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著書,学術論文 の名称 氏 名(所属) 発行又は発 表の年月 発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称 (著書) 入門電子回路ア ナログ編 家村道雄(崇 城大学) 小山善文(情 報工学科) 帆足孝文 中原正俊 坂井英治 西嶋仁浩(崇 城大学) 奥高洋(鹿児 島高専) 平成18年11 オーム社,全253頁 本著は,大学・高専の電気・電子・情 報・通信系学科および電子機械系学科の, 初めて電子回路を学ぶ学生が理解しやすい ようにまとめた本である。半導体の物性か らダイオード,トランジスタの基本の導入 から,電界効果トランジスタ,電力増幅, 発信,変調・復調,演算回路まで網羅して いる。できるだけ多くの図を入れて,基本 を強調している。 (小山は,第10章発振回路,第11章変調・ 復調回路を主に担当した。) (家村道雄,小山善文,帆足孝文,中原正 俊,坂井英治,西嶋仁浩,奥高洋) (著書) こんなことがわ からないのか, 一刀両断 草野美智子 (一般科目) 古賀廣昭(情 報通信工学 科) 三好正純(電 子工学科) 清田公保(情 報通信工学 科) 合志和洋(情 報通信工学 科) 平成18年6 全89頁 学内外の事項に対する学生の質問に各自 の意見を添えた。 (草野は「自分の性格・啓発」と「教育」 を担当した。) (古賀は「思想哲学」と「技術者の考え 方」を担当した。) (三好は「学校の設備担当」を担当し た。) (清田は「社会周囲環境」を担当した。) (合志は「学内ルールと考え方」を担当し た。) (草野美智子,古賀廣昭,三好正純,清田 公保,合志和洋) (著書) 濱田隼雄『南方 移民村』と公医 神田全次-科学 研修補助金によ る台湾調査報告 書- 草野美智子 (一般科目) 平成18年10 秀匠社,全76頁 平成14年度から18年度にかけて得た科研 費による研究成果をまとめたものである。 主な内容は,「明治初期における日本人の 『台湾』理解」,「『台湾』理解の変遷- 近世漂流記や明治期の新聞記事を中心にし て-」「『享和三癸亥漂流台湾チョプラン 嶋之記』と「漂到四鞄国並相馬領漂民」と の比較考」,台湾の旧移民村での聞き取り (1)(2),『南方移民村』の公医のモデ ルを神田全次と確定した表題作である。 (平成18年9月1日~平成19年8月31日) - 23 -

校 外 活 動(平成18年9月1日~平成19年8月31日)...松上優(一般 科目科) 生田靖弘(分 子研) 平成19年10 月 Condensed Matter Physics, European

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(著書)入門電子回路アナログ編

家村道雄(崇城大学)小山善文(情報工学科)帆足孝文中原正俊坂井英治西嶋仁浩(崇城大学)奥高洋(鹿児島高専)

平成18年11月

オーム社,全253頁  本著は,大学・高専の電気・電子・情報・通信系学科および電子機械系学科の,初めて電子回路を学ぶ学生が理解しやすいようにまとめた本である。半導体の物性からダイオード,トランジスタの基本の導入から,電界効果トランジスタ,電力増幅,発信,変調・復調,演算回路まで網羅している。できるだけ多くの図を入れて,基本を強調している。(小山は,第10章発振回路,第11章変調・復調回路を主に担当した。)(家村道雄,小山善文,帆足孝文,中原正俊,坂井英治,西嶋仁浩,奥高洋)

(著書)こんなことがわからないのか,一刀両断

草野美智子(一般科目)古賀廣昭(情報通信工学科)三好正純(電子工学科)清田公保(情報通信工学科)合志和洋(情報通信工学科)

平成18年6月

全89頁  学内外の事項に対する学生の質問に各自の意見を添えた。(草野は「自分の性格・啓発」と「教育」を担当した。)(古賀は「思想哲学」と「技術者の考え方」を担当した。)(三好は「学校の設備担当」を担当した。)(清田は「社会周囲環境」を担当した。)(合志は「学内ルールと考え方」を担当した。)(草野美智子,古賀廣昭,三好正純,清田公保,合志和洋)

(著書)濱田隼雄『南方移民村』と公医神田全次-科学研修補助金による台湾調査報告書-

草野美智子(一般科目)

平成18年10月

秀匠社,全76頁  平成14年度から18年度にかけて得た科研費による研究成果をまとめたものである。主な内容は,「明治初期における日本人の『台湾』理解」,「『台湾』理解の変遷-近世漂流記や明治期の新聞記事を中心にして-」「『享和三癸亥漂流台湾チョプラン嶋之記』と「漂到四鞄国並相馬領漂民」との比較考」,台湾の旧移民村での聞き取り(1)(2),『南方移民村』の公医のモデルを神田全次と確定した表題作である。

校 外 活 動(平成18年9月1日~平成19年8月31日)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学術論文)Microinhomogeneity for AqueousMixtures of Water-miscible OrganicSolvents

高椋利幸(佐賀大学)野口泰邦(佐賀大学)中野美樹(佐賀大学)松上優(一般科目)岩瀬裕希(原研)大友季哉(高エネ研)

平成19年12月

J. Ceram. Soc.Japan, CeramicSociety of Japan, inpress (2007)

 本研究論文は,有機溶媒と水との混合溶液の微視的不均一性を研究した論文である。水溶性有機溶媒であるアセトニトリルおよび1,4-ジオキサンの水溶液について,これらの有機溶媒と水との混合状態小角中性子散乱(SANS)法ならびにNMR緩和法によって分子レベルで研究した。これらの混合溶液は巨視的スケールでは均一であるにもかかわらず,分子レベルでは有機溶媒分子と水分子は不均一に混合していることが明らかになった。すなわち,混合溶液中には有機溶媒クラスターと水クラスターが共存している。本研究は,冷却や塩添加によってアセトニトリル-水および1,4-ジオキサン-水混合溶液のミクロ不均一性が相分離に向かって次第に強くなることも示した。これらの結果に基づいて,混合溶液の不均一性が化学反応に及ぼす効果を考察した。(松上は,中性子小角散乱測定およびNMR測定を行った。)(高椋利幸,野口泰邦,中野美樹,松上優,岩瀬裕希,大友季哉)

(学術論文)Probing CationsRecognized by aCrown Ether withthe 3D-RISMTheory. II. 18-crown-6 Ether

丸山豊(分子研)松上優(一般科目科)生田靖弘(分子研)

平成19年10月

Condensed MatterPhysics, EuropeanPhysical Society,10,315-322 (2007)

 本研究論文は,金属塩水溶液中における18-crown-6の金属イオンの認識を3次元RISM理論を用いて計算したものである。金属イオンの種類でイオンのサイズおよび表面電荷に違いが見られる。したがって,金属イオンの違いで金属イオンに対する水分子の水和の環境が異なることになる。水和環境の違いが金属イオンに与える影響を考察した。(松上は,3D-RISM計算およびデータの解析を行った。)(丸山豊,松上優,生田靖弘)

(学術論文)『物質と記憶』における心の広がり

永野拓也(一般科目)

平成19年1月

『哲学・思想論叢』,第25号,筑波大学哲学・思想学会,pp. 1-13.

 『物質と記憶』について,まず次の二点を検討した。1.ベルクソンは記憶の脳局在論の何を批判するか。2.ベルクソンは心が「内」ではないことをどのように示そうとするか。1に関しては,ベルクソンが脳と言語的構造を結びつける立場を批判することを示した。2に関しては,ベルクソンが心を外の世界の中へ位置づけることを示した。ベルクソンにとっての「記憶」は,膨張し収縮する多様性であるが,結論として,記憶のこうした特徴が,以上の二つの論点と深く関係することを示した。

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学術論文)A Pattern toVisualize 3DSierpinskiCurves

孫寧平(情報工学科)高木良平(専攻科制御情報システム工学専攻)大隈千春(情報工学科)

平成18年9月

The Journal of ThreeDimensional Images(3D映像) ,Vol.20,No.3,pp.51-56, Sept.2006

 曲線の全体とその局部が自己相似な構造を持つ曲線をフラクタル曲線という。図形の全体と局部が相似関係にあるような構造は一般にフラクタル構造と称され,どれだけ局部を拡大しても,複雑さが一定であるという特徴を持つ。3次元空間におけるフラクタル図形は,主に2次元空間で描画される既存のフラクタルを3次元空間に拡張したものが挙げられる。しかしながら3Dフラクタル曲線は,2Dのフラクタル曲線と比べて非常に種類が少なく,ヒルベルト,樹木曲線程度しか提案されたものがない。3D-Sierpinski曲線は複数の閉曲面から成るため,そのモデリングと可視化はその他の自己相似あるいはフラクタル曲線より非常に困難である。そこで,本論文は一つの基本パターンを提案し,このパターンによる3D-Sierpinski曲線のモデリング過程,テストした結果と結論を提示する。最後に,提案したパターンを基づいた可視化した3D-Sierpinskiのオブジェクトを図示する。(孫は,研究の立案,実施,システムの作成,論文の執筆,研究・発表の指導などを担当した。)(高木は研究の実施,システムの作成を担当した。)(大隈はシステムのテスト,研究の助言を担当した。)(孫寧平,高木良平,大隈千春)

(学術論文)An AugmentedAutomaticChoosingControlDesigned byExtremizing aCombination ofHamiltonian andLyapunovFunctions forNonlinearSystems withConstrainedInput

縄田俊則(情報工学科)高田等(鹿児島大学)

平成19年4月

International Journalof AppliedMathematics andComputer SciencesVol.4, No.2 pp.553-558

 筆者らはこれまで,高非線形性のシステムに対して有効な制御法である拡大次元型自動抽出制御法を提案してきた。本論文では,入力制限付き非線形システムに対し,拡大次元自動抽出制御法を適用した,いわゆる入力制限付き拡大次元自動抽出制御の設計法を考察した。本制御則に含まれる各種パラメータは,入力制限を考慮しつつ,リアプノフ型安定領域を最大とし,かつハミルトニアン関数を最小にするよう遺伝的アルゴリズム(GA)を用いて準最適に設定される。特に本論文では,随伴ベクトル方程式条件も考慮し,制御則の精度向上を図った。最後に,一機無限大母線系統の電力系統過渡安定化問題に本手法を適用し,数値実験でその有効性を確かめた。(縄田は,定式化,数値実験,論文執筆を担当した。)(縄田俊則,高田等)

- 25 -

著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学術論文)Calculus ofInterpolatedFuzzy RelationType FuzzyReasoningMethod

島川学(情報工学科)

平成19年8月

International Journalof InnovativeComputing,Information andControl, Vol.3, No.4,pp.839-851

 ファジィ関係補間型ファジィ推論法は,推論結果を表すメンバーシップ関数の形状が複雑になりにくいので解釈が容易であることと,入力値のあいまいさが増加すると推論結果のあいまいさもそれに従って増加するという特徴がある。しかしながら推論過程がやや複雑である。そこで,本論文ではこのファジィ推論法の具体的な計算方法を示し,推論過程を分かりやすく解説している。

(学術論文)Characteristicsof evanescentwaves in thenonstandardFDTD method

田口健治(情報通信工学科)大谷忠生(三菱重工)柏達也(北見工大)金井靖(新潟工科大学)

平成19年4月

IEEE Trans.Magnetics, vol. 43,no. 4, pp. 1313-1316,April 2007.

 FDTD法における伝搬波の位相誤差を縮小するための高精度FDTD法の一つにNS-FDTD法がある。しかし,電磁波には伝搬波のみだけではなく局在波であるEvanescent波も存在する。従って,NS-FDTD法を用いて様々な系を解析する為にはNS-FDTD法におけるEvanescent波特性を把握する必要がある。本研究では,NS-FDTD法のEvanescent波特性を明らかにするために,その数値分散及び安定条件を求めその特性を明らかにした。その結果,NS-FDTD法はFDTD法と比べて伝搬波だけではなくEvanescent波に関しても非常に高精度な解析ができる事が示された。(共同研究につき,本人担当部分抽出不可能)(田口健治,大谷忠生,柏達也,金井靖)

(学術論文)ExperimentalStudy OfCollaborater InHuman-MachineSystem

大塚弘文(電子制御工学科)柴里弘毅(電子制御工学科)川路茂保(熊本大学)

平成18年12月

INFORMATION CONTROLPROBLEMS INMANUFACTURING2006,VOLUME IIIndustrialEngineering,pp.143-148

 人が操縦する機械の全体系に対して,協調制御支援を行うコラボレータの概念に基づき1軸アームの位置決め制御問題に対するコラボレータを設計し実験により提案手法の有効性を検証した。人の制御動特性モデルとしてDFFモデルを採用し,人の脳内思考プロセスの動特性部分を記述した2自由度制御要素におけるフィードバック要素およびフィードフォワード要素を補償する2自由度構造コラボレータの構成により期待する人-機械系の制御特性改善結果が得られることを実証した。(大塚は,コラボレータ概念の着想と設計理論の定式化,実験結果の分析評価を担当した。)(柴里は,DFFモデル改良および数値シミュレーションおよび実験システムの構築と実験,実験結果の分析評価を担当した。)(川路は,コラボレータ理論の評価,実験結果の分析評価を担当した。)(大塚弘文,柴里弘毅,川路茂保)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学術論文)FDTD法を用いたトポロジー最適化によるアンテナ設計手法

野村壮史(豊田中央研究所)佐藤和夫(豊田中央研究所)田口健治(情報通信工学科)柏達也(北見工業大学)

平成18年12月

IEICE Trans. vol.J89-B, no. 12, pp.2196-2205, Dec. 2006.

電磁材料の内部に構造を設けることにより,アンテナや共振器などの高周波コンポーネントの小型化,性能の大幅な向上,更にはコンポーネントへの新しい性能の付加の可能性が期待されている。本論文では,所望の特性値をもつ構造を合理的にかつ効率的に設計する方法として,FDTDを用いたトポロジー最適化によるアンテナ設計手法を提案した。直方体形状の誘電体共振器アンテナの反射特性の広帯域化設計に本提案手法を用いた結果,初期構造の直方体形状の誘電体共振器アンテナと比較して3。5倍の20。3%の周波数特性を得ることが可能になった。更に,最適設計結果に基づき作成した試作アンテナがシミュレーションとほぼ同等の特性を得ることを確認し,提案手法の有用性を示した。(田口は,最適化設計において重要となるAVMを用いた感度解析部における基本原理式及びプログラム担当した。)(野村壮史,佐藤和夫,田口健治,柏達也)

(学術論文)FFEL: TheSimplified DataStructure andMethod for 3DCGObjectVisualization

孫寧平(情報工学科)甲斐寿博(専攻科制御情報システム工学専攻)

平成18年9月

The Journal of ThreeDimensional Images(3D映像),Vol.20,No.3,pp.79-84, Sept.2006

 現在,さまざまな場所で3DCGを目にするが,そのデータ構造は一般的には,頂点,辺,面の3つのリストから構成されている。その中でも頂点リストが3D オブジェクトを作る際の重要な要素となる。しかし,従来のデータ構造は物体が複雑になるにつれて,定義が難しくなってしまう。また,インタラクティブなCG作成の環境で,オブジェクトの形はユーザーの修正作業に従って刻々と変化する。さらに,一般的なユーザは2次元のキャンバスでの描画作業に慣れた反面3DCGのモデリング手法を理解するのに時間と手間が掛かる。そこで,3DCGオブジェクトのモデリングとレンダリング作業をより便利的に,効率的にするために,本論文はFFELという簡易なモデリング用のデータ構造及びモデリングとレンダリングアルゴリズムを提案する。従来の手法と違って,FFELは2Dカンバス上のインタラクティブ的な入力をベースとする。(孫は,研究の立案,実施,システムの作成,論文の執筆,研究・発表の指導などを担当した。)(甲斐は研究の実施,システムの作成を担当した。)(孫寧平,甲斐寿博)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学術論文)Hot-carrier-induceddegradation ofdrain currenthysteresis andtransients inthin gate oxidefloating bodypartiallydepleted SOInMOSFETs

J.M. Rafí(CNM)E.Simoen(IMEC)葉山清輝(電子工学科)A.Mercha(IMEC)F.Campabadal(CNM)大山英典(電子工学科)C.Claeys(IMEC)

平成18年10月

Microelectronics andReliability, Volume46, Issues 9-11,September-November2006, Pages 1657-1663.

 PD-SOI MOSFETのドレイン電流のスイッチオフ時の過渡現象におけるゲート酸化膜のホットキャリア損傷について調べた。異なるバイアスやトランジスタ形状における浮遊基板効果についても調べた。フロントゲートの損傷と浮遊基板効果への影響が示される.これはアニーリング実験結果からも論じられる。(Rafíは研究計画,実験,考察,論文執筆を行った。)(Simoen,Mercha,大山は,結果考察の一部を行った。)(葉山は,一部の実験手法の提案を行った。)(Campabadalは研究計画の一部を担当した。)(Claeysは試料の提供と考察の一部を行った。)(J.M. Rafí,E. Simoen,葉山清輝,A.Mercha,F. Campabadal,大山英典,C.Claeys)

(学術論文)NormalGorenstein delPezzo surfaceswith quasi-lines

山崎充裕(一般科目)

平成19年7月

HiroshimaMathematical Journal,Vol.37, No.2, pp.253-275.

 高々3本の擬直線を含む正規ゴレンスタインdel Pezzo 曲面Xの分類を与え,Xにおける擬直線の補集合の幾何学的構造を決定した.また,擬直線を境界にもつ複素アフィン平面のコンパクト化となる正規ゴレンスタインdel Pezzo 曲面の完全なリストを与え,第2ベッチ数が擬直線の本数に等しく,それが3以下であることを得た.

(学術論文)Overlapalgorithm forthe nonstandardFDTD methodusing non-uniform mesh

大谷忠生(三菱重工)田口健治(情報通信工学科)柏達也(北見工大)金井靖(新潟工科大学)

平成19年4月

IEEE Trans.Magnetics, vol. 43,no.4, pp. 1317-1320,April 2007.

