Business Labor Trend 2017.10

93

最新の労働統計

　平成29年７月に厚生労働省から「平成28年度雇用均等基本調査（確報版）」が公表された。企業調査結果注の中に、管理職についての事項がある。このうち管理職に占める女性の割合の結果について紹介する。　平成28年度の管理職に占める女性の割合（女性管理職割合）をみると、課長相当職以上（役員を含む。）では12.1％、係長相当職以上（役員を含む。）では12.9％、部長相当職では6.5％、課長相当職では8.9％、係長相当職では14.7％であった。平成21年度からの推移をみると、どの役職もおおむね上昇傾向にある。　28年度について、課長相当職以上の女性管理職割合を産業別にみると、「医療，福祉」で50.6％と最も高く、次いで「生活関連サービス業，娯楽業」21.9％、「宿泊業，飲食サービス業」および「教育，学習支援業」21.0％などと高くなっている。他方、「電気・ガス・熱供給・水道業」（1.8％）、「複合サービス事業」（7.1％）、「製造業」（8.4％）などでは低くなっており、産業による差が大きい。これは、産業によって男女割合や雇用形態などが異なっているためと考えられる。　企業規模別にみると、10～29人以上で21.7％と最も高く、次いで30～99人

で14.1％、100～299人で9.1％となるなど、おおむね規模が小さいほど女性管理職割合が高くなっている。

注　�平成28年10月１日現在の状況。企業規模10人以上。

（調査部　統計解析担当）

0

10

20

30

40

50

60％

サービス業

（他に分類されないもの）

複合サービス事業

医療、福祉

教育、学習支援業

生活関連サービス業、娯楽業

宿泊業、飲食サービス業

学術研究、専門

・技術サービス業

不動産業、物品賃貸業

金融業、保険業

卸売業、小売業

運輸業、郵便業

情報通信業

電気

・ガス・熱供給

・水道業

製造業

建設業

鉱業、採石業、砂利採取業

ちょっと気になるデータ

管理職に占める女性の割合

0

2

4

6

8

10

12

14

16

平成21年度 23年度 25年度 27年度 28年度

％

部長相当職

課長相当職

課長相当職以上係長相当職以上

係長相当職

女性管理職割合の推移

�平成28年度　女性管理職割合（課長相当職以上）産業別

��平成28年度　女性管理職割合（課長相当職以上）企業規模別

注　平成23年度は岩手県、宮城県及び福島県を除く全国の結果。

注　点線は総数の女性管理職割合（12.1％）。

注　点線は総数の女性管理職割合（12.1％）。

0

5

10

15

20

25

5,0

00

1,0

00

4,9

99

300

999

100

299

30

99

10

29

％