参できない場合は事務局が準備。 • チューターたちが参加者の相談相手となり、学修の補助をした。 • セミナーでの勉強・開発・研究の成果を、最終日に発表した。 • 生徒同士の交流

⑤講師、及び講師の選抜方法

講師は、情報科学分野の専門家で、参加生徒が興味を抱く内容を講義できる人を選んだ。 1) 秋葉拓哉氏

(株式会社 Preferred Networks リサーチャー) 講演タイトル:『深層学習・Chainer 入門』

2) 小倉 拳氏

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(株式会社 Preferred Networks リサーチャー) 講演タイトル:『二分探索(木)から見るアルゴリズムとデータ構造』

⑥ 実施日程、会場

日程: 平成 28 年 8 月 22 日(月)~26 日(金) (4泊5日) ◇8月 22日(月)

15:30 集合・受付開始

16:00~18:00 打ち合わせ・班決め,セミナー(1)

18:00~19:00 夕食

19:00~21:00 セミナー(2)

23:00 就寝

◇8月 23日(火)

7:00 起床

7:30~ 8:30 朝食

9:00~12:00 セミナー(3)

12:00~13:00 昼食

13:00~16:00 講義(1) 秋葉 拓哉 先生

16:30~18:00 セミナー(4)

18:00~19:00 夕食

19:00~21:00 セミナー(5)

23:00 就寝

◇8月 24日(水)

7:00 起床

7:30~ 8:30 朝食

9:00~12:00 セミナー(6)

12:00~13:00 昼食

13:00~18:00 セミナー(7)

18:00~19:00 夕食

19:00~21:00 セミナー(8)・交流

23:00 就寝

◇8月 25日(木)

7:00 起床

7:30~ 8:30 朝食

9:00~12:00 発表準備(1)

12:00~13:00 昼食

13:00~16:00 講義(2) 小倉 拳先生

16:30~18:00 発表準備(2)

18:00~19:00 夕食

19:00~21:00 発表準備(3)

23:00 就寝

◇8月 26日(金)

9:00~12:00 発表会(1)

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12:00~13:00 昼食

13:00~15:00 発表会(2)

15:30 解散

実施会場 大学セミナーハウス

(1.4) 本選及び本選併設セミナー ①参加者

人数: 87 名 学年構成: 中学1年生 2 名、中学 2 年生 4 名、中学 3 年生 7 名

高校(高専)1 年生 22 名、高校(高専)2 年生 52 名 男女構成: 男子 84 名、女子 3 名

②参加者の選抜方法

本選(二次予選)参加者 87 名

③実施体制 講義の担当: 科学委員会委員ほか 会場設営・管理等: JCIOI 事務局

④実施内容(実施プログラム) 春季トレーニング合宿招待者を選抜するための競技実施。

本選で出題した問題の解説と参加者同士の交流、生徒の次年度へ向けた能力のレベルア

ップを図った。

⑤ 講師、及び講師の選抜方法 選抜方法:JCIOI 学術委員会で選抜 講演講師・テーマは先端技術で生徒の興味を引きそうなものを選んだ 講師:櫻井 鉄也氏(筑波大学システム情報工学専攻コンピュータサイエンス専攻教授) 講演タイトル:「ニューラルネットワーク計算のアルゴリズム」

⑥実施日程、会場、方法

日程: 平成 29 年 2 月 11 日(土)~12 日(日) 2月 11 日(土)

15:00~16:00 集合・受付場所 2階 201中会議室

受付終了後、2階 202中会議室が控室となる。

16:00~18:00 プラクティス(実機練習)1階 多目的ホール

プラクティスは、競技で用いる PCに慣れることが目的。

プラクティス終了後は、 翌日(2月 12日)の競技開始まで競技用 PCに触ることは

できない。

18:15~19:00 講 演 2階 中会議室 202

19:00~20:30 夕食会 1階 大会議室 101

20:30~21:00 宿泊会場へ移動(筑波研修センターへバス 2台で移動)

21:30~23:00 入浴(大浴場 17:00~23:00 シャワー室 23:00~1:30、6:00~10:00) 23:00 就寝

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2月 12 日(日)

6:30~7:30 朝食 1階 食堂

7:30~7:45 部屋の片づけ 鍵の返却

7:45~8:15 競技会場へ移動(つくば国際会議場へバスで移動)

8:15 つくば国際会議場 3階 小会議室 303 荷物置き場

競技会場(多目的ホール)開場

8:30 着席

9:00~13:00 本選競技

13:30~14:30 昼食 1階レストラン エスポワール(お弁当)