FDTD法における伝搬波の位相誤差を縮小するための高精度FDTD法の一つにNS-FDTD法がある。しかし,本手法は等間隔直方体格子のみに最適化された手法であるため,FDTD法と同様の方法を用いて不当間隔格子に拡張する場合,その高精度を保持する事は困難である。本論文では,この問題を解決するためのオーバーラップアルゴリズム用いたNS-FDTD法を提案した論文である。その結果,本提案手法における不均一メッシュ境界の反射係数は80dBと非常に少なく,従来のアルゴリズム及びFDTD法と比較した場合と比較して非常に高精度である事が示された。(共同研究につき,本人担当部分抽出不可能)(大谷忠生,田口健治,柏達也,金井靖)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学術論文)Radiationsourcedependence ofdeviceperformancedegradation for4F-SiC MESFETs

大山英典(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)紫垣一貞(電子工学科)新井学(新日本無線)久保山智史(JAXA)Eddy Simoen(IMEC)Cor Claeys(IMEC)

平成18年12月

Superlattice andMicrostructures,vol.40, pp. 632-637

 4H-SiC MESFETのデバイス特性の照射損傷について,線源依存性の観点から考察した。デバイスには,電子線と陽子線を照射し,デバイスの電気的,結晶学的な特性劣化を評価した。実験の結果,損傷には線源依存性があり,陽子線損傷は電子線のそれの約3桁大きく,これは,線種の質量と結晶原子との弾性衝突の違いに起因することが分かった。(大山は,研究企画を担当した。)(高倉,紫垣,工藤は,デバイスの照射を担当した。)(新井,久保山は,デバイス作成を担当した。)(ClaeysとSimoenは照射デバイスの測定を担当した。)(大山英典,高倉健一郎,紫垣一貞,新井学,久保山智史,Eddy Simoen,CorClaeys)

(学術論文)Structualtopologyoptimizationfor the designof broadbanddielectricresonatorantennas usingthe finitedifference timedomaintechnique

野村壮史(豊田中央研究所)佐藤和夫(豊田中央研究所)田口健治(情報通信工学科)柏達也(北見工業大学)西脇 眞二(京都大学)

平成19年9月

International Journalfor Numerical Methodsin Engineering, vol.71, no. 11, pp. 1261-1296, Sept. 2007.

電磁材料の内部に構造を設けることにより,アンテナや共振器などの高周波コンポーネントの小型化,性能の大幅な向上,更にはコンポーネントへの新しい性能の付加の可能性が期待されている。本論文では,所望の特性値をもつ構造を合理的にかつ効率的に設計する方法として,FDTDを用いたトポロジー最適化によるアンテナ設計手法を提案した。更に,直方体形状の誘電体共振器アンテナにおいて様々な中心周波数に対する広帯域化設計を行い,その有効性と汎用性を確認した。(田口は,最適化設計において重要となるAVMを用いた感度解析部における基本原理式及びプログラム担当した。)(野村壮史,佐藤和夫,田口健治,柏達也,西脇眞二)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学術論文)コラボレータによる人間-機械系の協調制御

大塚弘文(電子制御工学科)柴里弘毅(電子制御工学科)川路茂保(熊本大学)

平成19年9月

日本機械学会論文集(C編)73巻733号,pp.2576-2582

 操作者の技量不足や過誤に起因する操縦機械の応答悪化は,人が作業機械を操縦する事例が一般に含有する課題である。本論文では,制御工学的アプローチによる一つの解決策として,人と協調して機械制御を遂行し,人間-機械系の全体の制御性能を維持・回復させる機能を発揮する知的制御支援要素の付加について議論している。この人の制御動作と協調して機械制御を行う知的制御支援要素をコラボレータと呼ぶ。ここでは,コラボレータの定義,概念について明確化した上で,その設計方法を定式化し,その制御性能健勝実験の結果についても示している。(大塚は,コラボレータ概念の着想と設計理論の定式化,実験結果の分析評価を担当した。)(柴里は,DFFモデル改良および数値シミュレーションおよび実験システムの構築と実験,実験結果の分析評価を担当した。)(川路は,コラボレータ理論の評価,実験結果の分析評価を担当した。)(大塚弘文,柴里弘毅,川路茂保)

(学術論文)実環境下での伝達特性を利用した周波数領域ICAの成分置換問題の解決

石橋孝昭(情報通信工学科)井上勝裕(九州工業大学)五反田博(近畿大学)熊丸耕介(九州工業大学)

平成18年12月

システム制御情報学会論文誌, Vol. 19, No.12, pp. 471-478.

 実環境下での雑音除去問題について,周波数領域ICAを適用した手法が数多く提案されている。しかし,周波数領域ICAにはスケールの不定性と成分置換の問題があるため,分離スペクトルをそのまま時間領域に戻しても原信号は復元されない。そこで本論文では,周波数領域ICAのスケールの不定性と成分置換問題の解法を提案する。提案法のアルゴリズムは簡単で,計算量が少ない。また,その修正能力は,周波数帯域や音源からマイクロホンまでの距離に依存することなく高い値を持つ。さらに,実環境下での様々な信号に対して応用可能である。(石橋は,研究立案,理論解析,執筆,実験および考察を担当した。)(石橋孝昭,井上勝裕,五反田博,熊丸耕介)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学術論文)電気材料装荷アンテナの小型化を目的としたトポロジー最適化

松崎明(防衛大学)森下久(防衛大学)田口健治(情報通信工学科)柏達也(北見工大)

平成19年9月

日本計算工学会論文集,ublished OnlineTrans. on JSCES PaperNo.20070006,公開日2007年2月23日

近年,携帯端末機器は,デジタル信号処理技術の進展に伴い非常に多様化が進んでいる。一方,携帯端末の小型化が進んでおり,搭載されるアンテナにおいても広帯域及び小型化の両方が要求される。本研究では,従来の設計方法とは異なった,小型逆F型磁性体アンテナを設計するためのFDTD法を用いた磁性体トポロジー最適設計手法を提案する。本研究では,本手法の感度解析の検証及び小型磁性体アンテナへの適用が行われ,結果としてその有効性が確認された。(田口は,最適化設計において重要となるAVMを用いた感度解析部における基本原理式及びプログラム担当した。)(松崎明,森下久,田口健治,柏達也)

(学術論文)論文集「高専教育」30号

草野美智子(一般科)古賀廣昭(情報通信工学科)三好正純(電子工学科)清田公保(情報通信工学科)合志和洋(情報通信工学科)

平成19年3月

独立行政法人国立高等専門学校機構239頁~244頁

 教育改善グループの活動を通じて,教員の資質充実と,学生・教員間の充実を図った実践報告と,その結果の検証を述べている。(共同研究につき、本人担当抽出不可能)(草野美智子,古賀廣昭,三好正純,清田公保,合志和洋)

(学術論文)Dose ratedependence ofthe back gatedegradation inthin gate oxidePD-SOI MOSFETsby 2-MeVelectronirradiation

葉山清輝(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)米岡将士(技術センター)大山英典(電子工学科)J.M. Rafí(CNM)A.Mercha(IMEC)E.Simoen(IMEC)C.Claeys(IMEC)

平成19年6月

MicroelectronicEngineering, Volume84, Issues 9-10,September-October2007, Pages 2125-2128

 部分空乏形SOIMOSFETの2MeV電子線照射による損傷のドーズ率依存性について報告する。特にバックゲートの損傷のドーズ率依存性を見出した。照射によって特性は劣化するが,低ドーズ率の方が劣化が大きいことが分った。ドレイン電流のヒステリシス特性についてドーズ率依存性を調べたが,これにも同様な依存性が示された。バックゲートの損傷の高いドーズ率依存性が,フロントチャネルのトランジスタ特性のドーズ率依存性に大きな影響を示していることが見出された。(葉山は研究計画,実験,考察の一部,論文執筆を行った。)(高倉,米岡,Rafí,Simoen,Merchaは,結果考察の一部を行った。)(大山は,研究を総括した。)(Claeysは試料の提供と考察の一部を行った。)(葉山清輝,高倉健一郎,米岡将士,大山英典,J.M. Rafí,A. Mercha,E. Simoen,C. Claeys)

- 31 -

著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学術論文)Electricalstress onirradiated thingate oxidepartiallydepleted SOInMOSFETs

J.M. Rafí(CNM)E.Simoen(IMEC)A.Mercha(IMEC)葉山清輝(電子工学科)F.Campabadal(CNM)大山英典(電子工学科)C.Claeys(IMEC)

平成19年6月

MicroelectronicEngineering, Volume84, Issues 9-10,September-October2007, Pages 2081-2084

 60MeVの陽子線を照射した部分空乏形SOI MOSFETのホットキャリアストレスの効果について調べた。この結果は,照射をしていない同試料の電気的なストレスの結果と比較して論じられる。このホットエレクトロンによるトラップは照射による損傷の効果を補償するのに働いている。同様なホットキャリアによる効果は,照射しないデバイスにバックゲートバイアスを加えた場合でも見出されている。(Rafíは研究計画,実験,考察の一部,論文執筆を行った。)(Simoen,Mercha,大山は,結果考察の一部を行った。)(葉山は,一部の実験手法の提案を行った。)(Campabadalは研究計画の一部を担当した。)(Claeysは試料の提供と考察の一部を行った。)(J.M. Rafí,E. Simoen,葉山清輝,A.Mercha,F. Campabadal,大山英典,C.Claeys)

(学術論文)FPGA遠隔再構成システムの設計と実装

永田和生(情報通信工学科)原田英雄(熊本大学)牛嶋和行(熊本大学)久我守弘(熊本大学)末吉敏則(熊本大学)

平成19年6月

電子情報通信学会論文誌D,vol.J90-D,no.6,pp.1357-1366.

 あらゆる電子機器がインターネットというひとつの巨大な網を構成している。これらの機器はインターネットを介してソフトウェア機能の変更が可能なものが多い。一方,ハードウェア機能は固定的であり,新たな方式への対応や不具合の修正を行うには,基板の交換あるいはモデルチェンジしか有効な手段がない。この問題の解決策として,著者らはインターネットを利用したFPGA遠隔再構成システムを提案した。また,その応用としてデータベースを利用して機器が自己のFPGAを再構成する自動更新機構も併せて提案した。提案システムの実装と動作実証実験を行い,遠隔地にあるFPGAの再構成,自動更新,回路動作検証がインターネットを介して統合的に実行可能なことを実証した。(永田は,リモート・ロジックアナライザの開発と評価、システムの全体設計、論文執筆を担当した.)(永田和生,原田英雄,牛嶋和行,久我守弘,末吉敏則)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学術論文)FPGA遠隔再構成技術と遠隔検証手法

永田和生(情報通信工学科)原田英雄(熊本大学)牛嶋和行(熊本大学)久我守弘(熊本大学)末吉敏則(熊本大学)

平成18年9月

第5回情報科学技術フォーラム(FIT2006)情報科学技術レターズ,vol.5,pp.21-24.

 本研究では,FPGAの再構成や動作確認,故障検出をインターネットを利用した遠隔操作によって統合的に実行可能なFPGA遠隔再構成システムを提案した。FPGA遠隔再構成技術とデータベースサーバを組み合わせることで,FPGA搭載機器の自動回路アップデート機構を構築した。併せて,遠隔地のFPGAに対して内部波形の観測を行うリモート・ロジックアナライザと,BIST(Built-InSelfTest)を利用したFPGA上の実装回路の故障検出機構を開発した。(永田は,リモート・ロジックアナライザの開発と評価、システムの全体設計、論文執筆を担当した.)(永田和生,原田英雄,牛嶋和行,久我守弘,末吉敏則)

(学術論文)Impact on theback gatedegradation inpartiallydepleted SOI n-MOSFETs by 2-MeV electronirradiation

葉山清輝(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)紫垣一貞(電子工学科)大山英典(電子工学科)J.M. Rafí(CNM)A.Mercha(IMEC)E.Simoen(IMEC)C.Claeys(IMEC)

平成18年10月

Microelectronics andReliability, Volume46, Issues 9-11,September-November2006, Pages 1731-1735.

 部分空乏形SOIMOSFETの2MeV電子線照射による損傷を報告する.伝達コンダクタンスの2次ピークの劣化とバックゲートの損傷について論じる。サブスレッショルド領域のドレイン電流は照射により増加する。これはエッジトランジスタのターンオンによるものである。伝達コンダクタンスの2次ピークの減少は,バックゲートの損傷による実効的なバックゲートバイアスの変化に起因する。(葉山は研究計画,実験,考察の一部,論文執筆を行った。)(高倉,紫垣,Rafí,Simoen,Merchaは,結果考察の一部を行った。)(大山は,研究を総括した。)(Claeysは試料の提供と考察の一部を行った。)(葉山清輝,高倉健一郎,紫垣一貞,大山英典,J.M. Rafí,A. Mercha,E. Simoen,C. Claeys)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学術論文)Temperaturedependece ofdrain currenthysteresis inFD and PD-SOIn-MOSFETs

葉山清輝(電子工学科)大山英典(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)J.M. Rafí(CNM)A.Mercha(IMEC)E.Simoen(IMEC)C.Claeys(IMEC)

平成18年11月

Nuclear Instrumentsand Methods inPhysics Research B,253, (2006), pp. 246-249.

 FD-SOI n-MOSFETのドレイン電流のヒステリシス特性について異なるバイアスと温度条件について調べた。ヒステリシスと温度の関係について以前のPD-SOIデバイスの結果との比較も行った。IDヒステリシスは,フロントゲート電圧の正方向,負方向の掃引時の電流の差から求められる。IDヒステリシスのピーク高は温度増加とともに減少した。FD-SOIデバイスにおけるヒステリシスピークはPD-SOI の場合と比較して,温度に対する高い依存性が見出された。(葉山は研究計画,実験,考察の一部,論文執筆を行った。)(高倉,Rafí,Simoen,Merchaは,結果考察の一部を行った。)(大山は研究の統括と国際会議のおける発表を担当した。)(Claeysは試料の提供と考察の一部を行った。)(葉山清輝,高倉健一郎,大山英典,J.M.Rafí,A. Mercha,E. Simoen,C. Claeys)

(研究紀要)The Motif ofWater inJamaicaKincaid's AnnieJohn

楠元実子(一般科目)

平成18年11月

熊本電波高専研究紀要第33号,pp.19-26.

 アンティグア出身でありアメリカ合衆国で活躍するジャメイカ・キンケイドの作品『アニー・ジョン』についての従来の母娘関係,植民地支配の批評を発展させ,主人公のアニー・ジョンの精神的な成長を検討するため,水のイメジャリー分析を行った。成長を育む優しい水,自立を形作る強い水,心を浄化する再生の水と3つの章に分けて水のイメージを分析し,自分自身の航海を始める主人公の旅立ちへとつながっていることを明らかにした。

(研究紀要)Verilog HDLによる教育用8ビット計算機の設計

葉山清輝(電子工学科)濱 幸宣(情報通信工学科)松尾和典(電子工学科)

平成18年11月

熊本電波高専研究紀要第33号,pp.45-56.

 教育用8ビット計算機をVerilogで設計した。これは以前AHDLを用いて整備した教材をもとにVerilogに直したものである。テスト回路は,クロックジェネレータ,ALU,プログラムカウンタ,メモリ,入出力ポート,コントローラを含んでいる。(葉山は,研究計画,論文執筆を担当した。)(濱は,Verilog-HDLによる記述の一部を担当した。)(松尾は,Verilog-HDLによる記述の一部を担当した。)(葉山清輝,濱 幸宣,松尾和典)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(研究紀要)運動部活動所属者に対する意識調査の報告

中林弥生(一般科目)岩田大助(一般科目)

平成18年11月

熊本電波高専研究紀要第33号,pp.57-66.

 運動部活動に所属する学生の意識調査を行い,これからの運動部活動のあり方に関して考察をした。(中林は,立案,総括を担当した。)(岩田は,計画,実施を担当した。)(中林弥生,岩田大助)

(研究紀要)プラスチック素材を基板としたマイクロストリップ線路のマイクロ波帯における実効誘電率評価結果

伊山義忠(電子工学科)大山英典(電子工学科)下田道成(電子工学科)

平成18年11月(年月は,半角数字で)

熊本電波高専研究紀要第33号,pp.39-44.

 ユビキタス化にも即応して,宇宙・気象・天文・地球環境などの各種観測や情報処理,通信などの幅広い分野にわたる応用電子技術では,情報処理の高速化や周波数資源の有効活用を目的とした高周波数化・広帯域化が求められている。この中にあって,本校の特色の一つでもある電子工学科現有の電子デバイス技術に立脚したマイクロマシンの製作・評価を通して,マイクロ波・ミリ波帯の超高周波アナログ技術に関して地域企業とも連携して学際的な研究推進を行う計画が検討されてきた。今回,このようなマイクロ波回路設計にあたって重要な設計パラメータである一般向け素材基板の実効誘電率について検討を行った。ここではまず,マイクロ波/ミリ波帯測定環境の現状について述べた上で,実効誘電率のマイクロ波帯における評価結果について報告する。(大山は,評価環境全般および電子計測技術を担当した。)(下田は,研究体制全般および電磁波技術を担当した。)(伊山義忠,大山英典,下田道成)

(研究紀要)細川家史料にみる近世大名の「食」に関する一考察-細川忠興の書状を分析して-その1

八田茂樹(一般科目)

平成18年11月

熊本電波高専研究紀要第33号,pp.27-38.

