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あの日 あの日 忘れない 忘れない 358 2017年2・3月 戸羽市長 阪神・淡路大震災 阪神・淡路大震災 22年 22年 阪神・淡路大震災メモリアル集会で、東日本大震災の 被災地・岩手県陸前高田市の戸羽太市長が行った記念 講演の中で兵庫の震災復興について述べられました。 「借上げ住宅の被災者の追い出しが始まっていると 聞いている。行政が市民を裁判で訴えるなど、とんで もないこと。神戸市長は、人でなしと言わざるをえな い。本当の復興は、被災者が前向きに生きることがで きるようにすること。神戸の借上げ住宅の問題は、神 戸だけに起きる問題ではない。ただ、神戸の問題にと どまり全国の課題になりきっていないように思える。 共に被災地の状況を発信し続け、被災者に寄り添う支 援をすすめていきたい」

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あの日あの日をを忘れない忘れない

3582017年2・3月

戸羽市長

阪神・淡路大震災阪神・淡路大震災かからら22年22年

 阪神・淡路大震災メモリアル集会で、東日本大震災の被災地・岩手県陸前高田市の戸羽太市長が行った記念講演の中で兵庫の震災復興について述べられました。

 「借上げ住宅の被災者の追い出しが始まっていると聞いている。行政が市民を裁判で訴えるなど、とんでもないこと。神戸市長は、人でなしと言わざるをえない。本当の復興は、被災者が前向きに生きることができるようにすること。神戸の借上げ住宅の問題は、神戸だけに起きる問題ではない。ただ、神戸の問題にとどまり全国の課題になりきっていないように思える。共に被災地の状況を発信し続け、被災者に寄り添う支援をすすめていきたい」

(2)№358 2017年2・3月兵庫民医連NEWS

愛知県立大学教育福祉学部 准教授  久保田 貢氏

 昨年末の12月28日(水)、神戸三宮・東遊園地にて、「神戸の冬を支える会」主催の路上生活者の方々の越冬支援に、兵庫民医連も参加し、炊き出し、医療相談、健康アンケート活動を行いました。寒さで底冷えする会場には、100名を超える路上生活者や生活困窮者の方が集まりました。医療相談には、研修医も含め医師6名、看護師4名、MSW1名が参加し、11名の方から病気や生活の相談を受けました。相談に来られた50代の男性は糖尿病の治療を中断

し下肢全体がしびれて痛く歩きにくい状態でした。相談を受けた 研 修 医 とMSWとで受診歴があった病院へ繋ぐことができました。 はぁもにぃに

した。 午後の医系学生交流会では、神戸女子大学の阿江善春氏を講師に「あなたの卒後(給料や生活)と日本社会 ~貧困を手掛かりに」のテーマで学習。貧困の問題を我が身に引き寄せて考える講演となりました。講演後のグループ討議では、午前中の対話行動と講演の感想を中心に交流。「生活背景を知らないと相手の本当の事を理解できないことがわかった」「いい薬を出せば良いと思っていたが、患者さんの全体像を見て対応しなければならないと考えさせられた」「生活が崩壊した後の悪循環を断ち切るセーフティーネットが少ないと思う」などの感想が出されました。 今後も経済的・社会的な格差が広がることが予想される中、困難を抱えて生活する方々を支える取り組みとして、ホームレス支援を継続していきます。

よる炊き出しには行列ができ、海鮮がゆ300食がすぐに完食となりました。健康アンケートには、20名の医系学生(医学生7名、看護学生6名、薬学生7名)と職員が参加し、24名の方から健康状態や生活について聞き取りを行いました。精神科に通院する40代の男性は、家の家賃が払えず、役所に相談に行ったところ「働けるので仕事を探して下さい」ときつく言われ「怖くて役所には相談に行けない。ホームレスになったらどうしよう」と不安を抱えていま

