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環境環境環境環境のののの経済的価値経済的価値経済的価値経済的価値をををを考考考考えるえるえるえる環境環境環境環境のののの経済的価値経済的価値経済的価値経済的価値をををを考考考考えるえるえるえる
2009年6月10日
早稲田大学
田中勝也（滋賀大学環境総合研究センター）
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0. はじめにはじめにはじめにはじめに
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環境環境環境環境はいくらかはいくらかはいくらかはいくらか？？？？
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なぜなぜなぜなぜ「「「「環境環境環境環境はいくらかはいくらかはいくらかはいくらか」」」」なのかなのかなのかなのか：：：：環境環境環境環境のののの価値価値価値価値をををを知知知知ることのることのることのることの重要性重要性重要性重要性
人々はモノやサービスなどの価格と支払い意志額を基に、合理的な行動をしている
� 価格
� 貨幣価値（市場で決定）
� 支払い意志額
� 特定のモノ・サービスに対して最大限支払ってもよい額（個人により異なる）
環境はどうか？
� 多くの場合、環境には価格がない（市場がない）
→ 価格価格価格価格がないためがないためがないためがないため、、、、合理的合理的合理的合理的なななな行動行動行動行動をすることがをすることがをすることがをすることが難難難難しいしいしいしい
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例例例例：：：：どのどのどのどの森林森林森林森林をををを保護保護保護保護するべきかするべきかするべきかするべきか？？？？
費用 100万円 200万円便益 120万円 300万円
森林A 森林B
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森林保護森林保護森林保護森林保護におけるにおけるにおけるにおける費用費用費用費用とととと便益便益便益便益
費用
� 初期費用
� 維持費用
便益
� 生物多様性の保全
� レクリエーション機会の創出
� 水資源保全
費用は技術・人件費が主なため比較的容易に推計が可能
便益はどうか？
���� 環境環境環境環境がががが持持持持つつつつ経済的価値経済的価値経済的価値経済的価値をををを理解理解理解理解することのすることのすることのすることの重要性重要性重要性重要性
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今日今日今日今日ののののトピックトピックトピックトピック
1. 環境の経済的価値� 利用価値
� 非利用価値
2. 環境評価法(1)：顕示選好法� トラベルコスト法
3. 環境評価法(2)：表明選好法� 仮想評価法（CVM）
4. まとめ
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1. 環境環境環境環境のののの経済学的価値経済学的価値経済学的価値経済学的価値
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環境環境環境環境のののの経済的価値経済的価値経済的価値経済的価値
環境の経済的価値とは？� 環境の持つ価値を、貨幣単位貨幣単位貨幣単位貨幣単位で表したもの
価値の種類とその合計� 環境環境環境環境のののの経済的価値経済的価値経済的価値経済的価値 = 利用価値利用価値利用価値利用価値 + 非利用価値非利用価値非利用価値非利用価値
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利用価値利用価値利用価値利用価値（（（（use values））））
環境環境環境環境をををを利用利用利用利用することによってすることによってすることによってすることによって生生生生じるじるじるじる価値価値価値価値� 直接的利用価値
� 間接的利用価値
� オプション価値
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利用価値利用価値利用価値利用価値（（（（use values））））
直接的利用価値（direct use value）
� 環境を直接的に利用することによって生じる価値
� 利用することで環境質が変化
� e.g. 木材利用, 漁業資源
間接的利用価値（indirect use value）
� 環境を間接的に利用することによって生じる価値
� 利用しても環境質が変化しない（直接的利用ほどには）
� e.g. レクリエーション（ハイキング、フィッシング）、景観
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利用価値利用価値利用価値利用価値（（（（use values））））
オプション価値（option value）
� 将来利用するために残しておく価値
� 将来の保険としての環境保全
� e.g. 遺伝子資源, 種の多様性
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非利用価値非利用価値非利用価値非利用価値（（（（non-use values））））
環境環境環境環境をををを利用利用利用利用しなくてもしなくてもしなくてもしなくても発生発生発生発生するするするする価値価値価値価値� 遺産価値
