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1 科科科科科科科科科科科科科科科 科科科科科科 日日日日日日日日日日日日日 「」 -- 日日日日日日 科科科科科科 科科科科科科科科科科科科科 2007 科 11 科 16 科

科学技術のグローバル化における 中日科学協力 --「日中両国研究開発分野協力」    シンポジウム

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科学技術のグローバル化における 中日科学協力 --「日中両国研究開発分野協力」    シンポジウム. 沈文慶副主任 中国国家自然科学基金委員会 2007 年 11 月 16 日. 科学技術のグローバル化に おける中日科学協力. 一、 中国の基礎研究の能力が著しく向上する 二、 中国の基礎研究は世界の科学技術イノベーション体系に徐々に溶け込みつつある 三、 中国の科学界は国際科学界と共同で人類が直面する挑戦に対処していく 四、 中日科学協力についての幾つかの提案. 一、 中国の基礎研究の能力が著しく向上する. - PowerPoint PPT Presentation

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科学技術のグローバル化における

 中日科学協力--「日中両国研究開発分野協力」   シンポジウム

沈文慶副主任中国国家自然科学基金委員会

2007年 11月 16 日

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科学技術のグローバル化における中日科学協力

一、中国の基礎研究の能力が著しく向上する二、中国の基礎研究は世界の科学技術イノベーション体系に徐々に溶け込みつつある三、中国の科学界は国際科学界と共同で人類が直面する挑戦に対処していく四、中日科学協力についての幾つかの提案

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一、中国の基礎研究の能力が著しく向上する

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中国の研究開発への資金投入に関する統計R&D Expenditure億元

現行価格

不変価格

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0

5

10

15

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30

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年度経費 Unit: 100 million Yuan

The budget in 2006:

3.58 billion Yuan

科学基金の経費の伸び

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中国国家自然科学基金1986年以来、中国国家自然科学基金委員会は国の投入資金約 180億人民元を使い、計 10万件余りのプロジェクトを助成しました。科学院系列を含む研究所、大学及び地方の研究開発機関の科学技術者が資金援助を受けました。年度計算によれば、毎年 7万人近くの科学技術者が科学基金助成プロジェクトの研究に従事しています。この 20年来ずっと、国家自然科学基金の経費は年平均25~ 30%の伸びを維持しています。基金プロジェクトは一連の新しい学問分野と優先研究分野の発展を促し、多くの若手科学者を育成し、一連の大型科学装置・施設の研究開発を推し進め、学問分野のバランスのとれた発展を促し、これにより、中国の基礎研究能力が著しく向上しました。

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Basic Research in China

中国の基礎研究Basic Research in China

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中国の基礎研究Basic Research in China

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上海光源プロジェクトShanghai Synchrotron Radiation Facility

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広視野多目的光ファイバー分光望遠鏡

The Large Sky Area Multi-Object Fiber

Spectroscopic Telescope (LAMOST)

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中華竜鳥化石(Sinosauropteryx )

By the Proceedings of the Royal Society B

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中国の超伝導トカマク装置HT-7U Superconducting Tokamak in Hefei China

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中国の基礎研究Basic Research in China

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新世代の電波天文望遠鏡

A Five hundred meter Aperture Spherical Telescope (FAST)

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次第に確立・完備しつつある国の科学技術イノベーション体系は、中国の科学界が国際科学協力を幅広く繰り広げ、世界の科学技術イノベーション体系の中で積極的な役割を発揮するための条件を作り出しました。

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中国の基礎研究2005年、基礎研究の状況を主に反映する SCIに収録された中国の論文は 68,226編に達し、世界の SCI論文総数の 5.3%を占めました。エンジニアリング科学の研究状況を反映する EIに収録された中国の論文は 54,362編に達し、世界に占める割合は 12.6%となります。SCIに収録された中国の論文のうち、国際協力で生まれた共同執筆の論文は中国が発表した論文総数の24.8%を占め、中国科学者の協力パートナーは 79カ国(地域)に及びます。共同執筆論文の中では、中国と日本の科学者による共同論文の数が増え続けており、 2005年には 2,575編に達しました。これは米国の 6,940編に次ぐものであり、中国の二国間科学技術協力における中日科学協力のウエートの大きさを十分に示しています。

