130

刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

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刊行によせて

一般社団法人日本舶用工業会では、我が国の造船関係事業の振興に資するために、

ボートレース事業の交付金による日本財団の助成金を受けて、「造船関連海外情報収集

及び海外業務協力事業」を実施しております。その一環としてジェトロ関係海外事務

所を拠点として海外の海事関係の情報収集を実施し、収集した情報の有効活用を図る

ため各種調査報告書を作成しております。

本書は、(一社)日本舶用工業会と日本貿易振興機構と共同で運営しているジェトロ

香港事務所舶用機械部(小橋素己部長)が「中国舶用企業の事業概況に関する調査」

の結果をとりまとめたものです。

関係各位に有効にご活用いただければ幸いです。

2015 年 3月

一般社団法人 日本舶用工業会

一般財団法人 日本船舶技術研究協会

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2

はじめに

中国では、第 12次 5カ年計画(2011 年-2015 年)に中国舶用工業製品の国産化率の

向上が掲げられ、また、同時に技術開発力を磨くことが目標に掲げられています。こ

れらの目標の達成のため、中国政府、地方公共団体、民間が様々な取り組みを行って

います。

第 12次 5カ年計画の残り 2年間において国産化率の目標(80%)を達成するため、

近年特に外国企業との合併、生産規模の拡大、新製品の投入などが行われています。

国産化率については、2014 年度時点においても一定程度の成果を中国は挙げること

ができました(バルクキャリアでは既に国産化率 80%達成)。ただ、多くの部分で海

外メーカーとの合弁会社による生産やライセンス生産に頼っており、長期的には純粋

な国内メーカーの比率を現在の約50%から更に引き上げる努力を続けていくものと考

えられます。

これらの背景の下、現時点での中国舶用メーカー(合弁会社含む。)の業務内容・製

品、会社実績、売上、従業員数等について現状を確認するとともに、企業内組織の再

編、企業買収・合併、研究開発、新製品、新製品開発計画等の今後の計画について調

査を行いました。

本報告書が、我が国の舶用工業関係者を始めとする海事関係者の皆様のご参考にな

れば幸いです。

ジェトロ香港事務所 舶用機械部長

小橋 素己

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1

目 次

1 滬東重機有限公司 ...................................................... 5

2 大連船用柴油機有限公司 ............................................... 16

3 瓦錫蘭玉柴発動機有限公司 .............................................. 24

4 上海瓦錫蘭斉耀柴油機有限公司 .......................................... 29

5 鎮江中船現代発電設備有限公司 .......................................... 37

6 阿法拉伐(青島)工業有限公司 .......................................... 46

7 南京中船緑洲機器有限公司 .............................................. 54

8 中船華南船舶機械有限公司 .............................................. 65

9 大連船用推進器有限公司 ............................................... 75

10 瓦錫蘭推進装置(無錫)有限公司 ....................................... 83

11 江蘇振華砅業製造有限公司 ............................................. 90

12 中船航海科技有限責任公司 ............................................. 97

13 江蘇南極機械有限責任公司 ............................................ 104

14 瓦錫蘭船用設備(蘇州)有限公司 ...................................... 112

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舶用

た 2

てい

用メ

な動

浙江

世界的な金融

用工業の生産

2008 年から

いる。このよ

メーカーの経

今回調査した

動きを見せる

江省、江蘇省

今回調査

船華南船舶機

融危機後、世

産高は減少傾

も年々伸び

ように急激に

経営実態を調

た舶用メーカ

る外資系企業

省、上海市、

した中国に

機械有限公司

世界新造船市

傾向にあった

続け、2014

に成長してい

調査すること

カーは、各製

業である。こ

広東省及び

おける外資

要 約

市場が深刻な

たが、中国舶

年末現在ま

いる中国にお

とにする。

製品分野の代

これらは中国

び広西省に分

系及び舶用

瓦錫蘭玉柴発

な不況に陥る

舶用工業の生

までに 2008 年

おける外資系

代表的な企業

国の沿海地域

分布している

機械メーカ

大連

大連

滬東重機

上海瓦錫

中船航海

阿法拉

南京中船

鎮江中船

瓦錫蘭推

江蘇振華

江蘇南極

発動機有限公

るなかで、我

生産高は、金

年の倍以上の

系舶用メーカ

業及び近年

域である遼寧

る。(以下の

ー14社の地

連船用柴油機有

連船用推進器有

機有限公司

錫蘭斉耀柴油

海科技有限責

拉伐(青島)

船緑洲機器有

船現代発電設

推進装置(無

華砅業製造有

極機械有限責

公司

我が国や韓

金融危機が起

の生産高と

カー及び国

中国市場で活

寧省、山東省

の図を参照)。

地域分布図

有限公司

有限公司

油機有限公司

責任公司

)工業有限公

有限公司

設備有限公司

無錫)有限公

有限公

責任公司

2

国の

起き

なっ

内舶

活発

省、

公司

- 1 -

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3

今回

調査

した

のは

内燃

機関

(主

機用

)、

内燃

機関

(補

機用

)、

舶用

ボイ

ラ、

舶用

補助

機械

、係

船・

荷役

機械

、軸

系及

びプ

ロペ

ラ、

舶用

ポン

プ、航

海用

機器

、艤

装品

等9

分野

の舶

用品

メー

カー

14社

であ

り、各

社の

主要

製品

、売

上高

、輸

出率

につ

いて

の状

況は

以下

の表のとおりである。

表:

中国

にお

ける

外資

系及

び国

内舶

用機

械メー

カー

14社

の詳

細状

番 号

社名

設立日

出資者

主要製品

売上高

(2013年、万元)

輸出率

(2013年)

1

滬東重機有限公司

2007年

12月

中国

船舶

工業

股份

有限

公司

(CSSC) 100%

MAN B&W舶用ディーゼルエンジン、PA、

PC中速エンジン、Wartsila-Sulzer舶用

ディ

ーゼ

ルエ

ンジ

ンの

ライ

セン

スエ

ジン、自社開発の

390シリーズエンジン

(製

品の

約90%

が舶

用と

して

使わ

る。)

251,203

0%

2

大連

船用

柴油

機有

公司

2013年

5月

中国

船舶

重工

股份

有限

公司

「CSSC」 100%

DMD-WARTSILAシリーズと

DMD-MANシリー

ズ大

型舶

用メ

イン

エン

ジン

(製

品の

90%が舶用として使われる。)

103,662

0%

3

瓦錫

蘭玉

柴発

動機

限公司

2004年

10月

バル

チラ

・テ

クノ

ロジ

ー株

式会社 50%

玉柴

船舶

動力

股份

有限

公司

50%

「WARTSILA」Auxpac 20、「WARTSILA」Auxpac

26、「WARTSILA」Auxpac 32型中速舶用

エンジン・ユニットなど

00%

4

上海

瓦錫

蘭斉

耀柴

機有限公司

2005年

8月

バル

チラ

・テ

クノ

ロジ

ー株

式会

50%

、上

海船

用柴

油機研究所 50%、上海船用

柴油機研究所

50%

「Wartsila」の

Auxpaeシリーズ発電機

ユニット(製品の約

80%が舶用として使

われる。)

25,064.3

85%

- 2 -

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4

番 号

社名

設立日

出資者

主要製品

売上高

(2013年、万元)

輸出率

(2013年)

5

鎮江

中船

現代

発電

備有限公司

2005年

12月

鎮江

船舶

電器

有限

責任

公司

60%、

鎮江中船設備有限公司

48%、

香港栄広発展有限公司

32%、

江蘇科大資産経営有限

公司 4%

舶用発電機、起重機械、增圧器、舶用輔

機、舶用プロペラ等(製品の約

83%が舶

用として使われる。)

16,252

0%

6

阿法

拉伐

(青

島)

業有限公司

1994年

9月

Aalborg

Industries

Ltd.( デンマーク)

100%

舶用ボイラ、陸用ボイラ等

37,961.2

30%

7

南京

中船

緑洲

機器

限公司

1958年

中国

船舶

工業

集団

公司

CSSC」 85.77%

鎮江

中船

設備

有限

公司

14.23%

舶用クレーン、アンカー・係留機械(ア

ンカ

ー、

ウィ

ンチ

)、

焼却

機、

遠心

分離

機、舵、舵取機、陸用環境装置等(製品

の約

67%が舶用として使われる。)

84,732.7

33%

8

中船

華南

船舶

機械

限公司

1968年

1月

中国

船舶

工業

集団

公司

(CSSC) 100%

舶用クレーン、海洋クレーン、アンカー、

ウインチ等。(製品の約

47%が舶用とし

て使われる。)

44,209

25%

9

大連

船用

推進

器有

公司

1984年

6月

中国

船舶

重工

股份

有限

公司

(CSIC)100%

舶用プロペラ等。(製品の約

86%が舶用

として使われる。)

45,088.7

86%

10

瓦錫

蘭推

進装

置(

錫)有限公司

2004年

10月

バル

チラ

・テ

クノ

ロジ

ー株

式会社 100%

バル

チラ

社の

設計

した

プロ

ペラ

TRANSVERSEスラスター、ガスケット、シ

ール製品等(製品の約

64%が舶用として

使われる。)

28,936

0%

11

江蘇

振華

砅業

製造

限公司

1958年

巫進

52.48%、丁陽

7.92%、

吉江

林7.92%、

谢振

7.92%、

俞志君

7.92%、、7.92%

ジェットポンプ、消防ポンプ、水中ポン

プ等(製品の約

64%が舶用として使われ

る。)

18,365

0%

- 3 -

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5

番 号

社名

設立日

出資者

主要製品

売上高

(2013年、万元)

輸出率

(2013年)

12

中船

航海

科技

有限

任公司

2004年

9月

中船

電子

科技

有限

公司

100%

ジャイロコンパス、精密誘導システム、

磁気コンパスと自動操縦装置等(製品の

約90%が舶用として使われる。)

7,846

0%

13

江蘇

南極

機械

有限

任公司

2004年

10月

「フ

ィン

ラン

ド」

Wärtsilä

Technology Co., Ltd.

100%

舶用生活排水処理装置、舶用バラスト

水処理システム、内陸河川航行船舶用生

活排

水処

理装

置、

舶用

バラ

スト

水分

器、舶用軸系製品、圧力容器等(製品の

約68%が舶用として使われる。)

13,241

10%

14

瓦錫

蘭船

用設

備(

州)有限公公司

2005年

8月

WARTSILA HAMWORTHY

INTERNATIONAL LIMITED

100%

「WARTSILA HAMWORTHY」

ブラ

ンド

の舶

機器:排水処理装置、水分離機、真空ト

イレ

ット

·シ

ステ

ム、

淡水

発生

器、

バラ

スト水処理システム、圧縮機、不活性ガ

スシステムなど(製品の約

86%が舶用と

して使われる。)

13,476

5%

- 4 -

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6

1 滬東重機有限公司

(Hudong Heavy Machinery Co., Ltd.)

1.1 企業概況

所在地 上海市浦東新区浦東大道 2851 号

Address 2851 Pudong Da Lu Rd., Shanghai

郵便番号 200129

TEL +86-21-51310000 FAX +86-21-58462642

URL www.hhm.com.cn

E-mail [email protected]

登録住所 上海市浦東新区浦東大道 2851 号 346 幢

企業形態 有限責任公司(法人独資) 創立日 2007 年 12月 7日

法人代表 張海森 総経理 張海森

従業員 1245 人 敷地面積 20.9 万平米

総売上高 RMB251,203 万元 登録資本金 RMB284,599.1089 万元

業務内容

舶用ディーゼルエンジン及び部品、鋳造物・鍛造物の設計・製造製造・

販売、発電所プラント、建築機械プラント、電気設備の設計・製造・取付

け・保守及び関連技術コンサルティングと技術サービス、非標準鉄骨構造

の製作、貨物と技術の輸出入業務を行なう。

主要製品

MAN B&W舶用ディーゼルエンジン

PA、PC中速エンジン

Wartsila-Sulzer 舶用ディーゼルエンジンのライセンスエンジン

自社開発の 390シリーズエンジン

所属状況 中国船舶工業股份有限公司(CSSC) 100%

最大生産能力 ディーゼルエンジン 147万 KW

認証状況

中国新時代認証センターとノルウェーDNV船級協会からGJB9001A -2001

と GB/T19001-2000 idt ISO9001:2000 品質管理体系の認証を取得。

ISO 14001 環境管理体系の認証を取得。

OHSAS 18001 職業健康安全管理体系の認証を取得。

各主要国の船級協会から製品の認証を取得。

- 5 -

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7

1.2 会社実績

年度 重要な実績事件

2007 年 12月

「HHM」は中国船舶工業集団(CSSC)が全額出資して設立され、主

要業務は舶用ディーゼルエンジン及び部品、鋳造物・鍛造物の設

計・製造製造・販売、発電所プラント、建築機械プラント、機電

設備の設計・製造・取付け・保守及び関連技術コンサルティング

と技術サービスである。

2008 年 12月

1980年 7月から「MAN D&T」シリーズ舶用低速ディーゼルエンジン

のライセンスを取得した。2008 年末まで、舶用低速ディーゼルエ

ンジンを合計 763台、821万 KW製造。

2008 年 12月

「HHM」初の 8RT-flex68-D インテリジェント型ディーゼルエン

ジン 6 台製造。このエンジンは広州文沖船廠向けの 2800TEU コン

テナ船に搭載された。

2008 年 「HHM」は排気バルブステムの超音速スプレー(HVOF)の初号部

品を製造

2010 年 7月 「HHM」が製造した初の 7S60MC-C 型大出力低速舶用ディーゼルエン

ジンは IMO窒素酸化物排出基準 TIIを満たしている。

2011 年 12月 2011 年には、「HHM」は各種中・低速舶用ディーゼルエンジンを

145台、155.1 万 KW製造製造。

2012 年 6月

「HHM」は兄弟会社の上海中船三井造船柴油機有限公司、鎮江中船

設備有限公司と共に、「ギリシャポシドニア海事展」に参加し、低

速舶用ディーゼルエンジンの市場開拓及び製品のアフターサービ

スに努めた。

2012 年 7月 自主開発・製造した Dura Spindle式排気バルブステムの溶接技

術が「MAN D&T」に承認された

2012 年 12月 2012 には、各種低速舶用ディーゼルエンジンを 140 台、144.6

万 KW製造製造。

2013 年 12月 「HHM」はアフターサービス体系の構築を開始し、ギリシャのアテ

ネで初の海外サービスステーションを設立。

2013 年 12月

「HHM」は環境保護型メインエンジンの製造を強化し、2013 年に

は、各種舶用ディーゼルエンジンを 110 台、108万 KW製造。新規

受注は 133 台、137.6 万 KWに達した。2013 年までに、「HHM」が製

造した舶用低速ディーゼルエンジンは合計で 2457 台、2339 万 KW

になる。

2014 年 12月

2014 年には、「HHM」は傘下の子会社の「上海中船三井造船柴油機

有限公司」と協力し、各種低速舶用ディーゼルエンジンを 194台、

300万 KW製造製造。

- 6 -

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1.3

1.3

1.3

3 営業実

.1 総売

出所:中国工

.2 営業

上高

上総利益

業利益

期純利益

資産経常利益

己資本利益率

債率 (%)

注:総資産経

自己資本

負債率=

出所:財務諸

(RMB 万

実績

売上高

工商局

業利益及び

表 1-

益率(ROA)(

率(ROE)(%

経常利益率(

本利益率(RO

=負債合計÷

諸表より計算

2011年

336,

万元)

図 1-1 最近

び利益率

-1 最近 3

2

%)

%)

4

(ROA)=当期

OE)=当期純

÷資本金合計

,914

3 年間の総

年間の営業

2011 年

336,914

76,164

59,487

59,893

9.35

13.41

43.41

期純利益÷資

純利益÷資本

×100%

2012年

272,964

総売上高の推

利益及び利

2012

27

3

2

2.9

3.8

32.8

資産総額(負債

本金合計×10

20

4

推移

利益率

72,964

38,777

25,523

17,378

91

87

82

債合計十資本

00%

013年

251,203

(単位:RMB万

2013 年

251,2

46,3

32,0

23,7

4.38

5.27

20.29

本金合計)×1

8

万元)

203

362

021

707

100%

- 7 -

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9

1.3.3 当期受注高及び受注残高(舶用関連)

表 1-2 受注高及び受注残高(舶用関連)

2011 年 2012年 2013年 2014年

受注高(台) 125 88 133 353

受注高(万 KW) 135.3 87.8 137.6 609

期末受注残高(台) 132 92 142 -

期末受注残高(万 KW) 141.09 120 178 -

注:2014 年のデータは「HHM」の受注高とその傘下の「上海中船三井造船柴油機有限公司」

の受注高を合わせたものである。

出所:インタビュー

1.3.4 新規受注(舶用関連)

� 2014 年、「HHM」は傘下の子会社の「上海中船三井造船柴油機有限公司」

と共同して、世界造船産業の回復の波に乗り、低速ディーゼルエンジン

の新規受注を伸ばし、2社合わせて 353 台/609 万 KW に達した。中国国

内ディーゼルエンジンの 7割を占める。

� 事例を挙げると、2014 年、「中船リース」など船主に向けて建造する予定

の 15 隻の新船に、「HHM」の「WARTSILA 6RT-flex シリーズの環境保護型

メインエンジンが選ばれ、供給契約を締結。

� 「HHM」は「CSSC」傘下の全額出資子会社として、関連会社と連携して、

多数の受注を受けている。新規受注の関連情報は発表されていないが、

毎年、「広州広船国際股份有限公司」及びその子会社に機器を供給してお

り、その売上高は RMB7,000 万元規模を超えている。

1.4 従業員数

1.4.1 従業員数

「HHM」の従業員総数は 1700 人で、そのうち管理職が 150 人で、従業員総数

の 8.8%を占め、技術者が 220 人で、従業員総数の 12.9%を占める。

- 8 -

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1.4

1.5

1.5

.2 従業

出所:インタ

5 舶用部

.1 舶用

出所:インタ

(RMB万

業員構成

タビュー

部門実績

用部門販売

図 1-3 最近

タビュー

技術者

12.9%

2011

269

万元)

図 1-

売実績(舶

4 年間の舶

1年 20

9,500

2

2 従業員構

舶用ディ

用ディーゼ

管理職

8.8%

012年

32,000

構成図

ーゼルエ

ゼルエンジン

一般従業員

78.2%

2013年

216,000

エンジン)

ン売上高の推

2014年

184,900

推移

10

- 9 -

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1.5

1.6

1.6

に入

機有

2

下に

6割

低速

.2 舶用

出所:インタ

6 市場シ

.1 市場

中国の舶用

入る。他の

有限公司「CM

014 年には

に収めた。

割を占めると

上海中船三

速ディーゼ

(RMB万

用部門販売

図 1-4

タビュー

シェア

場シェア

低速ディー

2 社は大連

MD」である。

は、増資によ

「HHM」は 20

と見込まれ

三井造船柴

ルエンジン

2011年

10,

万元)

売実績(舶

最近 4年間

ーゼルエン

連船用柴油

より、「上海

014 年には

れている。

油機有限公

ン市場にお

年 20

100

8

舶用その

間の舶用その

ンジンメーカ

油機有限公司

海中船三井

中国国内舶

公司」を傘下

いて、「HHM

12年

8,200

他)

のたの売上高

カーで「HH

司「DMD」

造船柴油機

舶用低速ディ

下に収める前

M」の市場シ

2013年

10,000

高の推移

HM」は生産

と上海中船

機有限公司」

ィーゼルエ

前の 2013

シェアは 14.

2014年

8,800

産額でトップ

船三井造船柴

」を「HHM」の

エンジン製造

年、中国舶

6%であっ

11

プ 3

柴油

の傘

造の

舶用

った。

- 10 -

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1.6

船企

され

デン

出所:中国

2013 年中

「HHM」は 4

図 1

出所:中国

.2 輸出

最近の 3 年

企業向けに

「HHM」が生

れており、

ンマーク、

1-5 2013

国船舶工業協

中国国内舶

48.4%を占

1-6 2013 年

国船舶工業協

出状況

年間(2012-

販売されて

生産したデ

造船所で組

ブラジルな

国国内その

他企業

26.1%

5

年中国舶用

協会及びイン

用低速ディ

占める。

年中国国内舶

協会及びイン

-2014 年)

ており、海外

ディーゼルエ

組み立てら

など世界の

中国国内

その他

51.6%

用低速ディー

タビュー

ィーゼルエ

舶用低速ディ

タビュー

において、

外に輸出さ

エンジンは

れた後、船

国及び地区

海外企

59.2

ーゼルエンジ

エンジン製造

ィーゼルエン

「HHM」の製

されていなか

は全て中国国

船主に引き

区に輸出され

企業

2%

「HH

48.