路上生活者や生活困窮者の越冬支援活動に参加!路上生活者や生活困窮者の越冬支援活動に参加!年末ホームレス炊き出しボランティア年末ホームレス炊き出しボランティア

【講師プロフィール】 1965年生まれ。東京都立大学卒業 愛知教育大学大学院修士課程修了 京都・愛知など各県連での職員研修会の他、京都民医連平和塾、近畿地協看護学生ゼミナール「ちゃんと学ぼう! 憲法」(2015年)、近畿地協診療所活動交流集会「みんなで創る診療所と地域の未来」(2015年)など、日本国憲法を土台に据えた講演を行う。 主な著書に「ちゃんと学ぼう!憲法①②」「ジュニアのための貧困問題入門」「知っていますか?日本の戦争」など。2016年12月、新刊「考えてみませんか9条改憲」を上梓。

【講師コメント】 「この18年間、憲法のことを気にしながら生きてこなかったが、今回、改めて〝教育〟という視点から憲法をみて、『憲法』はとてもとても大きなスケールで私たちを守ってくれていることが分かった」 先日、教育学の講義で時間をとって日本国憲法の話をしたときの学生の感想です。医療・福祉の現場からみても、日本国憲法は大きなスケールでわたしたちの仕事と生活を守り、そして目標を示してくれるものです。 日本国憲法の理解がなぜ必要か、憲法どおりの政治をどうして求める必要があるのか。憲法についての基本的な点から、誤解も解きながら、日々の医療・福祉の実践に結びつくようにお話したいと思います。

日本国憲法の輝く社会に ―民医連の活動と憲法―

第42回学術運動交流集会 2月26日(日)神戸国際会議場

10時~   分科会・ポスターセッション13時30分~ 記念講演

№358(3)2017年2・3月 兵庫民医連NEWS

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心の手を離さない心の手を離さない

  いつも利用者様のことを考えて…  いつも利用者様のことを考えて…社会福祉法人 虹の会 ヘルパーステーションなにわ 所長  石谷みゆき

虹の会ニュースに利用者様の作品を紹介

 ヘルパーステーションなにわは2002年12月に開設し、生活援助に留まらず生きていくために利用者様が本当は何を求めているのか感じ取れる職場づくり、終末期を在宅でと思っている利用者様が自分らしく生きて最期を迎えられる援助を目指しています。 当ステーションは同じ建物に本田診療所・訪問看護ステーションすずらん・居宅介護支援事業所・デイサービスがあり、医療と介護の連携が取りやすいのが強みです。月曜日には診療所・訪問看護ステーション・薬局や、ケアマネ・理学療法士と合同の「在宅カンファレンス」で利用者様について情報共有しています。ヘルパーから気になる点を伝えれば、医師・看護師がすぐに対応してくれます。同じ建物の居宅介護支援事業所とお互いに行ったり来たり、ケアマネと面と向かってコミュニケーションがとれるので、言ったことや伝えたことの反応や結果がリアルタイムでわかります。一人の利用者様をヘルパーだけで支えるのではなく、連携によって点と点が面になって支えられる環境となっています。 現在、30歳代から70歳代までの13名のヘルパーと事務1名がおり、その内2名のヘルパーが育休に入って

います。若いお母さんが子育てしながらでも主力として活躍でき輝きをもてる職場をつくりたいと思っています。子育て支援サポートが実現するために、法人内でも議論していきます。 13名のヘルパーで約50人の利用者様と関わりを持っており、本当に必要なサービス、その人らしく生きていくために求められるものに気付けるよう、一人の利用者様に3~4名のヘルパーで関わるようにしています。複数の目線で利用者様を見ながら、今までの生活歴や性格に合わせて、同じサービスであっても食事の好みや歯の状態によって個別に変化をつけています。 また、虹の会ニュースに利用者様の趣味や特技を掲載するなど発表の場をつくり、その人らしく輝ける機