 『大日本近世史料』細川家史料一~四を分析し,細川忠興の「食」について考察した。近世の食では,タンパク源として魚介類が一番好まれた。記述の頻度数から,忠興は鮭・鯛・海苔・鶴・鴨・柿・蜜柑・松茸・瓜・鮓・餅・ぬか味噌を好んだことが判明した。

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著書,学術論文等

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発行又は発表の年月

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概        要

(国際会議発表)An Efficientand Novel 2DAnimationEngine

孫寧平(情報工学科)綾邊暢(専攻科制御情報システム工学専攻)高木良平(専攻科制御情報システム工学専攻)佐藤大輔(専攻科制御情報システム工学専攻)

平成19年8月

NPAR2007(co-locatedwith SIGGRAPH2007),The 5th InternationalSymposium on Non-PhotorealisticAnimation andRendering,SanDiego,Aug.4-5,2007

 3次元spline補間関数を用いた自由曲線の入力,計算及びアニメーション化において,新しいアルゴリズムを提案した。提案したアルゴリズムに基づいて,3次spline関数計算の時間計算量は大幅下げ,リアルタイム的レンダリングができ,滑らかな動きが表現できるアニメーションエンジンを開発した。(孫は,研究の立案,実施,システムの作成,論文の執筆,研究・発表の指導,発表などを担当した。)(綾邊,高木,佐藤は研究の実施,システムの作成を担当し,綾邊は発表を担当した。)(孫寧平,綾邊暢,高木良平,佐藤大輔)

(国際会議発表)Calculus ofInterpolatedFuzzy RelationType FuzzyReasoningMethod

島川学(情報工学科)

平成18年8月

Proceedings ofInternationalConference onInnovative Computing,Information andControl (ICICIC'06),Vol.2, pp.325-328

 ファジィ関係補間型ファジィ推論法は,推論結果を表すメンバーシップ関数の形状が複雑になりにくいので解釈が容易であることと,入力値のあいまいさが増加すると推論結果のあいまいさもそれに従って増加するという特徴がある。しかしながら推論過程がやや複雑である。そこで,本論文ではこのファジィ推論法の具体的な計算方法を示し,推論過程を分かりやすく解説している。

(国際会議発表)A study onradiationdamages ofGaAlAs LEDs

大山英典(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)葉山清輝(電子工学科)久保山智史(JAXA)Eddy Simoen(IMEC)Cor Claeys(IMEC)

平成19年7月

Proceeding ofinternationalconference onelectricalengineering, July, 8-12, 2007, ICEE-052CD.

 GaAlAs LEDの照射損傷機構について考察した。電子線と陽子線照射により逆方向電流が増加し,Gaに関連する複合欠陥も増加するが,それは,照射後の熱処理で回復する。回復機構を考察するために,逆方向電流の回復の活性化エネルギーが約0.3eVを算出した。このエネギー値から,逆方向電流の増加は,主に表面付近でのリーク電流が関与してることが判明した。(大山は,研究企画を担当した。)(高倉,葉山,久保山は,デバイスの照射と測定を担当した。)(ClaeysとSimoenは照射デバイスの測定を担当した。)(大山英典,高倉健一郎,葉山清輝,久保山智史,Eddy Simoen,Cor Claeys)

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著書,学術論文等

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概        要

(国際会議発表)A Trial toApplyConcatenativeSpeechSynthesis toSpontaneousSpeech

Kei Fujii(情報工学科)Reona Ueda(情報工学科)HidekiKashioka andNick Campbell

平成18年7月

ITC-CSCC 2006, Proc.of InternationalTechnical Conferenceon Circuits/Systems,Computers andCommunications,Vol.2,pp.653-656, ChiangMai, Thailand

 本論では日常会話の音声合成を最終目的とし,約100分の日常会話音声データを波形接続型音声合成の音声データベースとして適用した。主観評価実験ではデータベースのサイズと明瞭度の関係を調べた。その結果,データベースの規模拡大によって品質向上する可能性,および波形素片選択法の改良や波形素片への後処理などが必要であることが明らかとなった。(藤井は,本研究の立案に関わり,実装および評価を担当した。)(藤井慶,上田玲於奈,柏岡秀紀,ニック・キャンベル)

(国際会議発表)A trial toimprove theintelligibilityof spontaneousconcatenativespeechsynthesis

藤井慶(情報工学科)

平成19年1月

AROB 12th '07, Proc.of InternationalSymposium onArtificial Life andRobotics , GS7-4,Beppu, Japan

 本論では日常会話の音声合成を最終目的としている。著者らの先行研究では波形接続型音声合成で用いる音声データベースに日常会話音声データを用い,その品質を評価した。本論ではTD-PSOLAによる合成波形の韻律修正を行い,合成音のイントネーション改善および接続歪み低減の観点で合成音の品質向上を試みた。主観評価実験の結果,明瞭度が4%向上することが明らかとなった。

(国際会議発表)AutomaticDetection ofWire ColorArrangements onLAN Plugs

山本直樹(情報通信工学科)村上純(情報工学科)

平成18年3月

Proceedings of the2006 RISPInternationalWorkshop on NonlinearCircuits and SignalProcessing,pp.461-464, Hawaii(USA).

 本発表では,LANプラグ部分の画像から配線色構成を検出する方法を提案している。第2章でLANケーブルの構造と配線規格について述べている。第3章で2つの画像の相関を利用して配線色を検出する原理について説明している。第4章で提案法を用いた計算例を示している。これより2つの画像間の相関係数の大きさにより配線色の構成が検出できる見通しが得られた。(共同研究につき,担当部分抽出不可能)(山本直樹,村上純)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(国際会議発表)Calculation of3-D nonnegativeouter productexpansion bythe powermethod and itsapplication todigital signalprocessing

大隈千春(情報工学科)村上純(情報工学科)山本直樹(情報通信工学科)

平成19年1月

Proceedings of The12th InternationalSymposium onArtificial Life andRobotics,pp.681-684,Beppu(Japan).

 ディジタルフィルタの設計においては,その構造を簡単にするために,なるべく展開式の項数を少なくしたい。展開には一般に非線形最適化法が用いられるが,計算時間が増大する問題があり,この改良のためにべき乗法を用いた特異値分解,3階テンソル積展開のアルゴリズムを村上が以前考案している。今回アルゴリズムを改良し,非線形最適化による計算結果と同等の結果を得ることができた。また,展開ベクトルを非負とする非負3階テンソル積展開分解,さらに直交3階テンソル積展開を行い,計算精度,計算時間などについて検討した。(大隈は,数値実験,論文執筆を担当した。)(村上は,研究の総括を担当した。)(山本は,実験結果のディスカッションを担当した。)(大隈千春,村上純,山本直樹)

(国際会議発表)Carrierlifetimeanalysis inthin gate oxideFD-SOI n-MOSFETs bygate-induceddrain currenttransients

葉山清輝(電子工学科)大山英典(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)工藤友裕(一般科目)紫垣一貞(電子工学科)J.M. Rafí(CNM)A.Mercha(IMEC)E.Simoen(IMEC)C.Claeys(IMEC)

平成18年10月

Prceedings of 6thInternationalConference onMaterials forMicroelectronics andNanoengineering-MFMN2006, pp.150-153.

 バックゲートに負バイアスを加えたFD-SOIMOSFETのドレイン電流の様々なバイアス条件における過渡現象について実験的に示した。特に,ゲートのトンネリング電流に起因した浮遊基板への充放電の影響に着目して結果を議論した。ドレイン電流の過渡応答は,フロントゲートのスイッチングのみならず,バックゲートのスイッチングによっても起こる。フロントゲートの微少ステップにおける過渡特性についてしめした。この手法はバイアス条件によって複雑に変わる空乏層幅の影響を除いて浮遊基板内の充放電による過渡応答を議論するのに有用である。(葉山は研究計画,実験,考察の一部,論文執筆を行った。)(高倉,工藤,紫垣,Rafí,Simoen,Merchaは,結果考察の一部を行った。)(大山は,研究を総括した。)(Claeysは試料の提供と考察の一部を行った。)(葉山清輝,高倉健一郎,工藤友裕,紫垣一貞,大山英典,J.M. Rafí,A. Mercha,E. Simoen,C. Claeys)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(国際会議発表)ComputerSimulation ofan AugmentedAutomaticChoosingControlDesigned byHamiltonian andAbsolute Anti-windup Measure

縄田俊則(情報工学科)高田等(鹿児島大学)

平成19年1月

Proceedings of The12th InternationalSymposium onArtificial Life andRobotics pp.523-526,Beppu(Japan).

 筆者らはこれまで,非線形システムに対する拡大次元自動抽出制御法に関する研究を行ってきた。本論文では,入力制限付き非線形システムに対し,拡大次元自動抽出制御法を適用した,いわゆる入力制限付き拡大次元自動抽出制御の一設計法を考察した。本制御則に含まれる各種パラメータは,入力制限を考慮しつつ,ハミルトニアン関数と絶対値型Anti-windup評価関数を最小にするよう遺伝的アルゴリズム(GA)を用いて準最適に設定される。最後に,一機無限大母線系統の電力系統過渡安定化問題に本手法を適用し,数値実験でその有効性を確かめた。(縄田は,定式化,数値実験,論文執筆を担当した。)(縄田俊則,高田等)

(国際会議発表)Degradation ofSiC-MESFET

大山英典(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)紫垣一貞(電子工学科)新井学(新日本無線)久保山智史(JAXA)Eddy Simoen(IMEC)Cor Claeys(IMEC)

平成18年10月

Proceeding of 6thinternationalconference onmaterials formicroelectronics andnanoengineeringMFMN2006, 29-31thOctober 2006,Cranfield, UK, pp.118-121.

 4H-SiC MESFETのデバイス特性の照射損傷について,損傷機構の観点から考察した。デバイスには,電子線と陽子線を照射し,デバイスの電気的,結晶学的な特性劣化を評価した。実験の結果,低照射量では,電気的特性ではドレイン電流が照射により減少し,それはゲート領域でのショットキー障壁の低下が関係している。また,高照射量でのドレイン電流の減少は,結晶内に導入された欠陥が関与している事がわかった。(大山は,研究企画を担当した。)(高倉,紫垣,工藤は,デバイスの照射と測定を担当した。)(新井,久保山は,デバイス作成を担当した。)(ClaeysとSimoenは照射デバイスの測定を担当した。)(大山英典,高倉健一郎,紫垣一貞,新井学,久保山智史,Eddy Simoen,CorClaeys)

(国際会議発表)Design ofFormalLinearizationand Observerfor Time-DelayNonlinearSystems

小松一男(情報工学科)高田 等(鹿児島大学)

平成18年9月

Proceedings ofInternationalSymposium onNonlinear Theory andits Applications, pp.907-910, (Italy)

 本論文は,状態変数にむだ時間要素を含む非線形システムに対する形式的線形化を多次元対応型に拡張した設計方法を提案したものである。また,その一応用としてむだ時間を含む非線形オブザーバを構成した。本手法は高次のテーラー級数展開を基にしており,線形化の際の条件が非常に緩く,線形化関数に状態変数そのものを含むので逆変換も容易である。数値実験により本手法の有効性と線形化次数の上昇とともに線形化近似精度の向上が確認された。(共同研究につき,本人担当部分抽出不可能)(小松一男,高田 等)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(国際会議発表)Deteriorationelectricalcharacteristicsof electronirradiated SiC-MESFETs

松本翼(専攻科)高倉健一郎(電子工学科)大山英典(電子工学科)新井学(新日本無線)久保山智史(JAXA)松田純夫(JAXA)G. Eneman(IMEC)E. Simoen(IMEC)C. Claeys(IMEC)

平成18年7月

26th ElectronicMaterials Symposium(EMS-26), Extendedabstracts of the 26thElectronic MaterialsSymposium, pp. 35-36,Moriyama (Japan).

 室温で20-MeVの陽子線を照射した4H-SiC-MESFETのデバイス特性劣化を評価した.陽子線照射量により,通常とは異なる劣化特性を示すことがわかった.低陽子線照射量における特性劣化は,主にゲートにおけるショットキーバリアの減少によるものであった.DLTS測定では低音で電子捕獲準位が観測された.(高倉は,研究計画立案及び実験結果解析を担当した.)(大山は,研究の総括を担当した.)(松本翼,高倉健一郎,大山英典,新井学,久保山智史,松田純夫,G. Eneman,E.Simoen,C. Claeys)

(国際会議発表)Dose ratedependence ofthe back gatedegradation inthin gate oxidePD-SOI MOSFETsby 2-MeVelectronirradiation

葉山清輝(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)米岡将士(技術センター)大山英典(電子工学科)J.M. Rafí(CNM)A.Mercha(IMEC)E.Simoen(IMEC)C.Claeys(IMEC)

平成18年11月

The 7th Japan-KoreaJoint Workshop onAdvancedSemiconductorProcesses andEquipments, Nov.15-17,2006, Nara, Japan,pp.209-214.

 薄膜ゲートを有するPD-SOIMOSFETの2MeV電子線照射による損傷のドーズ率依存性について報告する。照射によって特性は劣化するが,低ドーズ率の方が劣化が大きいことが分った。ドレイン電流のヒステリシス特性についてドーズ率依存性を調べたが,これにも同様な依存性が示された。(葉山は研究計画,実験,考察の一部,論文執筆を行った。)(高倉,米岡,Rafí,Simoen,Merchaは,結果考察の一部を行った。)(大山は,研究を総括した。)(Claeysは試料の提供と考察の一部を行った。)(葉山清輝,高倉健一郎,米岡将士,大山英典,J.M. Rafí,A. Mercha,E. Simoen,C. Claeys)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(国際会議発表)Effects of gateinterface onperformancedegradation ofirradiated SiC-MESFET

大山英典(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)米岡将士(実習係)久保山智史(JAXA)Eddy Simoen(IMEC)Cor Claeys(IMEC)

平成19年7月

Proceeding of 24thinternationalconference on defectsin semiconductors,Albuqueque, USA,July, 22-27, 2007,p.63.

 4H-SiC MESFETの照射損傷機構をゲート領域の損傷の観点から考察した。照射により,ドレイン電流は,照射量の大小によって,増減する。また,照射後の熱処理で,レイン電流等の電気的特性が回復し,回復の活性化エネルギーは0.30eV程度で,これは,ゲート界面の損傷,すなわち,ショットキー障壁の低下に起因していると結論した。(大山は,研究企画を担当した。)(高倉,米岡は,デバイスの照射を担当した。)(新井,久保山は,デバイス作成を担当した。)(ClaeysとSimoenは照射デバイスの測定を担当した。)(大山英典,高倉健一郎,米岡将士,久保山智史,Eddy Simoen,Cor Claeys)

(国際会議発表)Estimation ofthe Number ofUnknown SourceSignals and ItsApplication toEEG Analysis

石橋孝昭(情報通信工学科)菅原將高(九州工業大学)玉塚慎悟(九州工業大学)井上勝裕(九州工業大学)五反田博(近畿大学)熊丸耕介(九州工業大学)

平成18年11月

Proceedings of the38th ISCIEInternationalSymposium onStochastic SystemsTheory and ItsApplications,Nagano(JAPAN)

 オドボール課題実験による視覚認識時脳波に対し,ICAに基づく特徴抽出を提案する。提案法は,特徴的な波形の数を求め,その数に基づいて原信号を分離する。(石橋は,研究立案,理論解析,執筆,実験および考察を担当した。)(石橋孝昭,菅原將高,玉塚慎悟,井上勝裕,五反田博,熊丸耕介)

(国際会議発表)IR studies ofoxygen-vacancydefects inelectronirradiated Ge-doped Si

C. Londos(アテネ大学)A.Andrianakis(アテネ大学)D.Aliprantis(アテネ大学)大山英典(電子工学科)

平成19年7月

Proceeding of 24thinternationalconference on defectsin semiconductors,Albuqueque, USA,July, 22-27, 2007,p.205.

 電子線を照射したGeがドープされたSiに形成される欠陥とそれの熱処理後の挙動をIR(赤外吸収)法で評価した。電子線照射によりVO+OとVO2,VO+Si,Oiに刊する複合欠陥が形成されるが,これらは,照射後の熱処理により2次的欠陥であるVO2,VO3が形成されることが分かった。(大山は,照射実験を担当した。)(C. Londosは,研究計画を担当した。)(A.Andrianakis,D.Aliprantisは,デバイス作成を担当した。)(C. Londos,A.Andrianakis,D.Aliprantis,大山英典)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(国際会議発表)New CareerEducationPrograms forStudents of theLower Years

田畑 亨(電子制御工学科)柴里弘毅(電子制御工学科)葉山清輝(電子工学科)

平成19年9月

InternationalSymposium on Advancesin TechnologyEducation2007(SATE2007),Proceedings of SATE,singapore.

本論文では,高専でプロエンジニアを目指す動機付けを行うキャリア教育の,学年ごとの実施項目,達成目標などの適正な学年配分と実施法を提案した。すなわち,自己理解,学科理解,職業理解,企業理解,技術理解のための情報入力とともに,達成目標を実現するための研修が不可欠であることを提案している。(田畑はキャリア教育プランの策定を行った。)(柴里と葉山は個別のキャリア教育プログラムの企画,実施,評価を行った。)(田畑 亨、柴里弘毅、葉山清輝)

(国際会議発表)Opticalproperty andcrystallinitiesof Si and Geadded β-Ga2O3thin films

高倉健一郎(電子工学科)工藤友裕(一般科)葉山清輝(電子工学科)紫垣一貞(電子工学科)大山英典(電子工学科)

平成18年10月

Proceedings of the6th InternationalConference onMaterials forMicroelecteronics andNanoengineering(MFMN2006), pp.138,Bedfordshire (UK).

