ホワイトペーパー PRIMERGY サーバの HPE Systems …manuals.ts.fujitsu.com/file/9304/sv-int-hp-sim-jp.pdfServerView® Suite を HPE SIM に統合することで、Fujitsu

ホワイトペーパーPRIMERGY サーバの HPE Systems Insight Manager への統合

発行 : 2018 年 2 月

1/19 ページ http://ts.fujitsu.com/

ホワイトペーパー PRIMERGY サーバの HPE Systems Insight Manager への統合

このホワイトペーパーでは、PRIMERGY ServerView® Suite の管理ツールを使用して構築した、

設定済みの HPE サーバインフラストラクチャに PRIMERGY サーバを統合する方法を

説明します。

目次

はじめに 2

1 管理の概要 2

サーバ管理はなぜ必要なのでしょうか。 2

「統合」の理由 2

ServerView® 統合の特長 2

ServerView® 統合のコンポーネント 3

2 サーバ管理ソリューション 3

2.1 ServerView® の HPE SIM への統合の概要 4

3 ServerView® Suite のインストールと設定 5

3.1 ServerView® SNMP エージェントのインストール 5

3.2 オプション: ServerView® Operations Manager の

インストール 6

4 ServerView® MIB の HPE SIM へのロード 7

5 HPE SIM を PRIMERGY サーバを認識するように設定する 7

5.1 検出 7

5.2 WBEM アクセスのない PRIMERGY システムの追加 9

5.3 PRIMERGY の管理コントローラの検出 10

6 統合のテスト 12

6.1 PRIMERGY システムの検出 12

6.3 ServerView® の HPE SIM からの呼び出し 13

6.4 テストトラップの生成 14

7 追加の管理ソフトウェアを設定する 15

7.1 Vulnerability and Patch Management（VPM） 15

7.2 Virtual Machine Manager（VMM） 15

7.3 SSH 経由のリモートタスク実行 16

8 制限と注意 17

9 ServerView® Integration のアンインストール 18

付録 A: ServerView® MIB 19

PRIMERGY Server Management 19

Enclosures 19

RAID Management 19


発行 : 2017 年 11 月


はじめに

このホワイトペーパーでは、PRIMERGY ServerView® Suite（バージョン 5.00 以上）の管理ツールを使用して、

定評のある HPE サーバインフラストラクチャに PRIMERGY サーバを統合する方法を説明します。Fujitsu では、

HPE Systems Insight Manager を使用して、異種サーバファームで PRIMERGY サーバを監視するツールを提供

します。システムメッセージは、HPE SIM のアラーム管理機能を使用して中央管理用コンソールに転送され、表示され

ます。メッセージは、ServerView® が提供するさまざまな「管理情報ベース」（MIB）に基づいています。ServerView®

Suite は、Fujitsu が提供する PRIMERGY サーバの管理システムです。すべての PRIMERGY サーバを管理します。

1 管理の概要

サーバ管理はなぜ必要なのでしょうか。

新しいアプリケーションと IT コンセプト、および IT 構造の複雑性の増加により、中央サーバによる管理というコンセ

プトが必要になってきました。予算は縮小されているため、IT システムの可用性と管理性はますます重要になっていま

す。コアビジネスアプリケーションではほぼ 100% の可用性が要求され、サーバの運用と管理は可能な限りシンプル

で、高信頼にしなければなりません。

経験上、IT システムの総所有コストの約 80% は調達後に発生し、サーバおよびネットワーク管理、およびセキュリテ

ィ標準を維持してメンテナンスおよびサービス作業のプロビジョニングを保証する必要があるために生じています。

ServerView® 管理スイートに適用されている PRIMERGY 管理コンセプトは、IT システムを正常に運用するための

第一歩です。IT インフラストラクチャの総所有コストが、大幅に削減されます。

PRIMERGY サーバの管理専用のみならず、ServerView® Suite はオープンな統合にも対応するソリューションです。

SNMP 標準ベースのほぼすべてのサードパーティ製管理システム上に、高い信頼性で便利な方法で簡単に統合できます。

「統合」の理由

ServerView® Suite のようなベンダー固有の管理ソリューションの多くは、サーバ管理およびサーバライフサイクル

管理用に広範囲にわたる機能を提供します。このようなソリューションのユーザの多くは、このプラットフォーム固有の

管理を「自分」の中央サーバ管理ソリューションとして使用します。処理と機能には慣れていて、習得済みのスキルに多

額の投資を行っているため、追加の管理ツールへの多額の投資は望んでいません。

この結果、このようなユーザは PRIMERGY サーバを既知の管理システムに統合することで、管理された効果的な方法

で監視して、作業やプラットフォーム固有のトレーニングをできる限り削減することを要求します。

ServerView® 統合の特長

ServerView® の HPE SIM への統合には、以下の特長があります。

• PRIMERGY サーバの検出と認識

• 1 台の HPE SIM の中央コンソールによる PRIMERGY サーバの管理（シングルポイントによる管理）

• PRIMERGY イベントを SIM Alarm コンソールで確実に通知。イベントの重要度に応じて色分けする

• ServerView® Operations Manager または Remote System Monitor を起動して、詳細分析を行う


発行 : 2017 年 11 月


ServerView® Suite を HPE SIM に統合することで、Fujitsu は HP が提供する公開されたインターフェースとガ

イドラインのみを一貫してサポートします。

ServerView® 統合のコンポーネント

ServerView® 統合には以下のコンポーネントが使用されます。すべてのコンポーネントは、ServerView® Suite DVD

に収録されています。「Software Products - ServerView」 -> 「Integration Solutions」 -> 「ServerView HPE

SIM Integration」にあります（ServerView® Suite DVD オンライン:

http://download.ts.fujitsu.com/prim_supportcd/start.html):

• この ServerView® 統合ホワイトペーパー

• 管理情報ベース」（MIB）の Fujitsu

• ServerView® HPE Systems Insight Manager 統合キット（SVToSim.zip):

- MIB ツール

svtosim-loadmibs.cmd、svtosim-domibs.cmd、svtosim-getinfo.vbs、svtosim-unloadmibs.cmd

