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本資料掲載事項は、ある特定の環境・使用状況においての正確性がIBMによって確認されていますが、すべての環境において同様の結果が得られる保証は ありません。これらの技術を自身の環境に適用する際には、自己の責任において十分な検証と確認を実施いただくことをお奨めいたします。 © 2012 IBM Corporation DB2パフォーマンス管理ツール構築・利用ガイド 第3章 運用編 ・Optim Performance Manager ・Optim Query Workload Tuner

パフォーマンス管理ツール構築・利用ガイド DB2PM_ HISTORY_DATA どのデータをどの ようなインターバル で取得するか

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本資料掲載事項は、ある特定の環境・使用状況においての正確性がIBMによって確認されていますが、すべての環境において同様の結果が得られる保証はありません。これらの技術を自身の環境に適用する際には、自己の責任において十分な検証と確認を実施いただくことをお奨めいたします。

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DB2パフォーマンス管理ツール構築・利用ガイド 第3章 運用編 ・Optim Performance Manager ・Optim Query Workload Tuner

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Notes

• 本SILは2012年07月30日時点の情報を元に、Optim Performance

Manager V5.1.1, Optim Query Workload Tuner V3.1.1, Optim

Configuration Manager V2.1.1, Optim pureQuery runtime V2.2の情報をまとめたものです。

• 本資料は、1章 概要編、2章 本編、3章 OPM運用編、4章 導入編に分かれて構成されています。

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第1章 DB2パフォーマンス管理ツール構築・利用ガイド 【概要編】

第2章 DB2パフォーマンス管理ツール構築・利用ガイド 【本編】

• Optim Performance Manager の導入と構成 • OPM導入作業の流れ

• OPMの基本操作

• Optim Performance Manager 活用例 • OPMを利用したデータベースの問題判別

• OPMを使用したWLMの構成とモニタリング

第3章 DB2パフォーマンス管理ツール構築・利用ガイド 【運用編】 • レポジトリーデータベースの構成

• レポジトリーデータベースの運用管理

第4章 DB2パフォーマンス管理ツール構築・利用ガイド 【導入編】

• 【参考】Optim Performance Manager 導入手順

• 【参考】Optim Query Workload Tuner 導入手順

目次

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レポジトリーデータベースのスキーマ、表と表スペース

レポジトリーデータベース作成時に作成されるもの

‒ スキーマ : DB2PM., IBMPDQ

‒ 表スペース : CONTROL 表スペース

‒ 表 : グローバル・メタデータ 表

モニター対象データベース構成追加時(モニター対象DB毎)に作成されるもの

‒ スキーマ : DB2PM_<インスタンス_ID>, PWH_<インスタンスID>

‒ 表スペース :

SHORTTERM_<インスタンス_ID> 表スペース*

LONGTERM_<インスタンス_ID> 表スペース

‒ 表 :

モニター対象データベースの メタデータ 表 と プロトコル 表,

モニター対象データベースの モニタリング・データ 表

参考: InfoSphere Optim Performance Manager の表スペース ( OPM v5.1 Information Center) http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/perfmgmt/v5r1/topic/com.ibm.datatools.perfmgmt.installconfig.doc/storage_planning.html

モニター対象データベースのインスタンスID の検索 ( OPM v5.1 Information Center)

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/perfmgmt/v5r1/topic/com.ibm.datatools.perfmgmt.installconfig.doc/finding_table_space_instance.html

*<インスタンス_ID>:モニター対象データベース毎に割り振られるID。DB2インスタンスとは異なる。

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レポジトリーデータベースに作成される表 1/2

グローバル・メタデータ表

レポジトリーデータベース作成時に作成され、レポジトリーデータベースのグローバルな情報を管理

主要な表:

表スペース スキーマ 表名 概要 説明

CONTROL DB2PM DATABASES モニター対象データベースの定義 D_I_INSTANCE_IDとD_DBNAME列からモニター対象データベースとそれにアサインされた<インスタンスID>を確認できる

