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明星大学 留学生支援課 ニュースレター Vol. 16 2018年 2月号 前号(vol.15)では、日本語講座「プロジェクト・ワークⅠ:星友祭に参加しよう」と「プロジェクト・ワークⅡ:日本の子どもたちと交流 しよう」を紹介しましたが、今回は「アカデミック・ライティング基礎編」「プロジェクト・ワークⅡ」「日本語多読」「日本の映画を通 して日本の社会とことばを考える」の4講座を紹介します。 ★ 日本語講座「アカデミック・ライティング基礎編」 この講義では前半、レポートの書き方の基礎を学びました。 後半はテーマを決め、調査を行い、その結果をミニレポートにまとめました。 レポートのテーマ例と受講生の感想を載せましたので、ご覧ください。 (担当教員:橋本) ★ミニレポートのテーマ例: ・現代和製漢語の中国人の若者への影響について ・日本人が生卵を食べることについて ・外国人の日本語学習者の異文化コミュニケーション能力について ・感謝表現「ありがとう」と「すみません」の使い分けについて など ★この講座を受講してみて: ・一番よかったと思うことは自分でアンケート調査して、レポートを書いたことです。(付 鈺) ・文体、文章の構造や調査方法などいろいろ勉強しました。また、日本語のレベルも高まりました。(王 暢) ★ミニレポートを書いてみて: 今回、「日本の卒論はどのように作成されるのか」というテーマでレポートを書きました。日本と中国の大学の先生に インタビューして、日本の大学では「研究のやり方」を重視していることと、学生本人の意見が中国より尊重されている ことが分かりました。今まで私は卒論は学生に卒業させるための存在だと思っていましたけど、調査を通して、日中両国 の大学教育は全然違うものを求めているなと思いました。 (常 柳) レポート作成作業中!! この活動は日本語講座「プロジェクトワークⅡ:日本の子どもたちと交流しよう」で行われた 活動の一つです。今回は立川第七小学校の子どもたちを明星大学へ招待し、外国人留学生 が日本人大学生と協力して、子どもたちに明星大学のことを紹介しました。 前半は留学生は子どもたちに明星大学の概要(歴史・面積・大学生の生活・キャンパス内の 施設等)を発表したり、日本語での交流活動をしたりしました。また、後半は実際に子どもたちと 一緒にキャンパス内を歩きながら、案内して、一緒に学食でご飯を食べました。 留学生はこの活動でより明星大学の良さを知り、またその良さを子どもたちに一生懸命伝えていました。 また、この活動で留学生と子どもたちの間に交流が生まれ、両者の顔から笑顔があふれていた光景は とても印象的でした。(担当教員:橋本) ★今回の活動に参加してみて: 発表の前に明星大学に関する多くの資料を探して、明星大学に対する自分の認識も豊かになリました。そして、小学生 たちと交流することは、日本語能力を向上させるだけでなく、皆の興味も理解できました。また、みなさんが積極的に質問 してくれる時に、私も皆さんに答えることを楽しみにしていました。 (潘 賽) ★ 日本語講座「プロジェクト・ワークⅡ:日本の子どもたちと交流しよう」 ー立川第七小学校の子どもたちへの明星大学紹介ー

明星大学 Vol. 16 · たり、高尾山に登ったりと日本での生活も楽しんでいました。 これからもdmuの学生と明星大学、また明星大学の学生とでより

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Page 1: 明星大学 Vol. 16 · たり、高尾山に登ったりと日本での生活も楽しんでいました。 これからもdmuの学生と明星大学、また明星大学の学生とでより

明星大学 留学生支援課

ニュースレター Vol. 16

2018年 2月号

前号(vol.15)では、日本語講座「プロジェクト・ワークⅠ:星友祭に参加しよう」と「プロジェクト・ワークⅡ:日本の子どもたちと交流しよう」を紹介しましたが、今回は「アカデミック・ライティング基礎編」「プロジェクト・ワークⅡ」「日本語多読」「日本の映画を通して日本の社会とことばを考える」の4講座を紹介します。

★ 日本語講座「アカデミック・ライティング基礎編」

この講義では前半、レポートの書き方の基礎を学びました。

後半はテーマを決め、調査を行い、その結果をミニレポートにまとめました。

レポートのテーマ例と受講生の感想を載せましたので、ご覧ください。

(担当教員:橋本)

★ミニレポートのテーマ例:

・現代和製漢語の中国人の若者への影響について

・日本人が生卵を食べることについて

・外国人の日本語学習者の異文化コミュニケーション能力について

・感謝表現「ありがとう」と「すみません」の使い分けについて など

★この講座を受講してみて:

・一番よかったと思うことは自分でアンケート調査して、レポートを書いたことです。(付 鈺)

・文体、文章の構造や調査方法などいろいろ勉強しました。また、日本語のレベルも高まりました。(王 暢)

★ミニレポートを書いてみて:

今回、「日本の卒論はどのように作成されるのか」というテーマでレポートを書きました。日本と中国の大学の先生に

インタビューして、日本の大学では「研究のやり方」を重視していることと、学生本人の意見が中国より尊重されている

ことが分かりました。今まで私は卒論は学生に卒業させるための存在だと思っていましたけど、調査を通して、日中両国

の大学教育は全然違うものを求めているなと思いました。 (常 柳)

レポート作成作業中!!

この活動は日本語講座「プロジェクトワークⅡ:日本の子どもたちと交流しよう」で行われた

活動の一つです。今回は立川第七小学校の子どもたちを明星大学へ招待し、外国人留学生

が日本人大学生と協力して、子どもたちに明星大学のことを紹介しました。

前半は留学生は子どもたちに明星大学の概要(歴史・面積・大学生の生活・キャンパス内の

施設等)を発表したり、日本語での交流活動をしたりしました。また、後半は実際に子どもたちと

一緒にキャンパス内を歩きながら、案内して、一緒に学食でご飯を食べました。

留学生はこの活動でより明星大学の良さを知り、またその良さを子どもたちに一生懸命伝えていました。

また、この活動で留学生と子どもたちの間に交流が生まれ、両者の顔から笑顔があふれていた光景は

とても印象的でした。(担当教員:橋本)

★今回の活動に参加してみて:

発表の前に明星大学に関する多くの資料を探して、明星大学に対する自分の認識も豊かになリました。そして、小学生

たちと交流することは、日本語能力を向上させるだけでなく、皆の興味も理解できました。また、みなさんが積極的に質問

してくれる時に、私も皆さんに答えることを楽しみにしていました。 (潘 賽)

★ 日本語講座「プロジェクト・ワークⅡ:日本の子どもたちと交流しよう」 ー立川第七小学校の子どもたちへの明星大学紹介ー

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2017年度後期 日本語講座の紹介 Part2 「日本語多読」&「日本の映画を通して日本の社会とことばを考える」

私は教科書以外、あまり日本語の本を読んでいません。この授業はいろいろな本があり、簡単から難しいレベルまで選べます。たくさん読むと知らない単語、文型など分かるようになってきて、面白い日本語の学び方だと思います。それに、本を読んでから、友達と先生と自分の本を話し合ったり、意見を交換したりして、とても楽しかったです。読解力だけでなく、話の能力も上達できる授業だと思います。タイに帰っても、日本語の本を読み続けたいと思います。 (Praewpan Phornyangyuen/ムック)

多読の授業はたくさんの日本語の本の中から自分

で選んだ本を一時間読んで、ほかの学生たちと自分が読んだ本を紹介して、自分の感想を言葉にして話し合う流れです。とても有意義だと思ったので今学期私はこの授業を選びました。結果は本当に有意義でした。もともとは十分も座れない人でしたが、今は一時間も動かずに座れるので、集中力は上がりました。今学期は私一人でしたので、ちょっとさびしく感じました。でも高井先生が好きなので、この授業も好きになりました。もっと人が来ればよかったのに、残念でした。 (卢 宇航)

★ 日本語講座「日本語多読」

この授業は、用意された本の中から各自が自分の読みたい本を自分で

選んでたくさん読むという授業です。本を読んだ後は、ペアになって読んだ本をお互いに紹介します。そのことにより、読む力だけでなく、読んで理解した内容を頭の中でまとめて自分のことばで話す力もつけることができました。 受講した留学生たちは、日本語の力を向上させることができたと実感しているようでした。しかし、私が一番良かったと思うのは、日本語の本をあまり読む機会のなかった留学生たちが楽しんで本を読むことができたことです。本を読むことを続けてくれると嬉しいです。 (担当教員:高井)

★ 日本語講座「日本の映画を通して日本の社会とことばを考える」

この授業では、日本の映画を見て「気になったこと」をグループで話し合います。自分の考えを友だちに伝え、友だちの考えをしっかり聞いて理解し、話し合うことで自分の考えを深めます。普段何気なく身の周りにあることについてじっくり考えることは留学生にとっては新鮮だったようです。また、同じ映画を見ても、人によって感じ方や考え方が違うことに気づく良い機会となりました。 (担当教員:高井)