- HPE Systems Insight Manager インポートツールのルールとツール（svtosim-single.cmd、

svtosim-single-remove.cmd）

- Fujitsu の管理コントローラの HPE SIM 統合を有効または無効にするスクリプト

（iRMC-simintegration-enable.xml、iRMC-simintegration-disable.xml）

2 サーバ管理ソリューション

PRIMERGY ServerView® Suite は、PRIMERGY システムの監視と管理のための、使いやすい包括的な管理プログ

ラムのセットです。強力なアラーム管理機能はインターネット上で個別に設定することもでき、システムメッセージを管

理者またはサービスプロバイダにセキュリティ保護しながら迅速に転送します。ServerView® では、標準化されたプ

ロトコルとインターフェースを使用します。管理者は、システムの動作状態、使用率の動向、エラーの考えられる原因の

概要を、すばやく確実に知ることができます。アラーム管理機能を個別に設定できるため、事前定義された管理者または

サービスプロバイダは迅速に対応できます。

ServerView® Suite 管理ソフトウェアには、フロントエンド用と実際の PRIMERGY サーバ監視用の ServerView®

SNMP Agents が含まれています。ServerView® Operations Manager をインストールして、別のフロントエンド

として利用することもできます。

HPE Systems Insight Manager は、HPE サーバの監視と管理を行う管理ツールセットです。

このホワイトペーパーでは、PRIMERGY サーバを HPE Systems Insight Manager で管理する HPE Server 環境

に統合する方法を説明します。

http://download.ts.fujitsu.com/prim_supportcd/start.html


発行 : 2017 年 11 月


2.1 ServerView® の HPE SIM への統合の概要

• ServerView® SNMP エージェントを PRIMERGY サーバにインストールして、HPE SIM と通信できるよ

うにする

• オプション: ServerView® Operations Manager を任意の管理用サーバにインストールして、PRIMERGY

サーバの詳細分析とテストトラップ生成を行う

• ServerView® MIB を HPE SIM にロードして、ServerView® エージェントが生成したイベントを正しく

理解できるようにする

• HPE SIM を、PRIMERGY サーバを認識するように設定する

• 統合をテストする

• 追加の管理ソフトウェアを設定する

統合ソリューションのアーキテクチャは次のとおりです。

ServerView® エージェントは、監視対象の PRIMERGY サーバにインストールされます。システムの稼働状態に関す

る情報を提供し、問題を検出するために SNMP トラップを生成します。

実際の監視ソフトウェア（HPE Systems Insight Manager）は管理用サーバに存在します。オプションの

ServerView® Operations Manager を管理用サーバまたは別の管理用サーバにインストールすることもできること

に注意してください。

最後に、ユーザは標準 Web ブラウザを使用して管理用サーバにアクセスします。

SNMP/WBEM

HTTPS/SSH

HTTP

PRIMERGY サーバ / PRIMEQUEST サー

バ

管理用サーバ

HPE Systems Insight Manager

ServerView® Operations Manager（オプション）

コンソール

Web ブラウザ


発行 : 2017 年 11 月


3 ServerView® Suite のインストールと設定

3.1 ServerView® SNMP エージェントのインストール

ServerView® エージェントは、Windows OS と同時にインストールする場合は ServerView® Installation

Manager を使用して、または OS インストール後の場合は ServerView® Suite Software CD を使用してインス

トールできます。

ServerView® エージェントのインストールについては、ServerView® Suite のインストールガイドの第 6 章に記