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中国の科学技術論文とその影響に関する統計

Scientific Research in China: Increasing in both Output and Impact

China Basic Research Output:

Number of Scientific Publications, 1981-2005

China Basic Research Impact:

Citation Impact of Scientific Publications, 1981-2005

Source: Web of Science data

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中国の国際共同執筆論文に関する統計Scientific Research in China: Global Collaborations

Chinese research papers 2001-2005

0

10000

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30000

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60000

70000

80000

90000

2001 2002 2003 2004 2005

Co-authored

Chinese only

Top co-authorship countries & Regions for 2005

Country # of papersUSA 6940JAPAN 2575ENGLAND 1577GERMANY 1536CANADA 1294AUSTRALIA 1144FRANCE 960TAIWAN 951SINGAPORE 855SOUTH KOREA 757

Source: Thomson Web of Science data

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中国科学者の共同執筆論文 Jointly Published Papers

With 1978-2005

2005

1 USA 39,947 6,553

2 Japan 16,895 2,581

3 Germany 10,170 1,522

4 UK 8,824 1,530

5 Canada 7,093 1,233

6 Australia 5,992 1,091

7 France 5,797 948

8 Singapore 3,652 861

9 Korea 3,523 747

10 Italy 3,480 414

11 Russia 2,187 406

12 India 1,565 324

13 Brazil 918 151

14 Israel 816 156

15 S. Africa 297 67

0

5000

10000

15000

20000

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30000

35000

40000

450001978-2005年

2005年

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二、中国の基礎研究は世界の科学技術イノベーション体系に徐々に溶け込みつつある

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「国家中長期科学技術発展計画要綱」

2020年時点で、中国社会全体の研究開発への資金投入が国内総生産( GDP)に占める割合は 2.5%以上になる予定です。長期的視点に立ち、基礎研究を強化すべきことを強調しており、 1.基礎科学の学問分野を発展させるための配置を整える、2.基礎科学の最先端分野で、国の重大な戦略的要請を軸に、基礎科学の重大問題と重点分野について研究を繰り広げる、3.研究実験の拠点を確立・整備し、ハイレベルの基礎研究陣を築くとの発展目標を打ち出しました。

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中国国家自然科学基金 (2006~2010)科学基金制度を整え、根源的なイノベーション環境

を作り上げ、学問分野のバランスのとれた発展を促し、傑出したイノベーションの人材と団体を育て上げ、基礎研究全体の水準を引き上げ、幾つかの分野で突破口を開くことを目指すとの目標を打ち出しました。2006~ 2010年の期間中に、科学基金の毎年の資金助成プロジェクトの規模は 10,000件前後となり、最先端の学問分野と優先分野に 1,800件の重点プロジェクトを割り振り、国の戦略目標に基づき、 30件の重大研究プロジェクトを手配し、国の経済・社会と科学技術の長期発展に関わる戦略的分野で 15件の重大研究計画を組みます。

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科学基金の国際協力ネットワーク

36カ国・地

域の科学基

金及び科学

研究機関と

65件の協力

協定を締結

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中国国家自然科学基金の国際協力中国国家自然科学基金委員会は 36カ国・地域の研究資金助成機関及び科学研究機関と計 65件の協力協定を締結しました。科学者同士が関係を結び、交流を行い、協力を進めるのを促すため、人員の相互訪問、二国間のシンポジウム、夏期講習班、人員の研修、共同研究、中国での国際会議開催など様々な形式の資金助成ルートを提供してきました。過去 20年間で、中国国家自然科学基金委員会は共同研究、中国での国際会議開催、人的交流等を含む各種の国際協力・交流プロジェクト計 24,972件に助成を行い、資金助成の経費は 8億人民元に達します。