CONTROL DB2PM MT_COLUMN モニター対象データベースが構成された際に作成される表の全カラムの定義

各表のカラムの意味を知るためにも利用できる

<重要なカラム>

・MC_COLUMN_NAME: カラム名

・MC_TABLE_NAME: 表名

・MC_DESCRIPSTION: 各カラムの説明

CONTROL DB2PM MT_TABLE モニター対象データベースが構成された際に作成される全表の定義

各表の目的を知るためにも利用できる

<重要なカラム>

・MC_TABLE_NAME: 表名

・MC_SCHEMA: スキーマ名

・MC_DESCRIPSTION: 各表の説明

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レポジトリーデータベースに作成される表 2/2 モニター対象データベースの メタデータ表 と プロトコル表

モニター対象データベース追加毎に各データベースのモニタリング構成情報を格納したテーブル郡

-メタデータ表:構成と設定詳細を含む

・表スペース:CONTROL表スペース

-プロトコル表:収集されたヒストリーデータのタイムスタンプとアラートの時間枠を含む

・表スペース:SHORTTERM_<インスタンスID>表スペース

主要な表:

モニター対象データベースのモニタリング・データ表

モニタリング・プロファイル毎に収集されたモニタリング・データを格納するテーブル郡

-スキーマ:DB2PM_<インスタンスID>

PWH _<インスタンスID>

-表スペース:SHORTTERM_<インスタンスID>表スペース

LONGTERM_<インスタンスID>表スペース

表スペース スキーマ 表名 概要 説明

CONTROL DB2PM_<インスタンスID> HISTORY_DATA どのデータをどのようなインターバルで取得するか

“Configure Monitoring”ウィザードでモニタリング・プロファイルの収集インターバルの変更が反映される

CONTROL DB2PM_<インスタンスID> PARAMETER 構成されたモニタリング・プロファイルとその他の構成に関する詳細情報

"Configure Monitoring"ウィザードでモニタリング・プロファイルを変更した場合、この表が変更される

トラブル・シューティングのケースでは、サポートからこの表の設定を変更するように指示されることもある

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リポジトリーデータベースに設定されるDB2構成パラメーター

Self Tuning Memory(STMM自動メモリ・チューニング)はON

自動的に設定または変更される DB2 構成パラメーター

該当パラメーターは下記URLを参照:

リポジトリー・データベースに設定される構成パラメーター (OPM v5.1 Information Center) http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/perfmgmt/v5r1/topic/com.ibm.datatools.perfmgmt.installconfig.doc/config_parms_set_by_peconfig.html

‒ 下記タイミングで、OPMの規定値に自動的に設定変更される

・リポジトリーデータベース作成時 (OPMインストール時)

・peconfigプログラムを実行時 (ユーザーによって、数値パラメーターがOPMの規定値より低い値、文字列パラメーターが規定値とは異なる値に変更された場合)

‒ OPMが自動的に更新しないように設定することも可能

・db2pesrv.prop ファイルに「peconfig.db_cfg_updates = no」を追記 ・ 場所:UNIX環境のデフォルトのログ・パス : /home/[OPMインスタンス名]/opm/v5/[OPMインスタンス名]/配下

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Automatic maintenance (AUTO_MAINT) = ON

Automatic database backup (AUTO_DB_BACKUP) = OFF

Automatic table maintenance (AUTO_TBL_MAINT) = ON

Automatic runstats (AUTO_RUNSTATS) = ON

Automatic statement statistics (AUTO_STMT_STATS) = ON

Automatic statistics profiling (AUTO_STATS_PROF) = OFF

Automatic profile updates (AUTO_PROF_UPD) = OFF

Automatic reorganization (AUTO_REORG) = ON

リポジトリー・データベースの統計収集と再編成 デフォルトでDB構成パラメーターの自動再編成と自動統計収集が有効

▼デフォルトで下記のように設定される

自動統計収集は、オンライン処理

-デフォルトの保守時間帯は既に設定されている

自動再編成は、オフライン処理

-再編成処理が実施されるように、オフライン保守時間帯を設ける必要がある

※自動保守機能の保守時間枠は、Data Studioのデータベース管理で、「管理エクスプローラー」ビューよりデータベースを右クリックして表示されるメニューの「セットアップおよび構成」>「自動メンテナンスの構成」から設定可