14:30~16:00 暫定得点配布・問題解説 2階 202中会議室

アンケート回答後、自由解散

(1.5) 春季トレーニング合宿 ①参加者

人 数: 14 名 学年構成:

中学 1 年生 1 名 中学 2 年生 2 名 中学 3 年生 1 名 高校 2 年生 10 名

男女構成: 男子 14 名、女子 0 名 ②参加者の選抜方法

参加対象者は国際大会派遣選手候補者。 国内コンテストの予選(一次選抜。平成 28 年 12 月 13 日、ウェブ上で実施)で 87 名を

選抜し、平成 29 年 2 月 12 日につくば国際会議場(茨城県つくば市)に集めて本選(二

次選抜)を行った。本選では、4 時間で 5 題の問題を課し、参加者は課された問題を解

決するアルゴリズム設計し、実施委員会が設定したPCを使ってプログラムを実装した。

その成績により、春季トレーニング合宿に招待する成績優秀者 14 名を選抜した。 ③実施体制

春季トレーニング合宿中に実施した競技で課された全ての問題の作成は、運営委員会の

下に設置した科学委員会が担当。また、科学委員会委員長が強化研修部会主査を兼任し

て実施。合宿研修中に生徒の直接指導に当たるチューターは過去の JOI の参加者が担当

した。 ④実施日程、会場、方法

日程: 平成 29 年 3 月 19 日(土)~25 日(金) 会場: ㈱NTTデータ駒場研修センター(東京都目黒区) 国立オリンピック記念青少年総合センター(渋谷区)

⑤実施方法 連日、競技の実施と講義・演習と問題解説を行う。競技問題に取り組むことが研修成果

を上げる最も効果的なものである。 競技は午前から午後にかけて㈱NTTデータ駒場研修センターで行い、講義・問題解説

と宿泊は国立オリンピック記念青少年総合センターを利用した。表彰式及び IOI2017 イ

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ラン派遣選手の結団式は NTT 駒場研修センターで実施した。

⑥実施内容 講義1:3月 19 日(日) 19:00~21:00

講師 : 城下慎也 先生

(東京大学大学院情報理工学系研究科 コンピュータ科学専攻 修士 1 年)

IOI2011 タイ大会 銀メダル, ICPC 2016 世界大会出場

題目 : プログラミングコンテストの取り組み方

講義2:3月 20 日(月) 16:00~18:30

講師 : 河村彰星 先生 (東京大学大学院総合文化研究科講師)

題目 : アルゴリズムの限界 (計算理論入門)

講義3:3月 21 日(火) 16:00~18:30

講師 : 秀郁未 先生 (東京大学農学部フィールド科学専修 3 年)

IOI2012 イタリア大会 銀メダル, ACM-ICPC World Finals 2014 銀メダル

題目 : プログラミングコンテストにおける計算幾何入門

講義4:3月 22 日(水) 16:00~18:30

講師 : 隈部壮 先生 (東京大学教養学部理科一類 2 年)

IOI2013 オーストラリア大会 銀メダル

題目 : 線形代数と組合せアルゴリズム

講義5:3月 23 日(木) 16:00~18:00

講師 : 川合秀実 先生 (サイボウズ・ラボ株式会社/一般社団法人未踏 理事)

横浜市立大学大学院 総合理学研究科 修士課程修了, 修士(物理学)

2002 年度未踏ソフトウェア創造事業 未踏ユース 採択

著書「30 日でできる! OS自作入門」 (毎日コミュニケーションズ)

題目 : プログラムはどこまで小さくできるのか

講義6:3月 24 日(金) 9:00~12:00

題目 : チューター企画

記念講演: 3 月 24 日(木) 14:30~15:30

講師: 松原 仁 様(一般社団法人情報処理学会理事) 題目: 人工知能はどこまで来たか?どこに向うか?

⑦実施スケジュール

国立オリンピック記念青少年総合センターで実施 NTT DATA 駒場研修センターで実施

午前 午後 夜

3月19日

(日)

15:00 集合 18:00~19:00 夕食

15:00~17:30 ガイダンス・実機練習 19:00~21:00 講義1

センター棟 103 号室

3月20日

(月)