会を増やすようにしています。 365日、利用者様に寄り添える事業所を目指し、途切れないサービス、終末期まで責任を持つ気持ちで依頼を受けていきます。尼崎医療生協と連携して地域の組合員といっしょに、介護難民を生み出さない安心して住み続けられるまちづくりを進めていきます。 昼休みにスタッフが集まると利用者様の情報が飛び交って、みんな利用者様の事を考えています。訪問していない時でも、いつも利用者様と心の手はつながっています。これからも心の手は離さない、そんな職場であり続けます。

上郡町

稲美町

三木市

猪名川町猪名川町三田市

小野市たつの市

宍粟市

南あわじ市

養父市

神河町

新温泉町

姫路市

尼崎市西宮市西宮市

洲本市

伊丹市伊丹市

宝塚市

川西市川西市

加西市 加東市

西脇市

加古川市

篠山市

丹波市

朝来市

赤穂市

相生市

淡路市

多可町

市川町

福崎町

太子町太子町

佐用町

香美町

通院・入院とも中学3年まで無料

神戸市

明石市明石市芦屋市

高砂市高砂市

豊岡市

播磨町

(4)№358 兵庫民医連 2017年2・3月(5)連NEWS

7月7月のの兵庫県兵庫県知事選挙知事選挙でで変えよう!変えよう!

地域の実態を無視した機能転換、病床削減

兵庫県老人医療費助成(老)は廃止に…

 65歳~69歳を対象とした兵庫県の老人医療費助成は、2000年からの「県行革」による4回の所得制限改訂で、すでに対象者が20万人から2万人に減らされてきました。 さらに昨年末に発表された行革プランでは、現行の2万人を対象とする老人医療費助成事業を6月末に廃止し、7月から高齢期移行助成事業(仮称)への移行の名目でさらに削減しようとしています。 プランによると、助成対象となる従来の低所得者2「市町村民税非課税世帯で本人の年

金収入を加えた所得が80万円以下の者」に「要介護2以上」という身体的条件を加えるもので、県当局の試算でも低所得者区分2の対象者は現在の8千人から数百人程度になることが予想され、生活保護水準以下の低所得者にとっては自己負担の増加で受診抑制につながる事が懸念されます。なお、現在の受給者は70歳になるまで経過措置として助成を継続する予定としていますが、私たちが運動でかちとってきた老人医療費無料化が廃止されようとしています。

 「兵庫県地域医療構想」が出されました。構想では、一般病床と療養病床の2025年の「必要病床数」は52,455床とされ、2014年の「病床機能報告」53,117床から662床を削減する中身となっています。 とりわけ大きな変化となる但馬圏域は、医師確保の困難や財政負担の大きさなど様々な困難を抱えるなか統廃合が進み、2016年5月には、梁瀬医療センターと和田山医療センターを統合した「朝来医療センター」が開院しました。さらに日高医療センター(99床)の無床化が検討されています。 中播磨圏域の姫路市では、県が主導する形で、県立姫路循環

器病センター(350床)と民間病院の製鉄記念広畑病院(392床)を統合し、2021年度に姫路駅北東の再開発用地に742床の合併病院を建設する計画です。丹波も、2018年に県立柏原病院と柏原赤十字病院を合併させ150床を削減する計画です。 県の発表に対し、地域の医療はどうなるのか?との住民の不安が広がる中、たじま医療生協も中心となった「地域医療をまもる但馬の会」の運動によって、日高医療センターを運営する公立豊岡病院組合の12月議会への無床化計画提案が見送られ、結果として3月議会への日高医療センター改築予算の提出も延期する見込みとなりました。

 「安心して子育てしたい」と願う市民の粘り強い運動によって、中学校卒業までの子ども医療費無料化が県内41市町のうち38市町に広がっています。 2017年度から伊丹市、川西市、加古川市、太子町でも実施されることとなり、残るは神戸市、尼崎市、豊岡市の3市のみとなっています。 住民が声を上げ続け、そして住民に寄り添う県政・市政に変えていけば、より住民の願いを実現する可能性が広がります。

全県に広がる願い全県に広がる願い中学卒業までの中学卒業までの子ども医療費無料化子ども医療費無料化

これでいいのか 兵庫県政?これでいいのか 兵庫県政?

