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1 AutoCAD Civil 3D 2011 トレーニングテキスト (新機能操作編) 2010 6 24 Ver1.1

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AutoCAD Civil 3D 2011

トレーニングテキスト (新機能操作編)

2010 年 6 月 24 日 Ver1.1

目 次

1新機能紹介 ........................................................................................................................................... 1

2点群の新機能 ........................................................................................................................................ 2

2.1 点群データの読み込み .................................................................................................................. 2

2.2 点群デーからサーフェス作成 ....................................................................................................... 5

参考:点群サーフェスの活用 ........................................................................................................... 7

・サーフェススタイル変更 .............................................................................................................. 7

・断面図の作成 ................................................................................................................................ 9

3横断図シート書き出し新機能 ............................................................................................................ 10

4線形の新機能 ...................................................................................................................................... 14

5縦断ビューの初期設定の変更に伴う機能(ラベルの新機能) ......................................................... 16

6横断勾配すりつけの新機能 ................................................................................................................ 18

6.1 横断勾配擦り付けウィザード ..................................................................................................... 18

6.2 横断勾配擦り付けビュー ............................................................................................................ 22

7 ドライブ機能 ..................................................................................................................................... 23

8 その他の強化された新機能 ............................................................................................................... 25

【線形】 ............................................................................................................................................ 25

【情報(図形関係)】 ........................................................................................................................ 25

【ラウンドアバウト交差点】 ........................................................................................................... 27

【サーフェス】 ................................................................................................................................. 28

【可視性の確認】 ............................................................................................................................. 28

Civil3D 2011 Training Text

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1 新機能紹介

Civil3D 2011の右上にあるアイコンを選択し、プルダウンメニューから“新機能の紹介”を選択してくだ

さい。

以下のように様々な新機能が追加されました。

ここでは以下の新機能について体験していただきます。

・点群の新機能

・コリドーの新機能

・線形の新機能

・縦断ビューの初期設定の変更に伴う機能(ラベルの新機能)

・横断勾配すりつけ新機能

・横断図シート書き出し新機能

・Subscriptionの新機能(可視化機能)

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2 点群の新機能

ここでは点群データを読み込み、そのスタイルを変更し、点群からサーフェスを作成します。

2.1点群データの読み込み

・「メニューブラウザ」→「新規」を選択します。

・_国土交通省仕様 100m測点.dwtを選択します。

・「ホーム」→「地盤データを作成」パネル→「点群を作成」選択します。

・点群スタイルを「True Coler」に変更します。

・「次へ」を選択します。

・「点群ファイル形式を選択」から「XYZ_RGB(カンマ区切り)を選択します。

・「新規点群データベースに読み込むファイル」の「+」アイコンからデータセットフォルダにある

「PC_RGB(CommaDelimited).csv」を読み込みます。

・「次へ」を選択します。

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・「完了」を選択します。

・「閉じる」を選択します。

・処理中右下に以下のようなバルーンが表示されています。

・処理が完了すると以下のように表示されますので、「ズームするには、ここをクリックしてください」

を選択してください。

あが

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点群データが表示されます。

・点群を選択し点群のコンテキストタブを表示させます。

点群データはそのデータの大きさによって読み込む速さや処理速度がかなり違ってきます。

ポイント密度などを活用し、データを極力軽く表示させてパフォーマンスの向上を図ることも重要かと思

います。

【ポイント密度:72】 【ポイント密度:12】

また、「自動更新」のチェックを外しておくと、表示状態を更新しないため比較的スムーズに画面操作

ができます。

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2.2点群デーからサーフェス作成

・「サーフェスにポイントを追加」を選択します。

・「サーフェスにポイントを追加」ダイアログが表示され、そのまま「次へ」とします。

・「窓のポリゴン」を選択し、「図面内にリージョンを定義」を選択し、画面上で領域を選択します。

・「次へ」を選択します。

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・「完了」を選択します。

・オブジェクトビューワーで確認してください。

・今回のデータでは路面以外に植樹のデータもあります。

サーフェスプロパティの標高除外機能で路面の高さのみのサーフェスを作成します。

・作成した点群を選択し、右クリックし「オブジェクトを選択表示」→「選択したオブジェクトを非表示」

を選択し、点群自体を非表示にし、画面にはサーフェスだけが表示できるようにしておきます。

・サーフェスを選択し、コンテキストタブより「サーフェスプロパティ」を選択します。

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・「定義」タブより以下の通り設定し、「OK」とします。

次の値より高い標高を除外:はい

標高>:75m(→サーフェス上にマウスをおくとツールチップで高さが表示されますので異常値を簡単に

見つける場合には便利です。)