 資源が豊富で環境負荷の少ない原料であるガリウムと酸素で構成され,太陽電池やフラットパネルディスプレイなどのデバイスで利用される透明電極材料β-Ga2O3薄膜を

Ga2O3焼結ターゲットを用いたRFマグネトロ

ンスパッタ法により作製した.また,導電率向上のために,シリコンとゲルマニウムを成長膜中に添加した.RFマグネトロンスパッタの後の熱処理により多結晶β-Ga2O3が形成された.光吸収特性から,600oC熱処理後のβ-Ga2O3薄膜の禁制帯幅の大きさは,お

よそ5.0 eVであることが分かった.(高倉は,研究計画立案から論文作成・発表まで全般を担当した.)(工藤は,実験結果のディスカッションを担当した.)(葉山は,実験結果のディスカッションを担当した.)(紫垣は,データ取得及び整理を担当した.(大山は,研究の総括を担当した.)(高倉健一郎,工藤友裕,葉山清輝,紫垣一貞,大山英典)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(国際会議発表)Output FeedbackSliding ModeControl forTime DelaySystems

大塚弘文(電子制御工学科)中島優一(熊本大学)神澤龍市(熊本大学)水本郁朗(熊本大学)岩井善太(熊本大学)

平成18年10月

SICE-ICCASEInternational Jointconference 2006,TA03-3,Busan(Korea).

 本論文では,並列フィードフォワード補償器(PFC)とスミス予測器とを用いたむだ時間系に対する出力フィードバック形式によるスライディングモード制御方式について議論する。この制御方式の特徴は,出力フィードバック制御を制御対象の強正実性を補償することを目的としたPFCを用いることによって達成するところにある。スミス予測器の目的はシステムが含有するむだ時間の補償である。これらの補償器は,実プラントの近似モデル(入力むだ時間を含む二次遅れ要素)に基づき設計される。本論文では最終的に提案手法を一入出力液面水位制御プロセス実験を通して評価する。(大塚は,PFCを用いた出力フィードバック形式によるスライディングモード制御系設計理論の構築を担当した。)(中島,神澤は,液面水位制御実験装置の製作および制御実験を担当した。)(水本は,制御実験結果の分析評価を担当した。)(岩井は,スミス予測器を用いたむだ時間補償器の導入方式を定式化し,安定性解析を担当した。)(大塚弘文,中島優一,神澤龍市,水本郁朗,岩井善太)

(国際会議発表)Performancedegradationmechanism ofirradiatedGaAlAs LED

大山英典(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)久保山智史(JAXA)Eddy Simoen(IMEC)Cor Claeys(IMEC)

平成19年7月

Proceeding of 24thinternationalconference on defectsin semiconductors,Albuqueque, USA,July, 22-27, 2007, p.62.

 GaAlAs LEDの照射損傷について,照射後の熱処理による回復過程から考察した。電子線と陽子線を照射すると,LEDの逆方向電流が増加するが,それは,照射後の熱処理で回復する。回復機構を考察するために,回復の活性化エネルギーを計算し,それが約0.3eVであることが分かった。このエネギー値から,逆方向電流の増加は,主に表面付近でのリーク電流が関与してることが推測できる。(大山は,研究企画を担当した。)(高倉,久保山は,デバイスの照射と測定を担当した。)(ClaeysとSimoenは照射デバイスの測定を担当した。)(大山英典,高倉健一郎,久保山智史,Eddy Simoen,Cor Claeys)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(国際会議発表)Quantitativeanalysis ofcomplexes inelectronirradiated CZsilicon by IR

井上直久(大阪府大)大山英典(電子工学科)後藤安則(トヨタ)杉山隆英(トヨタ中研)

平成19年7月

Proceeding of 24thinternationalconference on defectsin semiconductors,Albuqueque, USA,July, 22-27, 2007,p.182.

 電子線を照射したCZーSiに形成される欠陥とそれの熱処理後の挙動をIR(赤外吸収)法で評価した。電子線照射によりVOとCOに刊する複合欠陥が形成されるが,これらは,400℃の熱処理により2次的欠陥が形成されることが分かった。(大山は,照射実験を担当した。)(井上は,研究計画を担当した。)(後藤,杉山は,デバイス作成を担当した。)(井上直久,大山英典,後藤安則,杉山隆英)

(国際会議発表)Radiationdamage inproton-rradiatedstrained Si n-MOSFETs

大谷昂(専攻科)葉山清輝(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)工藤友裕(一般科)大山英典(電子工学科)A. Mercha(IMEC)E. Simoen(IMEC)C. Claeys(IMEC)

平成18年7月

26th ElectronicMaterials Symposium(EMS-26), Extendedabstracts of the 26thElectronic MaterialsSymposium, pp. 29-30,Moriyama (Japan).

 キャリア移動度を向上させるために歪緩和SiGeバッファ層上に形成した.歪Si(sSi)を用いたMOSFETを作製した.本研究では,そのsSi-MOSFETへの20-MeV陽子線を照射したときの劣化特性を評価することを目的とした.陽子線照射により,照射後ドレイン電流は増加し,閾値電圧は負方向にシフトした.(葉山は,研究計画立案から論文作成・発表まで全般を担当した.)(高倉は,実験結果のディスカッションを担当した.)(工藤は,データ取得及び整理を担当した.)(大山は,研究の総括を担当した.)(大谷昂,葉山清輝,高倉健一郎,工藤友裕,大山英典,A. Mercha, E. Simoen,C.Claeys)

(国際会議発表)Radiationdamages andtheir recoveryof SiC-MESFETs

大山英典(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)久保山智史(JAXA)Eddy Simoen(IMEC)Cor Claeys(IMEC)

平成18年10月

Proceeding of 7thinternationalworkshop on radiationeffects onsemiconductor devicesfor spaceapplication,Takasaki, October 14-16, Japan, 2006 pp.33-36.

 4H-SiC MESFETの電子線と陽子線による照射損傷と照射後の熱処理による回復機構について,考察した。デバイスには,照射により電気的特性が劣化する。しかし,照射後の熱処理によって,ドレイン電流等の電気的特性が回復する。回復の活性化エネルギーは0.30eV程度で,これは,ゲート界面の損傷に起因していることが推定出来た。(大山は,研究企画を担当した。)(高倉は,デバイスの照射を担当した。)(新井,久保山は,デバイス作成を担当した。)(ClaeysとSimoenは照射デバイスの測定を担当した。)(大山英典,高倉健一郎,久保山智史,Eddy Simoen,Cor Claeys)

- 44 -

著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(国際会議発表)Radiationdamages ofGaAlAs LEDs by2-MeV electronsand 70-MeVprotons

大山英典(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)紫垣一貞(電子工学科)久保山智史(JAXA)Eddy Simoen(IMEC)Cor Claeys(IMEC)

平成18年10月

Proceeding of 6thinternationalconference onmaterials formicroelectronics andnanoengineeringMFMN2006, 29-31thOctober 2006,Cranfield, UK, pp.142-145.

 GaAlAs LEDの電子線と陽子線の照射損傷について考察した。電子線と陽子線を照射すると,LEDの逆方向電流が増加し,それは,pn接合付近の再結合準位が関係する。また,Gaに関連する複合欠陥が照射により増加して,それが,光特性の劣化に大きく関与する。併せて,これは,線種の質量と結晶原子との弾性衝突の違いに起因する損傷の線源依存性を見出した。(大山は,研究企画を担当した。)(高倉,紫垣,工藤,久保山は,デバイスの照射と測定を担当した。)(ClaeysとSimoenは照射デバイスの測定を担当した。)(大山英典,高倉健一郎,紫垣一貞,久保山智史,Eddy Simoen,Cor Claeys)

(国際会議発表)SeparationPerformance ofICA AlgorithmsDependent onthe SourceNumber

石橋孝昭(情報通信工学科)玉塚慎悟(九州工業大学)菅原將高(九州工業大学)井上勝裕(九州工業大学)五反田博(近畿大学)熊丸耕介(九州工業大学)

平成18年11月

Proceedings of the38th ISCIEInternationalSymposium onStochastic SystemsTheory and ItsApplications,Nagano(JAPAN)

 脳波解析にICAを適用するため,ICAの信号分離性能が未知の原信号数に依存することを明確にする。検証実験により,ICAによる分離信号のスケールを回復することで,原信号が復元できることと,原信号の特徴抽出として機能することを報告する。(石橋は,研究立案,理論解析,執筆,実験および考察を担当した。)(石橋孝昭,玉塚慎悟,菅原將高,井上勝裕,五反田博,熊丸耕介)

(国際会議発表)Studies onEstimation ofthe SourcesNumber in BlindSourceSeparationProblems

石橋孝昭(情報通信工学科)井上勝裕(九州工業大学)五反田博(近畿大学)熊丸耕介(九州工業大学)

平成18年10月

SICE-ICASEInternational JointConference 2006,Busan(KOREA)

 2つのマイクロホンが配置される条件下で,観測信号の同時分布に基づく原信号数の推定法を提案する。検証実験により,原信号数は同時分布のヒストグラムのピーク数に一致することを明らかにする。(石橋は,研究立案,理論解析,執筆,実験および考察を担当した。)(石橋孝昭,井上勝裕,五反田博,熊丸耕介)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(国際会議発表)Surfaceimpedanceboundarycondition forthe complexnonstandardFDTD method

大谷忠生(三菱重工)田口健治(情報通信工学科)柏達也(北見工大)金井靖(新潟工科大学)

平成19年6月

COMPUMAG2007, PA6-10,pp. 247-248, AachenGermany, June 2007.

FDTD法のテクニックの1つに表面インピーダンス法(SIBC)が存在する。この手法は大規模解析において,その解析領域を効率的に縮小させる方法であり,非常に有効な手法である。NS-FDTD法では手法の解析精度が非常に高いために,FDTD法と同様の方法でSIBCを導入することは困難である。本論文では,複素数を用いたCNS-FDTD法におけるCSIBCを提案した。本提案手法の導入により単周波の解析に限定されるがFDTD+SIBC法と同様の解析がCNS-FDTD+CSIBC法においが,1/1000のコストで実現可能なことを示した。(共同研究につき,本人担当部分抽出不可能)(大谷忠生,田口健治,柏達也,金井靖)

(国際会議発表)Technique toestimate theeffectiveparasiticcapacitance inSOI MOSFETsbased on draincurrenttransients

葉山清輝(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)大山英典(電子工学科)J.M. Rafí(CNM)A.Mercha(IMEC)E.Simoen(IMEC)C.Claeys(IMEC)

平成19年1月

Proceedings ofEUROSOI 2007, January24-26, 2007, Leuven,Belgium, pp. 25-26.

 部分空乏と完全空乏形SOIMOSFETの実効的な容量の推定の新しい方法を示した。実効寄生容量はドレイン電流の過渡応答から得られる。実効寄生容量はフロントゲート電圧の増加とともに減少した。この理由は,ゲートの直接トンネリングによる電流が浮遊基板の充放電に寄与し,実効的な寄生容量を減少させるためである。(葉山は研究計画,実験,考察の一部,論文執筆を行った。)(高倉,Rafí,Simoen,Merchaは,結果考察の一部を行った。)(大山は,研究を総括した。)(Claeysは試料の提供と考察の一部を行った。)(葉山清輝,高倉健一郎,大山英典,J.M.Rafí,A. Mercha,E. Simoen,C. Claeys)

(国際会議発表)The electronfluence ratedependence onthe deviceperformance ofGaAlAs LEDs

高倉健一郎(電子工学科)粢田広之(専攻科)大山英典(電子工学科)久保山智史(JAXA)亀澤智博(JAXA)E. Simoen(IMEC)C. Claeys(IMEC)

平成18年7月

26th ElectronicMaterials Symposium(EMS-26), Extendedabstracts of the 26thElectronic MaterialsSymposium, pp. 309-310, Moriyama(Japan).

 電子線の照射線量率を変化させたときの光学デバイス劣化特性を調べた.対象デバ

イスとしてGaAlAs LEDを選び,1x1013から

5x1015e/cm2までの低照射量領域では,照射線量率が低いほうが劣化が大きいことが分かった.これは,照射線量率が高いとデバイスが微視的に加熱され,熱による特性回復が起こっていると考えられる。(高倉は,研究計画立案及び実験結果解析を担当した.)(葉山は,実験結果のディスカッションを担当した.)(工藤は,データ取得及び整理を担当した.)(大山は,研究の総括を担当した.)(高倉健一郎,粢田広之,大山英典,久保山智史,亀澤智博,E. Simoen,C.Claeys)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(国際会議発表)Widebandanalysis usingthe nonstandardFDTD method

大谷忠生(三菱重工)田口健治(情報通信工学科)柏達也(北見工大)金井靖(新潟工科大学)

平成19年6月

COMPUMAG2007, PA6-11,pp. 249-250, AachenGermany, June 2007.

FDTD法における伝搬波の位相誤差を縮小するための高精度FDTD法の一つにNS-FDTD法がある。しかし,NS-FDTD法は単周波に最適化された解析手法であるため,指向性のような複数の周波数に対する特性を解析したい場合は,複数回のNS-FDTD解析が必要となる。本論文では,複数周波数を解析可能なNS-FDTD法を提案した。本手法により,1度のNS-FDTD解析で複数の高精度周波数特性が得ることが可能になり,レーダー解析等の周波数が限られている解析において,事実上FDTD法と同等の汎用性が備わったことが示された。(共同研究につき,本人担当部分抽出不可能)(大谷 忠生,田口健治,柏達也,金井靖)

(国際会議発表)Design of Time-Delay NonlinearObserver byUsing a FormalLinearization

小松一男(情報工学科)高田 等(鹿児島大学)

平成19年3月

Proceeding of RISPInternationalWorkshop on NonlinearCircuits and SignalProcessing, pp. 137-140, (上海)

 本論文は,状態変数にむだ時間要素を持つ非線形システムのオブザーバに対して形式的線形化を利用したむだ時間型非線形オブザーバについて考察した。本手法は多項式からなる線形化関数とむだ時間作用素を定義し,座標変換を基にした形式的線形化を用いて,むだ時間作用素に関しての線形システムに近似変換する手法である。また,本手法は線形化近似精度が良く,逆変換も容易である。数値実験を行い,非線形性の強いむだ時間型非線形システムのオブザーバでも状態推定が行えることが確認できた。(共同研究につき,本人担当部分抽出不可能)(小松一男,高田 等)

(国際会議発表)An ExtractionMethod onInsulatorColors of LANcables

山本直樹(情報通信工学科)大隈千春(情報工学科)村上純(情報工学科)

平成19年3月

Proceedings of the2007 RISPInternationalWorkshop on NonlinearCircuits and SignalProcessing,pp.365-368, Shanghai(China).

 本発表では,HLS空間値を利用して,LANプラグ部分の画像から配線の被覆色を検出する方法を提案している。我々が以前提案した2つの画像の相関を利用した方法では,画像の位置ずれが検出に影響する問題があり,位置ずれに依存しない色情報を用いている.第2章でLANプラグ部分の構造について簡単に説明し,第3章でHLS値を利用して被覆色を検出するアルゴリズムについて述べている。第4章でプラグ部分のテスト画像に対して本アルゴリズムを適用し,プラグ上の配線の被覆色が得られるシミュレーション結果を示している。(共同研究につき,担当部分抽出不可能)(山本直樹,大隈千春,村上純)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(国際会議発表)Design andimplementationof emulator onFPGA

葉山清輝(電子工学科)松本勉(電子制御工学科)嶋田泰幸(電子制御工学科)

平成19年5月

Proceedings ofInternationalConference onMechatronics,Kumamoto, Japan, 8-10May, 2007, ThM1-A-2,pp.1-5

 計算機工学に関する学生への実験教材の立ち上げを行った。実験教材は仮想コンピュータ,演習用パーツ,入出力実験用の外部機器とアセンブラを含む。学生はHDLによる論理回路のFPGAへの実装までを行う。クロックジェネレータ,ALU,アキュームレータ,プログラムカウンタ,命令レジスタ,メモリ,I/Oポート,コントローラのテスト回路のデザインも行った。(葉山は,研究計画と教材作成を担当した。)(松本は,結果の考察の一部を担当した。)(嶋田は,結果の考察の一部と発表を担当した。)(葉山清輝,松本勉,嶋田泰幸)

(国際会議発表)Dose ratedependence ofperformancedegradation innpn Si bipolartransistor by2-MeV electronirradiation

葉山清輝(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)米岡将士(技術センター)大山英典(電子工学科)E.Simoen(IMEC)A.Mercha(IMEC)C.Claeys(IMEC)

平成19年7月

Proceeding ofInternationalconference onElectricalEngineering ICEE2007, ICEE-493(CD).

 npn Siバイポーラトランジスタの2MeV電子線照射による損傷の線量率依存性について論じた。照射による損傷は線量率による違いが見られた。従来,線量率によるデバイスの損傷について,MOSデバイスでは線量率依存性が見出されていたが,バイポーラデバイスに関する報告はほとんどなく,本研究で調べた比較的高い照射量における線量率依存性がバイポーラデバイスで見出されたのは初めてである。(葉山は,研究計画,実験,結果考察の一部と発表を担当した。)(高倉,Simoen,Mercha,Claeysは,結果考察の一部を行った。)(米岡は,電子線照射実験を担当した。)(大山は,研究の統括と試料調達を担当した。)(葉山清輝,高倉健一郎,米岡将士,大山英典,E.Simoen,A. Mercha,C.Claeys)

(国際会議発表)Dose ratedependence ofradiation-induced latticedefect andpropertydegradation innpn Si bipolartransistors by2-MeV electronirradiation

葉山清輝(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)大山英典(電子工学科)E.Simoen(IMEC)A.Mercha(IMEC)C.Claeys(IMEC)

平成19年7月

Program and abstractsof 24th Internationalconference on Defectsin Semiconductors,Albuquerque, NM, July22-27, 2007, USA,p.233.

 npn Siバイポーラトランジスタの2MeV電子線照射による損傷のドーズ率依存性について,照射により導入される格子欠陥との関連について論じた。照射による損傷は線量率による違いが見られた。一方,DLTS(Deep Level Transient Spectroscopy)測定により,照射により導入される格子欠陥が観測され,格子欠陥の導入量とドーズ率の関係が調べられた。電気的特性と格子欠陥の関係のドーズ率依存性を議論した。(葉山は,研究計画,実験,結果考察の一部を担当した。)(高倉,Simoen,Claeysは,結果考察の一部を行った。)(大山は,研究の統括と試料調達および発表を担当した。)(葉山清輝,高倉健一郎,大山英典,E.ddySimoen,Cor Claeys)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(国際会議発表)Gate InducedFloating BodyEffects in SiONand HfO2 TripleGate SOIFinFETs

J.M. Rafí(CNM)E.Simoen(IMEC)A.Mercha(IMEC)N.Collaert(CNM)葉山清輝(電子工学科)F.Campabadal(CNM)C.Claeys(IMEC)

平成19年1月

Proceedings ofEUROSOI 2007, January24-26, 2007, Leuven,Belgium, pp. 36-37.