マル老対象者削減の推移

原子力発電 兵庫県として国に対して意見を言わない 兵庫民医連も加盟する「原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会」は1月13日に、兵庫県が国に対して原子力発電からの撤退と再稼働中止を求めることと、原発事故対策として篠山市が独自に行っている安定ヨウ素剤の配布を県として行うことを求めて交渉を行いました。 兵庫県からの回答は「原発の再稼働は国の責任において判断することで、新規制基準に合格し、安全が確保されていることを前提に国に意見は言わない」「新規制基準の是非の判断は国が行うことであり、県としては意見を言わない」と、原子力発電を継続する国に対して物言わぬ態度が浮き彫りになりました。 安定ヨウ素剤配布については「国がUPZ(緊急時防護措置準備区域)

圏内は屋内避難としているところ、安定ヨウ素剤の服用は服用時期などによっては効果が限定的であり、副作用もあるとの意見もあることから配布はしない」「国が200万丸の備蓄をするので融通してもらう」と回答。国の200万丸の備蓄についても配布計画を質すと、把握していないとの回答であり、原発事故を想定して独自の対策を打つ姿勢が欠けていることが明らかになりました。

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50,000

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2万

21.5万

2019 (年)

(人)

2001年井戸県政スタート

兵庫県の「行革(行財政改革)プラン」とは? 阪神・淡路大震災の復興により悪化した県財政の改善を図り持続可能な行財政構造の確立の名の下に、1999年に始まりました。 その中で県立病院の統廃合や高齢者福祉など県民生活に関わる事業を削り続け、「職員数の3割削減」で県民生活に関わる仕事を担う職員の削減を進めてきました。 一方で阪神高速湾岸線の延伸計画への事業費負担を表明するなど大型公共事業には巨額の費用を投じようとしています。 住民の福祉を削減するより、兵庫県は今こそ「住民の守る防波堤」の役割を果たすべきではないでしょうか?

 1月14日に「社会保障」学習会が開かれ、82名(職員63名、共同組織組合員19名)が参加しました。 第一部は徳丸ゆき子氏(「大阪子どもの貧困アクショングループ」・NPO法人CPAO(シーパオ)理事長 )が 「シングルマザーと子どもの貧困について」講演、徳丸氏がなぜこの活動に取り組もうと思ったのか、CPAOの概要と活動について報告。相対的貧困年収120万以下の子どもが6人に一人、負の連鎖で貧困から抜け出せない子どもたちへできるだけ早く出会い、見つけてほぐす(つながる・介入)、公・民のセーフティーネットにつなげる(相談・コーディネート)活動を紹介。具体的には子どもの居場所づくりで、「まずは、ごはん」から部活などの支援を2013年から取り組んでいます。最後に「個人

としての活動と民医連の組織としての活動がどのようにされるかわかりませんができる事をやっていきましょう」と締めくくりました。 第二部は、介護福祉委員会・ソーシャルワーカー委員会・神戸健康共和会東灘区地域訪問行動の報告があり、取り組みを交流。 最後に竹崎社保平和委員長が「格差と貧困が広がる中で、社会保障は富の再分配のためにあるべき!」と締めくくりました。