手動メンテナンスも可

自動保守機能をOFFにして、手動メンテナンスする場合は、予め用意されているRUNSTATS/REORG用のスクリプトを使用可能。

参考) リポジトリー・データベースに設定される構成パラメーター (OPM v5.1 Information Center) http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/perfmgmt/v5r1/topic/com.ibm.datatools.perfmgmt.installconfig.doc/config_parms_set_by_peconfig.html

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モニタリング・データ保有量の調整と削除

保有データ量はモニタリング構成の設定で調整する

• 「データベース接続の管理」→「モニタリングの構成」にて保存時間の調整

• データ保有期間の短縮(保有期間が過ぎるとOPMにより自動的に削除される)

• データ収集のサンプリング間隔の延長

• モニタリング・プロファイルの部分的/完全な無効化

参考: パフォーマンス・データが消費するディスク・スペースが多すぎる( OPM v5.1 Information Center) http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/perfmgmt/v5r1/topic/com.ibm.datatools.perfmgmt.tshoot.doc/tshoot_performance_data_consumes_to

o_much_space.html

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参考: delhistoryスクリプトによるデータ削除

delhistoryスクリプトで未完ダッシュボード上のモニターデータ削除が可能

• 場所 OPMインストール・ディレクトリ/RepostiroyServer/bin 下

• 使用例

・インスタンスID 3のDBの、直近1日(24H)分のデータを保持し残りのモニター情報を削除する場合

delhistory 3 24

・インスタンスID 4のDBの、全てのモニター情報を削除する場合

delhistory 4 0

• 注意点

• Extended Insightダッシュボード上のモニターデータは削除できない

• モニターデータの収集をしていないときに実行する

• DMS表スペースや自動ストレーズ表スペースは、最高水準点が下がらない限り表スペースサイズは削減されないため、delhistoryコマンド実行後、Alter tablespace コマンドのreduceオプションを使用して表スペースサイズを縮小する。

• OPMデフォルトの自動ストレージ表スペースを使用している場合、reduce maxオプションを使用すると、最高水準点の引き下げと最大量のコンテナー削減が可能

参考: • IBM REDBOOKS ”IBM Optim Performance Manager for DB2 for Linux, UNIX, and Windows”

P.456 “A.4 Deleting date from the repository database” http://www.redbooks.ibm.com/abstracts/sg247925.html

• リポジトリー・データベースでのディスク・フル・エラーの解決 ( OPM v5.1 Information Center) http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/perfmgmt/v5r1/topic/com.ibm.datatools.perfmgmt.tshoot.doc/tshoot_pm_db_full.html

• 再利用可能表スペース ( DB2 v10.1 Information Center)

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/db2luw/v10r1/topic/com.ibm.db2.luw.admin.dbobj.doc/doc/c0055392.html

参考: このコマンドは内部的に、

残すデータを /tmpディレクトリに

IXF形式でEXPORTし、

IMPORT コマンドの

REPLACEオプションで

書き戻す操作をします

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ログ・レコードとロギング

ログ・レコード量

• モニター対象の全データベースのモニターデータがレポジトリーデータベースに対して挿入・削除される。モニタリング・データの量に依存する。

ログに関するパラメータ調整

• レポジトリーデータベースで、ログ・スペースが不足すると、SQL0964Nエラーメッセージをdb2pesrv.logファイル*1に受け取る

• 繰り返しこのエラーを受け取るようであれば、下記の構成パラメーター値を増やす

• LOGFILSIZ

• LOGPRIMARY

• LOGSECOND

ログ方式は循環ロギング(デフォルト)