ジン市場シェ

造規模(k

ンジン製造規

製品は全て

かった。

国内の造船

き渡され、

れている。

「HHD

14.7%

HD」

.4%

ェア

W)におい

規模

て中国国内の

船所向けに出

ドイツ、米

D」

%

12

いて、

の造

出荷

米国、

- 11 -

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13

1.7 サービス

1.7.1 サービス従業員数

「HHM」は、中国国内に 7 箇所のアフターサービス拠点を設置し、サービス

関連従業員数は 35人である。

1.7.2 サービス拠点

HHM 全球服務中心-長興島拠点

HHM 全球服務中心-舟山拠点

HHM 全球服務中心-江陰拠点

HHM 全球服務中心-天津拠点

HHM 全球服務中心-広東湛江拠点

HHM 全球服務中心-広州拠点

HHM 全球服務中心-海外サービスステーション(ギリシャ・アテネ)

HHM 全球服務中心-海外サービスステーション(ドイツ・ハンブルク)

HHM 全球服務中心-海外サービスステーション(シンガポール)

図 1-7 中国国内アフターサービス拠点の分布

- 12 -

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14

1.8 組織再編(企業買収・合併)

1.8.1 買収企業・合併会社リスト

表 1-3 買収企業・合併会社リスト

社名 会社概況

上海中船三井造船柴

油機有限公司「CMD」

上海中船三井造船柴油機有限公司(CSSC-MES Diesel

Co.,Ltd.以下は「CMD」と称す)は「HHM」、「CSSC」と日本三井造船

が共同出資し設立した中外資本合弁会社である。設立日は 2004

年 8月。主要業務は舶用大出力低速ディーゼルエンジンの製造

である。

広州中船船用柴油機

有限公司

広州中船船用柴油機有限公司(以下、「広州中柴」という。)

は「CSSC」の傘下企業であり、2008 年 3月に設立された。「HHM」

は当該会社の主株主である。主要業務は地下工事用設備の製造

及び調整・テストである。現在、「CSSC」は技術開発と製造資源

の適正配置を進めており、「広州中柴」を中心にした専門的なシ

ールド掘進機の生産拠点を建設。

中船動力研究院有限

公司

中船動力研究院有限公司の前身は「HHM」が全額出資して設立

した「上海中船滬東重機配套有限公司」である。2013 年 7月、

「CSSC」は新たに出資し、主株主となり、当該企業を「中船動力

研究院有限公司」に社名変更。主要業務はディーゼルエンジン

及び関連部品・アクセサリー及び工事用機械設備の設計・製

造・取付である。

1.8.2 買収・合併後の状況

「CMD」は「HHM」のホールディング会社であり、2007 年に稼動開始し、主に口径

が 600ミリ以上の舶用ディーゼルエンジン及び環境保護型型 G型メインエンジ

ンを製造している。2014 年 10 月、中国最大出力の低速エンジンである

11S90ME-C9.2 型を製造。最大出力は 6.4 万 KW であり、単機出力最大のインテ

リジェント型エンジンで、16000TEU~20000TEU 超大型コンテナ船に搭載。多様

なプロジェクトにおいて、2社は共同開発を行い、2015 年 1月にはバルチラ社

用低速エンジン向けに開発した SCR 設備の世界初号機を製造。

更に、2014 年には、2社は「CSSC」の動力部門の中核企業として、売上高と受

注量とも上昇した。2 社合計の受注量は中国国内大型舶用エンジンの受注量の

70%を占めている。

2013年3月、「HHM」は「広州中柴」に再出資し、51%の出資率で主株主となった。

その後、「広州中柴」は全面的にシールド掘進機の設計・製造に転換する計画で

- 13 -

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15

ある。「中船シールド掘進機」をテーマに、2社は共同開発を行い、2014 年 1月

には広州市地下鉄-広佛環際 1 号プロジェクトの Φ8,780mm シールド掘進機を

受注。2015 年 2月には、自主開発・製造したΦ6,260mm 複合式シールド掘進機

を製造し、出荷。

2013年7月、「CSSC」がホールディング会社化し、「HHM」が株を取得してして「中

船動力研究院有限公司」を設立。当該企業は「CSSC」が投資した自主ブランドの

舶用中速ディーゼルエンジンの研究拠点である。現在、臨港工業地域に実験・

生産基地の建設を開始した。

1.9 研究開発

1.9.1 新製品

従来型低速メインエンジンから、電子制御のインテリジェント型低速メイン

エンジンへ転換している。

2013 年 製造された初号機は:

HHM-MAN B&W 6S50ME-B9.3 型メインエンジン

WARTSILA 6RT-flex58T-E 環境保護型メインエンジン

HHM-MAN B&W 7G80ME-C9.2 型大出力低速メインエンジン

HHM-MAN B&W 10S90ME-C9.2 型最大出力低速ディーゼルエンジン

HHM-MAN B&W G70ME-C9.2 型低速ディーゼルエンジン

2014 年 メインエンジンの Alpha オイラー改造プロジェクトに成功。機械式

オイラーを Alpha オイラーに替え、シリンダーの燃費を本来の 6割程度に抑え

ることに成功した。現在までに、「HHM」は 12 のメインエンジンに Alpha オイラ

ーを組み込む改造を実施した。

2015 年 1 月、「HHM」は「CMD」と共同で開発した大型低速メインエンジン向け

「CSSC-SCR」システムを製造。当該設備は窒素酸化物の汚染を 80%カットし、 IMO

最新の窒素酸化物排出基準 Tier Ⅲを満足する。「WARTSILA」社用低速エンジン

向けに開発した SCR 設備の世界初号機はシンガポール船主向けの 22,000 トン

多目的船 4隻に搭載。

1.9.2 新製品開発計画

� 海外ライセンス技術を導入・消化。

「HHM」は世界最先端の舶用メインエンジン技術開発会社とライセンス契約

して、先進レベルの舶用低速ディーゼルエンジンを製造している。主に 2つ

のシリーズがある。

デンマーク「MAN D&T」社ライセンスの 7K90MC-C、 6K80ME-C 、8S60ME-C 、

7S60MC-CMarkⅧ、7S80MC MarkⅥ型など舶用低速ディーゼルエンジン

- 14 -

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16

フィンランド「WARTSILA」社ライセンスの 7RT-flex60C、7RT-flex68B 舶

用低速ディーゼルエンジン

� 環境保護型エンジンの開発を強化し、国家級研究プロジェクトを実施。

「HHM」は「CSSC」の子会社-中船動力研究院有限公司の力を借り、中速エンジ

ン・低速エンジン・環境保護型エンジン・廃熱回収技術・電子制御技術など

新型エンジン及び技術の研究開発を継続している

2014 年末、自主開発している HHM6EX340 口径低速メインエンジンの

3D 詳細設計は中国工業及び情報化部の中間審査を取得した。現在は本格

的な詳細設計に入り、小口径低速メインエンジンの構造を確定した。

自主開発している数万 KW 級大出力低排出の中速エンジンの重要技術及び

試作に新たな進展を取得し、2014 年 8 月に中速単気筒エンジン主要部品の

設計及び実験室設備仕様書の審査を取得した。

自主ブランドの舶用低速メインエンジンの排出低減装置の設計及び開発

を完成し、2015 年にはシステム設計を完成させ、重要設備の入札を開始さ

せる予定。

舶用ディーゼルエンジン向けの排熱利用システム CSSC-WHR の設計及び開

発を終了し、2015 年年末までに実験・検証を完成させる計画。

今後の 3 年間以内に、「HHM」は南京国際船舶設備配件有限公司と提携し、

舶用低速メインエンジンの排気バルブ関連研究プロジェクトを継続。

� 重要部品の中国本土化プロジェクトを実施

「HHM」は国の舶用関連製品本土化計画に応じて、重要部品の自主開発・生

産に力を入れている。2014 年の 1年間に、8つの重要部品本土化開発プロジ

ェクトを実施し、製造コストは前年に比べて 10%低減した。

2015 年 1 月、舶用低速メインエンジンの排气バルブ関連研究プロジェク

トが国の開発プロジェクトとして認定された。今後の 3 年間以内に、「HHM」

は南京国際船舶設備配件有限公司など関連企業と共に、口径 600mm 以上舶用

低速メインエンジンの排気バルブの溶接・表面処理の高速フレーム溶射

(HVOF)など一連の研究を実施する計画。

- 15 -

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17

2 大連船用柴油機有限公司

(DALIAN MARINE DIESEL CO.,LTD)

2.1 企業概況

所在地 大連市西崗区海防街 1-2 号

Address NO1-2.Haifang Street Dalian China

郵便番号 116021

TEL +86-411-84411558 FAX +86-411-84417499

URL www.dmd.com.cn

E-mail [email protected]

登録住所 大連市西崗区海防街 1-2 号

企業形態 有限責任公司(法人独資) 創立日 1984 年 6月 16日

法人代表 呉術 総経理 呉術

従業員 1,813 人 敷地面積 7.5 万平米

総売上高 103,662 RMB 万元 登録資本金 83,934 RMB 万元

業務内容 舶用低速ディーゼル・エンジンの製造・修理を行ない、高圧ガスボン

ベ、加工作業(切削加工、熱処理熔接加工、仕上げ組立)を行なう。

主要製品 DMD-WARTSILA シリーズと DMD-MAN シリーズ大型舶用メインエンジン

所属状況 中国船舶重工股份有限公司「CSSC」 100%

最大生産能力 現在、147万 KW。最大出力 8 万 KWをもつ、最大口径 980mm までの大型

低速ディーゼルエンジン開発・製造・販売を行っている。

認証状況 ISO9001:2008 品質管理体系認証を取得。

- 16 -

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18

2.2 会社実績

年度 重要な実績事件

1984 年 6月

大連船用柴油機有限公司(以下、「DMD」という。)は中国船舶重工

集团公司(以下、中船重工、「CSIC」という。)が全額出資し、舶用

低速ディーゼルエンジンの製造及び修理を目的に設立された。設立

当初の社名は大連船用柴油機廠であり、登録住所登録資本金は

RMB6,804 万元である。

2008 年 3月 体制改革により、企業名は「大連船用柴油機有限公司」に変更さ

れ、2010 年 8月には登録資本金が 83,934 RMB 万元に増額された。

2011 年 6月 「MAN D&T」とライセンス契約を締結し、2012 年に 2 ストローク・

エンジンの製造を開始した。

2011 年 7月

親会社「CSSC」が Wärtsilä 低速エンジンのライセンス製造・販売

に関する契約を締結したため、Wärtsilä 低速エンジンの製造を開始

した。

2011 年 8月

中国初の DMD-Wartsila 6Rtflex58T-D 型インテリジェント型メイ

ンエンジンの開発・製造に成功。最大出力は 18,440馬力である。中

国山海関船舶重工有限責任公司により建造された 9.3 万 DWT バラ積

み貨物船に搭載。船主は河北遠洋運輸集団股份有限公司である。

2011 年 11月

大連舶用柴油機有限公司が自主開発した「大型低速舶用ディーゼ

ルエンジン盤式鋳鋼連軸器」、「大型低速舶用ディーゼルエンジン移

動装置」など 7種の国家実用新型特許権を取得した。

2011 年 12月 2011 年の生産実績はメインエンジン 101台、117.6 万 KWであり、

手持受注はメインエンジン 126台である。

2012 年 12月

中国初の大口径新型6K90MC-Cメインエンジンの開発・製造に成功。

最大出力は 27,420KW である。大船集団により建造された 4300TEU コ

ンテナ船に搭載。船主はシンガポール太平船務である。

2012 年 12月 2013 年の生産実績はメインエンジン 85台、100万 KWである。

2013 年 6月

中国初の 7S80MEC メインエンジンの開発・製造に成功。最大の出

力 39793.6 馬力を持つ当該エンジンは大連船舶重工集団が中国海運

集団向けに建造した 30万トン VLCC に搭載。

2013 年 12月 2013 年の生産実績はメインエンジン 50台、66.2KW である。

2014 年 6月

中国初の環境保護型 W6X72 メインエンジンの開発・製造に成功。

当該エンジンは最大の出力 29448 馬力を持ち、渤海船舶重工有限責

任公司がシンガポール環球航運公司向けに建造した21万TEUバルク

貨物船に搭載。

2014 年 12月 2014 年の生産実績はメインエンジン 62台であり、そのうち、新型

環境保護型メインエンジン 9台(X型 6台、G型 3台)を含む。

- 17 -

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2.3

2.3

2.3

3 営業実

.1 総売

出所:中国工

.2 営業

売上高

売上総利益

営業利益

当期純利益

総資産経常

自己資本利

負債率 (%)

注:総資産経

自己資本利

負債率=負

出所:財務諸

(RMB

実績

売上高

工商局

業利益及び

表 2-

常利益率(RO

利益率(ROE)

)

経常利益率(

利益率(ROE)

負債合計÷資

諸表より計算

2011年

175,

万元)

図 2-1 最近

び利益率

-1 最近 3

OA)(%)

(%)

(ROA)=当期

=当期純利

資本金合計×

,196

3 年間の総

年間の営業

2011 年

175,19

24,37

6,59

6,19

4.36

1.5%

205.35%

期純利益÷資

利益÷資本金

100%

2012年

161,76

総売上高の推

利益及び利

201

96 1

77

99

97

1.

0.

178

資産総額(負債

金合計×100%

20

1

推移

利益率

(単

12 年

161,761

16,526

2,513

2,824

.96

.8%

8.89%

債合計十資本

%

013年

103,662

単位:RMB万

2013 年

103,66

15,71

2,20

1,51

1.04

0.6%

139.30%

本金合計)×1

19

元)

2

9

8

5

100%

- 18 -

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20

2.3.3 当期受注高及び受注残高(舶用関連)

表 2-3 受注高及び受注残高(舶用関連)

2011 年 2012年 2013年 2014年

受注高(台) - 65 82 150

受注高(万 KW) - 75.7 113.93 180

期末受注残高(台) - 85 100 178

期末受注残高(万 KW) - 100 150 200

出所:インタビュー

2.3.4 新規受注(舶用低速ディーゼルエンジン)

舶用低速ディーゼルエンジンの受注量は、新造船の受注に伴うものである。

近年、世界金融危機後の新造船受注量の急減と共に、中国の舶用低速ディーゼ

ルエンジンの受注量も急落していた。

� 2013 年 11 月「DMD」は中国本土造船所 4社から舶用低速ディーゼルエンジ

ン 37 台の受注を獲得した。これらエンジンの納期は 2015 年までとなって

いる。

� 「DMD」では、インテリジェント型と環境保護型エンジンの技術導入及び開

発に力を入れ、「MAN」と「WARTSILA」との提携を強化している。今後、「DMD」

の新規受注は、W6X72 6G70ME-C 6G80ME-C を含むインテリジェント環境型

エンジンがメインとなる。

2.4 従業員数

2.4.1 従業員数

2011 年から、「DMD」は大連三十里堡に新しい工場の建設を順調に進めでおり、

現在、企業の従業員総数は 1,813 人、そのうち管理職が 50 人で、従業員総数

の 2.8%を占めており、技術者が310人で、従業員総数の 17.1%を占めている。

- 19 -

Page 28: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

2.4

2.5

2.5

2.6

2.6

3に

.2 従業

出所:インタ

5 舶用部

.1 舶用

図 2-

出所:インタ

6 市場シ

.1 市場

中国の舶用

に入る。他の

(RMB万元

業員構成

タビュー

部門実績

用部門販売

-3 最近 3

タビュー

シェア

場シェア

低速ディー

の 2社は「H

技術者

17.1%

2011年

157,70

元)

図 2-

売実績(低

年間の舶用

ーゼルエン

HHM」と上海

2012年

00144,00

2 従業員構

低速ディ

低速ディー

ジンメーカ

海中船三井造

管理職

2.8%

2013年

00

91,2

構成図

ーゼルエ

ゼルエンジ

カーでは、

造船柴油機

年 2014年

00 88,3

エンジン)

ジン売上高の

「DMD」は生

機有限公司

一般従業員

80.1%

300

の推移

生産額でト

「CMD」である

21

ップ

る。

- 20 -

Page 29: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

2

の 9

2.6

船企

され

マー

2.7

2.7

関連

け、

2.7

013 年中国

9.0%を占め

図 2-

出所:中国

.2 輸出

最近の 3 年

企業に向け

「DMD」が生

れており、

ーク、ブラ

7 サービ

.1 サー

「DMD」は工

連従業員数

「DMD」では

生産部の

.2 サー

「DMD」はそ

中国国内

他企業

31.8%

国舶用低速デ

める。

-4 2013 年

国船舶工業協

出状況

年間(2012-

に販売され

生産したデ

造船所で組

ジルなど世

ビス

ービス従業

工場の構内

は5人程度

は修理に関

技術者が修

ービス拠点

その他にサ

内その

%

ディーゼル

年中国舶用低

協会及びイン

-2014 年)

れており、海

ディーゼルエ

組み立てられ

世界の国及

業員数

にアフター

度である。

関してはアフ

修理する。

ービス拠点

ルエンジン市

低速ディーゼ

タビュー

において、

海外に輸出

エンジンは

れて船主に

び地区に輸

ーサービス

フターサー

点を設置し

市場におい

ゼルエンジン

「DMD」の製

出されていな

は全部中国国

に引き渡され

輸出されてい

事務所を設

ービス事務所

ていない。

海外企

59.2%

いて、「DMD」

ン艤装市場シ

製品は全て

なかった。

国内の造船

れ、ドイツ

いる。

設置してい

所の従業員

「DMD」

9.0%

企業

%

は市場シェ

シェア

て中国国内の

船所向けに出

ツ、米国、デ

いる。サービ

員が一旦受け

22

ェア

の造

出荷

デン

ビス

け付

- 21 -

Page 30: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

23

2.8 組織再編(企業買収・合併)

「DMD」は「中船重工」が全額出資して設立した舶用機械メーカーである。

組織再編の関連情報がない。

2.9 研究開発

2.9.1 新製品

� 2014 年 6月、中国初の環境保護型 W6X72 メインエンジンが製造製造され

た。当該エンジンは最大の出力 21,660KW を持ち、最新型 FAST 型喷油器

と UNIC 制御システムが採用され、、IMO 最新の窒素酸化物排出基準 TII

を満足する。

� 2014年10月、最新型DMD-MAN 6G70ME-C型低速エンジンが製造製造され、

同年 11月、最新型 DMD-MAN 6G80ME-C 型低速エンジンが製造製造された。

この二つの新製品は MK9.2 クラスの大口径エンジンの設計と生産技術が

用いられている。

� 2014 年 12 月、5S50MEB 型メインエンジンを出荷。同メインエンジンは中

海工業(江蘇)有限公司向けに製造製造。

� 2015 年 1月、6S60ME-C 型電子制御低速エンジンを製造製造。同エンジン

は IMO 最新の窒素酸化物排出基準 Tier II を満たし、環境保護型メイ

ンエンジンである。

2.9.2 新製品開発計画

� 技術導入から共同開発へ

会社設立して以来、主に海外の製品のライセンス生産を行っている。「MAN

D&T」 シリーズと「WARTSILA」シリーズの大出力舶用低速ディーゼルエンジ

ンを製造している。今年の 2月、「DMD」は「MAN D&T」と 10 年間の 2 ストロー

ク・エンジン製造ライセンスを継続する。

更に、2013 年 12 月には「WARTSILA」と協議を締結し、「WARTSILA」新世

代 X92 型舶用メインエンジンの共同開発に動き出している。X92 型は、Xシ

リーズメインエンジンの最高クラスとして、単気筒最大出力は 6,130KW に

達する。

� 独自の技術開発と知的財産権保護を強化

「超大型舶用ディーゼルエンジンピストンロッド表面硬化処理技術」の研

究開発を行い技術力を高めた。大型異型軸、ロッド品熱処理プロセス処理技

術において新たな技術を獲得し、「7S80MC と 8K90MC-C 超大型ピストンロッ

ド表面焼入れプロセス」の課題を克服した。

- 22 -

Page 31: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

24

2013 年、大型低速舶用ディーゼルエンジンのシリンダーカバーの耐摩耗リ

ング加工技術、潤滑システムのヒーターに関する技術及びそのテストベンチ

の技術が相次いで国家知的財産権局で特許として承認された。2014 年、大型

低速舶用ディーゼルエンジンの潤滑システムのオイルフィルタモジュール

及びそのテストベンチの応用技術が国家知的財産権局で特許として承認さ

れた。

2014 年 12 月時点で、同社は国家発明特許を合計 4 件、実用新案 10 件を

保有している。

� 環境対応型エンジンの製造及び技術革新

2013 年 5 月環境保護型 5S50ME-B Mk9.2 メインエンジン初号機の開発・製

造に成功して以来、環境保護型 W6X72 メインエンジン、6S60ME-C 型電子制御

低速エンジンなど 9 台の環境対応型メインエンジンを製造。

近年、「DMD」は、省エネ環境型メインエンジン「DMD-WARTSILA X 型」と

「DMD-MAN G 型」を中心し、関連製造技術の技術革新を行う計画となってい

る。

- 23 -

Page 32: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

25

3 瓦錫蘭玉柴発動機有限公司

(Wartsila Yuchai Engine Co., Ltd.)

