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平成28年度 ⻑崎⼤学組換えDNA実験講習会 2.組換えDNA実験申請に際しての留意点 ⽊住野 達也 ⻑崎⼤学 先導⽣命科学研究⽀援センター 遺伝⼦実験施設 1

2.組換えDNA実験申請に際しての留意点...P1: 委員 の確認・判断で迅速審査が われます。 P2, P3: 委員会の委員全員での審査になります。→

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平成28年度 ⻑崎⼤学組換えDNA実験講習会

2.組換えDNA実験申請に際しての留意点

⽊住野 達也⻑崎⼤学先導⽣命科学研究⽀援センター遺伝⼦実験施設

1

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組換えDNA実験申請に際しての留意点

遺伝⼦組換え実験を⾏う際のルールは国の法律です。

⾃分が実験従事者として登録された組換えDNA実験計画が承認されるまで、遺伝⼦組換え実験はもちろん、遺伝⼦組換え⽣物試料の保管もできません。

申請後も、実験計画の有効期間に注意が必要です。・暦⽉で5年間有効

例:2016年6⽉承認の場合、2021年5⽉末まで

組換えDNA実験安全委員会は、各部局から選出された教員で構成されています。

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H28.4.1 現在委員区分 所属等 職名 ⽒名 任期 内線 E-Mail 備考

第1号委員 医⻭薬学総合研究科 講師 森 亮⼀ H28.4.1 〜 H30.3.31 病7051 ryoichi@ 副委員⻑

薬学部 教授 武⽥ 弘資 H28.4.1 〜 H30.3.31 本2417 takeda-k@熱帯医学研究所 助教 ⽔上 修作 H28.4.1 〜 H30.3.31 病7820 mizukami@熱帯医学研究所 講師 菊池 三穂⼦ H28.4.1 〜 H30.3.31 病7845 mkikuchi@病院 教授 宮崎 泰司 H28.4.1 〜 H30.3.31 病7109 y-miyaza@病院 講師 星野 倫範 H27.8.1 〜 H29.7.31 病7675 thoshino@

第2号委員 ⻭学部 准教授 根本 優⼦ H28.4.1 〜 H30.3.31 病7643 ynemoto@環境科学部 教授 ⻑江 真樹 H28.4.1 〜 H30.3.31 本2755 nagae@

第3号委員 ⽔産学部 准教授 ⼭⽥ 明徳 H28.4.1 〜 H30.3.31 本2847 ayamada@第4号委員 教育学部 教授 堀井 健⼀ H28.4.1 〜 H30.3.31 本2304 horii@

第5号委員 医学部・原爆後障害医療研究所 教授 吉浦 孝⼀郎 H28.4.1 〜 H30.3.31 病7118 kyoshi@ 委員⻑

第6号委員 保健・医療推進センター 准教授 古林 正和 本2213 masakazu-f328@ (官職指定)

第7号委員 研究国際部 部⻑ ⼭﨑 雅彦 本2869 m-yamasaki@ (官職指定)第8号委員 ⻭学部 准教授 岡元 邦彰 H28.4.1 〜 H30.3.31 病7653 k-oka@

⼯学研究科 准教授 郷⽥ 秀⼀郎 H28.4.1 〜 H30.3.31 本2685 sgoda@

先導⽣命科学研究⽀援センター 教授 ⼤沢 ⼀貴 H28.4.1 〜 H30.3.31 病7132 kohsawa@

合計 16⼈

安全主任者 先導⽣命科学研究⽀援センター 准教授 ⽊住野 達也 H28.4.1 〜 H30.3.31 病7191 kishino@

副安全主任者 環境科学部 教授 宮⻄ 隆幸 H27.4.1 〜 H29.3.31 本2417 miyanish@

E-Mailアドレスは,末尾の【nagasaki-u.ac.jp】を省略している

⻑崎⼤学組換えDNA実験安全委員会委員名簿定⾜数10⼈の委員(委員⻑・安全主任者・副安全主任者を除く15⼈の2/3以上)の審査を持って意⾒を取り纏め、委員⻑(審査)に進みます。

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1. 教職員の皆さまへ

2. 統合認証システム

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3. ⻑⼤ID & パスワードでログイン

4. 組換えDNA実験計画申請Webシステム

新規、変更、終了、譲渡、分与、報告書、マニュアル等、すべてここにあります。 5

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XXXXXX

xxxxxxxx

クリックして下さい。

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XXXXXX5. 組換えDNA実験講習会の受講記録実験責任者、実験従事者の状況を確認してください。

6. 新規申請

別ウインドウで開きます。別ウインドウで開きます。

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7. DNA実験安全管理規則、計画書、終了、譲渡、分与、報告書、マニュアル等、はここにあります。

XXXXXX

別ウインドウで開きます。別ウインドウで開きます。

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次のページ

8. 組換えDNA実験計画書WEB申請マニュアル

9. 組換えDNA実験施設設置・変更申請(Wordファイル)

別ウインドウで開きます。別ウインドウで開きます。

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10. 譲渡、分与、購⼊の計画書、情報提供書

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11. 組換えDNA実験記録簿

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(実験の記録)第32条 実験責任者は,実験に係る安全の確保のため,必要な事項を組換えDNA実験記録簿(別記様式第3号)に記録しなければならない。2 前項の記録は,実験の終了及び中⽌後,その写しを学⻑に提出しなければならない。

○⻑崎⼤学組換えDNA実験安全管理規則

別ウインドウで開きます。別ウインドウで開きます。

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WEB申請書作成の前に準備すること

1.組換えDNA実験計画書WEB申請マニュアルを読む(必要事項、作業の手順がわかる)。

2.実験従事者の組換えDNA実験講習会の受講記録と健康診断記録のチェック。

3.実験計画書の作成。(1) 実験の内容のどの部分が組換えDNA実験なのか?(2) 動物を用いる実験を行うのか?(3) どこで実験するのか?