� 存在価値
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非利用価値非利用価値非利用価値非利用価値（（（（non-use values））））
遺産価値（bequest value）� 将来世代に環境を残す価値
� e.g. 世界遺産（屋久島・知床の原生林など）
存在価値（existence value）� 環境が「存在」することに対する価値
� e.g. 野生動物や原生自然の保全
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直接的利用価値
直接的利用価値
間接的利用価値
間接的利用価値
オプション価値
オプション価値
遺産価値遺産価値 存在価値存在価値
木材生産 レクリエーション景観
遺伝子資源 世界遺産 生物多様性野生動物の保全
森林森林森林森林のののの価値価値価値価値
利用価値 非利用価値
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森林の価値
出所： 栗山浩一・馬奈木俊介「環境経済学をつかむ」有斐閣, 2008年.16
環境環境環境環境のののの価値価値価値価値
環境の価値 = 利用価値 + 非利用価値
= 直接的利用価値 + 間接的利用価値
+ オプション価値
+ 遺産価値 + 存在価値
環境が持つ価値の中で、市場価格市場価格市場価格市場価格がががが存在存在存在存在するのはするのはするのはするのは直接的利用価値直接的利用価値直接的利用価値直接的利用価値のみのみのみのみ
→ 市場価格のみを基に環境を評価すると過小評価に（例：雑木林と杉林）
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2. 環境評価法環境評価法環境評価法環境評価法(1): 顕示選好法顕示選好法顕示選好法顕示選好法
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顕示選好法顕示選好法顕示選好法顕示選好法（（（（revealed preference; RP））））とはとはとはとは？？？？
環境が人々の経済行動に及ぼす影響を観察することで、環境の価値を間接的に評価する方法� 経済行動：
� 土地の購入
� レクリエーション
主な手法� 代替法
� トラベルコスト法（Travel Cost Method; TCM）
� ヘドニック法（Hedonic Price Method; HPM）
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顕示選好法顕示選好法顕示選好法顕示選好法のののの各手法各手法各手法各手法のののの特徴特徴特徴特徴
大気汚染対策、健康被害対策、住宅整備など
国立公園の整備、都市公園の整備、緑地整備など
森林や農地の環境保全機能の評価、水源開発の効果など
適用事例
代理市場が存在しないものは評価できない
代理市場が完全市場という仮定が必要
適用範囲がレクリエーション、景観に関係するものに限定される
評価対象に相当する私的材が存在しない場合は評価できない
問題点
情報入手コストが少ない
地代・賃金などの市場データ
必要な情報が少ない
（旅行費用と訪問回数（率）などのみ）
直感的に分かりやすい利点
利用価値
地域アメニティ、大気・水質汚染、騒音、死亡リスクなどに限定
利用価値
レクリエーション、景観など訪問に関わるものに限定
利用価値
水質保全、土砂流出防止などに限定
適用範囲
環境が地代や賃金に与える影響をもとに評価
対象地までの旅行費用をもとに評価
評価対象に相当する私的材に置き換える費用をもとに評価
内容
HPMTCM代替法代替法代替法代替法名称名称名称名称
出所： 栗山浩一・馬奈木俊介「環境経済学をつかむ」有斐閣, 2008年.20
トラベルコストトラベルコストトラベルコストトラベルコスト法法法法（（（（Travel Cost Method; TCM））））
訪問地までの旅行費用と訪問回数の関係をもとに、レクリエーションの価値を評価する手法� 訪問の頻度は、旅行費用と訪問地の価値を反映
TCMにおけるレクリエーションの価値� 需要曲線における消費者余剰（consumer surplus; CS）
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事例事例事例事例（（（（釣釣釣釣りのりのりのりの訪問価値訪問価値訪問価値訪問価値）：）：）：）：アンケートデータアンケートデータアンケートデータアンケートデータ
23,9504
14,2005
23,0003
41,9502
69001
訪問回数旅行費用（円）ID
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事例事例事例事例（（（（釣釣釣釣りのりのりのりの訪問価値訪問価値訪問価値訪問価値）：）：）：）：データデータデータデータ散布図散布図散布図散布図
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事例事例事例事例（（（（釣釣釣釣りのりのりのりの訪問価値訪問価値訪問価値訪問価値）：）：）：）：需要曲線需要曲線需要曲線需要曲線のののの推計推計推計推計
4500 500
9 0.002
P X
X P
= −= −
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事例事例事例事例（（（（釣釣釣釣りのりのりのりの訪問価値訪問価値訪問価値訪問価値）：）：）：）：消費者余剰消費者余剰消費者余剰消費者余剰のののの計算計算計算計算
