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n-yuki
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発表論文
• タイトル
「Comparison of Software Product Line Architecture Design
Methods : COPA, FAST, FORM, KobrA and QADA」(ソフトウェアプロダクトラインアーキテクチャの設計法の比較)
• 著者– Mari Matinlassi
• 出典– 26rd International Conference
on Software Engineering
(ICSE 2004)0
year accept rate
2003 13%
2004 13%
2005 14%
• ICSE(ソフトウェア工学系最強の学会)だから
→ 高級な学会の論文を調査することで、
自分も高級な着眼点で研究ができそう
• 複数のSPLの設計方法を比較しているから
→ 様々なSPLの設計方法を知るチャンス
選定理由
1
概要
• 目的
→ 5つのSPLAの中から、状況に応じて最適な
アプローチを選択できるようにするため
• 手法
→ 5つのSPLAの手法
(COPA・FAST・FORM・KobrA・QADA)を比較・評価
• 結論
→ 最適なアプローチを選択するために必要な情報を
示した2
背景:SPLの手法の比較の現状
• R. Lopez-Herrejon and D. Batory, “A Standard
Problem for Evaluating Product-Line
Methodologies,” 2001.
→ メソッドの機能のみ比較
→ もっと様々な側面から比較が必要
• M. Harsu, “A Survey of Product-Line
Architectures,” March 2001.
→再利用資産開発・テスト方法を比較
→ 設計手法の比較が必要3
SPLA(Software Product Line architecture)
• COPA
– コンポーネント指向で再利用資産を設計
• FAST
– ファミリー指向で再利用資産を設計
• FORM
– フィーチャ指向で再利用資産を設計
• KobrA
– UMLによるコンポーネント指向で再利用資産を設計
• QADA
– クオリティ指向で再利用資産を設計
4
COPAの概要
• コンポーネント指向のプラットホームを設計
• フィリップス社が考案
• 目的:ビジネス・設計・プロセス・組織の間で
最良の適合を達成すること
• コンポーネント中心とアーキテクチャ中心の
2つのアプローチのバランスを見つける
• 組織に依存するボトムアップアプローチ
• ドメイン:通信インフラ、医療、
コンシューマエレクトロニクス 5
COPAの5つの視点
6
COPAがカバーする範囲
7
FASTの概要1
• ファミリー指向の抽象概念・設計書・解釈を適応
• AT&Tが導入
• さらにLucent Technologies社Bell研究所で開発
• 素早い生産と慎重な開発の両方の目標を
達成する
• 再利用に値するかどうかを識別する、
ドメイン制限がある
• ドメイン:通信インフラ、リアルタイムシステム 8
FASTの概要2
9
再利用資産の開発
新製品の開発
再利用資産
ドメイン制限
新製品
FORMの概要1
• フィーチャ指向の再利用方法
• 韓国の浦項(ポハン)大学のKyo C. Kangが考案
• 再利用資産開発にフィーチャモデルを使用
• MPP(Marketing and Product Plan)で
ビジネス視点と開発視点から検討
• ドメイン:通信全般、情報全般
10
FORMの概要2
11
再利用資産の開発
新製品の開発
・ Marketing and Product Plan
→顧客視点と技術者視点で検討
KOBRAの概要1
• コンポーネント指向のアプリケーション開発
• UMLによるSPLのための実用的な方法
• IESEビジネススクールのフランホーファーが考案
• 単一のシステムとファミリーベースの両方のアプローチに適している
• モデル駆動でプラットホームに依存しない
• 目的:成果物とプロセスを明確に区別すること 12
KOBRAの概要2
仕様モデル
実現モデル 13
QADAの概要
• クオリティ指向のアーキテクチャ設計・解析
• 品質評価時に追跡可能な状態の再利用資産を設計
• VTT(フィンランドの技術研究センター)で考案
• 概念アーキテクチャと具体的なアーキテクチャの2つの抽象レベルでアーキテクチャを記述
• ドメイン:交通情報管理システム、
分光器コントローラ、ターミナルソフトウェア14
比較・評価の指標1• Context
– Specific goal
→ 具体的な目標は何か?
– Product line aspect
→ SPLのどの側面をカバーしているか?
– Application domein
→ 何のドメインに焦点を当てているか?
– Method inputs
→ 入力は何か?
– Method outputs
→ 出力は何か? 15
比較・評価の指標2
• User
– Target group
→ 利害関係者は誰か?
– Motivation
→ ユーザにとっての利点は?
– Needed skills
→ 扱うためにどのようなスキルが必要か?
– Guidance
→ 扱う間どのようにユーザをサポートするか?
16
比較・評価の指標3• Contents
– Method structure
→ 目標を達成するために必要なステップは何か?
– Artifacts
→ 作成される成果物は?
– Architectural viewpoints
→ 設計上の視点は?
– Language
→ モデルを表す言語や記法は?
– Variability
→ 可変性をどのように表現するか?
– Tool support
→ 支援するツールはあるか? 17
比較・評価の指標4
• Validation
– Method maturity
→ 現場で有効か?
– Architecture quality
→ どのように成果物の品質を検証するか?
18
比較結果からわかった特性1
• COPA
– ボトムアップとトップダウンの組み合わせ
– アーキテクチャ、プロセス、ビジネス、組織などSPLのあらゆる側面をカバー
• FAST
– 活動、成果物、役割を記述したファミリー指向の設計
– 再利用には非常に有効だが、そのまま使うことができない(?)
• FORM
– ドメイン内の共通性を取得するための機能指向の方法
– コードレベルの再利用資産の設計・開発19
比較結果からわかった特性2
• KobrA
– UMLとコンポーネントベースを組み合わせたシンプルな方法
– 単一のシステム、ファミリー指向の両方に適応
• QADA
– 品質要件に特化した設計
– SPLAの並列品質評価のためのサポートを提供
20
まとめ
今までにSPLAを比較した論文はない
SPLAの5つのアプローチを比較
最適なアプローチを選択するために
必要な情報を示した21
私見
• 長所
–設計レベルでSPLを比較している
–様々な項目で5つの方法を比較している
• 短所
–比較結果を表にまとめてほしかった
– FASTとFORMの違いがよくわからない
(ドメインとファミリーは一緒なのでは?)
22