4.核酸供与体(生物種)、宿主、ベクターのクラス分類の確認。

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XXXXXX

xxxxxxxx

新規申請⼿順

統合認証システム

アクセス記録表⽰

組換えDNA実験計画申請Webシステム

XXXXXXX

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XXXXXX

③ 可能であれば、所属する部局の委員に申請前に委員に内容のチェックをお願いして下さい。

③ 可能であれば、所属する部局の委員に申請前に委員に内容のチェックをお願いして下さい。

② 実験責任者は、研究の全容を把握し、実験従事者の安全の確保に努めてください。

② 実験責任者は、研究の全容を把握し、実験従事者の安全の確保に努めてください。

① 記⼊者情報の⼊⼒このアドレスに連絡メールが届きます。

① 記⼊者情報の⼊⼒このアドレスに連絡メールが届きます。

実験責任者:組換え実験の経験3年以内の組換えDNA実験講習会受講[またはDVDでの受講]1年以内の健康診断受診の記⼊が必要です。

ログインユーザー以外に実験計画書のデータを参照させたい場合に、記⼊して下さい。

ここに記⼊した委員にも、実験計画を申請した旨、メールが届きます。

マウスポインタを近づけると、注釈が表⽰されます。マウスポインタを近づけると、注釈が表⽰されます。

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組換えDNA動物実験のみの時は P1A, P2A, P3Aのみにチェック

④ 実験の区分と封じ込めレベルを決定

④ 実験の区分と封じ込めレベルを決定

DNA供与体と宿主の組み合わせ → 物理的封じ込めレベルの判断

実験計画の内容に基づいて決定

1)”P1”と”P2以上”では委員会の審査の流れが⼤きく異なります。P1: 委員⻑の確認・判断で迅速審査が⾏われます。P2, P3: 委員会の委員全員での審査になります。

→ 本来P1のものをP2, P3として申請すると、“時間” + “⼿間” = “迅速な審査の妨げ”になります。

2)”本来P1の扱いだが、P2の実験区域で作業するので、P2実験に準じた取り扱いをする”場合、→ P1として申請し、備考の欄に上記を記⼊して下さい。参照)遺伝⼦組換え⽣物の第⼆種使⽤等について(特に、p.12-17ページ)http://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n815_01.pdf

FAQ1) ⼀時保存の⽅法組換えDNA申請者⽤マニュアルをご覧ください。

FAQ1) ⼀時保存の⽅法組換えDNA申請者⽤マニュアルをご覧ください。

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⽂部科学省ホームページ・ 「遺伝⼦組換え⽣物等の使⽤等の規制による⽣物の多様性の確保

に関する法律」関連

組換えDNA実験安全委員会ホームページ

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1 章 遺伝⼦組換え⽣物の第⼆種使⽤等について

2 章 ⼤⾂確認が不要な実験の流れ3 章 ⼤⾂確認が必要な実験の流れ

認定宿主ベクター系等を定める

⼤⾂確認申請フォーマット

20http://www.lifescience.mext.go.jp/bioethics/anzen.html

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認定宿主ベクター系等を定める

http://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n648_01.pdf

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⽇本ウイルス学会ホームページ http://jsv.umin.jp/

・組換え体ワクシニアウイルスについての申請例・組換え体センダイウイルスについての申請例・組換え体ポリオウイルスについての申請例・組換え体ヒト免疫不全ウイルスについての申請例 22

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⑤ 課題名の⼊⼒⑤ 課題名の⼊⼒

⑥ 実施期間暦⽉で5年以内で⼊⼒してください。

⑥ 実施期間暦⽉で5年以内で⼊⼒してください。

⑦ 実験従事者

• 3年内の組換えDNA実験講習会の受講

[またはDVDでの受講]• 1年以内の健康診断受診

が必要です。

⑦ 実験従事者

• 3年内の組換えDNA実験講習会の受講

[またはDVDでの受講]• 1年以内の健康診断受診

が必要です。

表⽰する項⽬数の変更が可能です。表⽰する項⽬数の変更が可能です。

申請ボタン:申請内容に記⼊漏れがないか⾃動的にチェックしてくれます。

申請ボタン:申請内容に記⼊漏れがないか⾃動的にチェックしてくれます。

当然ですが、研究内容を適切に⽰す課題名にして下さい。

FAQ2)実験責任者の実験の経験欄の記⼊の⽅法

本学あるいは他⼤学(機関名も記⼊)で過去に実施した組換えDNA実験の課題番号および課題名(最新のも1件)を記⼊本学での実験の場合、整理番号を⼊⼒してリターンボタンをクリックすると、⾃動的にリンクします。

FAQ2)実験責任者の実験の経験欄の記⼊の⽅法

本学あるいは他⼤学(機関名も記⼊)で過去に実施した組換えDNA実験の課題番号および課題名(最新のも1件)を記⼊本学での実験の場合、整理番号を⼊⼒してリターンボタンをクリックすると、⾃動的にリンクします。

(注5)健康診断は実験開始⽇の1年以内に必ず受診すること。外部の医療機関で健康診断を受けた場合は、その他参考となる事項で医療施設名及び受診⽇を報告願います。

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(1) 実験の内容のどの部分が組換えDNA実験なのか?

(2) 動物を⽤いる実験を⾏うのか?

DNA組換え体(細菌、マウス等)の分与を受ける場合、また作成を外部に依頼する際(ノックアウトマウス作成)は、

→分与元、依頼先(研究者名だけでなく所属)や参考⽂献を明記して下さい。

(3) どこで実験するのか?各実験ごとに実施する実験室を明記

(実験施設のチェックのため、室名までお願いします。)

例)1. 遺伝⼦クローングや遺伝⼦発現のためのプラスミドDNAを構築し、さらにその

プラスミドを⼤量調製するために⼤腸菌を形質転換する。

2. ⼤腸菌を⽤いたリコンビナントタンパク質の調製:BSL 3の細菌の遺伝⼦をプラスミド(pET28a)に組み込んだものを○○⼤学○○学部○○⽒より分与してもらう(⽂献)。これを⼤腸菌[BL21(DE3)]に導⼊し、リコンビナントタンパク質を調製する。

3. 遺伝⼦改変動物(ノックアウトマウスなど)を購⼊・導⼊(⼊⼿先を記載)、繁殖して実験に⽤いる。

→動物実験の申請が必要です。(申請書のアップロード)

4. ウイルスベクターを⽤いた動物細胞および動物個体への遺伝⼦導⼊と感染実験○○社のキット(○○ ○○)を⽤いてリコンビナントレンチウイルスベクターを作製し、HEK293細胞やマウス(○○ tgマウス、○○KOマウス)の脳に遺伝⼦導⼊する。

5. バキュロウイルスを⽤いて作製したリコンビナントタンパク質の購⼊:○○社より○○リコンビナントタンパク質を購⼊するが、タンパク溶液からバキュロウイルスを完全に除去できていない旨、情報提供があったため、当該実験を申請する。

⑨ 実験の概要

詳細に記載して下さい。

⑨ 実験の概要

詳細に記載して下さい。

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⑧ 実験の⽬的

詳細に記載して下さい。

⑧ 実験の⽬的

詳細に記載して下さい。

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注意事項:

・ DNA供与体の⽣物種名 菌種名、株名を正確に明記して下さい。

“その他”や”○○など”曖昧な表現はNGです。株によってBSLレベルが異なる菌は株名まで記⼊して下さい。

・ DNA供与体

ベクター内のDNAや遺伝⼦(CMVプロモーターなど)注)、 ノックアウトマウスに組み込まれたネオマイシン耐性遺伝⼦、

loxP配列やGFP, Creリコンビナーゼ等について記載漏れが多々あります。忘れずに記載して下さい。

・ カルタヘナ法では培養細胞は宿主として扱われませんので、ご注意ください。

⑩ DNA供与体・宿主の組み合わせ詳細に記載して下さい。

⑩ DNA供与体・宿主の組み合わせ詳細に記載して下さい。 宿主がウイ

ルスの場合、保有細胞、動植物種を記載して下さい)。

例)ヒト (Homo sapiens)マウス (Mus musculus)ラット (Rattus norvegicus)オワンクラゲ (Aequorea victoria)⾮病原性⼤腸菌 (Escherichia coli)

注)⽂科省の説明資料(平成18年10⽉)には、「ベクター内に含まれる薬剤耐性遺伝⼦などのマーカー遺伝⼦と、⽬的遺伝⼦に係るものを除く発現調節遺伝⼦である供与核酸が由来する核酸供与体の特性または供与核酸の特性に関しては記載を省略できる 」旨記載されていますが、DNA供与体・宿主の組み合わせを省略して良いとは記載されていません。上記を拡⼤解釈し、ノックアウトマウス(供与核酸:⼤腸菌・ネオマイシン耐性遺伝⼦)を⾮LMOとすることは問題があります。プラスミドに含まれるCMVプロモーターを組換えて、レンチウイルスベクターに組み込む場合など、明らかにLMOになります。

(LMO: Living Modified Organism)25

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⑪ ベクターの特性、核酸供与体及び供与核酸の特性

詳細に記載して下さい。

⑪ ベクターの特性、核酸供与体及び供与核酸の特性

詳細に記載して下さい。 核酸供与体及び供与核酸の特性について記載して下さい。また、毒素産⽣性の有無、哺乳動物に対する毒性があれば、明記して下さい。

ベクターの特性例)1. pUC系(pBluescript等)の⼤腸菌⽤のクローニングベクター(参考資料としてマップ添付もしくは販売元会社名)2. pBR322系:pTrc (Invitrogen), pET (Novagen), pQE (Qiagen) 等の⼤腸菌の発現⽤プラスミドベクター3. pUC系(pcDNA3等)哺乳類細胞発現⽤プラスミドベクター(Invitrogen)4. アデノ随伴ウイルス作製⽤プラスミドベクター(pW1,p5CLZ,pIM45,pladeno1等: 参考資料10[⾃作ベクターは

マップを添付])5. pLenti系レンチウイルス作製⽤プラスミドベクター(pLenti6.3, pLenti7.3等: Invitrogen)

核酸供与体及び供与核酸の特性例)1. ヒト、マウス、ラット cDNAおよびゲノム断⽚(同定済み遺伝⼦)2. ⼤腸菌 (同定済み遺伝⼦): 薬剤耐性遺伝⼦(アンピシリン、カナマイシン、ネオマイシン、テトラサイクリン耐

性遺伝⼦等):省略可3. 有鞘類オワンクラゲ(同定済み遺伝⼦): 蛍光タンパク質遺伝⼦ (EGFP, YFP, AcGFP等) 4. 造礁サンゴ(同定済み遺伝⼦): 蛍光タンパク質遺伝⼦ (ZsGreen, DsRed, mCherry等) 核酸供与体5. バクテリオファージ科 P1ファージ(同定済み遺伝⼦): Cre リコンビナーゼ、loxP配列 (組換え酵素認識配列)6. 上記に加え、P1ファージエンハンサー、各種発現⽤プロモーター、ポリアデニン付加シグナルは、哺乳類細胞

内で翻訳されないため病原性等をもたない。:省略可7. 本実験に使⽤する組換えアデノ随伴ウイルスおよび組換えレンチウイルスは⾃⼰増殖に必要な遺伝⼦を⽋失して

いるため⼆次的なウイルス粒⼦を産⽣(増殖)し、伝播することはなく、⼤⾂確認実験には該当しない。ウイルス粒⼦から毒素は産⽣しない。組換えアデノ随伴ウイルスおよび組換えレンチウイルスのバイオセーフティーレベルは、各々レベル1およびレベル2である。

(注9)毒素産⽣、ウイルスの使⽤においてはその特性の詳細を記⼊すること。廃棄についての記載も必要です。

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例1). ヒトOO遺伝⼦をHeLa細胞cDNAからPCRで増幅さpcDNA3発現ベクターにクローニングし、ヒト培養細胞(293T細胞)に発現させる。(医学部基礎棟5階OO使⽤)

核酸供与体(⽣物種) 宿主 実験分類 備考

ヒト ⼤腸菌(DH5) P1 OO遺伝⼦

CMV(Cytomegalovirus) ⼤腸菌(DH5) P1 早期プロモーター

SV40(Simian virus 40) ⼤腸菌(DH5) P1 polyA付加シグナル

認定宿主ベクター系。宿主はクラス1で、核酸供与体CMV、SV40はクラス2であるが、この供与核酸は同定済み、かつ、哺乳動物等に対する病原性、伝達性に関与しないことが推定される。

ベクターの特性pcDNA3(Invitrogen社)は哺乳類細胞発現⽤プラスミドベクターで、トランスフォームする⼤腸菌(DH5a)の組み合わせは認定宿主ベクター系である(B1)。

核酸供与体及び供与核酸の特性ヒトOOcDNA(クラス1)は同定済み遺伝⼦、かつ、哺乳動物等に対する病原性、伝達性に関与しないことが推定される。pcDNA3はアンピシリン耐性遺伝⼦、⽬的遺伝⼦発現⽤CMVプロモーター、ポリアデニン付加シグナル、SV40エンハンサー・プロモーター、ネオマイシン耐性遺伝⼦を有する。P1実験室で使⽤するが、使⽤したチップ、容器、培地等はオートクレーブをかけた後、廃棄する。

記⼊例

カルタヘナ法では培養細胞は宿主として扱われません。

認定宿主ベクター系。宿主、核酸供与体ともクラス1。

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例2). HIV1ゲノムを組み込んだプラスミドをOO⼤学医学部OO⽒より分与してもらい(⽂献OO)、これを鋳型にPCRをかけ、エンベロープタンパク質p120をpcDNA3発現ベクターにクローニングし、293T細胞にトランスフェクトする。尚、プラスミドが導⼊された細胞を容易に同定するため、EF1aプロモーターからGFP蛍光タンパク質遺伝⼦ が発現するようにpcDNA3を改変した。(医学部基礎棟5階OO使⽤)