参考:点群サーフェスの活用

ここからは新機能ではありませんが、従来の機能を活用し現状の路面状態を確認することができます。

・サーフェススタイル変更

等高線表示し、その等高線のピッチを小さくすることで、路面の起伏状態を想定することができます。

・サーフェスを選択し、コンテキストタブより「サーフェススタイルを編集」を選択します。

・「表示」タブで計曲線・主曲線を表示にします。

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・「等高線」タブで「等高線間隔」を変更します。

下記のあたりが少し等高線にずれが生じているため、起伏があることが確認できます。

また、勾配スタイルを活用するとカラーで急勾配の個所を表示することもできます。

・「サーフェススタイル編集」→「表示」タブ→「勾配」を表示させます。

・「サーフェスプロパティ」→「解析」タブで以下のように設定します。

解析タイプ:勾配

範囲:3

詳細の範囲:以下の通り

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・断面図の作成

① クイック縦断機能

画面上でポリラインを作成し、右クリックし

「クイック縦断」を選択します。

縦断ビュースタイルで「MLIT-縦断ビュースタイル」

選択し、「OK」とします。

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3 横断図シート書き出し新機能

平面線形を作成し、横断抽出ラインを作成し横断図を作成します。

今までモデル空間にしか書き出せなかった横断図が平面・縦断図と同様に書き出すことができるようにな

りました。

・Lessson1.dwg を開いてください。

先の点群データの図面に平面線形と横断抽出ラインを作成し、はここでは左右 5m の抽出幅と横断測点ピ

ッチを 5mに設定しています。

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・設定タブの図面名を右クリックし、「図面設定を編集」を選択します。

・「単位と測地座標系」タブで尺度を設定します。(ここでは 1:200)を選択します。

・「ホーム」→「縦断ビューと横断ビュー」を選択し」、「複数の横断ビューを作成」を選択します。

・複数横断ビューを作成ダイアログが表示されますので、そのまま「次へ」を選択します。

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・「配置プション」から「平面図」にチェックをし、横断シートテンプレートを選択します。

・横断図シートは「A1-200」を選択してください。

・「次へ」を選択し、横断ビューを任意の位置で作成します。

モデル空間に書き出した横断図をレイアウト空間に書き出します。

・書き出した図枠の部分を選択し、コンテキストタブより「横断シートを作成」を選択いたします。

・このまま「シートを作成」を選択します。

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・以下のようなダイアログが表示されますが「OK」を選択します。

これはこのモデル空間で作成した図枠に従ってレイアウト空間に作成するので、レイアウト空間作成後モ

デル空間で図枠変更しても修正されませんという意味の表示です。

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4 線形の新機能

オフセット線形に拡幅区間の機能が新たに追加されました。曲線の両側に拡幅区間を設計標準に基づいて

自動的に追加したり、数値を設定して手動で追加することができるようになりました。

ここでは手動で追加します。

・Lesson2.dwgを開きます。

・線形を選択し、コンテキストタブよりオフセット線形を選択します。

・中心線に対し、両側に 3mのオフセット線形を作成しますので、そのまま「OK」とします。

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・オフセット線形が作成されます。

・画面上側(測点進行方向左側)のオフセット線形を選択します。

・コンテキストタブより「自動拡幅区間を追加」を選択します。

・「自動拡幅区間を追加」ダイアログが表示されるので、今回は手動のままでセットするのでこのまま「OK」

とします。

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・拡幅区間グループを変更すると、違う箇所の曲線がハイライト表示されます。

・拡幅区間のパラメータを確認してください。

・測点進行方向右側のオフセット線形も拡幅してみてください。

5 縦断ビューの初期設定の変更に伴う機能(ラベルの新機能)