載されています。これは ServerBooks CD（ServerView® Installation Manager パッケージに付属）に収録されて

います。関連するインストールマニュアルのオンライン版も、インターネットで公開されています:

http://manuals.ts.fujitsu.com/serverbooks/

ナビゲーションバーの左側で、「Industry Standard Servers」 - 「Software」を選択して、メインフレームの 2 つ

の選択バーで「PRIMERGY ServerView Suite」と「ServerView Suite Installation Manuals」を選択します。

ServerView® エージェントが管理対象サーバにインストールされた後、次の手順として SNMP サービスを HPE

SIM 設定に合わせて設定します。

1. SNMP トラップが、HPE SIM がインストールされている管理用サーバに送信されるように設定します。

2. HPE SIM が SNMP を使用してサーバにアクセスできるように、SNMP アクセスを設定します（読み取り

専用でよい）。

オペレーティングシステムによって設定方法は異なります。詳細は、ServerBooks CD に収録されている関連する

ServerView® Operations Manager のインストールガイドを参照してください。

HPE SIM で現在使用されている SNMP コミュニティは、以下の方法で確認できます。

1. 「Options」 -> 「Protocol Settings」 -> 「Global Protocol Settings」の順にクリックします。「Global

Protocol Settings」ウィンドウが表示されます。

2. 下にスクロールして、「Default SNMP settings」セクションを表示します。

3. 「Global Credentials」をクリックします。

4. 「OK」をクリックして設定を確定します。

SNMP ベースの検出に加えて、Web-Based Enterprise Management（WBEM）サービスが有効になっており、設

定されている場合、HPE SIM はシステム検出に WBEM も使用します。WMI が提供する情報を利用するには、以下

の手順を実行する必要があります。



発行 : 2017 年 11 月


1. 「Options」 -> 「Protocol Settings」 -> 「Global Protocol Settings」の順に選択して、「Enable WBEM」

ボックスをオンにして、「Global Credentials」をクリックします。「Global Credentials」ウィンドウが

表示されます。

2. 必要な数のデフォルトユーザ名とパスワードを入力します。Windows ベースのシステムでは、ユーザ名には

ドメイン名を含めてください（domainname\username など）。

3. 検索時間を最短にするため、よく使用するルートおよび管理者パスワードをリストの先頭に指定してください。

4. 「OK」をクリックして設定を確定します。

3.2 オプション: ServerView® Operations Manager のインストール

ServerView® Operations Manager は、エレメントマネージャとして使用して、PRIMERGY サーバに関する情報

を、HPE SIM よりも多く手に入れることもできます。したがって、ネットワーク内の管理用ステーションにインストー

ルする必要があります。HPE SIM がインストールされている同じシステムにすることを推奨します。

OS がインストールされると、ユーザは ServerView® Operations Manager を ServerView® Suite DVD（オン

ライン版:


ServerView® Operations Manager のインストールについてはインストールマニュアルの第 5 章に記載されてい

ます。これは ServerBooks CD に収録されています。関連するインストールマニュアルのオンライン版も、公開され

ています: http://manuals.ts.fujitsu.com/serverbooks/

ナビゲーションバーの左側で、「Industry Standard Servers」 - 「Software」を選択して、メインフレームの 2 つ

の選択バーで「PRIMERGY ServerView Suite」と「ServerView Suite Installation Manuals」を選択します。

注 :