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NSFC/JSTの実質的協力

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中国国家自然科学基金委員会( NSFC)と日本科学技術振興機構( JST)の協力

双方の協力は活発で実り豊かな時期に差し掛かり、二国間の科学協力関係は成熟し、健全で、発展が深まる新たな段階に入りつつあります。

共同申請、独立審査、二国間協議、共同助成、共同研究のメカニズムが一応確立されました。

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NSFC/JSTの実質的協力この数年間に、双方は計 18件の共同研究プロジェクトに資金を助成しました。第 1 期プロジェクトは水、大気、エネルギー関連です。第 2 期プロジェクトは生活環境が健康に及ぼす影響及び環境にやさしい新エネルギーに関連したものです。第 3 期プロジェクトは流域生態系での持続可能な発展についての環境アセスメント及び保護技術に関連したものです。今年の研究分野は持続可能なエネルギー利用の基礎研究です。中国側の共同研究機関は、中国科学院及び多くの有名大学であり、例えば中国科学院生態環境研究センター、清華大学、北京大学等です。日本側の研究スタッフも同様に研究機関と有名大学から参加しており、例えば東京大学、東京工業大学、産業技術総合研究所等です。

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プロジェクト名:中国と日本の農業流域における窒素循環及びその水質に及ぼす影響に関する比較研究Comparative study of nitrogen cycling and its impact on water quality in agricultural watersheds in China and Japan

中国側の参画機関

中国科学院南京土壌研究所

河海大学

NSFC/JSTNSFC/JSTの協力・交流プロジェクト申請の協力・交流プロジェクト申請

日本側の参画機関日本側の参画機関

国立農業環境技術研究所国立農業環境技術研究所国立畜産草地研究所国立畜産草地研究所

北海道大学北海道大学東京農工大学東京農工大学

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2920062006年年 99月月 1919日日

淮河のゲートダムが河川環境に与える淮河のゲートダムが河川環境に与える影響及び生態の修復と調節・制御に関影響及び生態の修復と調節・制御に関する研究する研究

NSFC/JSTの重大国際共同研究プロジェクトの審査答弁

日本側の協力機関:日本国立環境研究所、埼玉大学、千葉大学日本側の協力機関:日本国立環境研究所、埼玉大学、千葉大学

中国側の申請機関:中国科学院 地理科学・資源研究所中国側の申請機関:中国科学院 地理科学・資源研究所                  中国水利水電科学研究院中国水利水電科学研究院  水環境研究所水環境研究所

夏 軍

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中国側責任者: 清華大学環境科学エンジニアリング学部 胡洪営日本側責任者: 東京大学生産技術研究所 迫田章義

流域の水環境修復と資源 /エネルギー生産結合

システム及びその基盤技術に関する研究

NSFC/JST の重大国際協力プロジェクト

2006年 9月 19 日

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中国側申請者:黄  霞(清華大学)

日本側協力者:津野 洋(京都大学)

環境リスクの低減を目標とする再生水のモニタリング評価と制御技術に関する研究

NSFC/JSTの重大国際協力プロジェクト

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中国国家自然科学基金は中国の科学者が国際科学技術協力に幅広く参画するのを積極的に支援しています。

近年、中国の科学者はヒトゲノム計画、アジアモンスーン研究、大洋総合ボーリング計画、地球変動など多くの国際科学研究計画に幅広く参画しています。

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中国大陸科学掘削計画( CCSDP )Chinese Continental

Scientific Drilling Program

The International Continental Scientific Drilling Program

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青海チベット高原のエネルギー・水環青海チベット高原のエネルギー・水環境及びそれが東アジアの気候変動に及境及びそれが東アジアの気候変動に及ぼす影響についての研究ぼす影響についての研究

The study on the surface energy and water cycle The study on the surface energy and water cycle over the Tibetan Plateau and their impact onover the Tibetan Plateau and their impact oneastern Asian climate changeeastern Asian climate change