7:00~8:00 朝食 14:00~15:00 昼食 18:30~19:30 夕食

9:00~14:00 競技1 15:00~15:30 解析1 19:30~21:00

(オリンピックセンターに移動) 講評・解説1

センター棟 103 号室

16:00~18:30 講義2

センター棟 103 号室

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(2) 研修等取組の検証

① 研修等取組内容の例年との比較(改善点、レベル等) 研修の一環として以下の事業を実施した。 ・ 派遣直前合宿

国際大会へ出発する前日の午後から成田空港近郊の施設に宿泊して、国際大会に向

けた準備(競技規則の再確認、受験上の基本事項の再確認など)をさせた。 ・ 壮行会の実施

派遣直前合宿において壮行会を行い、日本選手団としての結束を図った。選手達に

決意表明をしてもらい、協賛企業提供のユニフォーム(ポロシャツ)と外国選手た

ちとの交流のためのアイテムを配布した。 ・ アジア太平洋情報オリンピックへの参加

強化研修の一環として地域大会(アジア太平洋情報オリンピック:APIO = Asia-Pacific Informatics Olympiad)へ参加した。今年度は 10 回目である。IOI 代表選手選考会参加者や、APIO 実施にあたって地方会場を提供してくれた学校の生

徒の参加を認める(参加経費は不要)ことにより、選手の強化研修の一環であるだ

けでなく、次年度へ向けた強化研修と、受験者育成活動としても活用した。 ・ 本選併催イベントの実施

日本情報オリンピック本選の前日と、当日の競技終了後に、1泊の合宿形式で、プ

ラクティス、食事会(参加生徒同士の交流)、本選問題解説を行った。それにより、

3月21日

(火)

7:00~8:00 朝食 14:00~15:00 昼食 18:30~19:30 夕食

9:00~14:00 競技2 15:00~15:30 解析2 19:30~21:00

(オリンピックセンターに移動) 講評・解説2

センター棟 103 号室

16:00~18:30 講義3

センター棟 103 号室

3月22日

(水)

7:00~8:00 朝食 14:00~15:00 昼食 18:30~19:30 夕食

9:00~14:00 競技3 15:00~15:30 解析3 19:30~21:00

(オリンピックセンターに移動) 講評・解説3

センター棟 103 号室

16:00~18:30 講義4

センター棟 103 号室

3月23日

(木)

7:00~8:00 朝食 14:00~15:00 昼食 18:30~19:30 夕食

9:00~14:00 競技4 15:00~15:30 解析4 19:30~21:00

(オリンピックセンターに移動) 講評・解説4

センター棟 103 号室

16:00~18:30 講義5

センター棟 103 号室

3月24日

(金)

7:00~8:00 朝食 12:00~13:00 昼食

18:30~19:30 食事会

カルチャー棟 とき

9:00~12:00 講義6 14:30~15:30 JOI2016/2017 表彰式

15:40~16:40 講演会

17:00~17:30 IOI2017

日本代表選手発表会

3月25日

(土)

7:00~8:00 朝食

8:00~8:30 清掃

9:00 アンケートなど

10:00 解散

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本選へ参加できるレベルの生徒の次年度へ向けた能力のレベルアップを図った。ま

た、そういった生徒を通してのコンテスト普及を期待している。 ・ 夏季セミナーの実施

国際大会へ選手として参加することを目指すレベルの上級者の強化につながる強化

研修として、生徒の夏期休暇期間を利用して合宿形式で勉強会を開催した。

② 研修参加者の感想、得られたと思う効果 夏季セミナー参加者の代表的なものを示す。

・ 充実した 5 日間でした。 ・ Wi-Fi が充実していて良いと思います。 ・ 虫や移動が煩わしかった。ほかは、環境としてよい。 ・ 食事がおいしい。深夜にカップラーメン買えるのが最高。お風呂と虫が玉に傷た。 ・ 難しかったが、面白かった。ひどい発表をしてしまったので、また夏季セミナー

にくることがあれば、もっとまともに発表をしたい ・ もう1日増やしてほしい。(十分な状態で十分な発表準備ができない。)

夏季セミナーも春季合宿研修も、実施内容は概して参加者に好評であった。春季合宿で

は、5 日間のうち 4 回長時間の競技があったので、かなりハードであったと思われる。

春季合宿研修は、国際大会へ派遣する選手の選抜、および選手の強化研修、次年度へ向

けて参加者の研修という点からは十分な成果を挙げることができた。

③ 学校での指導教員の所見 本選当日、参加者の付き添いで本選会場に来られた学校の教員との懇談会を実施し、意

見交換を行った。 出席教員: 15 名 事例発表:

1) 帝塚山高等学校 西川和宏 教諭 2) 米子工業高等専門学校 徳光政弘 助教

意見: 出された意見を示す。 ・ 知名度をもっとあげてほしい(科学オリンピック自体) ・ 競技プログラミングに対して学生の反応は悪い 穴埋めは得意だが、ゼロから作り上げるのは苦手 ・ レギオの実施場所を増やしてほしい ・ 女子の参加拡大にはガールズイベントが必要なのではないか ・ 予選の回数拡大は賛成だが、2学期では日程的に難しい ・ 中学生への拡大は、技術の先生と連携を取るのが良いが、現状の技術の先生の

レベルアップが必須。 ・ レギオでは地方の科学館の活用を考えたらよいのではないか。

④ 講師等指導者の所見

夏季セミナーに関しての講師団による所見は次の通りであった。 今年度の参加者は意欲的だった。分からないところは積極的に聴いてきてよかった。 テキストの内容は良く理解してもらいましたが、それを応用する適切な課題を用意で

きなかったのが、少し心残り。5 日間各自のテーマに真剣に取り組み、最終日には全

員無事成果を発表することができた。今回は、参加者 20 名に対して 5 種類のテキス

トを用意し、テキストごとにグループ分けを行い、密度の高い学習を行った。

⑤ 今後の研修等取組の実施に当たっての課題、改善すべき事項

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実施時期 研修の実施時期については、学校行事と重ならないこと、他の科学オリンピックと重

ならないことが重要である。また、夏季セミナーに関しては、提携プログラミングコ

ンテストの日程と重ならないも重要である。春季トレーニング合宿は例年、3 月 19日~25 日に固定しており、他に選択の余地はない。 予選については複数回開催の検討を進め、要望のあった 2 学期のタイトなスケジュー

ルとの折り合いを詰める。本選と本選併催の各種イベントは、合宿の実施時期との関

係から、これまで通り 2 月中旬までの実施が望ましい。この時期は、学校によっては

期末試験をやっている場合もあり、その実施時期もマチマチなので、すべての学校に

条件を満たすことは難しい。 会場確保

研修等の実施会場を確保するのも大きな課題の1つである。国立オリンピック記念青

少年総合センターは年々利用者が増えており、予約が困難である。春の合宿研修(3月)も、常にこのような不安要素を抱えている。春の合宿研修は、協賛企業である㈱

NTTデータの駒場研修センター(昼間の競技や講義)と国立オリンピック記念青少

年総合センター(夜間の解説、宿泊)を併用することにしたため、日程と施設は満足

できるものであった。2つの会場間を往復しなければならないことが難点であるとも

言えるが、国際大会でも宿泊施設と競技会場が異なることも多々あるので、このよう

な環境でも実力が発揮できるよう練習できる場とも言える。 今年度の本選でも、会場使用料を茨城県・つくば市にご負担を頂いき、つくば国際会

議場を利用した。 4.国内コンテスト実施状況 ① 予選実施方法、会場

12月13日にインターネットを通じオンラインで実施

② 国内大会申込者数及び参加者数(いずれも人数、学年別・学校別・男女別構成について/

昨年度との比較)

③ 国内大会参加状況の所見(例年と比べたレベル、特筆すべき事項)

予選申込及び参加者とも 1000 名を超え、一昨年の水準に戻った。 IOI2018 を踏まえてさらに中学、高校の生徒、教職員へのPRが必要である。 ウェブページをはじめとした広報やレギオなどを通じて広く努める。

2015 年(第 15 回) 2016 年(第 16 回)

申込者 1136(100) 1306(93) 参加者 998(92) 1052(78)

カッコ内は女子

小学生 0(-1) 1(0) 中1・中等 1 41(-1) 33 (-8) 中2・中等2 39(-14) 52(13) 中3・中等3 59(+3) 48(-11) 高1・中等4・高専1 349(-91) 394(45) 高2・中等5・高専2 478(-29) 499(21) 高3・中等6・高専3 32(+10) 25(-7)

計 998(-123) 1052(54)

カッコ内は前年度差分

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実力のある中学生(春季トレーニング合宿まで参加)が4名参加してきており、今後の