ServerView® Operations Manager V6.20 は HPE SIM 統合に使用しないでください。HPE SIM が

Custom Mangement Page に生成する SVOM 呼び出しに問題があるためです。ServerView® Operations

Manager の新しいバージョンを使用してください。




発行 : 2017 年 11 月


4 ServerView® MIB の HPE SIM へのロード

どのイベントが PRIMERGY サーバで生成されるかを記述する ServerView® MIB ファイルは、「Software CD」

の Software\ServerView\MIBs ディレクトリにあります。これらの MIB は以下の手順で HPE SIM に統合されま

す。

1. ServerView® 統合キットを、任意のディレクトリに展開します。

2. SNMPMIBs.zip を、そのディレクトリの SNMPMIBs サブディレクトリに展開します。

3. コマンドウィンドウ（cmd.exe）を開きます。

4. cd コマンドを使用して、ServerView® 統合キットディレクトリに移動します。

5. svtosim-loadmibs.cmd コマンドを入力します。該当する ServerView® MIB が HPE SIM MIBs フォル

ダに展開され、ここでコンパイルされて HPE SIM に統合されます。このプロセスには時間がかかります。

HPE SIM が ServerView® で生成された SNMP トラップを解釈できるようになりました。

注 :

このプロセスを実行したユーザアカウントに HPE SIM の管理者権限がない場合、MIB のコンパイルと統合は失

敗します。この場合、以下のように svtosim-loadmibs コマンドにユーザアカウントとパスワードを追加します。

svtosim-loadmibs.cmd –user "Domain\User" –pwd "Password"

5 HPE SIM を PRIMERGY サーバを認識するように設定する

5.1 検出

新しいシステムが ping スイープで検出された場合、または SNMP トラップを受信した場合、これは HPE SIM デー

タベースに付加されます。次に System Type Manager は新規デバイスに一連のクエリを実行して、識別情報を確認

します。以下の手順では、HPE SIM が ServerView® MIB 内の特定の情報を見つけて、System Type Manager に

見つかったデバイスは PRIMERGY サーバであることを通知するように設定します。

ServerView® 統合キットには、Device Type Manager が PRIMERGY サーバを認識するよう設定するバッチファ

イル（svtosim-single.cmd）が含まれています。また、PRIMERGY サーバ用 HPE SIM で Custom Management

Page を、ServerView® Operations Manager Single System View またはサーバの ServerView® Agents を

指すように設定します。

注 :

• Remote System Monitor の使用には、監視するサーバに ServerView® Agents V7.01 以上が必要です。

• Custom Management Page はすべての PRIMERGY サーバに設定されます。ServerView® Agents

V7.01 以前がインストールされたサーバには、Custom Management Page は設定されません。

• PRIMERGY サーバ検出には HP の WMIMapper が必要です。HPE SIM で最新バージョンをインストー

ルしてください。


発行 : 2017 年 11 月


次のステップに従います。

1. ServerView® HPE SIM 統合キットをすでに使用している場合は、第 9 章の記述に従ってアンインストー

ルします。

2. ServerView® Software CD で、\Software\Integration_Solutions\HP_SIM ディレクトリを参照しま

す。

3. SVtoSIM.zip を、任意のディレクトリに展開します。

4. デフォルトでは、svtosim-single.cmd で提供される統合が、ServerView® Agents の Remote System

Monitor で Custom Management Page として使用されます。ServerView® Operations Manager

Single System View が使用される場合、統合スクリプトでは、ServerView® Operations Manager と

HP SIM がユーザの Web ブラウザを起動した管理用サーバにインストールされ、SNMP コミュニティ文

字列が「public」であることを前提とします。

キットを実際の構成に合わせて調整するには、次のコマンドラインオプションを使用します。大文字と小文字

は区別されます。

a. -mon svom または –mon sysmon を使用すると、ServerView® Operations Manager Single System

View または ServerView® Agents の Remote System Monitor が Custom Management

Page に使用されるかどうかを定義できます。

b. ServerView® Operations Manager を Custom Management Page に使用する場合、–

svomserver SERVER オプションによって ServerView® Operations Manager がインストールされる

場所を変更します。

c. ServerView® Operations Manager を Custom Management Page に使用する場合、–

svomserver COMMUNITY オプションによって SNMP コミュニティ文字列を変更します。


6. svtosim-single.cmd を展開した ServerView® 統合ツールキットディレクトリに移動します。

7. 環境によって必要な場合は、コマンドラインオプションを使用して svtosim-single.cmd を呼び出します。


発行 : 2017 年 11 月


注 :

ServerView® では、以下のポートが使用されます。

ポート番号用途

3170 SV Operations Manager のセキュア HTTPS アクセス（デフォルト）

3172 Remote System Monitor のセキュア HTTPS アクセス

新しい PRIMERGY サーバデバイスタイプが HPE SIM データベースに追加され（PRIMERGY サーバごとに 2 つ

のエントリ。Windows ベースシステム用と Linux ベースシステム用に 1 つずつ）、HPE SIM が PRIMERGY サ

ーバを適切に検出して識別できるようになりました。

注 :