核酸供与体(⽣物種) 宿主 実験分類 備考

オワンクラゲ ⼤腸菌(DH5) P1 GFP遺伝⼦

ヒト ⼤腸菌(DH5) P1 EF1プロモーター

CMV(Cytomegalovirus) ⼤腸菌(DH5) P1 早期プロモーター

SV40(Simian virus 40) ⼤腸菌(DH5) P1 polyA付加シグナル

HIV1(Human immunodeficiency virus type1)

⼤腸菌(DH5) P1 gp120遺伝⼦

ベクターの特性pcDNA3(Invitrogen社)は哺乳類細胞発現⽤プラスミドベクターで、トランスフォームする⼤腸菌(DH5a)の組み合わせは認定宿主ベクター系である(B1)。EF1aプロモーターからGFP蛍光タンパク質遺伝⼦ が発現するようにpcDNA3を改変した(添付書類のプラスミド・マップを参照)。

核酸供与体及び供与核酸の特性HIV1はクラス3であるが、供与核酸であるHIV1-gp120は同定済み、かつ、哺乳動物等に対する病原性、伝達性に関与しないことが推定される。上記認定宿主ベクター系の⼤腸菌でエンベロープタンパク質gp120をプラスミドにクローニングし、増やしても、この組換え体は通常の⾃然環境において⽣育不可能であり、組換え⽣物の残存性ならびに他の⽣物への伝染性はない。さらに、この組換え体を293T培養細胞にトランスフェクトしても感染性のウイルスは産⽣せず、この組換え⽣物の残存性、他の⽣物への伝染性はない。実験室外での増殖はほとんど不可能である。pcDNA3はアンピシリン耐性遺伝⼦、⽬的遺伝⼦発現⽤CMVプロモーター、ポリアデニン付加シグナル、SV40エンハンサー・プロモーター、ネオマイシン耐性遺伝⼦を有する。P1実験室で使⽤するが、使⽤したチップ、容器、培地等はオートクレーブをかけた後、廃棄する。

認定宿主ベクター系。核酸供与体はそれぞれ、クラス2、クラス3であるが、供与核酸であるCMVプロモーター、SV40polyA付加シグナル、HIV1-gp120は同定済み、かつ、哺乳動物等に対する病原性、伝達性に関与しないことが推定される(⽂献OO、GILSP参照)。

認定宿主ベクター系。宿主、核酸供与体ともクラス1。

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例3). ⼤腸菌を⽤いたリコンビナントタンパク質の調製:BSL3のウイルスHIV-1型のgag-24遺伝⼦をプラスミド(pET28a)に組み込んだものをOO⼤学OO⽒より分与してもらう(⽂献OO)。これを⼤腸菌[BL21(DE3)]に導⼊し、リコンビナントタンパク質を調製する。(医学部基礎棟5階OO使⽤)

核酸供与体(⽣物種) 宿主 実験分類 備考

T7ファージ ⼤腸菌(BL21) P1 T7 RNA Polymerase 遺伝⼦

7ファージ ⼤腸菌(BL21) P1 DE3遺伝⼦

HIV1(Human immunodeficiencyvirus type1)

⼤腸菌(BL21(DE3))

P1 gag-24遺伝⼦ 認定宿主ベクター系。核酸供与体はクラス3であるが、供与核酸であるgag-24遺伝⼦は核酸が同定済み、かつ、その組換え体のみでは哺乳動物等に対する病原性、伝達性に関与しないことが推定される(⽂献OO、GILSP参照)。

認定宿主ベクター系。宿主、核酸供与体ともクラス1。⼤腸菌(BL21(DE3))は遺伝⼦組換え体である。

ベクターの特性pET28a (Novagen社)は添付したプラスミドマップ及び説明書に⽰すように⼤腸菌発現⽤プラスミドベクターで、トランスフォームする⼤腸菌(BL21(DE3))の組み合わせは認定宿主ベクター系である(B1)。

核酸供与体及び供与核酸の特性T7ファージのRNA Polymerase遺伝⼦、 λファージのDE3遺伝⼦は⼤腸菌BL21の認定宿主ベクター(B1)としての特性を変えるものではない。pET28aはカナマイシン耐性遺伝⼦、⽬的遺伝⼦発現⽤T7・プロモーター配列、ターミネーター配列、lacIリプレッサー遺伝⼦、f1 origin、 His-tag(HHHHHH)、T7-tag(MASMTGGQQMG)を有する。HIV-1はクラス3であるが、供与核酸であるgag-24遺伝⼦は核酸が同定済み、かつ、その組換え体のみでは哺乳動物等に対する病原性、伝達性に関与しないことが推定される。上記認定宿主ベクター系の⼤腸菌でウイルスタンパク質gag-24をプラスミドにクローニングし、増やしても、この組換え体は通常の⾃然環境において⽣育不可能であり、組換え⽣物の残存性ならびに他の⽣物への伝染性はない。使⽤したチップ、容器、培地等はオートクレーブをかけた後、廃棄する。 29

Page 30: 2.組換えDNA実験申請に際しての留意点...P1: 委員 の確認・判断で迅速審査が われます。 P2, P3: 委員会の委員全員での審査になります。→

例4). ⼤腸菌を⽤いたリコンビナントタンパク質の調製:BSL3の細菌遺伝⼦OOをプラスミド(pET28a)に組み込んだものをOO⼤学OO⽒より分与してもらう(⽂献OO)。これを⼤腸菌[BL21(DE3)]に導⼊し、リコンビナントタンパク質を調製する。(医学部基礎棟5階OO使⽤)

核酸供与体(⽣物種) 宿主 実験分類 備考

T7ファージ ⼤腸菌(BL21) P1 T7 RNA Polymerase遺伝⼦

7ファージ ⼤腸菌(BL21) P1 DE3遺伝⼦

BSL3細菌 ⼤腸菌(BL21(DE3))

P3 OO遺伝⼦ 認定宿主ベクター系。核酸供与体はクラス3で、供与核酸は同定済みだが、哺乳動物等に対する病原性、伝達性に関与しないと⾔えない。

認定宿主ベクター系。宿主、核酸供与体ともクラス1。⼤腸菌(BL21(DE3))は遺伝⼦組換え体である。

ベクターの特性pET28a (Novagen社)は添付したプラスミドマップ及び説明書に⽰すように⼤腸菌発現⽤プラスミドベクターで、トランスフォームする⼤腸菌(BL21(DE3))の組み合わせは認定宿主ベクター系である(B1)。

