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脳の活動部位の探求 (脳科学の方法)

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脳の活動部位の探求 (脳科学の方法). 脳科学の方法. 症例研究 脳破壊研究 非侵襲的方法   (脳波、脳画像). 症例研究. 事故や病気によって脳の一部に損傷を受けた人が、どんな症状を呈するか 例: ) 左半球側頭部の一部に損傷    ⇒ 言語障害    ⇒ 「どうやら脳のその部分は言語の制     御にかかわっているようだ」と推測. 歴史的にはおそらく症例研究が最も初期からのデータ 現在でもなお脳科学における最重要データのひとつであり続けている. 「妻を帽子と間違えた男」(サックス) 「脳のなかの幽霊」(ラマチャンドラン) 「脳と心の地形図」(カーター). - PowerPoint PPT Presentation

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Page 1: 脳の活動部位の探求 (脳科学の方法)

脳の活動部位の探求(脳科学の方法)

Page 2: 脳の活動部位の探求 (脳科学の方法)

脳科学の方法1. 症例研究

2. 脳破壊研究

3. 非侵襲的方法  (脳波、脳画像)

Page 3: 脳の活動部位の探求 (脳科学の方法)

症例研究 事故や病気によって脳の一部に損傷を受

けた人が、どんな症状を呈するか

例: ) 左半球側頭部の一部に損傷   ⇒ 言語障害   ⇒ 「どうやら脳のその部分は言語

の制     御にかかわっているようだ」と推測

Page 4: 脳の活動部位の探求 (脳科学の方法)

歴史的にはおそらく症例研究が最も初期からのデータ

現在でもなお脳科学における最重要データのひとつであり続けている

Page 5: 脳の活動部位の探求 (脳科学の方法)

「妻を帽子と間違えた男」(サックス)

「脳のなかの幽霊」(ラマチャンドラン)

「脳と心の地形図」(カーター)

Page 6: 脳の活動部位の探求 (脳科学の方法)

映画 「レナードの朝」 「レインマン」

Page 7: 脳の活動部位の探求 (脳科学の方法)

脳破壊実験 人間相手では倫理的に無理なので、動

物実験 動物の脳の一部を破壊 ⇒その動物にどんな症状が現れるか例: )  ネコの視床下部の一部を破壊    ⇒ 食欲異常ネコになってし

まった ⇒  「その部分は食欲に関わっ

ている      ようだ」と推測

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問題点1. 実験動物に対する倫理的問題2. 人間では実験できない(やったら犯

罪)3. 動物と人間では脳の機能に違いがあ

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非侵襲的方法 「非侵襲的脳機能測定法」とも 生きている脳の活動そのものを、脳を傷つ

けることなく測定する方法。脳波、 fMRIなど

1. 脳波2. PET  (陽電子断層撮影)3. NIRS  (近赤外線分光分析)4. fMRI  (機能的核磁気共鳴画像)5. MEG  (脳磁図)

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おおざっぱなイメージとしては、レントゲン写真や CT スキャンみたいなもの

脳の非破壊検査、ともいえる?

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測定に利用するもの 何を測っているのか脳波 神経活動に伴う電磁場の変化 神経活動(電気)の総和PET 血液中に注入した放射性物質 血流量の変化NIRS 頭部に照射した特殊な光 血流量の変化fMRI 粒子のスピンによる磁性 酸素供給量(血流量)の変化MEG 神経活動に伴う電磁場の変化 神経活動(電気)

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脳波

経過時間

電圧

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脳波 研究者がおもに見るところ

1. 周波数 ⇒  α 波、  β 波、  θ波・・・

2. 事象関連電位

Page 14: 脳の活動部位の探求 (脳科学の方法)

脳波 長所 ・・・  お手軽

短所 ・・・  おおざっぱな事しか分からない

Page 15: 脳の活動部位の探求 (脳科学の方法)

PET 血中に放射性物質を注射

⇒  脳のどこに血が集まっているかが分かるようになる

⇒  血流量の測定

Page 16: 脳の活動部位の探求 (脳科学の方法)

やや専門的?に言うと、放射性同位元素の崩壊に伴って放射される陽電子をキャッチして、その出所を計算するらしい

陽電子・・・電子の反粒子。

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PET 長所 ・・・  脳波よりも詳しいデータ

短所 ・・・  健康への不安       機械が高い

MRI に比べるとデータが粗い見ているのは神経活動そのもの

      ではなく、血流量という二次的変化

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NIRS 物質をある程度透過する近赤外線を利

用 近赤外線をどのように反射・散乱する

かが物質によって違う ⇒ 物質の分布が分かる ⇒ 脳のどこに血が集まっているか分

かる

Page 19: 脳の活動部位の探求 (脳科学の方法)

NIRS 長所・・・  MRI に比べて安価

健康への心配が比較的少ない脳波よりは詳細なデータ

短所・・・  MRI に比べるとデータが粗い      見ているのは神経活動そのもの

      ではなく、血流量という二次的変化

Page 20: 脳の活動部位の探求 (脳科学の方法)

fMRI MRI の技術を応用したもの 核磁気共鳴反応を利用する 原子核が持っている磁気モーメントの

周波数に合った振動磁場を与えてやると、共鳴によりエネルギー準位が変化する

その微弱な変化を検出する

Page 21: 脳の活動部位の探求 (脳科学の方法)

どの周波数に共鳴するかが物質によって異なる

 ⇒ 物質の分布が分かる ⇒ 脳のどこに血が(より正確には酸

化ヘモグロビン)集まっているか分かる

Page 22: 脳の活動部位の探求 (脳科学の方法)

fMRI 長所・・・ けっこう精細なデータがとれ

短所・・・ ↑とはいえ、その解像度や時間      分解能にはまだ若干の不満が。

見ているのは血流量        磁気が人体に与える影響は不明

Page 23: 脳の活動部位の探求 (脳科学の方法)

振動磁場なので、 共鳴させるのは原子核の磁気モーメントであり、非

常に微弱であるので、 熱拡散等によりすぐに平常状態に戻るので、 磁気的準位は原子構成にも化学反応にも関与しない

(?)ので、 今のところ、明らかに MRI が原因で健康に支障をき

たしたと考えられるケースが報告されていないので、

たぶん大丈夫・・・

Page 24: 脳の活動部位の探求 (脳科学の方法)

MEG 脳内の電気活動 ⇒ 電荷の運動に伴

い発生する磁場をとらえる

⇒  脳のどこでどれくらいの電気活動が発生したかがわかる

Page 25: 脳の活動部位の探求 (脳科学の方法)

MEG 長所・・・  MRI より高い時間分解能

MRI等と違い、神経活動そのもの      をとらえている

短所・・・ 電流の方向によってはとらえら       れない。

        技術的に発展途上かつ高価?

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非侵襲的方法・まとめ測っているもの 脳波・ MEG  ⇒ 電気的活動 fMRI ・ NIRS ・ PET  ⇒ 血流量

Page 27: 脳の活動部位の探求 (脳科学の方法)

問題点 神経レベルでのより細かいメカニズム

は分からない 血流量高い = 重要な働き なの

か? 電位移り変わり = 心的構造なの

か?

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それでも、実用的には多いに有用かもしれないが、

「心とは」「意識とは」「精神とは」という問いに答えてくれるものではない

それどころか、偏った見方をおしつけてしまう恐れ