展開に期待が持てる。

④ 国内大会実施に当たっての課題、改善すべき事項 本選会場を今後の増員並びに国際大会開催をにらみつくば市で行った。つくば市開催に

関して次の課題があることがわかり、次年度以降に向け改善を図る必要がある。 ・ 競技会場設営並びに競技監視のアルバイト学生の募集に更に工夫が必要。(女子学

生等) ・ つくば市で利用した生徒の宿舎が老朽化しており何らかの対応が必要である。

付添教員からも指摘を受けた。 5.周知・普及活動

① 地域密着型の学習支援講習会「レギオ(Regional Training Center)」 本年も各大学のご協力を得て昨年同様全国 8 箇所で実施した。

a) 専修大学 ネットワーク情報学部(神奈川県川崎市) 延べ 60 名 入門編:平成28年 7月27日(水) 9 時 30 分~17 時 00 分 初級編:平成28年 8月 4日(木) 9 時 30 分~17 時 40 分

b) 静岡大学 情報学部 (静岡県浜松市) 延べ 34 名 入門編:平成28年 8月 8日(月) 9 時 30 分~17 時 00 分 初級編:平成28年 8月30日(火) 9 時 30 分~17 時 40 分

c) 茨城県教育委員会・茨城大学(茨城県水戸市) 延べ 48 名 入門編:平成28年 8月29日(月) 9 時 30 分~17 時 00 分 初級編:平成28年 8月30日(火) 9 時 30 分~17 時 40 分

d) 神戸大学大学院 システム情報学研究科(兵庫県神戸市) 延べ 49 名 入門編:平成28年 7月16日(土) 9 時 30 分~17 時 00 分 初級編:平成28年 7月23日(土) 9 時 30 分~17 時 40 分

e) 広島市立大学 情報科学部(広島県広島市) 延べ 6 名 入門編:平成28年 8月 3日(水) 9 時 30 分~17 時 00 分 初級編:平成28年 8月 5日(金) 9 時 30 分~17 時 40 分

f) 愛媛大学 工学部・教育学部(愛媛県松山市) 延べ 35 名 入門編:平成28年 9月 3日(土) 9 時 30 分~17 時 00 分 初級編:平成28年 9月 4日(日) 9 時 30 分~17 時 40 分

g) 中京大学 工学部(愛知県豊田市)(開催場所変更) 延べ 2 名 入門編:平成28年 8月 1日(月) 9 時 30 分~17 時 00 分 初級編:平成28年 8月 8日(月) 9 時 30 分~17 時 40 分

h) 東洋大学 総合情報学部総合情報学科(埼玉県川越市) 延べ 24 名 入門編:平成28年 9月18日(日) 9 時 30 分~17 時 00 分 初級編:平成28年 9月25日(日) 9 時 30 分~17 時 40 分

② 学校、教育委員会等への大会周知、普及実施内容

大会に関しては、JST を通じ全校、全教育委員会に通知している。 レギオに関しては、過去参加校及び対象教育委員会に通知している。

③ メディアを活用した周知、普及活動実施内容

ロシア大会の結果に関しては 読売新聞他6紙に掲載、ウェブサイトでは 15 件取り上げ

られた。 本年度の本選では地元の筑波CATVで放映された。 JST 主催の記者説明会に国際大会派遣生徒を1名出席させた。

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④ キッズイベントの実施

小学生対象に富士通と共催で平成 28 年 8 月 7 日(土)に富士通川崎工場にて実施し小学生

72 名及びその家族を合わせ約 200 名が集まった。

⑤ 今後の周知・普及活動実施に当たっての課題、改善すべき事項 年来の懸案であるが、女子生徒への周知が弱い。本選招待者に女性枠を設定することに

より、今年は3名が本選進出を果たした。引き続きアピールポイントを整理し女生徒対

象のイベントも検討していく 6.我が国の科学技術学習の充実に向けたインパクト、学校、地域への波及効果

① インパクト 予選の申込者・受験者とも 1000 名程度となり、確実に学校・生徒には浸透しつつある。 また、中学生の参加者もコンスタントにあり今後に期待が持てる。

② 学校、地域への連携と波及効果(学校との連携についても記載すること) レギオ等を通じて地域の教育委員会及び大学と連携し、生徒のプログラミング言語学習

への動機付が進みつつある。 また、情報オリンピック日本委員会での過去の問題が情報科教員の採用試験に活用され

るなどの波及効果も出てきた。

以 上 特定非営利活動法人情報オリンピック日本委員会 役員名簿

氏 名 肩 書 理事長 筧 捷彦 早稲田大学 教授

専務理事 谷 聖一 日本大学 教授 山本 慎 中央大学 教授

理 事

兼宗 進 大阪電気通信大学 教授 来住 伸子 津田塾大学 教授 木谷 強 株式会社NTTデータ 常務執行役員 喜連川 優 国立情報学研究所所長 東京大学 教授 西野 哲朗 電気通信大学大学院 教授 吉田 明宏 富士通株式会社 総務・リスクマネジメント本部長 渡辺 治 東京工業大学大学院 教授

監 事 土居 範久 慶應義塾大学 名誉教授 宮下 三奈 公認会計士