核酸供与体及び供与核酸の特性T4ファージのRNA Polymerase遺伝⼦、λファージのDE3遺伝⼦は⼤腸菌BL21の認定宿主ベクター(B1)としての特性を変えるものではない。pET28aはカナマイシン耐性遺伝⼦、⽬的遺伝⼦発現⽤T7・プロモーター配列、ターミネーター配列、lacIリプレッサー遺伝⼦、f1 origin、His-tag(HHHHHH)、T7-tag(MASMTGGQQMG)を有する。BSL3の細菌遺伝⼦OOは同定済みだが、哺乳動物等に対する病原性、伝達性に関与しないと⾔えないので、P3実験室でのみ使⽤する。使⽤したチップ、容器、培地等はオートクレーブをかけた後、廃棄する。

(注)毒性等、その遺伝⼦の特性がわかっているときはそれを記載する。

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例5). ウイルスベクターを⽤いた動物細胞および動物個体への遺伝⼦導⼊と感染実験:Invitrogen社のキット(Block-iT Inducible H1 Lentiviral RNAi System)を⽤いて、Ifnar1の遺伝⼦のノックダウンするリコンビナントレンチウイルスベクターを作製し、Jurkat細胞に導⼊する。(医学部基礎棟5階OO使⽤)。さらにこのベクターをマウス(WT及びIrf1KOマウス)の脳に遺伝⼦導⼊する。(動物実験施OO使⽤)

核酸供与体(⽣物種) 宿主 実験分類 備考

⾮病原性⼤腸菌 マウス P1A ネオマイシン耐性遺伝⼦

マウス ⼤腸菌(DH5) P1 マウスIfnar1遺伝⼦のshRNA作成⽤合成DNA

マウス レンチウイルス(組換え、増殖⽋失)

P2 マウスIfnar1遺伝⼦のshRNA作成⽤合成DNA

レンチウイルス(組換え、増殖⽋失)

マウス P2A レンチウィルスゲノムはマウスに接種されマウスゲゲノム内に組み込まれる

マウス ⼤腸菌(DH5) P1 U6プロモーター

宿主のレンチウイルスはクラス2。このLentiviral RNAi Systemの説明書を添付。

Irf1KOマウスは動物実験の申請済(申請書の添付)。

Kitに含まれるpLenti6/H1-shRNAを構成的にshRNAを発現させるため、マウスU6プロモーターに置換したので、そのプラスミド・マップを添付。

ベクターの特性Invitrogen社のキット(Block-iT Inducible H1 Lentiviral RNAi System)の説明書、及びプラスミド・マップを添付した。要約すると、リコンビナントウイルスの構造やゲノムパッケージング⽤のコンポーネントをコードする遺伝⼦は、4つのプラスミド(gag/pol, env, rev, pLenti6/H1-shRNA)にわけられており、このシステムで作成されたレンチウイルスパーティクルは、複製能⼒がなく⽬的の遺伝⼦をキャリーしているだけで他のウイルス種をつくりださない。また、3ʼLTRが⽋失している⾃⼰不活性化ベクターであり、宿主ゲノムに組み込まれる際に、5ʼLTRに存在するプロモーターが不活性化され、内部プロモーターであるInducible H1によりshRNAの転写が起こる。このinducible H1プロモーターを、構成的に発現させるマウスU6プロモーターに置換した。

核酸供与体の特性マウスIfnar1遺伝⼦(クラス1)は同定済み遺伝⼦、かつ、哺乳動物等に対する病原性、伝達性に関与しないことが推定される。ノックダウンに使⽤するshRNA作成⽤合成DNAも哺乳動物等に対する病原性、伝達性に関与しないことが推定される。改変pLenti6はアンピシリン耐性遺伝⼦、shRNA発現⽤マウスU6プロモーター、ターミネーター、SV40プロモーター、ブラストシジンS耐性遺伝⼦を有する。使⽤したチップ、容器、培地等はオートクレーブをかけた後、廃棄する。

認定宿主ベクター系。宿主、核酸供与体ともクラス1。

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例6). バキュロウイルスを⽤いて作製したリコンビナントタンパク質の購⼊:Invitrogen社よりヒト○○リコンビナントタンパク質を購⼊するが、タンパク溶液からバキュロウイルスを完全に除去できていない旨、情報提供があったため、当該実験を申請する。(医学部基礎棟5階OO使⽤)

核酸供与体(⽣物種) 宿主 実験分類 備考

ヒト Baculovirus P1 ○○遺伝⼦認定宿主ベクター系ではない。宿主、核酸供与体ともクラス1。

ベクターの特性Bac-to-Bac®システム(Invitrogen)を使⽤して作成したヒト○○リコンビナントタンパク質を購⼊。バキュロウイルス発現ベクターpFastBac1は、リコンビナントタンパク質発現⽤バキュロウイルス・ベクターで、バキュロウイルスのポリヘドリン・プロモーター、SV40のpolyA付加シグナルを持つ。130kDaのバキュロウイルスDNAを持つ⼤腸菌(DH10BAC)をトランスフォームして、リコンビナント・バキュロウイルスを作成したもの。このリコンビナント・バキュロウイルスは哺乳動物等の細胞に感染はするが、増殖しない(添付の説明書、プラスミド・マップを参照)。ただし、認定宿主ベクター系ではない。

核酸供与体及び供与核酸の特性ヒトOO遺伝⼦(クラス1)は同定済み遺伝⼦、かつ、哺乳動物等に対する病原性、伝達性に関与しないことが推定される。バキュロウイルスはクラス1で、遺伝⼦は同定済み、かつ、哺乳動物等に対する病原性、伝達性に関与しないことが推定される。pFastBac1はゲンタミシン耐性遺伝⼦、⽬的遺伝⼦発現⽤ポリヘドリン・プロモーター、SV40ポリアデニン付加シグナル、トランスポゾンTn7、アンピシリン耐性遺伝⼦を有する。使⽤したチップ、容器、培地等はオートクレーブをかけた後、廃棄する。

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例7). Bac-to-Bac®システム(Invitrogen)で作製した、A型インフルエンザウイルス(H1N1 WSN株)NPタンパク質をバキュロウイルスを⽤いて合成させる(メーカーのマニュアルを添付)。(医学部基礎棟5階OO使⽤)

核酸供与体(⽣物種) 宿主 実験分類 備考

Influenza virus type A(H1N1 WSN株)

