38
1 演習資料(作成:江澤良孝) 3D-CAD によるテーブルモデル作成と 有限要素法による3次元応力解析 - SolidWorks 2017 によるデータ作成と3次元応力解析- 材料は変更可 初期設定:アルミ合金(1060 合金) ヤング率 = 69000 N/mm 2 ポアソン比 1500mm 800mm 20mm 100mm 345mm 690mm 100mm 600mm

3D-CAD によるテーブルモデル作成と 有限要素法に …yyhome/SolidWorks/3-SolidWorks...1 演習資料(作成:江澤良孝) 3D-CADによるテーブルモデル作成と

  • Upload
    others

  • View
    11

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

1

演習資料(作成:江澤良孝)

3D-CADによるテーブルモデル作成と

有限要素法による3次元応力解析

- SolidWorks 2017 によるデータ作成と3次元応力解析-

材料は変更可

初期設定:アルミ合金(1060 合金)

ヤング率 = 69000 N/mm2

ポアソン比

1500mm

800mm 20mm

100mm

345mm

690mm 100mm

600mm

2

演習資料(作成:江澤良孝)

SolidWorks 2017によるモデル作成

1. パソコンを起動し、ログインする(デフォルトの仮想デスクトップ)

2. SolidWorks を起動する

[スタート] >[すべてのプログラム] > [SolidWorks 2017] >[ SolidWorks 2017]

3.初期画面が表示される

4.「ツールバー」と「メニューバー」の表示は切り替えられます

ツールバー

メニューバー

タイトルバーにマウスポインタを重ねるとメニューバーが表示される

プッシュピンをクリックするとメニューバーが固定される

3

5.「ファイル」→「新規」をクリック

6.「新規 SolidWorks ドキュメント」の画面がでるので,「部品」を選択し.「OK」をク

リック.

7.部品を作成する画面が表示される

8.単位を指定する.

[ツール] > [オプション] > [ドキュメントプロパティ] >[単位]

ここでは MMGS を選択して「OK」をクリック

4

9.「押し出し」をクリック(または「挿入」>「ボス/ベース」>「押し出し」)

10.フィーチャーの断面をスケッチする平面として正面をクリック(画面に正面が表

示されていますが,まだ正面を選択していないので,必ず正面をクリックすること)

11.「スケッチ」タブの「矩形」をクリック

適当な位置で,矩形の対角線上のコーナーをクリックして,

「OK」 をクリックまたは右クリック→「選択」をクリックでコマンド終了

5

12.中心線アイコンをクリック

13.辺の中央近くにマウスカーソルをもっていくと,中心点が現れるので,その点をク

リック

14.相対する辺も同じようにして,中心点をクリックして,右クリック→「選択」をク

リックしてコマンド終了

クリック

クリック

6

15.縦方向と横方向に中心線を描く

16.「幾何拘束の追加」をクリック

17.縦の中心線と原点をクリック(CTRLキーは押さない)して,「一致」をクリック.

すると中心線が原点に移動する.

原点

7

18.そのまま,CTRLキーは押さないで,横の中心線と原点をクリックし,「一致」をク

リック

(その前に選択されたエンティティ〔縦の中心線と原点〕は自動的に一覧から消え

① 「一致」をクリック

8

る.消えない場合は,選択エンティティを右クリックして,「選択解除」をクリック)

19.縦の中心線も,横の中心線も,両方とも原点に一致したのを確認して,最後に

OKボタン を押す.

9

20.<四角形に正確な寸法を与える>

コマンドマネージャーのスマート寸法をクリックし,

寸法を指定したい線をクリックして,その後,図形の外側にマウスを動かす.

すると,その線から寸法線が引き出され,任意の位置でクリックすると寸法の記入欄が現

れる.キーボードで正しい数値を入力し,「OK」ボタン をクリックすると寸法値が修正

される.(数値の入力欄に単位がないときは,入力欄の下の「単位」の「>」をクリックし

て「mm」を選択)

1500mm

800mm

10

修正後,図形がグラフィック領域に収まらなくなった場合は,ヘッズアップビューツール

バーの「ウィンドウにフィット」ボタン

をクリックすればよい.

21.<スケッチ終了と押し出し寸法の指定>

コマンドマネージャーの「スケッチ終了」をクリック.

押し出しのプロパティマネージャーが現れるので,方向1の「ブラインド」をそのままに

し,押し出し寸法を修正(板厚「20mm」)して,OKボタン をクリック.

11

22. 押し出しができる

12

23.<脚をつける作業の開始>

(a)コマンドマネージャーの「押し出し」をクリック(または「挿入」>「ボス/ベー

ス」>「押し出し」)

(b)つぎに平板の平面をクリック.