縦断ビューの帯の中の値をマウスで位置を編集することができるようになりました。

これは縦断ビューのスタイルを日本仕様プログラムで作成するのではなく、Civil3D の機能により作成し

たスタイルを初期設定としているからです。

・Lesson3.dwgを開きます。

・「ホーム」→「設計」→「縦断」→「サーフェスから縦断を作成」を選択します。

・サーフェス 1を選択し、「追加」を選択し、「縦断ビューを作成」を選択します。

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・「縦断ビューを作成」を選択します。

・縦断ビューの原点をモデル空間上に選択します。

・縦断図が作図されます。

・縦断ビューの帯の中の文字が重なっている個所をアンカー点を動かすことにより任意の位置に配置する

ことができます。

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6 横断勾配すりつけの新機能

横断勾配すりつけ機能が強化されました。

[横断勾配摺り付けを計算/編集]コマンド

従来の[線形プロパティ]ダイアログ ボックスの[横断勾配摺り付け]タブに代わり、[横断勾配摺り付けを

計算/編集]コマンドが新たに導入され、ウィザードやエディタを使用できるようになりました。

[横断勾配摺り付け曲線マネージャ]には、横断勾配摺り付けを計算する前の時点では、線形の各曲線の詳

細と横断勾配摺り付けのステータスが表示されます。横断勾配摺り付けを計算する際には、[横断勾配摺り

付け曲線マネージャ]に、各曲線の詳細に加え、横断勾配摺り付けの計算に使用する設計基準の情報も表示

されます。設計基準の情報には、使用する設計基準ファイル、横断勾配摺り付け率テーブル、計算テーブ

ルなどがあります。[横断勾配摺り付け曲線マネージャ]には、計算に使用する基準のみが表示され、実際

の横断勾配摺り付けデータは表示されません。曲線を選択すると、図面上に一時的なグラフィックスが表

示され、視覚的に状態を把握することができます。

[横断勾配摺り付けタブ エディタ]では、タブ インタフェースで計算後の横断勾配摺り付けデータを編集

したり、各区間の限界測点を追加または削除することができます。このエディタには、すべての限界測点、

および各車線の横断勾配など、計算済みの横断勾配摺り付けデータが表示されます。

[横断勾配摺り付けビュー]コマンドを使用すると、横断勾配摺り付けビューを作成できます。このビュー

には、線形の曲線に沿った横断勾配摺り付けがグラフィカルに表示されます。

横断勾配摺り付けビューでは、グリップを使用してグラフィカルな編集を行うことができます。[Ctrl]を

押しながらクリックすると、個別の測点を選択できます。

6.1横断勾配擦り付けウィザード

・Lesson5.dwgを開きます。

・中心線形を選択し、コンテキストタブより「横断勾配擦り付けを計算/編集」を選択します。

・「横断勾配擦り付けを今すぐ計算」を選択します。

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・「非分割クラウン付き、基点中心」を選択します。

・「次へ」を選択します。

・「次へ」を選択します。

・「路肩勾配の処理」を「車線勾配に一致」を選択します。

・「次へ」を選択します。

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・「完了」を選択します。

※片勾配擦り付けの設計基準ファイルは XPの OSの場合「C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥Autodesk¥C3D 2011¥jpn¥Data¥Corridor Design Standards¥Metric¥_Autodesk Civil 3D JP Roadway Design Standards.xml」に入っています。

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・横断勾配擦り付けタブが表示さてます。

・また縦断図にも片勾配が表示されます。

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6.2横断勾配擦り付けビュー

・線形中心線を選択し、コンテキストタブより「横断勾配擦り付けビュー」を選択します。

・「横断勾配擦り付けビューを作成」ダイアログが表示されます。

・そのまま「OK」とします。

・横断勾配擦り付けビューの原点は赤丸の個所です。

・縦断ビューの下の位置ぐらいで配置してください。

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・横断勾配擦り付けビューのグリップを選択し、移動すると縦断ビューの中も動的にリンクし変更いたし

ます。

・また、横断勾配擦り付けビューを選択して右クリックを選択し、「タブエディタを開く」を選択すると数

値的に正確な値を入力し変更・修正等を行うことができます。

7 ドライブ機能

・Lesson5.dwgを開きます。

・「解析」→「設計」→「可視性の確認」→

「ドライブ」を選択します。

・「Enter」を押し、「線形 1」を選択し、

「OK」とします。

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・もう一度「Enter」を押し、「縦断計画」を選択します。