• この手順を実行したユーザアカウントに HPE SIM の管理者権限がない場合、MIB のコンパイルと統合は失

敗します。この場合、以下のように svtosim-single コマンドにユーザアカウントとパスワードを追加します。

svtosim-single.cmd –user "Domain\User" –pwd "Password"

• W2K8 以降で WBEM サービスを検出に使用すると、PRIMERGY サーバの検出ルールが非常に簡単になり

ます。このバージョンの HPE Integration Toolkit は、W2K8 以降または Linux でのみ PRIMERGY を

サポートします。

5.2 WBEM アクセスのない PRIMERGY システムの追加

svtosim-single.cmd をガイドラインとして使用して、新しいサーバに対する Windows と Linux の両方のルールを

含むバッチファイルを設定します。必要に応じて、HPE SIM 管理者アカウントの詳細を追加します。

mxstm [--user "<user>" –-pass="<password>"] -a -n "<newPrimergyModel>" -p snmp -x type=Server -x priority=1 -x

osname="Microsoft Windows" -x sysoid=1.3.6.1.4.1.311.1.1.3.1.2 -x sysoidrule=3 -x oid= 1.3.6.1.4.1.231.2.10.2.2.10.2.3.1.5.1

-x oidval="<newPrimergyValue>" -x oidrule=1 -x url=https://$IPADDRESS:3172/ssm/desktop/

mxstm [--user "<user>" –-pass="<password>"] -a -n "<newPrimergyModel>" -p snmp -x type=Server -x priority=1 -x osname="Linux"

-x sysoid=1.3.6.1.4.1.8072.3.2.10 -x sysoidrule=3 -x oid= 1.3.6.1.4.1.231.2.10.2.2.10.2.3.1.5.1 -x

oidval="<newPrimergyValue>" -x oidrule=1 -x url=https://$IPADDRESS:3172/ssm/desktop/

ここで変数は以下のとおりです。

• <newPrimergyModel> は、「All Server」リストに表示される PRIMERGY の名前で、「Manage System

Types」での対応するルールを特定します。

• <newPrimergyValue> は、任意の SNMP ツールから OID .1.3.6.1.4.1.231.2.10.2.2.5.10.3.1.4. に

伝えられたとおりの、PRIMERGY システムの名前です。

• <community> は読み取りアクセスの SNMP コミュニティ文字列です。

• ServerView® Operations Manager Single System View の使用が望ましい場合は、url パラメータを

127.0.0.1:3169/ServerView/ServerView.html? に変更します。IPAddress=$IPADDRESS

&Community=<community>


発行 : 2017 年 11 月


注 :

ServerView® Operations Manager URL では大文字と小文字が区別されますが、SystemMonitor URL で

は区別されないことに注意してください。

mxstm コマンドの詳細は、HPE SIM CLI ガイドを参照してください。PRIMERGY の名前を取得するには、たとえ

ば snmputil を使用します。

snmputil get <host> <community> 1.3.6.1.4.1.231.2.10.2.2.10.2.3.1.5.1

ここで、<host> は新しい PRIMERGY のホスト名または IP アドレスで、<community> は読み取りアクセスのた

めの SNMP コミュニティ文字列です。

新しい PRIMERGY システムを識別するルールを作成するには、直接 HPE SIM で、メニュー「Options」 – 「Manage

System Types」を使用します。ルールの一覧が表示されたら、「New」をクリックします。新しいルールのフォーム

で、以下の手順を実行します。

1. OID 1.3.6.1.4.1.231.2.10.2.2.5.10.3.1.4 をフィールド「MIB variable object identifier」にコピーし

て、「Retrieve from system」をクリックします。OID が、「Retrieve from system」の下の新しいフィ

ールドに表示されます。コミュニティ文字列と PRIMERGY のホスト名または IP を指定して、「Get

Response」をクリックします。名前（OID の値）が「Response value」の下に表示されます。これをコピ

ーして、「Object value」フィールドに貼り付けます。

2. 「System object identifier」フィールドに、Windows には OID 1.3.6.1.4.1.311.1.1.3.1.2、Linux に

は OID 1.3.6.1.4.1.8072.3.2.10 を入力します。

3. コンボボックス「System type」で「Server」を選択します。

4. 「Product model」フィールドに、このルールの識別名を入力します（これは「All server」リストに表示さ

れます）。

5. 「Custom management page」フィールドに ‘https://$IPADDRESS:3172/ssm/desktop/’

または、ServerView® Operations Manager Single System View が使用される場合は、「Custom

management page」に ‘https://<SvomServer>:3170/ServerView/serverview.html?IPAddress=$ipaddress&Community=<community>‘