クリック

13

24.ヘッズアップビューツールバーの「表示方向」 をクリックして,「正面」をク

リック.するとモデルの正面を表示する

25.「円」を選択し,テーブルの隅のひとつで円の中心をクリックし,円周上の点をク

リック.

すると,円が平面上に描かれ,プロパティマネージャーに円の半径を入力する欄があるの

で,円の中心の座標と半径を入力(ここでは単位不要)してから,OKボタン をクリック

345mm

690mm 100mm

14

同様にして、4隅に円を描く。半径はすべて 50.00。座標値はそれぞれ

(x,y) = (-690,345)

(x,y) = (-690,-345)

(x,y) = (690,-345)

15

26.<スケッチ終了と押し出し寸法の指定>

スケッチ終了をクリック.すると押し出しのプロパティマネージャーが現れる.表示の向

きは不等角投影に変更する.

(1)ヘッズアップビューツールバー(グラフィック領域の上あたりにある)から

「表示方向」 をクリック

(2)不等角投影をクリック

16

(3)方向1の「ブラインド」をそのままにし,押し出し寸法を修正(「600mm」)し

て,OKボタン をクリック.ここで、「結果のマージ」にチェックが入っていることを確

認。

(参考)「結果のマージ」にチェックが入っていないと,一体化しないでマルチボティ化

する.(マルチボディは,ブーリアン演算などを使ってソリッドボディを作るときなどに

使う.ただし,材料は同じになる.足だけ材料をかえるには,足を別パーツで作って,ア

17

センブリする必要がある.ただし,マルチボディとアセンブリは本演習では扱わない)

27.テーブルの形状が完成

18

28.<材料の定義>

(1)Feature Manager デザイン ツリーで 材料 を右クリックし、材料編集 をクリッ

(2)アルミ合金の中の 1060 合金を選択し、「適用」をクリックし,「閉じる」をクリッ

19

29.質量特性をチェック

ツール(Tools) > 評価 > 質量特性(Mass Properties)

をクリックします.

すると,質量特性のダイアログが表示される

20

演習資料 作成:江澤良孝

SolidWorks Simulation による3次元応力解析

1.Simulationタグをクリック →「新規スタディ」の下の▼クリック

→「新規スタディ」をクリック→ 静解析を選択 → 「OK」ボタン をクリック

21

2.材料選定(CAD 部分で材料を選定してあればこの作業は不要):

CAD段階で材料選定しておくとデザインツリー0静解析の Part1のところに材料が

表示されている。この場合は解析での材料は選定済み。

Part1の横に材料名が表示されていないときは、選定されていないので

(1)「材料適用」クリック

注意:「材料適用」をクリックすると,材料定数定義画面で

のようになる.すなわち,「降伏強さ」が赤色で入力必須になる.この値を

入力しないとエラーメッセージがでる.線形の弾性解析では降伏強さの値は

不要なので,適当に大きな値を入力しておけばよい.CAD部分で材料を選定

してあれば「材料適用」のクリックも不要なので,このような配慮は不要.

(2)アルミ合金の中の 1060合金を選択し、「適用」をクリックし,

「閉じる」をクリック.

22

3.境界条件:拘束条件

Simulationタグの「拘束アドバイザ」の下の▼をクリック

脚の裏に固定拘束を設定する

(a)「固定ジオメトリ」をクリック

(b)拘束 PropertyManager が表示されるので,「タイプ」タグになっている

ことを確認

(c)固定する面(脚の裏)が見えるように、テーブルを回転させる

マウスホイールを押しながらドラッグ)

固定面を4つ選択(エッジではなく面の選択になるように注意)

→ 「OK」ボタン をクリック

23

24

4.境界条件:荷重

(a)まず、荷重をかける面が見えるように、テーブルを回転させる(マウスホイールを押

しながらドラッグ)

(b)Simulationタグの「外部荷重アドバイザ」の下の▼をクリック

(c)「力」をクリック

(d)グラフィック画面上で荷重をかける面をクリック

25

(e)「垂直」を選択

(f)単位 を目的の圧力単位「SI」に設定

(g)「500」と打ち込む

(▼の右が「N」(ニュートン)になっていることを確認すること)

(h)グラフィック画面上で荷重の向きを確認し、下向きになっていなかったら,

「反対方向」のチェックをいれて、荷重の向きを下向きにする

(i)「OK」ボタン をクリック

26

(j)次のような画面になる

5.メッシュ作成

Simulationタグの「スタディの実行」の下の▼クリック

→ 「メッシュ作成」クリック

→ メッシュ密度を選択(今回はこのままでよい)