兵庫民医連「社会保障」学習会

№358(7)2017年2・3月 兵庫民医連NEWS

▶この4月から小学生になる6歳の娘。眠くなったり疲れたりすると「だっこ」とせがんでくる。少し前までは「もう赤ちゃん、ちゃうやろ」と言い聞かせることが多かったけれど、よくよく考えれば「だっこ」なんて甘えてくれるのは残りわずか。最近は率先して「だっこ」している。 岡野哲也(東神戸病院)   ▶県連ニュース12月号で地域包括ケア交流会の報告を読みました。民医連の本領発揮ですね。視点と展開に期待しています。交流会には共同組織の組合員さんなども参加されたのでしょうか? 既存の地域組織とつながるのはもちろんですが、個別の事例を通して地域の方を点と点でつなぎ関係や支える力を面にしていくのも時間がかかるけど大事だと思います。頑張って下さい。 渡辺節子(駒どりOB)   ▶子どもが生まれてあっという間の一年。公私共にドタバタしながらも何とか乗りきれ

たのはいつも笑顔にしてくれるわが子とそんなわが子を大事にしっかり育ててくれているママのおかげです。ふたりともいつもありがとう。 原孝之(特養ふたば)   ▶いつも興味深く拝見しています。民医連の仲間の頑張る姿に刺激を受けています。荒谷なぎさ (介護センターきょうどう)   ▶尼崎の大庄地域にこども食堂をはじめました。11月のプレオープンで、こども大人合わせて20人集まりました。 12月から第三火曜日に定例です。行きたいと希望があり期待されてます。私がめっちゃ美味しい料理を作ります。三好鋼(はぁもにぃ(ひだまりの里))   ▶2017年、皆さんが幸福だと思う一年になりますように! 少しでも笑顔がありますように! 安田尚実(尼崎医療生協病院)   ▶母が亡くなって、四十九日を迎える前に長女から電話が。赤ちゃん授かった、2ヶ月だと言う。えっ! 偶然? 生まれ変わりってあるのかなあ。というか初孫やん。 森田泰史(東神戸病院)   ▶私の近くにもノロの方がたくさん出ています。体に気を

読者の声

〈締切〉2017年3月10日(金)◇当選者は2017年4月号に掲載。〈応募〉1人1通。はがき又はEメールで。氏名、院所名(職場・職種)、OBの方は在職時の法人名を記入の上、下記へ送付して下さい。〒650-0047 神戸市中央区港島南町5丁目3-7兵庫民医連ニュース「クイズ」係☆Eメール:kikansi@hyogo-min.com※余白に、①興味深かった記事と感想、②事業所での取り組み紹介、③近況、④ニュースへのご意見等、お書き下さい。

【応募のきまり】

まちがいが7カ所。どこにあるでしょう?

まちがいさがし2・3月 小彦あんず作

正解者のうち5名の方に

図書カードを差し上げます。

まちがいさがし  12月号の答え

■ 12月号の応募者は12名で11名が正解でした。右の5名の方に図書カードを進呈。

①藤井 妙子(ふれあい薬局板宿)②安田 尚実(尼崎医療生協病院)③大久利雄介(東神戸診療所)④渡辺 節子(駒どりOB)⑤岡野 哲也(東神戸病院)

つけてがんばります。奥野治美(介護相談室ふたば)   ▶6月1日から郵便ハガキが値上げとのこと。どちらかと言うと、手紙やハガキを書く

のが好きな方なのですが、こうジリジリと値上げされると、ちょっとの金額ですが心が折れそうです。応募も…  左近允絢子 (ふれあい薬局長田)

震災の教訓に学ぶ震災の教訓に学ぶ

 11月19日に「2016年近畿青年ジャンボリー in 兵庫」が行われました。実行委員含め参加者99名、兵庫からの参加は30名でした。午前中は人と防災未来センターを見学し、阪神・

震災時の状況を踏まえながら、実際に被災しながら働いていた神戸協同病院回復期リハビリテーション病棟の森本師長と、東郷泰三県連事務局長にお話を聞き、班で討論を行いま

した。「映像に衝撃を受けた。災害が起こったときに自分は同じように動けるのか」「まずマニュアルを調べたり、自分たちで考えていくことが大事ではないか」「医療と社会は切り離せないと感じた」「医療従事者として、命に対しての意識は高くもっておかないといけないと思う」「地震は突然やってくるが、周りの人や地域とはげましあっていくことが大事」「民医連の全国からの支援は他の医療機関にはないすごいことだと思った」「他の医療機関とも連携できればもっとたくさんの人を助けられるのではないか」と青年たちが真剣に話し合いました。