Baculovirus P2 NP遺伝⼦保有細胞はSf9昆⾍細胞

Baculovirus ⼤腸菌(DH10B) P1 130 kb BaclulovirusDNA in a BAC

Baculovirus ⼤腸菌(DH10B) P1 ポリヘドリン・プロモーター

SV40(Simian virus 40) ⼤腸菌(DH10B) P1 polyA付加シグナル

認定宿主ベクター系ではない。宿主はクラス1、核酸供与体はクラス2またはクラス1。保有細胞を記載。

認定宿主ベクター系。宿主、核酸供与体ともクラス1。

ベクターの特性Bac-to-Bac®システム(Invitrogen)の説明書、プラスミド・マップを添付した。バキュロウイルス発現ベクターpFastBac1は、リコンビナントタンパク質発現⽤バキュロウイルス・ベクターで、バキュロウイルスのポリヘドリン・プロモーター、polyA付加シグナルを持つ。BAC(bacteriall artificial chromosome)に乗った130kDaのバキュロウイルスDNAを持つ⼤腸菌(DH10BAC)をトランスフォームして、リコンビナント・バキュロウイルスを作成する。このリコンビナント・バキュロウイルスは哺乳動物等の細胞に感染はするが、増殖しない。ただし、認定宿主ベクター系ではない。

核酸供与体及び供与核酸の特性A型インフルエンザウイルス(H1N1 WSN株)はクラス2であるが、供与核酸である核タンパク質NP遺伝⼦は核酸が同定済み、かつ、その組換え体のみでは哺乳動物等に対する病原性、伝達性に関与しないことが推定される。バキュロウイルスはクラス1で、遺伝⼦は同定済み、かつ、哺乳動物等に対する病原性、伝達性に関与しないことが推定される。pFastBac1はゲンタミシン耐性遺伝⼦、⽬的遺伝⼦発現⽤ポリヘドリン・プロモーター、SV40ポリアデニン付加シグナル、トランスポゾンTn7、アンピシリン耐性遺伝⼦を有する。使⽤したチップ、容器、培地等はオートクレーブをかけた後、廃棄する。

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核酸供与体(⽣物種)、宿主、ベクターの確認DNA供与体、宿主の区分は、下記のサイトを参考にして、注意深く記載してください。

研究開発等に係る遺伝⼦組換え⽣物等の第⼆種使⽤等に当たって執るべき拡散防⽌措置等を定める省令の規定に基づき認定宿主ベクター系等を定める件平成16年⽂部科学省告⽰第7号最終改正:平成26年7⽉1⽇

改正点についてはこちらを参照「研究開発等に係る遺伝⼦組換え⽣物等の第⼆種使⽤等に当たって執るべき拡散防⽌措置等を定める省令の規定に基づき認定宿主ベクター系等を定める件の⼀部を改正する告⽰」(平成26年7⽉1⽇)についての解説 (http://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n648_02.pdf)

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核酸供与体(⽣物種)、宿主、ベクターの確認

認定宿主ベクター系

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Page 36: 2.組換えDNA実験申請に際しての留意点...P1: 委員 の確認・判断で迅速審査が われます。 P2, P3: 委員会の委員全員での審査になります。→

特定認定宿主ベクター系

核酸供与体(⽣物種)、宿主、ベクターの確認

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核酸供与体(⽣物種)、宿主、ベクターの確認

クラス2

クラス1

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核酸供与体(⽣物種)、宿主、ベクターの確認

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Competent cell: BL21(DE3)は、遺伝⼦組換え体です。

(1)宿主情報宿主名: BL21(由来: E.coli B株)導⼊遺伝⼦: T7 RNA Polymerase遺伝⼦ (由来: T7ファージ)

DE3遺伝⼦ (由来: λファージ)(2)遺伝⼦型

F–, ompT, hsdSB (rB–, mB–), dcm, gal, λ(DE3), pLysS (Cmr) 39

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⑪ 使⽤する実験室

「次⾴に解説」

⑪ 使⽤する実験室

「次⾴に解説」

室名、部屋番号をアップロードした図⾯で確認して下さい。

(注10)①登録していない部屋を使⽤する場合には、組換えDNA実験安全委員の現地

確認が必要です。調査委員に計画書の写しを送付できるよう準備願います。「登録していない新規の施設・設備を利⽤する」にチェックを⼊れて下さい。必ずその他参考となる事項欄に「実験室調査依頼中」である旨コメントを⼊れて下さい。組換えDNA実験安全委員会のHPより実験施設設置・変更申請書を⼊⼿し作成して下さい。

②現地確認後設置承認通知が送付されますので、承認通知書及び組換えDNA実験施設設置・変更申請書(部屋の詳細図、フロア図含む)をその他参考事項となる事項に添付した上で従来の申請⼿続きをおこなってください。(「実験室調査依頼中」のコメントは削除すること)

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1.使⽤を希望する実験室のBSL(バイオセーフティーレベル)の確認実験計画の内容に基づいて決定したレベル以上の実験室を使⽤して下さい。

組換えDNA実験室として登録してある実験室名登録されてない実験室→部局の委員に相談、委員のチェックを受けて登録

2.申請者の実験室外で実験を⾏う場合、実験室の責任者に使⽤の許可を得てください。

組換えDNA実験室の⼊り⼝に責任者名が表記されている

例: 動物実験→【エリア別】 棟: 動物実験施改修A棟(A343)、

封じ込めレベル: P1A、(図⾯:animal a P1A.pdf)

どこの実験室を使⽤するのか?

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PDFファイルや画像ファイルを添付資料としてアップロードできます。特にウイルス作成⽤のベクターや、⼀般的でないベクターについては、マップをアップロードして下さい。

⑫ 関連する実験の申請書

例)・ 動物実験申請書(または申請

状況を記載する)

・ 遺伝⼦改変動物を⼊⼿して使⽤する場合→⼊⼿先を記載: 学外からの譲渡等の場合は譲渡の計画書と先⽅からの情報提供書

・ 以前の実験の継続のために新規に申請する場合→以前の申請書

⑫ 関連する実験の申請書

例)・ 動物実験申請書(または申請

状況を記載する)

・ 遺伝⼦改変動物を⼊⼿して使⽤する場合→⼊⼿先を記載: 学外からの譲渡等の場合は譲渡の計画書と先⽅からの情報提供書

・ 以前の実験の継続のために新規に申請する場合→以前の申請書

FAQ3) 参照する実験計画書の リンク⽅法プルダウンしますと、動物か遺伝⼦か聞いてきますので、どちらかを選択後、左の整理番号を⼊⼒してリターンボタンをクリックすると⾃動的にリンクします。

FAQ3) 参照する実験計画書の リンク⽅法プルダウンしますと、動物か遺伝⼦か聞いてきますので、どちらかを選択後、左の整理番号を⼊⼒してリターンボタンをクリックすると⾃動的にリンクします。