 TiN/SiONとTiN/HfO2ゲートを持つトリプルゲートSOIMOSFETの浮遊基板効果について最初に論じる。バックゲート印加による蓄積状態で浮遊基板効果が観測された。特にゲートに起因した浮遊基板効果による伝達コンダクタンスの2次ピークとフロントゲートのスイッチングによる過渡応答の関係について議論する。(Rafíは研究計画,実験,考察,論文執筆を行った。)(Simoen,Mercha,Collaertは,結果考察の一部を行った。)(葉山は,一部の実験手法の提案を行った。)(Campabadalは研究計画の一部を担当した。)(Claeysは試料の提供と考察の一部を行った。)(J.M. Rafí,E. Simoen,A. Mercha,N.Collaert,葉山清輝,F. Campabadal,C.Claeys)

(国際会議発表)Radiationdamage inproton-irradiatedstrained Si n-MOSFETs

大谷昂(電子情報システム工学専攻)葉山清輝(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)工藤友裕(一般科目)大山英典(電子工学科)A.Mercha(IMEC)E.Simoen(IMEC)C.Claeys(IMEC)

平成19年6月

Extended abstracts ofthe 26th ElectronicMaterials Symposium,Laforet Biwako,Japan, Jul. 4-6,2007,pp.29-30

 SiGe歪緩和層の上に作られた歪Si層は移動度の向上に用いられる。本研究では,歪Si層の上に作られたn-MOSFETの20MeVの陽子線による照射損傷を調べた。ドレイン電流の減少としきい値の負方向のシフトが観測された。(大谷は,実験および発表を担当した。)(葉山は,データ処理および結果考察の一部を担当した。)(高倉,工藤,Mercha,Simoenは結果考察の一部を担当した。)(大山は,研究を総括した。)(Claeysは,試料調達・提供を行った。)(大谷昂,葉山清輝,高倉健一郎,工藤友裕,大山英典,A.Mercha,E.. Simoen,C.Claeys)

(学会講演論文集)トニ・モリソンの『ビラヴド』における黒人女性の愛と記憶

楠元実子(一般科目)

平成19年4月

第3回熊日文学セミナー熊本市

 ノーベル文学賞受賞作家であるトニ・モリソンの作品『ビラヴド』に描かれる愛の形として,白人と黒人の友愛,母と娘の愛,娘同士の愛,コミュニティの女性の連帯,男女の愛に分類し考察を行った。記憶については個人的記憶としては娘としての記憶,母としての記憶,また集団的記憶としては中間航路の奴隷船の記憶,奴隷の記憶に分け,考察を行った。

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)娘達の記憶――"Recitatif"からBelovedへ

楠元実子(一般科目)

平成19年5月

九州アメリカ文学会第53回大会 九州大学

 1950・60年代の統合教育や公民権運動が舞台背景になっている短編「レシタティフ」と南北戦争前後のアメリカ合衆国の人種問題が描かれる長編小説『ビラヴド』は,4年をおいて続けて発表された。両作品の娘達の記憶に焦点を絞り,女性の自己や絆が形成される過程を考察し,2作品の間でモリソンがどのように「記憶の共有」というテーマを発展させたかを分析した。

(学会講演論文集)Toni Morrisonの"Recitatif"における人種と記憶

楠元実子(一般科目)

平成18年11月

第86回熊本アメリカ文学研究会 熊本大学

 黒人女性作家であるトニ・モリソンの書いた唯一の短編「レシタティフ」の2人の主人公の人種がどちらが白人でどちらが黒人であるのか,また彼女達の児童養護施設の賄い婦マギーに関する人種や事件の記憶についての謎解きと分析によって,人種や記憶が意味する曖昧性や両義性,それから記憶の共有の効果,モリソンの創作法について論じた。

(学会講演論文集)1リンクアームを用いた追従動作における上肢運動の測定

清水聡仁(制御情報システム工学専攻)柴里弘毅(電子制御工学科)大塚弘文(電子制御工学科)川路茂保(熊本大学)

平成18年9月

平成18年度電気関係学会九州支部講演論文集,p.138

 人間の機械操作における過不足を補償する協調動作機構を2自由度PID補償器設計法に基づき設計し,コラボレータと呼んでいる。コラボレータは人の動特性モデルの変化によりパフォーマンスが変化することから,ステップ状変化する目標に手先を追従動作させる実験をステップ量を数段階に変化させて実施し,むだ時間や立ち上がり時間などの応答パラメータの変化を調べ,目標値上肢運動モデルについて評価を行う。(柴里は理論構築,考察を担当した。)(大塚は着想,助言を担当した。)(清水聡仁,柴里弘毅,大塚弘文,川路茂保)

(学会講演論文集)3Dモデリングにおけるデータ構造およびアルゴリズムの最適化に関する研究

孫寧平(情報工学科)甲斐寿博(専攻科制御情報システム工学専攻)

平成18年11月

平成18年度第5回電子情報系高専フォーラム講演論文集, pp.83-86,2006年11月

 3DCGオブジェクトのモデリングとレンダリング作業をより便利的に,効率的にするために,本論文はFFELという簡易なモデリング用のデータ構造及びモデリングとレンダリングアルゴリズムを提案する。従来の手法と違って,FFELは2Dカンバス上のインタラクティブ的な入力をベースとする。(孫は,研究の立案,実施,システムの作成,論文の執筆,研究・発表の指導などを担当した。)(甲斐は研究の実施,システムの作成,論文の執筆,発表を担当した。)(甲斐寿博,孫寧平)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)3次元フラクタル曲線の可視化アルゴリズムの提案

孫寧平(情報工学科)高木良平(専攻科制御情報システム工学専攻)

平成18年11月

平成18年度第5回電子情報系高専フォーラム講演論文集, pp.79-82,2006年11月

 3D-Sierpinski曲線は複数の閉曲面から成るため,そのモデリングと可視化はその他の自己相似あるいはフラクタル曲線より非常に困難である。そこで,本論文は一つの基本パターンを提案し,このパターンによる3D-Sierpinski曲線のモデリング過程,テストした結果と結論を提示する。最後に,提案したパターンを基づいた可視化した3D-Sierpinskiのオブジェクトを図示する。(孫は,研究の立案,実施,システムの作成,論文の執筆,研究・発表の指導などを担当した。)(高木は研究の実施,システムの作成,論文の執筆,発表を担当した。)(高木 良平,孫 寧平)

(学会講演論文集)3次元画像処理による立体モデルの作成に関する研究

孫寧平(情報工学科)古木健喜(情報工学科)

平成19年1月

第21回熊本県産学官技術交流会講演論文集,pp.212-213,2007年1月

 現在3DCGを作成するためのソフトウェアが多く開発されているが,操作方法は複雑でモデリングのために多大な労力を要さなければならないことは良く知られている。そこで本研究では,モデリングをなるべく簡単に行うため写真から得られる画像データの輪郭線を元に特徴点を取り出し,ステレオマッチング手法を使用する3DCGモデリング方法によるシステムの作成に取り組む。(孫は,研究の立案,実施,システムの作成,論文の執筆,研究・発表の指導などを担当した。)(古木は研究の実施,システムの作成,論文の執筆,発表を担当した。)(古木健喜,孫寧平)

(学会講演論文集)CGの衝突検知及び反応技法の応用に関する研究発

孫寧平(情報工学科)村上亘(情報工学科)

平成19年1月

第21回熊本県産学官技術交流会講演論文集,pp.138-139,2007年1月

 コンピュータでゲームやアニメーションの作成において,CGの衝突検知はよく使われている.しかし,検知や反応における計算量が多いなどの問題点がある。リアルタイムで表現できるように手間を省いている場合があるため,映像効果のよいものは少ない。本研究は,リアルタイムでの衝突検知及び反応技法と,これらの手法の応用性について研究している.また,Javaを用いて迷路誘導シミュレーションプログラムをつくり,応用実験を行っている。(孫は,研究の立案,実施,システムの作成,論文の執筆,研究・発表の指導などを担当した。)(村上は研究の実施,システムの作成,論文の執筆,発表を担当した。)(村上亘,孫寧平)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)FastICAを用いた視覚認識時脳波の分離信号解析

菅原將高(九州工業大学)玉塚慎悟(九州工業大学)石橋孝昭(情報通信工学科)井上勝裕(九州工業大学)五反田博(近畿大学)熊丸耕介(九州工業大学)

平成18年9月

第14回電子情報通信学会九州支部学生会講演会論文集, p. 11.

本研究では,独立成分分析を用いて視覚認識時脳波を解析する。これまで,著者らは視覚性オドボール課題実験によって観測された20個の脳波を全て用いて分離信号を出力し,特徴を抽出してきた。しかし,分離信号のスケールを回復したとき,小さい振幅の信号が多く出力されていた。そこで,本稿では,分離信号のスケールを回復した後,振幅の大きい信号の数に基づいて特徴抽出する。その結果,20個の観測信号にFastICAを適用した場合と同様の特徴を,より鮮明に抽出できることを確認した。(石橋は,研究立案,理論解析を担当した。)(菅原將高,玉塚慎悟,石橋孝昭,井上勝裕,五反田博,熊丸耕介)

(学会講演論文集)FPGA搭載機器のための自己更新機構の開発

牛嶋和行(熊本大学)永田和生(情報通信工学科)原田英雄(熊本大学)久我守弘(熊本大学)末吉敏則(熊本大学)

平成18年9月

信学技報 RECONF2006-37,vol.106,no.247,pp.61-66.

 本研究では,FPGA遠隔再構成システムの構成要素として,インターネット上に構築したデータベースサーバから,手動もしくは機器自身が自動で更新データを取得し,不具合の修正や機能変更を行う自動更新機構を提案,開発した。(永田は,FPGA再構成制御部の設計を担当した.)(牛嶋和行,永田和生,原田英雄,久我守弘,末吉敏則)

(学会講演論文集)MEMSの製作と検討

綾戸陽希(電子工学科)迫勇太郎(電子工学科)向志水夏輝(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)大山英典(電子工学科)

平成19年1月

第21回熊本県産学官技術交流会,講演論文集,pp.150-151.

 集積回路製作のための微細加工技術を利用して,mmからnmオーダーの電子回路,センサおよびアクチュエータを内蔵した機械構造や機械を構成する構造体が製作できる.これらはフォトファブリケーション技術が基本となっており,これを電子システム以外の機械システムに組み込むことをマイクロマシーニングと呼ばれる.今回の研究では,微細構造の製作を目標として,フォトリソグラフィーによる微細加工とその観察を行った.(高倉は,研究計画立案及び実験結果解析を担当した.)(大山は,研究の総括を担当した.)(綾戸陽希,迫勇太郎,向志水夏輝,高倉健一郎,大山英典)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)NonstandardFDTD法を用いた高精度電磁界解析

柏達也(北見工大)大谷忠生(三菱重工)田口健治(情報通信工学科)金井靖(新潟工科大学)

平成18年10月

電気学会電磁界理論研究会, EMT-06-119,pp.15-18, Oct. 2006.

電磁波シミュレーション法の一つとして汎用的な特徴を有するFDTD法が盛んに用いられている。しかしながら,FDTD法は空間の離散化に伴う位相誤差が存在する。伝搬波の位相誤差を縮小するための高精度FDTD法の一つにNS-FDTD法がある。NS-FDTD法は最初,等方格子,無損失媒質で且つ単周波の解析に限定されていたが,近年様々な拡張がなされている。本論文ではNS-FDTD法の概要を及び新たに複数周波数解析への拡張を示したものである。その結果,NS-FDTD法の汎用性が向上し更なる応用の可能性が示された。(共同研究につき,本人担当部分抽出不可能)(柏達也,大谷忠生,田口健治,金井靖)

(学会講演論文集)npn Siバイポーラトランジスタの2MeV電子線損傷の線量率依存性

大谷昂(情報通信工学科)葉山清輝(電子工学科)津々浦真弥(情報通信工学科)高倉健一郎(電子工学科)米岡将士(技術センター)大山英典(電子工学科)E.ddySimoen(IMEC)CorClaeys(IMEC)

平成18年11月

応用物理学会九州支部講演論文集第32巻,p19.

 npn Siバイポーラトランジスタの2MeV電子線照射による損傷の線量率依存性について論じた。照射による損傷は線量率による違いが見られた。従来,線量率によるデバイスの損傷について,MOSデバイスでは線量率依存性が見出されていたが,バイポーラデバイスに関する報告はほとんどなく,本研究で調べた比較的高い照射量における線量率依存性がバイポーラデバイスで見出されたのは初めてである。(大谷は,実験の一部と発表を担当した。)(葉山は,研究計画,実験,結果考察の一部を担当した。)(津々浦は実験の一部を担当した。)(高倉,Simoen,Claeysは,結果考察の一部を行った。)(米岡は,電子線照射実験を担当した。)(大山は,研究の統括と試料調達を担当した。)(大谷昂,葉山清輝,津々浦真弥,高倉健一郎,米岡将士,大山英典,E.ddySimoen,Cor Claeys)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)npn Siバイポーラトランジスタの2MeV電子線損傷の線量率依存性

大谷昂(専攻科)葉山清輝(電子工学科)津々浦真弥(情報通信工学科)高倉健一郎(電子工学科)米岡将士(技術センター)大山英典(電子工学科)E. Simoen(IMEC)C. Claeys(IMEC)

平成18年11月

平成18年度応用物理学会九州支部学術講演会,講演予稿集,Vol.32, pp.19.

 ELDRS (enhanced low dose ratesensitivity)と呼ばれる低線量率の照射損傷の強調効果が知られているが,この効果と照射時デバイスに導入される格子欠陥との関連性を詳しく調べた報告はない.一方,比較的高い照射量でのトランジスタの特性劣化は,基板(コレクタ)内に導入された格子欠陥に起因することが分かっている.本研究では,npn Siバイポーラトランジスタに2MeVの電子線を異なる線量率で照射し,損傷と線量率の関係を電気的特性と導入格子欠陥の両面で比較した.(葉山は,研究計画立案から成果発表まで全般を担当した.)(高倉は,実験結果のディスカッションを担当した.)(米岡は,照射実験を担当した.)(大山は,研究の総括を担当した.)(大谷昂,葉山清輝,津々浦真弥,高倉健一郎,米岡将士,大山英典,E. Simoen,C.Claeys)

(学会講演論文集)PD-SOI MOSFETの2MeV電子線による損傷の線量率依存性

葉山清輝(電子工学科)岩村義明(情報通信工学科)濱幸宣(情報通信工学科)高倉健一郎(電子工学科)米岡将士(技術センター)大山英典(電子工学科)E. Simoen(IMEC)C. Claeys(IMEC)

平成18年11月

平成18年度応用物理学会九州支部学術講演会,講演予稿集,Vol.32, pp.133.

 ELDRS (enhanced low dose ratesensitivity)と呼ばれる低線量率の照射損傷の強調効果が知られている.一方,SOIMOSFETの照射損傷について,特性劣化はフロントゲートの損傷だけでなく,バックゲートの損傷も深く関与することが知られている.本研究ではPD-SOIMOSFETに2MeVの電子線を異なる線量率で照射し,損傷と線量率の関係を調べたので報告する.(葉山は,研究計画立案から成果発表まで全般を担当し(高倉は,実験結果のディスカッションを担当した.)(米岡は,照射実験を担当した.)(大山は,研究の総括を担当した.)(葉山清輝,岩村義明,濱幸宣,高倉健一郎,米岡将士,大山英典,E. Simoen,C.Claeys)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)PD-SOIMOSFETの2MeV電子線による損傷の線量率依存性

葉山清輝(電子工学科)岩村義明(情報通信工学科)濱幸宣(情報通信工学科)高倉健一郎(電子工学科)米岡将士(技術センター)大山英典(電子工学科)E.ddySimoen(IMEC)CorClaeys(IMEC)

平成18年11月

応用物理学会九州支部講演論文集第32巻,p135.

 薄膜ゲートを有するPD-SOIMOSFETの2MeV電子線照射による損傷の線量率依存性について報告する。照射によって特性は劣化するが,低ドーズ率の方が劣化が大きいことが分った。ドレイン電流のヒステリシス特性についてドーズ率依存性を調べたが,これにも同様な依存性が示された。(葉山は研究計画,実験,考察の一部,論文執筆を行った。)(岩村,濱は実験の一部を担当した。)(高倉,米岡,Simoenは,結果考察の一部を行った。)(大山は,研究を総括した。)(Claeysは試料の提供と考察の一部を行った。)(葉山清輝,岩村義明,濱幸宣,高倉健一郎,米岡将士,大山英典,E. Simoen,C.Claeys)

(学会講演論文集)SiGe結晶中の炭素濃度の赤外吸収測定

井上直久(大阪府大)大山英典(電子工学科)C. Londos(アテネ大学)

平成19年9月

第67回応用物理学会学術講演会,予稿集,No.2,p.147

 炭素に関連する赤外吸収は,これまでの報告値とほぼ同じであった。一方,Ge組成が高い場合は,吸収係数から濃度の換算に際して,振動子強度の関する補正が不要であることが,判明した。(大山,C. Londosは,デバイス作成を担当した。)(井上は,研究計画を担当した。)(井上直久,大山英典,C. Londos)

(学会講演論文集)Siバイポーラトランジスタの2MeV電子線照射におけるドーズ率依存性

葉山清輝(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)米岡将士(技術センター)大山英典(電子工学科)E.ddySimoen(IMEC)CorClaeys(IMEC)

平成19年3月

第54回応用物理学関係連合講演会講演論文集第2分冊,p.818.

 npn Siバイポーラトランジスタの2MeV電子線照射による損傷のドーズ率依存性について,照射により導入される格子欠陥との関連について論じた。照射による損傷は線量率による違いが見られた。一方,DLTS(Deep Level Transient Spectroscopy)測定により,照射により導入される格子欠陥が観測され,格子欠陥の導入量とドーズ率の関係が調べられた。電気的特性と格子欠陥の関係のドーズ率依存性を議論した。(葉山は,研究計画,実験,結果考察の一部と発表を担当した。)(高倉,Simoen,Claeysは,結果考察の一部を行った。)(米岡は,電子線照射実験を担当した。)(大山は,研究の統括と試料調達を担当した。)(葉山清輝,高倉健一郎,米岡将士,大山英典,E.ddy Simoen,Cor Claeys)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)Siフォトダイオードの中性子線低温照射効果

和田晋太郎(電子工学科)大山英典(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)

平成19年1月

第21回熊本県産学官技術交流会,講演論文集,pp.206-207.