3.1 企業概況

所在地 広東省珠海市闘門区富山工業園七星大道 3号

Address No.3 Qixing Road, Fushan Industrial Park, Doumen, Zhuhai,Guangdong

Province,China

郵便番号 519175

TEL +86-756-5598222 FAX +86-756-5598205

URL www.wyec.com.cn

E-mail [email protected]

登録住所 珠海市闘門区富山工業園珠峰大道西 1 号廠房 245室

企業形態 有限責任公司(中外資本

合弁企業) 創立日 2013 年 5月 23日

法人代表 蒋世宏 総経理 骆建星

従業員 50 人 敷地面積 26.67 万平米

総売上高 RMB 0 万元 登録資本金 RMB26,700 万元

業務内容 舶用メインエンジン及びサブエンジンユニットの製造・販売を行う。

主要製品 「WARTSILA」Auxpac 20、「WARTSILA」Auxpac 26、「WARTSILA」Auxpac

32 型中速舶用エンジン・ユニットなど

所属状況 バルチラ・テクノロジー株式会社 50%

玉柴船舶動力股份有限公司 50%

最大生産能力 年間設計生産能力 400 台、2,000DWT深海港埠頭を備える。

認証状況

3.2 会社実績

年度 重要な実績事件

2013 年 5月

瓦錫蘭玉柴発動機有限公司(以下、「WYEC」という。)は、バル

チラ・テクノロジー社と玉柴船舶動力股份有限公司が共同出資し、

広東省珠海市に設立した中外資本の合弁会社である。

2013 年 6月 「WYEC」は敷地面積 26 万平米を計画する工場の建設を開始。

2014 年 9月 「WYEC」は工場建設を完成、生産稼動開始。バルチラの舶用主機

と補機ユニットを製造し、中国国内の造船所向けに出荷。

- 24 -

Page 33: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

26

3.3 営業実績

3.3.1 総売上高

「WYEC」は 2013 年 5 月に設立、2014 年 9 月に稼動を開始したため、2013 年

の総売上高は「0」である。2014 年の総売上高は RMB1.0億元を超える見込み。

3.3.2 営業利益及び利益率

表 3-1 最近 3年間の営業利益及び利益率

(単位:RMB 万元)

2011 年 2012年 2013年

売上高 - - -

売上総利益 - - -472

営業利益 - - -3,607

当期純利益 - - -3,607

総資産経常利益率(ROA)(%) - - -

自己資本利益率(ROE)(%) - - -

負債率 (%) - -

注:総資産経常利益率(ROA)=当期純利益÷資産総額(負債合計十資本金合計)×100%

自己資本利益率(ROE)=当期純利益÷資本金合計×100%

負債率=負債合計÷資本金合計×100%

出所:財務諸表より計算

3.3.3 当期受注高及び受注残高(舶用関連)

表 3-2 受注高及び受注残高(舶用関連)

単位:RMB 万元

2011 年 2012年 2013年 2014年

受注高 - - - 10,000

期末受注残高 - - - 16,000

出所:インタビュー

3.3.4 新規受注(舶用関連)

� 「WYEC」は「WARTSILA」のグローバルセールスネットワークを通じて受注を受

け、中速エンジンの Auxpacシリーズの製造に集中。設立当初の計画に従い、

「WYEC」はオフショア工事、近海又は大水深向け船舶及び特殊目的船を建造

している中国国内の造船所向けに製造し、出荷している。

- 25 -

Page 34: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

3.4

3.4

を占

3.4

3.5

2

用中

を占

2015 年 1

運企業「中

隻の 14,5

4 従業員

.1 従業

WYEC」の従

占め、技術

.2 従業

出所:インタ

5 舶用部

014 年には

中速エンジ

占めている

舶用中速エン

舶用部品

舶用設備合計

出所:インタ

月、「WYEC

中遠集団」

00 TEU コン

員数

業員数

従業員総数

者が 8人で

業員構成

タビュー

部門実績

は、舶用部門

ンの売上実

ンジン

タビュー

技術者

16.7%

」は設立以

に向け、滬

ンテナ船に

は 50 人、

で従業員総数

図 3-

門の売上実

実績は 6割

表 3-3

2011 年

管理職

20.0%

以来、初め

滬東中華造

に、Auxpac3

そのうち管

数の 16.7%

1 従業員構

実績は RMB1

を占め、舶

舶用部門製

20

-

-

-

て受注を獲

造船(集団)

32型エンジ

管理職が 10

%を占める

構成図

.0 億元に達

舶用エンジン

製品別実績

12 年

-

-

-

一般従業員

64.0%

獲得した。

有限公司

ジンを 20 台

0 人で従業

達する見込

ン部品の売

2013 年

-

-

-

中国の国有

司が建造する

台受注。

員総数の 2

込みであり、

売上実績は

単位:RMB

2014

- 6

- 4

- 10

27

有海

る 5

20%

、舶

4割

万元

,000

4,000

,000

- 26 -

Page 35: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

28

3.6 市場シェア

3.6.1 市場シェア

「WYEC」の親会社は世界舶用エンジン大手バルチラ・テクノロジー社と中国

広西玉柴機器集団有限公司傘下の玉柴船舶動力股份有限公司であり、市場シェ

アが高い。

「WYEC」は設立してから、「WARTSILA」社より設計された Auxpacシリーズディ

ーゼル発電機ユニットの製造に集中。2016 年末までにフルに稼働し、年間生産

能力 400 台に達する計画である。バルチラのグローバル化構築の中、「WYEC」

は中国で投資した中速エンジンの製造施設で最も重要な工場となる。

3.6.2 輸出状況

2014 年 9 月、生産稼働開始してから、「WYEC」の製品は全て中国国内の造船

企業に向けて販売され、海外に輸出されていなかった。設立当初、「WYEC」は

オフショア工事、近海あるいは深海船舶及び特殊目的船を建造している中国国

内の造船所向けに製品を出荷していたが、輸出は行っていなかった。

3.7 サービス

3.7.1 サービス従業員数

「WYEC」が製造した製品は「WARTILA」社のサプライヤー、あるいは「WARTILA」

社が世界各地で設置しているサービスセンターで修理・メンテナンスを受ける

ことがができる。

中国国内において、「WARTILA」社は修理サービスセンターを 5 ヶ所設置し、

「WARTILA」ブランドの製品の修理サービスを行う。現在は約 200 名のサービス

従業員を持っている。

3.7.2 サービス拠点

瓦錫蘭維修服務(上海)有限公司

瓦錫蘭維修服務(上海)有限公司華潤大東服務ステーション

瓦錫蘭維修服務(上海)有限公司山海関船廠服務ステーション

瓦錫蘭維修服務(上海)有限公司舟山服務ステーション

瓦錫蘭維修服務(上海)有限公司広州南沙分公司

- 27 -

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3.8

「W

柴船

3.9

3.9

ーズ

ンジ

ン・

型エ

は I

3.9

倉庫

おけ

8 組織再

WYEC」は 2

船舶動力股份

9 研究開

.1 新製

WYEC」は 2

ズ中・高速

関連機種は

ジン、「WAR

・部品、「W

エンジン・

IMO 最新の

.2 新製

WYEC」は、製

庫管理部、

バルチラ社

ける製造技

図 3-2

再編(企業

2013 年 5 月

份有限公司

開発

製品

2013 年 5 月

エンジン・

「WARTSILA

TSILA」 Aux

WARTSILA」

部品であり

の窒素酸化物

製品開発計

製品の組立

財務部、人

が中国で出

術と生産力

中国国内

業買収・合

月に、世界舶

が共同出資

月に設立し

・部品の製造

」 Auxpac 2

xpac 32 型

Auxpac 26

り、重油駆動

物排出基準

計画

立を行ってお

人事部、技術

出資し、設立

力を強化す

アフターサ

合併)

舶用エンジン

資し、設立した

し、「WARTSI

造に集中。

20 型エン

型エンジン

6 型エンジ

動で出力範

準 Tier II を

おり、社内

術部が設置

立した製造

る方針であ

サービス拠点

ン大手バルチ

た中速エンジ

ILA」社より

ジン、「WAR

と「WARTSIL

ジン・部品、

範囲が 800~

を満足する

には生産部

置されてい

造工場として

ある。

点の分布

チラ・テクノロ

ジンの製造工

設計された

RTSILA」 Au

LA」 Auxpac

、「WARTSIL

~9,000KW

部、品質管理

るが、開発

て、「WYEC」

ジー社と中国

工場である。

た Auxpac シ

uxpac 26 型

c 20 型エン

LA」 Auxpac

である。製

理部、調達部

発部がない。

」は中国本土

29

国玉

シリ

型エ

ンジ

c 32

製品

部、

土に

- 28 -

Page 37: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

30

4 上海瓦錫蘭斉耀柴油機有限公司

(Wartsila Qiyao Diesel Company Ltd.(Shanghai))

4.1 企業概況

所在地 上海市浦東新区臨港新城江山路 2988 号

Address No.2988, Jiangshan Road, Harbor New City,Pudong

District,Shanghai,China

郵便番号 201306

TEL +86-21-68284688 FAX +86-21-68284688

URL -

E-mail -

登録住所 上海市浦東新区南蘆公路 2158 号

企業形態 有限責任公司(中外合弁) 創立日 2005 年 8月 3日

法人代表 金東寒 総経理 Tamara de Gruyter

従業員 300 人 敷地面積 1.2 万平米

総売上高 RMB25,064.3 万元 登録資本金 1,175 万ユーロ

業務内容

船舶用及び陸用発電機、発電機ユニット及びその部品の生産、自社生

産品の販売を行う。現在は発電機及発電機ユニット等製品の生産・販売

を行っている。

主要製品 バルチラ 社の Auxpae シリーズ発電機ユニット

所属状況 フィンランドのバルチラ社 50%

上海船用柴油機研究所 50%

最大生産能力 年間最大生産能力 350 台

認証状況 2008 年には、ISO9001、ISO14000 及び ISO18000 品質管理体系の認証を

取得。

- 29 -

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4.2

20

20

20

20

20

20

20

20

4.3

4.3

2 会社実

年度

005 年 8月

005 年 11月

007 年 3月

007 年 12月

008 年 12月

009 年 12月

011 年 12月

012 年 6月

3 営業実

.1 総売

出所:中国工

(RMB 万

実績

上海

はフィ

ループ

て設立

Auxpa

の生産

登録

登録

「WA

突破。

「WA

「WA

突破。

「WA

達し、

1,0

実績

売上高

工商局

2011年

30,14

万元)

海瓦錫蘭斉耀

ィンランドの

プの1つであ

立した合弁会

c シリーズの

産であり、登

録資本金を

録資本金を

ARTSILA」Aux

ARTSILA」Aux

ARTSILA」Aux

ARTSILA」Aux

新規受注量

000台目の「W

図 4-1 最近

2

46

耀柴油機有限

の舶用エンジ

あるCSIC傘下

会社である。

の Auxpac 20

登録資本金は

「990万ユー

「1,175 万ユ

xpac 20 型発

xpac 26 型発

xpac 20 型発

xpacシリーズ

量は 230台、

WARTSILA」 A

3 年間の総

012年

34,712

重要な実績事

限公司(以下

ジン大手「WAR

下の上海船用

業務内容は

0 型及び Aux

は 660 万ユー

ーロ」に変更

ユーロ」に変

発電機ユニッ

発電機ユニッ

発電機ユニッ

ズの発電機ユ

25.2 万 KWを

Auxpac 20 型

総売上高の推

2013年

25,

事件

下、「瓦錫蘭斉

TSILA」社と中

用柴油機研究

は主にバルチ

xpae 26 型高

ロである。

更。。

ットの累計生

トの生産を開

ットの累計生

ユニットの生

を獲得。

型発電機ユニ

推移

064

斉耀」という

中国造船 2

究所と共同出

チラ が設計

高速サブエン

産量は 100

開始。

産量は 500

生産量は250

ニットを製造。

31

う。)

大グ

資し

した

ジン

台を

台を

台に

- 30 -

Page 39: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

32

4.3.2 営業利益及び利益率

表 4-1 最近 3年間の営業利益及び利益率

(単位:RMB 万元)

2011 年 2012年 2013年

売上高 30,145.6 34,712.2 25,064.3

売上総利益 5,261.3 5,991.7 4,324.8

営業利益 3,475.9 4,087.7 2,425.5

当期純利益 2,960.2 3,590.5 1,861.7

総資産経常利益率(ROA)(%) 9.95 11.63 6.22

自己資本利益率(ROE)(%) 14.00 16.51 9.04

負債率 (%) 40.68 41.99 45.40

注:総資産経常利益率(ROA)=当期純利益÷資産総額(負債合計十資本金合計)×100%

自己資本利益率(ROE)=当期純利益÷資本金合計×100%

負債率=負債合計÷資本金合計×100%

出所:財務諸表より計算

4.3.3 当期受注高及び受注残高(舶用関連)

表 4-2 受注高及び受注残高(舶用関連)

(単位:RMB 万元)

2011 年 2012年 2013年 2014年

受注高 39,400 24,200 18,400 14,700

期末受注残高 20,000 24,000 20,800 16,300

出所:インタビュー

4.3.4 新規受注(舶用関連)

� 2006 年に操業を開始した「瓦錫蘭斉耀」は、「WARTSILA」のグローバルセ

ールスネットワークを通じて受注を受け、Auxpac シリーズディーゼル発

電機ユニットの製造に集中。

� 2011 年、九江銀星造船有限公司から ギリシャ船主向けに製造した

12,000DWT プロダクトオイル船用の発電機ユニットを納品した。

� 2013 年 6月、東中国極地研究センターが持っている極地砕氷調査船「雪

竜」号の一連のメンテナンス・改造プロジェクトに、「瓦錫蘭斉耀」が

製造した Auxpac 6L20 型の 4ストローク中速発電機ユニット 3セットが

納品された。当該発電機ユニットの最大出力は 1,140KW に達する。

- 31 -

Page 40: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

4.4

4.4

4.4

4 従業員

.1 従業

「瓦錫蘭斉

を占め、技術

.2 従業

出所:インタ

員数

業員数

斉耀」の従業員

術者が 50人で

業員構成

タビュー

員総数は 300

で、従業員総

図 4-

技術者

16.7%

管理職

6.7%

0 人、そのうち

総数の 16.7%

2 従業員構

ち管理職が 2

%を占める。

構成図

一般従業員

76.7%

20 人で、従業

業員総数の 6

33

.7%

- 32 -

Page 41: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

4.5

4.5

4.5

5 舶用部

.1 舶用

出所:インタ

.2 舶用

出所:インタ

(RMB万元)

(RMB万元)

部門実績

用部門販売

図 4-3 最

タビュー

用部門販売

図 4-4

タビュー

2011年

22,56

2011年

1,440

売実績(発

近4年間の

売実績(そ

4 最近4年

2012年

0

26,1

2012年

1,370

発電機ユ

舶用発電機

その他)

年間のその他

年 2013年

30

19,

2013年

810

ニット)

機ユニット売

他の売上高の

年 201

390

15

2014年

1,3

売上高の推移

の推移

4年

5,750

350

34

- 33 -

Page 42: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

4.6

4.6

と中

り、

ーズ

産合

4.6

6 市場シ

.1 市場

「瓦錫蘭斉

中国造船 2

市場シェ

「瓦錫蘭斉

ズディーゼ

合計数は累

.2 輸出

出所:中国税

カナ

ノル

米国

その

合計

注:上記表の

「瓦錫

通じて海

マーク等

出所:中国税

(RMB万元)

シェア

場シェア

耀」の親会

大グループ

アが高い。

耀」は設立

ル発電機ユ

計 1,000 台

出状況

図 4-5

税関

ナダ

ルウェー

の他

のデータは 20

錫蘭斉耀」製品

海外市場に輸

等がある。

税関

2011年

27,433

会社は、フ

プの 1 つで

立してから

ユニットの製

台に達した。

最近 3年間

表 4-3 主要

013 年の輸出

品の約 90%が

出されている

2012年

32,9

ィンランド

である CSIC

、「WARTSIL

製造に集中

間の欧米地区

要輸出先国の

輸出額

5,53

4,474

2,13

9,16

21,304

出データであ

が「WARTSILA

る。その他の

20

976

ドの舶用エ

C 傘下の上海

LA」社より設

中しており、

区への輸出高

の輸出額

9

4

0

1

4

ある。

A」のグローバ

の輸出国家・

013年

21,304

ンジン大手

海船用柴油

設計された

、2012 年 6

高の推移

(単位:RMB

割合

26

21

10

43

100

バルセールス

地域はスウ

手「WARTSILA

油機研究所で

た Auxpac シ

6月までに

B 万元)

6%

%

0%

3%

0%

スネットワー

ウェーデン、

35

A」社

であ

シリ

、生

クを

デン

- 34 -

Page 43: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

4.7

4.7

ワー

ビス

「WA

従業

4.7

4.8

会社

7 サービ

.1 サー

「瓦錫蘭斉

ークを通し

スセンター

中国国内に

RTILA」ブラ

業員を持っ

.2 サー

瓦錫蘭維修

瓦錫蘭維修

瓦錫蘭維修

瓦錫蘭維修

瓦錫蘭維修

8 組織再

「瓦錫蘭斉

社であるた

ビス

ービス従業

斉耀」が製造

て販売され

で修理する

おいて、「

ランドの製

ている。

ービス拠点

服務(上海

服務(上海

服務(上海

服務(上海

服務(上海

図 4

再編(企業

耀」の親会

め、現在、

業員数

造した製品

れており、

ることがで

「WARTILA」社

品の修理サ

海)有限公

海)有限公

海)有限公

海)有限公

海)有限公

4-6 中国国

業買収・合

会社である

「瓦錫蘭斉

品は「WARTIL

「WARTILA」

きる。

社は修理サ

サービスを行

司華潤大東

司山海関船

司舟山服務

司広州南沙

国内アフター

合併)

「上海船用

斉耀」を CS

LA」社のグロ

社が世界各

サービスセン

行う。現在

東服務ステー

船廠服務ステ

務ステーシ

沙分公司

ーサービス拠

用柴油機研究

SIC 傘下の子

ローバルセ

各地で設置

ンター5 ヶ

在は約 200

ーション

テーション

ョン

拠点

究所」は C

子会社「中

セールスネッ

置しているサ

ヶ所を設置し

名のサービ

CSIC 傘下の

中国船舶重工

36

ット

サー

し、

ビス

の子

工股

- 35 -

Page 44: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

37

份有限公司」(上海証券取引市場の上場企業、銘柄「中国重工」、銘柄コード

「601989」)に再編される動きが出ている。

4.9 研究開発

4.9.1 新製品

「瓦錫蘭斉耀」はフィンランドの「WARTSILA」社と技術提携し、「WARTSILA」社

が設計した Auxpac シリーズディーゼル発電機ユニットの生産ライセンスで製

品の製造を行っている。

Auxpac シリーズ発電機ユニットはモジュール化及び有限オプションプリイ

ンストールの特徴を持ち、コンパクトで、取り付けが便利で、重油燃料使用、

出力 520Kw~2850Kw、各種各トン級の船舶に搭載することができる。そのうち、

Auxpac 20 型の出力範囲は 520KW~1800 KW であり、Auxpac 26 型の出力範囲は

1800KW~2850KW である。

Auxpac26 型発電機ユニットは 2008 年末から生産開始。

2012年 6月、Auxpac 20型発電機ユニット第1,000台を完成。当該Auxpac 8L20

型発電機ユニットは中国最大の造船所である江蘇熔盛重工向けに出荷。

4.9.2 新製品開発計画

「瓦錫蘭斉耀」は製品の組立を行っており、社内には生産部、品質管理部、

調達部、倉庫管理部、財務部、人事部が設置されているが、技術部がない。

- 36 -

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38

5 鎮江中船現代発電設備有限公司

(Zhenjiang China Marine Xiandai Diesel Ltd.)

5.1 企業概況

所在地 鎮江市新区丁卯南緯二路

Address Guantangqiao Road No.250, Zhenjiang, Jiangsu

郵便番号 212009

TEL +86-511- 88890838 FAX +86-511- 88890718

URL zjcmxd.cssc.net.cn

E-mail [email protected]

登録住所 鎮江市新区丁卯南緯二路

企業形態

有限責任公司(中外合弁)台

湾・香港・マカオ資本と中国

国内資本の合弁)

創立日 2005 年 12月 12日

法人代表 張暁銘 総経理 張暁銘

従業員 400 人 敷地面積 3.3 万平米

総売上高 RMB16,252 万元 登録資本金 RMB12,350 万元

業務内容

船舶用及び陸用発電機、発電機ユニット及びその部品の生産、自社生

産品の販売を行い、関連の技術開発・技術譲渡し・技術コンサルタント

及び技術サポートを提供する。

主要製品 舶用発電機、起重機械、増圧器、舶用輔機、舶用プロペラ等

所属状況

鎮江船舶電器有限責任公司 60%

鎮江中船設備有限公司 48%

香港栄広発展有限公司 32%

江蘇科大資産経営有限公司 4%

最大生産能力 低圧・高圧発電機 1,000 台、

高速発電機ユニット 300台。

認証状況 ISO9001:2000、GB/T28001:2001 体系の認証を取得。

CCS、ABS、BV、DNV、GL、LR、RINA 等主要船級協会の認証を取得。

- 37 -

Page 46: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

39

5.2 会社実績

年度 重要な実績事件

2005 年 12月

鎮江中船現代発電設備有限公司(以下、「中船現代」という。)は鎮

江中船設備有限公司、香港栄広発展有限公司など数社が共同出資し設

立した中外資本合弁会社である。当初は韓国「HYUNDAI」の発電機技

術を導入し、「HYUNDAI」の HFCシリーズ発電機、舶用及び陸用発電機

ユニット及び関連部品の生産・販売を行った。

2008 年 3月 企業初の HFC5712-14K 型舶用発電機を製造した。最大出力は

2,500KW である。

2009 年 9月

韓国現代重工からHFC5とHFC6三相交流ブラシレス同期発電機のラ

イセンス技術を導入し、出力 240kVA~5215kVA、舶用・陸用発電機を

製造した。

ドイツ「SIEMENS」社と舶用電力推進システムの製造・販売において

提携業務を開始した。

2009 年 11月

「中船現代」が独立した知的財産権を持つ 5000KW、6300V 高压三相

交流ブラシレス同期発電機が開発され、CCS、LR、BV、GL、DNV、ABS、

RINA、NK、KRなど主要船級協会の認証を取得した。

2012 年 12月

「中船現代」が自主開発している「CMXD630-64K 大出力舶用発電機

の開発及び産業化プロジェクト」は江蘇省科学技術庁の承認を取得し

た。

2012 年 12月 2012 年の生産実績は舶用発電機 739 台、舶用発電機ユニット 205 セ

ットである。

2013 年 1月 「中船現代」は累積して 4,000 台目の舶用発電機を製造。

- 38 -

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5.3

5.3

5.3

3 営業実

.1 総売

出所:中国工

.2 営業

売上高

売上総利益

営業利益

当期純利益

総資産経常利

自己資本利益

負債率 (%)

注:総資産経

自己資本

負債率=

出所:財務諸

(RMB 万

実績

売上高

工商局

業利益及び

表 5-

利益率(ROA)

益率(ROE)

経常利益率(R

本利益率(ROE

負債合計÷

諸表より計算

2011年

22,7

万元)

図 5-1 最近

び利益率

-1 最近 3

(%)

(%)

ROA)=当期

E)=当期純

資本金合計×

20

21

3 年間の総

年間の営業

2011 年

22,721

3,117

1,295

1,430

6.48

10.61

63.79

期純利益÷資

純利益÷資本

×100%

012年

19,323

総売上高の推

利益及び利

2012

2.2

4.2

86.