と入力します。ここで、<SvomServer> は SVOM がインストールされているサーバ、<community> は

読み取りアクセス用の SNMP コミュニティ文字列です。

5.3 PRIMERGY の管理コントローラの検出

PRIMERGY サーバの管理コントローラ（iRMC S2、iRMC S3、iRMC S4 および iRMC S3）は、デフォルトで

HPE SIM の要求に応答するように設定されており、管理コントローラとして識別されます。PRIMERGY サーバとそ

の管理コントローラの両方が HPE SIM に統合された後、管理コントローラはサーバに自動的に関連付けられます。


発行 : 2017 年 11 月


注 :

iRMC S4 は HPE SIM の新しいバージョンによって管理コントローラとしてのみ検出できます。V7.4 以上を

使用してください。

管理コントローラが検出されて関連付けられると、サーバリストとシステムページの両方でサーバにリンクされます。

iRMC は常に「Lights-Out 100」として認識されることに注意してください。

サーバリスト:

図 1: 関連付けられている管理コントローラを示すサーバリスト

システムページ:

図 2: 関連付けられている管理コントローラを示すシステムページ

PRIMERGY 管理コントローラの自動検出および関連付けを望まない場合は、iRMC Web インターフェースで無効にで

きます。iRMC にログインして、左側のナビゲーションバーで「Server Management」を選択して、「HPE System

Insight Manager (HPE SIM) Integration Options」セクションで「HPE SIM Integration Disabled」ボックスを

オフにします。

管理コントローラの HPE SIM 統合機能を再度有効にするには、ボックスをオンにするだけです。

サーバの OS が Windows の場合は、管理コントローラの HPE SIM 統合機能は自動的に無効にすることもできます。

「iRMC-simintegration-disable.xml」を %ProgramFiles%\Fujitsu\ServerView Suite\Agents\Server