淡路大震災の状況や、地震の仕組みや防災について学びました。参加した青年のほとんどが幼い時、あるいは県外にいたということで、地震の被害の大きさに衝撃を受けていました。午後はその

共 和 会 グ ル ー プ

神 戸 医 療 生 協

姫 路 医 療 生 協

(8)№358 2017年2・3月兵庫民医連NEWS

患者の立場に立つ医療は憲法を守ることから

悪質商法 笑って撃退!

新春学習会&つどい

新春講演会「林家染二さんの落語で学ぶ悪質商法に騙されない方法」開催

「ザ・思いやり」上映会今、なにがおきているのかを発信すること

 1月7日に神戸健康共和会・東神戸医療互助組合・神戸医薬研究所・あぁすが合同で新春学習会を開催し、230名が参加しました。話題の「MIN-IREN 憲法 Café」連載でおなじみの弁護士・白神優理子さんの講演で「憲法がまもる!医療・介護・福祉」と題して1時間半にわたり学習しました。講演では、憲法25条

がなぜ生まれたのかから始まり、命の平等と尊厳が徹底的に踏みにじられた侵略戦争への反省と、戦時下の医療の実態を11項目にわたって解説、基本的人権や国民主権、立憲主義を自民党の改憲草案とも比較して学びました。 患者の立場に立つ医療を進めるならやはり現行憲法を守るとともに、

 1月14日(土)に映画「ザ・思いやり」上映会が平和社保委員会主催で行われ、39名が参加しました。 税金の使い方、沖縄問題、憲法、社会保障改悪、安保法案などさまざまな問題とむすびつけ、ひとりひとりが自分なりに感じ・考え・思い、何ができるか考えるきっかけのひとつになってもらいたいとの思いから開催しました。 「思いやり予算」という言葉は知っ

 第2部の落語「かわり目」は、強情張りの酔っ払いとその妻とのやり取りが中心となるお話ですが、染二さんの悪質商法版では、その妻が悪質商法に次々に騙されます。家に消火器や高級布団が知らぬ間に増え、驚いた夫は「それ、騙されてるやないか、はよクーリングオフせえ!」と叱りますが、喧嘩しながらも、「クーリングオフ期間を過ぎている

妻はもう返品できないし、こう見えても可愛いし」と呟き、「末永く一緒に」と誓います。 参加者からは大変楽しくわかりやすかった、落語の中にも姫路医療生協の介護・医療、24時間365日サポートなどのセリフが盛り込まれていたのが嬉しかったなどの感想が寄せられました。 (本部 藤木祐弥)

 1月19日(木)午後、新春講演会『林家染二さんの落語で学ぶ 悪質商法に騙されない方法』を開催。兵庫県の消費者トラブル防止事業として実施しました。 第1部の講演では、点検商法や催眠商法など悪質商法の手口をユーモアたっぷりに紹介。会場は大きな笑いに包まれ、楽しくトラブル対策を学ぶことが出来ました。

らいたいと強く感じさせられた講演でした。若い職員も「寝ることもなく講演に引き込まれ、とても分かりやすくてよかった」と感想を語っていました。 (あぁす 村上次郎)

ているが、その使い道についてはあまり知らなかった。改めて私たちの税金が「思いやり予算」という名の軍事費のために使われている。東北、熊本の復興にまわすのが政府としてやるべきことだ。また、今回のように現地の様子や、市民の声が聞ける映像などを使って、具体的に「今なにが起きているか」「何が問題か」委員会からもしっかりと発信してほしいなど意見もありました。 (本部 金森寿子)

憲法に沿った政治を改めて進めても