年3回訪問の場合の釣りの価値=釣り訪問による消費者余剰=2,250円（底辺3×高さ1,500÷2）
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TCMとととと消費者余剰消費者余剰消費者余剰消費者余剰: 森林訪問森林訪問森林訪問森林訪問のののの事例事例事例事例
年30回訪問の場合の森林訪問価値
=森林訪問による消費者余剰
=9,000円（底辺30×高さ600÷2）
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事例事例事例事例
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TCMのののの応用事例応用事例応用事例応用事例
Loomis (1992)
� オレゴン州のレクリエーションフィッシングの需要
その他レクリエーションを対象に多数の事例
� 国内では目立った研究は少ない
� びわこへの適用事例は？
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TCMのののの利点利点利点利点・・・・欠点欠点欠点欠点
利点� 旅行費用と訪問回数（or 訪問率）のデータのみで評価が可能
欠点� 評価する対象がレクリエーションに関係するものに限定
� 旅行費用の定義
� レクリエーションに費やす時間の機会費用を計上すべき？
� 代替地の影響
� 代替行動を無視すると過大評価に
� マルチサイトTCM: 複数の訪問地を考慮した改良モデル
その他� 訪問回数の代わりに訪問率を使用する場合も
（遠方の国立公園など）
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3. 環境評価法環境評価法環境評価法環境評価法(2): 表明選好法表明選好法表明選好法表明選好法
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表明選好法表明選好法表明選好法表明選好法（（（（stated preference; RP））））とはとはとはとは？？？？
環境の価値を人々に直接尋ねることで金銭的に評価する方法� 人々に直接尋ねることで、経済行動に反映されない
価値（非利用価値）も評価含め幅広い環境について評価可能
� 1990年代以降急速に発展（e.g., Exxon Valdez）
主な手法� 仮想評価法（contingent valuation method; CVM）
� コンジョイント分析（conjoint analysis; CA）
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表明選好法表明選好法表明選好法表明選好法のののの各手法各手法各手法各手法のののの特徴特徴特徴特徴
・適用範囲が広い
・遺産価値や存在価値などの非利用価値も評価可能
・環境価値を属性単位に分解して評価できる
・適用範囲が広い
・遺産価値や存在価値などの非利用価値も評価可能
利点
利用価値および非利用価値
レクリエーション、景観、野生動物、種の多様性、生態系など非常に幅広い
利用価値および非利用価値
レクリエーション、景観、野生動物、種の多様性、生態系など非常に幅広い
適用範囲
複数の環境対策を提示し、その選好を尋ねることで評価
環境変化に対するWTPやWTA
を尋ねることで評価内容
CACVM名称名称名称名称
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表明選好法表明選好法表明選好法表明選好法のののの各手法各手法各手法各手法のののの特徴特徴特徴特徴
レクリエーション保全、生態系保全、etc.
（最新の評価手法のため、適用例はCVMと較べまだ少ない）
レクリエーション整備、野生動物保護、生態系保全、温暖化対策、熱帯林保全、etc.
適用事例
・アンケート調査の必要があるので情報入手コストが大きい
・バイアスの影響を受けやすい
・アンケート調査の必要があるので情報入手コストが大きい
・バイアスの影響を受けやすい
問題点
CACVM名称名称名称名称
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CVMのののの概要概要概要概要
仮想評価法� Contingent Valuation Method; CVM
仮想的な環境政策を提示し、環境改善に対する支払意志額（WTP）を直接尋ねることで環境の価値を評価する手法
基本手順� 1. 環境の現在の状態を示す
� 2. 環境の変化後の状態（仮想的状態）を示す
� 3. この環境変化に対する支払い意志額を尋ねる
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留意点留意点留意点留意点
現在の環境の状態だけでなく、変化後の仮想的状態も示して支払意志額を尋ねる（WTPの定義）
現状
変化後
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CVMのののの歴史歴史歴史歴史
Ciriacy-Wantrup (1947)� 人々に直接尋ねる手法を提案
Davis (1963)� 最初の実証研究（国立公園訪問者のWTP）
エクソン・バルディーズ号原油流出事故（1989）� CVMの有効性について論争が発展
NOAAガイドライン（1992）� ブルーリボン・パネル（政府任命の学識経験者による
会議）によりCVM使用の際のガイドラインが策定
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支払支払支払支払いいいい意志額意志額意志額意志額（（（（WTPWTPWTPWTP））））のののの質問形式質問形式質問形式質問形式