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長期にわたり、中国国家自然科学基金委員会は国際科学界が注目し、環境、エネルギー、健康に波及する地球変動、ヒトゲノム、新エネルギー等の分野を科学基金の優先的な助成分野と位置付け、中国の科学者がこれらの二国間及び多国間の科学協力に参画するのを奨励・支援してきました。上記の分野は持続可能な発展と人類の健康に関係するものです。中国の科学者は地球変動に関係する世界気候研究計画、国際岩石圏-生物圏計画、地球環境変動のヒューマンファクター計画、生物多様性等の計画に全面的に参画し、古環境変遷、アジアモンスーン、水資源と水循環、炭素循環及び地球の気候変動が中国の社会・経済に与える影響等についての研究を進めています。私達と日本科学技術振興機構の共同研究計画のテーマは環境とエネルギーです。中国国家自然科学基金委員会は従来から生命科学の最先端分野の研究を大いに重視しており、中国の科学者がヒトゲノム、ヒト脳研究、ヒト肝臓プロテオームなど多くの国際生物学研究計画に積極的に参画するよう奨励し、資金を助成してきました。

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欧州核研究センターthe European Organization for Nuclear Research

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CMS 検出器The CMS Detector

MUON BARREL

Silicon MicrostripsPixels

ECAL Scintillating PbWO4 crystals

Cathode Strip Chambers Resistive Plate Chambers

Drift Tube Chambers

Resistive Plate Chambers

SUPERCONDUCTINGCOIL

IRON YOKE

TRACKER

MUONENDCAPS

HCAL

Plastic scintillator/brasssandwich

CALORIMETERS

Chinese contribution 1%

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羊八井国際宇宙線観測所Yangbajing International Cosmic Ray Observatory

located at 90°26'E and 30°13'N in Yangbajing (YBJ) valley of Tibetan highland

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中国の科学技術イノベーション体系は世界に目を向けた開放的なシステムです。中国国家自然科学基金委員会は引き続き科学界の資源共有を奨励・推進するとともに、中国の科学者が各国の科学者と協力し、世界の科学技術イノベーションの中で積極的役割を果たすよう奨励していきます。日増しに完備しつつある中国の科学技術イノベーション体系と次第に向上しつつある科学技術イノベーション能力により、中国の科学者が世界の科学技術イノベーションにおいて一層大きな役割を果たすものと私は信じます。各国の研究資金助成機関とより緊密な協力を繰り広げ、地域と世界の持続可能な発展及び社会進歩のために一層大きな貢献をすることを願っています。

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三、中国の科学界は国際科学界と共同で人類が直面する挑戦に対処していく

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アジアは世界の科学の枠組みにおいて米国と欧州に次ぐ第3の極となりつつあります。統計によれば、その中で、中国と日本の SCI論文は既にアジアの SCI論文総数の 70%を占めています。

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アジア 3国研究助成機関会合

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A3フォーサイト研究計画

2004年、中国 NSFC/日本 JSPS/ 韓国 KOSEFの3者は A3フォーサイト研究計画を共同で立ち上げ、 3国科学者が共に関心を寄せる分野での多角的な交流と協力を促しました。2005年の研究分野はナノテクノロジーです。2006年の研究分野はバイオテクノロジーです。2007年の研究分野は地球変動です。2008年の研究分野は先進素材です。2009年の研究分野はがん後成遺伝学です。

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Study on the Carbon Cycling Ecosystem in East Asia based on the Flux Networks

CarbonEastAsia :