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Page 43: 2.組換えDNA実験申請に際しての留意点...P1: 委員 の確認・判断で迅速審査が われます。 P2, P3: 委員会の委員全員での審査になります。→

⑬ 訂正箇所

修正等のために差し戻された場合、再提出の際、修正した点について、まとめて記載して下さい。

⑬ 訂正箇所

修正等のために差し戻された場合、再提出の際、修正した点について、まとめて記載して下さい。

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Page 44: 2.組換えDNA実験申請に際しての留意点...P1: 委員 の確認・判断で迅速審査が われます。 P2, P3: 委員会の委員全員での審査になります。→

変更申請について

xxxxxxxxx

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⑭ 変更・追加申請ここをクリックして下さい。

⑭ 変更・追加申請ここをクリックして下さい。

Page 45: 2.組換えDNA実験申請に際しての留意点...P1: 委員 の確認・判断で迅速審査が われます。 P2, P3: 委員会の委員全員での審査になります。→

xxxxxxxxx

変更申請について

例)実験従事者として以下の2名を追加○○ ○○ 薬学部 学部⽣○○ ○○ 薬学部 学部⽣

組換えDNA実験を⾏うため

変更申請でOKなのは、実験従事者の削除・追加・所属等変更、同じクラスの核酸供与体の追加など軽微な変更(ただし、DNA 供与体の種の追加については、科が同じであれば、P1レベルのみ変更・追加申請)

委員⻑決裁

異なるクラスの核酸供与体の追加や実験室の追加・変更も可 (実験責任者、課題名、実験の⽬的等の重⼤な変更については変更ではなく新規の計画として申請すること。)

委員⻑判断で、委員⻑決裁もしくは委員全員の審査に委ねるかを決定

部局担当者

部局担当者

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⑮ 変更事項、変更理由、訂正箇所を記⼊して下さい。

⑮ 変更事項、変更理由、訂正箇所を記⼊して下さい。

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⼤⾂確認実験申請書(第⼆種使⽤等拡散防⽌措置確認申請書)申請書の様式は、⽂部科学省の遺伝⼦組換え実験のHPからダウンロードできます。http://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n901_00.doc

記⼊法や注意点は、⽂部科学省の遺伝⼦組換え実験のHP「遺伝⼦組換え⽣物等の第⼆種使⽤等の⼿引き」および⽇本ウイルス学会のHPを参照してください。記⼊例)http://www.lifescience.mext.go.jp/bioethics/data/anzen/carta_expla08.pdf

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⼤⾂確認が必要な「実験」は省令別表第⼀にあり、概要は以下の通りです。実験の種類(省令第2 条に規定)ごとに、宿主と核酸供与体の実験分類等(省令第3 条、告⽰に規定)の条件から、⼤⾂確認の要否が分かります

① 微⽣物※1 実験・実験分類が定まっていないもの (ただし、いくつかの条件を満たす場合は、⼤⾂確認は不要となります。詳細はお問合せ下さい。)・宿主または核酸供与体の実験分類のいずれかがクラス4・宿主の実験分類がクラス3・認定宿主ベクター系を⽤いてなく、核酸供与体の実験分類がクラス3 であるもののうち、以下のいずれか

① 供与核酸が同定済核酸ではないもの② 供与核酸が同定済核酸であり、哺乳動物等※2 に対する病原性⼜は伝達性に関連するもの、かつ宿主の病原性を著しく⾼めることが科学的知⾒

に照らし推定されるもの・宿主の実験分類がクラス2 であり、供与核酸に薬剤耐性遺伝⼦(当該微⽣物に感染した哺乳動物等※2 の治療を困難にするものに限る)を含むもの(ウイルス・ウイロイドは本規定適⽤外)・⾃⽴的な増殖⼒及び感染⼒を保持したウイルス・ウイロイドであり、使⽤等を通じて増殖するもの(Human retrovirus 以外のRetrovirus、Baculovirus、植物ウイルス等の例外あり。告⽰別表第3も参照。)・供与核酸が蛋⽩質毒素にかかる遺伝⼦を含むもの(哺乳動物等※2 に対する半数致死量が100μg/kg 以下の場合。宿主が⼤腸菌である認定宿主ベクター系の場合は100ng/kg 以下)

② ⼤量培養実験・①の条件に該当するもの・認定宿主ベクター系を⽤いていない遺伝⼦組換え⽣物等であって、宿主⼜は核酸供与体の実験分類がクラス2 であるもののうち、供与核酸が哺乳動物に対する病原性⼜は伝達性に関連し、その特性により宿主の病原性(哺乳動物等※2 に対する病原性)を著しく⾼めることが推定されるもの・特定認定宿主ベクター系を⽤いていない遺伝⼦組換え⽣物等であり、核酸供与体の実験分類がクラス3 であるもの・省令にある条件(P13 ホ参照)を満たさない⽣物等についてLSC の拡散防⽌措置を執るもの(LSC とできない場合あり)

③ 動物※3 使⽤実験・①の条件に該当するもの・宿主が動物※3 であり、供与核酸が哺乳動物等※2 に対する病原性がある微⽣物等※1 の感染を引き起こす受容体を付与するもの (例えば、昆⾍やマウス等に対して、ヒトに感染する病原体の受容体を付与するものが該当します。)・省令にある条件(P15 ホ参照)を満たさない⽣物等について、特定飼育区画の拡散防⽌措置を執るもの(特定飼育区画に変更できない場合もあります。)

④ 植物等使⽤実験・①の条件に該当するもの・省令にある条件(P17 ホ参照)を満たさない⽣物等について、特定網室の拡散防⽌措置を執るもの(特定網室に変更できない場合もあります。)

⑤ すべての細胞融合実験(注)カルタヘナ法での細胞融合実験とは、異なる分類学上の科に属する⽣物の細胞を融合する技術の利⽤により得られた核酸⼜はその複製物を有する⽣物に係る遺伝⼦組換え実験、とされています。(法第2 条、省令第2 条参照)※1 微⽣物等 :菌界(きのこ類除く)、原⽣⽣物界、原核⽣物界に属する⽣物。ウイルス、ウイロイド(きのこ類の実験は、植物等使⽤実験に含みます)※2 哺乳動物等 :哺乳網、⿃網に属する⽣物※3 動物等 :動物界に属する⽣物(⿃、⿂、昆⾍などを含みます)

①⽣物多様性への影響が明らかになっていない、②⽣物多様性への影響が⾼い、③組換え技術により⽣物多様性への影響を引き起こすと考えられる性質が付与される、ものである場合