 照射量を変化させると,照射量の増加にともない素子特性の劣化が進んでいることがわかった。また,照射温度を変化させると,低温になるほど劣化が進んでいることがわかった。それぞれの特性劣化を比較してみると,照射量を変化させたときのほうが,劣化の度合いが進むこともわかった。(高倉は,研究計画立案から成果発表まで全般を担当した.)(大山は,研究の総括を担当した.)(和田晋太郎,大山英典,高倉健一郎)

(学会講演論文集)Spline自由曲線の特徴に関する研究

孫寧平(情報工学科)綾邊暢(情報工学科)

平成19年1月

第21回熊本県産学官技術交流会講演論文集,pp.134-135,2007年1月

 Spline自由曲線はコンピュータ・グラフィックス,シミュレーション,データ近似などに良く使われている.入力した点は曲線上にあり,点と点の間の補間は3次Spline補間関数を利用して計算するなどの特徴がある.しかし計算量が多い,入力データにより歪みが生じるなどの問題点が指摘される。本研究は,Spline補間曲線について解析し,計算量を減らす方法を探る。また,実験により歪みの原因を分類する。(孫は,研究の立案,実施,システムの作成,論文の作成・研究・発表の指導などを担当した。)(綾邊は研究の実施,システムの作成,論文の作成,発表を担当した。)(綾邊暢,孫寧平)

(学会講演論文集)UTPケーブル内の誘導特性解析に関する研究

加藤卓(情報通信工学科5年)山本直樹(情報通信工学科)大隈千春(情報工学科)村上純(情報工学科)

平成19年1月

電子情報通信学会環境電磁工学研究会技術研究報告,Vol.106,No.508,pp.87-92

 本報告では,UTPケーブル内における任意の導線対間の近端クロストーク特性(NEXT)について検討した。NEXTの計算はケーブル部分および端末部分を表す多導体線路の縦続行列を用いて行なった。NEXTの計算例として,ケーブルの配線規格で利用される導体対間の特性,配線規格を誤って利用した場合の特性,線路長に対する特性などについて示した。実際にUTPケーブルのNEXTを測定したところ,配線規格を誤って利用した場合の特性は正しく利用された場合と比較して悪化しており,NEXTを計算した結果も測定値と同様の傾向を示していることがわかった。(共同研究につき,担当部分抽出不可能)(加藤卓,山本直樹,大隈千春,村上純)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)VRにおける感性を利用したジョイスティックの操作性設計技術

上田大輔(電子情報システム工学専攻)合志和洋(情報通信工学科)古賀広昭(情報通信工学科)

平成18年10月

ヒューマンライフ情報技術研究会報告書,HIT2006-7.

 本稿は,VRにおける感性を利用したジョイスティックの操作性設計技術について述べたものである。まず,ジョイスティックの操作性について実験を行い,その結果を元に利用者が最も楽しいと感じる操作設計について検討する。つぎに,操作しやすいと感じる設計について明らかにする。(合志は,実験,実験結果の考察を担当した。)(古賀は,全般の提案と指導を担当した。)(上田大輔,合志和洋,古賀広昭)

(学会講演論文集)インタラクティブ魔術システムの研究

梅田ひとみ(電子情報システム工学専攻)合志和洋(情報通信工学科)古賀広昭(情報通信工学科)

平成19年6月

ヒューマンライフ情報技術研究会報告書,HIT2007-2.

 本稿は,USBカメラから送られてくる画像情報から人の手の動きを検知し,それに伴って提示する映像を変えるインタラクティブシステムについて述べたものである。本システムではUSBカメラによって,人の手首に装着したマーカーの動きをコンピュータが自動的に検出し,上,右,左3方向の手の動作方向を判定する。そして,その方向に合わせた映像を画面上で変化させる。本システムを用いて感性評価を行った結果,「面白い」,「意外性がある」といった意見が得ら,本システムは人をより楽しませるアミューズメント技術として期待できることが実証された。(合志は,実験,実験結果の考察を担当した。)(古賀は,全般の提案と指導を担当した。)(梅田ひとみ,合志和洋,古賀広昭)

(学会講演論文集)改良型上肢運動モデルの提案

大林千尋(制御情報システム工学専攻)柴里弘毅(電子制御工学科)大塚弘文(電子制御工学科)

平成19年11月

第5回電子情報系高専フォーラム講演論文集,pp.115-118

 本研究では,力覚フィードバックを加えた上肢運動モデルを提案する。改良型上肢運動モデルと従来モデルの時間応答を比較し,評価を行う。(柴里は理論構築,考察を担当した。)(大塚は着想,助言を担当した。)(大林千尋,柴里弘毅,大塚弘文)

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著書,学術論文等

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発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)画像処理を用いた複数移動ロボットの集中制御(実験システム構築とボール追跡実験について)

緒方健一(制御情報システム工学専攻)宮崎勝也(制御情報システム工学専攻)大塚弘文(電子制御工学科)

平成18年11月

第5回電子情報系高専フォーラム論文集,pp.75-78

 近年のロボット研究では,実時間制御・マルチロボット・人間との協調やコミュニケーション・行動学習などがクローズアップされている。本研究では,グローバルビジョンシステムにより移動ロボット群に統一の取れたチームプレイを行わせるためのロボットの強調動作を画像処理技術を応用して実現する手法を考案し,その有効性を実験により検証する。具体的には,2台の車輪移動型無線制御ロボットによるボールのパス行動の実現を対象問題とした。提案手法の制御アルゴリズムは簡潔なスイッチング則で構成されており,画像処理による位置計測誤差に対してロバスト性を有することを確認した。(緒方は,画像処理技術応用による位置計測システムの構築とロボット制御実験を担当した。)(宮崎は,移動ロボットおよび無線操縦システムの構築を担当した。)(大塚は,全体システムの評価および実験結果の分析評価を担当した。)(緒方健一,宮崎勝也,大塚弘文)

(学会講演論文集)カメラワークによるアニメーションの作成に関する研究

孫寧平(情報工学科)佐藤大輔(情報工学科)

平成19年1月

第21回熊本県産学官技術交流会講演論文集,pp.136-137,2007年1月

 アニメーションの作成において,カメラワークはアニメーションの映像効果に大きな影響をもたらすことが知られている.本研究では,カメラをシミュレーションし,カメラワークによるアニメーションの作成手法を開発することを目的としている。カメラワークを実現するために重要となる画像処理における計算量を最小限にすること,リアルタイムで処理を行うことができること,ユーザーが満足のいく映像を作成することなどを大前提とし,実際にカメラを用いて撮影しているかのようなインターフェースを設計し,Javaを用いてアルゴリズムの実装と検証を行った。(孫は,研究の立案,実施,システムの作成,論文の執筆,研究・発表の指導などを担当した。)(佐藤は研究の実施,システムの作成,論文の執筆,発表を担当した。)(佐藤大輔,孫寧平)

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著書,学術論文等

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発行又は発表の年月

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概        要

(学会講演論文集)児童を対象としたものづくり教育

山本芳一 (電子制御工学科)

平成19年3月

平成19年 電気学会全国大会講演論文集[1] 基礎1-006

 ものづくりは知識と種々の経験の統合によって成り立っている。よって,これまでに本学学生とは別に入学前の教育が必要であると考え,小・中学校教諭等で組織する教育研究団体とものづくりや理科実験に関して共同研究を継続してきた。本報告は過去に実施した出前授業・実験や公開講座などの単発テーマの短期間の内容とは異なり,2006年度当初から1年間を通じて小学校児童を対象とした電気系を主としたものづくり授業に関わってきた経過やその結果について,低学年からのものづくり教育の必要性を論じたものである。

(学会講演論文集)小・中学校教諭対象講座を利用したものづくり教育

山本芳一 (電子制御工学科)

平成18年12月

九工教ニュースNo.19 pp.6-9

 小・中学校理科教育研究団体との新シラバス作成に向けての共同研究の過程で,本校学生に小学校へ提供する教材の開発と製作および小学校へ出かけ児童に構造説明などの講演を課し,創造性を発揮するものづくり能力の養成を試行した。 なお,小・中学校教諭に対するセミナーの課題を事前に製作し,セミナーのテーチングアシスタントとしても起用した内容に付いて報告した。

(学会講演論文集)ストレス印加によるMOS酸化膜の耐圧評価

荒木章広(専攻科)高倉健一郎(電子工学科)米岡将士(技術センター)大山英典(電子工学科)

平成18年11月

平成18年度応用物理学会九州支部学術講演会,講演予稿集,Vol.32, pp.140.

 電子線照射によるMOS酸化膜の絶縁耐圧を

評価し,未照射に比べて,1x1015 e/cm2照射後は,絶縁耐圧が約1 V低下することが分かった.圧縮および引張ストレスによって特性劣化に違いが現れることが分かった.(高倉は,研究計画立案から成果発表まで全般を担当した.)(米岡は,照射実験を担当した.)(大山は,研究の総括を担当した.)(荒木章広,高倉健一郎,米岡将士,大山英典)

(学会講演論文集)生活環境確認システム(View-Aid)の開発研究

小野さやか(制御情報システム専攻)中村友治(制御情報システム専攻)小山善文(情報工学科)

平成19年1月

第21回熊本県産学官技術交流会資料集,pp.106~107.

 弱視者の生活支援を目指したシステム(View-Aid)を試作した。これは,小型CMOS無線カメラの映像をモバイルパソコンで取り込み,画像解析して,新聞の文字見出しや信号機の色などを抽出するものである。装置を試作し評価実験を行った。(小山は研究の立案,実施,システム作成,論文作成,実験遂行等の指導を行った。)(小野さやか,中村友治,小山善文)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)電子線照射したIGBTの熱処理による特性回復

上野隆二(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)葉山清輝(情報通信工学科)工藤友裕(電子工学科)米岡将士(技術センター)大山英典(電子工学科)中林正和(RENESUS)

平成18年11月

平成18年度応用物理学会九州支部学術講演会,講演予稿集,Vol.32, pp.142.

 Insulated Gate Bipolar Transistor(IGBT)の放射線照射損傷について調べた.照射によるキャリアライフタイムの変化を見積もるために,コレクタの漏れ電流を照射前後で比較した.IGBT内に形成された欠陥を評価するために,DLTS測定を行なった.電子線照射により,DLTSスペクトルにブロードなピークが観測された.熱処理を行うと,ピークは減少し照射前の値に近づいていった.(高倉は,研究計画立案及び実験結果解析を担当した.)(葉山は,実験結果のディスカッションを担当した.)(工藤は,データ取得及び整理を担当した.)(米岡は,照射実験を担当した.)(大山は,研究の総括を担当した.)(上野隆二,高倉健一郎,葉山清輝,工藤友裕,中林正和,大山英典)

(学会講演論文集)ドレイン電流の過渡応答によるSOI MOSFETの実効的な寄生容量評価方法

岩村義明(情報通信工学科)葉山清輝(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)大山英典(電子工学科)E. Simoen(IMEC)C. Claeys(IMEC)

平成19年1月

第21回熊本県産学官技術交流会,講演論文集,pp.154-155.

 PD SOI MOSFETはボディ を浮遊状態とすると電荷蓄積によりヒステリシス特性を持つことが知られている.バックゲートが蓄積状態のFD SOI MOSFETにおいても同様のヒステリシス特性が観測される.以前我々はゲート電圧を操引したときのドレイン電流のヒステリシス特性の解析から,バックゲートの品質に関する知見が得られることを示した.本研究では,ボディへ電荷蓄積を実効的な寄生容量と捉えて,ドレイン電流の過渡特性によるSOIMOSFETの実効的な寄生容量について新しい評価方法を考案し,その実測結果について示す.(葉山は,研究計画立案から論文執筆まで全般を担当した.)(高倉は,実験結果のディスカッションを担当した.)(大山は,研究の総括を担当した.)(岩村義明,葉山清輝,高倉健一郎,大山英典,E. Simoen,C. Claeys)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)ドレイン電流の過渡特性によるSOI MOSFET の実効的な寄生容量評価方法

岩村義明(情報通信工学科)葉山清輝(電子工学科)高倉健一郎(電子工学科)大山英典(電子工学科)

平成19年1月

第21回熊本県産学官技術交流会講演論文集,p.423-424.

 部分空乏と完全空乏形SOIMOSFETの実効的な容量の推定の新しい方法を示した。実効寄生容量はドレイン電流の過渡応答から得られる。実効寄生容量はフロントゲート電圧の増加とともに減少した。この理由は,ゲートの直接トンネリングによる電流が浮遊基板の充放電に寄与し,実効的な寄生容量を減少させるためである。(岩村は,実験と結果考察の一部と発表を行った。)(葉山は,研究計画,実験,結果考察の一部を行った。)(高倉は,結果考察の一部を行った。)(大山は,研究を総括した。)(岩村義明,葉山清輝,高倉健一郎,大山英典)

(学会講演論文集)寝たきり者が快適に生活できる環境の技術提案

古賀広昭(情報通信工学科)

平成19年6月

ヒューマンライフ情報技術研究会報告書,HIT2007-3.

 本稿では,寝た状態で作業や生活をしなければならない状態の者に対して快適に生活できる技術の開発を目的とし,現在考案中の案件を紹介する。本ディスカッションを通じ,より現実的で価値のある技術を作り上げることを目指す。(古賀は,全般の提案を担当した。)

(学会講演論文集)バッテリー延命回路の試験装置の設計・開発

本田達郎(情報通信工学科)栗林英行(エスシパワー)大田一郎(情報通信工学科)

平成19年1月

第21回熊本県産学官技術交流会,No.453

 鉛バッテリーの寿命が10年といわれているが,現状では2~5年で廃棄されている。原因は,サルフェーションによるものが大部分を占めている。このサルフェーションを取り除くバッテリー延命装置について,市販されている装置と本研究室独自に開発したバッテリー延命回路の性能比較を行うための試験装置を設計・開発する。バッテリーの劣化状態の違いを計測するためには,数ヶ月間連続して何百回も充放電を繰り返す必要がある。これをすべて手動で行っては大変困難である。本研究では低電流で充放電を与えられた回数だけ繰り返し,バッテリー電圧・電流・温度を一定感覚で自動測定できるシステムをVisualBasicを用いて開発した。(共同研究につき,本人担当部分抽出不可能)(本田達郎,栗林英行,大田一郎)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)半導体デバイスの耐環境強化に関する研究-SiC MESFETへの2MeV電子線照射―

松本翼(電子工学科)上村晃史(専攻科)高倉健一郎(電子工学科)大山英典(電子工学科)

平成19年1月

第21回熊本県産学官技術交流会,講演論文集,pp.152-153.

 人工衛星,原子炉及び粒子加速器の発展に伴い放射線環境下に使用可能な半導体デバイスの需要が増加している.半導体デバイスは地上のあらゆる環境で故障しにくい部品ではあるが,放射線の環境下ではその影響を非常に受けやすい.そのため宇宙空間のように非常に強い放射線環境においてはデバイスの放射線損傷について考慮しなければならない.耐放射線性に優れたデバイスとして,SiC MESFETがある.今回の研究では,新日本無線株式会社のSiC MESFETを対象デバイスとし,電子線照射が電気特性に与える影響を調査した.(高倉は,研究計画立案及び実験結果解析を担当した.)(大山は,研究の総括を担当した.)(松本翼,上村晃史,高倉健一郎,大山英典)

(学会講演論文集)歪SiをチャネルとしたMOSFETの移動度の電気特性評価

青木雄也(専攻科)高倉健一郎(電子工学科)葉山清輝(電子工学科)大山英典(電子工学科)E. Simoen(IMEC)C. Claeys(IMEC)

平成18年11月

平成18年度応用物理学会九州支部学術講演会,講演予稿集,Vol.32, pp.133.

 本研究では,SiGe層上に成長した歪Si層をチャネルとするMOSFETのチャネル移動度の評価を行った.電子線照射後の移動度は,ほとんど劣化しなかった.SiGe基板の放射線に対する耐性が強いため,チャネルへの影響が少なく,移動度の劣化が見られなかったと思われる..(高倉は,研究計画立案から論文作成まで全般を担当した.)(葉山は,実験結果のディスカッションを担当した.)(大山は,研究の統括を担当した.)(青木雄也,高倉健一郎,葉山清輝,大山英典,E. Simoen,C. Claeys)

(学会講演論文集)ブラインド信号分離における音環境変化検出と発話区間検出

石橋孝昭(情報通信工学科)井上勝裕(九州工業大学)五反田博(近畿大学)熊丸耕介(九州工業大学)

平成18年9月

第59回電気関係学会九州支部連合大会講演会講演論文集, p. 153.