今学期日本の映画についての授業を受けて、いろいろな日本語と日本文化を勉強しました。面白い日本語を身に付けて、日本語の魅力をさらに感じました。また、映画の中に見られる日本の独特な文化を学びました。とても楽しい雰囲気で日本語を勉強することは、私にとってすごく興味深いことでした。そして、授業を通して、日本語をこつこつ勉強するようになりました。 授業の学生は中国人だけではなく、タイ人もいました。タイ人の学生とグループの活動を行って、仲良くなってきました。たまに一緒にごはんを食べに行ったり、一緒に日本語を勉強したりします。一度でもタイへ旅行する憧れが出てきました。残念ながらタイの学生はもう帰国しました。しかし、タイへ行ったら、きっと会えると思っています。どこでも頑張ってください。また、どこかでタイの学生たちと会いたいです。 新学期はこのような素晴らしい授業を受けたいです。また新しい留学生がいるそうですので、新しい出会いを楽しみにしています。 (劉 淼云)

この授業「日本の映画について」を通じて、私は色々なことを

勉強しました。 まず、この授業は日本語の映画を見ることです。中国語の字幕がなく、日本語しかないので、日本語のヒアリング能力を高めるのに役に立ちました。そして、作文を書くことも皆さんと交流することも、全部日本語を使うので、日本語のレベルは確かに高まりました。 次に、普通の授業と違い、この授業は映画を見ることなので、とても面白いです。これらの映画を通して、日本と日本人についてもっと理解しました。 最後に、この授業は映画を見ることだけではなく、映画を見た後、自分の感想や意見を述べて、皆さんと一緒に交流することも必要です。だから、色々な思い方や感想を聞き取れて、とてもいい勉強になりました。そして、自分の思考力や表現力も高まりました。 以上より、この授業はとても勉強になりましたし、楽しかったです。 (王 暢)

▲ 最後の授業で「私の好きな3冊」を紹介しました

▲ グループでの話し合いをまとめてシェアします

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2017年12月11日(月)~18日(月)

短期留学生の活動

昨年2017年12月にイギリスの提携校であるドゥモンフォート大学

(DMU)の短期留学生5名が明星大学へ来ました。

DMUの学生は明星大学でシェイクスピア文学の勉強をしながら、

簡単な日本語を学んだり、書道や茶道など日本の文化も楽しく体験

したりしていました。また、明星大学の学生と一緒に東京を観光をし

たり、高尾山に登ったりと日本での生活も楽しんでいました。

これからもDMUの学生と明星大学、また明星大学の学生とでより

素敵な交流が行えたらと思います。 (留学生支援課:橋本)

昨年12月に高尾山に中国の留学生とDMUの学生と国際交流

サークルのメンバーと登りました。私は中でもDMUの学生と行動を

共にしました。彼らとは日本滞在中にどこへ行ったとか学校の話な

どをしました。彼らの話はおもしろくて山登りのつらさを軽減させてく

れました。高尾山は思ったより登るのが大変でみんな所々休憩を

挟みながら登りました。DMUの学生とせっかく仲良くなれたのに私

はその日で彼らと会うのが最後だったので悲しかったです。でも、

SNSなどでつながれるのでこれからも仲良くしたいです。

(国際コミュニケーション学科1年/雑賀 愛玲奈)

▲オリエンテーションの様子

◆ 日本語や日本の文化体験 ◆

▲ First Folioの授業

▼ みんなで 高尾山ハイキング

▲ あっという間の1週間でした~送別会~

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「一年間の留学生活」 Nuttida Pungkasem (ナッダー)