自由回答形式� いくら支払いますか？ 空欄に自由に金額記
入してください 円
付け値ゲーム形式� 1000円支払いますか？ 「はい」
� 2000円 では？ 「はい」
� ・・・
� 9000円では？ 「いいえ」
� 8500円では？ 「そのぐらいですね」．
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支払支払支払支払いいいい意志額意志額意志額意志額（（（（WTPWTPWTPWTP））））のののの質問形式質問形式質問形式質問形式
支払カード形式� 以下から選んでください
１. 100円 ２. 300円 ３．500円
４.1000円 ５.2000円 ６.4000円
７.8000円 ９.1万円以上
二肢選択形式� 4000円以上支払っても構いませんか？
「はい」 「いいえ」．
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WTPのののの推計方法推計方法推計方法推計方法（（（（二肢選択方式二肢選択方式二肢選択方式二肢選択方式））））
支払い意志の質問に対するYes回答の確率をモデル化
Pr(Yes) = f (bid, X)� Pr(Yes):提示された支払額を受け入れる確率
� bid: 提示された支払い額
� X: その他変数（環境属性、個人属性、etc.）
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支払意思額支払意思額支払意思額支払意思額（（（（WTPWTPWTPWTP））））のののの推定推定推定推定
提示額（円）
YesYesYesYes回答回答回答回答のののの比率比率比率比率
0
1.0
5,000 １0,000
0.5
中央値中央値中央値中央値ＷＴＰＷＴＰＷＴＰＷＴＰ
平均値ＷＴＰ
出所： 栗山浩一・馬奈木俊介「環境経済学をつかむ」有斐閣, 2008年.40
びわこへのびわこへのびわこへのびわこへの適用事例適用事例適用事例適用事例
吉田（2004）「地域資源の有効利用のための環境経済評価の実例」� 滋賀県の「環境こだわり農業」に対する周辺住民の支払い意志
額をCVMおよびコンジョイント分析により推計
� http://infoshako.sk.tsukuba.ac.jp/~yoshidak/20040317.pdf
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CVMのののの利点利点利点利点・・・・欠点欠点欠点欠点
利点
� 非利用価値を含む様々な環境価値の評価が可能
� 利用価値� レクリエーション、大気・水質汚染、廃棄物、防災、
� 非利用価値：� 生態系保全、種の多様性、地球温暖化
欠点
� バイアスの可能性
� 評価シナリオが不適切な場合、評価結果にバイアスが生じて評価額の信頼性が低下することも
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バイアスバイアスバイアスバイアスのののの種類種類種類種類（（（（1））））
戦略バイアス（strategic bias）
� 回答者が戦略的な意図によりウソをつく（過小・過大評価する）現象
� 既に保全される予定の環境に対する評価
� 実際の費用負担を伴わないが、評価額が保全範囲に影響する場合
� 回答方式による違い
� 自由回答方式では生じやすい
� 二肢選択方式では比較的生じにくい
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バイアスバイアスバイアスバイアスのののの種類種類種類種類（（（（2））））
評価の手がかりとなる情報によるバイアス
� 開始点バイアス
� 最初に提示する金額が回答に影響
� 範囲バイアス
� 提示する金額の範囲が回答に影響
� 重要性バイアス
� 評価対象の重要性の暗示が回答に影響
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バイアスバイアスバイアスバイアスのののの種類種類種類種類（（（（3））））
シナリオ伝達ミスによるバイアス
� 非現実的・妥当性の低いシナリオ
� 温室効果ガスを半減
� 対象の伝達ミス
� 「琵琶湖の保護」→どこまでを指すのか？
� 支払い手段の問題
� 税金 or 基金？
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4. まとめまとめまとめまとめ
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本講義本講義本講義本講義のまとめのまとめのまとめのまとめ
環境は様々な価値を提供しており、その形態を理解することが重要
� 利用価値・非利用価値
環境の価値は、その形態に応じて異なる手法により計測が可能
� 顕示選好法� トラベルコスト法
� 表明選好法� 仮想評価法
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本講義本講義本講義本講義のまとめのまとめのまとめのまとめ
「環境問題と持続可能な社会」
� 限られた予算の中で合理的な環境対策を立案・実施することが必要
� 環境がもたらす様々な価値について、経済的に評価することが重要
� 現実にはまだまだ少ない→今後の課題
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Further reading
栗山浩一・馬奈木俊介「環境経済学をつかむ」有斐閣, 2008年.