資産総額(負債

本金合計×100

2013年

16,25

推移

利益率

(単

2 年

19,323

2,716

810

547

29

27

48

債合計十資本

0%

52

単位:RMB万

2013 年

16,2

2,5

5

6

2.59

4.67

80.44

本金合計)×1

40

万元)

252

564

572

617

00%

- 39 -

Page 48: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

5.3

5.3

5.4

5.4

数の

5.4

.3 当期

受注高

期末受

出所:インタ

.4 新規

� 2012 年

プユニッ

� 2013 年

ム用発電

4 従業員

.1 従業

「中船現代

の 7.5%を占

.2 従業

出所:インタ

期受注高及

表 5-

受注残高

タビュー

規受注(舶

5 月、パキ

ット 1E クラ

、関連会社

電機の製造

員数

業員数

」の従業員

占め、技術

業員構成

タビュー

技術者

8.8%

及び受注残

-2 受注高

2011 年

-

-

舶用関連)

キスタンチ

ラス原子力

社の上海外高

造を受注。

員総数は 40

術者が 35人

図 5-

%

管理

7.5

残高(舶

及び受注残

年 2012

-

-

ャシュマ C

力発電機を受

高橋造船有

00 人、その

人で、従業員

2 従業員構

一般

83

理職

5%

用関連)

残高(舶用関

年 20

- 1

- 1

C3 /4 プロジ

受注。

有限会社か

のうち管理

員総数の 8.

構成図

般従業員

3.8%

関連)

13 年

1,230

1,350

ジェクト向

ら 4,000KW

理職が 30 人

.8%を占め

(単位:

2014 年

1,180

1,250

向けに補助ポ

Wプラットホ

人で、従業員

める。

41

台)

ポン

ホー

員総

- 40 -

Page 49: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

5.5

5.5

5.5

5 舶用部

.1 舶用

図 5-3

出所:インタ

.2 舶用

出所:インタ

(RMB万元)

(RMB万元)

部門実績

用部門販売

3 最近 4年

タビュー

用部門販売

図 5-4 最

タビュー

2011年

8,840

2011年

6,580

売実績(舶

年間の舶用デ

売実績(舶

近 4年間の

2012年

7,0

2012年

5,4

舶用ディ

ディーゼル発

舶用中・

舶用中・高

年 20

020

年 201

60

4

ーゼル発

発電機ユニッ

高圧発電

圧発電機売

013年

6,430

13年

4,820

発電機ユニ

ット売上高の

電機)

売上高の推移

2014年

5,980

2014年

4,810

ニット)

の推移

42

- 41 -

Page 50: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

5.5

5.6

5.6

圧・

江潤

口径

ある

傘下

品を

エン

.3 舶用

出所:インタ

6 市場シ

.1 市場

「中船現代

・高圧発電機

潤州船舶配

径ディーゼ

る。

中国 2 大造

下最大の舶

を提供して

ンジンの量

(RMB万元)

用部門販売

図 5-5

タビュー

シェア

場シェア

」の工場に

機 1,000 台

套工業園で

ルエンジン

造船グループ

用中速エン

おり、市場

は中国国内

2011年

3,380

売実績(舶

最近 4年間

には、舶用デ

台、高速発電

で 29.55 万

ンの年間最大

プの 1 つで

ンジンメー

場シェアが

内舶用中速

2012年

3,12

舶用低圧

の舶用低圧

ディーゼル

電機ユニッ

平方米の大

大生産能力

である「CSSC

カーであり

高い。2012

エンジン生

年 201

20

2

発電機)

圧発電機売上

ルエンジンの

ット 300 台で

大出力舶用エ

力は 100 台

C」において

り、売上高の

2 年、「中船

生産量の 8.

13年

2,150

上高の推移

の年間最大

である。20

エンジン基

、56 万 KW

て、「中船現

の 50%は中

船現代」が

6%を占め

2014年

2,210

大生産能力は

014 年から、

基地を建設。

W とする計画

現代」は「CS

中国親会社に

が製造した中

める。

43

は低

、鎮

。大

画で

SSC」

に製

中速

- 42 -

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5.6

図 5-6 2

出所:インタ

.2 輸出

注:2013 年の

ていなかった

出所:中国税

日本

フィンラン

その他

合計

注:上記表の

その他の輸

出所:中国税

(RMB万元)

2012 年中国

タビュー

出状況

の製品は全て

た。

税関

ンド

のデータは上

輸出国家・地

税関

中船

8

2011年

1,3

国内中速エ

図 5-7 最近

て中国国内の

表 5-3 主

上記表のデー

地域は韓国、マ

船現代

8.6%

年 2

363

エンジン生産

近 3年間の輸

造船企業に向

主要輸出先国

輸出額

タは 2011 年

マレーシア等

9

2012年

580

産規模におけ

輸出高の推移

向けて販売さ

国の輸出額

380

350

633

1,363

年の輸出デー

等がある。

その他

91.4%

2013年

0

ける「中船現代

されており、

(単

27.

25.

46.

100

タである。

代」の割合

海外へ輸出

単位:RMB 万

割合

.9%

.7%

.4%

0.0%

44

され

元)

- 43 -

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45

5.7 サービス

5.7.1 サービス従業員数

「中船現代」は工場の構内にアフターサービスチームを設置している。サー

ビス関連従業員数は 8人程度である。

「中船現代」のアフターサービスチームの技術者は開発技術部、生産部、試

作部と連携して、修理作業を実施し、設計から製造、検測、修理まで、全面的

なサービスを提供している。

5.7.2 サービス拠点

「中船現代」はか中国外にサービス拠点を設置していない。

5.8 組織再編(企業買収・合併)

「中船現代」は「中船重工」の子会社鎮江中船設備有限公司が鎮江船舶電器

有限責任公司、香港栄広発展有限公司などと共同出資して設立した舶用機械メ

ーカーである。

5.9 研究開発

5.9.1 新製品

� CCF シリーズディーゼル発電機ユニット

「中船現代」カミンズ発電機ユニットは、「中船現代」が製造した HFC/J5

和 HFC/J6 シリーズ三相交流同期発電機と中米合弁会社である「カミンズ(重

慶)」が製造した L N K シリーズ又は米国カミンズ社が製造した B、C、N、K、

V、Qシリーズディーゼルエンジンを組み合わせて製造された。

� ZFC/J7 シリーズ中・高圧発電機

「中船現代」が独自で開発し、製造した大出力舶用三相交流ブラシレス同

期発電機である。高さ:H400-H800、出力範囲:1,500kW-10,000 kW、舶用発

電機の主電源又は非常用電源、原子力発電所の非常用電源及び陸用発電機に

適する

� HFC/J シリーズ低圧発電機

HFC/J 中低圧発電機は主に HFC/J6 45、50、56 シリーズと HFC/J5 63、71、

80 シリーズの二つに分けられ、出力範囲は 300KW~5,000KW である。

� CMXD630-64K 大出力発電機

2010 年 5月、CMXD630-64K 大出力発電機の開発・製造に成功し、2012 年 12

月、「大出力舶用発電機国産化」研究プロジェクトは江蘇省科学技術庁の認

- 44 -

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46

可を取得した。

� 舶用高圧発電機

自主知識財産権を持つ ZFC7 505-6P 型高圧ブラシレス三相同期発電機の最

大出力は 5,000KW である。

5.9.2 新製品開発計画

� 技術導入と自主開発を同時進行

工場設立当初、「中船現代」は、最先端の生産ラインと設備を備え、韓国

「「HYUNDAI」」から発電機製造技術を導入した。近年、自主開発に力を入れ、

舶用高圧発電機の新規開発に成果を上げている。同社技術センターは、知的

所有権を持つ CMXD630-64K、 ZFC7 505-6P 型高圧発電機を開発し、低圧発電

機の製造から高圧発電機の製造に参入する計画。

� 多角的に市場参入を図る

2012 年 6月、多角的な経営を図るため、「中船現代」は、原子力発電用に適

する 1E 級応急発電機を開発。中国国内オフショア市場において、4000KW プ

ラットフォーム用発電機の開発も進行している。「中船現代」は、舶用発電機

市場、オフショア市場、大型陸用発電所及び風力発電市場に参入予定である。

� 環境対応型機器の開発

「中船現代」は、環境保護型機種の開発を継続し、製品の競争力を強化し続

けている。

事例:2012 年 7 月、「中船現代」は、600KW ブラシ付二重給電シャフト発電

システムの試作品に成功したことを発表。今後、船主と提携し、同発電シス

テムの基礎設計、300KW~1500KW 範囲の実用設計と検証を行う計画である。

- 45 -

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47

6 阿法拉伐(青島)工業有限公司

(Alfa Laval (Qingdao) Industrial Co., Ltd.)

6.1 企業概況

所在地 山東省胶州市北関広州北路 86号

Address No.86, Guangzhou Road North Jiaozhou City

郵便番号 266300

TEL +86-532-82296603 FAX +86-532-82295908

URL -

E-mail [email protected]

登録住所 山東省胶州市北関広州北路 86号

企業形態 外商単独資本 創立日 1994 年 9月 10日

法人代表 KJELL STEFAN HANSSON 総経理 BOY SCHALLERT

従業員 1,000 人 敷地面積 1.65 万平米

総売上高 RMB37,961.2 万元 登録資本金 RMB11,200 万元

業務内容

舶用ボイラと陸用ボイラの生産、熱交換器、圧力容器と関連設備及

び部品の設計・生産・販売(自社製品に限り)及びサービス業務を行

う。製品の 70%は輸出される。

主要製品 舶用ボイラ、陸用ボイラ等

所属状況 Aalborg Industries Ltd.( デンマーク) 100%

最大生産能力 年間最大生産能力は舶用ボイラ 2,000 台に達する

認証状況 ISO9000 品質管理体系の認証を取得。

BV、DNV、LR、CCS 等船級協会の認証を取得。

- 46 -

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48

6.2 会社実績

年度 重要な実績事件

1994 年 9月

阿法拉伐(青島)工業有限公司(以下、「阿法拉伐(青島)」とい

う。)はスウェーデン ABB Sangluode 社(75%)と青島船用鍋炉廠

(25%)との共同出資で「ABB桑洛德(青島)鍋炉有公司」として創

立。

1995 年 7月

デンマークのオールボーインダストリーズ社がスウェーデン ABB

Sangluode 社の 75%の出資分を買収し、社名を現社名の「欧堡工業

(青島)有限公司」に変更

1999 年 投資額 300 万米ドル、大型舶用ボイラ生産基地を建設。

2001 年 投資額 400 万米ドル、舶用ボイラの新規工場 7,000 平米を建設。

2004 年 投資額 350 万米ドル、新規工場 6,000 平米を建設し、新製品を製

造。

2005 年 投資額 200 万米ドル、重さ 150 トン超大型舶用ボイラの新規工場

3,000 平米を増設。

2006 年 投資額 150 万米ドル、インドネシアの加熱器シリーズ製品の製造

工場を閉鎖して青島に移転。

2009 年 9月 2009 年 9月、更に青島船用鍋炉廠の 25%を買収し、オールボー社

の全額子会社となった。

2010 年 6月 投資額 1,000 万米ドル、新規工場 10,000 平米を建設し、主に舶用

ステンレス製品の製造を行う予定。

2010 年 12月

2010 年舶用補助ボイラの生産量は 1,700 台であり、2009 年より

2.17%増となった。陸用ボイラの生産量は 3,400 台であり、2009 年

より-3.13%増となった。

2011 年 12月

親会社のオールボー社が熱伝達、遠心分離および流体ハンドリン

グの世界的リーダーであるアルファ·ラバル社に買収され、社名を

「阿法拉伐(青島)工業有限公司」に変更し、アルファ·ラバル社の

全額出資子会社となった。

2012 年 ASME と PED の国際認証を取得。

2013 年 4月 中国国家品質検査総局よりボイラーB級生産許可証を取得。

2013 年 12月 2013 年、「阿法拉伐(青島)」が生産したボイラーの数は 1,000 本に

達した。

- 47 -

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6.3

6.3

6.3

3 営業実

.1 総売

出所:中国

.2 営業

売上高

売上総利益

営業利益

当期純利

総資産経常

自己資本利

負債率 (%)

注:総資産経

自己資本

負債率=

出所:財務諸

(RMB 万

実績

売上高

国工商局

業利益及び

表 6-

利益

常利益率(ROA

利益率(ROE)

)

経常利益率(

本利益率(RO

=負債合計÷

諸表より計算

2011年

61,

万元)

図 6-1 最近

び利益率

-1 最近 3

A)(%)

(%)

(ROA)=当期

OE)=当期純

÷資本金合計

,381

3 年間の総

年間の営業

2011 年

61,381.4

22,375.5

15,368.3

11,161.1

24.22

33.17

36.96

期純利益÷資

純利益÷資本

×100%

2012年

56,444

総売上高の推

利益及び利

201

4 56

5 18

3 11

1 8

17.

20.

22.

資産総額(負債

本金合計×10

201

4

推移

利益率

(単位

12 年

6,444.4

8,561.7

1,949.6

8,850.4

.02

.83

.40

債合計十資本

00%

13年

37,961

位:RMB万元)

2013 年

37,961

11,630

5,136

3,958

7.52

8.58

14.00

本金合計)×1

49

.2

.1

.9

.3

100%

- 48 -

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6.3

6.3

通じ

6.4

6.4

業員

6.4

.3 当期

受注高

期末受注

出所:インタ

.4 新規

「阿法拉伐

じて受注を

4 従業員

.1 従業

「阿法拉伐

員総数の 5.

.2 従業

出所:インタ

期受注高及

表 6-

注残高

タビュー

規受注(舶

伐(青島)」

受け、舶用

員数

業員数

(青島)」

6%を占め

業員構成

タビュー

技術者

12.2%

及び受注残

-2 受注高

2011 年

-

-

舶用関連)

はオールボ

用ボイラー

の従業員総

め、技術者が

図 6-

残高(舶

及び受注残

2012

ボー社のグ

、陸用ボイ

総数は 900 人

が 110 人で

2 従業員構

一般

8

管理職

5.6%

用関連)

残高(舶用関

年 2

-

-

グローバルセ

イラーの製造

人、そのう

で、従業員総

構成図

般従業員

82.2%

関連)

(単

2013 年

17,100

1,900

セールスネ

造に集中し

うち管理職が

総数の 12.

単位:RMB万

2014 年

16,500

300

ネットワーク

している。

が 50 人で、

2%を占め

50

万元)

クを

、従

める。

- 49 -

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6.5

6.5

6.5

5 舶用部

.1 舶用

出所:インタ

.2 舶用

出所:インタ

(RMB万元)

(RMB万元)

部門実績

用部門販売

図 6-3

タビュー

用部門販売

図 6-4

タビュー

2011年

33,150

2011年

4,950

売実績(舶

最近 4年間

売実績(舶

最近 4年間

2012年

0

29,6

2012年

3,6

舶用ボイ

間の舶用ボイ

舶用その

間の舶用その

年 201

640

1

年 201

660

2

ラー)

イラー売上高

他)

の他の売上高

13年

9,530

13年

2,170

高の推移

高の推移

2014年

16,190

2014年

2,210

51

- 50 -

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6.6

6.6

ァ•

最大

6.6

6 市場シ

.1 市場

「阿法拉伐

ラバル社の

大の舶用ボ

.2 輸出

図 6-5

出所:中国税

デンマー

米国

韓国

その他

合計

注:以上表の

その他の

出所:中国税

(RMB万元)

シェア

場シェア

(青島)」

の全額子会

イラの生産

出状況

5 最近 3年

税関

ーク

のデータは 20

の国家・地域

税関

2011年

25,7

は世界舶用

会社であり、

産基地とし

年間のデンマ

表 6-3 主

013 年の輸出

域は日本、タイ

年 2

780

用ボイラー市

アジアで

て、市場シ

マーク、米国

主要輸出先国

輸出額

1

出データであ

イ、シンガポ

2012年

18,062

市場シェア

でのボイラー

シェアが高い

国、韓国等へ

国の輸出額

3,075

2,164

1,253

4,897

11,388

ある。

ポール等があ

2013年

11,388

アの 6 割を

ー製造工場

い。

への輸出高の

(単

割合

2

19

1

4

10

ある。

8

を占めるアル

場である。世

の推移

単位:RMB 万

7%

9%

1%

3%

00%

52

ルフ

世界

元)

- 51 -

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53

6.7 サービス

6.7.1 サービス従業員数

「阿法拉伐(青島)」にはアフターサービス部門を設置せず、中国国内のア

フターサービス業務はアルファ•ラバル(上海)技術有限公司及びその事務所が

請負うことになっている。

現在、アルファ•ラバル(上海)にはアフターサービス従業員数は8人である。

更に、各地の販売事務所に専門のサービスエンジニアを置き、カスタマーサ

ービスを提供する。

6.7.2 サービス拠点

アルファ•ラバル(上海)技術有限公司

アルファ•ラバル(上海)技術有限公司北京分公司

アルファ•ラバル(上海)技術有限公司広州分公司

アルファ•ラバル(大連)事務所

アルファ•ラバル(成都)事務所

アルファ•ラバル(瀋陽)事務所

アルファ•ラバル(西安)事務所

アルファ•ラバル(武漢)事務所

アルファ•ラバル(烏鲁木斎)事務所

香港-アルファ•ラバル(中国)有限公司

図 6-6 中国国内アフターサービス拠点の分布

- 52 -

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54

6.8 組織再編(企業買収・合併)

「阿法拉伐(青島)」はアルファ·ラバル社が全額出資した製造工場である。

6.9 研究開発

6.9.1 新製品

2013 年、「阿法拉伐(青島)」が開発した A級ボイラー製品はデンマーク本社

の試験に合格した。今後、「阿法拉伐(青島)」は舶用ボイラー、陸用ボイラー

の生産を拡大する計画である。

6.9.2 新製品開発計画

「阿法拉伐(青島)」はオールボー社の全額出資子会社であり、オールボー

社の技術により製品の製造を行っている。技術開発は親会社「オールボー社と

アルファ・ラバル社が主導している。

舶用ボイラーの需要が低下している中、2014 年 9月、親会社であるアルファ・

ラバル社は「阿法拉伐(青島)」の製造対象を熱交換器及びオイルバーナーと

することを決定し、「阿法拉伐(青島)」と協議を開始。

2013 年から、「阿法拉伐(青島)」はスクラバー、バラスト水処理装置及びプ

レート熱交換器の分野へ進出し、3~5年間後には、ボイラー、バラスト水処理

装置、プレート熱交換器とオイルバーナーの製造を行い、売上を倍増させる計

画。

- 53 -

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55

7 南京中船緑洲機器有限公司

(CSSC Nanjing Luzhou Machine Co., Ltd)

7.1 企業概況

所在地 江蘇省南京市雨花台区中華門外新建

Address Xinjian,Zhonghuamenwai,Nanjing,China

郵便番号 210039

TEL +86-25-84769476 FAX +86-25-86700325

URL www.luzhou.com.cn

E-mail [email protected]

登録住所 江蘇省南京市雨花台区中華門外新建

企業形態 有限責任公司

(国有ホールディング) 創立日 1958 年

法人代表 張天来 総経理 吴登林

従業員 2,028 人 敷地面積 45 万平米

総売上高 RMB84,732.7 万元 登録資本金 RMB19,700.2239 万元

業務内容

許可書より経営項目:普通貨物輸送。一般経営項目:舶用甲板機械、

船室機械、分離機械、救命装置、環境装置、舶用艤装品、一般機械の製

造・販売、鉄骨構造製品の製造・販売・取付、各種商品の技術輸出入業

務(国家の輸出入制限・禁止の商品と技術を除く)の自社経営・代理。

敷地、工場、設備装置のリース、経済情報、管理コンサルティング、担

保サービス(江蘇省行政区に限り)を行う。

主要製品 舶用クレーン、アンカー・係留機械(アンカー、ウィンチ)、焼却機、

遠心分離機、舵、舵取機、陸用環境装置、一般機械等。

所属状況 中国船舶工業集団公司「CSSC」 85.77%

鎮江中船設備有限公司 14.23%

最大生産能力 クレーン 300台、ウインドラス 1,500 台、遠心分離機 2,600 台、ベッカ

ーラダー200台、舵取機 300台等。

認証状況

ISO9001:2000 品質管理体系の認証を取得。

アメリカ石油協会(API)からの ISO品質管理体系の認証を取得。

イギリス、ノルウェー、フランス等船級協会からの認証を取得。

- 54 -

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56

7.2 会社実績

年度 重要な実績事件

1991 年 6月

南京中船緑洲機器有限公司(以下は「中船緑洲」と称す)は「南

京緑州機器廠」として、中国船舶工業総公司が全額出資して設立、主

要業務は舶用サブエンジン、分離機械、環境設備の生産・販売である。

2005 年 9月

体制改革のため、鎮江中船設備有限公司鎮江船舶輔機廠と合弁。

会社名を「南京中船緑洲機器有限公司」に変更し、主要業務に舶用甲

板機械、キャビン機械、分離機械、救助装置、環境装置、舶用艤装品、

一般機械の製造・販売、鉄骨構造製品の製造・販売などを追加。

2009 年 2月

親会社から資本の注入で、登録資本金を「17,815.9479 万元」に

変更。その後、兄弟会社の「江南重工」などと共同出資して、「南京

中船緑洲環保有限公司」を設立。

2009 年 2月 「中船緑洲」は自主開発したロータリーベーン式舵取機(rotary

vane steering gear )100 台目を生産。

2010 年 9月

「中船緑洲」はベッカーマリンシステムズ(BMS) 社と技術提携

し、韓国サムスン向けの大型ベッカー・ラダーを完成。「中船緑洲」

が製造製造した最大のベッカー舵であり、舵プレートの面積は 82平

米、完成品の重量は約 200 トンある。

2011 年 12月

2011 年の生産実績はロータリーベーン式舵取機 54台、ウインド

ラス 1048 台、遠心分離機 1070 台、焼却炉 706 台、救命艇揚降し装置

619 台,荷役機械 526台。当年度売上高は RMB13.1億元に達する。

2012 年 3月

「中船緑洲」はドイツ「HART LAPA」社と技術提携し、プランジャ式

操舵装置の初号機を完成。同製品はトルクが 2680 kN・Mに達し、各

種性能に優れて、3,800TEU コンテナー船に搭載。

2012 年 6月 親会社から資本の注入で、登録資本金を「18,084.2874 万元」に

変更。

2012 年 12月

2012 年には、「MacGregor」クレーン 552台、KGWクレーン 24台、

ウインドラス 1123 台、分離機 716台、舵 41 台、舵取機 28台、焼却

炉 526 台、救命艇昇降装置 640 台、荷役機械 383台の生産実績を上げ、

売上高を RMB12.8億元に伸ばした。

2013 年 11月 親会社から資本の注入で、登録資本金を「18,674.922901 万元」

に変更。

2013 年 12月

2013 年の生産業績はクレーン 307台、ウインドラス 705台、遠心

分離 777 台、焼却炉 257 台、救命艇昇降装置 445 台、荷役機械 197

台であり、売上高は RMB10.7億元である。

2014 年 6月 2014 年上半期の生産実績にはウインドラス 500台を超え、舵取機

構造物 7 台以上、KGWクレーン 8台など が挙げられる。

- 55 -

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7.3

7.3

7.3

3 営業実

.1 総売

出所:中国工

.2 営業

売上高

売上総利益

営業利益

当期純利益

総資産経常

自己資本利

負債率 (%

注:総資産経

自己資本利

負債率=負

出所:財務諸

(RMB 万

実績

売上高

工商局

業利益及び

表 7-

利益率(ROA

益率(ROE)