 観測信号の分布の変動に基づいて,音環境の変化を検出する方法と発話区間を検出する方法を提案する。提案法は,目的信号がノイズに埋もれている場合にも機能する。また,原信号の特徴を必要としないため,音声認識だけでなく他分野への応用も可能である。(石橋は,研究立案,理論解析,執筆,実験および考察を担当した。)(石橋孝昭,井上勝裕,五反田博,熊丸耕介)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)並列補償器を併用するスライディングモード制御系の設計に関する研究

今別府泰宏(制御情報システム工学専攻)大塚弘文(電子制御工学科)

平成18年11月

第5回電子情報系高専フォーラム論文集,pp.71-74

 制御対象システムの強正実性を利用し並列フィードフォワード補償器を用いて出力フィードバック型スライディングモード制御系を構成する手法の実証を目的として,3連の直-並列タンクの水位制御プロセス系を対象とした水位制御実験を行った。特に,従来の状態フィードバック型スライディングモード制御系を構成した場合の制御性能について比較検証を行った結果を示す。(今別府は,制御系設計および制御実験を担当した。)(大塚は,制御系設計理論の構築および実験結果の分析評価を担当した。)(今別府泰宏,大塚弘文)

(学会講演論文集)リンク型インターフェース操作時の上肢運動-ステップ状目標追従時の上肢運動モデルについて-

清水聡仁(制御情報システム工学専攻)柴里弘毅(電子制御工学科)大塚弘文(電子制御工学科)

平成19年11月

第5回電子情報系高専フォーラム講演論文集,pp.111-114

 本研究ではリンク型インターフェースを用いて上肢運動モデルの導出を行う。従来の立位実験システムにおける試行ごとのばらつきを改良した座位での実験方法を提案し,実験結果について比較検討を行う。(柴里は理論構築,考察を担当した。)(大塚は着想,助言を担当した。)(清水聡仁,柴里弘毅,大塚弘文)

(学会講演論文集)リング形スイッチトキャパシタ(SC)コンバータの負荷変動対応について

寺田晋也(崇城大学)大田一郎(情報通信工学科)江口 啓(電子工学科)上野文男(崇城大学)

平成19年1月

第21回熊本県産学官技術交流会,No.432

 スイッチトキャパシタ(SC)コンバータは,コイルを用いないコンバータとして注目されている。本論文では,リング形SCコンバータにおいて充電するキャパシタrが小さいとき,充放電に関係ないキャパシタを並列接続することによって,負荷に関係なく出力リプルを低減できる制御方法を提案する。有効性を確認するためにhspiceによりキャパシタ5個,変圧比1/rの場合について提案した制御方法について特性を解析した。その結果,提案する制御方法は,高負荷においてリプル低減と電力変換効率の向上に寄与することがわかった。(共同研究につき,本人担当部分抽出不可能)(寺田晋也,大田一郎,江口啓,上野文男)

(学会講演論文集)ロービジョン支援のための生活環境確認システム(ViewAid)の開発研究

小山善文(情報工学科)中村友治(制御情報システム専攻)小野さやか(制御情報システム専攻)

平成18年9月

平成18年度電気関係学会九州支部連合大会予稿集,pp.487.

 弱視者の生活支援を目指したシステム(View-Aid)を試作した。これは,小型CMOS無線カメラの映像をモバイルパソコンで取り込み,画像解析して,新聞の文字見出しや信号機の色などを抽出するものである。装置を試作し評価実験を行った。(小山は研究の立案,実施,システム作成,論文作成,実験遂行等の指導を行った。)(小山善文,中村友治,小野さやか)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)移動体映像による速度感特性

盛多亮(電子情報システム工学専攻)合志和洋(情報通信工学科)古賀広昭(情報通信工学科)

平成18年12月

ヒューマンライフ情報技術研究会報告書,HIT2006-11.

 本稿は,移動物体を用いて表現した空間移動映像を用いて,移動物体の速度と配置の仕方で与えられる速度感効果について検討する。移動物体の配置間隔,物理速度をパラメータとした速度感特性を明らかにし,単位時間内に画面を通過する移動物体数が一致していれば,速度感特性が等しくなることを示す。(合志は,実験,実験結果の考察を担当した。)(古賀は,全般の提案と指導を担当した。)(盛多亮,合志和洋,古賀広昭)

(学会講演論文集)移動物体映像の表現方法とその速度感特性

盛多亮(電子情報システム工学専攻)合志和洋(情報通信工学科)古賀広昭(情報通信工学科)

平成18年11月

第5回電子情報系高専フォーラム論文集,pp.91-94.

 本稿では,映像により与えられる速度感が,映像物体の移動速度のみによって決定されるのではなく,単位時間当たりに画面を通過する物体数に関係があることを明らかにする。実験に基づき関係式を導出し,車の運転者に適切な速度感を与える道路環境の設計方法についても言及する。(合志は,実験,実験結果の考察を担当した。)(古賀は,全般の提案と指導を担当した。)(盛多亮,合志和洋,古賀広昭)

(学会講演論文集)音楽に合わせた映像表現システムの検討

三上亜理沙(電子情報システム工学専攻)合志和洋(情報通信工学科)古賀広昭(情報通信工学科)

平成18年10月

ヒューマンライフ情報技術研究会報告書,HIT2006-8.

 本稿は,音楽に合った映像を表現するシステムに関するものである。本システムでは,音楽の物理量及び感性量に基づいて映像表現を行う。システム確立のために,音楽から感性を自動的に推定する方法,及び音楽の感性量に基づいて映像表現を行う方法の検討する。(合志は,実験,実験結果の考察を担当した。)(古賀は,全般の提案と指導を担当した。)(古賀は,全般の提案と指導を担当した.)(三上亜理沙,合志和洋,古賀広昭)

(学会講演論文集)音楽の印象にある映像表現ソフトウェアの開発

合志和洋(情報通信工学科)三上亜理沙(電子情報システム工学専攻)古賀広昭(情報通信工学科)

平成19年3月

ヒューマンライフ情報技術研究会報告書,HIT2006-13.

 本稿は,音楽に合った映像を表現するシステムについて述べる。提案するシステムは,音楽の物理量を抽出し,音楽から得られる感性を推定する。そして,音楽の物理量及び感性量に基づいて映像表現を行うものである.また,作成したソフトウェアの概要についても述べる。(合志は,実験,実験結果の考察,研究発表を担当した。)(古賀は,全般の提案と指導を担当した。)(合志和洋,三上亜理沙,古賀広昭)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)音楽の感性抽出とその映像表現システム化技術

三上亜理沙(電子情報システム工学専攻)合志和洋(情報通信工学科)古賀広昭(情報通信工学科)

平成18年11月

第5回電子情報系高専フォーラム論文集,pp.87-90.

 本稿では,音楽に合わせた映像表現に関する新しいシステムについて検討を行う。本システムでは,音圧や周波数などの物理量に合わせて映像を表現する方法と,人が音楽を聴いたときの感性に合わせて映像を表現する方法とを組み合わせ,音楽の感性量を音楽から自動的に抽出する。本研究では,このようなシステム構築し,音楽の感性に合わせて映像を表現する方法について検討をう。(合志は,実験,実験結果の考察を担当した。)(古賀は,全般の提案と指導を担当した。)(三上亜理沙,合志和洋,古賀広昭)

(学会講演論文集)音楽の感性特性に基づく映像化表現技術

三上亜理沙(電子情報システム工学専攻)合志和洋(情報通信工学科)古賀広昭(情報通信工学科)

平成18年9月

第14回電子情報通信学会九州支部学生会講演会論文集,D1-4.

 本稿では,音楽の物理パラメータから人が音楽を聴いたときの感性パラメータを推定する方法について検討し,また音楽の物理パラメータと感性パラメータに基づいて,音楽に合った映像表現を行う技術を検討した結果について報告する。(合志は,実験,実験結果の考察を担当した。)(古賀は,全般の提案と指導を担当した。)(三上亜理沙,合志和洋,古賀広昭)

(学会講演論文集)音楽感性イメージの映像表現化技術

三上亜理沙(電子情報システム工学専攻)合志和洋(情報通信工学科)古賀広昭(情報通信工学科)

平成19年1月

第21回熊本県産学官技術交流会講演論文集,331.

 本稿では,音圧や周波数などの物理量に合わせて映像を表現する方法と,人が音楽を聴いたときの感性に合わせて映像を表現する方法とを組み合わせ,音楽の感性量を音楽から自動的に抽出する方法について提案し,音楽の感性に合わせて映像を表現する技術について検討を行う。(合志は,実験,実験結果の考察を担当した。)(古賀は,全般の提案と指導を担当した。)(三上亜理沙,合志和洋,古賀広昭)

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著書,学術論文等

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概        要

(学会講演論文集)画像処理によるCGモデリングに関する研究

孫寧平(情報工学科)寺本祥平(情報工学科)

平成19年1月

第21回熊本県産学官技術交流会講演論文集,pp.210-211,2007年1月

 従来における手動で頂点を決め,線を結ぶといったCGモデリング手法は多大な労力を費やすのはよく知られている.また,CGモデリングをするにはそれなりの知識が必要であり,誰もがモデリングできるというわけではない。 本研究ではCGモデリングにおける補助ツールとして,画像から抽出した物体の特徴点によりモデリングを行う。(孫は,研究の立案,実施,システムの作成,論文の執筆,研究・発表の指導などを担当した。)(寺本は研究の実施,システムの作成,論文の執筆,発表を担当した。)(寺本祥平,孫寧平)

(学会講演論文集)外来診療支援のための皮膚感覚検査法に関する研究

小山善文(情報工学科)徳永達也(制御情報システム専攻)永田正伸(電子制御工学科)福本和仁(熊本大学医学部附属病院)

平成19年1月

第21回熊本県産学官技術交流会資料集

 医療機関,特に外来診療で行われている皮膚感覚の検査に使用する新たな機器の開発の提案である。皮膚感覚の中で,圧痛覚を調べる提示機器と温冷覚を調べる提示機器について,その構成と基本的な実験結果について報告した。(小山は研究の立案,圧痛覚提示器の開発を行った。)(永田は温冷提示器の開発を行った。)(小山善文,徳永達也,永田正伸,福本和仁)

(学会講演論文集)学生指導のためのWebシステム活用事例報告

小松一男(情報工学科)田辺正実(情報工学科)神田一伸(情報工学科)石原秀樹(一般科目)

平成18年12月

熊本電波高専地域共同テクノセンター情報デザイン研究会主催平成18年度情報デザイン研究会資料,pp.11

 熊本電波高専では全教員参加によるICT技術を利用した学生指導を目的にWebシステムの運用を平成18年5月より始めたのでこれまでの取り組みの現状と運用方法,また教員および学生対象に行ったアンケート結果からシステムの評価を行い報告する。現状ではシステムの利用不足や教材コンテンツの不足などでまだまだシステムを十分に活用できていないことがあり,学生の個別指導にまで結びついていない現状である。継続的な取り組みが今後の学生への個別指導につながるものと考える。(小松は,テーマ設定と全体的な取りまとめを担当した)(田辺,神田,石原はシステムの評価を担当した)(小松一男,田辺正実,神田一伸,石原秀樹)

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著書,学術論文等

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(学会講演論文集)感性を利用したジョイスティックのインタフェース設計技術

上田大輔(電子情報システム工学専攻)合志和洋(情報通信工学科)古賀広昭(情報通信工学科)

平成18年11月

第5回電子情報系高専フォーラム論文集,pp.95-98.

 本稿は,ジョイスティックを用いたゲームにおいて,その操作性と利用者が感じる「楽しさ」などの感性の関連性について明らかにし,感性特性を利用したジョイスティックのインタフェース設計方法を提案する。(合志は,実験,実験結果の考察を担当した。)(古賀は,全般の提案と指導を担当した。)(上田大輔,合志和洋,古賀広昭)

(学会講演論文集)感性特性を利用したバーチャル空間の作成技術

上田大輔(電子情報システム工学専攻)合志和洋(情報通信工学科)古賀広昭(情報通信工学科)

平成18年9月

第14回電子情報通信学会九州支部学生会講演会論文集,D1-6.

 本稿は,ジョイスティックを用いたゲームにおいて,その操作性と利用者が感じる「楽しさ」との関連性について検討を行い,感性特性を利用したVR空間の設計に関する一提案を目的とする.(合志は,実験,実験結果の考察を担当した。)(古賀は,全般の提案と指導を担当した。)(上田大輔,合志和洋,古賀広昭)

(学会講演論文集)携帯電話用IC 電源Teg3 の評価に関する研究

緒方昭文(情報通信工学科)川原貴裕(電子情報システム工学専攻)江口啓(静岡大学)上野文男(崇城大学)大田一郎(情報通信工学科)

平成19年1月

第21回熊本県産学官技術交流会,No.435

 本報告では1/2降圧スイッチトキャパシタ(SC)電源とBuck-boostコンバータを組み合わせたLC電源を集積化したTeg3について,ベアチップIC電源を製作し,シミュレーションと実測により動作を確認し,特性を明らかにした。その結果,1/2降圧SC電源のみの動作では,設定出力電圧の2倍か,それよりも0.8V程度高い範囲において,LC混載形電源に関して,広範囲で電源回路として動作することを確認した。電力効率についてシミュレーション通りの値が得られたが,目標値には至らなかった。これは信号処理用CMOSプロセスのためで,パワー用に特化したICプロセスを用いることで目標値に達することをシミュレーションで確認している。(共同研究につき,本人担当部分抽出不可能)(緒方昭文,川原貴裕,江口啓,上野文男,大田一郎)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

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(学会講演論文集)原信号数とICA分離特性との関係に関する実験的評価

玉塚慎悟(九州工業大学)菅原將高(九州工業大学)石橋孝昭(情報通信工学科)井上勝裕(九州工業大学)五反田博(近畿大学)熊丸耕介(九州工業大学)

平成18年9月

第14回電子情報通信学会九州支部学生会講演会論文集, p. 20.

 ICAは,既知の混合信号を分離して,未知の原信号を推定する手法である。ICAを原信号数が完全に未知である脳波解析に用いる場合,原信号数が観測信号数と等しいと仮定して原信号を推定することが多い。しかし,この仮定の下で分離した分離信号にどのような意味があるのかは分かっていない。そこで,ICAアルゴリズムに対してシミュレーションを行い,原信号数とICA分離特性との関係を調べる。その結果から,原信号数が完全に未知である脳波解析においてもICAは原信号の特徴を抽出できることを述べる。(石橋は,研究立案,理論解析を担当した。)(玉塚慎悟,菅原將高,石橋孝昭,井上勝裕,五反田博,熊丸耕介)

(学会講演論文集)高級言語レベルでの偽装内容の指定が可能なプログラムのカムフラージュ

神﨑雄一郎(情報工学科門田暁人中村匡秀松本健一(奈良先端科学技術大学院大学)

平成19年1月

2007年暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS2007)予稿集CD-ROM(講演番号4D1-3)

 本論文では,プログラムをカムフラージュ(偽装)することにより,悪意を持ったユーザ(攻撃者)によるソフトウェアの解析を困難にする系統的な方法を提案した。提案方法のユーザは,保護の対象となるソフトウェアのソースコードについて,高級言語のレベルで命令の変更,追加あるいは削除を繰り返し行い,「見せかけ」のソースコードを作成する。カムフラージュされたバイナリプログラムは,見せかけのソースコードに対応する命令コード列(コード)と,それを実行時に命令単位で元来のコードに書き換える自己書換え命令によって構成される。攻撃者が逆アセンブラなどを用いてプログラムの静的解析を試みるとき,プログラム全体に散在する自己書換えルーチンを見つけ出してそのルーチンの動作を理解しない限り,見せかけのコードの内容しか知ることはできない。結果として攻撃者は,広範囲にわたるプログラムの解析を強いられることとなる。(神崎は,試作システムの開発と論文の執筆を担当した。)(門田,中村,松本は,研究のアイデアおよび論文の内容に関するアドバイスを行った。)(神﨑雄一郎, 門田暁人, 中村匡秀, 松本健一)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)高残響環境下でのブラインド信号分離

古屋武志(近畿大学)金田圭市(近畿大学)石橋孝昭(情報通信工学科)白土浩(近畿大学)五反田博(近畿大学)

平成19年5月

第51回システム制御情報学会研究発表講演会講演論文集, pp. 301-302.

 独立成分分析に基づいて実環境下の音響信号の音源分離を行う場合,一般に,周波数領域の独立成分分析がよく用いられる。しかし,低残響下では良好に機能するが,高残響下では分離能力が著しく低下する問題がある。本稿では,高残響下での信号分離を目的に,分割畳込みモデルを導入し,スケールの不定性や成分置換,白色化歪みを解消した音源分離アルゴリズムを提案する。(石橋は,理論解析,執筆を担当した。)(古屋武志,金田圭市,石橋孝昭,白土浩,五反田博)

(学会講演論文集)混合信号の同時分布を用いた独立成分分析の初期荷重設定と目的信号の抽出

石橋孝昭(情報通信工学科)井上勝裕(九州工業大学)五反田博(近畿大学)熊丸耕介(九州工業大学)

平成19年5月

第51回システム制御情報学会研究発表講演会講演論文集, pp. 465-466.

 観測された混合信号のみを用いて未知の原信号と伝達関数を推定するブラインド信号分離に関して,独立成分分析に基づく推定法が注目されている。独立成分分析は原信号に統計的独立性を仮定するのみで,定常信号だけでなく非定常信号も推定可能であり,様々な分野で研究されているが,その初期値設定については言及されていない。本稿では,独立成分分析について,混合信号の同時分布を利用した初期値の設定法を提案する。提案法は,独立成分分析の推定速度を向上させるとともに,目的信号の抽出が可能である。(石橋は,研究立案,理論解析,執筆,実験および考察を担当した。)(石橋孝昭,井上勝裕,五反田博,熊丸耕介)

(学会講演論文集)作業姿勢による疲労度・集中度と生体反応との関係

池田克(情報通信工学科)合志和洋(情報通信工学科)古賀広昭(情報通信工学科)

平成19年3月

ヒューマンライフ情報技術研究会報告書,HIT2006-14.