発行 : 2017 年 11 月


Control\Incoming フォルダにコピーします。これによって、ファイルが自動的に処理されます。処理されると、ファ

イルは「iRMC-simintegration-disable.out」に名前が変更されます。管理コントローラの HPE SIM 統合機能を再度

有効にするには、「iRMC-simintegration-enable.xml」を使用します。

Linux では、コマンドラインを使用して機能を制御できます。有効にするには、「eecdcp -c oc=E002 oe=1968 oi=0 cab=0

0x'01'」と入力します。機能を無効にするには、「eecdcp -c oc=E002 oe=1968 oi=0 cab=0 0x'00'」と入力します。

6 統合のテスト

6.1 PRIMERGY システムの検出

前述した Device Type Manager 設定が実装されると、HPE System Insight Manager で既知になった任意の

PRIMERGY システムが、通常の検出スイープによって自動的に検出されます。

統合を適切に機能させるには、PRIMERGY システムを再度識別する必要があることに注意してください。つまり、シ

ステムリストから削除して、改めて検出する必要があります。

図 3: HPE SIM サーバリスト内の PRIMERGY サーバ


発行 : 2017 年 11 月


6.3 ServerView® の HPE SIM からの呼び出し

PRIMERGY サーバについてより詳細な情報を得るため、ServerView® Operations Manager またはシングルサー

バ向け SystemMonitor を HP SIM コンソールから起動することができます。このためには、以下の手順に従います。

1. 「All Systems」ページで、確認するサーバの名前または IP アドレスをクリックします。

1. 「System Page」が開きます。

2. 「Tools & Links」タブをクリックします（図 5 参照）。

3. 「Custom management page」というリンクを選択します。ServerView® Operations Manager また

は ServerView® Remote System Monitor ウィンドウが表示され、選択した PRIMERGY サーバについ

ての詳細が表示されます（図 6 と図 7 を参照）。

図 5: システムページ

図 6: Remote System Monitor


発行 : 2017 年 11 月


図 7: ServerView® Operations Manager ウィンドウ

6.4 テストトラップの生成

MIB ファイルのすべての情報の中でも、ServerView® エージェントから送信されるトラップまたはエラー表示は、管

理者にとって最も重要度の高いものです。イベントの重要度に応じて対応は異なり、「Informational」トラップは管理

者にとって単なる情報の通知で、「Critical」なイベントには迅速な対応が要求されます。

イベントが管理対象サーバから HPE SIM に正しく送信されることをテストするため、以下の手順を実行してテストト

ラップを生成できます。

1. ServerView® フロントエンドを開始します。初期画面の後、サーバリストが表示されます（図 7 参照）。

2. テストするサーバを右クリックして、「Test connectivity」を選択します。

3. HPE SIM では、左側のフレームから「All Events」を選択して、生成されたイベントを記録します。


発行 : 2017 年 11 月


7 追加の管理ソフトウェアを設定する

前述した統合メカニズムの他にも、HPE SIM ソフトウェアコンポーネントの中には PRIMERGY サーバと連携するも

のがあります。これには以下のようなコンポーネントがあります。

• Vulnerability and Patch Management（VPM）

• Virtual Machine Manager（VMM）

• SSH 経由のリモートタスク実行

以降の項では、その実行方法を説明します。

7.1 Vulnerability and Patch Management（VPM）

VPM を統合すると、セキュリティ脆弱性の識別と解決に役立ちます。VPM を PRIMERGY サーバにインストールし

て設定するには、以下の手順が必要です。

1. HPE SIM と同じサーバに VPM をインストールします。

2. 管理対象ノードを選択します。

3. 「Deploy」 -> 「Vulnerability and Patch Management」 -> 「VPM Patch Agent」の順に選択して、

VPM エージェントを展開します。

4. 「Deploy」 -> 「License Manager」 -> 「Deploy Keys」の順に選択して、VPM のライセンスキーを

展開します。

5. 管理対象システムを識別し直します。このとき、VPM 列にアイコンが生成されます。

6. 「Tools」 -> 「System Information」 -> 「System Page」の順に選択して、「Vulnerability Status」

を選択します。

VPM 列のアイコンを選択しても、同じ結果になります。

7. 「Scan for Vulnerability」を選択して、ウィザードを終了します。

7.2 Virtual Machine Manager（VMM）

Virtual Machine Management Pack は VMWare および Microsoft 仮想マシンを一元的に管理および制御し、物

理ホストを仮想ホストに関連付けます。

VMM を HPE SIM に設定するには、以下の手順を実行する必要があります。


2. 「Deploy」 -> 「Deploy Drivers, Firmware and Agent」 -> 「Install VMM Agent」 -> 「Windows」

の順に選択して、「VMM エージェント」を展開します。

3. HPE SIM がシステムのシリアル番号を検出したかどうかを確認します。シリアル番号を手動で指定しないと

（「Edit System properties」経由）、ライセンスが有効になりません。

4. VMM サーバキーを選択して、VMM のライセンスキーを展開します。「Deploy」 -> 「License Manager」

-> 「Deploy Keys」の順に選択します。


発行 : 2017 年 11 月


5. 管理対象システムを識別し直します。緑色のチェックマークのアイコンが表示されます。

6. 「Tools」 -> 「System Information」 -> 「System Page」の順に選択して、「Virtual Machines」

を選択します。

VMM 列のアイコンをクリックしても、同じ結果になります。

7.3 SSH 経由のリモートタスク実行

SSH をインストールして設定すると、PRIMERGY 上の HPE SIM からタスクを実行してジョブをスケジュールでき

るようになります（OpenSSH の使用など）。

OpenSSH をインストールした後、SSH が生成した公開鍵のコピーを HPE SIM から管理対象サーバにコピーできま

す。GUI からこの処理を実行するには、以下の手順を実行する必要があります。


2. 「Configure」 -> 「Configure and Repair Agents」を選択します。

3. 管理対象システムの管理者のログイン情報を入力します。

4. 「Configure SNMP」をオフにします。この機能は HPE サーバに対してのみ機能します。

5. 「Trust relationship」、「Set administrator password for Insight Management Agents version 7.1