%)

経常利益率(

利益率(ROE)

負債合計÷資

諸表より計算

2011年

86,

万元)

図 7-1 最近

び利益率

-1 最近 3

A)(%)

(%)

(ROA)=当期

=当期純利

資本金合計×

541

3 年間の総

年間の営業

2011 年

86,54

8,86

1,14

1,57

1.14

7.11

524.06

期純利益÷資

利益÷資本金

100%

2012年

91,937

総売上高の推

利益及び利

201

1

7

5

4

2

資産総額(負債

金合計×100%

20

7

推移

利益率

(単

12 年

91,937

12,179

1,701

2,325

1.81

5.78

19.05

債合計十資本

%

013年

84,733

単位:RMB万

2013 年

84,7

10,1

9

8

0.70

2.21

214.65

本金合計)×1

57

万元)

733

105

967

891

5

100%

- 56 -

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58

7.3.3 当期受注高及び受注残高(舶用関連)

表 7-2 受注高及び受注残高(舶用関連)

(単位:RMB 万元)

2011 年 2012年 2013年 2014年

受注高 125,000 78,000 110,000 100,500

期末受注残高 135,000 105,000 100,000 98,000

出所:インタビュー

7.3.4 新規受注(舶用関連)

2011 年 11 月、「中船緑洲」は、「MacGregor」社と再度独占協力協定を締結し、

2016 年 12 月 31 日までに、「MacGregor」社が受注した貨物クレーン、チューブ

ハンギングなど各種クレーンの生産を独占。

2012 年 10 月、ドイツの「HART LAPA」社よりウインドラスなど舶用機械を受注

し、機械設備の数量はオフショア作業船など船7隻分、契約金額は RMB4,000

万元を超える。2013 年と 2014 年に出荷。

2013 年 7 月、漁船向けの新型廃水処理装置及び廃棄オイル処理装置を 24 台

受注。

2013 年 4 月、ノルウェー「KE」社から地震探査船向けに一連の舶用機械を 10

数台受注。中にはゴーンケーブルウィンチ、曳航スタンド、ガイドウィンチ、

ガンケーブルウィンチ、ストリーマウィンチ、枠式ドライブ、作業船用クレー

ンなどを含む。2014 年 6月に完成して納品。

2014 年 5月、中国の国有海運企業「中遠集団」が天津新港船廠で建造する予定

の 40000DWT ばら積貨物船と 18000DWT ばら積貨物船の舶用機器生産を受注。「中

遠集団」と更なる提携について合意。

2014 年 6 月、「中船緑洲」は傘下の環境設備関連子会社を通して、舶用及び陸

用環境設備関連の新規受注を RMB7,000 万元獲得。

7.4 従業員数

7.4.1 従業員数

「中船緑洲」の従業員総数は、2,028 人、そのうち管理職が 186 人で、従業

員総数の 9.17%を占め、技術者が 530 人で、従業員総数の 26.13%を占める。

- 57 -

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7.4

7.5

7.5

.2 従業

出所:インタ

5 舶用部

.1 舶用

出所:インタ

(RMB万元

業員構成

タビュー

部門実績

用部門販売

図 7-3

タビュー

2011年

40,20

元)

図 7-2「中船

売実績(舶

最近 4年間

技術者

26.1%

管理職

9.2%

2012年

00

43,

船緑洲」従

舶用甲板

間の舶用甲板

年 201

000

4

従業員構成図

機械)

板機械売上高

一般従

64.7

13年 2

41,400

高の推移

従業員

7%

2014年

42,230

59

- 58 -

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7.5

7.5

.2 舶用

(注)船内機

出所:インタ

.3 舶用

出所:インタ

(RMB万元

(RMB万元

用部門販売

図 7-4

機械は、焼却

タビュー

用部門販売

図 7-5

タビュー

2011年

7,500

元)

2011年

4,300

元)

売実績(船

最近 4年間

却炉、油水分離

売実績(救

最近 4年間

2012年

0

10,

2012年

0

5,3

船内機械

の舶内機械

離装置等をい

救命艇昇

の救命艇昇

年 201

150

7

年 201

370

6

(注))

械(注)売上

いう。

降設備)

昇降設備売上

13年 2

7,370

13年 2

6,240

上高の推移

上高の推移

2014年

6,760

2014年

5,630

60

- 59 -

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7.5

7.6

7.6

高の

ェア

「中

境保

2

生産

クレ

.4 舶用

出所:インタ

6 市場シ

.1 市場

「中船緑洲

の約 40%が

アが高い。

中船緑洲」

保護産業関

013 年の舶

産規模の殆

レーンは 44

(RMB万元

用部門販売

図 7-6

タビュー

シェア

場シェア

」は「CSSC」

が中国船舶工

は中国交通

連企業ラン

舶用製品生産

どを占めて

4.2%の割合

2011年

1,600

元)

売実績(舶

最近 4年間

」傘下の舶用

工業集団公

通運輸設備製

ンキングの第

産規模にお

ているが、

合を占めて

2012年

0

1,1

舶用電気

間の舶用電気

用機械の主

公司(CSSC)

製造メーカ

第 5位に入

おいて、油水

ウインドラ

ている。

年 201

180

1

設備)

気設備売上高

主要メーカー

傘下の大手

カーランキ

入る。

水分離機と舶

ラスは 21.

13年 2

1,690

高の推移

ーである。

手造船所で

ングの第 1

舶用焼却炉

7%の割合

2014年

1,680

2013 年、売

であり、市場

50位、中国

炉は関連製品

合を占め、舶

61

売上

場シ

国環

品の

舶用

- 60 -

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7.6

図 7-7 2

図 7-2

.2 輸出

出所:中国税

(RMB万元)

2013 年中国

2012 年中

出状況

図 7-9 最近

税関

2011年

30,2

国内ウィン

国国内荷役

3年間の欧

中船緑

21.7%

中船緑洲

44.2%

289

ンドラス生産

役機械生産規

米、アジア

緑洲

%

2012年

32,178

産規模におけ

規模における

など国への

その他

78.3%

5

2013

27

ける「中船緑洲

る「中船緑洲」

の輸出高の推

その他

55.8%

3年

7,962

洲」の割合

」の割合

推移

62

- 61 -

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63

表 7-3 主要輸出先国の輸出額

(単位:RMB 万元)

輸出額 割合

アメリカ 8,109 29%

カナダ 5,033 18%

ドイツ 3,355 12%

その他 11,464 41%

合計 27,962 100%

注:以上表のデータは 2013 年の輸出データである。

その他の輸出国はスウェーデン、香港、ノルウェー等がある。

出所:中国税関

7.7 サービス

7.7.1 サービス従業員数

「中船緑洲」は工場の構内に設置している製品備品部及び製品サポート部が

殆どの製品のアフターサービスを担当する。サービス関連従業員数は 10 人程

度である。

「中船緑洲」では修理は生産部の技術者が修理を行う。

7.7.2 サービス拠点

「中船緑洲」は他にサービス拠点を設置していないが、海外においては、専

門の修理会社に委託し、アフターサービスを提供する。

「中船緑洲」のウインドラスの修理業務は「HARTLAPA」 傘下の国際管理サー

ビス会社のドイツ、キプロス、シンガポール、米国、イギリス、韓国などの拠

点に委託。ギリシャでは Alpha Marine Engineering Ltd に委託。

焼却炉のアフターサービスは「TEAM TEC」のグローバルサービスネットワーク

に委託。甼

7.8 組織再編(企業買収・合併)

「中船緑洲」は「CSSC」が全額出資した子会社である。

- 62 -

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64

7.9 研究開発

7.9.1 新製品

� クレーン

2008年から「Hatlapa」社 KGW舶用クレーンを技術ライセンスとイノベーシ

ョンにより、各種「KGW 緑洲」舶用クレーンの製造に成功。

2011 年には「MacGregor」社と独占生産契約により、2016 年 12 月までに

「MacGregor」クレーンを生産。

� ウインドラス

2010 年、2,500DWT クレーン船、20,000 トン半潜水船、8,500m3 浚渫船用

のウィンドラスの自主開発に成功。最大 17.5 万トンの大型ウインドラスは

イギリス LR 船級協会の検査に合格。当該大型ウインドラスは、リール引張

力 240kN、アンカーチェーン直径 107mm である。

� ウィンチ

2009 年 10 月、1,100kN 可変周波数電動ウインチの初号機を製造。以来、

各種ウィンチ製品を開発・製造している。2013 年ケーブル敷設船向けにド

ラッグ&ドロップ、ウインチシステムZZ7105を製造製造し、2014年には「KE」

社向けに曳航ウインチ、ゴーンケーブルウィンチなどを製造。

� ロータリーベーン式舵取機

2006 年からロータリーベーン式舵取機の研究開発を行い、2008 年年末まで

に、40~900 kN/m ロータリーベーン式舵取機を設計・開発。2009 年 2月には

自主開発したロータリーベーン式舵取機 rotary vane steering gear 100 台

目を生産。その後、40~1,600 kN/m ロータリーベーン式ステアリングギアの

舵取機も開発し、CCS、ABS、LR、BV等船級協会と軍用検測機関の認証を取得。

� プランジャ式操舵装置

2012 年、「中船緑洲」が「HART LAPA」社と技術提携し、企業初の大プラン

ジャ式操舵装置を製造。

舶用分離機の開発・製造に成功。

� 舶用デスク型分離機

2010 年に 6,000L/h 舶用分離機、2011 年に 4,500L/h 舶用デスク型分離機

を開発。

自主開発を行い、陸用大出力高压型遠心分離機も製造。

� 新型深海測位装置

- 63 -

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65

直径 84 チェーン 3 スプロケット新海測位装置を開発。負荷容量は 750 ト

ンである。

� 焼却炉

1980 年代初め、「TEAMTEC」社から技術を導入し、OG、GS シリーズ焼却炉及

びシステムのライセンス製造が行う。

7.9.2 新製品開発計画

� 新しい領域の参入に伴う製品開発を行う

「中船緑洲」は濱江工場の建設が進行している。新しい工場の敷地にはオフ

ショア装備の製造地区が置かれている。近い将来、「中船緑洲」はオフショア

装備、LNG 産業関連機器設備、環境保護型機器設備、インテリジェント型機

器設備、特殊及び安全保全用機器設備を製造する予定である。

新しい領域への参入計画に伴い、「中船緑洲」は中国国内での「産・学・

研」と提携し、研究・開発を行っている。

2011 年から、傘下の南京緑洲環保公司を中心に、上海船舶研究設計院と

提携して、「舶用中央冷却システムの研究プロジェクト」を実施し、2014 年 9

月にはシステムの総合設計技術、熱負荷パラメータの確定技術、周波数制御

技術など重要技術を解決し、試作機器の製造に成功。同システムは海水ポン

プを利用するためエネルギー消費量を従来の 40%低減し、省エネ効果に優

れ、57,000DWT ばら積船に搭載する予定である。

社内には「企業技術センター」が設置され、2010 年 11 月、「国家級企業

技術センター」と認定。自主開発を重視し、40 トン、30 トン、35トン、80

トンの「KGW 緑洲」舶用クレーン、舶用特種ウィンチ、油圧ストリーマ機、

ロータリーベーン式ステアリングギア及び中国国内最大の立型式ウインド

ラス等新製品の自主開発に成功。

2010 年、2,500DWT クレーン船、20,000 DWT 半潜水船、8,500m3 浚渫船用

のウィンドラス及び 1,500kN 大型ダブルリールストリーマ機、新型板式海水

淡水化装置、6,000L/h 舶用分離機及び净化システムサンプル機等新製品を

開発に成功。

2011 年、舶用クレーンの生産効率を高めるため、クレーン製造プロセス

の改善を行い、クレーンタワー全体を NC加工した。

� 企業内の奨励策を設け、技術革新と人才育成を図る

社員一人一人の経験と才能を伸し、技術革新を通して、製造工程での問題

を解決する目的で、「中船緑洲」は社内に奨励策を設け、毎年、成果を上げて

いる。2014 年、「ベッカー・ラダー溶接処理」を自動サブマージアーク溶接

に替え、「SSCKZ80-5/ 2000 型フライス加工センター修復プロジェクト」な

ど、レベルの高い技術が評価された。

- 64 -

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66

8 中船華南船舶機械有限公司

(China Ship Huanan Ship Machinery Co.,Ltd)

8.1 企業概況

所在地 広西壮族自治区梧州市銭鑑路 73号

Address No. 73, Qianjian Rd., Wanxiu, Wuzhou, Guangxi, China

郵便番号 543004

TEL +86-774-5845666 FAX +86-774-5825758

URL www.scmmp.com.cn

E-mail [email protected]

登録住所 広西壮族自治区梧州市銭鑑路 73号

企業形態 有限責任公司

(国有ホールディング) 創立日 1968 年 1月 1日

法人代表 鄭遠林 総経理 鄭遠林

従業員 1,520 人 敷地面積

35.8 万平方米

(梧州本部 23万平米、

龍穴子会社12.8万平米)

総売上高 RMB44,209 万元 登録資本金 RMB21,573 万元

業務内容

舶用機械、海洋工事設備、港機械、工事機械、機械設備の設計・製造・

取付・修理、自社生産品及び関連技術の輸出業務、自社生産に必要な原

材料、機械設備、機器メーター、部品及び技術の輸入業務(国家の特別

な規定があった場合、除く)、機械、鍛鋳造品の製造、熱処理、金属表面

処理加工。

主要製品 舶用クレーン、海洋クレーン、アンカー、ウインチ等。

所属状況 中国船舶工業集団公司(CSSC) 100%

最大生産能力 各種クレーン 250台、甲板機械 300台。

認証状況

1996 年、ISO9001 品質管理体系の認証を取得。

2009 年、中国船級協会から OHSMS 18001職業安全健康管理体系の認証を

取得。

中国新時代認証センターGJB9001-2001 品質管理体系の認証を取得。

1999 年、アメリカ石油協会から API Spec.Q1 と 2Cの認証を取得。

BV、DNV、GL、ABS、CCS、LRS、NK、RINA 等船級協会の認証を取得。

- 65 -

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67

8.2 会社実績

年度 重要な実績事件

1968 年 1月

中船華南船舶機械有限公司(以下、「華南船機」という。)は「CSSC」

が単独出資して、「国営華南船舶機械廠」として設立。主要業務は機

械、鋳造物、鍛造物、金属表面処理、一・二類圧力容器の生産である。

2006 年 12月 体制改革を行い、企業名を「中船華南船舶機械有限公司」に変更。

2007 年 新しい製造基地「広州龍穴造船基地」の建設を開始。子会社を設立し、

近い将来オフショア製品、大型舶用製品を製造する計画。

2008 年 広西自治区ハイテク企業に認定され、企業技術センターは省クラス

船舶機械研究開発センターに認定された。

2009 年 400t 大型オフショア用クレーンの自主設計・開発・製造に成功。

2010 年 8月

2010 年、舶用クレーン、海洋クレーンの生産は大型化となり、例え

ば、2010年7月に初の200t海洋クレーン、アンカーチェーン直径120mm

の大型ウィンドラス、引張力 500t の各種ウィンチを開発。

2010 年の総売上高は 3.6億元、2009 年に比べ約 5%増加した。

2011 年 8月

「華南船機」は往復運動プランジャ式操舵機構とダブルオイルポン

プユニットを採用する新型油圧舵取機を自主開発し、8 台の受注を獲

得。

2011 年 12月

2011年の生産実績はオフショア用及び舶用クレーン187台/セット、

甲板機械及びその他製品 209 台/セット、769 台/セットの各種機械を

調整及び補修した。中には YQHA3550 型大型伸縮クレーン、直径 122mm

油圧ウインドラスなど初号機を含む。同年の総売上高は RMB3.5 億元

に達する。

2012 年 4月 自主開発した 300トン大型オフショア用クレーンを製造、マレーシ

アの「アジア栄耀 39307 オフショア船」に搭載。

2012 年 12月

2012 年の生産実績はオフショア用及び舶用クレーン 334 台/セット

などであり、中には 300トン大型オフショア用クレーン、60トン深海

オフショア用クレーン、1,100kN・M 油圧千牛 米液压舵取機など一連

の大型製品がある。総売上高は RMB3.2 億元に達する。

2013 年 6月 「華南船機」の広州龍穴基地出荷用埠頭の建設を完成。同埠頭の長

さは 134メートルで、2,000 トン級船舶を止めることができる。

2013 年 12月

2013年の生産実績はオフショア用及び舶用クレーン125台/セット、

甲板機械及びその他製品 439台/セットであり、総売上高は RMB3.3 億

元である。

- 66 -

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8.3

8.3

8.3

売上

売上

営業

総資

自己

負債

3 営業実

.1 総売

出所:中国工

.2 営業

上高

上総利益

業利益

期純利益

資産経常利益

己資本利益率

債率(%)

注:総資産経

自己資本

負債率=

出所:財務諸

(RMB

実績

売上高

工商局

業利益及び

表 8-

益率(ROA)(%)

率(ROE)(%)

経常利益率(

本利益率(RO

=負債合計÷

諸表より計算

2011年

4

万元)

図 8-1 最近

び利益率

-1 最近 3

20

1

(ROA)=当期

OE)=当期純

÷資本金合計

42,365

3 年間の総

年間の営業

011 年

42,365

9,619

5,319

4,736

4.48

11.70

160.99

期純利益÷資

純利益÷資本

×100%

2012年

51,20

総売上高の推

利益及び利

2012

5.

12.

143

資産総額(負債

本金合計×10

20

07

推移

利益率

(単

51,207

10,206

5,680

5,196

20

67

.44

債合計十資本

00%

013年

44,209

単位:RMB万

2013 年

44,

9,

5,

4,

4.07

9.64

137.10

本金合計)×1

68

万元)

209

402

187

465

0

100%

- 67 -

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69

8.3.3 当期受注高及び受注残高(舶用関連)

表 8-2 受注高及び受注残高(舶用関連)

(単位:RMB 万元)

2011 年 2012年 2013年 2014年

受注高(舶用機械) 13,100 10,800 12,300 10,000

受注高(海洋機械) 15,300 29,200 27,700 24,000

受注高合計 28,400 40,000 40,000 34,000

期末受注残高 - - - -

出所:インタビュー

8.3.4 新規受注(舶用関連)

� 「華南船機」は「CSSC」の全額出資子会社として、関連会社との業務提携によ

り、大量の受注を享受している。特に 2014 年には、広州龍穴基地建設がほ

ぼ終了し、同基地にある中船龍穴造船廠などと舶用機械設備の供給協議を

締結。2014 年年末まで、広州にある関連会社への売上高は RMB3,800 万元

を超え、新規受注は RMB4,500 万元を超える。

� 2014 年初頭、 中船澄西遠航船舶(広州)有限公司向けに、舶用クレーン 2

台の受注を獲得。

� 2013 年、滬東中華造船(集団)有限公司と LNG 船用機械設備4隻分の供給

契約を締結、中には LNG タンクトップクレーン、LNG 船用ローディングア

ームを数台含む。

8.4 従業員数

8.4.1 従業員数

「華南船機」の従業員総数は 1,520 人、そのうち管理職が 110 人で、従業員総

数の 7.2%を占め、技術者が 225 人で、従業員総数の 14.8%を占める。

- 68 -

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8.4

8.5

8.5

.2 従業

出所:インタ

5 舶用部

.1 舶用

図 8

出所:インタ

(RMB万元)

業員構成

タビュー

部門実績

用部門販売

8-3 最近 4

タビュー

技術者

14.8%

2011年

17,00

図 8-

売実績(オ

年間のオフ

%

2012年

00

21,

2 従業員構

オフショ

フショア用/舶

管理職

7.2%

年 201

200

18

構成図

ア用/舶用

舶用クレー

一般従業員

78.0%

%

13年 2

8,500

用クレーン

ン売上高の推

2014年

16,100

ン)

推移

70

- 69 -

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8.5

8.6

8.6

ガポ

ク等

とて

1

ム用

用ク

など

.2 舶用

出所:インタ

6 市場シ

.1 市場

華南船機」

ポール、韓

等に輸出さ

ても大きい

999 年から

用クレーン

クレーンと

ど海外にも

(RMB万元)

用部門販売

図 8-4

タビュー

シェア

場シェア

中船華南船

国、ベトナ

れ、ベトナ

ら海洋クレー

を 280 台製

FPSO 用ク

販売されて

2011年

2,100

売実績(舶

最近 4年間

船舶機械有

ナム、ノル

ナム 300DWT

ーン市場に

製造。当該製

レーン市場

ている。

2012年

0

2,9

舶用その

間の舶用その

有限公司の舶

ウェー、ギ

T~16,000D

に進出し、こ

製品は中国

場の約 90%を

年 201

900

2

他)