• データベース構成を変更して、アーカイブ・ロギングを使用も可

*1UNIX環境のデフォルトのログ・パス : /home/[OPMインスタンス名]/opm/v5/[OPMインスタンス名]/配下

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データベース・バックアップ取得の目安

バックアップの目的

設定済のモニタリング構成の保存

・ リポジトリー・データベースのDBバックアップにより構成情報を保管し、万一の場合はDB

リストアで設定戻しが可能

・ モニタリング・プロファイル情報のエクスポートは不可。DBバックアップによる対応のみ。

収集したモニタリング・データの保存

・ システムの傾向の調査やキャパシティ・プランニングのためにデータを使用する場合

バックアップの頻度

• リポジトリー・データベースのバックアップを実施するか否かは、収集データの重要度に依存

• 最低限のバックアップは、モニター対象データベースの設定後、大きな設定変更後

• モニタリングの目的別

・ トラブル・シューティングが目的で、保有期間を数日に設定している場合、上記の最低限のバックアップが適している。

・ システム傾向の調査やキャパシティ・プランニングのためにモニタリング・データの保有期間を長く設定している場合、収集データ損失を防ぐ目的で定期的なバックアップ取得が推奨される。

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参考:レポジトリー・データベースのバックアップ方法の一例

Linux および Unixの場合:

1. OPMサーバーを停止する

OPMstop.sh

2. OPMサーバーが停止状態になったことを確認する

OPMstatus.sh

3. レポジトリー・データベースのオフライン・バックアップを取得する

db2 backup db PERFDB

4. OPMサーバーを開始する

OPMstatrt.sh

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行圧縮機能 と HADR 構成

DB2 の行圧縮機能やHADR 構成をレポジトリーデータベースに適用可能

行圧縮機能

• V5.1.1以降、Storage Optimization Featureライセンスが有効な場合(DB2 AESEをご使用等)、

デフォルトで圧縮機能が有効になっている

• V5.1では、圧縮機能が有効になっていないため、Alter tableコマンドで有効に設定する。

詳細は、下記URLのTechnoteをご参照ください

“Capacity planning for InfoSphere Optim Performance Manager Version 5.1.x”

Enabling compression on performance manager tables

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27024667

HADR 構成

• レポジトリーデータベースをHADR 構成にすることができる

詳細は、下記URLのTechnoteをご参照ください

“Setting up high availability disaster recovery (HADR) for the repository database”

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21442697

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Java ヒープ・サイズ・パラメーターの調整

メモリー不足エラー・メッセージが出される場合、Java ヒープ・サイズ・

パラメーターを変更する

‒ Java ヒープ・サイズ・パラメーターの変更が必要な場合、db2pesrv.log ファイル*1に以下

のようなメッセージが受け取る

原因

‒ 多くのパーティションまたはデータベース・オブジェクトを有する多数の DB2 インスタンスをモニターしている場合や、多数のモニター機能がアクティブになっている場合は、 Java ヒープ・サイズが小さ過ぎるために Java 環境でメモリー不足になる

解決方法

下記URLの手順を参考に、Javaヒープ・サイズ・パラメーターを変更する

・Integrated Data Management Information Center: メモリー不足エラーの修正

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/perfmgmt/v5r1/topic/com.ibm.datatools.perfmgmt.tshoot.doc/tshoot_pm_memory_error.html

*1 UNIX環境のデフォルトのログ・パス : /home/[OPMインスタンス名]/opm/v5/[OPMインスタンス名]/配下

There is insufficient memory to process all statement metrics data from this database.

Optim Performance Manager shuts down monitoring for this database.

User response: Increase maximum Java heap size parameter and restart the Optim

Performance Manager Repository Server.