or earlier」、「Create subscriptions for WBEM events」をオフにします。

6. 「Configure secure shell (SSH) access」を選択して、「Host based authentication」を選択します。

7. 「Run Now」をクリックします。


発行 : 2017 年 11 月


8 制限と注意

古いファームウェアバージョンの iRMC コントローラでは、管理コントローラの自動検出およびサーバへの関連付けは

実装されません。必要な iRMC ファームウェアの最小バージョンは、以下のとおりです。

- iRMC S1 : フィックスを使用できません。

- iRMC S2 : 5.59A

- iRMC S3 : 6.27A

- iRMC S4 : 任意 HPE SIM バージョン 7.4 以上

- iRMC S5 : 任意

PRIMERGY サーバに使用できる HPE バージョン管理エージェントはないため、「Management Processor」と

「Software」の状態は常に「unknown」または空白になります。HPE SIM は PRIMERGY サーバのブレードエンク

ロージャの画像を表示できず、サーバをラックまたはエンクロージャ情報と関連付けることはできません。

場合によっては、PRIMERGY サーバは「Unknown device」として統合されます。これは SNMP/WMI 要求が失敗

したためと考えられます。SNMP と WMI 要求が正しい認証で適用されることを確認してください。SNMP と WMI

のグローバルな資格情報が特定のサーバに適用できない場合、HPE SIM 内でシステムの「Tools & Links」ページ.で、

システムプロトコル設定からサーバ固有の資格情報を設定できます。

一部の PRIMERGY サーバは「Server」と認識されません。これは HPE SIM の制限で、サーバが正しく認識できな

いことがあります。サーバの「System Type」は、HPE SIM 内でサーバの「Tools & Links」ページを使用して「Edit

System Properties」を選択して、手動で変更できます。

W2K8 以降で WBEM サービスを検出に使用すると、PRIMERGY サーバの検出ルールが非常に簡単になります。こ

のバージョンの HPE Integration Toolkit は、W2K8 以降または Linux でのみ PRIMERGY をサポートします。

ServerView® Operations Manager V6.20 は HPE SIM 統合に使用しないでください。HPE SIM が Custom

Mangement Page に生成する SVOM 呼び出しに問題があるためです。ServerView® Operations Manager の新

しいバージョンまたは古いバージョンを使用してください。

Remote System Monitor は、ServerView® Agents V7.01 以上が監視される PRIMERGY サーバ上にインスト

ールされている場合にのみ使用できます。インストールされていない場合は、ServerView® Operations Manager を

使用してください。


発行 : 2017 年 11 月


9 ServerView® Integration のアンインストール

ServerView® Integration は、キットに付属しているバッチファイル（svtosim-single-remove.cmd）を使用して

アンインストールします。

ServerView® Integration をアンインストールするには、以下の手順を実行する必要があります。


2. cd コマンドを使用して、作業ディレクトリを統合があったフォルダに変更します。

3. svtosim-single-remove.cmd を呼び出します。

4. MIB Integration をアンインストールするには、svtosim-unloadmibs.cmd を呼び出します。

注 :

この手順を実行したユーザアカウントに HPE SIM の管理者権限がない場合、ServerView® Integration のア

ンインストールは失敗します。この場合、以下のように svtosim-unloadmibs コマンドにユーザアカウントと

パスワードを追加します。 svtosim-single-remove.cmd –user "Server\Administrator" –pwd "Password"

svtosim-unloadmibs.cmd –user "Server\Administrator" –pwd "Password"


発行 : 2017 年 11 月


付録 A: ServerView® MIB

PRIMERGY Server Management

MIB ファイルコメント

SC.mib

SC2.mib

PRIMERGY サーバの稼働状態についての詳細情報を総合的に提供します。

Status.mib 各種のサブシステムの状態について、概要情報を提供します。

Threshold.mib ServerView® パフォーマンス管理に必要な情報を提供します。

Enclosures


S31.MIB PRIMERGY ブレードサーバシャーシの情報を提供します。

MMB-ComTrap-MIB.mib PRIMEQUEST 筐体の情報を提供します。

egeneraV1.mib PRIMERGY BladeFrame システムの情報を提供します。

domagt.mib PrimePower ServerView® が管理するドメインの情報を提供します。

RAID Management


RAID.mib 汎用 RAID サブシステムの情報を提供します。

連絡先 Fujitsu Technology Solutions GmbH Mies-van-der-Rohe-Straße 8, 80807 Munich, Germany Web サイト: ts.fujitsu.com Company details: ts.fujitsu.com/imprint

Copyright 2017 FUJITSU LIMITED 知的所有権を含む、すべての権利は保護されます。技術仕様は変わる場合があります。また、納品期日は在庫状況によって異なります。データおよび図の完全性、実際性、正確性について、一切責任は負いません。名称は商標である可能性があります。データおよび図の完全性、実際性、正確性について、一切責任は負いません。名称は商標である可能性があります。データおよび図の完全性、実際性、正確性について、一切責任は負いません。このマニュアルには各メーカーの商標名および著作物が指定されている可能性があり、第三者が独自の目的のために使用する場合、その商標所有者の権利を侵害する可能性があります。詳細は、ts.fujitsu.com/terms_of_use.html を参照してください。

Documents

ホワイトペーパー PRIMERGY サーバの HPE Systems …manuals.ts.fujitsu.com/file/9304/sv-int-hp-sim-jp.pdfServerView® Suite を HPE SIM に統合することで、Fujitsu