の他の売上高

舶用クレー

ギリシャ、ス

DWT 貨物船用

これまでに海

国国内の海洋

を占め、ま

13年 2

2,300

高の推移

ーン及び甲

スウェーデ

用市場に占

海洋開発プ

洋開発プラ

た、韓国、

2014年

2,200

甲板機械はシ

デン、デンマ

占めるシェア

プラットフォ

ラットフォー

シンガポー

71

シン

マー

アが

ォー

ーム

ール

- 70 -

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8.6

図 8-5

.2 輸出

図 8-6

出所:中国税

シンガ

韓国

ベトナ

その他

合計

注:以上表

その他の輸

出所:中国税

(RMB万元

2013 年中

出状況

6:最近 3年

税関

ガポール

ナム

表のデータは

輸出国はノル

税関

11

2011年

11,01

元)

国国内クレ

年間のシンガ

表 8-3 主要

は 2013 年の輸

ルウェー、ギ

の他

1.0%

2

15

レーン生産規

ガポール、韓

要輸出先国の

輸出額

2,32

1,76

99

5,96

11,05

輸出データで

リシャ、スウ

2012年

14,338

規模における

韓国、などへ

の輸出額

21

68

95

68

52

である。

ウェーデン、

華南船機

89.0%

2013年

11,052

る「華南船機」

への輸出高の

(単

割合

21%

16%

9%

54%

100%

デンマーク

2

」の割合

の推移

単位:RMB万

ク等がある。

72

万元)

- 71 -

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73

8.7 サービス

8.7.1 サービス従業員数

「華南船機」は国内に修理サービス 4ヶ所を設置し、それぞれ 4名程度を

配置し製品の修理サービスを行っている。

8.7.2 サービス拠点

中船華南船舶機械有限公司北方事務所(青島)

中船華南船舶機械有限公司大連事務所

中船華南船舶機械有限公司上海事務所

中船華南船舶機械有限公司広州事務所

中船華南船舶機械有限公司ベトナム事務所

中船華南船舶機械有限公司は海外市場にも進出しており、イギリスの ALATAS

社を海外のサービス代理店として指定し、グローバルのサービスを行っている。

図 8-7 中国国内アフターサービス拠点の分布

8.8 組織再編(企業買収・合併)

「華南船機」は「CSSC」が全額出資して設立した舶用機械メーカーである。

- 72 -

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74

8.9 研究開発

8.9.1 新製品

� 舶用クレーン

「華南船機」はノルウェー「hydrlift & Normarine AS」社から電動油圧クレ

ーンのライセンス生産を行っている。現在は油圧駆動あるいはオール電化可

変周波数駆動のモーターを搭載する舶用積荷クレーン、ホース·オペレーテ

ィング·クレーン、船用折りたたみ式クレーン、船用伸縮クレーン及び船用

自走式ガントリー・クレーンなどを製造している。

� 舶用甲板機械設備

係留ウインチ、アンカーウインチ、曳航ウインチ、ウインチ盤など

� オフショア用クレーン

最新のアメリカ石油協会API-2C規格及びその他の船級協会オフショア用

クレーン規格に合わせて設計・製造を行い、油圧駆動のディーゼルエンジン、

油圧駆動あるいはオール電化可変周波数駆動のモーターを選択することが

できる。

自主開発した MQ4032 配管クレーン、最大上げ力 500 トンまでのオフショ

ア用クレーン、補償沖波機能付けの近海クレーンなどがある。

� その他

港湾用クレーン、環境保全型再生資源機械、水利工事用設備など

8.9.2 新製品開発計画

� オフショア工事用機械の技術力を強化。

「華南船機」は「広西船舶機械研究開発センター」、「広西海洋及び船舶研究

開発センター」としてハイテク製品の開発を積極的に行っている。

今までは 40 トン・32M 海洋プラットフォーム配管クレーン、200 トン/300

トン/400 トン大型オフショア用クレーン、舶用油圧門型クレーン、舶用貨

物クレーン等多くの新製品の開発に成功。現在、最大クレーン上げ力 500t

の海洋クレーンの開発を行っている。

2014 年、アームの長さ 45M のオフショア伸縮クレーン及び大型オフショ

ア用クレーンは「CSSC」年度科学技術賞を受賞。

� 国のエネルギー政策の調整に伴い、LNG 船用ローディングアームの開発プロジェクト

を実施

国のエネルギー構造に関する計画には、LNGは重点的に発展することを掲

げている。「華南船機」は、2013年から陸用大型 LNG 貯蓄タンク向けにホー

スデリック・クレーン設備の開発を開始し、2014 年には滬東中華造船(集

団)有限公司向けに初の LNGタンクトップクレーンを開発し、同設備の国産

化を実現。今後は、LNG船用ローディングアームの国産化プロジェクトを実

- 73 -

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75

施していく予定

� 大型化の要求に応え、海外大手と提携し、製品開発と市場開拓を図る

近年、舶用及びオフショア用クレーンの大型化が目立つ。「華南船機」は

200 トン大型オフショア用クレーンの自主開発に成功し、重要技術を獲得す

ることができた。その後も 150 トン、300 トンなど一連の設備を製造した。

2014 年、大型舶用及びオフショア用クレーンの製造技術を高めるため、

ドイツのクレーン製造企業である「TTS」社傘下の「NMF」社と共同出資し、「徳

瑞斯華南重機有限公司」を設立した。新しい子会社では、主に大型舶用及び

オフショア用のクレーンの研究・設計・販売及び技術サポートが行われ、TTS

ブランドと「華南船機」ブランドの 80 トン~500 トン規格の製品を製造・販

売し、新型製品の共同開発も予定している。

- 74 -

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9 大連船用推進器有限公司

(Dalian Marine Propeller Co., LTD)

9.1 企業概況

所在地 大連市西崗区海防街 1-1号

Address 1-1Haifang Street,Xigang District,Dalian,Prc.

郵便番号 116021

TEL +86-411-84411697 FAX +86-411-84412204

URL www.dmpp.cn

E-mail [email protected]

登録住所 大連市西崗区海防街 1-1号

企業形態 有限責任公司(法人独資) 創立日 1984 年 6月 16日

法人代表 陳宝起 総経理 陳宝起

従業員 336 人 敷地面積 3 万平米

総売上高 RMB45,088.7 万元 登録資本金 RMB36,008 万元

業務内容 舶用推進器の製造、機械加工、舶用推進器及び部品の修理、貨物、技

術の輸出入

主要製品 舶用プロペラ

所属状況 中国船舶重工股份有限公司(CSIC)100%

最大生産能力 1回の鉄鋼総溶融能力 170トン、直径 11M、重さ 100 トンの超大型コンテ

ナー船及び超大型 VLCC 用プロペラの量産が可能。

認証状況

1997 年、GB/T19002—1994 品質管理体系の認証を取得

2003 年、GB/T19001—2000 品質管理体系の認証を取得。

CCS、LR、DNV、ABS、NK、KR、BV、GL、RINA 等 9ヶ国の船級協会からの認

証を取得。

- 75 -

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77

9.2 会社実績

年度 重要な実績事件

1984 年 6月

大連船用推進器有限公司(以下、「DMPC」という。)は大連船舶工業

公司が全額出資し、「大連船用推進器廠」として設立。主要業務は機

械加工、舶用船用プロペラ及び部品の修理である。

1985 年 1月

「大連船用推進器廠」は製造技術と生産能力を大きく伸ばし、日本

プロベラメーカー「ナカシマプロペラ株式会社」と製造技術のライセ

ンス契約を締結した。

2002 年 12月 「DMPC」は世界先進製造技術のライセンスで、2002 年 12 月までに

直径 3M 以上大型プロペラを 80機以上製造。

2006 年 12月 2006 年には、舶用プロペラを 82機生産。

2008 年 3月 体制改革のため、企業名を「大連船用推進器有限公司」に変更。

2009 年 12月 2009 年には、「DMPC」の売上高は RMB55,035 万元に達した。

2010 年 9月

中国初の 18.7 トンの大型舶用プロペラを製造。当該大型舶用プロ

ペラは大連中遠船務工程有限公司が建造する 8 万 DWT バラ積み貨物

船に搭載。

2010 年 12月 「CSIC」から数回の増資を受け、2010 年 12 月までに、登録資本金

を「RMB36,008 万元」に変更。

2010 年 12月

2010 年には、舶用プロペラを 470機生産、前年に比べて 4.44%増

となり、舶用ブレードを 130 機生産、前年に比べて 1.56%増となっ

た。

2012 年 4月

超大型舶用プロペラ生産ラインの建設が開始され、新工場は大連

市普湾新区三十里堡臨港工業園を選び、総面積は 3.7万平米になり、

建設は 2014 年に完成する予定。

2013 年 6月 中国初の完成品重さが 100トンを超える船用プロペラを製造。

- 76 -

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9.3

9.3

9.3

3 営業実

.1 総売

出所:中国工

.2 営業

上高

上総利益

業利益

当期純利益

総資産経常利益

己資本利益率

債率 (%)

注:総資産経

自己資本

負債率=

出所:財務諸

(RMB

実績

売上高

工商局

業利益及び

表 9-

益率(ROA)(

率(ROE)(%

経常利益率(

本利益率(RO

=負債合計÷

諸表より計算

2011年

39

万元)

図 9-1 最近

び利益率

-1 最近 3

2

(%)

%)

(ROA)=当期

OE)=当期純

÷資本金合計

9,855

3 年間の総

年間の営業

2011 年

39,855

8,257

2,630

2,603

2.55

4.85

90.59

期純利益÷資

純利益÷資本

計×100%

2012年

40,62

総売上高の推

利益及び利

2012

3

6

78

資産総額(負債

本金合計×10

20

5

推移

利益率

(単

2 年

40,625

8,133

3,423

3,435

.42

.12

8.98

債合計十資本

00%

013年

45,089

単位:RMB万

2013 年

45,

8,

3,

3,

3.45

6.54

89.53

本金合計)×1

78

万元)

089

797

572

859

3

100%

- 77 -

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9.3

「D

9.3

「DM

9.4

9.4

11.

9.4

.3 当期

DMPC」の受注

.4 新規

MPC」の新規

4 従業員

.1 従業

「DMPC」の従

9%を占め

.2 従業

出所:インタ

期受注高及

注高及び受注

規受注(舶

受注(舶用

員数

業員数

従業員総数は

、技術者が

業員構成

タビュー

23

及び受注残

注残高(舶用

舶用関連)

用関連)に

は 336 人、

が 80 人で、

図 9-

技術者

3.8%

管理職

11.9%

残高(舶

関連)に関す

関する情報

、そのうち

従業員総数

2 従業員構

用関連)

する情報はな

報はない。

ち管理職が

数の 23.8%

構成図

一般従

64.

ない。

40 人で、

%を占める

従業員

.3%

従業員総数

79

数の

- 78 -

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9.5

9.5

9.5

5 舶用部

.1 舶用

出所:インタ

.2 舶用

出所:インタ

(RMB万

(RMB万元

部門実績

用部門販売

図 9-3

タビュー

用部門販売

図 9-4

タビュー

2011年

25,95

万元)

2011年

7,69

元)

売実績(舶

最近 4年間

売実績(舶

最近 4年間

年 2012

5027,

2012年

90

6,

舶用プロ

間の舶用プロ

舶用ブレ

間の舶用ブレ

2年 20

600

3

年 201

840

ペラ)

ロペラ売上高

ード)

レード売上高

13年 2

31,570

13年 2

7,120

高の推移

高の推移

2014年

34,940

2014年

6,590

80

- 79 -

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81

9.6 市場シェア

9.6.1 市場シェア

「DMPC」は中国最大の舶用ペロペラ製造メーカーであり、親会社は中国 2大造

船グループの中国船舶重工集団公司(CSIC)傘下の中国船舶重工股份有限公司

であり、市場のシェアが高い。

主要製品は、舶用固定ピッチプロペラと舶用可変ピッチプロペラであり、現

在、最大直径 11m、完成品重量 100t の大型コンテナ船と VLCC 用プロペラの製

造が可能で、大型プロペラ分野において、中国大型舶用プロペラ市場のマーケ

ット・シェアが 60%以上に達する。

9.6.2 輸出状況

「DMPC」の製品は、中国国内造船所の輸出新造船に搭載されて海外に輸出され

ることが多く、輸出先はデンマーク、ポーランド等数十ヶ国がある。

製品の直接輸出においては、2007 年に輸出実績があったが、その後、中国税

関のデータには「DMPC」の輸出データはない。

9.7 サービス

9.7.1 サービス従業員数

「DMPC」は工場内に技術センター、品質管理部とアフターサービス部を設置し

ている。サービス関連従業員数は 8人程度である。

「DMPC」は社内において「アフターサービス作業基準」を定め、修理に関しては

技術者が行なう。

9.7.2 サービス拠点

「DMPC」は他にサービス拠点を設置していない。

- 80 -

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82

9.8 組織再編(企業買収・合併)

9.8.1 買収企業・合併会社リスト

表 9-9 買収企業・合併会社リスト

社名 会社概況

上海斯瑪德大推船用螺旋槳

設計有限公司

2007 年,中国船舶科学研究中心(CSIC 702 研究所)と

「DMPC」と共同出資で設立された専門的な舶用プロペラ

設計会社。主にバラ積み貨物船、オイル船、コンテナ

船及び各種の特種船の推進器(固定ピッチプロペラ、

可変ピッチプロペラ)の研究・設計・試験・加工・サ

ービス等。

9.8.2 買収・合併後の状況

現在、上海斯瑪德大推船用螺旋桨設計有限公司は「DMPC」からの開発要望に応

じて、各種ばら積船・タンカー・コンテナ船及び特種船舶用のプロペラ(固定

ピッチプロペラと可変ピッチプロペラ)の研究・設計を行い、関連技術のサポ

ートを提供している。事例として、江南船廠が建造した 297,000DWT タンカー、

外高橋船廠が建造した 316,000DWT タンカー及び 175,000DWT ばら積船などに搭

載されたプロペラを設計した。

9.9 研究開発

9.9.1 新製品

� 「DMPC」の主力製品は、舶用固定ピッチプロペラと舶用可変ピッチプロペ

ラであり、現在、最大直径 11m、完成品重量 100t の大型コンテナ船と VLCC

用プロペラを製製造できる。

� 近年、VLCC タンカー搭載用の大型プロペラ(直径 10m、完成品重量 72 ト

ン)の製造に成功し、また、自主研究・設計により 8,000TEU コンテナ船

搭載用の大型プロペラの製造に成功した。「超大型コンテナプロペラ製

造技術」は中国造船学会技術奨を受賞した。

� 2013 年 6月、中国初の完成品重さが 100 トンを超える船用プロペラを製

造。

9.9.2 新製品開発計画

� 中国国内市場向けの新製品開発

「DMPC」の主要ユーザーは、ほとんど中国国内造船企業であるため、中国国

- 81 -

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83

内市場向けの商品開発、特に軍用・民用船舶プロペラ及び舶用設備の銅合金

鋳造物の開発に力を入れている。

2011 年の開発計画では、中国近海作業船用可変ピッチプロペラの研究プ

ロジェクトに取り組む。

� 最先端の船舶メーカー向けに関連製品を開発

同工場は大量の先端設備を使用している。例えばドイツ製の 5 軸連動デ

ジタルフライス盤がある。

「DMPC」はこれからも大型舶用プロペラ生産ラインを建設し、2014年 12 月

までの完成を計画しており、大型舶用プロペラ市場での競争力がますます高

くなる。

- 82 -

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84

10 瓦錫蘭推進装置(無錫)有限公司

(Wartsila Propulsion(Wuxi)Co., Ltd.)

10.1 企業概況

所在地 江蘇省無錫国家高新技術産業開発区錫勤路 53号

Address No.53 Xi Qin Road, Wuxi National High & New Tech Development Area,

Wuxi,Jiangsu Province ,China

郵便番号 214028

TEL +86-510-68860218 FAX +86-510-68860219

URL http://www.wartsila.com

E-mail

登録住所 無錫国家高新技術産業開発区 B18-D

企業形態 有限責任公司(外国資本

の独資企業) 創立日 2004 年 10月 28日

法人代表 HAN JAMES J 総経理 扬.布莱梅

従業員 350 人 敷地面積 3,000 平米

総売上高 RMB28,936 万元 登録資本金 1,040 万ユーロー

業務内容 舶用推進装置及び関連部品の設計・製造・加工を行う。

主要製品 プロペラ、TRANSVERSE スラスター、ガスケット、シール製品等

所属状況 バルチラ テクノロジー股份有限公司 100%

最大生産能力

スラスター製造ライン3本、シール製造ライン1本

舶用 TRANSVERSE スラスター 300 台、LIPS コンパクト型スラスター90

認証状況 中国 CCS、ノルウェーDNV 、フランス BV等船級協会の認証を取得

- 83 -

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10.

20

20

20

20

20

20

20

10.

10.

.2 会社

年度

004 年 10月

005 年 7月

007 年 8月

007 年 11月

010 年 4月

012 年 12月

013 年 1月

.3 営業

3.1 総売

出所:中国工

(RMB 万元

社実績

いう

「バ

推進

産ラ

スラ

さら

ラス

2

スタ

はそ

力 3

を開

実績

売上高

工商局

2011年

26,08

元)

瓦錫蘭推進装

う。)はフィ

バルチラ推進

進器製造メー

舶用 TRANSVE

ライン1本が

ラスター(T

舶用 LIPS コ

らに生産ライ

舶用シール及

製品の設計・

スター(LCT

012 年末まで

タ(TT)、L

それぞれが 1

バルチラが従

(無錫)」は

3,000KW 以下

開始。

10-1 最近

201

84

1

装置(無錫)

ィンランドの

装置アソシエ

ーカーである

ERSE スラスタ

が稼働開始。量

T)製品エン

ンパクト型ス

インを2本増

及びベアリン

製造・配信

)製品エンジ

でに、「瓦錫蘭

IPS コンパク

1,000 台、10

従来型から新

WARTSILA T

下の WARTSIL

近 3年間の総

12年

16,935

重要な実

有限公司(

の舶用エンジ

エイツ」社が

る。

ター(TT)の

量産が安定し

ンジニアリン

スラスター

増やし、製造

ング製造ライ

信の最適化を

ジニアリング

蘭(無錫)」

クト型スラス

00台と 10,0

新型推進器へ

TRANSVERSE ス

LA STEERABLE

総売上高の推

2013年

28,936

績事件

以下、「瓦錫

ジン大手「WART

が単独出資し

の生産技術を

した2007年に

ングを設立。

(LCT)の生産

造能力を高め

ン1本が稼働

図り、LIPS

グを設立。

」が製造した

スター(LCT

000 枚を超え

転換する戦略

スラスター

E スラスター

推移

錫蘭(無錫)

TSILA」社傘下

て設立した舶

を導入し、関

には、TRANSV

産技術を導入

る。

働開始。。

コンパクト

トンネル型す

)とシールの

える。

略に応じ、「

(WTT)と最大

ー(WST)の

85

」と

下の

舶用

連生

VERSE

入し、

型ス

すラ

の数

瓦錫

大出

製造

- 84 -

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86

10.3.2 営業利益及び利益率

表 10-1 最近 3年間の営業利益及び利益率

(単位:RMB 万元)

2011 年 2012年 2013年

売上高 26,084 16,935 28,936

売上総利益 1,289 -207 3,983

営業利益 -312 -3,267 1,303

当期純利益 -307 -3,515 1,323

総資産経常利益率(ROA)(%) -1.28 -22.58 6.59

自己資本利益率(ROE)(%) -5.83 -215.93 48.01

負債率 (%) 354.80 856.28 628.41

注:総資産経常利益率(ROA)=当期純利益÷資産総額(負債合計十資本金合計)×100%

自己資本利益率(ROE)=当期純利益÷資本金合計×100%

負債率=負債合計÷資本金合計×100%

出所:財務諸表より計算

10.3.3 当期受注高及び受注残高(舶用関連)

表 10-2 受注高及び受注残高(舶用関連)

単位:RMB 万元

2011 年 2012年 2013年 2014年

受注高 - - - 24,100

期末受注残高 - - - 700

出所:インタビュー

10.3.4 新規受注(舶用関連)

「瓦錫蘭(無錫)」は「WARTSILA」のグローバルセールスネットワークを通じて

受注を受け、WTT 型と WST 型スラスターの製造に集中。新規受注の内容は発表

されていない。

バルチラの独資子会社として、「瓦錫蘭(無錫)」はバルチラ(中国)の本部

に出張所を置き、香港を含む中国市場でのビジネスチャンスを求めている。

- 85 -

Page 94: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

10.

10.4

員総

10.4

10.

10.

.4 従業

4.1 従業

瓦錫蘭(無

総数の 8.6%

4.2 従業

出所:インタ

.5 舶用

5.1 舶用

出所:インタ

(RMB万元

員数

業員数

無錫)」の従

%を占め、

業員構成

タビュー

部門実績

用部門販売

図 10-3

タビュー

技術者

7.1%

2011年

22,70元)

従業員総数

技術者が 2

図 10-

売実績(推

最近 4年間

2012

00

14,

は 350 人、

25 人で、従

-2 従業員構

推進装置

間の舶用推進

一般

84

管理職

8.6%

年 20

500

2

そのうち

従業員総数

構成図

進装置売上高

般従業員

4.3%

013年

24,900

ち管理職が

数の 7.1%を

高の推移

2014年

22,300

30 人で、従

を占める。

87

従業

- 86 -

Page 95: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

10.

10.

10.

であ

フル

10,

約さ

10.