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⼤⾂確認が必要な実験とは

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第⼆種使⽤等に係る⼤⾂確認の⼿続きの流れと審査スケジュールについて実験実施機関における実験の企画・⽴案

実験実施機関から⽂部科学省研究振興局ライフサイエンス課への連絡 <申請書のドラフトを送付>

⽂部科学省研究振興局ライフサイエンス課担当官による申請書の事前チェック

担当官の連絡を受けてから、申請書(職印付き)を提出

⽂部科学省科学技術・学術審議会⽣命倫理・安全部会組換えDNA技術等専⾨委員会による審議

⽂部科学⼤⾂による確認

実験実施機関における実験の開始

事前チェック終了後

通常、委員会開催後2-3週間程度

(年6回程度開催)

委員会開催⽇の1か⽉前位

審議終了後

確認(公⽂受理)後

委員会開催⽇の10⽇-2週間前位

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実験実施場所および保管施設に必要な表⽰について

実験の種類 拡散防⽌措置区分

拡散防⽌措置区分応じた表⽰

微⽣物使⽤実験 P1 (表⽰義務がありません)

P2 「P2レベル実験中」動物使⽤実験※1 P1A 「遺伝⼦組換え動物等飼育中」

P2A 「遺伝⼦組換え動物等飼育中(P2)」植物等使⽤実験※1 P1A 「遺伝⼦組換え植物等栽培中」

P2A 「遺伝⼦組換え植物等栽培中(P2)」※1動物使⽤実験は動物作成実験と動物接種実験を、植物等使⽤実験は植物等作成実験と植物等接種実験を含みます。

○ 遺伝⼦組換え実験時は、実験内容に応じた表⽰をし、扉は閉める。(遺伝⼦組換え⽣物等の培養、飼育および栽培も含む。実験に使⽤する遺伝⼦

組換え⽣物等を実験室で保管する場合も、法令上は「実験中」となりますので、同様の措置を取ってください。)

○ 実験を⾏わず、実験室の扉を開放する場合は、表⽰をしない。○ 実験中を⽰す表⽰をしている場合は、実験室の扉を閉めておく。○ 扉の開放、閉鎖にかかわらず、外部の者がみだりに⽴ち⼊らぬように

「関係者以外⽴ち⼊り禁⽌」の表⽰を⾏う。

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実験実施場所および保管施設に必要な表⽰について

実験室の扉 冷蔵・冷凍庫

組換え体保管中(P2)

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XXXXXX

095-819-XXXX

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遺伝⼦改変動物(ノックアウトマウス、トランスジェニックマウスなど)、遺伝⼦組換え⽣物(細菌等)

↓購⼊する・もらって導⼊する・あげる・預ける。1.譲渡、提供、委託の計画書をDNA組換え実験安全委員会に提出

情報提供書も付けてください。

学内様式:遺伝⼦組換え⽣物等の譲渡の計画書(様式1)(Word ファイル)学内様式:遺伝⼦組換え⽣物等の譲渡・提供・委託に際しての情報提供書(様式2)(Word ファイル)学内様式:遺伝⼦組換え⽣物等の譲受の計画書(様式3) (Word ファイル)学内様式:遺伝⼦組換え⽣物等の購⼊の計画書(様式4)(Word ファイル)

海外へ輸出する場合は、第37条3項の規定により、様式14の表⽰が必要です。↓

2. DNA組換え実験安全委員会の承認をもらう。↓

3.実際に、遺伝⼦改変動物、遺伝⼦組換え⽣物のやり取りを⾏う。(譲渡の際は、情報提供書を先⽅に必ず渡すこと)

不明な点があれば、“申請前に”部局の組換えDNA実験安全委員会委員にご相談下さい。

組換え体の授受について

(重要) HPの組換えDNA実験関係様式内の下記遺伝⼦組換え⽣物の本学への譲受及び搬⼊について(様式3)遺伝⼦組換え⽣物の本学への購⼊及び搬⼊について(様式4)の何れにおいても、「組換えDNA実験承認 申請書」を プリ ント アウトし、譲受・購⼊に対応する遺伝⼦組換え⽣物の核酸供与⽣物種と宿主の対応が判るように、『供与体・ベクター・宿主の組合せ』欄の各項⽬に下線やマーカーペンでハイライトしたものを添付して下さい。

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組換えDNA実験 注意項⽬組換えDNA実験に携わっている研究者の⽅々は、下記項⽬のお忘れはございませんか。該当がありましたら、直ちに⼿続き等をお願い致します。

□ 実験期間は過ぎていませんか(実験期間が過ぎたら、実験及び組換え体の保有もできません)

□ 実験期間を延⻑したい場合、実験期間内に変更申請は出されていますか(5年以内であれば延⻑できます)

□ 実験期間(5年間)を終了後も実験したい場合、実験期間内に新規申請は出されていますか(期間終了の2ヶ⽉前までに)

□ 計画書にない組換え体はありませんか

□ 計画書にない実験従事者はいませんか

□ 登録されていない実験室で、実験及び組換え体の保有をしていませんか(登録がされていない実験室は、新規設置申請が必要です)

□ 使⽤している実験室では、登録されている拡散防⽌措置の区分どおりの実験を⾏っていますか(拡散防⽌措置の区分に応じた登録がされています。P1,P2,P1Aなど)

□ 実験が終了したら、終了報告書及び実験記録簿は提出しましたか

□ 1年に1回、健康診断は受けていますか

□ 3年に1回以上、組換えDNA講習会を受けていますか52

Page 53: 2.組換えDNA実験申請に際しての留意点...P1: 委員 の確認・判断で迅速審査が われます。 P2, P3: 委員会の委員全員での審査になります。→

⻑崎⼤学組換えDNA実験 事務問合せ先

部局 内線 直通電話

医歯薬学総合研究科 医歯薬 学術協力課 学事係 (病)2053 (直)819-7195

原爆後障害医療研究所

先導生命科学研究支援センター

医学部

歯学部

薬学部

病院 病院 総務課 総務 (病)2540 (直) 819-7217

熱帯医学研究所 熱研支援課 支援班 (病)7803 (直)819-7803

工学部・工学研究科 文教地区事務部 工学部 総務班 (本)3304 (直) 819-2489

水産学部 文教地区事務部 水産学部 総務班 (本)3414 (直)819-2793

環境科学部 文教地区事務部 環境科学部 総務班 (本)2713 (直) 819-2713

教育学部 文教地区事務部 教育学部 総務班 (本)2263 (直) 819-2263

長崎大学事務局 研究国際部 研究企画課 (本)3500 (直)819-2039