2007年のアジア 3国フォーサイト研究計画Example Proposal for A3 Joint Research Program

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田立徳、研究員田立徳、研究員 // 博士課程指導教官、中国科学院青藏高原研究所、大気・降水と同位体博士課程指導教官、中国科学院青藏高原研究所、大気・降水と同位体胡沢勇、研究員胡沢勇、研究員 // 博士課程指導教官、中国科学院寒区旱区環境・工程研究所、野外の観測と分析博士課程指導教官、中国科学院寒区旱区環境・工程研究所、野外の観測と分析李建平、研究員李建平、研究員 // 博士課程指導教官、中国科学院大気物理研究所、数値シミュレーション博士課程指導教官、中国科学院大気物理研究所、数値シミュレーション楊梅学、研究員楊梅学、研究員 // 博士課程指導教官、中国科学院寒区旱区環境・工程研究所、土壌の観測と分析博士課程指導教官、中国科学院寒区旱区環境・工程研究所、土壌の観測と分析

Dr. Ken’ichi Ueno, Associate Professor, University of Tsukuba 降水及び氷雪の観測と分析Dr.Kenji Tanaka, Assistant Professor, Kumamoto University 大気の観測と分析Dr.Nozomu Hirose, Researcher, University of Tsukuba 土壌の観測と分析Dr.Weiming Sha, Associate Professor, Tohoku University 数値シミュレーション

Dr.Jung-Moon Yoo, Professor, Ewha Womans University 大気物理と大気リモートセンシングDr.Yong Pyo Kim, Professor, Ewha Womans University 大気の観測と分析Dr.Hojeong Kang, Associate Professor, Ewha Womans University 水文分析及びデータ同化Dr. Jinyu Hong, Assistant Professor, Yonsei Universiy 大気の観測と分析

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中日科学協力についての幾つかの提案

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「千里の目を窮めんと欲し、更に上る一層の楼」

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第 1に、双方の科学技術部門は大所高所に立ち、戦略的大局の観点から両国の科学技術協力関係の発展を把握すべきです。両国科学技術管理部門の指導者の相互訪問を一段と強化し、協力政策、協力モデル等の戦略レベルでの意思疎通を強化します。双方の科学技術管理部門は常に顔を合わせ、管理機関、政策制定部門、計画部門の交流を一層拡大し、双方の既存の各種メカニズムを利用して、戦略、計画、プロジェクト管理のレベルにおける相互間の理解と協力を深めるべきです。例えば、グローバルな重大科学プロジェクト、研究計画への参画に関する科学研究管理部門の意思疎通と協議です。

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第 2に、環境やエネルギー等の分野における双方の協力を一段と深化させ、科学の発展に基づき、双方の協力の中身を適時に充実・拡大します。現在、中日双方の科学技術協力はより幅広い分野、より深いレベルへと発展しつつあります。双方は協力の分野と資金助成の規模を適時に拡大することを考慮でき、例えば生命科学の最先端の学問分野及び天文学、高エネルギー物理学等の基礎学問分野です。

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第 3に、人的交流を引き続き拡大し、両国の科学技術協力の基礎を固めます。幅広い人的交流は二国間の科学技術協力を確立する基礎となります。二国間の学術シンポジウムと講習班に対する資金助成を一段と強化・拡大し、特に両国の若手科学者同士の交流を促進することを提案します。

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第 4に、地域的、多角的な科学協力における双方の科学界及び科学者の意思疎通を強化し、重大な科学プロジェクトと前期の研究開発における双方の交流・協力を強化し、中日間の高いレベル、高いスタートラインでの科学協力を引き続き支援します。これには世界的、地域的な二国間又は多国間の大型国際研究計画への共同参画についての協議と協力に力を入れることが含まれます。地域的、多角的な科学技術協力を共同で推進し、アジア、さらには世界の科学技術の発展のため、また、地域的、世界的な科学問題の解決のため、共に貢献しましょう。

双方の科学技術管理部門と科学資金助成機関は中国の科学者と日本側の科学者が協力し、双方が共に関心を寄せる、地域的、世界的な意義を持つ科学問題・分野で共同研究を繰り広げるのを引き続き奨励・支援すべきであり、同時に又、プロジェクトの共同立ち上げ、共同申請、共同助成、共同研究の新たなモデルを更に深化させねばなりません。

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「平和共存、 世代友好、 互恵協力、 共同発展」

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有り難うございました。