中国

など

バル

5.2 舶用

出所:インタ

.6 市場

6.1 市場

瓦錫蘭(無

あり、市場

瓦錫蘭(無

ルスイング

000 枚を超

されている

6.2 輸出

最近の 3 年

国国内企業

瓦錫蘭(無

どを主力製

ルチラ社の

(RMB万

用部門販売

図 10-4

タビュー

場シェア

場シェア

無錫)」の親

シェアが高

錫)」は 201

スラスター

超えている。

出状況

年間(2012-

に向けて販

無錫)」は、

品としてお

グローバル

2011年

3,4

万元)

売実績(

最近 4年間

親会社はフ

高い。

12年 12月ま

ー(LCT)と

現在、バル

-2014 年)

販売されて

バルチラ社

おり、直接海

ルセールスネ

年 20

400

2

シール)

間の舶用シー

ィンランド

までに、製造

とシールの数

ルチラの W

において、

おり、海外

社の全額出

海外へ輸出

ネットワー

12年

2,400

ールの売上高

ドの舶用エ

造したトン

数はそれぞ

WST 型推進器

「瓦錫蘭

外に輸出され

出資子会社で

出する手段を

ークを通して

2013年

4,000

高の推移

ンジン大手

ンネル型スラ

ぞれが 1,000

器の製造は

(無錫)」の

れなかった

であり、推

を持ってい

て販売され

2014年

3,900

手「WARTSILA

ラスター(T

0台、100 台

は全てここに

の製品は、全

た。

推進器やシー

いない。製品

れている。

88

A」社

TT)、

台と

に集

全て

ール

品は

- 87 -

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10.

10.7

トワ

ービ

「WA

員を

10.

10.

舶用

.7 サー

7.1 サー

瓦錫蘭(無

ワークを通

ビスセンタ

中国国内に

RTILA」ブラ

を持ってい

7.2 サー

瓦錫蘭維修

瓦錫蘭維修

瓦錫蘭維修

瓦錫蘭維修

瓦錫蘭維修

.8 組織

瓦錫蘭(無

用推進器の

ビス

ービス従業

無錫)」が製

通じて販売さ

ーで修理す

おいて、「

ランドの製

る。

ービス拠点

服務(上海

服務(上海

服務(上海

服務(上海

服務(上海

図 10-5

織再編(企

無錫)」は舶

製造メーカ

業員数

製造した製

されており

することが

「WARTILA」社

品の修理サ

海)有限公

海)有限公

海)有限公

海)有限公

海)有限公

5 中国国内

企業買収

舶用エンジ

カーである。

製品は「WART

、「WARTIL

できる。

社は修理サ

サービスを行

司華潤大東

司山海関船

司舟山服務

司広州南沙

内アフターサ

・合併)

ン大手「WAR

TILA」社のグ

LA」社が世界

サービスセン

行う。現在

東服務ステー

船廠服務ステ

務ステーシ

沙分公司

サービス拠点

RTSILA」社が

グローバル

界各地で設

ンター5 ヶ

在は約 200

ーション

テーション

ョン

点の分布

が全額出資

ルセールスネ

設置している

ヶ所を設置し

名のサービ

資して設立

89

ネッ

るサ

し、

ビス

した

- 88 -

Page 97: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

90

10.9 研究開発

10.9.1 新製品

現在、従来型推進器から新型機種へ転換しており、最大出力 3,000KW 以下の

コンパクト型バルチラフルスイング・スラスター(WST)の製造を開始。

2014 年 10 月、バルチラ社が開発し、「瓦錫蘭(無錫)」が製造した WST -14

型スラスターの設計は DNV GL の認証を取得した。WST-14 は WST シリーズの一

部であり、その特徴はタグボート、AHTS、近海用貨物船向けで、環境基準「US EPA

VGP 2013」を満足する。

現在製造している機種:

TT 型:TRANSVERSE THRUSTER

LCT:LIPS COMPACT THRUSTER

新世代機種:

WTT 型:WARTSILA TRANSVERSE THRUSTER バルチラサイドスラスター

最大出力 3,000KW 以下の WST 型:WARTSILA STEERABLE THRUSTER コンパク

ト型バルチラフルスイング・スラスター

10.9.2 新製品開発計画

「瓦錫蘭(無錫)」は社内に技術品質部を構え、技術者が 25 人おり、主に生

産プロセスにおいて技術問題の解決、品質検査・測定、及びユーザーへの技術

サポート等アフターサービスを担当している。

製造しているスラスターの開発はバルチラ社が行っている。「瓦錫蘭(無錫)」

はバルチラ社が中国で出資し、設立した製造工場として、中国本土における製

造技術と生産力を強化する方針である。

- 89 -

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91

11 江蘇振華砅業製造有限公司

(Jiangsu Zhenhua Pump Industry Co., Ltd.)

11.1 企業概況

所在地 江蘇省姜堰市姜堰大道 9号

Address No. 9, Jiangyan Dadao, Jiangyan, Taizhou, Jiangsu, China

郵便番号 225500

TEL 0523-82072008 FAX 0523-82072888

URL www.zhpump.com.cn

E-mail [email protected]

登録住所 江蘇省姜堰市姜堰大道 9号

企業形態 有限責任公司

(自然人ホールディング)創立日 1958 年

法人代表 巫進 総経理 巫進

従業員 410 人 敷地面積 78,500 平米

総売上高 183,649 千元 登録資本金 505 万元

業務内容 ポンプ、舶用補機、一般機械の製造・加工・販売、ポンプの設計・開

発、電気製品の販売を行う。

主要製品 ジェットポンプ、消防ポンプ、水中ポンプ等

所属状況 巫進 52.48%、丁陽 7.92%、吉江林 7.92%、谢振華 7.92%、俞志君 7.92%、、

7.92%

最大生産能力 最大生産能力 300台/月

認証状況

中国新時代品質認証センターからの GB/T19001—2000/ISO9001-2000 と

GJB9001A—2001 品質管理体系の認証、中国 CCS、イギリス LR、ドイツ

GL、米国 ABS、ノルウェーDNV、日本 NK、フランス BV 等船級協会から

の認証を取得。

- 90 -

Page 99: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

11.

19

20

20

20

20

20

20

11.

11.

.2 会社

年度

998 年 7月

006年

010年4月、

010年 12月

011年

011 年 12月

012 年 9月

.3 営業

3.1 総売

出所:中国工

(RMB 万元

社実績

江蘇

は 195

改革を

補機・

の技術

ロシ

術を導

ルに達

「振華

省博士

年間

となり

中国

ポンプ

「立型

品を 1

「振華

認定。

実績

売上高

工商局

2011年

13,545

元)

蘇振華砅業製

58 年に創立

を行い、現在

一般機械の

術開発である

シアシベリア

導入し、ハイ

達する。

華ポンプ」の

士後期課程研

間生産実績は

り、舶用遠心

国船舶重工集

プを開発。

型自吸式遠心

19件開発し、

華ポンプ」は

11-1:最近

20

5

重要

製造有限公司

された「江蘇

在の「振華ポン

の製造・加工及

る。

ア水力機械科

テク製品の

の研究センタ

研究ステーシ

は舶用ジェッ

ポンプは 1,

集団公司第 70

心ポンプ自己

、特許を 18

は江蘇省中小

近 3年間の総

012年

15,368

要な実績事件

(以下、「振華

蘇振華船舶廠

ンプ」に改名

及び販売、ポ

科学研究院か

「電動遠心ポ

ターは江蘇省

ションとなった

トポンプは

250台で、20

04 研究所と技

己水冷却機」

件申請。

小企業イノベ

総売上高の推

2013年

18,36

華ポンプ」と

廠」である。1

名。主要業務

ポンプ・舶用

から先端的な

ポンプ」を開

省科学技術庁

た。

350 台で、20

009 年より 1

技術提携し、

特許を取得

ベーション力

推移

65

という。)の

1998 年には

務はポンプ・

用補機・電気

水力金型設

開発し、国際

庁の承認より

009年より 9

10%増となっ

共同研究で

得するなど、

力建設模範企

92

前身

体制

舶用

製品

計技

際レベ

江蘇

%増

った。

消防

新製

業に

- 91 -

Page 100: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

93

11.3.2 営業利益及び利益率

表 11-1 最近 3年間の営業利益及び利益率

(単位:RMB万元)

2011 年 2012年 2013年

売上高 13,545 15,368 18,365

売上総利益 6,783 8,896 8,265

営業利益 2,613 3,841 2,299

当期純利益 2,430 3,576 3,300

総資産経常利益率(ROA)(%) 7.67 11.23 8.90

自己資本利益率(ROE)(%) 12.95 16.28 13.30

負債率 (%) 68.98 45.02 49.44

注:総資産経常利益率(ROA)=当期純利益÷資産総額(負債合計十資本金合計)×100%

自己資本利益率(ROE)=当期純利益÷資本金合計×100%

負債率=負債合計÷資本金合計×100%

出所:財務諸表より計算

11.3.3 当期受注高及び受注残高(舶用関連)

表 11-2 受注高及び受注残高(舶用関連)

単位:RMB万元

2011 年 2012年 2013年 2014年

受注高 - - - 16,400

期末受注残高 - - - 16,700

出所:インタビュー

11.3.4 新規受注(舶用関連)

2014 年、「振華ポンプ」は、滬東中華造船廠から舶用低騒音舶用ポンプの受

注を獲得。同受注はセット販売により一連の製品をオフショア工事船、4.5 万

トンコンテナーローロー船などに搭載する予定。

11.4 従業員数

11.4.1 従業員数

「振華ポンプ」の従業員総数は 410 人、そのうち管理職が 65人で、従業員

総数の 15.9%を占め、技術者が 93 人で、従業員総数の 22.7%を占める。

- 92 -

Page 101: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

11.4

11.

11.

4.2 従業

出所:インタ

.5 舶用

5.1 舶用

出所:インタ

(RMB万元

業員構成

タビュー

部門実績

用部門販売

図 11-3:最

タビュー

2011年

1,9

元)

図 11-

売実績(

最近 4年間の

技術者

22.7%

管理職

15.9%

年 20

9601

-2 従業員構

ジェット

の舶用ジェッ

12年

1,980

構成図

ポンプ)

ットポンプ売

一般従業

61.5%

2013年

2,220

売上高の推移

業員

%

2014年

2,070

94

- 93 -

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11.

11.

5.2 舶用

出所:インタ

5.3 舶用

出所:インタ

(RMB万

(RMB万

用部門販売

図 11-4

タビュー

用部門販売

図 11-5

タビュー

2011年

5,5

万元)

2011年

6,0

万元)

売実績(遠

最近 4年間

売実績(舶

最近 4年間

年 20

500

6

年 20

040

7

遠心分離

間の舶用遠心

舶用その

間の舶用その

12年

6,160

12年

7,260

離機)

心分離機売上

他)

の他の売上高

2013年

7,600

2013年

8,580

上高の推移

高の推移

2014年

7,700

2014年

7,830

95

- 94 -

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96

11.6 市場シェア

11.6.1 市場シェア

1958 年、「江蘇振華砅廠」として創立。1998 年 7月に企業体制改革で「振華ポ

ンプ」として再登録。舶用ポンプ製造メーカーとして 50 年以上の歴史を持ち、

舶用ポンプ市場において高い市場シェアを持っている。

「振華ポンプ」は江蘇省中部の姜堰市に立地し、揚子江デルタ地域において市

場シェアが 70%と高く、渤海湾、揚子江沿岸、福建エリアにおいても一定の市

場シェアを持っている。

11.6.2 輸出状況

最近の 3年間(2012-2014 年)において、「振華ポンプ」の製品は全て中国国

内の造船企業に向けて販売されており、海外に輸出されていなかった。

「振華ポンプ」が生産した舶用ポンプは全て中国国内の造船所向けに出荷さ

れており、造船所で組み立てられた後、船主に引き渡され、東南アジア、ドイ

ツ、アメリカ、ロシアなど世界の国及び地区に輸出されている。

11.7 サービス

11.7.1 サービス従業員数

「振華ポンプ」は工場構内にアフターサービス部門とサービス関連従業員を

3名を置いている。アフターサービス拠点の従業員が修理を受け付けし、専門

の修理技術者あるいは生産部の技術者が現場に駆けつけ、修理を実施する。

11.7.2 サービス拠点

「振華ポンプ」は他にはサービス拠点を設置していない。

11.8 組織再編(企業買収・合併)

組織再編の関連情報がない。

- 95 -

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97

11.9 研究開発

11.9.1 新製品

「振華ポンプ」は先端的な CNC 工作機械設備、コンピューター監視設備を用

いて、ポンプ製品の開発・製造を行っている。

2013 年、江蘇大学の研究成果である「高効率遠心分離ポンプ技術」を導入、CH

型舶用ポンプの改良に成功。

2014年12月までに、「振華ポンプ」は各種規格の新型ポンプを約100種開発。

CPJ ジェットポンプ、CLZ 縦型自吸ポンプ、CLH 縦型海水ポンプ、CWY 緊急消防

ポンプ、CWF 封水ポンプ、低騒音舶用ポンプなどが挙げられる。企業が持つ国

家特許は 12 件であり、ポンプ製品の国家基準と業界基準の策定・改正にも参

加しており、関連プロジェクトは中国船舶業界基準 2件、国家基準 1件である。

11.9.2 新製品開発計画

「振華ポンプ」は、自社技術研究センターで、舶用ポンプ振動低減・騒音低

減技術等の研究を行い、一連の成果を上げ、新型製品の開発に成功。

現在、「振華ポンプ」は先端的な自動制御技術を取入れ、製造プロセスの最

適化を行う計画である。

鋳造工程には樹脂砂鋳造生産ラインを導入、CNC 工作機械設備、コンピュー

ターモニターにより作業の自動化を高め、自吸装置や密封冷却潤滑装置及び管

路システムを統合させるといった生産ラインの改良に力を入れている。

今後は製造工程のモニタリング及び出荷全検査システムを構築中。

- 96 -

Page 105: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

98

12 中船航海科技有限責任公司

(Machinery Co., Ltd.)

12.1 企業概況

所在地 上海市浦東新区金橋路 535号

Address No.2851, Jinqiao Rd., Shanghai,China

郵便番号 200136

TEL +86-21-58713258 FAX +86-21-59469490

URL

E-mail [email protected]

登録住所 上海市浦東金橋路 535号

企業形態 有限責任公司(法人単独

資本) 創立日 2004 年 9月 28日

法人代表 楊国兵 総経理 王文友

従業員 80 人 敷地面積 0.7 万平米

総売上高 RMB7,846 万元 登録資本金 RMB19,055 万元

業務内容

航海科学技術領域における技術開発・技術コンサルタント・技術サ

ービスを提供し、ナビゲーション機器・舶用自動化システム及び関連

計器設備・機電自動化設備・電動風力パイプユニット・風量制御ポン

プ・防火排煙ポンプ(特殊設備を除く)の設計・製造・加工・メンテ

ナンス・取付を行い、金物・機械設備・環境保護用設備・電線ケーブ

ルの販売、貨物及び技術の輸出入業務を行う

主要製品 ジャイロコンパス、精密誘導システム、磁気コンパスと自動操縦装置

所属状況 中船電子科技有限公司 100%

最大生産能力 -

認証状況 中国新時代品質認証センターからISO9001品質管理体系の認証を取得。

中国船級協会品質管理体系の認証を取得。

- 97 -

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99

12.2 会社実績

年度 重要な実績事件

1928年 「私営環球鉄工廠」として創立。

1960 年 国営企業「上海航海儀器廠」に変更。

1992 年 6月 「上海航海儀器総廠」となり、各種舶用コンバス、ベアリング装

置、エンジンルームの自動化装置を製造。

2004 年 9月 中国船舶工業集団公司(CSSC)傘下の全額出資子会社となり、

上海航海儀器有限責任公司として新たに会社登録。

2006 年 2月

浦東新区にて生産稼働開始。主要製品は舶用誘導自動化製品、

舶用マシンルーム自動化製品シリーズ、慣性航法、水中音響ナビ

ゲーション、電気コンパス等がある。

2008 年 10月 科技大学と産学研提携を結び、高精度レーザージャイロナビゲ

ーションシステムの技術開発及び製品化開発を行う。

2010 年 9月

大連海事大学と提携して電子カルテ·ナビゲーションシステム

(ECS)が開発され、中国船級協会(CCS)の認証を取得。中海集

団等船会社所有の船舶に搭載される。

2010 年 12月 新製品「DC-Ⅲ型オートパイロット」が発売され、2010 年の販売

実績が 26 セットに達する。

2011 年初頭 海洋構造物用自動コントロールシステム、綜合船橋システム等

製品は第 12次五カ年期間の開発製品として目標を立てる。

2011 年 11月 上海亨通光電科技有限公司と提携して、FOG コンパスの共同開発

を実施。

2014 年 12月

中船電子科技有限公司(親会社)と中国船舶工業系統工程研究

院は再編され、上海航海儀器有限責任公司は新社名「中船航海科技

有限責任公司」に変更された。

- 98 -

Page 107: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

12.

12.

12.

売上

売上

営業

総資

自己

負債

.3 営業

3.1 総売

出所:中国工

3.2 営業

上高

上総利益

業利益

当期純利益

資産経常利益

己資本利益率

債率 (%)

注:総資産経

自己資本

負債率=

出所:財務諸

(RMB 万

実績

売上高

工商局

業利益及び

表 12

益率(ROA)(%)

率(ROE)(%)

経常利益率(

本利益率(RO

=負債合計÷

諸表より計算

2011年

7,

万元)

12-1 最近

び利益率

2-1:最近 3

20

) -

) -

7

(ROA)=当期

OE)=当期純

÷資本金合計

846

近 3年間の総

年間の営業

011 年

7,846

-76

-2,484

-1,895

-9.16

-16.24

77.35

期純利益÷資

純利益÷資本

×100%

2012年

8,855

総売上高の推

業利益及び利

2012 年

0.2

0.4

64.

資産総額(負債

本金合計×10

20

推移

利益率

(単

8,855

2,082

-352

54

28

46

22

債合計十資本

00%

013年

8,124

1

単位:RMB 万

2013 年

8,1

1,5

-6

0.23

0.39

65.55

本金合計)×1

100

元)

124

576

697

45

100%

- 99 -

Page 108: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

12.

12.

12.4

技術

12.4

3.3 当期

受注高

期末受注残

出所:インタ

.4 従業

4.1 従業

従業員総数

術者が 10 人

4.2 従業

出所:インタ

期受注高及

表 12

タビュー

員数

業員数

は 80 人、そ

人で、従業員

業員構成

タビュー

技術

12.5

及び受注残

2-2 受注高

2011 年

10,00

5,00

そのうち管

員総数の 1

図 12-

術者

5%

管理職

10.0%

残高(舶

高及び受注残

2012

00

00

理職が 8人

12.5%を占

-2 従業員構

用関連)

残高(舶用関

2 年

-

-

人で、従業員

占める。

構成図

一般従業

77.5%

関連)

2013 年

5,400

6,000

員総数の 10

業員

%

1

単位:RMB

2014 年

0.0%を占め

101

万元

-

-

め、

- 100 -

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12.

12.

12.

12.

中国

12.

12.

12.7

ビス

.5 舶用

5.1 舶用

出所:インタ

.6 市場

6.1 市場

「CSSC 航海

2 大造船グ

国国内の舶

6.2 輸出

製品は全て

.7 サー

7.1 サー

「CSSC 航海

ス関連従業

(RMB万元

部門実績

用部門販売

図 12-3

タビュー

場シェア

場シェア

海科技」は

グループの一

用航海機器

出状況

中国国内の

ビス

ービス従業

海科技」は工

員数は 5人

2011年

7,100

元)

売実績(船

最近 4年間

90 年の歴史

一つ「CSSC」

器製造業に

の造船所に

業員数

工場構内に

人程度であ

2012年

8,20

船用航海

間の舶用航海

史の持つ航

」の傘下企業

おいてトッ

販売されて

アフターサ

る。

年 2013

00

7,

機器)

海機器売上高

航海機器メー

業であるた

ップにラン

ており、海

サービス部

3年 20

000

高の推移

ーカーであ

ため、市場シ

キングされ

海外に輸出さ

門を設置し

014年

6,700

1

あり、また、

シェアが高

れている。

されていな

している。サ

102

、中

高く、

ない。

サー

- 101 -

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103

12.7.2 サービス拠点

「CSSC 航海科技」は他にサービス拠点を設置していない。

12.8 組織再編(企業買収・合併)

12.8.1 買収企業・合併会社リスト

表 12-3 買収企業・合併会社リスト

社名 会社概況

中船航海科技有限責任公司

2014 年 12月、親会社「中船電子科技有限公司」と中国船

舶工業系統工程研究院は再編され、研究院内のナビゲー

ション研究室は上海航海儀器有限責任公司に再編され、

再編された会社は新しい社名「中船航海科技有限責任公

司」となる。つまり、元「上海航海儀器有限責任公司」の

社名が再編後、新社名の「中船航海科技有限責任公司」に

変更される。

12.8.2 買収・合併後の状況

再編後の「中船航海科技有限責任公司」は北斗ナビゲーションシステム(中国

衛星測位システム)を中心とした航海ナビゲーション事業に注力し、合併され

たナビゲーション研究室の力を借りて、従来の製造メーカーからハイテク企業

へ移行しようとしており、グローバルな航海機器製造メーカーとなることを目

指している。

12.9 研究開発

12.9.1 新製品

� DC-Ⅲ型オートパイロット、DC-ⅢS型オートパイロット

� 電気制御コンパスシリーズ

� CF-Ⅲ縦式磁気制御コンパス、CF-ⅢG横式磁気制御コンパス

� 揚子江標準船用インテリジェント綜合船橋システム(電子海図表示と

情報システム(ECDIS)が搭載される)

� 舵角指示システム

� 高精密度レーザージャイロナビゲーションシステム

� 光電式ナビゲーション装置

- 102 -

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104

12.9.2 新製品開発計画

� 舶用ナビゲーションの国産化製品

「CSSC 航海科技」は、2011 年 11 月、上海亨通光電科技有限公司と FOG コン

パスの共同開発を行う協定書を締結した。協定書によると、「CSSC 航海科技」

は、上海亨通光電科技有限公司と共同で FOG 及び FOG コンパスの開発を行い、

中国の慣性航法に関する技術と装置の製造レベルを向上させ、中国の先端的な

舶用ナビゲーションの自給率をアップさせる計画。

� 北斗ナビゲーションシステムを中心とした航海ナビゲーション

今後、「CSSC 航海科技」は北斗ナビゲーションシステムを中心とした航海ナ

ビゲーション事業に注力し、合併されたナビゲーション研究室の力を借りて、

従来の製造メーカーからハイテク企業へ移行しようとしており、グローバルな

航海ナビゲーション業務を開発する。

� 海洋構造物用自動制御システム、綜合船橋システム

「CSSC 航海科技」社内の第 12 次五カ年計画によると、今後、「CSSC 航海科

技」は、海洋構造物用自動制御システム、総合船橋システム等製品の開発分野

に進む計画。

- 103 -

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105

13 江蘇南極機械有限責任公司

(Jiangsu Nanji Machinery Co., Ltd.)