→ 「OK」ボタン をクリック

27

※メッシュは細かいほどよいが,計算時間が増大する

28

<参考>なお、今回は不要であるが、メッシュパラメータを展開すると

下記のようになり、「曲率ベースのメッシュ」を選択すると

必要に応じて二次要素が使われる。

6.念のため、解析の前に一度,指定保存する

「ファイル」 → 「指定保存」 → 保存先を選んで保存する

7.解析実行

「スタディの実行」の下の▼クリック → 「スタディの実行」クリック

29

8.しばらくすると、解析が完了し、解析結果が表示される

(デフォルトでフォン・ミーゼス応力の分布図が表示される)

30

9.デザインツリーの「結果」の「変位1(合成変位)」を右クリックして、「表示」を

クリック.図から最大変位を確認しよう.

31

10.z方向変位(下向き変位)の図にしてみよう

「結果アドバイザ」 → 「新規プロット」 → 「変位」

11.「変位プロット」の「表示」で「UZ:Z方向変位」を選択して、OKボタン をクリ

ック

32

12.「UZ:Z方向変位」の結果が表示される

33

**********************************************************************

《他の形状に変更し再解析するには》

(1)まず現在の解析結果から必要な数値を読み取り,記録し,さらに画像ファイル等で画面

を保存した後,解析を削除(方法は下記参照)してから,モデルを変更し,再解析するこ

とをお勧めします.理由は,解析結果の表示はモデルの形状の情報を使っているため,モ

デルの形状を変更すると,モデル形状と解析結果の対応が崩れ,解析結果の表示がおかし

くなることがあるためです.新形状に対する解析結果が自動表示されることはありませ

ん.形状を変更したら,境界条件の設定,メッシュ作成を含めて解析作業を再度実行して

ください.

参考:《画面をキャプチャする方法》

(a)次の方法のいずれかで画面をクリップボードにコピーする

・「PrintScreen」キー(「PrtSc」などと表示されていることが多い)

画面全体をキャプチャ

パソコンによっては,「Fn」キーも同時に押す必要がある

・「Alt」キー + 「PrintScreen」キー

最前面のウィンドウのみキャプチャ

パソコンによっては,「Fn」キーも同時に押す必要がある

・「Windows」キー + 「Shift」キー + 「S」キー

選択した範囲をキャプチャ

・「Windows」キー + 「PrintScreen」キー

画面全体をキャプチャ(「ピクチャ」フォルダに「スクリーン

ショット」というフォルダが作成され,PNGファイルで保存される)

(b)次に「ペイント」を起動して,「貼り付け」を行う

(2)その後,「モデル」タブをクリックして,モデル画面に変更する

タブを右クリック

削除をクリック

34

(3)必要に応じてスケッチ編集,またはフィーチャー編集を行う

Feature Managerデザインツリーから,フィーチャーまたはスケッチを右クリックし,

表示されるコンテキストツールバーから「フィーチャー編集」または「スケッチ編集」を

選択(詳細は,後述)

《材料を変更するには》

「SolidWorks の基本操作」の中の,<材料データの設定>を参考にして変更すること.

SolidWorksの材料一覧にある材料には,弾性係数等が入ってないものがあるので,そのよ

うな材料を使うときは,弾性係数等を自分で調査して「全く新規に材料を定義する場合」

を参考にして設定すること.

フィーチャー編集

立体化する範囲や方向,値などを

修正,変更できる

スケッチ編集

寸法,幾何拘束の追加や削除,

値の変更などができる

35

参考:《斜め補強の入れ方》

もし,下記のような斜め補強を入れたい場合は,「SolidWorks の基本操作」の<スケッチ

平面(参照ジオメトリ)の作成>のなかの「例 6 円柱の軸と軸を結ぶ参照ジオメトリを

使った場合(テーブルの脚を例に)」(47ページ)を参照してください.そこに作成方

法が詳細に説明してあります.(斜め補強を推奨しているわけではありません.あくまで

も自分の考えで設計してください)

36

参考:《スケッチ編集とフィーチャー編集の例》

(1)修正前

(2)「ボス-押し出し1」を右クリックして,「フィーチャー編集」をクリック

(3)押し出し寸法を修正

(4)「OK」ボタン をクリック → 押し出し寸法が修正される

37

(5)押し出し寸法の修正後(板厚が変わった)

(6)「ボス-押し出し2」を右クリックして,「スケッチ編集」をクリック

(7)足の根元の円をひとつだけクリック → 円の半径を修正

(8)他の足の根元の円についても,作業(7)を繰り返す

38

(9)円の「ダイアログを閉じる」 をクリック

(10)「スケッチ終了」をクリック

(11)修正後