1

台北のゲイコミュニティでのHIV

及び関連感染症のリスク要因について

台北市立総合病院 昆明予防対策センター 所長

イェン・ムヨン

2

2016年のHIV／エイズの総症例数は1993件で、6都市圏 に集中し、台北での患者319人は、その16.0％を占める。

年 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105

女性 0 0 0 0 1 0 0 6 3 1 4 3 2 4 7 5 3 6 5 11 15 8 9 8 8 5 5 9 7 9 6 11

男性 5 5 3 4 7 13 23 29 37 35 52 58 55 67 76 76 120 137 149 165 191 228 209 244 233 280 317 359 395 366 359 320

0

50

100

150

200

250

300

350

400

450

台北でのHIV/AIDS感染者は計4,935人（1984～2016年）、 うち150人 3.04％が外国人。 男女比は、約32：1。

3

4

35.8% 46.7%

43.3%

56.8% 55.6%

58.9% 66.1%

70.7% 73.2% 68.5%

70.8%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

90.0%

100.0%

1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005

Homosexual sex Heterosexual sex Bisexual sex

台北市のHIV／エイズ症例－ 性的指向別のリスク要因（1995～2005年）

66.2%

76.3% 78.8% 80.5%

80.5% 81.8%

82.4% 84.8%

90.1%

89.9% 89.7%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

90.0%

100.0%

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016

Homosexual sex Heterosexual sex Bisexual sex

台北市のHIV／エイズ症例－ 性的指向別のリスク要因 （2006～2016年）

同性間性交渉 両性間性交渉

1995～2016年、IDU123件（2.6％）、セックスワーカー4,542件（96.3％）、 MSM3,541件（78.0％）

異性間性交渉 同性間性交渉 異性間性交渉 両性間性交渉

女性 男性 合計

HIV 感染者数 1,850 28,204 30,054

エイズ患者数 807 (44％) 12,597 (45％) 13,404 (45％)

死亡者数 378 (20％) 4,474 (16％) 4,852 (16％)

9 14 9 12 21 37 31 78 123 132 160 221 267 341 388 471 527 652

766 860

1520

3378

2918

1929 1739

1643 1795

1968

2221 2244 2235

1345

0 0 1 1 2 8 5 13 23 35 64 97 156 136 153 181 180 167 181 235 269

588 787

1069 894

1009 1103 1100

1289 1431 1387

840

0

400

800

1200

1600

2000

2400

2800

3200

3600

4000

人數

診斷年

感染者 發病者

台湾におけるエイズ流行 （1984～2015年／ 7月）

HIV エイズ

6

台湾でのHIV感染のハイリスク者層

1984年～2014年

MSM

IDU 異性間性交渉 その他

7

概要

序論 主要な問題点 戦略 結果

8

台北における薬物中毒の流行曲線

9

2003年以来症例数は大幅に増加している

合計 第1グループ 第2グループ

第3グループとその他

第3 & 4 グループ 被行政処分

第3グループ 薬物乱用（ケタミン）

10

激増

全国での第3とその他 台北での第3とその他

年

容疑者（（単位：

百人）

若年層における薬物乱用とHIV感染との関連性は、薬物乱用後の安全でない性交渉

の増加によるものとも考えられる。

44 46 48 54

84

69

96

81 74

0

20

40

60

80

100

120

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

1600

2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年

elementary school junior high school

high school Colleges and universities

HIV Student(15-24years old)

台湾における薬物乱用に関する学生対象統計報告 （教育システム）（2007～2015年）

小学校

高校

HIV感染者（15~24歳）

中学校

大学

薬物（ドラッグ）

• 購入しやすい • 性交渉で使用 • 混ぜ合わせて使用 • コンドーム不使用

ＭＳＭの行動

パートナーを見つける場所

クラブ

ナイトクラブ

ゲイサウナ

公園…

15

ゲイ仲間の見つけ方は？

メタンフェタミンを使用した CHEMSEXとSLAM

• 薬物乱用がＭＳＭの間で流行

• CHEMSEX： 性交渉時メタンフェタミンを使用

• SLAM：性交渉時のメタンフェタミンを注射

• 効き目が早く、依存性が高い

• ＨＩＶ、B型肝炎、C型肝炎などの血液感染症の高リスク

• 世界的に薬物乱用が広がる