私の名前はナッティダーです。国際コミュニケーション学科で勉強しました。そこで、友達がたくさんできて、日本語もたくさん学べました。また、アルバイトもしたし空いている時間にはたくさん遊びに行きました。この一年間は本当に思い出がたくさんあります。 明星大学に留学してから、たくさんの日本人の先生、ほかの留学生と日本人の大学生に会えました。明星大学はとても広いし、環境もきれいです。授業も色々あります。留学生と学んだ授業は全部の日本語のスキルを学んで楽しかった。日本人と学んだ授業は難しくても、日本語に自信がつきました。また、私は国際交流会に参加しました。この活動は、日本人とゲームをしたり、話したりしたから、たくさんの友達ができました。 私は豊田の寮に住んでいました。豊田は静かな町で、私は豊田が好きです。でも、寮の生活は寂しかったし、料理も美味しくなかったです。それから、私は休みの日にはタイレストランでアルバイトをしました。仕事は大変だけど、みんな優しくて、色んなことを教えてくれました。そこで、日本のマナーがもっとわかりました。後、空いている時間と夏休みには日本のあっちこっちに遊びに行きました。私にとっては、東京はすごく忙しくて人が多い町です。それに、物価が高かったです。でも、いい点はショッピングセンターがたくさんあるし、電車とバスがとても便利なことです。私は東京も好きですが、田舎の景色と雰囲気が好きです。田舎の人も優しかったです。

交換留学生&海外客員講師送別会

2018年1月17日(水) 18:30~

2017年4月から明星大学で1年間学んだ6名の交換留学生と英語を教えてくださっていた5名の海外学術提携校からの客員講師の先生方の送別会が行われました。留学生だけでなく、日本人学生や多くの教職員の方々も出席してくださり、別れを惜しみました。みなさんが明星大学での経験を活かし今後もご活躍されることを願っています。

「帰国する留学生のみなさんへ」 国際コミュニケーション学科1年/石井麻彩(国際交流会会長)

約1年間、留学生の皆さんとの大学生活を楽しく過ごすことができました。初めは考え方や接し方に戸惑ったこともありましたが、話していくうちに心を通わせることができました。星友祭では買い出しに行ったり、一日かけての準備をして、みんなで力を合わせてカフェを作りました。さらに、普段の活動とは違うアクティブな活動として高尾山を登り、互いに協力することができ、団結力が深まったように感じました。また、深く知ることがなかった他国の歴史や現地の人だからこそ知っている文化も聞くことができ、知識を深めることができました。 私自身も、留学生の友達ができたことにより大学生活が楽しくなりました。みなさんとの別れがとても寂しいですが、また会えるのを楽しみにしています。母国に帰っても日本語の勉強頑張ってほしいです。

最初、一年間は長いと思って色んな経験をしました。今は、もっと詳しく日本のことを知っています。将来、日本で勉強したことは役に立つと思います。一年間日本にいたことを絶対忘れないと思います。留学生活にありがとうと言いたいです。

▲ ナッダーさんと麻彩さん

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11月23日(木)~12月15日(金)まで留学生が応募してくれた写真を図書館に展示し、学生や教職員の方々に投票していただきました。ご協力ありがとうございました。今年のテーマは「私のお気に入り」でした。 投票数の多かった写真から、最優秀賞1作品、優秀賞2作品、奨励賞3作品と、国際教育センター長の殷先生がお気に入りの1作品を国際教育センター長賞として、1月17日に開催した送別会で表彰しました。それぞれの写真を紹介します。

発行元:明星大学国際教育センター/留学生支援課 お問い合わせ:[email protected]

第三回 留学生フォト・コンテスト ★ 結果発表 ★

★最優秀賞★ 『不思議な靴』 龍 琬瑩 (人文学研究科)

ー綺麗に並んでいます。日本でしか見られないだろうとビックリー (本人コメント)

【投票者のコメント】 ・何気なさ過ぎて気にならないところを撮った着眼点がすごい。 ・留学生ならではの視点/楽しい視点 ・感性とユニークさが印象的 ・日本ならではの光景を見事に一枚に収めた写真

★ 優秀賞 ★

『ハチ公と猫』 王 洋芑菲 (国際コミュニケーション学科)

『いい思い出の場所』 (国際コミュニケーション学科) Sireethon Linharattanaruk(パンチ )

【投票者のコメント】 ・猫がかわいい、よく見ると 母猫の後ろに子猫もいますね ・ハチ公と生身の猫が一緒に 写っているのがユニーク ・日本人の私も初めて見る光景

【投票者のコメント】 ・青い空と稲のコントラストが最高 ・一番日本らしい景色、落ち着く ・地元を思い出す ・日常とは程遠い景色に見える

★奨励賞★

『私のお気に入り』鐘暁慧 (人文学研究科)▼

👈『自由』 Nuttida Pungkasem (国際コミュニケーション学科)

▼『瞬間』李芃霖 (国際コミュニケーション学科)

★国際教育センター長賞★

▼『朝焼け』吴 健焜(国際コミュニケーション学科)

▼ みなさん、おめでとうございます!