 本稿では,ベッドで作業する際の疲労度,集中度,作業効率,生体反応について述べたものである。実験は寝て作業する状態と座って作業する状態のそれぞれについて計算課題を行い,そのときの生体反応を計測した。この結果を元に疲労度,集中度と生体反応の関係,疲労度,集中度と生体反応についての寝て作業する状態と座って作業する状態の関係について検討した。(合志は,実験,実験結果の考察を担当した。)(古賀は,全般の提案と指導を担当した。)(池田克,合志和洋,古賀広昭)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)周期性を持つ複素数の絶対値数値列から複素数値列の復元について

下田道成(電子工学科)三好正純(電子工学科)伊山義忠(電子工学科)

平成18年10月

電気学会・電磁界理論研究会資料EMT-06-111,pp.149-154

 周期的な変化を持つ散乱電磁界の大きさのみの数値列からその複素数値列を復元することにより正弦電磁界の位相を推定する逆散乱問題を取り扱っている。先ず,観測点での電磁界の大きさの数値列からフーリエ展開係数と反射係数との関係を表す非線形連立方程式を導き,その方程式の解法について述べる。次ぎに,数値計算を通して方程式を解いて反射係数を求め,正弦電磁界の位相を推定することにより本手法の有効性を示す。(下田は,テーマの設定,着想,定式化,理論解析,数値解析を担当した。)(三好は,モデル開発,シミュレーションを担当した。)(伊山は,データ解析,評価を担当した。)(下田道成,三好正純,伊山義忠)

(学会講演論文集)小型DCソレノイドを用いた圧痛覚提示器に関する基礎的実験

小山善文(情報工学科)徳永達也(制御情報システム専攻)

平成18年9月

平成18年度電気関係学会九州支部連合大会予稿集,pp.306.

 医療機関特に外来診療で行われている皮膚感覚の検査に使用する新たな機器の開発の提案である。皮膚感覚の中で,圧痛覚を調べる提示機器について,DCソレノイドを提示デバイスとした電子機器の開発及び基礎的な実験を行った。(小山は研究の立案,実施,システム作成,論文作成,実験遂行等の指導を行った。)(小山善文,徳永達也)

(学会講演論文集)FFEL--3Dモデリング構造の新提案

孫寧平(情報工学科)

平成18年12月

第3回情報デザイン研究会,2006年12月

 FFELは3DCGモデリングシステムを構成するため,簡易な入力と実装の効率を考慮した3D構造である。新しい3DCG的データ構造,モデリングアルゴリズム,レンダリングアルゴリズムを提案した。

(学会講演論文集)上肢運動の周波数特性について

清水聡仁(制御情報システム工学専攻)柴里弘毅(電子制御工学科)大塚弘文(電子制御工学科)川路茂保(熊本大学)

平成19年1月

第21回熊本県産学官技術交流会講演論文集,pp.184-185

 人間が物理的な機構を持つ装置を操り作業を行うシステムを称して人-機械系と呼んでいる。人間の介在は人-機械系にとって不可欠であり,操作者が熟練していない場合には安定かつ良好な制御結果を得ることは難しい。操作の過不足を適切に補い,操作性能の改善や操作者の負担軽減を図る機構をコラボレータと呼び,2自由度PID補償器設計法に基づいた設計手法を提案している。コラボレータ実装には正確な上肢運動モデルが必要であることから,本研究ではリンク型インターフェースを用いて追従動作実験を行い,上肢運動モデルの特性を調査した。(柴里は理論構築,考察を担当した。)(大塚は着想,助言を担当した。)(清水聡仁,柴里弘毅,大塚弘文,川路茂保)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)色彩工学に基づいた色彩処理及び画像しきい値の自動認識システムの開発

孫寧平(情報工学科)前淵陽祐(情報工学科)

平成19年1月

第21回熊本県産学官技術交流会講演論文集,pp.212-213,2007年1月

 今日,さまざまな画像処理ソフトによって色の処理が行われているが,色彩工学を考慮したソフトは少なく,正確に思い通りの色を取得できない。本研究は,色彩工学に基づいた多機能カラーツールの開発を行い,数ある色の中からユーザに合わせたアプローチ方法で色を取得し,使用した際の誤差を減らす配色などのアドバイスをリアルタイムで提供する方法を提案する。また,これらの機能を画像処理における閾値の自動認識,変色などの処理と連携し,使いやすい,機能性の高いシステムを作成した.本研究にはJava言語を使用した。(孫は,研究の立案,実施,システムの作成,論文の執筆,研究・発表の指導などを担当した。)(前淵は研究の実施,システムの作成,論文の執筆,発表を担当した。)(前淵陽祐,孫寧平)

(学会講演論文集)追跡課題による上肢運動能力の客観的評価

大野耕平(制御情報システム工学専攻)柴里弘毅(電子制御工学科)大塚弘文(電子制御工学科)川路茂保(熊本大学)

平成19年1月

第21回熊本県産学官技術交流会講演論文集,pp.228-229

 脳血管疾患は麻痺や失語症のような後遺症が残り,長期に亘ってリハビリテーションが必要となるケースが多い。現在リハビリテーション科の患者の約25%が脳疾患患者といわれ,高齢化の進展に伴い今後さらに増えていくことが予想される。そこで問題となる療法士の人手不足を補う方法としてリハビリテーションの機械化に対する期待が高まっている。本研究では,上肢に軽度の麻痺を持つ患者のリハビリテーション支援として上肢運動能力を客観的に評価するシステムの構築を行う。(柴里は着想,理論構築,考察を担当した。)(大塚は助言を担当した。)(大野耕平,柴里弘毅,大塚弘文,川路茂保)

(学会講演論文集)通年継続型ものづくり出前授業の実施とその評価

山本芳一 (電子制御工学科)

平成19年8月

平成19度 高専教育講演論文集 pp.11-14

高専では地域貢献の一環として小中学校への出前授業・実験を実施している。本研究論文はこの出前授業を文部科学省研究指定小学校の「コミュニティ・スクール」のゲストティーチャーとしてこれまでとは異なる1年間に渡る1学年3クラス通算90時間の授業をした経過とその成果を述べたものであり,高専の学生や技術職員を活用した児童のものづくり教育実践例の内容となっている。

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)低学年における職業意識啓発のための進路指導教育

田畑 亨(電子制御工学科)柴里弘毅(電子制御工学科)葉山清輝(電子工学科)

平成19年8月

独立行政法人国立高等専門学校機構主催の平成19年度教育教員研究集会講演論文集,pp.121~124.

本論文は,低学年生のために実施した進路指導の様々な試みの企画と実施について述べた。早い時期からの就職・進学の意識付けや職業意識を自覚させるための講演,職業人として必要な人間性,社会性育成の研修,専門科目と職業との関係の説明会など報告した。(田畑は実施計画の策定,全体総括,状況把握ならびに分析を行った。)(柴里は進路指導プログラムの企画,実施,評価を行った。)(葉山は学科説明会の企画,進行,評価を行った。)(田畑 亨、柴里弘毅、葉山清輝)

(学会講演論文集)適応コラボレータによる人間-機械系の協調制御

大塚弘文(電子制御工学科)柴里弘毅(電子制御工学科)嶋田泰幸(電子制御工学科)川路茂保(熊本大学)

平成18年12月

第7回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会SI2006,2M4-5,札幌

 手動制御される人間-機械系における制御応答の改善を図ることを目的として,操縦者と協調して制御支援を行うコラボレータの概念を提案している。ただ,操縦者動特性の時間経過による変化に対しては固定パラメータを用いるコラボレータの支援効果は劣化し,その対策は重要な課題のひとつとなっている。ここでは,操縦者動特性パラメータをニューラルネットワークにより推定しコラボレータを再設計する従来方式を改良し,オンライン学習型のニューラルネットワークを用いる適応コラボレータの構成および数値実験結果を示し,その有効性を検証する.(大塚は,ニューラルネットワークを用いた適応コラボレータ設計法の構築を担当した。)(柴里は,数値シミュレーションを担当した。)(嶋田は,ニューラルネットワークの学習信号構成方式の開発を担当した。)(川路は,本手法の総括評価を担当した。)(大塚弘文,柴里弘毅,嶋田泰幸,川路茂保)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)独立成分分析に基づくサブキャリア間干渉の解消法について

髙瀬成史(近畿大学)中河史成(近畿大学)石橋孝昭(情報通信工学科)白土浩(近畿大学)五反田博(近畿大学)

平成18年9月

第14回電子情報通信学会九州支部学生会講演会論文集, p. 28.

 OFDM方式は地上デジタル放送や無線LAN等の無線通信で利用される変調方式で,マルチパス等の耐干渉性や周波数帯域の利用効率に優れている。しかし,送信機側と受信機側との局部発信器の周波数がずれた場合,ICI問題を引き起こす。これまで,ICI問題は,パイロット信号を利用することで解消している。しかし,このパイロット信号は送信したい情報信号ではないため,伝送効率が低下する。そこで,本稿では,パイロット信号によらないICI解消を目的に,独立成分分析に基づいたICIの解消法を提案する。(石橋は,理論解析を担当した。)(髙瀬成史,中河史成,石橋孝昭,白土浩,五反田博)

(学会講演論文集)独立成分分析に基づく視覚刺激応答脳波の解析

石橋孝昭(情報通信工学科)井上勝裕(九州工業大学)五反田博(近畿大学)熊丸耕介(九州工業大学)

平成19年3月

第3回人工頭脳工学シンポジウム講演論文集,pp. 56-57.

 視覚刺激に応答する主要な信号の数を推定し,その数に基づいて独立成分分析を適用することで,分離信号に明瞭な特徴が示されることを述べ,その特徴から標的刺激呈示時と標準刺激呈示時の脳波を識別する方法を提案する。提案法の有効性は単一試行視覚認識時の応答脳波を用いた実験によって確認した。(石橋は,研究立案,理論解析,執筆,実験および考察を担当した。)(石橋孝昭,井上勝裕,五反田博,熊丸耕介)

(学会講演論文集)独立成分分析を用いた視覚認識時応答脳波のパタン識別

玉塚慎悟(九州工業大学)菅原將高(九州工業大学)石橋孝昭(情報通信工学科)井上勝裕(九州工業大学)五反田博(近畿大学)熊丸耕介(九州工業大学)

平成18年12月

第25回計測自動制御学会九州支部学術講演会予稿集, pp. 171-172.

  ICAを適用しスケールを回復後の大きな振幅の分離信号数に着目し,その数に基づいてFastICAを適用して,パタン識別に有効な特徴の抽出を行う。その結果,前頭部で測定した脳波を用いた場合,高頻度で出現する特徴的な波形を得た。これらの特徴を使うことで,高い識別率を得ることを確認した。(石橋は,研究立案,理論解析を担当した。)(玉塚慎悟,菅原將高,石橋孝昭,井上勝裕,五反田博,熊丸耕介)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)独立成分分析法を用いた視覚認識時脳波の特徴抽出

井上勝裕(九州工業大学)石橋孝昭(情報通信工学科)松岡成明(産業医科大学)

平成18年11月

第36回日本臨床神経生理学会学術大会抄録集,pp. 490-491.

 視覚認識に関連した情報を脳波から抽出することを目的として,視覚性オドボール課題実験を行い,独立成分分析法によって分離された信号からの特徴抽出を試みた。分離信号に対してローパスフィルタを通して低周波成分を抽出したところ,標的刺激呈示時には,分離信号の一つに一定の潜時でピークが出現することを確認した。また,定められた潜時におけるピークの存在の有無で,標的刺激呈示時と非標的刺激呈示時の脳波の識別を行ったところ,90%以上の精度で識別できることが確認され,視覚認識に関連した情報の抽出が可能であることを確認した。(石橋は,理論解析,実験および考察を担当した。)(井上勝裕,石橋孝昭,松岡成明)

(学会講演論文集)波形接続型音声合成の単位選択に基づく話者変換の検討

大川洵(情報工学科)水月香織(情報工学科)藤井慶(情報工学科)

平成19年3月

第69回情報処理学会全国大会講演論文集

 波形接続型音声合成手法は話者性を良好に保つ一音声合成手法である。本論ではその特長を活かし,高品質な話者変換手法を提案している。すなわち大量の波形素片をデータベース化しておき,ソース話者の特徴に基づき単位選択法を用いてターゲット話者の波形素片を選択する。主観評価実験の結果,本手法は高い話者性を持つこと,音質面では改善の余地があることが示された。(藤井は,本研究の立案および統括,データ収集,プログラム実装の一部を担当した。)(大川洵,水月香織,藤井慶)

(学会講演論文集)白色化相互相関法を用いた視覚認識時脳波の原信号位置推定

菅原將高(九州工業大学)玉塚慎悟(九州工業大学)石橋孝昭(情報通信工学科)井上勝裕(九州工業大学)五反田博(近畿大学)熊丸耕介(九州工業大学)

平成18年12月

第25回計測自動制御学会九州支部学術講演会予稿集, pp. 165-166.

 本稿では,白色化相互相関(CSP: Cross-power Spectrum Phase analysis)法を脳波に適用し,パターン認識に有効な特徴をもつ脳波の位置を推定し,その情報に基づいて脳内の原信号数を推定する方法を提案する。さらに,推定原信号数を用いてFastICAを適用して,脳波の特徴抽出を行う方法を提案する。(石橋は,研究立案,理論解析を担当した。)(菅原將高,玉塚慎悟,石橋孝昭,井上勝裕,五反田博,熊丸耕介)

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(学会講演論文集)表情チャートによる感情自動分析の研究

成田吉隆(制御情報システム専攻)小山善文(情報工学科)

平成19年6月

HIT研究会資料  顔に表れる表情から感情を抽出する手法に関する論文。表情チャートを新規に考案して,笑い,怒り,悲しみなど6つの感情をグラフにして表現した。学生20名による評価実験で,表情チャートから感情が判断できることがわかった。(小山は研究の立案,実施,システム作成,論文作成,実験遂行等の指導を行った。)(小山善文,成田吉隆)

(学会講演論文集)表情チャートによる感情自動分析法の提案

小山善文(情報工学科)成田吉隆(制御情報システム専攻)

平成19年3月

電子情報通信学会2007総合大会公演論文集,pp.D-12-109.

 顔に表れる表情から感情を抽出する手法に関する論文。表情チャートを新規に考案して,笑い,怒り,悲しみなど6つの感情をグラフにして表現した。学生20名による評価実験で,表情チャートから感情が判断できることがわかった。(小山は研究の立案,実施,システム作成,論文作成,実験遂行等の指導を行った。)(小山善文,成田吉隆)

(学会講演論文集)不連続移動物体映像による移動速度の感性特性

盛多亮(電子情報システム工学専攻)合志和洋(情報通信工学科)古賀広昭(情報通信工学科)

平成18年9月

第14回電子情報通信学会九州支部学生会講演会論文集,D1-5.

 本稿では,映像により与えられる速度感が,映像物体の移動速度によって決定されるのではなく,単位時間当たりに画面を通過する物体数に関係があることを見出したので,その結果について述べる。(合志は,実験,実験結果の考察を担当した。)(古賀は,全般の提案と指導を担当した。)(盛多亮,合志和洋,古賀広昭)

(解説・総説)報告-平成18年度九州沖縄地区国立工業口頭専門学校教員研究集会

田畑 亨(電子制御工学科)

平成19年6月

九州工学教育協会,九工教ニュース,No.20,pp.10~12.

 平成18年12月に,熊本電波工業高等専門学校で実施した平成18年度九州沖縄地区国立工業高等専門学校教員研究集会について報告した。テーマは「自学学習」で,自学学習を充実させるための学習教材,提示法,成果の評価法について,学修単位教科の適切な授業計画,講義内容および授業方法の改善について,学修単位導入における自学学習の実施に伴う諸問題の対処法についてなど,協議した概要を報告した。

(解説・総説)視覚障害者支援化技術への取り組みとView-aid開発紹介

小山善文(情報工学科)

平成18年11月

RIST第2回スマートグラス検討会講演資料

 発表者が,今までに取り組んできた視覚障害者の生活環境を向上させる支援化機器及びシステムについての解説を行い,さらに,将来の支援化技術についての紹介を行った。

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著書,学術論文等

の名称氏 名(所属)

発行又は発表の年月

発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称

概        要

(解説・総説)自然対話音声合成に向けた取り組みについて

藤井慶(情報工学科)

第3回熊本電波高専情報デザイン研究会, pp.13

 本稿では,本研究室で取り組んでいる日常会話の音声情報処理についてまとめたものである。特に波形接続型音声合成に基づく日常会話音声合成の実現に向けた取り組みについて述べている。

(その他)画像処理技術の基礎講座

小山善文(情報工学科)

平成18年9月

18年度高専活用中小企業人材育成事業資料

 社会人の若手技術者を対象にした画像処理の基礎から応用までの技術解説。

(その他)技術マネージメントの基礎講座

小山善文(情報工学科)

平成18年10月

18年度高専活用中小企業人材育成事業資料

 社会人の若手技術者を対象にした技術マネジメントについての基礎についての技術解説。

(その他)波形接続型音声合成に基づく話者変換に関する予備的検討

水月香織(情報工学科)大川洵(情報工学科)藤井慶(情報工学科)

平成19年1月

第21回熊本県産学官技術交流会講演論文集

 波形接続型音声合成手法は話者性を良好に保つ一音声合成手法である。その特長から,この手法を話者変換に適用すれば話者性の高い変換が可能と考えられる。本稿ではその予備的検討として阿部らが提案する話者変換法を朗読音声に適用した際の品質評価について説明する。(藤井は,本研究の立案および統括,データ収集,プログラム実装の一部を担当した。)(水月香織,大川洵,藤井慶)

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