13.1 企業概況

所在地 江蘇省泰興市泰興镇工業園区(大生)中園路 1号

Address No.1,Zhongyuan Rd.,Taizhou City,Jiangsu,China

郵便番号 225400

TEL +86-523-87590811 FAX +86-523-87686463

URL www.jsnj.com

E-mail [email protected]

登録住所 泰興市城東高新技術産業園区文昌東路 118号

企業形態 有限責任公司(自然人控

股) 創立日 1992 年 8月 14日

法人代表 倪治忠 総経理

従業員 600 人 敷地面積 25 万平米

総売上高 RMB13,241 万元 登録資本金 RMB6,070.02 万元

業務内容

舶用汚水処理施設、クーラー、冷蔵施設、舶用電器、機械及び部品

の制造・開発、汚水処理施設、クーラー施設の取付け工事、技術コン

サルティングサービスを行い、自社製品及び技術の輸出業務、自社で

開発された技術が譲渡された他社の製造した製品の代理輸出、自社製

造・開発用の原材料、機器メーター、機械設備、部品及び技術の輸入

業務を行う。

主要製品

舶用生活排水処理装置、舶用バラスト水処理システム、内航河川」

航行船舶用生活排水処理装置、舶用バラスト水分離器、舶用軸系製品、

圧力容器等

所属状況 倪治忠等 25名 100%

最大生産能力 舶用生活排水処理装置 500 セット

舶用バラスト水処理システム 730 セット(2016 年の見込み)

認証状況 CCS、ABS、DNV、BV、GL、LR、RINA、NK等船級協会からの認証を取

得。

- 104 -

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106

13.2 会社実績

年度 重要な実績事件

1968年 小規模な加工工場「泰興船舶機械廠」として創立。

1992 年 8月

泰興船舶機械廠より全額出資で、「申泰船舶機械製造公司」とし

て再設立。業務内容は舶用排水処理、エアコン、冷蔵設備、舶用

電気製品、機械設備及び部品の開発・製造である。

1995 年 WCB型生物化学法生活汚水処理装置が開発され、国家環境産業賞

を取得。

1996 年 3月 企業名を「江蘇南極機械集団公司」に変更。

2001 年 CHZ シリーズ舶用軸系スライドタイプの舶用中間ベアリングを

設計・製造。江蘇省ハイテク技術製品証書を取得。

2007 年 WCMBR型舶用生物分解膜法生活排水処理装置が開発され、泰州市

技術進歩賞を取得。

2008 年 品質管理体系認証証書を取得。

2008 年 舶用外置きの膜法生活排水処理装置が開発され、実用新案証書

を取得。

2010 年 中国 1 大船舶グループの一つである中国船舶工業集団公司

(CSSC)の合同事業体となった。

2010 年 2月 積極的に舶用生活排水処理装置の新製品を開発。

2012 年4月 生物化学法汚水処理装置が開発され、南極の長城科学研究ステ

ーションに設置される。

2013 年

「機械濾過+酸素除去+窒素ガス供給」技術を利用した新型バ

ラスト水処理システムが開発され、中国船級協会 CCS の認証を取

得。

2013 年 5月 新型バラスト水処理システムが始めて遠洋輸送船に搭載。

2014 年 新型バラスト水処理システムはアメリカ船級協会(ABS)、フラ

ンス船級協会(BV)、日本海事協会(NK)等の証書を取得。

2015 年 2月 「バラスト水管理システム」は江蘇省重大装置の認証を取得。

- 105 -

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13.

13.

13.

売上

売上

営業

総資

自己

負債

.3 営業

3.1 総売

出所:中国工

3.2 営業

上高

上総利益

業利益

当期純利益

資産経常利益

己資本利益率

債率 (%)

注:総資産経

自己資本

負債率=

出所:財務諸

(RMB 万

実績

売上高

工商局

業利益及び

表 13

益率(ROA)(%

率(ROE)(%

経常利益率(

本利益率(RO

=負債合計÷

諸表より計算

2011年

12,

万元)

13-1 最近

び利益率

3-1 最近 3

20

%) 0.

%) 1.

130

(ROA)=当期

OE)=当期純

÷資本金合計

,422

近 3年間の総

年間の営業

011 年

12,422

3,117

147

120

86

99

0.87

期純利益÷資

純利益÷資本

×100%

2012年

12,919

総売上高の推

業利益及び利

2012 年

1

2.11

4.98

136.59

資産総額(負債

本金合計×10

20

推移

利益率

2,919

3,047

103

344

9

債合計十資本

00%

013年

13,241

1

(単位:RMB万

2013 年

13,24

3,52

25

21

1.03

1.80

74.08

本金合計)×1

107

万元)

41

27

56

19

100%

- 106 -

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13.

13.

13.

13.4

め、

13.4

3.3 当期

受注高

受注高

出所:インタ

3.4 新規

2013 年初

型バラス

した。、

市、大連

2013 年

し、広東

限公司か

.4 従業

4.1 従業

従業員総数

技術者が

4.2 従業

出所:インタ

13

期受注高及

表 13

タビュー

規受注(舶

初頭、「機

スト水処理

同年 5月

連等東北地域

11月には、

東江門南洋船

から 5セッ

員数

業員数

数は 600 人、

96 人で、

業員構成

タビュー

技術者

3.3%

管理職

10.0%

及び受注残

3-2 受注高

2011 年

舶用関連)

機械濾過+酸

システムが

に始めて遠

域等の市場

、新型バラス

船舶工程有

トを受注し

そのうち

従業員総数

図 13-

残高(舶

高及び受注残

2012

-

-

酸素除去+

が開発され、

遠洋輸送船

場から 50 セ

スト水処理

有限公司か

した。

ち管理職が 6

数の 16.0%

-2 従業員構

用関連)

残高(舶用関

2 年

-

-

窒素ガス供

、中国船級

に搭載され

セットを受注

理システムは

ら 4セット

60 人で、従

%を占める。

構成図

一般従業員

76.7%

関連)

2013 年

9,600

800

供給」技術

級協会 CCS の

れてから、江

注した。

は始めて華

ト、福建托富

従業員総数

1

単位:RMB

2014 年

9,3

4

術を利用した

の認証を取

江蘇省、上

華南市場に進

富遠洋海運

数の 10.0%を

108

万元

300

400

た新

取得

上海

進出

運有

を占

- 107 -

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13.

13.

13.

.5 舶用

5.1 舶用

出所:インタ

5.2 舶用

出所:インタ

(RMB万

(RMB万

部門実績

用部門販売

図 13-3 最

タビュー

用部門販売

図 13-4

タビュー

2011年

5,78

万元)

2011年

860

万元)

売実績(舶

最近 4年間の

売実績(舶

最近 4年間

年 201

80

6

年 20

0

舶用排水

の舶用排水処

舶用ベア

間の舶用ベア

12年

6,260

12年

860

処理装置

処理装置売上

リング)

アリング売上

2013年

6,150

2013年

1,100

置)

上高の推移

上高の推移

2014年

5,250

2014年

910

1109

- 108 -

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13.

13.

13.

13.

5.3 舶用

出所:インタ

5.4 舶用

出所:インタ

.6 市場

6.1 市場

中国 2大船

(RMB万

(RMB万

用部門販売

図 13-5

タビュー

用部門販売

図 13-6

タビュー

場シェア

場シェア

船舶グループ

2011年

3,7

万元)

2011年

32

万元)

売実績(舶

最近 4年間

売実績(舶

最近 4年間

プの一つで

年 20

740

3

年 201

20

舶用圧力

間の舶用圧力

舶用その

間の舶用その

である中国船

12年

3,240

12年 2

440

容器製品

力容器の売上

他)

の他の売上高

船舶工業集

2013年

3,300

2013年

450

品)

上高の推移

高の推移

集団公司(CS

2014年

3,640

2014年

300

1

SSC)の合同

110

同事

- 109 -

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業体

装置

等特

2

アメ

認証

きた

にて

年間

テム

13.

表 1

体であるた

置等舶用環

特種船では

2013 に開発

メリカ船級

証を取得し

た。現在、生

て新型バラ

間生産量が

ムのサプラ

6.2 輸出

出所:中国税

13-2:主要

米国

ロシア

ドイツ

その他

合計

注:上記表の

その他の輸

出所:中国税

(RMB万元)

め、市場シ

境製品の中

90%にも達

発された新型

級協会(ABS

ているため

生産能力を

スト水処理

730 セット

イヤーとな

出状況

図 13-

税関

要輸出先国の

のデータは 20

輸出国家・地

税関

2011年

1,366

シェアが高

中国国内市場

達している

型バラスト

S)、フラン

め、中国の華

を拡大するた

理システム生

トに達する

なる。

-7:最近 3年

の輸出額

013 年の輸出

地域はブラジル

2012年

1,5

高く、「江蘇

場シェアは

る。

ト水処理シス

ンス船級協会

華東、華北

ため、7.76

生産用の新

見込みで、

年間の海外へ

輸出額

1,

出データであ

ル、タイ、シ

20

550

蘇南極機械」

は 50%に達

ステムは既

会(BV)、日

北市場のほか

6億元を投資

新規工場を建

江蘇省最大

への輸出高の

212

146

106

861

324

ある。

シンガポール

013年

1,324

」製の舶用

達し、科学研

既に中国船級

日本海事協

か、華南市

資して泰興

建設してお

大のバラス

の推移

(単

1

1

6

1

ル等がある。

1

用生活排水処

研究船、測量

級協会(CC

協会(NK)か

市場にも進出

興市城東高新

おり、2016 年

スト水処理シ

単位:RMB万

割合

16%

11%

8%

65%

00%

111

処理

量船

CS)、

から

出で

新区

年後、

シス

万元)

- 110 -

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112

13.7 サービス

13.7.1 サービス従業員数

「江蘇南極機械」は工場構内にでアフターサービス部門とサービス関連従業

員を 5名置いている。

13.7.2 サービス拠点

「江蘇南極機械」は他にサービス拠点を設置していない。

13.8 組織再編(企業買収・合併)

組織再編の関連情報がない。

13.9 研究開発

13.9.1 新製品

(NiBallast ™ BWMS)400T 型

(NiBallast ™ BWMS)200T 型

2013 年、濾過装置を通した上で酸素を除去して高純度の窒素ガスを供給す

る技術を利用する新型バラスト水処理システム(NiBallast ™ BWMS)が開発さ

れ、中国船級協会CCSの認証を取得。2014年には、引続きアメリカ船級協会(ABS)、

フランス船級協会(BV)、日本海事協会(NK)から認証を取得している。

13.9.2 新製品開発計画

「江蘇南極機械」は近年、浙江大学、701 研究所、708 研究所等と積極的に

産学研提携を行い、舶用環境装置の新製品開発を実施してきており、今後、舶

用生活排水処理装置及び舶用バラスト水処理システムの開発成果を基礎とし

て新規開発する新型舶用バラスト水処理システムのロット製造能力を身に付

けようとしている。

舶用生活排水処理分野において、「江蘇南極機械」は 「江蘇省舶用汚水 SBR

プロセス型膜法処理設備工程技術研究センター」プロジェクトを引受け、舶用

汚水 SBR プロセス型膜法処理装置の技術開発及び製品化開発に注力している。

- 111 -

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113

14 瓦錫蘭船用設備(蘇州)有限公司

(Wartsila Suzhou Co., Ltd.)

14.1 企業概況

所在地 江蘇省蘇州市新区鴻禧路 77号

Address 77 Hongxi Road, New District, Suzhou, China

郵便番号 215151

TEL +86-512-68243108 FAX +86-512-68242709

URL www.hamworthy.com

E-mail [email protected]

登録住所 蘇州高新区鴻禧路 77号

企業形態 有限責任公司(外国資本

の独資企業) 創立日 1998 年 8月 18日

法人代表 Juha Kaarlo Kytola 総経理 黄琦 克里斯托弗.哈丁

従業員 300 人 敷地面積 1.0 万平米

総売上高 RMB13,476 万元 登録資本金 910 万米ドル

業務内容

舶用補助設備(排水処理装置、水分離機、真空トイレット·システム、

淡水発生器、バラスト水処理システム、圧縮機、不活性ガスシステム、

窒素発生器、排水処理場、ポンプ、冷凍装置、電気制御ボックス、分

配キャビネット、電気制御ボックスなど)及び関連部品の設計・制造・

販売を行い、上記製品に関するトレーニング及びアフターサービスを

提供し、上記製品及び同類商品の卸し・輸出入・代理店業務を行う

主要製品

「WARTSILA HAMWORTHY」ブランドの舶用補助設備:排水処理装置、水

分離機、真空トイレット·システム、淡水発生器、バラスト水処理シス

テム、圧縮機、不活性ガスシステムなど

所属状況 WARTSILA HAMWORTHY INTERNATIONAL LIMITED 100%

最大生産能力

認証状況 IMO 最新の窒素酸化物排出基準に満足できる製品を設計・製造する。

- 112 -

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14.

19

20

20

20

20

14.

14.

.2 会社

年度

998 年 8月

009 年 7月

012 年 5月

012 年 12月

013 年 1月

.3 営業

3.1 総売

出所:中国工

(RMB 万

社実績

「HA

シス

房設

され

子会

ガス

「WA

実績

売上高

工商局

2011年

10,

万元)

「漢姆沃斯

AMWORTHY」社

(排水処理装

ステム、ポン

設備の設計・

登録資本金を

親会社の「HA

れ、社名を

(蘇州)」と

会社となった

「瓦錫蘭蘇州

ス清浄システ

電解方式と紫

ARTSILA HAM

14-1:最近

,201

船用設備(

社が単独出資

装置、水分離

ンプ、圧縮機

・製造・販売

を「910 万米

AMWORTHY」社

「瓦錫蘭船用

いう。)に変

た。

州」は新しい製

テムの製造を

紫外線式のバ

WORTHY」ブラ

近 3年間の総

2012年

14,021

重要な実績

蘇州)有限

資し設立され

離機、真空ト

機、アクセサ

売である。

ドル」に変更

社が舶用エン

用設備(蘇州

変更し、「WAR

製造作業所に

を開始。

バラスト水処

ランドの「AQU

総売上高の推

20

績事件

限公司」とし

れた。主要業

トイレット装

サリー及び部

更。

ンジン大手「WA

州)有限公司

RTSILA HAMW

に引越し、新

処理システム

UARIUS」シリ

推移

013年

13,476

1

して、イギ

業務は舶用補

装置、不活性

部品)及び区

ARTSILA」に

司」(以下、「

WORTHY」社の

新製品の舶用

ムの製造を開

ーズを製造。

114

リス

助設

性ガス

域暖

買収

瓦錫

全額

廃棄

始。

- 113 -

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115

14.3.2 営業利益及び利益率

表 14-1 最近 3年間の営業利益及び利益率

(単位:RMB万元)

2011 年 2012年 2013年

売上高 10,201 14,021 13,476

売上総利益 1,314 1,970 1,386

営業利益 324 1,026 292

当期純利益 265 802 253

総資産経常利益率(ROA)(%) 2.12 5.71 1.66

自己資本利益率(ROE)(%) 2.52 7.10 2.32

負債率 (%) 19.25 24.24 39.61

注:総資産経常利益率(ROA)=当期純利益÷資産総額(負債合計十資本金合計)×100%

自己資本利益率(ROE)=当期純利益÷資本金合計×100%

負債率=負債合計÷資本金合計×100%

出所:財務諸表より計算

14.3.3 当期受注高及び受注残高(舶用関連)

表 14-2 受注高及び受注残高(舶用関連)

単位:RMB万元

2011 年 2012年 2013年 2014年

受注高 - - - 9,600

期末受注残高 - - - 1,000

出所:インタビュー

14.3.4 新規受注(舶用関連)

「瓦錫蘭(蘇州)」は、「WARTSILA HAMWORTHY」社のグローバルセールスネット

ワークを通じて受注を受け、「WARTSILA HAMWORTHY」社の各子会社からの受注に

より、排水処理装置、水分離機、真空トイレット·システム、淡水発生器、バ

ラスト水処理システム、圧縮機、不活性ガスシステムなどの製造を行っている。

14.4 従業員数

14.4.1 従業員数

「瓦錫蘭(蘇州)」の従業員総数は 300 人、そのうち管理職が 30 人で、従業

員総数の 10.0%を占め、技術者が 25 人で、従業員総数の 8.3%を占める。

- 114 -

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14.4

14.

14.

14.

14.

4.2 従業

出所:インタ

.5 舶用

5.1 舶用

出所:インタ

.6 市場

6.1 市場

瓦錫蘭(蘇

(RMB万元

業員構成

タビュー

部門実績

用部門販売

図 14-3

タビュー

場シェア

場シェア

蘇州)」の親

1

2011年

10,20

元)

図 14-

売実績(舶

最近 4年間

親会社「WAR

技術者

10.0%

年 201

00

14

-2 従業員構

舶用補助

間の舶用補助

RTSILA HAM

管理

8.

12年

4,000

構成図

設備)

助設備売上高

MWORTHY IN

一般従業員

81.7%

理職

3%

2013年

13,500

高の推移

NTERNATION

2014年

11,600

1

NAL LIMITE

116

ED」

- 115 -

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は、

オフ

ード

であ

置及

14.

表 1

舶用エンジ

フショア工

ドしている

あり、市場

「瓦錫蘭(

及び電気制御

6.2 輸出

出所:中国税

14-3:主要

米国

ノルウェー

ドイツ

その他

合計

注:上記表の

その他の輸

出所:中国税

(RMB万元)

ジン大手「W

事、舶用ガ

。「瓦錫蘭

シェアが高

蘇州)」は

御ブックス

出状況

図 14-4

税関

要輸出先国の

のデータは 20

輸出国家・地

税関

2011年

204

WARTSILA」社

ガス応用製品

(蘇州)」

高い。

は、舶用排水

スを製造し

最近 3年間

の輸出額

013 年の輸出

地域はデンマー

2012年

841

社が所有し

品及び環境

は、「WARTS

水処理設備

ている。

間の欧米地区

輸出額

出データであ

ーク等がある

20

ている。「W

境ソリューシ

SILA HAMWO

備の全シリー

区への輸出高

128

101

47

398

670

ある。

る。

013年

674

WARTSILA HA

ションにお

ORTHY」の全

ーズ、不活

高の推移

(単

1

AMWORTHY」は

おいて世界を

全額出資子会

活性ガス発生

単位:RMB万

割合

19%

15%

7%

59%

100%

117

は、

をリ

会社

生装

万元)

- 116 -

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14.

14.7

ット

サー

「WA

従業

14.

.7 サー

7.1 サー

「瓦錫蘭(蘇

トワークを

ービスセン

中国国内に

RTILA」ブラ

業員を持っ

7.2 サー

瓦錫蘭維修

瓦錫蘭維修

瓦錫蘭維修

瓦錫蘭維修

瓦錫蘭維修

ビス

ービス従業

蘇州)」が製

通じて販売

ターで修理

おいて、「

ランドの製

ている。

ービス拠点

服務(上海

服務(上海

服務(上海

服務(上海

服務(上海

図 14-5

業員数

製造した製

売されてお

理すること

「WARTILA」社

品の修理サ

海)有限公

海)有限公

海)有限公

海)有限公

海)有限公

5 中国国内

製品は、「WA

おり、「WART

ができる。

社は修理サ

サービスを行

司華潤大東

司山海関船

司舟山服務

司広州南沙

内アフターサ

ARTILA」社の

TILA」社が世

サービスセン

行う。現在

東服務ステー

船廠服務ステ

務ステーシ

沙分公司

サービス拠点

のグローバ

世界各地で

ンター5 ヶ

在は約 200

ーション

テーション

ョン

点の分布

1

バルセールス

で設置してい

ヶ所を設置し

名のサービ

118

スネ

いる

し、

ビス

- 117 -

Page 126: 刊行によせて - 一般財団法人 日本船舶技術研究協会€ 「WARTSILA」 Auxpac 26、「WARTSILA」 Auxpac 32型中速舶用 エンジン・ユニットなど 0 0 %

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14.8 組織再編(企業買収・合併)

「瓦錫蘭(蘇州)」は、舶用エンジン大手「WARTSILA」社傘下の「WARTSILA

HAMWORTHY 」が全額出資して設立した舶用補助設備の製造メーカーである。

14.9 研究開発

14.9.1 新製品

「瓦錫蘭(蘇州)」は、「WARTSILA HAMWORTHY」ブランドの舶用排水処理設備

の全シリーズ、不活性ガス発生装置及び電気制御ブックスを製造している。

2011 年、新しい工場が稼働し、舶用排気ガス洗浄システム、電解方式及び紫外

線方式のバラスト水処理システム、「WARTSILA HAMWORTHY 」ブランドの

「AQUARIUS」シリーズなどを製造。

14.9.2 新製品開発計画

「瓦錫蘭(蘇州)」は、製品の組立を行っており、社内には生産部、品質管

理部、調達部、倉庫管理部、財務部、人事部、技術部が設置されているが、開

発部がない。

親会社「WARTSILA HAMWORTHY」の戦略計画に合わせ、ヨーロッパでの製造を中

国へ移す受け皿となっている。

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この報告書はボートレースの交付金による日本財団の助成金を受けて作成しました。

中国舶用企業の事業概況に関する調査報告書

2015 年(平成 27 年)3 月発行

発行 一般社団法人 日 本 舶 用 工 業 会

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