下図のようにドライブシミュレーションが始まります。

視線の位置を変更します。

高さ方向:縦断計画からの高さ

横方向 :中心線からの離れ

(日本の場合は左側通行のためマイナス表

示で入力すると車線からの視覚になります。

目標対象物を示します。 高さ方向:目標対象物の高さ 横方向:目標対象物の中心線からの離れ プルダウンすると視点から目標対象物の離

れを入力できます。

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8 その他の強化された新機能

昨年(2009 年)の 11 月 12 日に Subscription ユーザーに対して以下のような新しい機能を提供しました。

2011ではそれらの機能が本体の機能に組み込まれ、さらにパワーアップしました。

ファイルは、「Lesson6.dwg」を使用します。

【線形】

・既存の線形からの線形の作成

既存の平面線形の全部または一部から新しい線形を作成できます。

「ホーム」タブ→「 設計」パネル→「 線形」ドロップダウン→「 既存の線形から線形」

・最適線形の作成

道路の中心線に沿って測量したポイントを使用して、新しい線形を作成できます。 入力としてポリラ

インまたはブロックも使用できます。

「ホーム」タブ→「設計」パネル→「線形」ドロップダウン→「 最適フィットの線形を作成」

【情報(図形関係)】

・図形間の最小距離

2 つの図形間の最短 2D 距離を表示したり、最短距離の位置を特定する持続的な線分を必要に応じて作

成することができます。

「解析」タブ→「情報」パネル

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緩和曲線すり付け区間と円弧との最短距離を瞬時に計測できます。

・サーフェス間の最小距離

2 つのサーフェス間の最小垂直距離を表示できます。

「解析」タブ→「 地盤データ」パネル→「 サーフェス間の最小距離」

・図形間の最短鉛直距離

平面図で 2つの図形が交差するポイントにおける図形間の垂直距離を表示できます。

「解析」タブ→「 情報」パネル→「図形間の最短鉛直距離」

線形と縦断を選択することにより 交点での鉛直距離を表示します。

3Dでの鉛直距離を示す。

計算できるオブジェクトは最小距離と同じ

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【ラウンドアバウト交差点】

・ラウンドアバウト交差点の作成

既存の線形を選択して、ラウンドアバウト交差点を自動的に作成できます。

「ホーム」タブ →「 設計」パネル→「 交差点」ドロップダウン→「 ラウンドアバウト交差点を作成」

・ラウンドアバウト交差点の編集

ラウンドアバウト交差点の作成機能を使用して作成したラウンドアバウト交差点を編集できます。 ラ

ウンドアバウト交差点の線形を選択します。

「線形」タブ→「ラウンドアバウト交差点を修正」パネル→「ラウンドアバウト交差点を編集」

・ラウンドアバウト交差点の削除

ラウンドアバウト交差点の作成機能を使用して作成した要素を削除できます。 詳細は、ラウンドアバ

ウト交差点を削除するを参照してください。 ラウンドアバウト交差点の線形を選択します。

「線形」タブ→「ラウンドアバウト交差点を修正」パネル→「ラウンドアバウト交差点を削除」

・進入道路の追加

ラウンドアバウト交差点の作成機能を使用して作成したラウンドアバウト交差点に進入道路を追加で

きます。

「ホーム」 タブ→「 設計」パネル→「 交差点 ドロップダウン」→「進入道路を追加」

・付加側路の追加

ラウンドアバウト交差点の作成機能を使用して作成したラウンドアバウト交差点に側路を追加できま

す。

「ホーム」 タブ→「 設計」パネル→「 交差点 ドロップダウン」→「付加側路を追加」

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【サーフェス】

・切り抜きサーフェスを作成

既存の三角形分割線に沿って大きなサーフェスを切り抜くことができます。また、新規図面または既

存の図面に切り抜きサーフェスを配置することもできます。

「ホーム」タブ→「 地盤データを作成」 パネル→「 サーフェス」ドロップダウン

・GIS データからのサーフェスの作成

ArcSDE (Arc Spatial Data Engine)に基づいたサーフェスを作成できます。

「ホーム」 タブ→「 地盤データを作成」パネル→「 サーフェス」ドロップダウン

【可視性の確認】

・視線解析

1 つまたは複数のサーフェスについて、モデル内の任意の点から点の視線解析を行います。

「解析」タブ→ 「設計」パネル→「 可視性の確認」ドロップダウン→「視線解析」

ある特定の個所からの視認位置

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・視野解析

コリドーに沿って指定の間隔で視線解析を行います。

「解析」タブ→「 設計」パネル→「可視性の確認」ドロップダウン→「 視野解析」

視野の範囲でターゲットとなる個所に障害がある場合その個所にハッチングされる。

・視覚領域

1 つまたは複数のサーフェスについて、1 点を中心に 360 度で視線解析を行います。

「解析」タブ→「 設計」パネル→「 可視性の確認」ドロップダウン→「視覚領域」